医師の不足や偏在ってあくまで、厚生労働省の立場は、
医師不足でなくて、偏在が問題という立場のようですが。
アンフェタミン先生のブログを見て、m3.comのメールも
見たら、変な事を言っている偉―い先生がいたので、
どこが変なのかを具体的に検証していきたいと思います。
本物はかなり長いので、全部みたい人はアンフェタミン先生の
ブログの『何だろう?この京大教授は?』の記事を見て下さいね!
「偏在」こそが問題 病院経営改革も必要----京大教授・西村周三氏
医師の需給を考える際、最も注目すべき問題は「偏在」だ。
東京、大阪などの大都市には十分な医師がいるが、
地方の公立病院は必要数を確保できない。
産婦人科や小児科など特定の科の医師の不足も目立つ。
日本の人口当たりの医師数は、OECD(経済協力開発機構)加盟国の
平均より少ないが、医師と看護師など他の医療職との仕事の分担は
国によって異なり、この比較だけで日本の医師が足りないとは言えない。
日本の医師総数は年約1・6%の割合で増えているが、
どう増やすかには科学的根拠が必要だ。
英米では、どんな病気が増えているかや医療技術の進歩に伴う
各診療科の勤務時間の変化などを、かなり詳しく分析し、
医師の需給予測をしている。
一方、日本は旧厚生省の検討委員会が76年、
「2025年には医師が1割程度過剰になる」と予測。
医学部の定員削減などが始まった。
しかし、推計は粗いものだった。
高齢化社会の到来や患者ニーズの変化を考慮していなかった。
勤務が過酷な病院や診療科を若手医師が避けたり、
結婚や育児との両立に悩む女性医師が増えたことも想定外で、
現在の偏在につながった。
いまこそ、国は地域性や医療技術の進歩も踏まえた
緻密(ちみつ)な予測をし、偏在を解消しなければならない。
医学教育では、「どこで働くどんな医師を育成するか」という視点が不可欠だ。
政府は、医師不足が深刻な10県の大学医学部の定員増を認めたが、
定数だけ増やしても根本的解決にならない。
地方の大学の医学生が、必ずしも地方にとどまるわけではないからだ。
まず、国・自治体と大学が十分に協議し、地域の医療ニーズを分析して、
育成すべき医師像や数、診療科の配置を検討すべきだ。
病院経営の改革も欠かせない。
勤務医は、忙しい診療科でも、そうでなくても給料があまり変わらない。
こうした不合理な報酬体系を見直し、
忙しい診療科の医師には勤務に応じた給料を支払い、
不公平感をなくしていけば、忙しい科への医師の誘導も可能になる。
医師不足が深刻な全国の公立病院では、
報酬体系や医師間の役割分担を抜本的に見直すため、
条例で病院長に一定の裁量権を与えることも、解決の一手になる。
毎日新聞社:2006年9月25日
このブログを前から読んでいる人達であれば。
なんとなく言っている事がおかしいという事はわかると思いますが。
どこがおかしいか、個別の事柄について、検討していきますか。
>医師の需給を考える際、最も注目すべき問題は「偏在」だ。
東京、大阪などの大都市には十分な医師がいる
これ、本当でしょうか。
確かに、大きな都市には診療所なんかは多いのかもしれませんが。
しかし、今一番問題になっている、「勤務医」が余っている
都市というのは、大都市を含め、聞いたことがありません。
大病院指向が患者にも強く、たいしたことのない病気でも、
大きな病院に来ようとしたり。
緊急性もないのに、夜中や休日に大病院に患者が多く来る。
その結果、多くの医者が勤務医を辞めて開業して、勤務医が減って、
医師不足という事が言われているのではないでしょうか。
ちなみに、大学病院神話の話は、こちらから!
→ 「大学病院のうそ」 ~現役医師(Dr. I)が暴露する、大学病院の秘密
>日本の人口当たりの医師数は、OECD(経済協力開発機構)加盟国の
平均より少ないが、医師と看護師など他の医療職との仕事の分担は
国によって異なり、この比較だけで日本の医師が足りないとは言えない。
日本の人口当たりの医師はOECDの中で「一番」少ないです。
これに関してはその通りです。
本文では、この次に出てくる本田先生も言っているように、
日本の医師1人当たりの年間外来対応数は8000件以上、
OECD平均は約2500件です。
日本の病院のベッド数は、アメリカなんかと比べると、
2~5倍くらいあります。
要は入院患者も外来患者も、他の国の約3倍いるって事です。
人口当たりの医師数は同じでも、同じ患者が3回(3倍)受診して、
入院患者も3倍いれば、医者の仕事は3倍多くなる。
ま、当たり前の事ですね。
どっかの偉い教授じゃなくても、わかることです。
>医師と看護師など他の医療職との仕事の分担は国によって異なり、
日本は人口当たりの医師数も少ないですが。
看護師の数も同様に少ないです。
しかも、医者の仕事は、純粋に医療行為だけでなく、
事務仕事や会議、書類書き。
病院によっては、患者のルート取りや、点滴の注射を
看護師ではなくて、医者の仕事にしている所もあります。
他の国では、看護師や事務職員、ヘルパーさんがやっている仕事を
医者がやっている事も多いです。
確かに
看護師など他の医療職との仕事の分担は国によって異なるんですが、
日本の場合は、医者のやる仕事の割合が他の国よりも多いんです。
だから、人数だけで単純に比較するんではなく、
医師不足って言って、必要な医師の人数を見積もるのであれば、
それよりも、足りない人数をもっと多めに見積もる必要があります。
>どう増やすかには科学的根拠が必要だ。
そうです。
単純に比較したり、この方が言っているように、
単純には比較できないってごまかすだけでなく、
多めに見積もる医師数が何人なのかを、
きちんと計算しなければいけません。
>いまこそ、国は地域性や医療技術の進歩も踏まえた
緻密(ちみつ)な予測をし、偏在を解消しなければならない。
ま、緻密な予測をしなければならないのは確かですが。
そしたら、医師の偏在ではなくて、不足って事が明らかになるでしょうね。
>政府は、医師不足が深刻な10県の大学医学部の定員増を認めたが、
定数だけ増やしても根本的解決にならない。
全くおっしゃる通りですね。
所詮、全国で100人位でしたっけ、医学部の定員が増えたのは。
で、医学部で6年間勉強して、研修が2年。
8年後に約100人の医者が増えるだけですからね。
全く根本的解決にはなっていませんよね。
>まず、国・自治体と大学が十分に協議し、地域の医療ニーズを分析して、
育成すべき医師像や数、診療科の配置を検討すべきだ。
こういう協議はどんどんすべきだと思いますよ。
でも、例えば眼科はニーズがないって事になって、
小児科はもっと必要だってニーズがあったとします。
で、小児科になりたくないって医者が多かったらどうするんでしょうか?
眼科には人数制限をかけて、小児科になりたくない医者を
無理矢理、小児科医にするって事でしょうかね。
あ、小児科や眼科の悪口を言っているわけではないので、あしからず。
>忙しい診療科の医師には勤務に応じた給料を支払い、
不公平感をなくしていけば、忙しい科への医師の誘導も可能になる。
これに関しては、私は基本的には賛成です。
年功序列で、ろくに仕事もしない医者が、
一生懸命たくさん働いて、病院に利益をもたらす医師よりも
給料が良いってのは、おかしいと思います。
本当は、科によって給料を変えるのではなく、
個別の医師の働きや能力によって給料を変えるのが
良いと思うんですけど。
そうなると、評価っていうのが難しいので。
まだまだ先の話になるのかもしれませんが。
科によって変えるっていうのも、悪くはないかもしれませんね。
ま、同じ様な事、私も前に言っていますし。
>医師不足が深刻な全国の公立病院では、
報酬体系や医師間の役割分担を抜本的に見直すため、
条例で病院長に一定の裁量権を与えることも、解決の一手になる。
これもその通りだと思います。
誰がたくさん働いているとかは、一緒に働いていれば
わかる事ですからね。
そういう人は病院にとっても、戦力だし
いて欲しい人材だと思うので。
そういう医者の給料やボーナスを増やすってのは、
良いんじゃないですかね。
最後の方の個別の医者の給料の話とかは、
私も賛成する部分もありますが。
根本的に、医師不足なのに、医師偏在が問題
って言っているところが、全く現場をわかっていませんね。
患者の数が約3倍。
そして、事務や書類書き等の医療業務以外の業務も多い。
医師の数はOECDの中で、人口当たりで最も少ない。
この事実があって、「医師不足」ではなくて、「医師偏在」が問題。
そう言っている、根拠を示して欲しいですね。
仮に医療現場の事をわからないとしても、
このように論理的に検証していけば、
間違いに気づくと思うんですが。
あ、この人、京大の副学長らしいですよ。
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医師不足でなくて、偏在が問題という立場のようですが。
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見たら、変な事を言っている偉―い先生がいたので、
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本物はかなり長いので、全部みたい人はアンフェタミン先生の
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「偏在」こそが問題 病院経営改革も必要----京大教授・西村周三氏
医師の需給を考える際、最も注目すべき問題は「偏在」だ。
東京、大阪などの大都市には十分な医師がいるが、
地方の公立病院は必要数を確保できない。
産婦人科や小児科など特定の科の医師の不足も目立つ。
日本の人口当たりの医師数は、OECD(経済協力開発機構)加盟国の
平均より少ないが、医師と看護師など他の医療職との仕事の分担は
国によって異なり、この比較だけで日本の医師が足りないとは言えない。
日本の医師総数は年約1・6%の割合で増えているが、
どう増やすかには科学的根拠が必要だ。
英米では、どんな病気が増えているかや医療技術の進歩に伴う
各診療科の勤務時間の変化などを、かなり詳しく分析し、
医師の需給予測をしている。
一方、日本は旧厚生省の検討委員会が76年、
「2025年には医師が1割程度過剰になる」と予測。
医学部の定員削減などが始まった。
しかし、推計は粗いものだった。
高齢化社会の到来や患者ニーズの変化を考慮していなかった。
勤務が過酷な病院や診療科を若手医師が避けたり、
結婚や育児との両立に悩む女性医師が増えたことも想定外で、
現在の偏在につながった。
いまこそ、国は地域性や医療技術の進歩も踏まえた
緻密(ちみつ)な予測をし、偏在を解消しなければならない。
医学教育では、「どこで働くどんな医師を育成するか」という視点が不可欠だ。
政府は、医師不足が深刻な10県の大学医学部の定員増を認めたが、
定数だけ増やしても根本的解決にならない。
地方の大学の医学生が、必ずしも地方にとどまるわけではないからだ。
まず、国・自治体と大学が十分に協議し、地域の医療ニーズを分析して、
育成すべき医師像や数、診療科の配置を検討すべきだ。
病院経営の改革も欠かせない。
勤務医は、忙しい診療科でも、そうでなくても給料があまり変わらない。
こうした不合理な報酬体系を見直し、
忙しい診療科の医師には勤務に応じた給料を支払い、
不公平感をなくしていけば、忙しい科への医師の誘導も可能になる。
医師不足が深刻な全国の公立病院では、
報酬体系や医師間の役割分担を抜本的に見直すため、
条例で病院長に一定の裁量権を与えることも、解決の一手になる。
毎日新聞社:2006年9月25日
このブログを前から読んでいる人達であれば。
なんとなく言っている事がおかしいという事はわかると思いますが。
どこがおかしいか、個別の事柄について、検討していきますか。
>医師の需給を考える際、最も注目すべき問題は「偏在」だ。
東京、大阪などの大都市には十分な医師がいる
これ、本当でしょうか。
確かに、大きな都市には診療所なんかは多いのかもしれませんが。
しかし、今一番問題になっている、「勤務医」が余っている
都市というのは、大都市を含め、聞いたことがありません。
大病院指向が患者にも強く、たいしたことのない病気でも、
大きな病院に来ようとしたり。
緊急性もないのに、夜中や休日に大病院に患者が多く来る。
その結果、多くの医者が勤務医を辞めて開業して、勤務医が減って、
医師不足という事が言われているのではないでしょうか。
ちなみに、大学病院神話の話は、こちらから!
→ 「大学病院のうそ」 ~現役医師(Dr. I)が暴露する、大学病院の秘密
>日本の人口当たりの医師数は、OECD(経済協力開発機構)加盟国の
平均より少ないが、医師と看護師など他の医療職との仕事の分担は
国によって異なり、この比較だけで日本の医師が足りないとは言えない。
日本の人口当たりの医師はOECDの中で「一番」少ないです。
これに関してはその通りです。
本文では、この次に出てくる本田先生も言っているように、
日本の医師1人当たりの年間外来対応数は8000件以上、
OECD平均は約2500件です。
日本の病院のベッド数は、アメリカなんかと比べると、
2~5倍くらいあります。
要は入院患者も外来患者も、他の国の約3倍いるって事です。
人口当たりの医師数は同じでも、同じ患者が3回(3倍)受診して、
入院患者も3倍いれば、医者の仕事は3倍多くなる。
ま、当たり前の事ですね。
どっかの偉い教授じゃなくても、わかることです。
>医師と看護師など他の医療職との仕事の分担は国によって異なり、
日本は人口当たりの医師数も少ないですが。
看護師の数も同様に少ないです。
しかも、医者の仕事は、純粋に医療行為だけでなく、
事務仕事や会議、書類書き。
病院によっては、患者のルート取りや、点滴の注射を
看護師ではなくて、医者の仕事にしている所もあります。
他の国では、看護師や事務職員、ヘルパーさんがやっている仕事を
医者がやっている事も多いです。
確かに
看護師など他の医療職との仕事の分担は国によって異なるんですが、
日本の場合は、医者のやる仕事の割合が他の国よりも多いんです。
だから、人数だけで単純に比較するんではなく、
医師不足って言って、必要な医師の人数を見積もるのであれば、
それよりも、足りない人数をもっと多めに見積もる必要があります。
>どう増やすかには科学的根拠が必要だ。
そうです。
単純に比較したり、この方が言っているように、
単純には比較できないってごまかすだけでなく、
多めに見積もる医師数が何人なのかを、
きちんと計算しなければいけません。
>いまこそ、国は地域性や医療技術の進歩も踏まえた
緻密(ちみつ)な予測をし、偏在を解消しなければならない。
ま、緻密な予測をしなければならないのは確かですが。
そしたら、医師の偏在ではなくて、不足って事が明らかになるでしょうね。
>政府は、医師不足が深刻な10県の大学医学部の定員増を認めたが、
定数だけ増やしても根本的解決にならない。
全くおっしゃる通りですね。
所詮、全国で100人位でしたっけ、医学部の定員が増えたのは。
で、医学部で6年間勉強して、研修が2年。
8年後に約100人の医者が増えるだけですからね。
全く根本的解決にはなっていませんよね。
>まず、国・自治体と大学が十分に協議し、地域の医療ニーズを分析して、
育成すべき医師像や数、診療科の配置を検討すべきだ。
こういう協議はどんどんすべきだと思いますよ。
でも、例えば眼科はニーズがないって事になって、
小児科はもっと必要だってニーズがあったとします。
で、小児科になりたくないって医者が多かったらどうするんでしょうか?
眼科には人数制限をかけて、小児科になりたくない医者を
無理矢理、小児科医にするって事でしょうかね。
あ、小児科や眼科の悪口を言っているわけではないので、あしからず。
>忙しい診療科の医師には勤務に応じた給料を支払い、
不公平感をなくしていけば、忙しい科への医師の誘導も可能になる。
これに関しては、私は基本的には賛成です。
年功序列で、ろくに仕事もしない医者が、
一生懸命たくさん働いて、病院に利益をもたらす医師よりも
給料が良いってのは、おかしいと思います。
本当は、科によって給料を変えるのではなく、
個別の医師の働きや能力によって給料を変えるのが
良いと思うんですけど。
そうなると、評価っていうのが難しいので。
まだまだ先の話になるのかもしれませんが。
科によって変えるっていうのも、悪くはないかもしれませんね。
ま、同じ様な事、私も前に言っていますし。
>医師不足が深刻な全国の公立病院では、
報酬体系や医師間の役割分担を抜本的に見直すため、
条例で病院長に一定の裁量権を与えることも、解決の一手になる。
これもその通りだと思います。
誰がたくさん働いているとかは、一緒に働いていれば
わかる事ですからね。
そういう人は病院にとっても、戦力だし
いて欲しい人材だと思うので。
そういう医者の給料やボーナスを増やすってのは、
良いんじゃないですかね。
最後の方の個別の医者の給料の話とかは、
私も賛成する部分もありますが。
根本的に、医師不足なのに、医師偏在が問題
って言っているところが、全く現場をわかっていませんね。
患者の数が約3倍。
そして、事務や書類書き等の医療業務以外の業務も多い。
医師の数はOECDの中で、人口当たりで最も少ない。
この事実があって、「医師不足」ではなくて、「医師偏在」が問題。
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2007年から、法人税が6000億円も減税されるそうですね。
ま、厳密には減価償却費の限度額が拡大されるので、
直接法人税そのものが減るわけではないんですが。
企業にとっては、払う額は減るので同じでしょうね。
減価償却拡大、法人税6000億減税へ…安倍氏意向
自民党の安倍総裁(官房長官)は、
企業のIT(情報技術)関連などの設備投資を促すため、
2007年度の税制改正で法人税の大幅減税に踏み切る意向を固めた。
企業が、設備や機械を取得した場合、
損金として利益から控除できる減価償却の限度額を、
現在の購入価格の原則95%から100%に拡大する。
課税対象の利益が従来より5%分圧縮されることで、
企業の税負担を軽くする。減税規模は
初年度で6000億円程度と見込んでいる。
また、ベンチャー企業を優遇する税制の拡充も検討している。
安倍氏は総裁選で、イノベーション(技術革新)による
産業の生産性の向上を図り、
実質3%程度の経済成長を目指す考えを示している。
今回の法人税減税は、技術革新を後押しする政策の柱となるものだ。
『読売新聞 2006.9.24』
予想通りというか、なんというか。
安倍次期首相も、小泉現総理と同じく、
アメリカや経済界にべったりで、
弱者には厳しく、強者には甘い政策を取りそうですね。
医療費の自己負担額は年々増加。
消費税に関しては、選挙の前だから、口を濁していますが、
来年の参議院選が終わったら、間違いなく
消費税を上げるって事が決定するでしょうしね。
個人の所得税に関しては、去年までは恒久減税
って事で、減らされていたんですが。
景気が回復したからって言って、元に戻されて
実質増税になっているんですけどね。
選挙では、サラリーマン増税はしない。
って公言しているんですけどね。
だいたい、景気が回復して企業の業績は上がっても、
サラリーマンの年収は上がってないんだから。
上げるなら、法人税を上げるのが筋なんじゃないの?
銀行はバブルの処理とかで、
13年間一円も税金を払っていなかったのにね。
個人が損したら自己責任とか言ってるんじゃないのかい?
格差社会ってこれだけ言われているのに、
今度の総裁選では、あんまり争点にならなかったですし。
ま、ちょっと出ていたとしても、所詮は
地方と都会の格差って事で、
公共事業をもっと増やせとか、
そんな話しか出てませんでしたけどね。
弱者にはより厳しい世界が待っていますよ。
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企業が、設備や機械を取得した場合、
損金として利益から控除できる減価償却の限度額を、
現在の購入価格の原則95%から100%に拡大する。
課税対象の利益が従来より5%分圧縮されることで、
企業の税負担を軽くする。減税規模は
初年度で6000億円程度と見込んでいる。
また、ベンチャー企業を優遇する税制の拡充も検討している。
安倍氏は総裁選で、イノベーション(技術革新)による
産業の生産性の向上を図り、
実質3%程度の経済成長を目指す考えを示している。
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予想通りというか、なんというか。
安倍次期首相も、小泉現総理と同じく、
アメリカや経済界にべったりで、
弱者には厳しく、強者には甘い政策を取りそうですね。
医療費の自己負担額は年々増加。
消費税に関しては、選挙の前だから、口を濁していますが、
来年の参議院選が終わったら、間違いなく
消費税を上げるって事が決定するでしょうしね。
個人の所得税に関しては、去年までは恒久減税
って事で、減らされていたんですが。
景気が回復したからって言って、元に戻されて
実質増税になっているんですけどね。
選挙では、サラリーマン増税はしない。
って公言しているんですけどね。
だいたい、景気が回復して企業の業績は上がっても、
サラリーマンの年収は上がってないんだから。
上げるなら、法人税を上げるのが筋なんじゃないの?
銀行はバブルの処理とかで、
13年間一円も税金を払っていなかったのにね。
個人が損したら自己責任とか言ってるんじゃないのかい?
格差社会ってこれだけ言われているのに、
今度の総裁選では、あんまり争点にならなかったですし。
ま、ちょっと出ていたとしても、所詮は
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2,エコノミークラス症候群(ロングフライト血栓症)
3,耳鳴り
4,乗り物酔い
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いやー、一週間夏休みで、お休みを貰ったんですが。
その後、その分働かされているっていうか。
ずいぶん呼ばれちゃいましたよー。
なんと、この週末4日間で、心肺停止の患者が3人。
しかも、AM3時とか、AM6時とか。
みんな良い時間に来るんですよ、よりによって(涙)
夏休みは麻雀ばっかりで、ゆっくりできなかったから、
今度の週末はゆっくり寝ようと思っていたら。
結局夜は毎日のように呼ばれて、昼寝してばっかで
半端にしか睡眠取れません(汗)
話は変わって本題に入ります。
心肺停止の患者が来たときの注意点なんですが。
当たり前だと思っているかもしれませんが、
心肺停止の患者が来たときに、一番大事なのは、
「脳に酸素を与えてあげる」
事です。
脳に5分間、酸素が行かなかったら、95%以上の確率で、
死亡するか、植物状態、脳死状態や、重い麻痺が残る等の、
重篤な合併症が残ってしまいますから。
何をおいても、まずこれを優先しなければなりません。
「脳に酸素を送ってあげるって事は、酸素化が大事だから、
人工呼吸をしたり、気管内挿管をするのが一番重要だ。」
って思った方。
そう思っている方は一般の方、医者、
どちらにもいるんですが。
実は、そうではないんですよ!
心肺蘇生「国際ガイドライン2005(AHA)」速報!にも書いてありますが。
心肺蘇生「国際ガイドライン2005(AHA)」
で、いくつか改正点があったんです。
おおざっぱに言うと、以前よりも人工呼吸より、
心臓マッサージに重点を置くものです。
それには理由があるので、これから説明しますね!
ご存じの方がほとんどだとは思いますが。
人間の体の中で、酸素っていうのは血液(赤血球)の中にある
ヘモグロビンってものによって運ばれるんです。
心臓っていうのは、血液を体に送り出す
ポンプの役割をしている臓器です。
心臓が拍動して、圧力をかけて、ぎゅっと血液を送り出すから、
ヘモグロビンを含め、全身に酸素が運ばれるんですよ。
で、心肺停止の患者が来たら、心臓が止まっているんです。
でも、頭に酸素を送るためには、血液を頭まで
送ってあげなければいけない。
だから心臓マッサージ(心マ)をするんです。
そして圧力をかけて、血液を送り出すんですよ。
人間の体ってうまく出来ていて、こういう極限の状態になったら、
一番大事な所には血圧が低くても酸素が運ばれて、
どうでも良いところには酸素はいかないように出来ているんです。
具体的には、脳が一番大事なので、
脳へは血圧が60位あれば酸素は運ばれます。
頸動脈は血圧60あれば触れますから。
腎臓や肝臓などの他の臓器は80位。
手や足なんかは、それより上ですかね。
ま、おおざっぱなんですけど。
だから、最低でも血圧60をキープする事が大事なんですよ。
人工呼吸っていうのは、「肺に酸素を与える行為」です。
極端な話、人工呼吸だけして、心臓マッサージしなければ、
肺に酸素は送り込まれるけど、頭や他の臓器には
酸素は運ばれないんですよ。
だってそうですよね。
血圧がないから、血液は運ばれないですから。
だから、こういう時に一番大事なのは、
気管内挿管をしたり、人工呼吸をするよりも、
まず、心臓マッサージして、血圧を維持する事なんです。
もちろん、呼吸は大事ですよ。
全く人工呼吸しないで、酸素化していない血液を送っても
意味がないですからね。
でも、血液には酸素ゼロって事はないんです。
挿管しないでも、ぴったりしたマスク(アンビューバッグ)を
きちんとつけて、バッグで押せばかなり酸素化はできますから。
それともう一つ。
下手でも良いから、すぐに心肺蘇生を始める事です。
5分脳に酸素がいかなかったら、死ぬんですから。
一分一秒を争うんですよ。
だから、上手にできないとか、やったことがないとか。
そんな事言ってる場合じゃないですから。
とにかく、下手でも良いから素早く始める事が大事です。
Aラインって、動脈に直接ラインを入れると、
動脈の圧力(血圧)がタイムリーにわかるので。
そういうのが入っている患者さんに、心臓マッサージをすると、
どの位の血圧が心マで出ているのかがわかるんです。
慣れた、というか心マが上手な人がやると血圧80位出るんですが。
女性や慣れていなくて、うまくできない人がやると60位なんです。
でも、女性とか不慣れな人がやっても、なんとか血圧60位は
出すことが出来るんです。
この血圧60っていうのは、脳に酸素を与える事ができる
最低限の血圧だから、これだけ出ればぎりぎりセーフなんです。
だから、下手だからとか、力がないからとか、
そんな事言ってないで、とりあえず「早くやる」
事が大事なんですよ。
これには書いてなかったんですが。
一般の方で、マウストゥーマウスの人工呼吸に抵抗のある人は、
心臓マッサージだけでも良いって書いてある本もありますので。
ベストは、これに書いてある通りに、まず気道を確保して、
2回息を吹き込んで30:2で心マと人工呼吸を繰り返すんですが。
わかんなかったり、ちょっと違っても良いから、
すぐに心臓マッサージするのが大事ですよ!
これを読んでくれている、お医者さんに一言。
医者や医療関係者は続きをどうぞ!
その後、その分働かされているっていうか。
ずいぶん呼ばれちゃいましたよー。
なんと、この週末4日間で、心肺停止の患者が3人。
しかも、AM3時とか、AM6時とか。
みんな良い時間に来るんですよ、よりによって(涙)
夏休みは麻雀ばっかりで、ゆっくりできなかったから、
今度の週末はゆっくり寝ようと思っていたら。
結局夜は毎日のように呼ばれて、昼寝してばっかで
半端にしか睡眠取れません(汗)
話は変わって本題に入ります。
心肺停止の患者が来たときの注意点なんですが。
当たり前だと思っているかもしれませんが、
心肺停止の患者が来たときに、一番大事なのは、
「脳に酸素を与えてあげる」
事です。
脳に5分間、酸素が行かなかったら、95%以上の確率で、
死亡するか、植物状態、脳死状態や、重い麻痺が残る等の、
重篤な合併症が残ってしまいますから。
何をおいても、まずこれを優先しなければなりません。
「脳に酸素を送ってあげるって事は、酸素化が大事だから、
人工呼吸をしたり、気管内挿管をするのが一番重要だ。」
って思った方。
そう思っている方は一般の方、医者、
どちらにもいるんですが。
実は、そうではないんですよ!
心肺蘇生「国際ガイドライン2005(AHA)」速報!にも書いてありますが。
心肺蘇生「国際ガイドライン2005(AHA)」
で、いくつか改正点があったんです。
おおざっぱに言うと、以前よりも人工呼吸より、
心臓マッサージに重点を置くものです。
それには理由があるので、これから説明しますね!
ご存じの方がほとんどだとは思いますが。
人間の体の中で、酸素っていうのは血液(赤血球)の中にある
ヘモグロビンってものによって運ばれるんです。
心臓っていうのは、血液を体に送り出す
ポンプの役割をしている臓器です。
心臓が拍動して、圧力をかけて、ぎゅっと血液を送り出すから、
ヘモグロビンを含め、全身に酸素が運ばれるんですよ。
で、心肺停止の患者が来たら、心臓が止まっているんです。
でも、頭に酸素を送るためには、血液を頭まで
送ってあげなければいけない。
だから心臓マッサージ(心マ)をするんです。
そして圧力をかけて、血液を送り出すんですよ。
人間の体ってうまく出来ていて、こういう極限の状態になったら、
一番大事な所には血圧が低くても酸素が運ばれて、
どうでも良いところには酸素はいかないように出来ているんです。
具体的には、脳が一番大事なので、
脳へは血圧が60位あれば酸素は運ばれます。
頸動脈は血圧60あれば触れますから。
腎臓や肝臓などの他の臓器は80位。
手や足なんかは、それより上ですかね。
ま、おおざっぱなんですけど。
だから、最低でも血圧60をキープする事が大事なんですよ。
人工呼吸っていうのは、「肺に酸素を与える行為」です。
極端な話、人工呼吸だけして、心臓マッサージしなければ、
肺に酸素は送り込まれるけど、頭や他の臓器には
酸素は運ばれないんですよ。
だってそうですよね。
血圧がないから、血液は運ばれないですから。
だから、こういう時に一番大事なのは、
気管内挿管をしたり、人工呼吸をするよりも、
まず、心臓マッサージして、血圧を維持する事なんです。
もちろん、呼吸は大事ですよ。
全く人工呼吸しないで、酸素化していない血液を送っても
意味がないですからね。
でも、血液には酸素ゼロって事はないんです。
挿管しないでも、ぴったりしたマスク(アンビューバッグ)を
きちんとつけて、バッグで押せばかなり酸素化はできますから。
それともう一つ。
下手でも良いから、すぐに心肺蘇生を始める事です。
5分脳に酸素がいかなかったら、死ぬんですから。
一分一秒を争うんですよ。
だから、上手にできないとか、やったことがないとか。
そんな事言ってる場合じゃないですから。
とにかく、下手でも良いから素早く始める事が大事です。
Aラインって、動脈に直接ラインを入れると、
動脈の圧力(血圧)がタイムリーにわかるので。
そういうのが入っている患者さんに、心臓マッサージをすると、
どの位の血圧が心マで出ているのかがわかるんです。
慣れた、というか心マが上手な人がやると血圧80位出るんですが。
女性や慣れていなくて、うまくできない人がやると60位なんです。
でも、女性とか不慣れな人がやっても、なんとか血圧60位は
出すことが出来るんです。
この血圧60っていうのは、脳に酸素を与える事ができる
最低限の血圧だから、これだけ出ればぎりぎりセーフなんです。
だから、下手だからとか、力がないからとか、
そんな事言ってないで、とりあえず「早くやる」
事が大事なんですよ。
これには書いてなかったんですが。
一般の方で、マウストゥーマウスの人工呼吸に抵抗のある人は、
心臓マッサージだけでも良いって書いてある本もありますので。
ベストは、これに書いてある通りに、まず気道を確保して、
2回息を吹き込んで30:2で心マと人工呼吸を繰り返すんですが。
わかんなかったり、ちょっと違っても良いから、
すぐに心臓マッサージするのが大事ですよ!
これを読んでくれている、お医者さんに一言。
医者や医療関係者は続きをどうぞ!
2008年から、75歳以上を対象に包括払いの制度が
導入されるかもしれませんね。
「包括払い制度」っていうのは、簡単に言うと、風邪なら5000円、
心筋梗塞で入院したら30万円とか、
病気によって値段を決めちゃう制度の事です。
同じ心筋梗塞でも、血管内手術(経皮的冠動脈形成術:PCI)をやったか、
やらないか等、治療の方法によっても値段が違うので、
厳密には病気と治療方法によって、額を決めてしまう制度なんですけどね。
ま、新聞に記事が載っていたので、ちょっとそれを見てみますか。
病状に応じて定額に 75歳以上の患者負担
2008年4月導入の75歳以上を対象とした新高齢者医療制度で
厚生労働省は9日、医師らに支払う診療報酬について、
病気の種類や治療方法ごとに額を定める「包括払い」制度
を導入する方針を固めた。
これに伴い、患者の医療費の自己負担も各自の病状に応じて定額となる。
検査や診療を重ねるたびに報酬が増える現行の出来高払い制度は、
医療費の無駄遣いを招きやすいとされており、
高齢化が一段と進む中、包括払い導入で増え続ける高齢者医療費を抑制し、
併せて患者負担の軽減を図る狙い。
早ければ来月にも社会保障審議会に特別部会を設け、
専門家らによる議論を始めたい考え。
ただ医師の収入も抑制されることになるため、
日本医師会などの反対が予想され、結論が出るまでには曲折も予想される。
参照:北國新聞 ( 共同通信 FLASH 24 ) 2006.9.10
この制度アメリカなんかでは、取り入れている制度なんですけどね。
無駄な治療を減らすって意味では、一定の効果があるので、
その意味では反対はしません。
おおざっぱに言うと、7~8割くらいの患者は、
標準的な治療をすれば治ります。
だから、病気によって標準的な治療を行った場合の値段を決めて、
それより少ない治療で病気を治せたら、医者の腕が良い。
もっと金を使うのは、腕がないからしょうがない。
そういう言い方も、できなくはないのかもしれません。
でも、残りの2~3割位の人は、普通に治療しても
治らない事もあるんですよ。
そうなったときに、この制度だと困ってしまいます。
具体的に、ちょっと例を出してみましょうか。
肺炎で老人が入院したら、標準的な治療は抗生剤の点滴で、
入院は一週間、値段は10万円としましょうか。
7~8割の人は、抗生剤を点滴したら良くなって、
一週間位で退院します。
この患者さんが元気な人で、5日で退院して費用が8万円しか
かからなかったとしても、この制度では
一律で10万円って事になります。
病院としては、2万円の得になりますね。
患者からしたら、今までは8万円しか払う必要がなかったのに、
10万円も払って損した。
ってなるかもしれませんが。
まあ、早く退院できたんだから、良しとしましょうよ。
問題は良くならなかった場合です。
抗生剤を一種類点滴して、熱が下がらないから、
別の種類の抗生剤に変えた。
それでも、熱が下がらなくって、元気がなくなって
食事もできないから、点滴も増えて入院期間も10日経った。
さあ、困ってしまいました。
病院は既に赤字です。
10万円以上かかっているのに、まだ良くならない。
治療をするのには、もっとお金がかかる。
でも、治療をすればするほど赤字は増える。
そうなった場合に選択肢は2つ。
1,赤字覚悟で、患者にもっと濃厚な治療をする。
2,諦めて治療しない。
さあ、どっちを選びますか?
他に選択肢がありますか?
あるとすれば、患者に10万円以上かかった分の金額を
負担して貰うって事でしょうかね。
そういう制度を今度作ろうとしているんですよ。
病院から「赤字になるから、もう治療出来ない」
って、言われるかもしれませんよ、あなたの家族が。
金持ちは治療を続けられるけど、貧乏人は
治療が続けられない制度を作ろうとしているんですよ。
「金を払えない奴は、死ね」
もしくは、
「赤字覚悟で面倒を見てくれる病院を自力で探せ。」
そういう事ですかね。
知っていましたか、「包括払い」って制度。
今までの制度だと、無駄な検査や治療をすれば、
いくらでも費用を請求できるから、金がかかるって
厚生労働省や政府は言っていますけど。
今までの制度で、日本の医療費は先進国の中で、
GDP当たりでは、一番安いんですよ。
格差社会が問題って、今度の自民党の総裁選でも争点になってますが。
彼らが言っている格差っていうのは、都会と地方の格差。
だから、地方にお金をあげる。
要は、もっと無駄な公共事業をしますよ、って事です。
で、今度の自民党総裁になる可能性が非常に高い人は、
こう言っていますね。
「社会保障費の抑制が課題」だって。
要は、医療費とか介護の切り捨てです。
で、こういう「包括払い」って制度を作ろうとしてるんです。
自分はお金があるから、それ以上お金がかかっても
その分払えば問題ないって考えてるんですかね。
そして、地方との格差が大きくなっているから、
「医療費は抑制するけど、公共事業は増やす」って事ですかね。
医師会は反対しているけど。
医師会だけじゃなくて、患者本人とか患者の家族、
これから患者になる人達は反対しなくて良いですか?
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導入されるかもしれませんね。
「包括払い制度」っていうのは、簡単に言うと、風邪なら5000円、
心筋梗塞で入院したら30万円とか、
病気によって値段を決めちゃう制度の事です。
同じ心筋梗塞でも、血管内手術(経皮的冠動脈形成術:PCI)をやったか、
やらないか等、治療の方法によっても値段が違うので、
厳密には病気と治療方法によって、額を決めてしまう制度なんですけどね。
ま、新聞に記事が載っていたので、ちょっとそれを見てみますか。
病状に応じて定額に 75歳以上の患者負担
2008年4月導入の75歳以上を対象とした新高齢者医療制度で
厚生労働省は9日、医師らに支払う診療報酬について、
病気の種類や治療方法ごとに額を定める「包括払い」制度
を導入する方針を固めた。
これに伴い、患者の医療費の自己負担も各自の病状に応じて定額となる。
検査や診療を重ねるたびに報酬が増える現行の出来高払い制度は、
医療費の無駄遣いを招きやすいとされており、
高齢化が一段と進む中、包括払い導入で増え続ける高齢者医療費を抑制し、
併せて患者負担の軽減を図る狙い。
早ければ来月にも社会保障審議会に特別部会を設け、
専門家らによる議論を始めたい考え。
ただ医師の収入も抑制されることになるため、
日本医師会などの反対が予想され、結論が出るまでには曲折も予想される。
参照:北國新聞 ( 共同通信 FLASH 24 ) 2006.9.10
この制度アメリカなんかでは、取り入れている制度なんですけどね。
無駄な治療を減らすって意味では、一定の効果があるので、
その意味では反対はしません。
おおざっぱに言うと、7~8割くらいの患者は、
標準的な治療をすれば治ります。
だから、病気によって標準的な治療を行った場合の値段を決めて、
それより少ない治療で病気を治せたら、医者の腕が良い。
もっと金を使うのは、腕がないからしょうがない。
そういう言い方も、できなくはないのかもしれません。
でも、残りの2~3割位の人は、普通に治療しても
治らない事もあるんですよ。
そうなったときに、この制度だと困ってしまいます。
具体的に、ちょっと例を出してみましょうか。
肺炎で老人が入院したら、標準的な治療は抗生剤の点滴で、
入院は一週間、値段は10万円としましょうか。
7~8割の人は、抗生剤を点滴したら良くなって、
一週間位で退院します。
この患者さんが元気な人で、5日で退院して費用が8万円しか
かからなかったとしても、この制度では
一律で10万円って事になります。
病院としては、2万円の得になりますね。
患者からしたら、今までは8万円しか払う必要がなかったのに、
10万円も払って損した。
ってなるかもしれませんが。
まあ、早く退院できたんだから、良しとしましょうよ。
問題は良くならなかった場合です。
抗生剤を一種類点滴して、熱が下がらないから、
別の種類の抗生剤に変えた。
それでも、熱が下がらなくって、元気がなくなって
食事もできないから、点滴も増えて入院期間も10日経った。
さあ、困ってしまいました。
病院は既に赤字です。
10万円以上かかっているのに、まだ良くならない。
治療をするのには、もっとお金がかかる。
でも、治療をすればするほど赤字は増える。
そうなった場合に選択肢は2つ。
1,赤字覚悟で、患者にもっと濃厚な治療をする。
2,諦めて治療しない。
さあ、どっちを選びますか?
他に選択肢がありますか?
あるとすれば、患者に10万円以上かかった分の金額を
負担して貰うって事でしょうかね。
そういう制度を今度作ろうとしているんですよ。
病院から「赤字になるから、もう治療出来ない」
って、言われるかもしれませんよ、あなたの家族が。
金持ちは治療を続けられるけど、貧乏人は
治療が続けられない制度を作ろうとしているんですよ。
「金を払えない奴は、死ね」
もしくは、
「赤字覚悟で面倒を見てくれる病院を自力で探せ。」
そういう事ですかね。
知っていましたか、「包括払い」って制度。
今までの制度だと、無駄な検査や治療をすれば、
いくらでも費用を請求できるから、金がかかるって
厚生労働省や政府は言っていますけど。
今までの制度で、日本の医療費は先進国の中で、
GDP当たりでは、一番安いんですよ。
格差社会が問題って、今度の自民党の総裁選でも争点になってますが。
彼らが言っている格差っていうのは、都会と地方の格差。
だから、地方にお金をあげる。
要は、もっと無駄な公共事業をしますよ、って事です。
で、今度の自民党総裁になる可能性が非常に高い人は、
こう言っていますね。
「社会保障費の抑制が課題」だって。
要は、医療費とか介護の切り捨てです。
で、こういう「包括払い」って制度を作ろうとしてるんです。
自分はお金があるから、それ以上お金がかかっても
その分払えば問題ないって考えてるんですかね。
そして、地方との格差が大きくなっているから、
「医療費は抑制するけど、公共事業は増やす」って事ですかね。
医師会は反対しているけど。
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今日で夏休みも終わって、家に帰ってきましたー。
いろんな人に会ったり、麻雀も死ぬほどやって、大満足でした。
で、帰り際に、同僚と会って、一緒に食事をしたんですが、
その時に研修医のシステムについての話が出ました。
「研修医のシステム」の記事でも書きましたが、
今のシステムっていうのは、なんでも診られる医者(プライマリー医)を
育てるというのが建前なのですが、あくまでも机上の空論なんです。
そんな事は、はっきり言って現場の医者はみんな知っています。
でも、どうせやるなら、もうちょっと良い方法はないのか。
そういう話になったんですよ。
今のシステムは、研修医になってすぐ2年で、内科、外科、小児科、
産婦人科など、いろんな科を興味の有る無し等に関わらず、
1~3ヶ月位ずつ回るシステム。
医者になってすぐだから、社会人としても一年目で、技術もない。
だから、その科の事もそうなんですが、医者として必要な技術や、
社会人として必要な事も覚えなきゃならない。
それには、全く時間が足りないんです。
「研修医に一番必要な能力」の記事でも書きましたが、
研修医の時に覚えておいた方が良い技術なんかもあるし、
基本的な患者の見方とかも覚えなきゃならないので、
研修医のシステム自体はあった方が良いとは思います。
でも、医者として最も大事なこの時期に、2年間もお客さんで、
ただ見ているだけでは、もったいないし、身にもつきません。
そいで、どういうのが良いかって話になったんですけどね。
最初の一年は、今のままいくつかの科を廻って貰う。
そして、2年目で専門に入る。
そして、専門を5年位やって、一人前とはいかないまでも、
専門の医者としては8,9割方大丈夫というレベルまできたら、
他の科を研修する。
これなら、3ヶ月くらいあれば、それなりにその科で覚えた方が
良い事とかも、結構身に付くんじゃないですかねー。
基本的な患者の見方は知っていますし、自分の弱点というか、
どの当たりは強くて、どの当たりが弱いかもわかっているでしょうから。
それに、自分が弱くて、しかも勉強したい科に3ヶ月とか6ヶ月くらい、
他の科に一つか二つ行けば、かなりの知識や、科に特殊な患者の見方、
場合によっては技術が身に付くんじゃないですかね。
5年とか関係なく10年、20年経ってからでも、他の科の事を、
何ヶ月かきちんと勉強したいって、勉強熱心な医者なら思いませんかね。
私、結構他の科の事なんかも知りたがりなので。
当直の時に他科の患者が来たら、自分でまず診て、
手に負えないと判断したら、他の科の医師に診て貰うんですけどね。
その時に、「はい、じゃ後は任せました。お願いします」
って言って、全部任せてしまっても良いんですけど。
私は、ちょっと興味があるので、他の科の先生はどんな検査をするのか、
診察の仕方や検査結果とかを見たり、
場合によっては、その先生にこういう場合はどうしたらよいのか。
どのレベルまで、他の科の医師は診たら良いのか。
画像の見方を教えて貰ったりとか。
そういうのを、他の科の先生に聞く事が、よくあります。
でも、そういうのって、所詮たまたまそういう患者が、また来たら、
ちょっとはできるかもしれないっていうレベルなので。
体系的に勉強しているわけではないんですよ。
だから、数ヶ月でも他の科に行って、きちんと他の科の勉強もできる。
そういう機会があったら、私なら行ってみたいですね。
正直行って、研修医の時に、なにもわからないけどいろんな科を回る
というのは、非常にもったいないと思います。
本当に、なんでも診られる医者(プライマリー医)を育てたい、
というのであれば、専門の知識をある程度身につけた後、
他の科を廻る、というシステムを作ったら良いんじゃないかと
私は思うんですけどねー。
医者1,2年目で覚えなきゃいけない事というのは。
基本的な診察の仕方、患者の見方から、
カルテの書き方、指示の書き方。
検査のオーダーの仕方、データーの見方。
基本的な採血や点滴のルートを取ったり等の技術。
そして、社会人としての常識とか。
そういった事がたくさんあります。
それに加えて、いろんな科を廻ったら、その科にそれぞれ
覚えなきゃいけない事があるんです。
しかも、訴訟だなんだと今の世の中うるさいですから。
上の医者からしたら、あんまり技術的な事とかもやらせにくい。
覚えなきゃいけないことは、山ほどあるんだけど、
実際は見学が中心。
そんな事では、その科特有の患者の見方とか、
技術とかそういうのを覚えて、なんでも診られる医者が
できるわけないんですよ。
でも、医者になって何年か経って、一般的な事ができるようになって、
専門分野もそれなりになった人が、他の科の勉強をしたらどうなるでしょう。
同じ数ヶ月でも上に書いた、医者1,2年目で覚えなきゃいけない事は、
もう既に身に付いていますから。
その科に特有の患者の見方や、診察の仕方、手技なども
数ヶ月である程度は身につける事が可能なのではないでしょうか。
厚生労働省の面子とか、くだらない事もあるでしょうから。
今の研修医制度がすぐに変わるとは思いませんが。
修正という形で、医者一年目は今のまま。
二年目で専門に入って、5~10年目位で、
また他の科を一年回って合計二年の他科研修をする。
そういう風になれば、もうちょっとましになりませんかねー。
科や病院の調整とか、いろいろ難しいんでしょうけど。
本当になんでも診られる医者(プライマリー医)を育てる
のであれば、少なくともこういう風に変えた方が良くないですかね?
ちなみに、「研修医のシステム2」の記事は、こちらです。
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いろんな人に会ったり、麻雀も死ぬほどやって、大満足でした。
で、帰り際に、同僚と会って、一緒に食事をしたんですが、
その時に研修医のシステムについての話が出ました。
「研修医のシステム」の記事でも書きましたが、
今のシステムっていうのは、なんでも診られる医者(プライマリー医)を
育てるというのが建前なのですが、あくまでも机上の空論なんです。
そんな事は、はっきり言って現場の医者はみんな知っています。
でも、どうせやるなら、もうちょっと良い方法はないのか。
そういう話になったんですよ。
今のシステムは、研修医になってすぐ2年で、内科、外科、小児科、
産婦人科など、いろんな科を興味の有る無し等に関わらず、
1~3ヶ月位ずつ回るシステム。
医者になってすぐだから、社会人としても一年目で、技術もない。
だから、その科の事もそうなんですが、医者として必要な技術や、
社会人として必要な事も覚えなきゃならない。
それには、全く時間が足りないんです。
「研修医に一番必要な能力」の記事でも書きましたが、
研修医の時に覚えておいた方が良い技術なんかもあるし、
基本的な患者の見方とかも覚えなきゃならないので、
研修医のシステム自体はあった方が良いとは思います。
でも、医者として最も大事なこの時期に、2年間もお客さんで、
ただ見ているだけでは、もったいないし、身にもつきません。
そいで、どういうのが良いかって話になったんですけどね。
最初の一年は、今のままいくつかの科を廻って貰う。
そして、2年目で専門に入る。
そして、専門を5年位やって、一人前とはいかないまでも、
専門の医者としては8,9割方大丈夫というレベルまできたら、
他の科を研修する。
これなら、3ヶ月くらいあれば、それなりにその科で覚えた方が
良い事とかも、結構身に付くんじゃないですかねー。
基本的な患者の見方は知っていますし、自分の弱点というか、
どの当たりは強くて、どの当たりが弱いかもわかっているでしょうから。
それに、自分が弱くて、しかも勉強したい科に3ヶ月とか6ヶ月くらい、
他の科に一つか二つ行けば、かなりの知識や、科に特殊な患者の見方、
場合によっては技術が身に付くんじゃないですかね。
5年とか関係なく10年、20年経ってからでも、他の科の事を、
何ヶ月かきちんと勉強したいって、勉強熱心な医者なら思いませんかね。
私、結構他の科の事なんかも知りたがりなので。
当直の時に他科の患者が来たら、自分でまず診て、
手に負えないと判断したら、他の科の医師に診て貰うんですけどね。
その時に、「はい、じゃ後は任せました。お願いします」
って言って、全部任せてしまっても良いんですけど。
私は、ちょっと興味があるので、他の科の先生はどんな検査をするのか、
診察の仕方や検査結果とかを見たり、
場合によっては、その先生にこういう場合はどうしたらよいのか。
どのレベルまで、他の科の医師は診たら良いのか。
画像の見方を教えて貰ったりとか。
そういうのを、他の科の先生に聞く事が、よくあります。
でも、そういうのって、所詮たまたまそういう患者が、また来たら、
ちょっとはできるかもしれないっていうレベルなので。
体系的に勉強しているわけではないんですよ。
だから、数ヶ月でも他の科に行って、きちんと他の科の勉強もできる。
そういう機会があったら、私なら行ってみたいですね。
正直行って、研修医の時に、なにもわからないけどいろんな科を回る
というのは、非常にもったいないと思います。
本当に、なんでも診られる医者(プライマリー医)を育てたい、
というのであれば、専門の知識をある程度身につけた後、
他の科を廻る、というシステムを作ったら良いんじゃないかと
私は思うんですけどねー。
医者1,2年目で覚えなきゃいけない事というのは。
基本的な診察の仕方、患者の見方から、
カルテの書き方、指示の書き方。
検査のオーダーの仕方、データーの見方。
基本的な採血や点滴のルートを取ったり等の技術。
そして、社会人としての常識とか。
そういった事がたくさんあります。
それに加えて、いろんな科を廻ったら、その科にそれぞれ
覚えなきゃいけない事があるんです。
しかも、訴訟だなんだと今の世の中うるさいですから。
上の医者からしたら、あんまり技術的な事とかもやらせにくい。
覚えなきゃいけないことは、山ほどあるんだけど、
実際は見学が中心。
そんな事では、その科特有の患者の見方とか、
技術とかそういうのを覚えて、なんでも診られる医者が
できるわけないんですよ。
でも、医者になって何年か経って、一般的な事ができるようになって、
専門分野もそれなりになった人が、他の科の勉強をしたらどうなるでしょう。
同じ数ヶ月でも上に書いた、医者1,2年目で覚えなきゃいけない事は、
もう既に身に付いていますから。
その科に特有の患者の見方や、診察の仕方、手技なども
数ヶ月である程度は身につける事が可能なのではないでしょうか。
厚生労働省の面子とか、くだらない事もあるでしょうから。
今の研修医制度がすぐに変わるとは思いませんが。
修正という形で、医者一年目は今のまま。
二年目で専門に入って、5~10年目位で、
また他の科を一年回って合計二年の他科研修をする。
そういう風になれば、もうちょっとましになりませんかねー。
科や病院の調整とか、いろいろ難しいんでしょうけど。
本当になんでも診られる医者(プライマリー医)を育てる
のであれば、少なくともこういう風に変えた方が良くないですかね?
ちなみに、「研修医のシステム2」の記事は、こちらです。
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ただいま健康部門第4位です。
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今、夏休みで実家にいまーす。
ちなみに、隣にはぶ~にゃんがいます。
夏休みって事で、今日は医者の休みについて書いていきますね!
私は循環器内科医なんですけどね。
科というか、病院や医局によって、同じ医者でも
休みの取り方は違うみたいなんですよ。
あんま、自分のところ以外は知りませんけど。
私のところは、完全主治医制なんです。
完全主治医制だと、土日だろうが、お盆だろうが、正月だろうが、
夜中でも、入院患者に何かあれば、必ず主治医が呼ばれて、
病院に行ったり、何か指示をしなければなりません。
一方、もう一つの制度はチーム制。
外科系で多いみたいですけどね。
手術っていうのは、難しい手術はベテランの医者しかできないし、
その先生が、術後管理まで全部やるってわけにもいかないでしょう。
手術以外であれば、もっと他の医者でもできるだろうし、
そっちの方が若い医者の勉強にもなります。
って事もあってかどうかしりませんが、外科ではチーム制が多いようです。
チーム制だと、今週の土日は、誰が担当で他は休みとか、
何週間に一回位は、完全な休みをもらえる事もあるみたいです。
もちろん、その担当の医者だけで対応できなければ、
上の医者が呼ばれるんですけどね、当然。
他にもあるかもしれませんけど、多くはこのどっちかだと思います。
両方に、やっぱり一長一短があるんですよ。
完全主治医制の欠点。
これは、やっぱり完全な休みが少ない。
これにつきると思います。
私のところはそうなんですが、完全な休みというのは、
今回のような夏休み一週間。
あと、正月に半分半分位で休みを貰って、
一年間で10日位でしょうかね。
良い所は、患者をより正確に把握できるって事と、
責任が明確になるって事です。
自分の入院患者というのは、普通は10人とか、その位が多いんですが。
チーム制だと、チーム全体で数十人にはなるでしょう。
数十人の患者の病態全てを完全に把握する事は、非常に難しいです。
もちろん、自分の専門なので、何かあったときの一般的な対処はできますが、
その患者に特殊な病態とか、そういう細かい対処が必要になった時に、
後手を踏む可能性があります。
そこらへんが、チーム制の欠点ではないでしょうか。
しかし、逆に今週末は自分の担当じゃないから、
どこかちょっと遠くに遊びに行くとか。
そういうのが月に一回でも二回でもあると、やっぱり違いますよね。
完全主治医制だと、病院から30分圏内じゃないと、
なんか遊びにも行きにくいような気がして。
いや、それでも行ってる人は行ってるんでしょうけどね。
夏休みというのは、主治医制でもチーム制でも、
だいたい年間で一週間位。
循環器内科っていうのは、心臓とか命に関わる急患も多いので。
普通の業務は、比較的忙しいし、夜や休日に呼ばれる確率も高いです。
だから、私の所は夏休みだけはきっちり取れるような体制になっています。
一年間で休みが10日位。
これは、多分勤務医としては普通なのではないでしょうか。
チーム制でも、せいぜい20~30日。
でも、悪い患者がいると、完全な休みは取りにくいので、
結局もっと減るでしょうね。
一般的なサラリーマンなら、完全週休2日制で年間100日。
祝日や正月、お盆なんかを入れると、110日くらいなんですかね。
土曜日が半日でも50~60日。
給料は多分、普通のサラリーマンよりは多いでしょうけど。
休みが少なくて、夜中や休日にも呼ばれて、
責任もあって、訴訟のリスクもあって。
それでも、医者になりたいですか?
今回の夏休みで、私はブログやメルマガ等、ネット関係で去年から
今年にかけて知り合った人と、いろいろ会ってきました。
今回は全員医者以外です。
医者の世界って、かなり閉鎖的で特殊というか。
正直、なんか一般人と違う部分があるんですよね。
あんまりそういうの好きじゃなくって私。
ブログを読んで貰えればわかると思いますけど。
みんな思っているような事も、結構書いていますが、
実際に、こういう事を書いたり口に出す人は、少ないんですよね。
ま、医者だけじゃないんでしょうけど。
そういう事をブログに書いているだけで、既に変わり者です。
で、そういう感じで、正論だと思うことは、相手が偉いとか、
あんまり関係なく言うタイプなんですよね、私。
はっきりいって、異端。
医者としては、かなりの異端児でしょう。
でも、間違っている事を間違っている。
無駄な事を無駄と言う。
こういう事って誰かが言わないと、良くならないんですよね。
ま、言うと悪者にされる事も多いんですけどね。
医者としては変わり者だけど、一般の人と同じ様な感覚を持っていたい。
そういう思いもあって、あんまり医者とか病院の世界だけに
ならないように、っていつも考えているんですよ。
そういう意味で、今回ネットを通して、たくさんの普通の方達と出会えたことは、
私にとって非常に良かったです。
純粋におもしろい話もたくさん聞けました。
会って頂いた皆さん。
本当にありがとうございました。
次の機会があれば、また別の人達とも会ってみたいですし、
今回会った人達とも、また会いたいです。
道中のちょっとした裏話(麻雀メイン)は、こちら↓
ちなみに、隣にはぶ~にゃんがいます。
夏休みって事で、今日は医者の休みについて書いていきますね!
私は循環器内科医なんですけどね。
科というか、病院や医局によって、同じ医者でも
休みの取り方は違うみたいなんですよ。
あんま、自分のところ以外は知りませんけど。
私のところは、完全主治医制なんです。
完全主治医制だと、土日だろうが、お盆だろうが、正月だろうが、
夜中でも、入院患者に何かあれば、必ず主治医が呼ばれて、
病院に行ったり、何か指示をしなければなりません。
一方、もう一つの制度はチーム制。
外科系で多いみたいですけどね。
手術っていうのは、難しい手術はベテランの医者しかできないし、
その先生が、術後管理まで全部やるってわけにもいかないでしょう。
手術以外であれば、もっと他の医者でもできるだろうし、
そっちの方が若い医者の勉強にもなります。
って事もあってかどうかしりませんが、外科ではチーム制が多いようです。
チーム制だと、今週の土日は、誰が担当で他は休みとか、
何週間に一回位は、完全な休みをもらえる事もあるみたいです。
もちろん、その担当の医者だけで対応できなければ、
上の医者が呼ばれるんですけどね、当然。
他にもあるかもしれませんけど、多くはこのどっちかだと思います。
両方に、やっぱり一長一短があるんですよ。
完全主治医制の欠点。
これは、やっぱり完全な休みが少ない。
これにつきると思います。
私のところはそうなんですが、完全な休みというのは、
今回のような夏休み一週間。
あと、正月に半分半分位で休みを貰って、
一年間で10日位でしょうかね。
良い所は、患者をより正確に把握できるって事と、
責任が明確になるって事です。
自分の入院患者というのは、普通は10人とか、その位が多いんですが。
チーム制だと、チーム全体で数十人にはなるでしょう。
数十人の患者の病態全てを完全に把握する事は、非常に難しいです。
もちろん、自分の専門なので、何かあったときの一般的な対処はできますが、
その患者に特殊な病態とか、そういう細かい対処が必要になった時に、
後手を踏む可能性があります。
そこらへんが、チーム制の欠点ではないでしょうか。
しかし、逆に今週末は自分の担当じゃないから、
どこかちょっと遠くに遊びに行くとか。
そういうのが月に一回でも二回でもあると、やっぱり違いますよね。
完全主治医制だと、病院から30分圏内じゃないと、
なんか遊びにも行きにくいような気がして。
いや、それでも行ってる人は行ってるんでしょうけどね。
夏休みというのは、主治医制でもチーム制でも、
だいたい年間で一週間位。
循環器内科っていうのは、心臓とか命に関わる急患も多いので。
普通の業務は、比較的忙しいし、夜や休日に呼ばれる確率も高いです。
だから、私の所は夏休みだけはきっちり取れるような体制になっています。
一年間で休みが10日位。
これは、多分勤務医としては普通なのではないでしょうか。
チーム制でも、せいぜい20~30日。
でも、悪い患者がいると、完全な休みは取りにくいので、
結局もっと減るでしょうね。
一般的なサラリーマンなら、完全週休2日制で年間100日。
祝日や正月、お盆なんかを入れると、110日くらいなんですかね。
土曜日が半日でも50~60日。
給料は多分、普通のサラリーマンよりは多いでしょうけど。
休みが少なくて、夜中や休日にも呼ばれて、
責任もあって、訴訟のリスクもあって。
それでも、医者になりたいですか?
今回の夏休みで、私はブログやメルマガ等、ネット関係で去年から
今年にかけて知り合った人と、いろいろ会ってきました。
今回は全員医者以外です。
医者の世界って、かなり閉鎖的で特殊というか。
正直、なんか一般人と違う部分があるんですよね。
あんまりそういうの好きじゃなくって私。
ブログを読んで貰えればわかると思いますけど。
みんな思っているような事も、結構書いていますが、
実際に、こういう事を書いたり口に出す人は、少ないんですよね。
ま、医者だけじゃないんでしょうけど。
そういう事をブログに書いているだけで、既に変わり者です。
で、そういう感じで、正論だと思うことは、相手が偉いとか、
あんまり関係なく言うタイプなんですよね、私。
はっきりいって、異端。
医者としては、かなりの異端児でしょう。
でも、間違っている事を間違っている。
無駄な事を無駄と言う。
こういう事って誰かが言わないと、良くならないんですよね。
ま、言うと悪者にされる事も多いんですけどね。
医者としては変わり者だけど、一般の人と同じ様な感覚を持っていたい。
そういう思いもあって、あんまり医者とか病院の世界だけに
ならないように、っていつも考えているんですよ。
そういう意味で、今回ネットを通して、たくさんの普通の方達と出会えたことは、
私にとって非常に良かったです。
純粋におもしろい話もたくさん聞けました。
会って頂いた皆さん。
本当にありがとうございました。
次の機会があれば、また別の人達とも会ってみたいですし、
今回会った人達とも、また会いたいです。
道中のちょっとした裏話(麻雀メイン)は、こちら↓
新聞や、ネット、他のお医者さんのブログでもたくさん取り上げられたから、
知っている方も多いとは思いますが。
江別市立病院の内科医七人全員が総辞職することになりましたね。
マスコミの記事を見ると、理由は医者の勤務の過酷さって言っているみたいですが。
ホントでしょうかねー。
まずは、北海道新聞の記事を見てみましょうか。
江別市立病院の内科系の常勤医師七人全員が、
勤務の過酷さなどを理由に九月末までに総辞職することが
八月二十五日、明らかになった。
市と医師派遣元の北大医学部との間に、
医師の待遇や院長人事をめぐる確執があったともされ、
患者を無視した市や病院側の対応に市民から批判が出ている。
同市立病院は同市の唯一の総合病院。
六病棟二百七十八床で、診療は内科、呼吸器科など十六科。
年間の入院、外来患者は全科で四十万五千七百人余り(昨年度実績)。
同市立病院では循環器、呼吸器などの入院患者の受け入れが
困難になることから八月、六つある病棟の内科の一病棟(四十六床)を休止。
十月からもう一つの病棟(四十八床)をさらに休止する。
同病院の常勤の内科医は昨年八月は十二人在籍していた。
今春、前院長が退任。後任が発令されず院長空席のまま
内科医の流出が相次ぎ、残っていた七人も相次いで辞表を出していた。
同病院関係者によると、院長後任は同じ北大医学部の内科から
後継者含みで派遣されていた医師が昇格するとの見方があったが、
市側が別の医師を院長に充てようとしたことから、
両者に行き違いが生じたという。
二十五日の市議会厚生委で小川市長は、院長人事について
「経緯を話しても、誤解と憶測を招くだけ」として説明を避けた。
派遣の窓口となっている北大医学部第一内科の西村正治教授は、
「過酷な勤務負担に、現場の医師が耐えられなかった」と説明。
同病院には夜間急病診療所が併設され当直医が対応しているが、
西村教授は「別な大学から派遣されていた消化器内科医もやめ、
残る医師の負担は限界だった」と指摘する。
これに対して市は、医師の負担解消のため
同診療所を病院から分離移転することを決めている。
「2006.8.26 北海道新聞抜粋」
別の新聞とかでも読んだけど。
理由には医師の過酷な勤務と書いてありますが。
医師の過酷な勤務が理由っていうのを言っているのは、
市長、事務長サイドや、教授で、
当事者ではないみたいに見えるのは気のせいでしょうか。
なんかいつものパターン、医者個人の責任にしようとしてませんかね。
客観的に病院の規模と医師の数を見てみると。
二百七十八床で、診療は内科、呼吸器科など十六科。
内科病棟の数は46+48=94床
内科医の数は7人
「江別市立病院のHP」 によれば、
常勤医は精神科4人、小児科4人外科4人、整形外科5人(常勤医3人)、
泌尿器科2人、産婦人科3人、眼科3人(常勤医2人)、耳鼻科2人、
麻酔科3人、病理医1人で、内科の7人を合わせると、
合計35人になるようです。
常勤、非常勤は、ちょっとHPだけでは判断しにくかったんですが、
外来をやっている先生は常勤医だと勝手に判断すると、この数になります。
病院の規模からすると、ベッド数の割には、医者は少ないという事はなく、
標準くらいか、むしろ多い方くらい。
普通の病院は、科に関係なく病院の当直をしますから。
35人で割ると、月一回平均。
ま、実際は年齢等の問題で、当直をやらない医者もいるので。
若い医者は月二回、他でも月一回くらいになります。
内科7人で、94床だと、1人当たり平均すると13人。
実際は、一番上の先生は入院患者ゼロか、それに近いでしょうから、
6人で割ったとしても、平均15人くらい。
でも、これはあくまで満床になった時の話ですから。
普段は、10~13人位でしょう。
この数は、はっきり言って、普通です。
ということは、普通の勤務をしているだけなら、
過酷な勤務にはならないだろうと思われます。
では、なぜ医者の過酷な勤務っていうのが理由になるのか。
問題は、こっちみたいです。
同病院には夜間急病診療所が併設され当直医が対応している
よくわかんないんですが。
内科医の当直は、月5,6回って他の記事に書いてありましたので。
おそらく、こっちの夜間診療所の当直に、毎日内科医が
必ず1人は出る事になっていたんじゃないかなー、と思います。
すると、一ヶ月を6人で割ると、月5,6回になりますから。
ま、あくまでも推測ですけどね。
夜間救急センターの当直は、私もやった事ありますが、すごい大変。
1次救急だから、軽症の風邪や酔っぱらいからなにから、
一晩で数十人くらい患者が来る事が多いです。
当然、そうなるとほとんど睡眠は取れません。
しかも、市で唯一の総合病院だから、
2次3次救急もやっているのでしょうから。
軽症の患者から、重症の患者まで、
全部見なきゃいけないって事です。
それで、次の日は普通に勤務を続けるってのを、
毎週やっていたら、それは辞めたくなります。
でもね、これって普通は他の病院とか、大学のアルバイトの医者が
当直をする事が多いんですよね。
江別市の夜間急病センターだから。
江別市の医師会に所属する、他の開業医の医師とか。
北大の第一内科の研究生とかね。
実際、他の市ではそういう所が多いと思います。
でも、江別市の場合は、江別市立病院の医者が、
普通の勤務に加えてやっていたみたいです。
どうやら、民間病院よりも給料は安いらしいですから。
簡単に言うと、人の倍働かされて、給料は安いって事ですね。
ここからは、あくまでも推測ですけどね。
12人いても、月2,3回はやらなきゃいけないので、大変。
それで、急病センターは別にしてくれって、現場の医師は
事務サイドや、市に陳情していた。
でも、結局取り合ってくれなくて、5人は辞めた。
残された医者は、7人でもっと大変になって、
やむを得ずに、辞めた。
で、慌てて、
市は、医師の負担解消のため
同診療所を病院から分離移転することを決めている。
って事にした。
でも、もう手遅れ。
医者は過酷な労働を理由に辞めた。
って医者のせいにしているようですが。
原因を作っているのは、市や行政。
結局、損をするのは、患者さん。
これって、今の日本の医療の現状と似ていませんかね。
私や他のブログを書いている医師もたくさんいて。
医者の数は足りていない、って現場は言っている。
他にも医療現場の声を伝えている。
でも、行政は全く取り合ってくれない。
で、勤務医はどんどん辞めて。
その結果は、どうなるんでしょうか。
急にたくさんの勤務医が辞めない限り、行政は動かないようですが。
これを教訓に、今の内になんらかの対策を練るって事は、
しないんでしょうかねー。
お知らせ!
私、昨日から夏休みに入りました。
国内なので、ちょっと旅行にいくので、しばらくコメント
返せないかもしれませんが、その時は週末まで待っててね!
大学病院について知りたいって思ったあなた。
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知っている方も多いとは思いますが。
江別市立病院の内科医七人全員が総辞職することになりましたね。
マスコミの記事を見ると、理由は医者の勤務の過酷さって言っているみたいですが。
ホントでしょうかねー。
まずは、北海道新聞の記事を見てみましょうか。
江別市立病院の内科系の常勤医師七人全員が、
勤務の過酷さなどを理由に九月末までに総辞職することが
八月二十五日、明らかになった。
市と医師派遣元の北大医学部との間に、
医師の待遇や院長人事をめぐる確執があったともされ、
患者を無視した市や病院側の対応に市民から批判が出ている。
同市立病院は同市の唯一の総合病院。
六病棟二百七十八床で、診療は内科、呼吸器科など十六科。
年間の入院、外来患者は全科で四十万五千七百人余り(昨年度実績)。
同市立病院では循環器、呼吸器などの入院患者の受け入れが
困難になることから八月、六つある病棟の内科の一病棟(四十六床)を休止。
十月からもう一つの病棟(四十八床)をさらに休止する。
同病院の常勤の内科医は昨年八月は十二人在籍していた。
今春、前院長が退任。後任が発令されず院長空席のまま
内科医の流出が相次ぎ、残っていた七人も相次いで辞表を出していた。
同病院関係者によると、院長後任は同じ北大医学部の内科から
後継者含みで派遣されていた医師が昇格するとの見方があったが、
市側が別の医師を院長に充てようとしたことから、
両者に行き違いが生じたという。
二十五日の市議会厚生委で小川市長は、院長人事について
「経緯を話しても、誤解と憶測を招くだけ」として説明を避けた。
派遣の窓口となっている北大医学部第一内科の西村正治教授は、
「過酷な勤務負担に、現場の医師が耐えられなかった」と説明。
同病院には夜間急病診療所が併設され当直医が対応しているが、
西村教授は「別な大学から派遣されていた消化器内科医もやめ、
残る医師の負担は限界だった」と指摘する。
これに対して市は、医師の負担解消のため
同診療所を病院から分離移転することを決めている。
「2006.8.26 北海道新聞抜粋」
別の新聞とかでも読んだけど。
理由には医師の過酷な勤務と書いてありますが。
医師の過酷な勤務が理由っていうのを言っているのは、
市長、事務長サイドや、教授で、
当事者ではないみたいに見えるのは気のせいでしょうか。
なんかいつものパターン、医者個人の責任にしようとしてませんかね。
客観的に病院の規模と医師の数を見てみると。
二百七十八床で、診療は内科、呼吸器科など十六科。
内科病棟の数は46+48=94床
内科医の数は7人
「江別市立病院のHP」 によれば、
常勤医は精神科4人、小児科4人外科4人、整形外科5人(常勤医3人)、
泌尿器科2人、産婦人科3人、眼科3人(常勤医2人)、耳鼻科2人、
麻酔科3人、病理医1人で、内科の7人を合わせると、
合計35人になるようです。
常勤、非常勤は、ちょっとHPだけでは判断しにくかったんですが、
外来をやっている先生は常勤医だと勝手に判断すると、この数になります。
病院の規模からすると、ベッド数の割には、医者は少ないという事はなく、
標準くらいか、むしろ多い方くらい。
普通の病院は、科に関係なく病院の当直をしますから。
35人で割ると、月一回平均。
ま、実際は年齢等の問題で、当直をやらない医者もいるので。
若い医者は月二回、他でも月一回くらいになります。
内科7人で、94床だと、1人当たり平均すると13人。
実際は、一番上の先生は入院患者ゼロか、それに近いでしょうから、
6人で割ったとしても、平均15人くらい。
でも、これはあくまで満床になった時の話ですから。
普段は、10~13人位でしょう。
この数は、はっきり言って、普通です。
ということは、普通の勤務をしているだけなら、
過酷な勤務にはならないだろうと思われます。
では、なぜ医者の過酷な勤務っていうのが理由になるのか。
問題は、こっちみたいです。
同病院には夜間急病診療所が併設され当直医が対応している
よくわかんないんですが。
内科医の当直は、月5,6回って他の記事に書いてありましたので。
おそらく、こっちの夜間診療所の当直に、毎日内科医が
必ず1人は出る事になっていたんじゃないかなー、と思います。
すると、一ヶ月を6人で割ると、月5,6回になりますから。
ま、あくまでも推測ですけどね。
夜間救急センターの当直は、私もやった事ありますが、すごい大変。
1次救急だから、軽症の風邪や酔っぱらいからなにから、
一晩で数十人くらい患者が来る事が多いです。
当然、そうなるとほとんど睡眠は取れません。
しかも、市で唯一の総合病院だから、
2次3次救急もやっているのでしょうから。
軽症の患者から、重症の患者まで、
全部見なきゃいけないって事です。
それで、次の日は普通に勤務を続けるってのを、
毎週やっていたら、それは辞めたくなります。
でもね、これって普通は他の病院とか、大学のアルバイトの医者が
当直をする事が多いんですよね。
江別市の夜間急病センターだから。
江別市の医師会に所属する、他の開業医の医師とか。
北大の第一内科の研究生とかね。
実際、他の市ではそういう所が多いと思います。
でも、江別市の場合は、江別市立病院の医者が、
普通の勤務に加えてやっていたみたいです。
どうやら、民間病院よりも給料は安いらしいですから。
簡単に言うと、人の倍働かされて、給料は安いって事ですね。
ここからは、あくまでも推測ですけどね。
12人いても、月2,3回はやらなきゃいけないので、大変。
それで、急病センターは別にしてくれって、現場の医師は
事務サイドや、市に陳情していた。
でも、結局取り合ってくれなくて、5人は辞めた。
残された医者は、7人でもっと大変になって、
やむを得ずに、辞めた。
で、慌てて、
市は、医師の負担解消のため
同診療所を病院から分離移転することを決めている。
って事にした。
でも、もう手遅れ。
医者は過酷な労働を理由に辞めた。
って医者のせいにしているようですが。
原因を作っているのは、市や行政。
結局、損をするのは、患者さん。
これって、今の日本の医療の現状と似ていませんかね。
私や他のブログを書いている医師もたくさんいて。
医者の数は足りていない、って現場は言っている。
他にも医療現場の声を伝えている。
でも、行政は全く取り合ってくれない。
で、勤務医はどんどん辞めて。
その結果は、どうなるんでしょうか。
急にたくさんの勤務医が辞めない限り、行政は動かないようですが。
これを教訓に、今の内になんらかの対策を練るって事は、
しないんでしょうかねー。
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私、昨日から夏休みに入りました。
国内なので、ちょっと旅行にいくので、しばらくコメント
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