「救急医療も崩壊1」の記事では、医学的な専門用語が多かったので。
わからない方も多いかと思うので、ちょっと解説しますね。
まだ読んでいない人は、先にこちらを読んで下さいね!
最初、2人が同時に運ばれて、1人は重症で結局亡くなったんですが。
本題からはずれるので、この方の話はひとまず置いておいて。
もう1人の運転手の話をしていきます。
最初来て、脳は大丈夫か、とか、お腹の臓器が破裂して、
腹膜炎になっていないか、とかそういう事を診察して確認して、
それがない、という事を確認します。
採血や頭のCT、胸部、腹部のレントゲンでも異常はなく、
でも、一応入院させて、注意深く様子をみてください。
と看護婦に指示しています。
その後突然、患者が急変するんです。
突然、呼吸停止したため、気管内挿管というのを行います。
人工呼吸器という機械につなぐのではなく、管を直接気管に入れて、
「手動」で呼吸をさせた、という事です。
そして、心臓マッサージもします。
その後に出てくる、「心タンポナーデ」
これが、ちょっと一般の人にはわからない言葉ですね。
今回の件でキーワードになる病気ですので、詳しく説明します。
心臓っていうのは、血液を体に送り出す「ポンプ」
の役割をする臓器です。
水の入った風船みたいもんですかね。
ぎゅっと押すと、風船から水が吹き出るように、
心臓もぎゅっと全体が圧縮されて、
血液が押し出されて、体全体に血が行きます。
心臓が縮んだり、膨らんだりを繰り返して、血液を送り出します。
そいで、心臓の周りには心膜っていう膜があるんですよ。
その周りに水や血が貯まって心臓が広がらなくなる状態。
その状態の事を、「心タンポナーデ」と言います。

左側が正常の絵、右側が心タンポナーデの絵です。
右側の絵では、心臓の外側、心膜との間に水や血が貯まっています。
心臓が広がったり、縮まったりして血液を送り出すんですが。
心臓が広がる事ができなくなるから、十分に血液を送り出せない。
そういう状態になるんですよ。
外傷性心タンポナーデと言うのは、胸(心臓)に衝撃が加わって、
心臓に傷がついて、そこから血が出て周りに貯まる状態です。
心タンポナーデっていうのは、周りに血でも、水でも
なんでも良いんですね、貯まるのは。
違いは、そこだけです。
左側の正常の絵を見てもらえばわかりますが、心臓と心膜の
間には少し余裕があるのでちょっと位、水や血が貯まっても
ある程度は大丈夫なんです。
たくさん貯まると、心臓が広がれなくなるんです。
で、治療はというと、心臓の周りに血や水が貯まって
心臓が広がらないので、それを抜くというのが治療になります。
それが、「心嚢穿刺」です。
心臓と心膜の間に水や血が貯まっているのを、心エコーで確認して、
そこに針を刺して、水や血を抜く治療です。
確認しないで、適当に針を刺して間違って心臓を刺したら、
大出血して大変な事になりますから。
普通は心エコーで確認をして、心臓と心膜の間に貯まっている
水や血を目指して、針を刺します。
普通は循環器内科、循環器外科、救急の医師以外は、やらない治療です。
専門的な手技がいりますし、危険も伴いますからね、当然です。
ここまで、「心タンポナーデ」の説明と、
治療の「心嚢穿刺」についてでした。
で、どういう検査をやったら、「心タンポナーデ」の診断が
つくかっていう事なんですけどね。
この裁判官は、やたら「胸部超音波検査」、って事にこだわっていますが。
確かに最も確実に診断ができる検査は、胸部超音波検査=心エコーです。
しかし、この検査は循環器科の医師や、救急を専門にやっている医師
でないと普通はできない、専門的な技術がいる検査なんです。
ちなみに、心タンポナーデの心エコー写真は、こちら。

真ん中の「C」みたいになっている、白いのが、心臓を輪切りにした写真です。
本当は輪切りだから、円になって見えるはずなんですが、
角度の関係で「C」のように見えています。
その外側にある黒いのが、水か血です。
普通はこういう風に、外側に黒いのはないんですよ。
これだと1センチ以上2センチ近くあるでしょうね。
この位貯まっていれば、針を刺して、血や水を抜く事も可能です。
心嚢穿刺というのは、針を刺すわけですから。
万が一にも、心臓に針を刺すわけにはいきません。
だから、ちょびっとしか水や血が貯まっていないと、
針を刺す場所が少なく、心臓に当たる確率が高くなり危険なので。
心臓の周りに1センチ以上水や血が貯まっていないと、
心嚢穿刺は行いません。
心エコーは専門的な技術がいる検査なので、
じゃ、それ以外に検査はないのかっていう話になるんですがね。
確実に簡便に検査をする、って事に関しては心エコーに劣りますが、
他にも検査はあるんですよ。
胸部レントゲン写真
胸部レントゲン写真というのは、影絵みたいもんです。
この写真を撮れば、肺や心臓の「影」がわかります。

インターネット上から借りてきたレントゲン写真です。
見る人が見ればわかりますが、全然別の人の写真です、ちなみに。
上が正常人のレントゲン写真。
下が、心タンポナーデの写真です。
写真の右と左に2つある黒いのが、肺。
真ん中の白い、やや丸いのが、心臓です。
胸部レントゲン写真というのは、あくまで「影」なので、
心臓が大きくても、心臓の筋肉が厚くて大きいのか、
心臓の中(内腔)が大きいのか、心臓の外側に水や血が貯まって、
影が大きいのかを、これで診断する事はできません。
しかし、「心臓の影が大きいか小さいか」、という判断はできます。
心タンポナーデになって、心臓が広がらなくなる為には、
心臓の周りに約2センチ以上は水や血が貯まらないと、
心タンポナーデにはなりませんから。
普通は、胸部レントゲンで心臓の影が大きく見えます。
しかし、元々病気で心臓が大きい人もいるし、
1枚の写真だけでは診断はつきませんが、参考にはなります。
右の写真の方が、真ん中の白いの(心臓)が大きいですよね。
これだけはっきりしていれば、「心タンポナーデ」という診断は
つきませんが、「心臓に異常があって大きい」、という事はわかります。
胸部外傷の後で右のレントゲン写真を見れば、状況から考えて、
外傷性心タンポナーデが疑わしいと推測をする事は、
さほど難しくないと思います。
胸部CT
胸部や腹部のレントゲン写真というのは、前や後ろから
放射線を当てる、「影絵」なんですが。
CTというのは、体の中を「輪切り」にする事ができます。
だから、胸部のCTを撮れば、心臓がわかるし、
心臓の周りに水や血が貯まっているかもわかります。
欠点としては、大きな機械の中に患者を入れなければ
出来ない検査って事です。
この方の場合は、入院した直後に頭のCTを撮っていますので。
今回、頭だけでなく、胸もぶつけていますから、頭のCTを撮る時に
一緒に胸部のCTも撮っていればなー、とは思います。
あくまで、結果論かもしれませんけどね。
もし最初の段階で胸のCTを撮っていて、心臓の周りに
血が貯まっていれば、最初の段階でわかったかもしれません。
しかし、最初はちょっとしか血が出ていなくて、
徐々に血が貯まるという事もあるので。
何回もストレッチャーに患者を乗せて、何時間かおきにCT
を撮るというのは、現実問題として難しいです。
ですから、ベッドサイドでできる、心エコーを頻回に行う、
というのは、この裁判官が言っている通り正しい主張です。
しかし、さっきも言った通り、専門的な技術のいる検査ですから。
これを、循環器の医師や救急の専門医以外の医者にやれ、
というのは無理がある主張だと思います。
それを全ての胸部外傷の患者に求めるのであれば、
最初から胸を打った患者は、2次救急病院ではなく、
3次救急病院に送らなければならない、という
ルールを作るべきだと思います。
心破裂
ま、その名の通りというか、今回の場合は外傷で、
心臓が傷ついて、破裂しちゃうと思って下さい。
水風船が破裂した感じでしょうか。
心臓というのは、血液の貯まっている場所ですから。
破裂したら、大出血します。
でも、心臓の周りには、心膜というのがあるので、
ある一定量以上に出血はしないで、周りに血が貯まって
心臓が広がれなくなって、亡くなるんです。
治療は緊急手術をして、心臓を縫い合わせるしかないんですが、
助からない事が非常に多いです。
ちなみに、助手席の方がこれで亡くなっています。
イメージとしては。
外傷性心破裂
ガラスのコップを落として、ガチャーンと割れた。
落とした直後に、割れちゃいますよね。
心臓がそんなになったら、まず助かりません。
外傷性心タンポナーデ
コップを落として、ひびが入った。
中に水が入っているので、そのまま置いておいたら、
徐々に水が出ていってしまった。
って感じでしょうかねー。
心臓の場合は、徐々に出血していっても、周りに血が貯まって、
心臓が広がれなくなるんです。
救急医療体制
日本の救急医療体制は、患者の重症度によって、最も軽いものから
順に初期、第二次、第三次の体制で対応することになっています。
1,初期救急医療体制
休日や夜間における外来診療(入院の必要がない)ですむ救急患者に対応する。
具体的には休日夜間急患センターや地域の医師会による
在宅当番医が初期救急医療機関です。
2,二次救急医療体制
入院治療を必要とする重症救急患者に対応する。
都道府県を数地区に分割したものを二次医療圏と呼ぶが、
その圏内の病院の輪番制などにより24時間体制をとる。
3,三次救急医療体制
二次救急医療機関では対応できない重篤の救急患者に対応する。
高度な診療機能をもつ24時間体制の救命救急センターです。
そこら辺の事をふまえて、次回こそは、医学的な考察をしていきますね。
写真、絵の参考URL
http://www7.plala.or.jp/machikun/shima4.htm
http://www.nurs.or.jp/~academy/igaku/s1/s1411.htm
http://www.i-jyouhou.jp/disease/2.html
心タンポナーデに関しては、こちらのサイトが比較的
わかりやすく書いていると思いますので、参考までに。
http://www.nms.co.jp/QQ/tanponade.html
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わからない方も多いかと思うので、ちょっと解説しますね。
まだ読んでいない人は、先にこちらを読んで下さいね!
最初、2人が同時に運ばれて、1人は重症で結局亡くなったんですが。
本題からはずれるので、この方の話はひとまず置いておいて。
もう1人の運転手の話をしていきます。
最初来て、脳は大丈夫か、とか、お腹の臓器が破裂して、
腹膜炎になっていないか、とかそういう事を診察して確認して、
それがない、という事を確認します。
採血や頭のCT、胸部、腹部のレントゲンでも異常はなく、
でも、一応入院させて、注意深く様子をみてください。
と看護婦に指示しています。
その後突然、患者が急変するんです。
突然、呼吸停止したため、気管内挿管というのを行います。
人工呼吸器という機械につなぐのではなく、管を直接気管に入れて、
「手動」で呼吸をさせた、という事です。
そして、心臓マッサージもします。
その後に出てくる、「心タンポナーデ」
これが、ちょっと一般の人にはわからない言葉ですね。
今回の件でキーワードになる病気ですので、詳しく説明します。
心臓っていうのは、血液を体に送り出す「ポンプ」
の役割をする臓器です。
水の入った風船みたいもんですかね。
ぎゅっと押すと、風船から水が吹き出るように、
心臓もぎゅっと全体が圧縮されて、
血液が押し出されて、体全体に血が行きます。
心臓が縮んだり、膨らんだりを繰り返して、血液を送り出します。
そいで、心臓の周りには心膜っていう膜があるんですよ。
その周りに水や血が貯まって心臓が広がらなくなる状態。
その状態の事を、「心タンポナーデ」と言います。

左側が正常の絵、右側が心タンポナーデの絵です。
右側の絵では、心臓の外側、心膜との間に水や血が貯まっています。
心臓が広がったり、縮まったりして血液を送り出すんですが。
心臓が広がる事ができなくなるから、十分に血液を送り出せない。
そういう状態になるんですよ。
外傷性心タンポナーデと言うのは、胸(心臓)に衝撃が加わって、
心臓に傷がついて、そこから血が出て周りに貯まる状態です。
心タンポナーデっていうのは、周りに血でも、水でも
なんでも良いんですね、貯まるのは。
違いは、そこだけです。
左側の正常の絵を見てもらえばわかりますが、心臓と心膜の
間には少し余裕があるのでちょっと位、水や血が貯まっても
ある程度は大丈夫なんです。
たくさん貯まると、心臓が広がれなくなるんです。
で、治療はというと、心臓の周りに血や水が貯まって
心臓が広がらないので、それを抜くというのが治療になります。
それが、「心嚢穿刺」です。
心臓と心膜の間に水や血が貯まっているのを、心エコーで確認して、
そこに針を刺して、水や血を抜く治療です。
確認しないで、適当に針を刺して間違って心臓を刺したら、
大出血して大変な事になりますから。
普通は心エコーで確認をして、心臓と心膜の間に貯まっている
水や血を目指して、針を刺します。
普通は循環器内科、循環器外科、救急の医師以外は、やらない治療です。
専門的な手技がいりますし、危険も伴いますからね、当然です。
ここまで、「心タンポナーデ」の説明と、
治療の「心嚢穿刺」についてでした。
で、どういう検査をやったら、「心タンポナーデ」の診断が
つくかっていう事なんですけどね。
この裁判官は、やたら「胸部超音波検査」、って事にこだわっていますが。
確かに最も確実に診断ができる検査は、胸部超音波検査=心エコーです。
しかし、この検査は循環器科の医師や、救急を専門にやっている医師
でないと普通はできない、専門的な技術がいる検査なんです。
ちなみに、心タンポナーデの心エコー写真は、こちら。

真ん中の「C」みたいになっている、白いのが、心臓を輪切りにした写真です。
本当は輪切りだから、円になって見えるはずなんですが、
角度の関係で「C」のように見えています。
その外側にある黒いのが、水か血です。
普通はこういう風に、外側に黒いのはないんですよ。
これだと1センチ以上2センチ近くあるでしょうね。
この位貯まっていれば、針を刺して、血や水を抜く事も可能です。
心嚢穿刺というのは、針を刺すわけですから。
万が一にも、心臓に針を刺すわけにはいきません。
だから、ちょびっとしか水や血が貯まっていないと、
針を刺す場所が少なく、心臓に当たる確率が高くなり危険なので。
心臓の周りに1センチ以上水や血が貯まっていないと、
心嚢穿刺は行いません。
心エコーは専門的な技術がいる検査なので、
じゃ、それ以外に検査はないのかっていう話になるんですがね。
確実に簡便に検査をする、って事に関しては心エコーに劣りますが、
他にも検査はあるんですよ。
胸部レントゲン写真
胸部レントゲン写真というのは、影絵みたいもんです。
この写真を撮れば、肺や心臓の「影」がわかります。

インターネット上から借りてきたレントゲン写真です。
見る人が見ればわかりますが、全然別の人の写真です、ちなみに。
上が正常人のレントゲン写真。
下が、心タンポナーデの写真です。
写真の右と左に2つある黒いのが、肺。
真ん中の白い、やや丸いのが、心臓です。
胸部レントゲン写真というのは、あくまで「影」なので、
心臓が大きくても、心臓の筋肉が厚くて大きいのか、
心臓の中(内腔)が大きいのか、心臓の外側に水や血が貯まって、
影が大きいのかを、これで診断する事はできません。
しかし、「心臓の影が大きいか小さいか」、という判断はできます。
心タンポナーデになって、心臓が広がらなくなる為には、
心臓の周りに約2センチ以上は水や血が貯まらないと、
心タンポナーデにはなりませんから。
普通は、胸部レントゲンで心臓の影が大きく見えます。
しかし、元々病気で心臓が大きい人もいるし、
1枚の写真だけでは診断はつきませんが、参考にはなります。
右の写真の方が、真ん中の白いの(心臓)が大きいですよね。
これだけはっきりしていれば、「心タンポナーデ」という診断は
つきませんが、「心臓に異常があって大きい」、という事はわかります。
胸部外傷の後で右のレントゲン写真を見れば、状況から考えて、
外傷性心タンポナーデが疑わしいと推測をする事は、
さほど難しくないと思います。
胸部CT
胸部や腹部のレントゲン写真というのは、前や後ろから
放射線を当てる、「影絵」なんですが。
CTというのは、体の中を「輪切り」にする事ができます。
だから、胸部のCTを撮れば、心臓がわかるし、
心臓の周りに水や血が貯まっているかもわかります。
欠点としては、大きな機械の中に患者を入れなければ
出来ない検査って事です。
この方の場合は、入院した直後に頭のCTを撮っていますので。
今回、頭だけでなく、胸もぶつけていますから、頭のCTを撮る時に
一緒に胸部のCTも撮っていればなー、とは思います。
あくまで、結果論かもしれませんけどね。
もし最初の段階で胸のCTを撮っていて、心臓の周りに
血が貯まっていれば、最初の段階でわかったかもしれません。
しかし、最初はちょっとしか血が出ていなくて、
徐々に血が貯まるという事もあるので。
何回もストレッチャーに患者を乗せて、何時間かおきにCT
を撮るというのは、現実問題として難しいです。
ですから、ベッドサイドでできる、心エコーを頻回に行う、
というのは、この裁判官が言っている通り正しい主張です。
しかし、さっきも言った通り、専門的な技術のいる検査ですから。
これを、循環器の医師や救急の専門医以外の医者にやれ、
というのは無理がある主張だと思います。
それを全ての胸部外傷の患者に求めるのであれば、
最初から胸を打った患者は、2次救急病院ではなく、
3次救急病院に送らなければならない、という
ルールを作るべきだと思います。
心破裂
ま、その名の通りというか、今回の場合は外傷で、
心臓が傷ついて、破裂しちゃうと思って下さい。
水風船が破裂した感じでしょうか。
心臓というのは、血液の貯まっている場所ですから。
破裂したら、大出血します。
でも、心臓の周りには、心膜というのがあるので、
ある一定量以上に出血はしないで、周りに血が貯まって
心臓が広がれなくなって、亡くなるんです。
治療は緊急手術をして、心臓を縫い合わせるしかないんですが、
助からない事が非常に多いです。
ちなみに、助手席の方がこれで亡くなっています。
イメージとしては。
外傷性心破裂
ガラスのコップを落として、ガチャーンと割れた。
落とした直後に、割れちゃいますよね。
心臓がそんなになったら、まず助かりません。
外傷性心タンポナーデ
コップを落として、ひびが入った。
中に水が入っているので、そのまま置いておいたら、
徐々に水が出ていってしまった。
って感じでしょうかねー。
心臓の場合は、徐々に出血していっても、周りに血が貯まって、
心臓が広がれなくなるんです。
救急医療体制
日本の救急医療体制は、患者の重症度によって、最も軽いものから
順に初期、第二次、第三次の体制で対応することになっています。
1,初期救急医療体制
休日や夜間における外来診療(入院の必要がない)ですむ救急患者に対応する。
具体的には休日夜間急患センターや地域の医師会による
在宅当番医が初期救急医療機関です。
2,二次救急医療体制
入院治療を必要とする重症救急患者に対応する。
都道府県を数地区に分割したものを二次医療圏と呼ぶが、
その圏内の病院の輪番制などにより24時間体制をとる。
3,三次救急医療体制
二次救急医療機関では対応できない重篤の救急患者に対応する。
高度な診療機能をもつ24時間体制の救命救急センターです。
そこら辺の事をふまえて、次回こそは、医学的な考察をしていきますね。
写真、絵の参考URL
http://www7.plala.or.jp/machikun/shima4.htm
http://www.nurs.or.jp/~academy/igaku/s1/s1411.htm
http://www.i-jyouhou.jp/disease/2.html
心タンポナーデに関しては、こちらのサイトが比較的
わかりやすく書いていると思いますので、参考までに。
http://www.nms.co.jp/QQ/tanponade.html
3次救急病院の大学病院でも、助からない命はある!
大学病院について知りたいって思ったあなた。
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