2008年から、75歳以上を対象に包括払いの制度が
導入されるかもしれませんね。
「包括払い制度」っていうのは、簡単に言うと、風邪なら5000円、
心筋梗塞で入院したら30万円とか、
病気によって値段を決めちゃう制度の事です。
同じ心筋梗塞でも、血管内手術(経皮的冠動脈形成術:PCI)をやったか、
やらないか等、治療の方法によっても値段が違うので、
厳密には病気と治療方法によって、額を決めてしまう制度なんですけどね。
ま、新聞に記事が載っていたので、ちょっとそれを見てみますか。
病状に応じて定額に 75歳以上の患者負担
2008年4月導入の75歳以上を対象とした新高齢者医療制度で
厚生労働省は9日、医師らに支払う診療報酬について、
病気の種類や治療方法ごとに額を定める「包括払い」制度
を導入する方針を固めた。
これに伴い、患者の医療費の自己負担も各自の病状に応じて定額となる。
検査や診療を重ねるたびに報酬が増える現行の出来高払い制度は、
医療費の無駄遣いを招きやすいとされており、
高齢化が一段と進む中、包括払い導入で増え続ける高齢者医療費を抑制し、
併せて患者負担の軽減を図る狙い。
早ければ来月にも社会保障審議会に特別部会を設け、
専門家らによる議論を始めたい考え。
ただ医師の収入も抑制されることになるため、
日本医師会などの反対が予想され、結論が出るまでには曲折も予想される。
参照:北國新聞 ( 共同通信 FLASH 24 ) 2006.9.10
この制度アメリカなんかでは、取り入れている制度なんですけどね。
無駄な治療を減らすって意味では、一定の効果があるので、
その意味では反対はしません。
おおざっぱに言うと、7~8割くらいの患者は、
標準的な治療をすれば治ります。
だから、病気によって標準的な治療を行った場合の値段を決めて、
それより少ない治療で病気を治せたら、医者の腕が良い。
もっと金を使うのは、腕がないからしょうがない。
そういう言い方も、できなくはないのかもしれません。
でも、残りの2~3割位の人は、普通に治療しても
治らない事もあるんですよ。
そうなったときに、この制度だと困ってしまいます。
具体的に、ちょっと例を出してみましょうか。
肺炎で老人が入院したら、標準的な治療は抗生剤の点滴で、
入院は一週間、値段は10万円としましょうか。
7~8割の人は、抗生剤を点滴したら良くなって、
一週間位で退院します。
この患者さんが元気な人で、5日で退院して費用が8万円しか
かからなかったとしても、この制度では
一律で10万円って事になります。
病院としては、2万円の得になりますね。
患者からしたら、今までは8万円しか払う必要がなかったのに、
10万円も払って損した。
ってなるかもしれませんが。
まあ、早く退院できたんだから、良しとしましょうよ。
問題は良くならなかった場合です。
抗生剤を一種類点滴して、熱が下がらないから、
別の種類の抗生剤に変えた。
それでも、熱が下がらなくって、元気がなくなって
食事もできないから、点滴も増えて入院期間も10日経った。
さあ、困ってしまいました。
病院は既に赤字です。
10万円以上かかっているのに、まだ良くならない。
治療をするのには、もっとお金がかかる。
でも、治療をすればするほど赤字は増える。
そうなった場合に選択肢は2つ。
1,赤字覚悟で、患者にもっと濃厚な治療をする。
2,諦めて治療しない。
さあ、どっちを選びますか?
他に選択肢がありますか?
あるとすれば、患者に10万円以上かかった分の金額を
負担して貰うって事でしょうかね。
そういう制度を今度作ろうとしているんですよ。
病院から「赤字になるから、もう治療出来ない」
って、言われるかもしれませんよ、あなたの家族が。
金持ちは治療を続けられるけど、貧乏人は
治療が続けられない制度を作ろうとしているんですよ。
「金を払えない奴は、死ね」
もしくは、
「赤字覚悟で面倒を見てくれる病院を自力で探せ。」
そういう事ですかね。
知っていましたか、「包括払い」って制度。
今までの制度だと、無駄な検査や治療をすれば、
いくらでも費用を請求できるから、金がかかるって
厚生労働省や政府は言っていますけど。
今までの制度で、日本の医療費は先進国の中で、
GDP当たりでは、一番安いんですよ。
格差社会が問題って、今度の自民党の総裁選でも争点になってますが。
彼らが言っている格差っていうのは、都会と地方の格差。
だから、地方にお金をあげる。
要は、もっと無駄な公共事業をしますよ、って事です。
で、今度の自民党総裁になる可能性が非常に高い人は、
こう言っていますね。
「社会保障費の抑制が課題」だって。
要は、医療費とか介護の切り捨てです。
で、こういう「包括払い」って制度を作ろうとしてるんです。
自分はお金があるから、それ以上お金がかかっても
その分払えば問題ないって考えてるんですかね。
そして、地方との格差が大きくなっているから、
「医療費は抑制するけど、公共事業は増やす」って事ですかね。
医師会は反対しているけど。
医師会だけじゃなくて、患者本人とか患者の家族、
これから患者になる人達は反対しなくて良いですか?
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導入されるかもしれませんね。
「包括払い制度」っていうのは、簡単に言うと、風邪なら5000円、
心筋梗塞で入院したら30万円とか、
病気によって値段を決めちゃう制度の事です。
同じ心筋梗塞でも、血管内手術(経皮的冠動脈形成術:PCI)をやったか、
やらないか等、治療の方法によっても値段が違うので、
厳密には病気と治療方法によって、額を決めてしまう制度なんですけどね。
ま、新聞に記事が載っていたので、ちょっとそれを見てみますか。
病状に応じて定額に 75歳以上の患者負担
2008年4月導入の75歳以上を対象とした新高齢者医療制度で
厚生労働省は9日、医師らに支払う診療報酬について、
病気の種類や治療方法ごとに額を定める「包括払い」制度
を導入する方針を固めた。
これに伴い、患者の医療費の自己負担も各自の病状に応じて定額となる。
検査や診療を重ねるたびに報酬が増える現行の出来高払い制度は、
医療費の無駄遣いを招きやすいとされており、
高齢化が一段と進む中、包括払い導入で増え続ける高齢者医療費を抑制し、
併せて患者負担の軽減を図る狙い。
早ければ来月にも社会保障審議会に特別部会を設け、
専門家らによる議論を始めたい考え。
ただ医師の収入も抑制されることになるため、
日本医師会などの反対が予想され、結論が出るまでには曲折も予想される。
参照:北國新聞 ( 共同通信 FLASH 24 ) 2006.9.10
この制度アメリカなんかでは、取り入れている制度なんですけどね。
無駄な治療を減らすって意味では、一定の効果があるので、
その意味では反対はしません。
おおざっぱに言うと、7~8割くらいの患者は、
標準的な治療をすれば治ります。
だから、病気によって標準的な治療を行った場合の値段を決めて、
それより少ない治療で病気を治せたら、医者の腕が良い。
もっと金を使うのは、腕がないからしょうがない。
そういう言い方も、できなくはないのかもしれません。
でも、残りの2~3割位の人は、普通に治療しても
治らない事もあるんですよ。
そうなったときに、この制度だと困ってしまいます。
具体的に、ちょっと例を出してみましょうか。
肺炎で老人が入院したら、標準的な治療は抗生剤の点滴で、
入院は一週間、値段は10万円としましょうか。
7~8割の人は、抗生剤を点滴したら良くなって、
一週間位で退院します。
この患者さんが元気な人で、5日で退院して費用が8万円しか
かからなかったとしても、この制度では
一律で10万円って事になります。
病院としては、2万円の得になりますね。
患者からしたら、今までは8万円しか払う必要がなかったのに、
10万円も払って損した。
ってなるかもしれませんが。
まあ、早く退院できたんだから、良しとしましょうよ。
問題は良くならなかった場合です。
抗生剤を一種類点滴して、熱が下がらないから、
別の種類の抗生剤に変えた。
それでも、熱が下がらなくって、元気がなくなって
食事もできないから、点滴も増えて入院期間も10日経った。
さあ、困ってしまいました。
病院は既に赤字です。
10万円以上かかっているのに、まだ良くならない。
治療をするのには、もっとお金がかかる。
でも、治療をすればするほど赤字は増える。
そうなった場合に選択肢は2つ。
1,赤字覚悟で、患者にもっと濃厚な治療をする。
2,諦めて治療しない。
さあ、どっちを選びますか?
他に選択肢がありますか?
あるとすれば、患者に10万円以上かかった分の金額を
負担して貰うって事でしょうかね。
そういう制度を今度作ろうとしているんですよ。
病院から「赤字になるから、もう治療出来ない」
って、言われるかもしれませんよ、あなたの家族が。
金持ちは治療を続けられるけど、貧乏人は
治療が続けられない制度を作ろうとしているんですよ。
「金を払えない奴は、死ね」
もしくは、
「赤字覚悟で面倒を見てくれる病院を自力で探せ。」
そういう事ですかね。
知っていましたか、「包括払い」って制度。
今までの制度だと、無駄な検査や治療をすれば、
いくらでも費用を請求できるから、金がかかるって
厚生労働省や政府は言っていますけど。
今までの制度で、日本の医療費は先進国の中で、
GDP当たりでは、一番安いんですよ。
格差社会が問題って、今度の自民党の総裁選でも争点になってますが。
彼らが言っている格差っていうのは、都会と地方の格差。
だから、地方にお金をあげる。
要は、もっと無駄な公共事業をしますよ、って事です。
で、今度の自民党総裁になる可能性が非常に高い人は、
こう言っていますね。
「社会保障費の抑制が課題」だって。
要は、医療費とか介護の切り捨てです。
で、こういう「包括払い」って制度を作ろうとしてるんです。
自分はお金があるから、それ以上お金がかかっても
その分払えば問題ないって考えてるんですかね。
そして、地方との格差が大きくなっているから、
「医療費は抑制するけど、公共事業は増やす」って事ですかね。
医師会は反対しているけど。
医師会だけじゃなくて、患者本人とか患者の家族、
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