昨年かな。
「医療崩壊」という本が流行って、
「医師の逃散」とか、
「立ち去り型サボタージュ」
って言葉がはやりましたけど。
医師だけでなく、内閣総理大臣も逃散しちゃったね。
福田首相辞任会見要旨
福田首相が9月1日夜に行った
辞任会見の主な内容は次の通り。
昨年、私は安倍前首相からバトンを引き継ぎ、
9月26日に首相就任以来、1年たった。
その間、参院選で与党が過半数割れをする状況の中、
困難を承知でお引き受けを、ということだった。
正直申しまして、最初から政治資金の問題、
年金記録問題、C型肝炎問題、防衛省の不祥事等々、
次から次へと積年の問題が顕在化してきた。
こういうことに遭遇し、その処理に忙殺された。
その中で将来を見据えながら、
目立たなかったかもしれないが、
誰も手を付けなかったような国民目線での改革に着手した。
例えば、道路特定財源の一般財源化、
消費者庁設置法のとりまとめ、国民会議を通じて
社会保障制度の抜本見直し。
最終決着はしていないが、方向性は打ち出せた。
さらに今年に入ってからは経済・景気問題が
大きな課題として浮上。
ガソリンや食糧などの物価高騰に国民や農林漁業、
中小企業、零細企業の皆さんが苦しむ中、
何とかして強力な対策を作らなければいけないと思ったが、
その態勢を整えることを目的に
8月に改造を断行した。
強力な布陣の下、先週金曜日に
総合的な対策をとりまとめた。
先の国会では民主党が重要案件の対応に応じず、
国会の駆け引きで審議引き延ばしや審議拒否を行った。
その結果、決めるべきことがなかなか決まらない。
そういう事態が生じ、何を決めるにも
時間がかかったということは事実だ。
今、日本経済、国民生活を考えた場合、
今度開かれる国会でこのようなことは
決して起こってはならない。
そのためにも体制を整えた上で
国会に臨むべきであると考えた。
国民生活のことを第一に考えるなら、今、
政治の駆け引きで政治的な空白を生じる、
政策実施の歩みを止めることがあってはならない。
この際、新しい布陣の下に政策の実現を
図ってまいらなければいけないと判断し、
本日、辞任をすることを決意しました。
まだ、経済対策や消費者庁設置法案のとりまとめ、
国会の実質審議入りには時間がある
このタイミングを狙い、国民にも
大きな迷惑はかからないというように考え、
この時期を選んだ。
次の自民党総裁の下により強力な態勢を敷いてもらい、
国家国民のための政策実現に向け、
邁進(まいしん)してもらうことを期待をしている。
――いつの段階で辞任を決断したか。
安倍前首相も唐突に政権を投げ出したが、
政治、政権に対する不信が巻き起こるのではないか。
安倍前首相のケースとは違うと思っている。
安倍前首相は健康の問題があったが、
私は目が見えにくかったということ以外、
特別な問題はない。
これは私がこれからの政治を考え、
どうあるべきか、ということを考えた上で決断した。
先週末に最終的な決断をした。
――新しい体制になれば、どのような点で
今の事態を打開できると考えるのか。
自民党のことを申し上げて恐縮だが、
総裁選をすることになると思う。
そして新総裁が総理大臣の指名を
受けるプロセスになると思っている。
私が続けていくのと新しい人がやるのと、
これは間違いなく違うと考えた。
――消費者庁、道路の成果は道半ば。
(首相を)辞めること自体が
政治的な空白を招くのではないか。
消費者庁は大体、法案がまとまった。
次期首相がこのことを重要に考え、
まとめてくださると期待している。
私が続けて国会が順調にいけばいい。
そういうことはさせないと野党が言っている限り、
私の場合は内閣支持率の問題もあるかもしれないし、
大変困難を伴うのではないかと思う。
政治空白を作らないためには今が一番いい時期だ。
新しい人に託した方がよりよいという判断をした。
――1日夕、(自民党の)麻生太郎幹事長と何を話したのか。
麻生氏を総裁選で支援していくのか。
今日は麻生幹事長、町村官房長官に来ていただき、
説明を申し上げた。
自民党総裁選の日取りを決めていただきたい
と麻生氏にお願いした。
――ねじれ国会で政策遂行が難航した。
民主党の小沢代表におっしゃりたいことは。
ねじれ国会で大変苦労させられた。
話し合いを受け付けてもらえなかったことが何回もあった。
重要法案に限って聞く耳持たず
ということが何回もあった。
小沢氏には「国のために、胸襟を開いて
話しあいをする機会を持ちたかった」
と申し上げたい。
――総理は1カ月前に自身の手で内閣を改造したばかり。
臨時国会も迎えないうちに
自ら辞職という形をとったことへの見解は。
(内閣改造後の)いろいろな状況、
政治の状況がある。
そういうことを勘案し、この臨時国会が
少しでも順調にいくようにと考え、
私自身でやるより、他の方にやっていただいた方が
よりよくいくのではないか。
国会に一番迷惑をかけない時期に
私が表明することが一番いいのではないかと考え、
この時期を選んだ。
――「首相の会見がひとごとに聞こえる」という話があった。
政権への影響は。
順調にいけばいいですよ。
それに越したことはない。
しかし、私の先を見通すこの目の中には、
決して順調ではない可能性がある。
その状況で不測の事態に陥ってはいけない。
「ひとごとのように」とおっしゃったが、
私は自分自身を客観的に見ることができる。
あなたと違う。
そういうことです。
「2008年9月2日:朝日新聞」
一言で言うと、「無責任」ですよね。
一国の総理大臣ともあろうものが、
なんでもかんでも人のせいにして。
そのくせ「国民の為」だとかって、言い訳して。
そいで、任期途中で放り出す。
物事がうまくいかないのは、
自分の責任ではなくって、人のせい。
それでいて、うまくいったら自分の手柄。
そんな考え方が、日本という国を駄目にしたんでしょう。
>安倍前首相のケースとは違うと思っている。
安倍前首相は健康の問題があったが、
私は目が見えにくかったということ以外、
特別な問題はない。
安倍首相の時も酷いと思ったけど。
この会見をみて、逆に安倍前首相の方がましなのかな。
と思いましたわ、私。
だって、健康の問題があったのであれば、
やむを得ない面もあるでしょ。
でも、そういうのがないんですよ、彼には。
単に、嫌になって辞めた。
ただ、それだけ。
内閣総理大臣っていったら、
簡単に言えば、日本で一番偉い人。
だから、きっとすごく美味しい思いもできるかな。
って思って、やってみたけど。
実際にやってみたら、全然自分の思い通りにいかない。
だったら、辞めちゃえ。
まあ、そんなとこでしょう。
国民に人気がないのは、
自分のリーダーシップのなさ、とか。
自分の発言内容とか。
自分の政策とか。
結局は「自分のせい」でしょ。
まあ、参議院で野党に過半数を取られているから、
国会運営がうまくいかないとか。
そういう影響も、もちろんあるんでしょうけど。
でも、多くは自分のせいですよ。
それを、人のせいにばっかして。
そういうのが、国民の目にも明らかだから。
益々、人気がなくなって。
結局、辞めざるを得なかった。
簡単に言うと、そういう事です。
最後くらい、潔くいけばよいのに。
最後まで、言い訳ばっかでしたね、この人。
正直言って、「無責任」だと思います、私も。
国民の9割方は、そう思っているでしょう。
でも、ちょっと逆の見方をすると。
福田首相のまま、選挙をしたら、
ほぼ間違いなく負けますよね、自民党。
解散総選挙にしても、任期満了まで行ったとしても。
まあ、任期満了までは、後一年くらいあるから。
その後に、どうなるかは予測できないけどね。
おそらく、今のままでは、選挙で負けるでしょう。
じゃあ、このまま福田首相が総理大臣を辞任しないで、
そのまま衆議院選になって、自民党が負けたら。
それは、自民党に対して無責任な事ではないんでしょうかね。
日本国民の為には、自民党が負けて。
政治家と官僚、財界の癒着を絶って。
国民の税金から、甘い汁を吸って、
美味しい思いをしている人間を、政権から遠ざける。
という事が、一番良いとは思いますよ、私は。
ただ、このまま福田首相が辞めないで、
選挙まで続けるのは、自民党に対しては無責任。
っていう事も言えるんじゃないかなー、
って、ちょっとだけ思いました。
結局、どっちに転んでも、「無責任」
って言われるんですよね、この人。
上手くいって当たり前。
少しでも上手くいかなかったら、お前のせい。
って言われるのは、最近の医者と、
ちょっと境遇が似ているような気がしたので。
正直言って、私は福田首相は好きじゃないし。
リーダーシップのなさとか、
なんでもかんでも人のせいにするとか。
人を見下した態度とか。
首相としての資質には欠けるな、
とは思いますけどね。
なんとなく、ほんの少しだけ、
ほんのちょっとだけ、かわいそうかな。
と思っちゃいました。
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「医療崩壊」という本が流行って、
「医師の逃散」とか、
「立ち去り型サボタージュ」
って言葉がはやりましたけど。
医師だけでなく、内閣総理大臣も逃散しちゃったね。
福田首相辞任会見要旨
福田首相が9月1日夜に行った
辞任会見の主な内容は次の通り。
昨年、私は安倍前首相からバトンを引き継ぎ、
9月26日に首相就任以来、1年たった。
その間、参院選で与党が過半数割れをする状況の中、
困難を承知でお引き受けを、ということだった。
正直申しまして、最初から政治資金の問題、
年金記録問題、C型肝炎問題、防衛省の不祥事等々、
次から次へと積年の問題が顕在化してきた。
こういうことに遭遇し、その処理に忙殺された。
その中で将来を見据えながら、
目立たなかったかもしれないが、
誰も手を付けなかったような国民目線での改革に着手した。
例えば、道路特定財源の一般財源化、
消費者庁設置法のとりまとめ、国民会議を通じて
社会保障制度の抜本見直し。
最終決着はしていないが、方向性は打ち出せた。
さらに今年に入ってからは経済・景気問題が
大きな課題として浮上。
ガソリンや食糧などの物価高騰に国民や農林漁業、
中小企業、零細企業の皆さんが苦しむ中、
何とかして強力な対策を作らなければいけないと思ったが、
その態勢を整えることを目的に
8月に改造を断行した。
強力な布陣の下、先週金曜日に
総合的な対策をとりまとめた。
先の国会では民主党が重要案件の対応に応じず、
国会の駆け引きで審議引き延ばしや審議拒否を行った。
その結果、決めるべきことがなかなか決まらない。
そういう事態が生じ、何を決めるにも
時間がかかったということは事実だ。
今、日本経済、国民生活を考えた場合、
今度開かれる国会でこのようなことは
決して起こってはならない。
そのためにも体制を整えた上で
国会に臨むべきであると考えた。
国民生活のことを第一に考えるなら、今、
政治の駆け引きで政治的な空白を生じる、
政策実施の歩みを止めることがあってはならない。
この際、新しい布陣の下に政策の実現を
図ってまいらなければいけないと判断し、
本日、辞任をすることを決意しました。
まだ、経済対策や消費者庁設置法案のとりまとめ、
国会の実質審議入りには時間がある
このタイミングを狙い、国民にも
大きな迷惑はかからないというように考え、
この時期を選んだ。
次の自民党総裁の下により強力な態勢を敷いてもらい、
国家国民のための政策実現に向け、
邁進(まいしん)してもらうことを期待をしている。
――いつの段階で辞任を決断したか。
安倍前首相も唐突に政権を投げ出したが、
政治、政権に対する不信が巻き起こるのではないか。
安倍前首相のケースとは違うと思っている。
安倍前首相は健康の問題があったが、
私は目が見えにくかったということ以外、
特別な問題はない。
これは私がこれからの政治を考え、
どうあるべきか、ということを考えた上で決断した。
先週末に最終的な決断をした。
――新しい体制になれば、どのような点で
今の事態を打開できると考えるのか。
自民党のことを申し上げて恐縮だが、
総裁選をすることになると思う。
そして新総裁が総理大臣の指名を
受けるプロセスになると思っている。
私が続けていくのと新しい人がやるのと、
これは間違いなく違うと考えた。
――消費者庁、道路の成果は道半ば。
(首相を)辞めること自体が
政治的な空白を招くのではないか。
消費者庁は大体、法案がまとまった。
次期首相がこのことを重要に考え、
まとめてくださると期待している。
私が続けて国会が順調にいけばいい。
そういうことはさせないと野党が言っている限り、
私の場合は内閣支持率の問題もあるかもしれないし、
大変困難を伴うのではないかと思う。
政治空白を作らないためには今が一番いい時期だ。
新しい人に託した方がよりよいという判断をした。
――1日夕、(自民党の)麻生太郎幹事長と何を話したのか。
麻生氏を総裁選で支援していくのか。
今日は麻生幹事長、町村官房長官に来ていただき、
説明を申し上げた。
自民党総裁選の日取りを決めていただきたい
と麻生氏にお願いした。
――ねじれ国会で政策遂行が難航した。
民主党の小沢代表におっしゃりたいことは。
ねじれ国会で大変苦労させられた。
話し合いを受け付けてもらえなかったことが何回もあった。
重要法案に限って聞く耳持たず
ということが何回もあった。
小沢氏には「国のために、胸襟を開いて
話しあいをする機会を持ちたかった」
と申し上げたい。
――総理は1カ月前に自身の手で内閣を改造したばかり。
臨時国会も迎えないうちに
自ら辞職という形をとったことへの見解は。
(内閣改造後の)いろいろな状況、
政治の状況がある。
そういうことを勘案し、この臨時国会が
少しでも順調にいくようにと考え、
私自身でやるより、他の方にやっていただいた方が
よりよくいくのではないか。
国会に一番迷惑をかけない時期に
私が表明することが一番いいのではないかと考え、
この時期を選んだ。
――「首相の会見がひとごとに聞こえる」という話があった。
政権への影響は。
順調にいけばいいですよ。
それに越したことはない。
しかし、私の先を見通すこの目の中には、
決して順調ではない可能性がある。
その状況で不測の事態に陥ってはいけない。
「ひとごとのように」とおっしゃったが、
私は自分自身を客観的に見ることができる。
あなたと違う。
そういうことです。
「2008年9月2日:朝日新聞」
一言で言うと、「無責任」ですよね。
一国の総理大臣ともあろうものが、
なんでもかんでも人のせいにして。
そのくせ「国民の為」だとかって、言い訳して。
そいで、任期途中で放り出す。
物事がうまくいかないのは、
自分の責任ではなくって、人のせい。
それでいて、うまくいったら自分の手柄。
そんな考え方が、日本という国を駄目にしたんでしょう。
>安倍前首相のケースとは違うと思っている。
安倍前首相は健康の問題があったが、
私は目が見えにくかったということ以外、
特別な問題はない。
安倍首相の時も酷いと思ったけど。
この会見をみて、逆に安倍前首相の方がましなのかな。
と思いましたわ、私。
だって、健康の問題があったのであれば、
やむを得ない面もあるでしょ。
でも、そういうのがないんですよ、彼には。
単に、嫌になって辞めた。
ただ、それだけ。
内閣総理大臣っていったら、
簡単に言えば、日本で一番偉い人。
だから、きっとすごく美味しい思いもできるかな。
って思って、やってみたけど。
実際にやってみたら、全然自分の思い通りにいかない。
だったら、辞めちゃえ。
まあ、そんなとこでしょう。
国民に人気がないのは、
自分のリーダーシップのなさ、とか。
自分の発言内容とか。
自分の政策とか。
結局は「自分のせい」でしょ。
まあ、参議院で野党に過半数を取られているから、
国会運営がうまくいかないとか。
そういう影響も、もちろんあるんでしょうけど。
でも、多くは自分のせいですよ。
それを、人のせいにばっかして。
そういうのが、国民の目にも明らかだから。
益々、人気がなくなって。
結局、辞めざるを得なかった。
簡単に言うと、そういう事です。
最後くらい、潔くいけばよいのに。
最後まで、言い訳ばっかでしたね、この人。
正直言って、「無責任」だと思います、私も。
国民の9割方は、そう思っているでしょう。
でも、ちょっと逆の見方をすると。
福田首相のまま、選挙をしたら、
ほぼ間違いなく負けますよね、自民党。
解散総選挙にしても、任期満了まで行ったとしても。
まあ、任期満了までは、後一年くらいあるから。
その後に、どうなるかは予測できないけどね。
おそらく、今のままでは、選挙で負けるでしょう。
じゃあ、このまま福田首相が総理大臣を辞任しないで、
そのまま衆議院選になって、自民党が負けたら。
それは、自民党に対して無責任な事ではないんでしょうかね。
日本国民の為には、自民党が負けて。
政治家と官僚、財界の癒着を絶って。
国民の税金から、甘い汁を吸って、
美味しい思いをしている人間を、政権から遠ざける。
という事が、一番良いとは思いますよ、私は。
ただ、このまま福田首相が辞めないで、
選挙まで続けるのは、自民党に対しては無責任。
っていう事も言えるんじゃないかなー、
って、ちょっとだけ思いました。
結局、どっちに転んでも、「無責任」
って言われるんですよね、この人。
上手くいって当たり前。
少しでも上手くいかなかったら、お前のせい。
って言われるのは、最近の医者と、
ちょっと境遇が似ているような気がしたので。
正直言って、私は福田首相は好きじゃないし。
リーダーシップのなさとか、
なんでもかんでも人のせいにするとか。
人を見下した態度とか。
首相としての資質には欠けるな、
とは思いますけどね。
なんとなく、ほんの少しだけ、
ほんのちょっとだけ、かわいそうかな。
と思っちゃいました。
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「うば捨て山」制度とも言われている、
「後期高齢者医療制度」。
私のブログも含め、医師ブログでは昨年から、
こんな制度はけしからん。
って、さんざんブログでは書いてきましたけど。
4月になって、後期高齢者医療制度が施行されて、
やっとマスコミや政治家も動き出してきましたね。
与党ですら、あまりの評判の悪さに、
これはまずい、って思ったのか。
小手先の見直し案が提案されているようですね。
低所得者の申請あれば減免
後期高齢者医療制度見直し案
75歳以上が対象の後期高齢者医療制度で、
低所得者層の保険料を減額・免除する
厚生労働省の負担軽減案が
明らかになった。
新制度に移行後、相当数の低所得者が
負担増になったと批判されているが、
法改正など制度の抜本的見直しはせず、
新制度にある仕組みを活用する。
減免を受けるには
高齢者本人が申請する。
新制度を運用する各都道府県の
広域連合は、保険料徴収の方法などを
条例で定めている。
加入者が災害に遭ったり、
病気になったりして収入が激減するなど
特別の事情がある場合は、
本人からの申請を受けて
保険料を減免する規定がある。
この規定を拡大解釈し、低所得者も
「特別の事情」に該当すると見なす。
どのような人が対象となるか、
国が大枠の基準を示す。
対象者は、近く調べる各市区町村ごとの
保険料負担の変化をもとに決めるが、
基礎年金(年額79万円)以下の収入で、
生活保護とほぼ同じかそれに満たない
所得水準の人たちが含まれる可能性がある。
軽減に伴って保険料収入が減り、
広域連合の財政難につながることから、
国が交付金を支給することなども検討する。
収入が基礎年金以下の低所得者
二百数十万人の保険料(月額平均千円)を
全額免除すれば、300億円程度の
財源が必要となる見通し。
本人の申請を待たずに、広域連合が
職権で減免する方法もあるが、
法改正が必要で、保険料徴収の
システム改修に時間がかかる。
広域連合の条例の規定を用いれば、
現場の運用で対応が可能だ。
厚労省は「条例減免によらざるを
得ないのではないか」としている。
ただし、高齢者本人の申請が必要なため、
対象者への周知が不可欠。
病気などで申請が困難な人も多いとみられ、
運用上の課題もある。
政府は制度の廃止や抜本見直しは
否定する一方で、「必要があれば運用を改善する」
としており、厚労省案が見直し案の
たたき台となる見通し。
ただ、6月中に見直し案をまとめる
与党内では年金天引きの見直しや、
保険料ゼロだったサラリーマンの
被扶養者らの負担軽減拡大など、
厚労省案より踏み込んだ対応を求める
声が強く、調整が難航する可能性がある。
『2008年05月15日:朝日新聞』
野党は当然の事ながら、ここぞとばかりに、
「反対」の大合唱ですね。
野党4党、新医療制度廃止へ調整に着手
民主、共産、社民、国民新の野党4党は
5月13日、後期高齢者医療制度の
廃止法案を参院に提出する協議を始めた。
年金からの保険料天引きや制度設計の
問題点を浮き彫りにする一方、
同制度に代わる対案づくりを
模索する動きも出ている。
この日の協議では、民主党が
廃止法案骨子案を示し、3党に意見を求めた。
年金天引きや被扶養者の新規保険料負担などを
順次廃止して来年3月末に
制度を全廃する内容で、施行は来年4月1日。
各党からは廃止までの経過措置として
低所得者の保険料免除を盛り込む意見が出た。
4党が力を入れるのは、制度の矛盾点の洗い出しだ。
7年後に保険料が平均で約4割増える
といった試算をもとに「自ら首がしまるようにして
医療費を抑制する制度」と批判。
終末期医療で医療機関が患者や
家族の意向を文書などに残せば、
医療機関に診療報酬が支払われる
新たな仕組みも問題視していく方針だ。
民主党が代替案を示さないため、
与党は「無責任だ」と批判している。
民主党内では、地域単位の健康保険に
一元化して全年齢で支え合う対案も
検討されているが、野党共闘を優先して
今月末にも廃止法案を提出する方針だ。
『2008年05月13日:朝日新聞』
以前から書いている通り、
私は「後期高齢者医療制度」には大反対です。
理由としては、大きく2つ。
1)、年齢によって、人の命を差別する制度だから。
もう1つの理由は、
2)、リスクの高い人達ばかりを集めているので、
制度そのものがもたないと思うから。
この2つですわ。
それぞれについて解説すると。
1)、年齢によって、人の命を差別する制度だから。
これに関しては、以前から言っている事ですけど。
75歳っていっても、いろいろいるんですよ。
75歳でも、ばりばり現役で働いていて。
病気らしい病気もなくって、
あと20年位は生きられそうな人もいますし。
75歳で寝たきりで、病気もたくさんあって。
何回も肺炎とか心不全になって、
入退院を繰り返しているって人もいます。
でも、この制度では、同じ75歳以上だから、
っていって、医療費に制限をかける制度なんですよ。
「後期高齢者医療制度」っていう制度は。
今のところ、基本的には「診療所の外来患者」と、
長期入院の患者にしか関係ない制度なんだけど。
こんなの時間の問題で、枠が広がっていって、
結局は、高齢者の医療に制限をかけるんですから。
だって、「後期高齢者医療制度」の目的って、
「高齢者の医療費を削減する」事ですからね。
「社会的入院」が医療費増大の原因だ。
って言っている人もいますけど。
今の「後期高齢者医療制度」だと、
社会的入院は関係ないから。
とりあえず、「後期高齢者医療制度」を導入して。
75歳以上の高齢者に関しては、「診療所での外来通院」
から包括医療を導入して。
そいで、病院、入院にまで全部広げて、
包括医療にしてしまう。
っていう魂胆ですよ、政府は。
包括医療そのものには、良い面と悪い面があるんですけど。
75歳以上だったら、一ヶ月にいくらまでしか、
医療費はかけられません。
って事になったら、1人当たりの医療費の上限が決まるから。
政府としては、国が出す医療費が制限されるんですわ。
今、大学病院とか、大きな急性期病院で行っている
DPC(包括医療制度)、っていうのは。
病気の内容によって、医療費を決める。
ってやり方ですから。
重い病気の人には高額の医療費が払われる、
っていう仕組みなので。
これ、そのものが全部悪い、とは言いません。
ただ、「後期高齢者医療制度」で包括医療を導入すると、
病気が重かろうがなんだろうが、
医療費は一ヶ月にいくらまで。
っていう、制限をつける事になるでしょう。
そうじゃないと、医療費削減にならないからね。
それって、要は「命を金で買う」というか、
金で制限する、っていう制度なので。
私は反対です。
2)、リスクの高い人達ばかりを集めているので、
制度そのものがもたないと思うから。
「後期高齢者医療制度」っていうのは、
75歳以上の全ての高齢者を対象に
創設される新たな保険制度です。
今のところ、全国で1300万人が対象です。
そもそも、「医療保険」の意義っていうのは。
健康な人でも、一度病気になっちゃったら、
医療費としてたくさんのお金が必要になるかもしれない。
そうなったら、たくさん貯金のある人は良いけど、
そうでない人は困っちゃいます。
だから、健康なうちに、
たくさん稼いでいる人はたくさん。
そうでない人も、それなりにお金をみんなで貯めて。
病気になった人に分けてあげる、っていう制度です。
自分が病気になったときは、自分も含めて
みんなで積み立てたお金を使わせて貰うから。
そのかわり、別な人が病気になったら、
自分が積み立てたお金を使って貰う。
そういう制度なんですよ。
病気になりやすい人ばっかりだったら、
使うお金がたくさんになりすぎて、
制度が成り立たないんですよ。
健康な人も病気がちな人も、
全部合わせて制度を作るから、
リスクが分散されるわけですよ。
75歳以上っていうのは、高齢者ですから。
体も弱って、病気にもなりやすいし。
一回病気になったら、治りにくいんです。
これに関しては、
『主治医が見つかる診療所3』
の記事で、共産党の小池議員も言っていましたね。
>75歳以上は病気になりやすいし、治りにくい。
しかも、年金収入しかないのだから、
破綻するのは目に見えている。
「後期高齢者医療制度」の一番大きな問題点は、
この2点だと思いますよ、私は。
でも、政治家っていうのは、選挙の事しか考えてないのか。
制度の事を知らないだけなのか。
なんか、ちょっと論点がずれているような気がします。
マスコミの報道の仕方もですけどね。
今、テレビとかでよくやっているのは、
「年金から保険料天引き」の問題ですよね。
社会保険庁は、年金もうやむやにして、
ちゃんと正しく払えないのに。
天引きするなんて、何事だ。
みたいな論調もありますけど。
でも、「天引き」ってそんなに悪い事ですか?
年金の支払いがややこしくなった一番の原因は、
紙からオンライン化する時に、いい加減なやり方をして。
それをわかっていたのに、今まで何十年も放置していた。
っていう事だとは思いますが。
それ以外にも、年金を払って貰うって言って、
職員が年金を貰ったはずなんだけど。
そのままちょろまかした、とか。
そういう事もありますよね。
でも、これって「年金天引き」だったら、
起きていない事もあるんですよ。
銀行で給料から「天引き」されていたら、
仮に社会保険庁の方のシステムがおかしかったとしても、
銀行の通帳とか、銀行には証拠が残りますから。
場合によっては、助かっていたかもしれませんし。
職員がちょろまかした、って事はおこりませんからね。
それに、職員がわざわざお金を貰いに行く。
っていう事は、その為だけに、無駄な職員を
雇わなければいけないんですよ。
きっと、この職員は厚労省の天下り先かなんかでしょうね。
そんな無駄な人件費をかけて、天下り先の職員とか雇って、
国民の金をちょろまかされるリスクを負うくらいなら、
確実に「天引き」にすれば良いんじゃないですか。
正直、なんでこんなに騒ぐのかわかりません。
ただ、「保険料を滞納すると保険証が取り上げられる」
という事には問題があると思います。
これも、金で命の差別をする、って事ですから。
これには反対ですけどね、私。
でも、これは直接「天引き」とは関係ありませんから。
私は「後期高齢者医療制度」そのものには大反対ですが、
「天引き」だけに関しては、別に反対はしません。
それと、高齢者の負担が増える、って事に関してですけど。
個人的には、高齢者でもお金をたくさん貰ってている人からは、
もっとたくさん払って貰っても良いと思っています。
例えば、高級官僚になった後に、
天下り先を何カ所も渡り歩いて。
退職金を何千万円ももらっていて。
しかも、75歳以上になっても、ろくに仕事しないのに、
年収1000万円以上の人、とか。
そういう人は、75歳以上でも、経済的には豊かですからね。
「高齢者から、たくさん金取るのはけしからん。」
っていう論調はちょっと違うかな、って思います。
それと、日本では1973年に老人医療費が無料になって。
その後から、老人は病院にかかりすぎなんですよ。
その習慣が今でも続いているから。
日本では、外来受診回数が、他の国の数倍も多いです。
さすがに、それじゃあ国がやってられなくなって、
ちょっとずつ老人の医療費が増えてきていますけど。
元々が「無料」で、その後もかなり安かったから。
高齢者の医療費が上がっているからって、けしからん。
とは言えないと思いますよ。
少しずつ上がってはいるけど、まだ安いかもしれないんだから。
公共事業費だって、無駄な道路とかダムとか、
まだいっぱい造っていますけど。
一応、公共事業費は、年々削減されているんですよ。
でも、まだ多いと思いませんか?
年々減っているんだから、これ以上減らしたらけしからん。
って思いますか?
そう言っているのは、利権がからんでる人だけでしょ。
だから、高齢者が払う医療費(保険料)は年々上がっている、
とはいえ、それが高すぎるって事とは、また別の問題です。
高齢者が直接お金を出さなかったとしても、
高齢者が病気になって、病院にかかれば、
当然の事ながら医療費はかかります。
高齢者はあんまりお金を払わないで、その分は国が払え。
って言っても良いですけど。
「国の金」、って言い方を変えれば、
「我々の税金」ですからね。
税金を払っているのは、若くて働いている人ですから。
高齢者の医療費を、若者が出す、って事です。
福田首相が、この間の補選で、
「高齢者がもっとお金を出しても良いでしょ」
って言って、大ひんしゅくを買って、
結局自民党は負けましたけど。
それはけしからん、っていう事であれば、
高齢者の医療費は、若い人が負担する。
って事で良いんですね。
全部を高齢者が負担するって事は不可能だし。
昔のように無料にする、って訳にもいかないでしょうから。
高齢者の医療費を誰がどの位負担するのか、
っていう国民的な議論が必要だと思います。
ただ感情的に、「天引きはけしからん」とか、
「今よりも高齢者の負担が増えるのはけしからん」
とか言っているだけでは駄目だと思いますよ。
個人的には、「後期高齢者医療制度」は、
見直しではなく、廃止すべきだと思います。
代替案っていうか、
別の制度は必要ないと思いますけどねー。
ただ、今のままでは、国保が持たないので。
「後期高齢者医療制度」のような、
高齢者だけを集めた制度を作るんではなくって。
今の制度で、もう少し高齢者、
特に、たくさん稼いでいる高齢者からはたくさん取る。
という制度にすれば、十分なんじゃないかなー。
って思っています。
それと、これも何回も言っていますけど、
アクセスを制限するなら、
年齢ではなくって、軽症患者を制限する、
っていう方向に行くべきだと思っています。
参照:後期高齢者医療制度、保険料を最大9割軽減…与党方針
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080516-00000007-yom-pol
『2008年05月16日:読売新聞』
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「後期高齢者医療制度」。
私のブログも含め、医師ブログでは昨年から、
こんな制度はけしからん。
って、さんざんブログでは書いてきましたけど。
4月になって、後期高齢者医療制度が施行されて、
やっとマスコミや政治家も動き出してきましたね。
与党ですら、あまりの評判の悪さに、
これはまずい、って思ったのか。
小手先の見直し案が提案されているようですね。
低所得者の申請あれば減免
後期高齢者医療制度見直し案
75歳以上が対象の後期高齢者医療制度で、
低所得者層の保険料を減額・免除する
厚生労働省の負担軽減案が
明らかになった。
新制度に移行後、相当数の低所得者が
負担増になったと批判されているが、
法改正など制度の抜本的見直しはせず、
新制度にある仕組みを活用する。
減免を受けるには
高齢者本人が申請する。
新制度を運用する各都道府県の
広域連合は、保険料徴収の方法などを
条例で定めている。
加入者が災害に遭ったり、
病気になったりして収入が激減するなど
特別の事情がある場合は、
本人からの申請を受けて
保険料を減免する規定がある。
この規定を拡大解釈し、低所得者も
「特別の事情」に該当すると見なす。
どのような人が対象となるか、
国が大枠の基準を示す。
対象者は、近く調べる各市区町村ごとの
保険料負担の変化をもとに決めるが、
基礎年金(年額79万円)以下の収入で、
生活保護とほぼ同じかそれに満たない
所得水準の人たちが含まれる可能性がある。
軽減に伴って保険料収入が減り、
広域連合の財政難につながることから、
国が交付金を支給することなども検討する。
収入が基礎年金以下の低所得者
二百数十万人の保険料(月額平均千円)を
全額免除すれば、300億円程度の
財源が必要となる見通し。
本人の申請を待たずに、広域連合が
職権で減免する方法もあるが、
法改正が必要で、保険料徴収の
システム改修に時間がかかる。
広域連合の条例の規定を用いれば、
現場の運用で対応が可能だ。
厚労省は「条例減免によらざるを
得ないのではないか」としている。
ただし、高齢者本人の申請が必要なため、
対象者への周知が不可欠。
病気などで申請が困難な人も多いとみられ、
運用上の課題もある。
政府は制度の廃止や抜本見直しは
否定する一方で、「必要があれば運用を改善する」
としており、厚労省案が見直し案の
たたき台となる見通し。
ただ、6月中に見直し案をまとめる
与党内では年金天引きの見直しや、
保険料ゼロだったサラリーマンの
被扶養者らの負担軽減拡大など、
厚労省案より踏み込んだ対応を求める
声が強く、調整が難航する可能性がある。
『2008年05月15日:朝日新聞』
野党は当然の事ながら、ここぞとばかりに、
「反対」の大合唱ですね。
野党4党、新医療制度廃止へ調整に着手
民主、共産、社民、国民新の野党4党は
5月13日、後期高齢者医療制度の
廃止法案を参院に提出する協議を始めた。
年金からの保険料天引きや制度設計の
問題点を浮き彫りにする一方、
同制度に代わる対案づくりを
模索する動きも出ている。
この日の協議では、民主党が
廃止法案骨子案を示し、3党に意見を求めた。
年金天引きや被扶養者の新規保険料負担などを
順次廃止して来年3月末に
制度を全廃する内容で、施行は来年4月1日。
各党からは廃止までの経過措置として
低所得者の保険料免除を盛り込む意見が出た。
4党が力を入れるのは、制度の矛盾点の洗い出しだ。
7年後に保険料が平均で約4割増える
といった試算をもとに「自ら首がしまるようにして
医療費を抑制する制度」と批判。
終末期医療で医療機関が患者や
家族の意向を文書などに残せば、
医療機関に診療報酬が支払われる
新たな仕組みも問題視していく方針だ。
民主党が代替案を示さないため、
与党は「無責任だ」と批判している。
民主党内では、地域単位の健康保険に
一元化して全年齢で支え合う対案も
検討されているが、野党共闘を優先して
今月末にも廃止法案を提出する方針だ。
『2008年05月13日:朝日新聞』
以前から書いている通り、
私は「後期高齢者医療制度」には大反対です。
理由としては、大きく2つ。
1)、年齢によって、人の命を差別する制度だから。
もう1つの理由は、
2)、リスクの高い人達ばかりを集めているので、
制度そのものがもたないと思うから。
この2つですわ。
それぞれについて解説すると。
1)、年齢によって、人の命を差別する制度だから。
これに関しては、以前から言っている事ですけど。
75歳っていっても、いろいろいるんですよ。
75歳でも、ばりばり現役で働いていて。
病気らしい病気もなくって、
あと20年位は生きられそうな人もいますし。
75歳で寝たきりで、病気もたくさんあって。
何回も肺炎とか心不全になって、
入退院を繰り返しているって人もいます。
でも、この制度では、同じ75歳以上だから、
っていって、医療費に制限をかける制度なんですよ。
「後期高齢者医療制度」っていう制度は。
今のところ、基本的には「診療所の外来患者」と、
長期入院の患者にしか関係ない制度なんだけど。
こんなの時間の問題で、枠が広がっていって、
結局は、高齢者の医療に制限をかけるんですから。
だって、「後期高齢者医療制度」の目的って、
「高齢者の医療費を削減する」事ですからね。
「社会的入院」が医療費増大の原因だ。
って言っている人もいますけど。
今の「後期高齢者医療制度」だと、
社会的入院は関係ないから。
とりあえず、「後期高齢者医療制度」を導入して。
75歳以上の高齢者に関しては、「診療所での外来通院」
から包括医療を導入して。
そいで、病院、入院にまで全部広げて、
包括医療にしてしまう。
っていう魂胆ですよ、政府は。
包括医療そのものには、良い面と悪い面があるんですけど。
75歳以上だったら、一ヶ月にいくらまでしか、
医療費はかけられません。
って事になったら、1人当たりの医療費の上限が決まるから。
政府としては、国が出す医療費が制限されるんですわ。
今、大学病院とか、大きな急性期病院で行っている
DPC(包括医療制度)、っていうのは。
病気の内容によって、医療費を決める。
ってやり方ですから。
重い病気の人には高額の医療費が払われる、
っていう仕組みなので。
これ、そのものが全部悪い、とは言いません。
ただ、「後期高齢者医療制度」で包括医療を導入すると、
病気が重かろうがなんだろうが、
医療費は一ヶ月にいくらまで。
っていう、制限をつける事になるでしょう。
そうじゃないと、医療費削減にならないからね。
それって、要は「命を金で買う」というか、
金で制限する、っていう制度なので。
私は反対です。
2)、リスクの高い人達ばかりを集めているので、
制度そのものがもたないと思うから。
「後期高齢者医療制度」っていうのは、
75歳以上の全ての高齢者を対象に
創設される新たな保険制度です。
今のところ、全国で1300万人が対象です。
そもそも、「医療保険」の意義っていうのは。
健康な人でも、一度病気になっちゃったら、
医療費としてたくさんのお金が必要になるかもしれない。
そうなったら、たくさん貯金のある人は良いけど、
そうでない人は困っちゃいます。
だから、健康なうちに、
たくさん稼いでいる人はたくさん。
そうでない人も、それなりにお金をみんなで貯めて。
病気になった人に分けてあげる、っていう制度です。
自分が病気になったときは、自分も含めて
みんなで積み立てたお金を使わせて貰うから。
そのかわり、別な人が病気になったら、
自分が積み立てたお金を使って貰う。
そういう制度なんですよ。
病気になりやすい人ばっかりだったら、
使うお金がたくさんになりすぎて、
制度が成り立たないんですよ。
健康な人も病気がちな人も、
全部合わせて制度を作るから、
リスクが分散されるわけですよ。
75歳以上っていうのは、高齢者ですから。
体も弱って、病気にもなりやすいし。
一回病気になったら、治りにくいんです。
これに関しては、
『主治医が見つかる診療所3』
の記事で、共産党の小池議員も言っていましたね。
>75歳以上は病気になりやすいし、治りにくい。
しかも、年金収入しかないのだから、
破綻するのは目に見えている。
「後期高齢者医療制度」の一番大きな問題点は、
この2点だと思いますよ、私は。
でも、政治家っていうのは、選挙の事しか考えてないのか。
制度の事を知らないだけなのか。
なんか、ちょっと論点がずれているような気がします。
マスコミの報道の仕方もですけどね。
今、テレビとかでよくやっているのは、
「年金から保険料天引き」の問題ですよね。
社会保険庁は、年金もうやむやにして、
ちゃんと正しく払えないのに。
天引きするなんて、何事だ。
みたいな論調もありますけど。
でも、「天引き」ってそんなに悪い事ですか?
年金の支払いがややこしくなった一番の原因は、
紙からオンライン化する時に、いい加減なやり方をして。
それをわかっていたのに、今まで何十年も放置していた。
っていう事だとは思いますが。
それ以外にも、年金を払って貰うって言って、
職員が年金を貰ったはずなんだけど。
そのままちょろまかした、とか。
そういう事もありますよね。
でも、これって「年金天引き」だったら、
起きていない事もあるんですよ。
銀行で給料から「天引き」されていたら、
仮に社会保険庁の方のシステムがおかしかったとしても、
銀行の通帳とか、銀行には証拠が残りますから。
場合によっては、助かっていたかもしれませんし。
職員がちょろまかした、って事はおこりませんからね。
それに、職員がわざわざお金を貰いに行く。
っていう事は、その為だけに、無駄な職員を
雇わなければいけないんですよ。
きっと、この職員は厚労省の天下り先かなんかでしょうね。
そんな無駄な人件費をかけて、天下り先の職員とか雇って、
国民の金をちょろまかされるリスクを負うくらいなら、
確実に「天引き」にすれば良いんじゃないですか。
正直、なんでこんなに騒ぐのかわかりません。
ただ、「保険料を滞納すると保険証が取り上げられる」
という事には問題があると思います。
これも、金で命の差別をする、って事ですから。
これには反対ですけどね、私。
でも、これは直接「天引き」とは関係ありませんから。
私は「後期高齢者医療制度」そのものには大反対ですが、
「天引き」だけに関しては、別に反対はしません。
それと、高齢者の負担が増える、って事に関してですけど。
個人的には、高齢者でもお金をたくさん貰ってている人からは、
もっとたくさん払って貰っても良いと思っています。
例えば、高級官僚になった後に、
天下り先を何カ所も渡り歩いて。
退職金を何千万円ももらっていて。
しかも、75歳以上になっても、ろくに仕事しないのに、
年収1000万円以上の人、とか。
そういう人は、75歳以上でも、経済的には豊かですからね。
「高齢者から、たくさん金取るのはけしからん。」
っていう論調はちょっと違うかな、って思います。
それと、日本では1973年に老人医療費が無料になって。
その後から、老人は病院にかかりすぎなんですよ。
その習慣が今でも続いているから。
日本では、外来受診回数が、他の国の数倍も多いです。
さすがに、それじゃあ国がやってられなくなって、
ちょっとずつ老人の医療費が増えてきていますけど。
元々が「無料」で、その後もかなり安かったから。
高齢者の医療費が上がっているからって、けしからん。
とは言えないと思いますよ。
少しずつ上がってはいるけど、まだ安いかもしれないんだから。
公共事業費だって、無駄な道路とかダムとか、
まだいっぱい造っていますけど。
一応、公共事業費は、年々削減されているんですよ。
でも、まだ多いと思いませんか?
年々減っているんだから、これ以上減らしたらけしからん。
って思いますか?
そう言っているのは、利権がからんでる人だけでしょ。
だから、高齢者が払う医療費(保険料)は年々上がっている、
とはいえ、それが高すぎるって事とは、また別の問題です。
高齢者が直接お金を出さなかったとしても、
高齢者が病気になって、病院にかかれば、
当然の事ながら医療費はかかります。
高齢者はあんまりお金を払わないで、その分は国が払え。
って言っても良いですけど。
「国の金」、って言い方を変えれば、
「我々の税金」ですからね。
税金を払っているのは、若くて働いている人ですから。
高齢者の医療費を、若者が出す、って事です。
福田首相が、この間の補選で、
「高齢者がもっとお金を出しても良いでしょ」
って言って、大ひんしゅくを買って、
結局自民党は負けましたけど。
それはけしからん、っていう事であれば、
高齢者の医療費は、若い人が負担する。
って事で良いんですね。
全部を高齢者が負担するって事は不可能だし。
昔のように無料にする、って訳にもいかないでしょうから。
高齢者の医療費を誰がどの位負担するのか、
っていう国民的な議論が必要だと思います。
ただ感情的に、「天引きはけしからん」とか、
「今よりも高齢者の負担が増えるのはけしからん」
とか言っているだけでは駄目だと思いますよ。
個人的には、「後期高齢者医療制度」は、
見直しではなく、廃止すべきだと思います。
代替案っていうか、
別の制度は必要ないと思いますけどねー。
ただ、今のままでは、国保が持たないので。
「後期高齢者医療制度」のような、
高齢者だけを集めた制度を作るんではなくって。
今の制度で、もう少し高齢者、
特に、たくさん稼いでいる高齢者からはたくさん取る。
という制度にすれば、十分なんじゃないかなー。
って思っています。
それと、これも何回も言っていますけど、
アクセスを制限するなら、
年齢ではなくって、軽症患者を制限する、
っていう方向に行くべきだと思っています。
参照:後期高齢者医療制度、保険料を最大9割軽減…与党方針
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080516-00000007-yom-pol
『2008年05月16日:読売新聞』
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アルツハイマー病ってどんな病気かどうかも、
多分わかっていない麻生太郎外相が。
「差別発言」をされましたねー。
非常に残念です。
一応、本人は発言を撤回されたようですが。
発言撤回したから、もう責任はありませんよ。
で済むんだったら、良い商売ですよねー、政治家って。
<麻生氏失言>政権タガ外れ露呈
「安倍後継」レースに影響?
麻生太郎外相が7月19日の富山県高岡市での講演で
「アルツハイマーの人でも分かる」と発言した問題は、
選挙戦に入っても閣僚の「失言ドミノ」が止まらず、
政権のタガが外れている実情を改めて露呈した。
政府・与党は「的確性を欠く」(塩崎恭久官房長官)
と批判しながらも、外相がすでに発言を
撤回し謝罪したことから、これ以上は問題視せず、
沈静化をはかる方針だ。
麻生氏は「ポスト安倍」の有力候補の一人
と見られていることから、
参院選で与党が惨敗した場合に
予想される政局にも影響するとの見方もある。
久間章生前防衛相の米国の原爆投下をめぐる
「しょうがない」という発言で、
辞任の引き金を引いた公明党は今回
「久間発言とは性質が違う。これで辞めろと言えば、
『女性は産む機械』発言の柳沢伯夫厚労相も
辞めなければならない」(幹部)と、
事態を早期に収拾したいという姿勢だ。
7月20日、鳥取県倉吉市での演説でも
「酒は『きちがい水』だとか何とか皆言うもんだから、
勢いとかいろんなことありますよ」などと、
またもや問題表現を口にした。
「2007年7月20日:毎日新聞」
我々医者って言うのは、基本的には病気の人を
相手にしているわけですが。
病気の患者に対して、こういう差別的な発言をされる
っていうのは、非常に残念です。
「アルツハイマー病」って言うのは、簡単に言うと、
原因は不明だけど、
どんどん脳が萎縮していく「病気」です。
その結果、記憶力が低下したり、
人格が変わったり、夜中に徘徊をしたりとか。
進んで行くといわゆる「痴呆」、
今で言う「認知症」になってしまう「病気」ですよ。
病気だから。
本人がなりたくて、なった訳じゃないんですよ。
アルツハイマー病のこと、
わかってて言ってますか、本当に。
アルツハイマー病って言ったって、
厳密には、家族性アルツハイマー病っていって、
若くしてアルツハイマーになっちゃう人と、
アルツハイマー型老年痴呆っていう、
俗に言う「アルツハイマー」って言われている
病気と、2種類あるんですけど。
そういう事、わかって言ってるんですか?
安倍内閣っていうのは、「教育」
っていうのを、一番大事にしてるんじゃないんですか?
小学生の時に、
「体の事とか、病気や障害の事とか。
そういう事で差別したり、いじめたりしちゃ駄目だよ。」
って習わなかったんですか。
親とか学校の先生から。
外見の事とか、病気の事とかって、
本人が好きでなったわけじゃないから。
そういうのを差別する発言、って本当に最悪だと思います。
教育っていうのは、学力がどうとか、
そんな事言う以前に。
人間として、やってはいけない事が何だとか。
そういう事が、一番大事何じゃないですか?
子供っていうのは、大人を見て育つんですよ。
テレビなんかにも出ている、責任のある職業である
政治家がそんな発言して。
情けないと思わないんですかね。
残念っていうか、腹が立ちます。
改革だ、経済成長だ、って小泉内閣を継承して、
安倍内閣でも真似して言っていますけど。
所詮、「金持ちの味方」ですからね。
彼らは。
根底にあるのは、金持ちや強者を優遇した、
弱者に対する「差別的な考え方」なんですね。
柳沢大臣の「女性は産む機械」発言でもそうですけど。
弱者に対する差別的な考え方は、
一生治らないんでしょうね、残念ながら。
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多分わかっていない麻生太郎外相が。
「差別発言」をされましたねー。
非常に残念です。
一応、本人は発言を撤回されたようですが。
発言撤回したから、もう責任はありませんよ。
で済むんだったら、良い商売ですよねー、政治家って。
<麻生氏失言>政権タガ外れ露呈
「安倍後継」レースに影響?
麻生太郎外相が7月19日の富山県高岡市での講演で
「アルツハイマーの人でも分かる」と発言した問題は、
選挙戦に入っても閣僚の「失言ドミノ」が止まらず、
政権のタガが外れている実情を改めて露呈した。
政府・与党は「的確性を欠く」(塩崎恭久官房長官)
と批判しながらも、外相がすでに発言を
撤回し謝罪したことから、これ以上は問題視せず、
沈静化をはかる方針だ。
麻生氏は「ポスト安倍」の有力候補の一人
と見られていることから、
参院選で与党が惨敗した場合に
予想される政局にも影響するとの見方もある。
久間章生前防衛相の米国の原爆投下をめぐる
「しょうがない」という発言で、
辞任の引き金を引いた公明党は今回
「久間発言とは性質が違う。これで辞めろと言えば、
『女性は産む機械』発言の柳沢伯夫厚労相も
辞めなければならない」(幹部)と、
事態を早期に収拾したいという姿勢だ。
7月20日、鳥取県倉吉市での演説でも
「酒は『きちがい水』だとか何とか皆言うもんだから、
勢いとかいろんなことありますよ」などと、
またもや問題表現を口にした。
「2007年7月20日:毎日新聞」
我々医者って言うのは、基本的には病気の人を
相手にしているわけですが。
病気の患者に対して、こういう差別的な発言をされる
っていうのは、非常に残念です。
「アルツハイマー病」って言うのは、簡単に言うと、
原因は不明だけど、
どんどん脳が萎縮していく「病気」です。
その結果、記憶力が低下したり、
人格が変わったり、夜中に徘徊をしたりとか。
進んで行くといわゆる「痴呆」、
今で言う「認知症」になってしまう「病気」ですよ。
病気だから。
本人がなりたくて、なった訳じゃないんですよ。
アルツハイマー病のこと、
わかってて言ってますか、本当に。
アルツハイマー病って言ったって、
厳密には、家族性アルツハイマー病っていって、
若くしてアルツハイマーになっちゃう人と、
アルツハイマー型老年痴呆っていう、
俗に言う「アルツハイマー」って言われている
病気と、2種類あるんですけど。
そういう事、わかって言ってるんですか?
安倍内閣っていうのは、「教育」
っていうのを、一番大事にしてるんじゃないんですか?
小学生の時に、
「体の事とか、病気や障害の事とか。
そういう事で差別したり、いじめたりしちゃ駄目だよ。」
って習わなかったんですか。
親とか学校の先生から。
外見の事とか、病気の事とかって、
本人が好きでなったわけじゃないから。
そういうのを差別する発言、って本当に最悪だと思います。
教育っていうのは、学力がどうとか、
そんな事言う以前に。
人間として、やってはいけない事が何だとか。
そういう事が、一番大事何じゃないですか?
子供っていうのは、大人を見て育つんですよ。
テレビなんかにも出ている、責任のある職業である
政治家がそんな発言して。
情けないと思わないんですかね。
残念っていうか、腹が立ちます。
改革だ、経済成長だ、って小泉内閣を継承して、
安倍内閣でも真似して言っていますけど。
所詮、「金持ちの味方」ですからね。
彼らは。
根底にあるのは、金持ちや強者を優遇した、
弱者に対する「差別的な考え方」なんですね。
柳沢大臣の「女性は産む機械」発言でもそうですけど。
弱者に対する差別的な考え方は、
一生治らないんでしょうね、残念ながら。
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新潟県付近で大きな地震があって。
「新潟県中越沖地震」と名付けられたようですが。
今の所、9人の方が亡くなられたようです。
本当に大変そうですね。
この後に問題となるのは、
「震災関連死」って言われるやつです。
○「震災関連死」
震災の直接的被害ではなく
間接的被害による死亡例の総称。
火災や倒壊などの直接的原因ではなく、
病気・ストレス・発作・自殺などの間接的原因
による死亡例を指す。
阪神大震災において登場した概念で、
地方自治体に認定されれば
弔慰金の対象なる場合もある。
新潟県中越地震でも、震災関連死者
の増加が問題になっている。
参照:「KWガイド」
直接、地震とか火事で亡くなったのではなくって、
震災の後に、病気(持病の悪化、インフルエンザ、
エコノミークラス症候群等)なんかで亡くなる事です。
ちょっと、避難所の様子について
書いてあった記事があったので、
引用してみましょうか。
「風呂に入りたい」=
蒸し暑く、疲労-柏崎の避難所・中越沖地震
「お風呂に入りたい」。
地震による被害が最も大きかった柏崎市では、
時折雨が降る天候で、被災者らは
蒸し暑さに疲労を強めている。
市内は広範囲で断水し、トイレの水も不足している。
中心部の市立柏崎小学校には
体育館に約500人が避難。
スーパー店員の女性(46)は
「不安で一睡もできなかった。
余震が怖いのでしばらくここにいるしかない」
と疲れた様子。
タオルで顔をふきながら、
「汗をかいているので風呂に入りたい」と訴えた。
自営業の石川謙さん(56)は、
地震で自宅のドアがゆがんで鍵が掛からなくなり、
16日夜は自宅前に止めた車の中で過ごした。
「電気もガスも水道も使えないので大変だ」と話した。
600人以上が避難する北部・池浦地区にある保健センター。
朝食としておにぎりやパンが配られたが、
1人に1個ずつしかなく、
「疲れているのにこれでは足りない」との声も上がった。
「2007年7月17日:時事通信」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070717-00000068-jij-soci
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070723-00000101-yom-soci
こういうのを見ると、やっぱり大変そうですね。
疲れも貯まっているようです。
阪神大震災なんかでもそうなんですが。
地震で亡くなられる方の多くは、高齢者です。
今回の新潟県中越沖地震でも、
9人の方が亡くなっていますけど(7/17現在)、
全員が70代以上の高齢者の方です。
古い家に住んでいる高齢者が亡くなっているようですね。
大勢の方が、今、避難所暮らしをしていますけど。
今後問題になるのは、衛生面の問題。
持病の問題。
そして、エコノミークラス症候群なんかでしょうか。
「エコノミークラス症候群」って言うのは、俗称で。
正式名称は、「急性肺血栓塞栓症」って言います。
ずーっと同じ姿勢を取っていたりして、
手や足の静脈の、血の流れが滞って。
そいで、血の塊(血栓)が出来て。
それが、肺動脈って肺に行く血管に詰まって、
肺の一部に血液が流れなくなって、
息が苦しくなる。
最悪の場合は死んでしまう、っていう病気です。
詳細は、こちらの無料レポートを読んでね!
→「気をつけて!死んじゃうかも!
フライトの旅行で注意すべき病気!」
名前は「エコノミークラス症候群」って言いますけど。
別に飛行機に乗っていなくても、
同じ姿勢を続けたりすれば、どこでもなってしまうんですよ。
実際、阪神大震災で「エコノミークラス症候群」に
なって亡くなられた方がいて、結構有名になりましたよね。
サッカーの高原もなっていますけどね、関係ないけど。
「エコノミークラス症候群」っていうのは、
「同じ姿勢をとり続ける」、って事と。
「脱水」があると、なりやすいんですよ。
震災の避難所なんかは、体育館とか地区センターとか。
ある程度広さはあるところなんでしょうけど、
そういう所に何百人も人が住むわけですから。
結構、狭くなっちゃいますよね、実際は。
こういう場合、理想的なスペースっていうのがあって、
それは、「一人につき一畳以上」。
って言われているのですが。
残念ながら、今回の避難所では、そこまでのスペースは
確保されていないようですね。
やむを得ないとは思いますが。
狭い所に、ずーっといなきゃいけないから。
どうしても、窮屈な同じ姿勢が続くでしょうし。
震災で水道もストップしているでしょうから。
きっと、水も不足していますよね。
そしたら、十分な水分が摂れなくって、
脱水になってしまう可能性も高いですよね。
そうなると、「エコノミークラス症候群」に
なる可能性が高くなってしまうんですよ。
「エコノミークラス症候群」になる可能性が高い状況。
って事は十分わかっているわけですから。
特に高齢者で多いんで。
これから、十分に注意して行く必要がありますね。
「震災関連死」を、これ以上増やさないために。
ところで、ふと思ったのですが。
震災とかの災害の時に必ず必要な物。
って、事前にある程度わかっていますよね。
食料や水は当然として。
毛布とか、簡易トイレとか。
タオルとか歯ブラシとか。
まあ、いろいろあるんでしょうけど。
そういうの、って税金で「備蓄」できないんですかね。
何千人か分、最初からどっかにどーんと置いておいて。
そいで、どこかで地震とか災害があったら、
自衛隊のヘリとか飛行機とか大量に動員して。
まとめて送ってあげれば良いのに。
って思うんですが。
各自治体に、備蓄するようには指導してるんでしょうけど。
やっぱ、税金でやるべきだと思うんですがねー。
もしかして、もうやってる?
エコノミークラス症候群の詳細を知りたい人は、これを読んでね!
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新潟県中越沖地震の最新情報が知りたい人は、
これを見てくださいね!
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「新潟県中越沖地震」と名付けられたようですが。
今の所、9人の方が亡くなられたようです。
本当に大変そうですね。
この後に問題となるのは、
「震災関連死」って言われるやつです。
○「震災関連死」
震災の直接的被害ではなく
間接的被害による死亡例の総称。
火災や倒壊などの直接的原因ではなく、
病気・ストレス・発作・自殺などの間接的原因
による死亡例を指す。
阪神大震災において登場した概念で、
地方自治体に認定されれば
弔慰金の対象なる場合もある。
新潟県中越地震でも、震災関連死者
の増加が問題になっている。
参照:「KWガイド」
直接、地震とか火事で亡くなったのではなくって、
震災の後に、病気(持病の悪化、インフルエンザ、
エコノミークラス症候群等)なんかで亡くなる事です。
ちょっと、避難所の様子について
書いてあった記事があったので、
引用してみましょうか。
「風呂に入りたい」=
蒸し暑く、疲労-柏崎の避難所・中越沖地震
「お風呂に入りたい」。
地震による被害が最も大きかった柏崎市では、
時折雨が降る天候で、被災者らは
蒸し暑さに疲労を強めている。
市内は広範囲で断水し、トイレの水も不足している。
中心部の市立柏崎小学校には
体育館に約500人が避難。
スーパー店員の女性(46)は
「不安で一睡もできなかった。
余震が怖いのでしばらくここにいるしかない」
と疲れた様子。
タオルで顔をふきながら、
「汗をかいているので風呂に入りたい」と訴えた。
自営業の石川謙さん(56)は、
地震で自宅のドアがゆがんで鍵が掛からなくなり、
16日夜は自宅前に止めた車の中で過ごした。
「電気もガスも水道も使えないので大変だ」と話した。
600人以上が避難する北部・池浦地区にある保健センター。
朝食としておにぎりやパンが配られたが、
1人に1個ずつしかなく、
「疲れているのにこれでは足りない」との声も上がった。
「2007年7月17日:時事通信」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070717-00000068-jij-soci
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070723-00000101-yom-soci
こういうのを見ると、やっぱり大変そうですね。
疲れも貯まっているようです。
阪神大震災なんかでもそうなんですが。
地震で亡くなられる方の多くは、高齢者です。
今回の新潟県中越沖地震でも、
9人の方が亡くなっていますけど(7/17現在)、
全員が70代以上の高齢者の方です。
古い家に住んでいる高齢者が亡くなっているようですね。
大勢の方が、今、避難所暮らしをしていますけど。
今後問題になるのは、衛生面の問題。
持病の問題。
そして、エコノミークラス症候群なんかでしょうか。
「エコノミークラス症候群」って言うのは、俗称で。
正式名称は、「急性肺血栓塞栓症」って言います。
ずーっと同じ姿勢を取っていたりして、
手や足の静脈の、血の流れが滞って。
そいで、血の塊(血栓)が出来て。
それが、肺動脈って肺に行く血管に詰まって、
肺の一部に血液が流れなくなって、
息が苦しくなる。
最悪の場合は死んでしまう、っていう病気です。
詳細は、こちらの無料レポートを読んでね!
→「気をつけて!死んじゃうかも!
フライトの旅行で注意すべき病気!」
名前は「エコノミークラス症候群」って言いますけど。
別に飛行機に乗っていなくても、
同じ姿勢を続けたりすれば、どこでもなってしまうんですよ。
実際、阪神大震災で「エコノミークラス症候群」に
なって亡くなられた方がいて、結構有名になりましたよね。
サッカーの高原もなっていますけどね、関係ないけど。
「エコノミークラス症候群」っていうのは、
「同じ姿勢をとり続ける」、って事と。
「脱水」があると、なりやすいんですよ。
震災の避難所なんかは、体育館とか地区センターとか。
ある程度広さはあるところなんでしょうけど、
そういう所に何百人も人が住むわけですから。
結構、狭くなっちゃいますよね、実際は。
こういう場合、理想的なスペースっていうのがあって、
それは、「一人につき一畳以上」。
って言われているのですが。
残念ながら、今回の避難所では、そこまでのスペースは
確保されていないようですね。
やむを得ないとは思いますが。
狭い所に、ずーっといなきゃいけないから。
どうしても、窮屈な同じ姿勢が続くでしょうし。
震災で水道もストップしているでしょうから。
きっと、水も不足していますよね。
そしたら、十分な水分が摂れなくって、
脱水になってしまう可能性も高いですよね。
そうなると、「エコノミークラス症候群」に
なる可能性が高くなってしまうんですよ。
「エコノミークラス症候群」になる可能性が高い状況。
って事は十分わかっているわけですから。
特に高齢者で多いんで。
これから、十分に注意して行く必要がありますね。
「震災関連死」を、これ以上増やさないために。
ところで、ふと思ったのですが。
震災とかの災害の時に必ず必要な物。
って、事前にある程度わかっていますよね。
食料や水は当然として。
毛布とか、簡易トイレとか。
タオルとか歯ブラシとか。
まあ、いろいろあるんでしょうけど。
そういうの、って税金で「備蓄」できないんですかね。
何千人か分、最初からどっかにどーんと置いておいて。
そいで、どこかで地震とか災害があったら、
自衛隊のヘリとか飛行機とか大量に動員して。
まとめて送ってあげれば良いのに。
って思うんですが。
各自治体に、備蓄するようには指導してるんでしょうけど。
やっぱ、税金でやるべきだと思うんですがねー。
もしかして、もうやってる?
エコノミークラス症候群の詳細を知りたい人は、これを読んでね!
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2007年から、法人税が6000億円も減税されるそうですね。
ま、厳密には減価償却費の限度額が拡大されるので、
直接法人税そのものが減るわけではないんですが。
企業にとっては、払う額は減るので同じでしょうね。
減価償却拡大、法人税6000億減税へ…安倍氏意向
自民党の安倍総裁(官房長官)は、
企業のIT(情報技術)関連などの設備投資を促すため、
2007年度の税制改正で法人税の大幅減税に踏み切る意向を固めた。
企業が、設備や機械を取得した場合、
損金として利益から控除できる減価償却の限度額を、
現在の購入価格の原則95%から100%に拡大する。
課税対象の利益が従来より5%分圧縮されることで、
企業の税負担を軽くする。減税規模は
初年度で6000億円程度と見込んでいる。
また、ベンチャー企業を優遇する税制の拡充も検討している。
安倍氏は総裁選で、イノベーション(技術革新)による
産業の生産性の向上を図り、
実質3%程度の経済成長を目指す考えを示している。
今回の法人税減税は、技術革新を後押しする政策の柱となるものだ。
『読売新聞 2006.9.24』
予想通りというか、なんというか。
安倍次期首相も、小泉現総理と同じく、
アメリカや経済界にべったりで、
弱者には厳しく、強者には甘い政策を取りそうですね。
医療費の自己負担額は年々増加。
消費税に関しては、選挙の前だから、口を濁していますが、
来年の参議院選が終わったら、間違いなく
消費税を上げるって事が決定するでしょうしね。
個人の所得税に関しては、去年までは恒久減税
って事で、減らされていたんですが。
景気が回復したからって言って、元に戻されて
実質増税になっているんですけどね。
選挙では、サラリーマン増税はしない。
って公言しているんですけどね。
だいたい、景気が回復して企業の業績は上がっても、
サラリーマンの年収は上がってないんだから。
上げるなら、法人税を上げるのが筋なんじゃないの?
銀行はバブルの処理とかで、
13年間一円も税金を払っていなかったのにね。
個人が損したら自己責任とか言ってるんじゃないのかい?
格差社会ってこれだけ言われているのに、
今度の総裁選では、あんまり争点にならなかったですし。
ま、ちょっと出ていたとしても、所詮は
地方と都会の格差って事で、
公共事業をもっと増やせとか、
そんな話しか出てませんでしたけどね。
弱者にはより厳しい世界が待っていますよ。
しょうがないんですかねー。
しょうがないと思っていない人は、
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ま、厳密には減価償却費の限度額が拡大されるので、
直接法人税そのものが減るわけではないんですが。
企業にとっては、払う額は減るので同じでしょうね。
減価償却拡大、法人税6000億減税へ…安倍氏意向
自民党の安倍総裁(官房長官)は、
企業のIT(情報技術)関連などの設備投資を促すため、
2007年度の税制改正で法人税の大幅減税に踏み切る意向を固めた。
企業が、設備や機械を取得した場合、
損金として利益から控除できる減価償却の限度額を、
現在の購入価格の原則95%から100%に拡大する。
課税対象の利益が従来より5%分圧縮されることで、
企業の税負担を軽くする。減税規模は
初年度で6000億円程度と見込んでいる。
また、ベンチャー企業を優遇する税制の拡充も検討している。
安倍氏は総裁選で、イノベーション(技術革新)による
産業の生産性の向上を図り、
実質3%程度の経済成長を目指す考えを示している。
今回の法人税減税は、技術革新を後押しする政策の柱となるものだ。
『読売新聞 2006.9.24』
予想通りというか、なんというか。
安倍次期首相も、小泉現総理と同じく、
アメリカや経済界にべったりで、
弱者には厳しく、強者には甘い政策を取りそうですね。
医療費の自己負担額は年々増加。
消費税に関しては、選挙の前だから、口を濁していますが、
来年の参議院選が終わったら、間違いなく
消費税を上げるって事が決定するでしょうしね。
個人の所得税に関しては、去年までは恒久減税
って事で、減らされていたんですが。
景気が回復したからって言って、元に戻されて
実質増税になっているんですけどね。
選挙では、サラリーマン増税はしない。
って公言しているんですけどね。
だいたい、景気が回復して企業の業績は上がっても、
サラリーマンの年収は上がってないんだから。
上げるなら、法人税を上げるのが筋なんじゃないの?
銀行はバブルの処理とかで、
13年間一円も税金を払っていなかったのにね。
個人が損したら自己責任とか言ってるんじゃないのかい?
格差社会ってこれだけ言われているのに、
今度の総裁選では、あんまり争点にならなかったですし。
ま、ちょっと出ていたとしても、所詮は
地方と都会の格差って事で、
公共事業をもっと増やせとか、
そんな話しか出てませんでしたけどね。
弱者にはより厳しい世界が待っていますよ。
しょうがないんですかねー。
しょうがないと思っていない人は、
もっと声を上げた方が良いと思いますよ!
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早くも「めるぞう」の旅行、おでかけ新着レポート部門で
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