いやー、一週間夏休みで、お休みを貰ったんですが。
その後、その分働かされているっていうか。
ずいぶん呼ばれちゃいましたよー。
なんと、この週末4日間で、心肺停止の患者が3人。
しかも、AM3時とか、AM6時とか。
みんな良い時間に来るんですよ、よりによって(涙)
夏休みは麻雀ばっかりで、ゆっくりできなかったから、
今度の週末はゆっくり寝ようと思っていたら。
結局夜は毎日のように呼ばれて、昼寝してばっかで
半端にしか睡眠取れません(汗)
話は変わって本題に入ります。
心肺停止の患者が来たときの注意点なんですが。
当たり前だと思っているかもしれませんが、
心肺停止の患者が来たときに、一番大事なのは、
「脳に酸素を与えてあげる」
事です。
脳に5分間、酸素が行かなかったら、95%以上の確率で、
死亡するか、植物状態、脳死状態や、重い麻痺が残る等の、
重篤な合併症が残ってしまいますから。
何をおいても、まずこれを優先しなければなりません。
「脳に酸素を送ってあげるって事は、酸素化が大事だから、
人工呼吸をしたり、気管内挿管をするのが一番重要だ。」
って思った方。
そう思っている方は一般の方、医者、
どちらにもいるんですが。
実は、そうではないんですよ!
心肺蘇生「国際ガイドライン2005(AHA)」速報!にも書いてありますが。
心肺蘇生「国際ガイドライン2005(AHA)」
で、いくつか改正点があったんです。
おおざっぱに言うと、以前よりも人工呼吸より、
心臓マッサージに重点を置くものです。
それには理由があるので、これから説明しますね!
ご存じの方がほとんどだとは思いますが。
人間の体の中で、酸素っていうのは血液(赤血球)の中にある
ヘモグロビンってものによって運ばれるんです。
心臓っていうのは、血液を体に送り出す
ポンプの役割をしている臓器です。
心臓が拍動して、圧力をかけて、ぎゅっと血液を送り出すから、
ヘモグロビンを含め、全身に酸素が運ばれるんですよ。
で、心肺停止の患者が来たら、心臓が止まっているんです。
でも、頭に酸素を送るためには、血液を頭まで
送ってあげなければいけない。
だから心臓マッサージ(心マ)をするんです。
そして圧力をかけて、血液を送り出すんですよ。
人間の体ってうまく出来ていて、こういう極限の状態になったら、
一番大事な所には血圧が低くても酸素が運ばれて、
どうでも良いところには酸素はいかないように出来ているんです。
具体的には、脳が一番大事なので、
脳へは血圧が60位あれば酸素は運ばれます。
頸動脈は血圧60あれば触れますから。
腎臓や肝臓などの他の臓器は80位。
手や足なんかは、それより上ですかね。
ま、おおざっぱなんですけど。
だから、最低でも血圧60をキープする事が大事なんですよ。
人工呼吸っていうのは、「肺に酸素を与える行為」です。
極端な話、人工呼吸だけして、心臓マッサージしなければ、
肺に酸素は送り込まれるけど、頭や他の臓器には
酸素は運ばれないんですよ。
だってそうですよね。
血圧がないから、血液は運ばれないですから。
だから、こういう時に一番大事なのは、
気管内挿管をしたり、人工呼吸をするよりも、
まず、心臓マッサージして、血圧を維持する事なんです。
もちろん、呼吸は大事ですよ。
全く人工呼吸しないで、酸素化していない血液を送っても
意味がないですからね。
でも、血液には酸素ゼロって事はないんです。
挿管しないでも、ぴったりしたマスク(アンビューバッグ)を
きちんとつけて、バッグで押せばかなり酸素化はできますから。
それともう一つ。
下手でも良いから、すぐに心肺蘇生を始める事です。
5分脳に酸素がいかなかったら、死ぬんですから。
一分一秒を争うんですよ。
だから、上手にできないとか、やったことがないとか。
そんな事言ってる場合じゃないですから。
とにかく、下手でも良いから素早く始める事が大事です。
Aラインって、動脈に直接ラインを入れると、
動脈の圧力(血圧)がタイムリーにわかるので。
そういうのが入っている患者さんに、心臓マッサージをすると、
どの位の血圧が心マで出ているのかがわかるんです。
慣れた、というか心マが上手な人がやると血圧80位出るんですが。
女性や慣れていなくて、うまくできない人がやると60位なんです。
でも、女性とか不慣れな人がやっても、なんとか血圧60位は
出すことが出来るんです。
この血圧60っていうのは、脳に酸素を与える事ができる
最低限の血圧だから、これだけ出ればぎりぎりセーフなんです。
だから、下手だからとか、力がないからとか、
そんな事言ってないで、とりあえず「早くやる」
事が大事なんですよ。
これには書いてなかったんですが。
一般の方で、マウストゥーマウスの人工呼吸に抵抗のある人は、
心臓マッサージだけでも良いって書いてある本もありますので。
ベストは、これに書いてある通りに、まず気道を確保して、
2回息を吹き込んで30:2で心マと人工呼吸を繰り返すんですが。
わかんなかったり、ちょっと違っても良いから、
すぐに心臓マッサージするのが大事ですよ!
これを読んでくれている、お医者さんに一言。
医者や医療関係者は続きをどうぞ!
その後、その分働かされているっていうか。
ずいぶん呼ばれちゃいましたよー。
なんと、この週末4日間で、心肺停止の患者が3人。
しかも、AM3時とか、AM6時とか。
みんな良い時間に来るんですよ、よりによって(涙)
夏休みは麻雀ばっかりで、ゆっくりできなかったから、
今度の週末はゆっくり寝ようと思っていたら。
結局夜は毎日のように呼ばれて、昼寝してばっかで
半端にしか睡眠取れません(汗)
話は変わって本題に入ります。
心肺停止の患者が来たときの注意点なんですが。
当たり前だと思っているかもしれませんが、
心肺停止の患者が来たときに、一番大事なのは、
「脳に酸素を与えてあげる」
事です。
脳に5分間、酸素が行かなかったら、95%以上の確率で、
死亡するか、植物状態、脳死状態や、重い麻痺が残る等の、
重篤な合併症が残ってしまいますから。
何をおいても、まずこれを優先しなければなりません。
「脳に酸素を送ってあげるって事は、酸素化が大事だから、
人工呼吸をしたり、気管内挿管をするのが一番重要だ。」
って思った方。
そう思っている方は一般の方、医者、
どちらにもいるんですが。
実は、そうではないんですよ!
心肺蘇生「国際ガイドライン2005(AHA)」速報!にも書いてありますが。
心肺蘇生「国際ガイドライン2005(AHA)」
で、いくつか改正点があったんです。
おおざっぱに言うと、以前よりも人工呼吸より、
心臓マッサージに重点を置くものです。
それには理由があるので、これから説明しますね!
ご存じの方がほとんどだとは思いますが。
人間の体の中で、酸素っていうのは血液(赤血球)の中にある
ヘモグロビンってものによって運ばれるんです。
心臓っていうのは、血液を体に送り出す
ポンプの役割をしている臓器です。
心臓が拍動して、圧力をかけて、ぎゅっと血液を送り出すから、
ヘモグロビンを含め、全身に酸素が運ばれるんですよ。
で、心肺停止の患者が来たら、心臓が止まっているんです。
でも、頭に酸素を送るためには、血液を頭まで
送ってあげなければいけない。
だから心臓マッサージ(心マ)をするんです。
そして圧力をかけて、血液を送り出すんですよ。
人間の体ってうまく出来ていて、こういう極限の状態になったら、
一番大事な所には血圧が低くても酸素が運ばれて、
どうでも良いところには酸素はいかないように出来ているんです。
具体的には、脳が一番大事なので、
脳へは血圧が60位あれば酸素は運ばれます。
頸動脈は血圧60あれば触れますから。
腎臓や肝臓などの他の臓器は80位。
手や足なんかは、それより上ですかね。
ま、おおざっぱなんですけど。
だから、最低でも血圧60をキープする事が大事なんですよ。
人工呼吸っていうのは、「肺に酸素を与える行為」です。
極端な話、人工呼吸だけして、心臓マッサージしなければ、
肺に酸素は送り込まれるけど、頭や他の臓器には
酸素は運ばれないんですよ。
だってそうですよね。
血圧がないから、血液は運ばれないですから。
だから、こういう時に一番大事なのは、
気管内挿管をしたり、人工呼吸をするよりも、
まず、心臓マッサージして、血圧を維持する事なんです。
もちろん、呼吸は大事ですよ。
全く人工呼吸しないで、酸素化していない血液を送っても
意味がないですからね。
でも、血液には酸素ゼロって事はないんです。
挿管しないでも、ぴったりしたマスク(アンビューバッグ)を
きちんとつけて、バッグで押せばかなり酸素化はできますから。
それともう一つ。
下手でも良いから、すぐに心肺蘇生を始める事です。
5分脳に酸素がいかなかったら、死ぬんですから。
一分一秒を争うんですよ。
だから、上手にできないとか、やったことがないとか。
そんな事言ってる場合じゃないですから。
とにかく、下手でも良いから素早く始める事が大事です。
Aラインって、動脈に直接ラインを入れると、
動脈の圧力(血圧)がタイムリーにわかるので。
そういうのが入っている患者さんに、心臓マッサージをすると、
どの位の血圧が心マで出ているのかがわかるんです。
慣れた、というか心マが上手な人がやると血圧80位出るんですが。
女性や慣れていなくて、うまくできない人がやると60位なんです。
でも、女性とか不慣れな人がやっても、なんとか血圧60位は
出すことが出来るんです。
この血圧60っていうのは、脳に酸素を与える事ができる
最低限の血圧だから、これだけ出ればぎりぎりセーフなんです。
だから、下手だからとか、力がないからとか、
そんな事言ってないで、とりあえず「早くやる」
事が大事なんですよ。
これには書いてなかったんですが。
一般の方で、マウストゥーマウスの人工呼吸に抵抗のある人は、
心臓マッサージだけでも良いって書いてある本もありますので。
ベストは、これに書いてある通りに、まず気道を確保して、
2回息を吹き込んで30:2で心マと人工呼吸を繰り返すんですが。
わかんなかったり、ちょっと違っても良いから、
すぐに心臓マッサージするのが大事ですよ!
これを読んでくれている、お医者さんに一言。
医者や医療関係者は続きをどうぞ!
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