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現役医師、循環器内科医(Dr. I)が医療について、詳しくわかりやすく解説するブログ。 引用、転載は自由ですが、その際は必ず引用元を明記して下さいね!
96%の医師は当直明けも勤務
長野から大阪までのスキーバスの事故で27名死傷
って事件が、ついこの間ありましたね。
不幸な事ではありますが。
人間、過労寝不足であれば、事故を起こす確率は上がります
これは、明らかな事で、飲酒運転と同様、
過労での運転も法律で罰せられる事になっていますよね。
道路交通法で。

「過労運転と過労で医療」の記事でも書きましたが。
道路交通法では、過労運転の罰則というのは、
呼気1リットル中アルコール0.25mg以上の酒気帯び運転
と同じ扱いです。

まあ、今回の件を見てもわかるように。
過労で運転をすると、注意力が散漫になってしまいますので。
事故を起こす確率も高くなります

「過労だから、しょうがない。」
って事ではなくって、過労の運転手には運転をさせない。
こういうシステムが必要なんですよ。

それは、医師にとっても同じです。
医療事故、医療ミスと言われているものの何割かは、
過労による集中力の低下が原因ですから。

ちなみに、福島の大野病院の件は、医学的にみたら
ミスではないのに、素人が医療ミスだって騒いでるだけで。
全く別物ですので、あしからず。


看護師検査技師
それに、宿直をしている守衛なんかでも、
夜勤務をしたら、必ず次の日の勤務は休みなんですけどね。
医者の場合は、次の日に休めるって人は、ほとんどいません。

この間行われたアンケートで、実態が明らかになりましたね。


医師の96%宿直明けも勤務 日本医労連が実態調査

日本医労連は19日、医師の労働実態調査の中間報告を発表、
宿直勤務明けも連続して勤務する医師は96%に上り、
3割近くが調査前月の休日はゼロだったことが分かった。
医労連は「医師の過酷な勤務が浮き彫りになった」としている。

調査は昨年11月から今年1月にかけて、全国の加盟単組
などの医師を対象に実施し、約1000人の回答をまとめた。

1日の平均労働時間は10.5時間で、
全体の45%は1日12時間以上。
前月の宿直回数は平均2.9回、約4人に1人が
4回以上の宿直をしていた。
宿直明け後の勤務が「ない」と答えたのはわずか4%。
これまでの最長連続勤務時間は平均32.3時間で、
中には60時間以上連続で勤務した経験のある医師もいた。

前月の時間外労働時間の平均は63.3時間。
約3割は、時間外労働手当の請求をせず、
サービス残業をしていた。

女性医師で出産経験のある人のうち、
妊娠時の経過が「順調」だった人は43%。
2割以上が切迫流産を経験していた。

全体の約9割が「医師不足と感じる」と答え、
医師確保のために必要なこととして
「賃金・労働条件の改善」を挙げた人が最も多かった。

参照:共同通信社:2007年2月20日



もっと細かいデーターを加えて、箇条書きにすると。

1)96%の医師が、月3回、宿直を伴う連続32時間勤務。
2)30%の医師が、月に一度も休日をとれない。
3)32.7%の医師が、週の労働時間が65時間以上。
4)月の平均時間外労働時間は、63.2時間。
5)過労死ラインの80時間以上を超えたのは、31.2%の医師
6)休日を入れずに、連続勤務する日数の平均は、19.5日。
7)休日で休んだ日数は、平均3.3日(週に1回もとれず)
8)女性医師の97.9%が生理休暇をとれず。
9)女性医師の20%以上が切迫流産を経験。
10)女性医師の60%が「妊娠時の異常」を経験。
11)40%の医師が「健康不安・病気がち」、90%が「疲労を感じる」
12)52.9%の医師が、「職場を辞めたく思う」
13)90%の医師が、「医師不足」を感じている。
14)医師確保のための方策(複数回答)では・・・
   「賃金や労働条件の改善」  85.8%
   「診療科の体制充実」    51.4%
   「看護師・コメディカルを充実して医療体制のレベルアップ」 44.6%
   「医療事故防止対策の充実」 41.8%
   「国や自治体、大学の対応の改善」 41.6%


こんな感じです。
参照:「社会と医療=本音のカルテ=」

スキーバスの事故では、労働基準監督署
是正勧告をしていたんですが。
96%医師は、そんな勧告は受けてないんじゃないですかね。

「医者の当直2」
の記事でも書きましたが。

労働基準法で定められている、当直の勤務内容と、
実際の病院での医者当直内容は全然違うので。
本当は、看護師検査技師なんかの当直と同様、
医者当直をしたら、次の日は休まなければいけないんですが。

96%医師は、当直の次の日も勤務をしています。

正直言うと、個人的にはこれでも少ないな、って印象を受けます。

だって、私。
今までに何カ所の病院で勤務をして、そこで働いていた
医者は、のべ数百人
大学病院を入れると、軽く1000人は越えますが。

今までに、当直の次の日に休めた医者一人も見たことないですから
1000人に1人だと、0.1%
4%だと、1000人なら40人はいる、って計算になりますが。

とてもじゃないけど、そんなにはいませんよ。

あくまで推測ですけど。
これって、多分、大都会3次救急とかを、ばりばりやってる病院で。
救急の部門が別にあって、そればっか専門でやってる医者がたくさんいて。
看護師なんかも、専門で何十人もいる病院で。
1日に、何十台救急車が来て、担当の医者24時間体制で、
救急隊からの電話を直接受ける病院なんでしょうねー。
同時に救急車が来たりとか、そんなのも日常茶飯事で。
救急専門だから、我々のように、外来も入院患者も、検査も。
とか、そういうのは一切やっていない。
本当に、救急ばっかりやっている病院救急当直で、しかも超忙しい病院

そういう規模も大きくて、都会にあるほんの一握りの病院医師
そういう人達が、集まっていて4%って事なので。
病院の割合でいけば、おそらく99%とかそれ以上の病院は、
医師当直の後も普通に勤務していると思います。

少なくとも、96%以上病院労働基準法違反で、
そこで働く医師過重労働なんですが。

厚生労働省の労働基準監督署は、
是正勧告出さないんですかねー。

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