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現役医師、循環器内科医(Dr. I)が医療について、詳しくわかりやすく解説するブログ。 引用、転載は自由ですが、その際は必ず引用元を明記して下さいね!
医龍、新バチスタ手術
このブログ、先月の検索ワードでダントツの一位が「医龍」「バチスタ手術」だったので、調子に乗ってパート2を作ってみました。

医者とか、健康、病気等の言葉を狙ってタイトルを付けたんですが。
正直言って、全く予想外でした。
記事も一つしかないんですけどねー。

なぜか木曜日の夜にアクセスが多いのは、そのせいでしょうか。

今回は6/29のドラマ「医龍、最終回」の話題です。

天才心臓外科医、朝田が子供の拡張型心筋症の、バチスタ手術をするって話なのですが。

バチスタ手術に関しての詳細は、こちらの記事をご覧下さい。

「医龍、バチスタ手術」

今までのバチスタ手術では、朝田が心臓の筋肉(心筋)を手で触って、異常な部位と正常な部位を見分けて、異常部位(変性部位)だけ切り取って正常な心筋をつなぎ合わせて、心臓を小さくする手術をしていました。

しかーし。

今回は、触ってもどこが変性部位なのかわからないんですー。
さー、困った。

そこで行ったのが、新バチスタ手術です。

別名オーバーラッピング法って言うんですが。

これは、心筋変性部位だけを切り取って、くっつける手術ではなくって、変性部位と思われる所に切れ目を入れて、心筋を重ねて小さくする手術です。

イメージ図の絵が載っているページをネットで探したんですが、残念ながらみつかりませんでしたので、言葉で解説しますか。

折り紙ありますよね。
あの正方形のやつの、真ん中の所くらいまで切れ込みを入れるんです。
そして、切ったところの端と端を重ねるんです。
そういうイメージです。

そうすると形は正方形じゃなくなって、一部が重なっているから小さくなりますよね、折り紙の面積は。

でも、切れ込みを入れた根元の部分はあんまり重なっていないですよね。

そういう事で、ドラマでは画期的な手術って事でハッピーエンドになったんですが。

これ、折り紙と同様、心臓の先っちょの部分(心尖部)には効果があるけど、根元の部分にはあんまり効果がなくって、結局動物実験レベルでは良かったんですが、人間ではあまり使われませんでした。

前のブログで書いたように、バチスタ手術が世界的には、ほとんど行われていないってのも合わせて、ドラマと現実はちょっと違うぞ、って話でした。

ちなみに俺が今回の最終回で一番感心したのは、加藤先生(バチスタ手術で第一助手を務めた、助教授)が15分で子供の心臓の弁形成術の手術をした事でした。

これって、相当すごいと思うんですが。
もし心臓血管外科医の先生がこのブログを見ていたら、教えて下さいね。

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