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現役医師、循環器内科医(Dr. I)が医療について、詳しくわかりやすく解説するブログ。 引用、転載は自由ですが、その際は必ず引用元を明記して下さいね!
「心の僻地」、ETV特集を見て
10/7にNHKでやっていたETV特集
何故医師は立ち去るのか~地域医療・崩壊の序曲~」を見ました。

リアルタイムで見たから、一昨日ブログに書いても良かったんですが。
NHKに関しては、前に私のブログがクローズアップ現代で
放送されるって事になっていたのに、前の日にプロデューサーから
突然、「やっぱやーめた」って言われて中止になった前科があって。

しかも、その番組の内容が、私を含め他の医師達からも、
かなりのクレームが来る、超いまいちな内容だったので。

ちなみに、その時の詳細は、こちら!
『医療事故にどう向き合うか1』
『医療事故にどう向き合うか2』
『医療事故にどう向き合うか3』

ちょっと感情的になって、冷静に見られないかもしれないと
思ったので、録画してもう一回今日見て、記事を書きました。


番組の内容を簡単に要約すると、夕張市立病院、
せたな町立病院、南谷診療所
等の例を挙げて。

その現場にいた医師が辞めた経緯を放送するって
ものだったんですがね。

まー、簡単に言うと

医療現場をわからないで、金の事ばっかり言っている市長、町長
v.s.地方の田舎で頑張るなんでも診れる医者

って構図があって。

現場の医者は、こうすれば良くなるって、提案をして、
実践しているのに、行政は全くそれを評価せず。
目先の数字ばっかりみて、医療の現場を見ようともしないから、
医者が現場から立ち去るって感じだったんですよ。

ま、それは事実だし、そういう話のわからない役人政治家
多いでしょうから。

そういう構図で医者が立ち去る事もあるんだよ、
っていう事を一般の人達に広く知らせるって意味では
良い番組だったんじゃないですかね。


ちなみに、この番組で言っていた、市長、町長の発言。

「2つしか診察室がないんだから、医者は2人で良い。」

って、検査往診、入院患者は診なくて良いって事なのね。

しかも、予算がないって言ってる割には、自分の地元の
病院の規模を削減したりしないで、
予防医療医療費削減の実績を上げている方法をとらないのね。


医者が辞めるのが意外。
なんでそんなんなるの。
患者を置いて出ていくの。
それが医術なの。」

って。
全部あんたのせいなんだけど。

病院の先生はやる気のある、若い研修医を安く雇って、
全国的にも有名になって、患者も来ていたんですが。

病院や、患者の為を思って、
それなりに少額の赤字で抑えていたのに。

話のわからん市長が、横から口出しして。
で、話がわからんって言って、内科医が全員辞めて。
病院は大赤字になったんですわ、舞鶴市立病院。

民間病院なら、赤字なら手を打つでしょ。」
ってこの市長は言っていたんですけど。

民間企業なら、大赤字にした張本人は、当然辞めるんですから。
当然辞職してるんですよね、この人。
自分の退職金は辞退して。

あれ、まだ辞めていないんですか、この市長
よくある政治家の都合の良い理論ですかー。


みたいな感じですかね。

時代劇で言えば、いかにも悪代官というか。
「おぬしも悪よのー」って言っているような。

全く話のわからない市長町長が、医療現場の事を全くわからないで、
金だけ減らせって、難癖つけてるから。

わかりやすい悪者がいたから、それを悪物にして。
現場で頑張る医者ヒーローにして番組が成り立ったって感じです。


現場の事をわかってないやつが口出して、
医者に総すかんくらって、病院が実質潰れる。

箱物ばっかり求めて、中身を考えない行政
大きい箱を作れば、医者も集まると思っている行政
こういう医療をやりたいって、コンセプトがない。

今の行政はどこもこんな感じでしょうし、
それを取り上げていたのは良いと思うんですよ。

話のわからない行政が無理を言っても、
今までは医者が文句も言わないで頑張って来たので、
地域医療はもっていたんですが。

それは、もう限界って事を、一般の人に問題提起した。
そういう意味では、この番組は良かったと思います。

しかし、夕張市立病院の副院長の松山先生が言っていた、

「本当にこの町に病院が必要なのか。
そこから再検討するべきだ。」


これが、今の日本の医療の問題点でもあるんですが。
こういう事について、問題を掘り下げていなかったのは、
ちょっと残念でしたね。
ま、時間の問題とかもあるんでしょうけどね。


そして、この番組を見て多くの医者が共感したと思われる、
井関友伸さんの「心の僻地」発言

心が僻地だから医者は来ない。
住民は医療者の立場になる事も必要だ。
ちょっと体が心配だからって、夜中でもなんでも、
医者が叩き起こされるような病院では、
医者は黙っていても立ち去る時代。

僻地は都市から遠い所にあるんじゃない。
そこに住む人の心にあるんだ。
心が僻地じゃなければ、地理的にどんなに遠い所でも医者は来る。



これは、感動しましたねー。

ちなみに井関友伸さんのブログはこちら!
『井関友伸のブログ』


ま、こういうわかりやすい構図ばかりじゃないので。

例えば、表面上は被害者面して、マスコミの前では涙流して、
この医者はひどい、私は被害者って事を言ってるけど。

実は、一回も面会に来た事もない、遠い親戚とかで。
患者の介護もしているわけでもなし、金を
出しているわけでもない。

説明するから、病院に来てっていっても、
自分には関係ない、仕事が忙しいからって言って、
病院には来ないくせに。

医療ミスでもないのに、結果が良くなかったからって、
それを医者のせいにして。

マスコミにも自分で連絡して、記者会見までして、
会見場では涙流している、自称被害者の家族

こういう人が出てきた時に、全うな事を言っている医者
意見をちゃんと聞いてくれるんでしょうかねー。

外見上は、この被害者面してる人が、いかにも悲劇のヒロイン
って感じで、画像上は良いからねー。

わかりやすい構図だから、結果的に正しい事を伝えた
ってだけではなく、内容重視で伝えて欲しいですね、これからも。

そしたら、俺もNHKに対する評価が少しは上がるんですけどね。

心の僻地発言の真相は?
知りたい人は、続きをどうぞ!

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→ 「医者のホンネが丸わかり!」

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