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現役医師、循環器内科医(Dr. I)が医療について、詳しくわかりやすく解説するブログ。 引用、転載は自由ですが、その際は必ず引用元を明記して下さいね!
奈良、大淀病院でお産中止2
「大淀病院、分娩中止。マスコミを訴えろ!」の記事で書きましたが。
奈良の大淀病院で、お産が中止になったんですよ。
で、その記事の書き方が、各新聞社、テレビ局によって
違うようなので、ちょっと比較してみました。


まずは、NHKの報道。
こちらは、ハッキリ「事件のせい」と書いています。

妊婦死亡 搬送元の産科休診へ

この問題は、奈良県大淀町の町立大淀病院で、ことし8月、
妊婦さん(当時32歳)が出産中に意識不明になり、
ほかの19の病院に受け入れを断られて大阪の病院まで運ばれ、
出産後に脳内出血で死亡したものです。

大淀病院では、常勤の医師1人とほかの病院から派遣されている
非常勤の医師2人のあわせて3人で、年間150件ほどの出産を扱っていますが、
関係者によりますと、死亡した妊婦さんの出産にあたっていた常勤の医師
産科の診療をやめる意向を示したということです。

病院は、ほかに産科の常勤の医師を確保するめどが立たないことから、
来年3月いっぱいで出産の扱いを取りやめ、産科を休診にするということです。
この常勤の医師は「産科のスタッフが少なく、肉体的に負担が大きい」
と理由を説明しているということですが、
この妊婦さんの死亡がきっかけであることも関係者にほのめかしているということです。
奈良県内には出産を扱う病院が29ありますが、
県北部に集中しており、これによって県南部で
出産を扱う病院がなくなることになります。


前の記事で書いたので、文章は載せませんが、
朝日新聞は、こちら「asahi.com:2006.12.22」

ま、直接「マスコミの報道のせい」とは言っていませんが。
お産を行っていた、唯一の産科医の先生が、
心労が重なった」、と言っていますから。
暗に、マスコミの報道のせい、と言っているようなもんでしょう。


で、今回スクープだって言って、最初に誤報を報じた
毎日新聞は、というと。


産科休診:妊婦死亡の病院で 奈良県南部分べん施設ゼロに

今年8月、入院中の妊婦さん(当時32歳)
=奈良県五條市=が転送先探しの難航の末、
死亡する問題が起きた同県大淀町立大淀病院
(原育史=やすひと=院長)が、
来年4月から産科を休診することが分かった。

県南部(五條市・吉野郡3町8村)で分べんができる
医療施設はゼロになる。婦人科は継続する。
病院側は「医師が辞めるわけではないが、十分な看護師、
助産師を確保できず、リスクが大きいと判断した」と説明している。


「毎日新聞:2006.12.22」


ま、はっきり言って、誰がどう考えても。
大淀病院お産が出来なくなったのは、マスコミのせいです。

適切な処置をして、一生懸命搬送先を探したが、
非常に重症で夜中だった為に、搬送先を探すのに
一時間二十分の時間がかかった。

そして、重症の脳出血で誰が処置をしても
助けられなかった患者なのに、
6時間放置したから、この医師が患者を殺した。」
という様な報道をしたから。
この産科医の先生は、大淀病院お産を止めざるを得なくなった。

当然、そんな病院でお産をする、という産科医医師
いるはずもないから、後任も決まらず。
その結果、お産が出来なくなった、と。
そんな事は誰でもわかりますよね。

この59歳の産科の先生も、「お産止める」意向を示していますから。
だから、大淀病院でお産が出来なくなる、という事なんですが。

しかし、一体この毎日新聞の報道はなんですか?

医師が辞めるわけではないが、十分な看護師、
助産師を確保できず、リスクが大きいと判断した」
って、病院が言っているから、分娩が中止になった。


はあー?

この後に及んで、自分たちマスコミが行った事を棚に上げて、
しかも病院がそう言っている、って病院のせいにしてるんですか?

この医師は、「産科診療を止める」って言ってるんですよ。
それで、産科をやる後任の「医師」がいないから、
お産」ができないんでしょ。

人手不足看護師、助産師がいないんじゃなくて
医師」がいないからでしょ。
誰がどう考えても。

私は、基本的に個人攻撃とか。
特定のマスコミとか、政党、人物を叩く事は極力避けてきましたが。
この毎日新聞の記事は、おかしいんじゃないですかね、明らかに。

毎日新聞と言えば、今回の件で問題になった「青木絵美記者」がいる
新聞社のようですが。
この記者だけじゃなくて、新聞社全体がそう考えているんでね。

ちょっと、怒りを通り越してあきれてしまいました。


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