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現役医師、循環器内科医(Dr. I)が医療について、詳しくわかりやすく解説するブログ。 引用、転載は自由ですが、その際は必ず引用元を明記して下さいね!
狭心症と心筋梗塞
映画やドラマで良くある場面。

主人公(刑事等)「吐け、黒幕は誰なんだ」
悪者(心臓病持ち)「誰がおまえなんかに。」
主人公、たくさん暴言を吐いて悪者を怒らせて、興奮させる
悪者「うっ、胸が苦しい、うーーーー、薬をくれー」
主人公(薬を握りしめて)「黒幕が誰か言ったら薬をやる、吐けー」
悪者「うっ、、、、、、。」ばたっと倒れる
主人公「死ぬな、言ってからにしろ」
悪者、、、、、死亡


みたいな場面よくありませんか。
私が最近見たのは、24―IIIで主人公の奥さんが、ある人にそういうことをする場面でしたね。ちょっと設定は違いますが。
あんまり細かく書くとネタばれになるので、書けませんけどね。

あれって、悪者が心筋梗塞になって死ぬ。
という設定なんだと思います。
悪者は狭心症で、薬はニトロですね。



心筋梗塞というのは、心臓の表面を走っている心臓に血液を送っている血管(冠動脈)が詰まる病気です。

狭心症というのは、血管が細くなって詰まりかけの状態の事を言います。
狭心症を放っておくと、冠動脈が詰まって心筋梗塞になって、場合によっては死亡してしまいます。

ニトロという薬は、血管を広げる作用があるので、狭心症の治療に使われます。



ここまで聞くと、映画やドラマの設定も、もっともな設定に思えますよね。
まあ、ある意味では正しいです。

しかし、心筋梗塞というのは心臓の血管(冠動脈)が詰まる病気なんですが、詰まったからすぐに死ぬわけではないんですよ。

人によっては血管が詰まった直後に不整脈(心室細動や心室頻拍などの致命的なもの)が出て即死する人もいないわけではないんですが。

まあ、心筋梗塞になった人の数%でしょう。

現在の日本では心筋梗塞の死亡率はだいたい10%位ではないでしょうか。
逆に言うと、心筋梗塞でも10人に9人は助かる、という事ですね。

100歩譲って、心筋梗塞になって不整脈が出て意識が無くなったとしましょう。

それでも、直後から心臓マッサージや人工呼吸をして、そのまま病院まで運べば、半分か1/3位は助かります。

だから、心筋梗塞でもみんな即死ってわけではないんですよ。

まあ、ドラマや映画だから仕方ないんですけどね。


教訓:心筋梗塞になったら、すぐ病院に連れて行け。


心筋梗塞についてもう少し知りたい人は、1/27の俺のメルマガにも書いてますから、そっちも読んでみて下さいね。

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大学病院のうそ
大学病院だから安心だ。
大学病院は手術が一番上手だ。
大学病院は最高の医療を提供しているはずだ。

皆さんこう思ってはいませんか。

では、お聞きします。

なぜ、そう思うのでしょうか。

偉い先生がいる。
設備が整っている。
権威歴史がある。
たくさん患者が来ている、、、、、、


皆さんが思う理由はそんなところでしょうか。

まあ、確かにそれは事実なんですが。

本当に大学病院の医療が最高なんでしょうか。

いま、無料レポート作成中なので、気になった方はそのレポートが出たら読んでみて下さい。


これを読んだら、もうそんなことは言えなくなるかもしれませんよ。


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一週間位経って、何の連絡もなかったので駄目かと思ってたんですが、やっと承認されました。

こっちもちゃんとした中身では書いてなかったので、両方会って大変なんですが、両方とも出来る限り書いていきますから。

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創刊号と同じ内容を今回はこちらにコピーしますが、次回からはブログとメルマガは内容を分けてやっていきたいと思います。

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  ◆ やぶ医師のひとりごと           創刊号  ◆
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 18年1月5日発行 購読者数0名
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初めまして。

私は平成11年に医師免許を獲得した、Dr. Iと申します。

このメルマガは現役の医師であるDr. Iが健康、病気、病院等に関する情報を発信することを目的としております。

医師でないとわからない病気や薬、病院などの専門的な知識のこと。
大学病院や病院、医者の世界の裏話などを含めてあまり堅苦しくならずに話をしたいと思います。

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創刊号の今日は、今はやりのインフルエンザに関しての話をしていきます。


みなさんの周りではもう、インフルエンザはやってますか。
私の周りではまだそれほどでもないみたいです。

先日の厚生労働省の発表では、今シーズンのインフルエンザは過去10年間で2番目に早く、はやり始めたそうです。

皆さんもうご存じかもしれませんが、インフルエンザというのはインフルエンザウイルスに感染して、高熱や関節痛などの症状が出る感染症です。

普通の風邪との違いは、38℃以上の高熱が出ることです。
ただの風邪の場合はそんなに高熱はでません。

インフルエンザの治療は10年くらい前までは、ただ安静にしているしかなかったのです。
しかし、インフルエンザウイルスに対する抗ウイルス薬が登場してからは、薬を飲むという治療も出来るようになりました。

タミフルという薬もインフルエンザの薬で、日本では5年位前から発売されており、今ではインフルエンザにかかった人のほとんどに使われています。

最近新聞やインターネットでこのタミフルの副作用で異常行動とかが発表されて、本当にこの薬を飲んで良いか迷っている人もいるのではないかと思います。

ではインフルエンザにかかったらどうしたらよいのでしょうか。

方法は2つあります。

 1,病院に行ってタミフルを処方してもらう。
 2,家で安静にして水分を十分にとる。

この2つですね。一番良くないのは病院に行ってタミフルを処方してもらったのに飲まないというものです。

1に関してですが、タミフルをインフルエンザ発症後48時間以内に飲むと、インフルエンザが早く治るというのは、証明されております。
一方タミフルの副作用と言われている異常行動ですが、これはまだタミフルのせいであると決まったわけではありません。
その頻度も0.1%とか非常に低いです。
ですから、ものすごく低い副作用にこだわって、病状を悪化させる位であれば薬を飲んだ方が良いと思います。

ただし、念のため特に子供の場合は薬を飲んで数日は目を離さないようにした方が良いと思います。

2に関してですが、基本的には若い人はこれでも良いと思います。
昔はこれしか方法がなかったわけですし、若い人であれば自然治癒力でたいていは治りますから。
ちょっと前に厚生労働省も、新型インフルエンザがはやった場合は、人に移すこともあるから出来るだけ家で安静にしていろ、と言っていましたしね。

この方法の良いところは、
 1、人にインフルエンザを移さない。
 2、無理に病院に行って体力を使わない。
 3、病院に行って、逆にインフルエンザ(本人がインフルエンザで無かった場合)や他の風邪などを移されない

などがありますね。

そういう事で、インフルエンザにかかったら、病院に行ってタミフルを処方してもらうか、家で安静にして水分を十分に取るのが良いと思いますよ。

ただし、高齢者やものすごく高熱があって水分が十分に取れない時や、他に病気があって体が弱い人。
こういった人は、早めに病院に行った方が良いのでこれは覚えておいて下さいね。



 
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【今日のまとめ】                                         

■インフルエンザと普通の風邪の違いは、インフルエンザは38℃以上の高熱が出ることです。

■インフルエンザにかかったら、病院に行ってタミフルを処方してもらうか家で安静にして水分を十分にとる。

■高齢者や水分が十分に取れない時、他に病気があって体が弱い人などは、早めに病院に行く。                            

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【編集後記】

メルマガ書くのってすごく大変なんですね。
始めての事ばかりで、ものすごく時間かかってしまいました。
一週間に一回位を目標に発行していきたいので、応援よろしくお願いします。
今日言ったことはあくまでも目安ですので、もしわからない場合は早めに病院に行くというのも一つの手ですから、そこらへんは臨機応変にお願いします。


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