私のブログを含め、いくつかの医師が書いたブログが、
条例違反(秘密漏示)の可能性がある、と言われていますね。
読売新聞に出てしまいました(汗)
転院断られ死亡の妊婦、詳細な診療情報がネットに流出
奈良県大淀町の町立大淀病院で昨年8月、
Tさん(当時32歳)が出産時に脳内出血を起こし、
19病院に転院受け入れを断られた後、死亡した問題で、
Tさんの診療経過など極めて詳細な個人情報が
インターネット上に流出していることがわかった。
情報は医師専用の掲示板に、関係者らしい人物が
書き込んだとみられ、「転載して結構です」としていたため、
同じ内容が、医師や弁護士など、
かなりの数のブログに転載されている。
遺族側の石川寛俊弁護士が28日、大阪市内で開かれた
産科医療をめぐる市民団体のシンポジウムで明らかにした。
石川弁護士は、個人情報保護条例に基づく
対処を町に要請した。
遺族は条例違反(秘密漏示)などでの
刑事告訴も検討している。
書き込みは、昨年10月に問題が報道された
翌日から始まった。
仮名で「ソース(情報源)が確実なきょう聞いた話」
「この文章はカルテのコピーを見ながらまとめました」
などとして、最終月経の日付から妊娠中の経過、
8月7日に入院して意識不明になるまでの
身体状況や検査値、会話など、
カルテや看護記録とほぼ同じ内容を
複数回に分けて克明に書き込んでいた。
この中には、入院前の記録など、当時、
遺族が入手していなかった内容や、
医師の勤務状況など病院関係者しか
知らない内容も含まれていた。
石川弁護士は「主治医と家族のやりとりを
近くで聞いていた人物としか思えない書き込みもある。
許しがたい」と批判している。
遺族は「あまりに個人的な内容で驚いた。
患者の情報が断りもなく第三者に伝わるなら、
診察室で何も言えない」と話している。
大淀病院の横沢一二三事務局長は
「Tさんが入院した日に病院にいた職員を
対象に聞き取りをした。
全員が『情報を漏らしたことはない』と答えたので
調査を終えたが、遺族の弁護士には伝えていない。
掲示板の運営事業者への照会などは
思いつかなかった。再度検討する」と話している。
『2007年4月29日:読売新聞』
奈良、大淀病院の話に関しては、他の方達が
ブログに出したのを確認して、それでも一応
掲示板に書き込んだ人に直接許可を頂いてから、
自分のブログに書いたのですが。
さすがに、「遺族の許可」を直接もらっている
というわけはないんですよね。
おそらく、問題となった記事はこちら。
今回の件で、現場で起こった、カルテのコピーを元にして書いた、
「奈良の産科医 詳細2」
それと、初めて来られた方も多いようなので。
奈良、大淀病院の事件に関する私のスタンスはこちらです。
→ 「奈良の産科医 私見」
でも、もう少し、新聞記事には書かれていない
事実、経過を書かせて下さい。
この件に関しては、事件が合った後
「遺族が自分の意志で、マスコミにカルテのコピー
を公開しているんですよ。」
記者会見かなんかの場でね。
ま、これもその情報源の方が言っていた事なんで、
詳しい事は知らないんですけどね。
それで、この情報をブログに載せる事が、
個人情報保護法違反、秘密漏示にならないか。
そういった事を、情報を頂いた方と検討したんです。
で、遺族が自分の意志でカルテのコピーを
マスコミに配った。
それを元に、それをまとめた内容を書くだけなので、
個人情報保護法違反、秘密漏示には当たらないだろう。
そういった判断でまとまったので、
その方の許可を頂いて、ブログに載せたんですよ。
だから、この奈良の大淀病院の件に関しては、
ちょっと事情が別だと思います。
カルテのコピーがマスコミに流れた。
それを、医学の専門知識のある医師が一度分析して、
それを新聞等のマスコミで報道する。
ってのが、マスコミの正しいあり方だと思うんですが。
カルテのコピーが出回っているのに、
それをろくに検証もせず。
医学の素人である、遺族に誘導尋問をして、
いかにも医療ミスのように書くマスコミはおかしい。
そういう経緯があって、あくまでマスコミにコピーが
出回ったカルテを詳細に検討しただけの内容。
中身は、全く同じ。
ただ、素人が都合の良いように解釈した内容か。
専門家が詳細に分析した内容か。
違いはそれだけです。
あくまで、その前に、カルテのコピーは、
遺族の意志で出回っていた。
というのが、事実です。
>遺族は「あまりに個人的な内容で驚いた。
患者の情報が断りもなく第三者に伝わるなら、
診察室で何も言えない」と話している。
と新聞には書いておりますが。
今回の場合、出回った内容は、マスコミにも公開した
カルテのコピーを医者が分析した結果です。
ブログに載ったのは、
「元々、公開されていたカルテの内容」です。
ただ、医学の専門家である医師が、一般の人にも
わかりやすいように、解説した。
というだけですから。
いかにも、病院内の秘密のやりとりが、
ネット上で流出した、というような記事は、
間違っています。
個人的には、奈良大淀病院の事件に関しては。
最初は医者が悪い、たらい回しだ。
って世間やマスコミは騒いでいたのに。
内部情報を詳細に検討したものが、
ブログ上で出回ってから、
マスコミや世間の風潮が変わったような気がします。
悪いのは、医者個人ではなく、
搬送先がない、というシステムだ。
という様な流れが出来。
結局、福島の大野病院のように逮捕はされず。
起訴もされなかったようですし。
しかし、それはあくまで私個人の考えなので。
条例違反(秘密漏示)という可能性も
否定はできないのかもしれません。
ちょっと法律に詳しい方の意見も
聞いてみる事にしてみます。
追記
某巨大掲示板で紹介されて、ちょっとなー、って思ったので。
一番最初の書き出しの表現を変更致しました。
この件に関して、次の記事に私のスタンスをまとめました。
『大淀病院事件、ネットで詳細に2』
よろしければ、こちらも読んで下さい。
ついに復活。
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読売新聞に出てしまいました(汗)
転院断られ死亡の妊婦、詳細な診療情報がネットに流出
奈良県大淀町の町立大淀病院で昨年8月、
Tさん(当時32歳)が出産時に脳内出血を起こし、
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産科医療をめぐる市民団体のシンポジウムで明らかにした。
石川弁護士は、個人情報保護条例に基づく
対処を町に要請した。
遺族は条例違反(秘密漏示)などでの
刑事告訴も検討している。
書き込みは、昨年10月に問題が報道された
翌日から始まった。
仮名で「ソース(情報源)が確実なきょう聞いた話」
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などとして、最終月経の日付から妊娠中の経過、
8月7日に入院して意識不明になるまでの
身体状況や検査値、会話など、
カルテや看護記録とほぼ同じ内容を
複数回に分けて克明に書き込んでいた。
この中には、入院前の記録など、当時、
遺族が入手していなかった内容や、
医師の勤務状況など病院関係者しか
知らない内容も含まれていた。
石川弁護士は「主治医と家族のやりとりを
近くで聞いていた人物としか思えない書き込みもある。
許しがたい」と批判している。
遺族は「あまりに個人的な内容で驚いた。
患者の情報が断りもなく第三者に伝わるなら、
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大淀病院の横沢一二三事務局長は
「Tさんが入院した日に病院にいた職員を
対象に聞き取りをした。
全員が『情報を漏らしたことはない』と答えたので
調査を終えたが、遺族の弁護士には伝えていない。
掲示板の運営事業者への照会などは
思いつかなかった。再度検討する」と話している。
『2007年4月29日:読売新聞』
奈良、大淀病院の話に関しては、他の方達が
ブログに出したのを確認して、それでも一応
掲示板に書き込んだ人に直接許可を頂いてから、
自分のブログに書いたのですが。
さすがに、「遺族の許可」を直接もらっている
というわけはないんですよね。
おそらく、問題となった記事はこちら。
今回の件で、現場で起こった、カルテのコピーを元にして書いた、
「奈良の産科医 詳細2」
それと、初めて来られた方も多いようなので。
奈良、大淀病院の事件に関する私のスタンスはこちらです。
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でも、もう少し、新聞記事には書かれていない
事実、経過を書かせて下さい。
この件に関しては、事件が合った後
「遺族が自分の意志で、マスコミにカルテのコピー
を公開しているんですよ。」
記者会見かなんかの場でね。
ま、これもその情報源の方が言っていた事なんで、
詳しい事は知らないんですけどね。
それで、この情報をブログに載せる事が、
個人情報保護法違反、秘密漏示にならないか。
そういった事を、情報を頂いた方と検討したんです。
で、遺族が自分の意志でカルテのコピーを
マスコミに配った。
それを元に、それをまとめた内容を書くだけなので、
個人情報保護法違反、秘密漏示には当たらないだろう。
そういった判断でまとまったので、
その方の許可を頂いて、ブログに載せたんですよ。
だから、この奈良の大淀病院の件に関しては、
ちょっと事情が別だと思います。
カルテのコピーがマスコミに流れた。
それを、医学の専門知識のある医師が一度分析して、
それを新聞等のマスコミで報道する。
ってのが、マスコミの正しいあり方だと思うんですが。
カルテのコピーが出回っているのに、
それをろくに検証もせず。
医学の素人である、遺族に誘導尋問をして、
いかにも医療ミスのように書くマスコミはおかしい。
そういう経緯があって、あくまでマスコミにコピーが
出回ったカルテを詳細に検討しただけの内容。
中身は、全く同じ。
ただ、素人が都合の良いように解釈した内容か。
専門家が詳細に分析した内容か。
違いはそれだけです。
あくまで、その前に、カルテのコピーは、
遺族の意志で出回っていた。
というのが、事実です。
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と新聞には書いておりますが。
今回の場合、出回った内容は、マスコミにも公開した
カルテのコピーを医者が分析した結果です。
ブログに載ったのは、
「元々、公開されていたカルテの内容」です。
ただ、医学の専門家である医師が、一般の人にも
わかりやすいように、解説した。
というだけですから。
いかにも、病院内の秘密のやりとりが、
ネット上で流出した、というような記事は、
間違っています。
個人的には、奈良大淀病院の事件に関しては。
最初は医者が悪い、たらい回しだ。
って世間やマスコミは騒いでいたのに。
内部情報を詳細に検討したものが、
ブログ上で出回ってから、
マスコミや世間の風潮が変わったような気がします。
悪いのは、医者個人ではなく、
搬送先がない、というシステムだ。
という様な流れが出来。
結局、福島の大野病院のように逮捕はされず。
起訴もされなかったようですし。
しかし、それはあくまで私個人の考えなので。
条例違反(秘密漏示)という可能性も
否定はできないのかもしれません。
ちょっと法律に詳しい方の意見も
聞いてみる事にしてみます。
追記
某巨大掲示板で紹介されて、ちょっとなー、って思ったので。
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「加古川、心筋梗塞事件」
「加古川、心筋梗塞事件2」の続きです。
まだ読んでいない人は、こちらを先に読んでね!
最初の記事のコメント欄に、
ある内部関係者の方から事件当日の話が届いて。
あまりに酷い話だったので、それが、
ネット上でいろいろ紹介されたようです。
非常に真実味のある話だと思ったので、
その方とコンタクトを取って、
更に詳しい話を聞くことができましたので。
今回は、その話を紹介させて頂きます。
まずは、前の記事までの復習。
ある日曜日に、患者が歩いて来たんです。
で、いろいろ検査して、心筋梗塞だろう、と判断した。
その病院では、最新のカテーテル治療
(経皮的冠動脈再建術:PCI)ができないので。
それができる専門の病院に搬送しようと思ったのですが。
それまでに、70分の時間がかかって、
残念ながら、患者は亡くなってしまったんです。
それで、患者側が医療裁判を起こした。
で、神戸地裁では、70分搬送が遅れて、
それで亡くなったのだから、医療ミスだ。
って事で、医師側が敗訴した、という事件です。
70分搬送が遅れた、って裁判官は言っていますが。
その70分の間に、医師がどんな事をしていたか。
そのどこに過失があったのか。
これを読んで、皆さんで考えてみて欲しいです。
まず、電話で「胸が苦しく気分が悪い」というような
内容の訴えと受診依頼があり、すぐに受けた。
何回か加古川市民病院の受診歴はあるものの、
定期通院をしている方ではなかった。
確か64歳の男性。
奥さんと一緒に歩いて来院され、
診察室に入ったのは昼の12時過ぎ。
二次救急の日ではなかった。
小児の患者さんは数人おられ、
小児科医師が対応していた。
たまたまアルバイトで来ていた内科医師
(前回の記事で、循環器ではない医師って書きましたが、
循環器内科医だと思われます。すいません)は、
すぐに患者さんをベッドに寝かせ
アナムネ(患者の症状とかの話)を聴取しつつ
心電図をとり、モニターを付け、採血をした。
ただちに心筋梗塞を疑っての処置です。
採血にはトロポニンTも含まれており、
その陽性と心電図でAMI(急性心筋梗塞)と診断した。
トロポニンTが出てすぐ。
時間は「12時40分位かなぁ・・」
と、言っていましたがはっきりしていません。
診断後すぐにミリスロールとリドカイン開始(点滴治療)。
すぐ家族にカテ(カテーテル治療、経皮的冠動脈再建術:PCI)
のできる施設に転送の必要ありと
ムンテラ(患者、患者の家族への説明)をし、
すぐ転送先を探す電話をし始めた。
本当に診断後、即、だそうです。
まず神鋼加古川に電話。
しかし、神鋼の当直医師も循環器医師に
連絡して確認しないといけません。
一旦電話を切ってその返事待ちです。
結果は受け入れ出来ない、との事。
その後同じ事を繰り返しました。
一件につき10分~15分はかかります。
高砂市民病院、姫路循環器病センター、
三木市民病院、神戸大学病院にあたりましたが全てダメ。
結局、高砂市民病院(神鋼加古川?記憶があいまい)
に転院する事になったそうです。
搬送先が決まり、救急車を要請。
救急隊がストレッチャーに乗せようとした瞬間。
おそらく報道の14時30分「容態悪化」
の事だと思いますが全身性の痙攀がおきた。
その後、心マ(心臓マッサージ)、
挿管(気管内挿管)を行っていますが
全く無理な状態だったそうです。
容態悪化の14時半から死亡確認の15時半までは
蘇生治療をしていたと思われます。
小児科の看護師さんも含め、麻酔科の医師や
皆総出で頑張ったけれど、もう痙攀の時点で
ほぼ頓死に近かっただろう、との事。
という事です。
医学用語があったので、( )で私が補足をしていますが、
いただいた原文ほぼそのままです。
トロポニンTっていうのは、心筋梗塞になった時に
上がる酵素の一種です。
トロポニンTの採血は、簡易キットっていうのがあって。
普通の採血だと、結果が出るのに30分~1時間位
時間がかかるんですけど。
このキットを使えば、陽性か、陰性か、
ってのが15分位でわかります。
診断精度は、教科書的には90%近いんですが。
擬陽性(本当は陽性じゃないのに、陽性になること)
も結構あるので、実際は80%位ではないでしょうか。
ここからわかる事は。
当直医の診断、処置は非常に早く、
そして、処置そのものものも適切であった。
そして、最も大事な事。
70分って時間のほとんどは、
他の病院に搬送先を決めるために
電話をかけたり、待っていたりした時間。
って事です。
新聞記事では、
>担当医師は同0時40分ごろ、急性心筋梗塞と
診断して点滴を始めたが、症状が変わらないため、
同1時50分ごろ、効果があるとされる
経皮的冠動脈再建術(PCI)が可能な
同県高砂市の病院への転送を要請した。
って書いていますけど。
実際は、「点滴をして症状が変わらない為」、
ではなく、診断した「直後」に搬送しようとして
いろんな病院に電話をした。
しかし、いろんな病院に電話したけど。
受け入れることが難しい、って事で
最終的に70分の時間がかかった。
という事が真相です。
搬送先にいろいろ電話をして。
全部断られて、一巡してもう一度、高砂市民病院
(神鋼加古川?)に2回目の搬送要請の電話をしたのが、
13:50という事です。
そして多分一旦電話を切るか保留されて返事待ちでしょう。
ようやくOKが出たらそれから救急隊を呼びます。
この時点で少なくとも14時は回っているでしょう。
救急隊が14時15分に着いたとして、
ストレッチャーに乗せる14時半頃から痙攣、頓死。
真実はそういう事ですよ、おそらく。
他の病院に断られて、結果的に時間がかかっても、
それは、全部現場で働いている医師の責任。
そういう事ですか、この判決。
全く納得がいきません。
どこに過失があるか、この裁判長には
きちんと説明して欲しいですね。
残念ながら、家族にどんな説明をして
何時何分にどこに転送要請をした。
という医師(看護師)のカルテ記載が
全くなかったようですので。
それで、裁判で負けた、って事なんだと思います。
あえて言えば、この医師の過失は、
「カルテに記載をしなかった事」、という所でしょうか。
緊急で何よりも患者を搬送する事を優先して、
カルテの記載がなかった。
そしたら、処置そのものは適切でも、
結果が悪かったら訴えられて、
負ける世の中になってしまいましたね。
残念です。
ついに復活。
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「加古川、心筋梗塞事件2」の続きです。
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あまりに酷い話だったので、それが、
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更に詳しい話を聞くことができましたので。
今回は、その話を紹介させて頂きます。
まずは、前の記事までの復習。
ある日曜日に、患者が歩いて来たんです。
で、いろいろ検査して、心筋梗塞だろう、と判断した。
その病院では、最新のカテーテル治療
(経皮的冠動脈再建術:PCI)ができないので。
それができる専門の病院に搬送しようと思ったのですが。
それまでに、70分の時間がかかって、
残念ながら、患者は亡くなってしまったんです。
それで、患者側が医療裁判を起こした。
で、神戸地裁では、70分搬送が遅れて、
それで亡くなったのだから、医療ミスだ。
って事で、医師側が敗訴した、という事件です。
70分搬送が遅れた、って裁判官は言っていますが。
その70分の間に、医師がどんな事をしていたか。
そのどこに過失があったのか。
これを読んで、皆さんで考えてみて欲しいです。
まず、電話で「胸が苦しく気分が悪い」というような
内容の訴えと受診依頼があり、すぐに受けた。
何回か加古川市民病院の受診歴はあるものの、
定期通院をしている方ではなかった。
確か64歳の男性。
奥さんと一緒に歩いて来院され、
診察室に入ったのは昼の12時過ぎ。
二次救急の日ではなかった。
小児の患者さんは数人おられ、
小児科医師が対応していた。
たまたまアルバイトで来ていた内科医師
(前回の記事で、循環器ではない医師って書きましたが、
循環器内科医だと思われます。すいません)は、
すぐに患者さんをベッドに寝かせ
アナムネ(患者の症状とかの話)を聴取しつつ
心電図をとり、モニターを付け、採血をした。
ただちに心筋梗塞を疑っての処置です。
採血にはトロポニンTも含まれており、
その陽性と心電図でAMI(急性心筋梗塞)と診断した。
トロポニンTが出てすぐ。
時間は「12時40分位かなぁ・・」
と、言っていましたがはっきりしていません。
診断後すぐにミリスロールとリドカイン開始(点滴治療)。
すぐ家族にカテ(カテーテル治療、経皮的冠動脈再建術:PCI)
のできる施設に転送の必要ありと
ムンテラ(患者、患者の家族への説明)をし、
すぐ転送先を探す電話をし始めた。
本当に診断後、即、だそうです。
まず神鋼加古川に電話。
しかし、神鋼の当直医師も循環器医師に
連絡して確認しないといけません。
一旦電話を切ってその返事待ちです。
結果は受け入れ出来ない、との事。
その後同じ事を繰り返しました。
一件につき10分~15分はかかります。
高砂市民病院、姫路循環器病センター、
三木市民病院、神戸大学病院にあたりましたが全てダメ。
結局、高砂市民病院(神鋼加古川?記憶があいまい)
に転院する事になったそうです。
搬送先が決まり、救急車を要請。
救急隊がストレッチャーに乗せようとした瞬間。
おそらく報道の14時30分「容態悪化」
の事だと思いますが全身性の痙攀がおきた。
その後、心マ(心臓マッサージ)、
挿管(気管内挿管)を行っていますが
全く無理な状態だったそうです。
容態悪化の14時半から死亡確認の15時半までは
蘇生治療をしていたと思われます。
小児科の看護師さんも含め、麻酔科の医師や
皆総出で頑張ったけれど、もう痙攀の時点で
ほぼ頓死に近かっただろう、との事。
という事です。
医学用語があったので、( )で私が補足をしていますが、
いただいた原文ほぼそのままです。
トロポニンTっていうのは、心筋梗塞になった時に
上がる酵素の一種です。
トロポニンTの採血は、簡易キットっていうのがあって。
普通の採血だと、結果が出るのに30分~1時間位
時間がかかるんですけど。
このキットを使えば、陽性か、陰性か、
ってのが15分位でわかります。
診断精度は、教科書的には90%近いんですが。
擬陽性(本当は陽性じゃないのに、陽性になること)
も結構あるので、実際は80%位ではないでしょうか。
ここからわかる事は。
当直医の診断、処置は非常に早く、
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そして、最も大事な事。
70分って時間のほとんどは、
他の病院に搬送先を決めるために
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って事です。
新聞記事では、
>担当医師は同0時40分ごろ、急性心筋梗塞と
診断して点滴を始めたが、症状が変わらないため、
同1時50分ごろ、効果があるとされる
経皮的冠動脈再建術(PCI)が可能な
同県高砂市の病院への転送を要請した。
って書いていますけど。
実際は、「点滴をして症状が変わらない為」、
ではなく、診断した「直後」に搬送しようとして
いろんな病院に電話をした。
しかし、いろんな病院に電話したけど。
受け入れることが難しい、って事で
最終的に70分の時間がかかった。
という事が真相です。
搬送先にいろいろ電話をして。
全部断られて、一巡してもう一度、高砂市民病院
(神鋼加古川?)に2回目の搬送要請の電話をしたのが、
13:50という事です。
そして多分一旦電話を切るか保留されて返事待ちでしょう。
ようやくOKが出たらそれから救急隊を呼びます。
この時点で少なくとも14時は回っているでしょう。
救急隊が14時15分に着いたとして、
ストレッチャーに乗せる14時半頃から痙攣、頓死。
真実はそういう事ですよ、おそらく。
他の病院に断られて、結果的に時間がかかっても、
それは、全部現場で働いている医師の責任。
そういう事ですか、この判決。
全く納得がいきません。
どこに過失があるか、この裁判長には
きちんと説明して欲しいですね。
残念ながら、家族にどんな説明をして
何時何分にどこに転送要請をした。
という医師(看護師)のカルテ記載が
全くなかったようですので。
それで、裁判で負けた、って事なんだと思います。
あえて言えば、この医師の過失は、
「カルテに記載をしなかった事」、という所でしょうか。
緊急で何よりも患者を搬送する事を優先して、
カルテの記載がなかった。
そしたら、処置そのものは適切でも、
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負ける世の中になってしまいましたね。
残念です。
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「加古川、心筋梗塞事件」の記事の続きです。
まだ読んでいない人は、こちらを先に読んでね!
この記事のコメント欄に、内部情報の話が届いたんですが。
そちらに関しては、もう少しまとまってから
記事にしようと思っているので。
もうちょっと待ってね!
今日は、あくまでもこの新聞記事からわかる範囲で、
心筋梗塞という病気、一般論に関して話していきます。
まずは、前の記事の復習。
ある日曜日に、患者が歩いて病院に来たんです。
で、いろいろ検査して、心筋梗塞だろう、と判断した。
その病院では、最新のカテーテル治療
(経皮的冠動脈再建術:PCI)ができないので。
それができる専門の病院に搬送しようと思ったのですが。
それまでに、70分の時間がかかって、
残念ながら、患者は亡くなってしまったんです。
それで、患者側が医療裁判を起こした。
で、神戸地裁では、70分搬送が遅れて、
それで亡くなったのだから、医療ミスだ。
って事で、医師側が敗訴した、という事件です。
すごく重症の心筋梗塞の患者の場合。
最新のカテーテル治療(経皮的冠動脈再建術:PCI)
を行っても亡くなった可能性が高いですし。
ましてや、70分早いだけで、
助かったって根拠は全然ないのに。
70分搬送が早ければ、90%は助かった。
って判決はおかしい。
という話でした。
前回は、予備校生と大学受験の例えをあげて、
よりわかりやすい話をしたのですが。
私、一応、「やぶ医師」とはいえ、
循環器内科が専門なもので。
新聞記事では詳細はわからないんですが、
今回の事件の経過と、一般的な心筋梗塞の治療、
そして、それにかかる時間なんかについて、
お話しをしていきたいと思います。
あくまでも、新聞記事をベースにした推測と、
一般論ですので、そこらへんはご了承下さい。
おおざっぱに、事件の経過をまとめると。
2003年3月30日(日)
12:15pm 来院
12:40pm 心筋梗塞と診断
13:50pm 転送を要請
15:35pm 死亡
って事です。
日曜日に、患者が歩いて病院に来たんです。
日曜日には普通、病院が開いていませんから。
外来もやってないし、外来についている
看護師もいないんです。
まずは、守衛さんが出て、患者は保険証を出して。
以前にその病院を受診した事があれば、
カルテを探して倉庫から持ってくるし。
なければ、新しく作らなければならないんです。
そして、何故病院に来たのか。
どんな症状なのか、持病はあるか、
飲んでいる薬はあるか、等。
そういった事を看護師が、ざっと聞いて。
その後、医師の診察が始まります。
ずーっと外来にかかって、何回も自分で診ている患者なら。
今までの経過をだいたい把握していますから。
話を聞くのに、そんなに時間はかかりませんけど。
初めて診た患者の場合は、詳細に病歴を取って、
どんな症状があるのかを聞かなければなりませんから。
普通、10分かそこらでしょうかね、話を聞くの。
そして、胸の音を聞いたり、血圧を測ったり。
そういった身体所見を取ります。
その後、必要であれば、検査をします。
この患者の場合。
新聞記事では、
>03年3月30日、 自宅で心筋梗塞の症状が出たため、
って書いていますけど。
前から私が言っているように、患者は
「私は心筋梗塞です」
って札をつけて来るわけじゃないんですよ。
いろんな症状があって、話を聞いて。
診察をして。
必要であれば、検査をして。
それで、「あ、心筋梗塞の可能性が高いな。」
って、診断する訳ですよ。
しかも、この検査をすればすぐに、100%診断がつく。
って検査はないんですよ、普通。
いろんな症状とか、検査とかを総合的に判断して。
それで、この病気の「可能性が高いな。」
って診断するんですよ。
心筋梗塞の症状っていうのは、
前回の記事でも書きましたが。
普通は、「胸が痛い」、って症状です。
でも、みんな同じ様な痛みではないし。
人によっては、みぞおちが痛い、胃が痛い。
左肩が痛い、顎が痛い、歯が痛い。
とか、痛みはないが、重苦しい感じとか。
ホントに、人それぞれなんですよ。
心不全があれば、息が苦しいとかもあるし。
で、今回の経過なんですが。
12:15pm 来院
12:40pm 心筋梗塞と診断
患者が病院に着いてから診断をするまでに、
25分しかかかっていませんね。
これは、すごく早い方だと思います。
普通、患者の話を聞いて診察するのに、10-15分。
それで、心筋梗塞を疑って、「心電図」を取るんです。
この検査、平日の昼だったら、
検査室に行って、心電図をとって、
それで診察室に帰って来るまでに、
普通は30分―1時間位かかります。
たまたま日曜日で、救急外来だったから、
5分か10分か、その位で検査できたんでしょうね。
患者が病院に来て、守衛がカルテを出すか、作って。
看護師が話を聞いて。
医者が話を聞いて、心電図を取って、
心電図の所見を読んで。
それで合計25分。
これ、はっきり言って、最速です。
循環器内科医が診ても、これ以上の早さでは
診断できませんから。
他の科の先生が、このスピードで
心筋梗塞と診断できれば、かなりのもんです。
循環器内科医が当直医で。
救急車で胸痛の患者が来る、って事前にわかっていれば。
最初から、救急外来に心電図の機械を置いておいて。
患者が来た直後に心電図の検査をして。
同時に話を聞いて、って同時並行で
検査とかを進めていけば、10分くらいで
診断できる事も、場合によってはありますけど。
外来に歩いてきた患者の場合。
これ以上のスピードで診断するのは、まず無理です。
で、上でも言いましたけど。
「100%の精度で診断できる検査」、って。
基本的にはありませんから。
ましてや、この当直医は循環器内科医じゃないので、
心電図1枚で、100%心筋梗塞と診断する、
っていうのは、基本的には無理があります。
だから、それ以外にも、採血の検査をしますね、普通。
どうせ、心筋梗塞の治療で、点滴をするので。
点滴のルートっていうのを取りますから。
その時に、一緒に採血をする事になります。
で、心筋梗塞の治療をするわけですが。
心筋梗塞の治療って、おおざっぱに、まずは安静。
そして、点滴と酸素です。
循環器内科医なら、それが専門だから。
心筋梗塞の時に、どの位の体格、年齢ならば、
どんな点滴をどの位の量、どの位のスピードで
使えばよいのか、ってのはすぐに出ますから。
数分で、指示を出して。
そいで、看護師が点滴のルートを取って、
点滴、注射の薬を作って、酸素やモニターをつけて、
って所まで10-15分くらいでしょうけど。
他の科の先生が、そのスピードで
適切な指示を出すのは、無理です。
使い慣れていない薬であれば。
適当に指示を出すわけにはいきませんから。
薬の本を見て、適切な薬、量を調節して。
薬も、一つだけじゃなく、二つ、三つ使う事もあるので。
そういうのを全部調べて。
それぞれ、順に指示を出す訳ですから。
もっと時間がかかるのは、当たり前です。
看護師がそういうのに慣れていなくて、
手間取っていれば、もっとかかりますしね。
そして、適切な治療を行って、一段落ついたら、
もう一回くらい、患者の話を聞きますかね。
25分で心筋梗塞の可能性が高い、
って判断をしていますから。
おそらく、ざーっとしか患者の話を聞いないでしょう。
もっと詳しく、いつからどういう症状があったのか。
それはずーっと続いているのか、
前に同じ様な痛みがなかったか。
他に病気はないか、薬は飲んでないか。
そういった、細かい話を患者から聞きますね、普通。
そして、その後、患者と患者の家族に話しをします。
「胸痛があって、心電図の検査をしたら、
心筋梗塞という、死ぬかもしれない非常に
重篤な病気の可能性が高い。
この病院では、カテーテル治療
(経皮的冠動脈再建術:PCI)はできないので。
採血の結果を見て、心筋梗塞と診断できれば、
他の病院に救急車で転院してもらう。」
そんな感じでしょうかね、多分。
死ぬかもしれない、非常に恐ろしい病気の
説明をするんだから。
1分とかでは、終わりませんよね、普通。
最低でも、5分か10分はかかります。
そして、その話をしてから、搬送先の病院を決めます。
アルバイトで来た病院ですから。
心筋梗塞、循環器疾患で、緊急で受け入れれくれそうな病院が
どこかとか、そういうのは詳しくないでしょうから。
その病院の看護師とかに相談して決めますよね、
その日の当番病院がどこか、とかも調べるでしょう。
こういうのを聞いたり調べたりするのに、5-10分位でしょうか。
まとめると。
点滴のルート取り、採血、治療
循環器内科医 10-15分
その他の科の医師 20-30分
追加で患者の話を聞く
10分
患者、患者の家族に、病気の説明
10分
患者の搬送先を調べる
5-10分
で、合計で1時間位でしょうか
これって、あくまで最速の場合ですから。
アルバイトで来ている他の病院だし。
どの薬が、この病院に置いてあるか、
とかもわからないわけだし。
家族への説明に、もっと時間がかかったり。
専門ではないので、心電図の所見を読むのに、
もっと時間がかかったりとか。
いろんな要素があるので。
今回の場合、70分かかっていますけど。
時間に関しては、平均的な時間だと思いますね、私は。
しかも、普通、日曜日に採血したら。
結果が出るのに、1時間くらいかかりますから。
これ以上のスピードで行っても、
どうせ採血の結果を待つのであれば、
あまり変わらないと思いますけどね。
循環器内科医であれば、症状と心電図の所見
を見ただけで、心筋梗塞の可能性が
非常に高いから、採血の結果を見ずに
他の病院に送ろう。
って事になるかもしれませんけど。
他の科の医師に、それを求めるのは
ちょっと酷だと思いますよ、私は。
循環器内科医でも、心電図の所見が
典型的ではない場合。
採血の結果を見て、どうするか決める、
って事もよくありますからね。
この裁判官が問題にしているのは。
12:40pm 心筋梗塞と診断
13:50pm 転送を要請
という、心筋梗塞と診断してから、
他の病院に転送するまでの時間の事ですけど。
一番の問題点は、
12:40pm 心筋梗塞と診断
これが、「確定診断」ではない、って点ですね。
循環器内科医ではない医師が、心電図1枚で
心筋梗塞を診断するのは、普通は無理ですから。
この段階では、あくまでも
「心筋梗塞の可能性が高いだろうな」
って事なんですよ。
時間経過からして、12:40pmの段階では、
おそらく採血の結果は出ていませんから。
あくまでも、「心電図1枚の結果」です。
この時点から、70分遅れたのでおかしい。
って話は、ないでしょ、どう考えても。
その70分の中には、患者や患者の家族に
話をする時間も含まれているんですよ。
もし、この裁判官が言うとおりやるとすると。
循環器内科医ではない医者が、
心電図1枚取って、心筋梗塞を疑った。
そしたら、採血もせず、治療もせず。
患者や患者の家族に話しもせずに、
他の病院に勝手に転送する。
って事ですか。
それこそ、そっちの方が問題ありませんか。
心筋梗塞と診断したのに、治療をしていない。
患者や家族に話もせず、勝手に他の病院に送った。
って事になりますよね。
それで良いんですか?
そうじゃないと、裁判で負けるって事ですか。
循環器内科医ではない医者が
心筋梗塞、って診断を心電図1枚でしろ。
って事自体にも無理がありますしね。
今回の事件の場合。
裁判官が問題にしているのは、
「70分搬送が遅れた」、って事のみですので。
おそらく、治療そのものは適切だったのだと思います。
その70分の中身を、よく考えて、
判決を出してもらいたいものですね。
心筋梗塞になりたくなかったら、
これを読んで生活習慣病を予防してね!
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まだ読んでいない人は、こちらを先に読んでね!
この記事のコメント欄に、内部情報の話が届いたんですが。
そちらに関しては、もう少しまとまってから
記事にしようと思っているので。
もうちょっと待ってね!
今日は、あくまでもこの新聞記事からわかる範囲で、
心筋梗塞という病気、一般論に関して話していきます。
まずは、前の記事の復習。
ある日曜日に、患者が歩いて病院に来たんです。
で、いろいろ検査して、心筋梗塞だろう、と判断した。
その病院では、最新のカテーテル治療
(経皮的冠動脈再建術:PCI)ができないので。
それができる専門の病院に搬送しようと思ったのですが。
それまでに、70分の時間がかかって、
残念ながら、患者は亡くなってしまったんです。
それで、患者側が医療裁判を起こした。
で、神戸地裁では、70分搬送が遅れて、
それで亡くなったのだから、医療ミスだ。
って事で、医師側が敗訴した、という事件です。
すごく重症の心筋梗塞の患者の場合。
最新のカテーテル治療(経皮的冠動脈再建術:PCI)
を行っても亡くなった可能性が高いですし。
ましてや、70分早いだけで、
助かったって根拠は全然ないのに。
70分搬送が早ければ、90%は助かった。
って判決はおかしい。
という話でした。
前回は、予備校生と大学受験の例えをあげて、
よりわかりやすい話をしたのですが。
私、一応、「やぶ医師」とはいえ、
循環器内科が専門なもので。
新聞記事では詳細はわからないんですが、
今回の事件の経過と、一般的な心筋梗塞の治療、
そして、それにかかる時間なんかについて、
お話しをしていきたいと思います。
あくまでも、新聞記事をベースにした推測と、
一般論ですので、そこらへんはご了承下さい。
おおざっぱに、事件の経過をまとめると。
2003年3月30日(日)
12:15pm 来院
12:40pm 心筋梗塞と診断
13:50pm 転送を要請
15:35pm 死亡
って事です。
日曜日に、患者が歩いて病院に来たんです。
日曜日には普通、病院が開いていませんから。
外来もやってないし、外来についている
看護師もいないんです。
まずは、守衛さんが出て、患者は保険証を出して。
以前にその病院を受診した事があれば、
カルテを探して倉庫から持ってくるし。
なければ、新しく作らなければならないんです。
そして、何故病院に来たのか。
どんな症状なのか、持病はあるか、
飲んでいる薬はあるか、等。
そういった事を看護師が、ざっと聞いて。
その後、医師の診察が始まります。
ずーっと外来にかかって、何回も自分で診ている患者なら。
今までの経過をだいたい把握していますから。
話を聞くのに、そんなに時間はかかりませんけど。
初めて診た患者の場合は、詳細に病歴を取って、
どんな症状があるのかを聞かなければなりませんから。
普通、10分かそこらでしょうかね、話を聞くの。
そして、胸の音を聞いたり、血圧を測ったり。
そういった身体所見を取ります。
その後、必要であれば、検査をします。
この患者の場合。
新聞記事では、
>03年3月30日、 自宅で心筋梗塞の症状が出たため、
って書いていますけど。
前から私が言っているように、患者は
「私は心筋梗塞です」
って札をつけて来るわけじゃないんですよ。
いろんな症状があって、話を聞いて。
診察をして。
必要であれば、検査をして。
それで、「あ、心筋梗塞の可能性が高いな。」
って、診断する訳ですよ。
しかも、この検査をすればすぐに、100%診断がつく。
って検査はないんですよ、普通。
いろんな症状とか、検査とかを総合的に判断して。
それで、この病気の「可能性が高いな。」
って診断するんですよ。
心筋梗塞の症状っていうのは、
前回の記事でも書きましたが。
普通は、「胸が痛い」、って症状です。
でも、みんな同じ様な痛みではないし。
人によっては、みぞおちが痛い、胃が痛い。
左肩が痛い、顎が痛い、歯が痛い。
とか、痛みはないが、重苦しい感じとか。
ホントに、人それぞれなんですよ。
心不全があれば、息が苦しいとかもあるし。
で、今回の経過なんですが。
12:15pm 来院
12:40pm 心筋梗塞と診断
患者が病院に着いてから診断をするまでに、
25分しかかかっていませんね。
これは、すごく早い方だと思います。
普通、患者の話を聞いて診察するのに、10-15分。
それで、心筋梗塞を疑って、「心電図」を取るんです。
この検査、平日の昼だったら、
検査室に行って、心電図をとって、
それで診察室に帰って来るまでに、
普通は30分―1時間位かかります。
たまたま日曜日で、救急外来だったから、
5分か10分か、その位で検査できたんでしょうね。
患者が病院に来て、守衛がカルテを出すか、作って。
看護師が話を聞いて。
医者が話を聞いて、心電図を取って、
心電図の所見を読んで。
それで合計25分。
これ、はっきり言って、最速です。
循環器内科医が診ても、これ以上の早さでは
診断できませんから。
他の科の先生が、このスピードで
心筋梗塞と診断できれば、かなりのもんです。
循環器内科医が当直医で。
救急車で胸痛の患者が来る、って事前にわかっていれば。
最初から、救急外来に心電図の機械を置いておいて。
患者が来た直後に心電図の検査をして。
同時に話を聞いて、って同時並行で
検査とかを進めていけば、10分くらいで
診断できる事も、場合によってはありますけど。
外来に歩いてきた患者の場合。
これ以上のスピードで診断するのは、まず無理です。
で、上でも言いましたけど。
「100%の精度で診断できる検査」、って。
基本的にはありませんから。
ましてや、この当直医は循環器内科医じゃないので、
心電図1枚で、100%心筋梗塞と診断する、
っていうのは、基本的には無理があります。
だから、それ以外にも、採血の検査をしますね、普通。
どうせ、心筋梗塞の治療で、点滴をするので。
点滴のルートっていうのを取りますから。
その時に、一緒に採血をする事になります。
で、心筋梗塞の治療をするわけですが。
心筋梗塞の治療って、おおざっぱに、まずは安静。
そして、点滴と酸素です。
循環器内科医なら、それが専門だから。
心筋梗塞の時に、どの位の体格、年齢ならば、
どんな点滴をどの位の量、どの位のスピードで
使えばよいのか、ってのはすぐに出ますから。
数分で、指示を出して。
そいで、看護師が点滴のルートを取って、
点滴、注射の薬を作って、酸素やモニターをつけて、
って所まで10-15分くらいでしょうけど。
他の科の先生が、そのスピードで
適切な指示を出すのは、無理です。
使い慣れていない薬であれば。
適当に指示を出すわけにはいきませんから。
薬の本を見て、適切な薬、量を調節して。
薬も、一つだけじゃなく、二つ、三つ使う事もあるので。
そういうのを全部調べて。
それぞれ、順に指示を出す訳ですから。
もっと時間がかかるのは、当たり前です。
看護師がそういうのに慣れていなくて、
手間取っていれば、もっとかかりますしね。
そして、適切な治療を行って、一段落ついたら、
もう一回くらい、患者の話を聞きますかね。
25分で心筋梗塞の可能性が高い、
って判断をしていますから。
おそらく、ざーっとしか患者の話を聞いないでしょう。
もっと詳しく、いつからどういう症状があったのか。
それはずーっと続いているのか、
前に同じ様な痛みがなかったか。
他に病気はないか、薬は飲んでないか。
そういった、細かい話を患者から聞きますね、普通。
そして、その後、患者と患者の家族に話しをします。
「胸痛があって、心電図の検査をしたら、
心筋梗塞という、死ぬかもしれない非常に
重篤な病気の可能性が高い。
この病院では、カテーテル治療
(経皮的冠動脈再建術:PCI)はできないので。
採血の結果を見て、心筋梗塞と診断できれば、
他の病院に救急車で転院してもらう。」
そんな感じでしょうかね、多分。
死ぬかもしれない、非常に恐ろしい病気の
説明をするんだから。
1分とかでは、終わりませんよね、普通。
最低でも、5分か10分はかかります。
そして、その話をしてから、搬送先の病院を決めます。
アルバイトで来た病院ですから。
心筋梗塞、循環器疾患で、緊急で受け入れれくれそうな病院が
どこかとか、そういうのは詳しくないでしょうから。
その病院の看護師とかに相談して決めますよね、
その日の当番病院がどこか、とかも調べるでしょう。
こういうのを聞いたり調べたりするのに、5-10分位でしょうか。
まとめると。
点滴のルート取り、採血、治療
循環器内科医 10-15分
その他の科の医師 20-30分
追加で患者の話を聞く
10分
患者、患者の家族に、病気の説明
10分
患者の搬送先を調べる
5-10分
で、合計で1時間位でしょうか
これって、あくまで最速の場合ですから。
アルバイトで来ている他の病院だし。
どの薬が、この病院に置いてあるか、
とかもわからないわけだし。
家族への説明に、もっと時間がかかったり。
専門ではないので、心電図の所見を読むのに、
もっと時間がかかったりとか。
いろんな要素があるので。
今回の場合、70分かかっていますけど。
時間に関しては、平均的な時間だと思いますね、私は。
しかも、普通、日曜日に採血したら。
結果が出るのに、1時間くらいかかりますから。
これ以上のスピードで行っても、
どうせ採血の結果を待つのであれば、
あまり変わらないと思いますけどね。
循環器内科医であれば、症状と心電図の所見
を見ただけで、心筋梗塞の可能性が
非常に高いから、採血の結果を見ずに
他の病院に送ろう。
って事になるかもしれませんけど。
他の科の医師に、それを求めるのは
ちょっと酷だと思いますよ、私は。
循環器内科医でも、心電図の所見が
典型的ではない場合。
採血の結果を見て、どうするか決める、
って事もよくありますからね。
この裁判官が問題にしているのは。
12:40pm 心筋梗塞と診断
13:50pm 転送を要請
という、心筋梗塞と診断してから、
他の病院に転送するまでの時間の事ですけど。
一番の問題点は、
12:40pm 心筋梗塞と診断
これが、「確定診断」ではない、って点ですね。
循環器内科医ではない医師が、心電図1枚で
心筋梗塞を診断するのは、普通は無理ですから。
この段階では、あくまでも
「心筋梗塞の可能性が高いだろうな」
って事なんですよ。
時間経過からして、12:40pmの段階では、
おそらく採血の結果は出ていませんから。
あくまでも、「心電図1枚の結果」です。
この時点から、70分遅れたのでおかしい。
って話は、ないでしょ、どう考えても。
その70分の中には、患者や患者の家族に
話をする時間も含まれているんですよ。
もし、この裁判官が言うとおりやるとすると。
循環器内科医ではない医者が、
心電図1枚取って、心筋梗塞を疑った。
そしたら、採血もせず、治療もせず。
患者や患者の家族に話しもせずに、
他の病院に勝手に転送する。
って事ですか。
それこそ、そっちの方が問題ありませんか。
心筋梗塞と診断したのに、治療をしていない。
患者や家族に話もせず、勝手に他の病院に送った。
って事になりますよね。
それで良いんですか?
そうじゃないと、裁判で負けるって事ですか。
循環器内科医ではない医者が
心筋梗塞、って診断を心電図1枚でしろ。
って事自体にも無理がありますしね。
今回の事件の場合。
裁判官が問題にしているのは、
「70分搬送が遅れた」、って事のみですので。
おそらく、治療そのものは適切だったのだと思います。
その70分の中身を、よく考えて、
判決を出してもらいたいものですね。
心筋梗塞になりたくなかったら、
これを読んで生活習慣病を予防してね!
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4/10、心筋梗塞に関する、ある判決が出たんですが。
全く納得のいかない判決でしたね。
他の方のブログやm3でもいろいろ話されていましたが。
「心筋梗塞」っていうのは、循環器の専門分野なので、
それに関して、ちょっと記事にしてみますね。
加古川市に3900万円賠償命令 心筋梗塞の男性死亡
兵庫県加古川市の市立加古川市民病院で03年、
急性心筋梗塞(しんきんこうそく)で運ばれた
男性が死亡したことを巡り、医師が効果的治療が
可能な病院への転送を怠ったのが原因だとして、
妻ら遺族4人が同市を相手取り、慰謝料など
計約3900万円を求めた訴訟の判決が10日、
神戸地裁であった。
橋詰均裁判長は「効果的な治療を受けていれば
90%程度の確率で助かった」として、
請求通り約3900万円を支払うよう同市に命じた。
判決によると、男性(当時64)は03年3月30日、
自宅で心筋梗塞の症状が出たため、
午後0時15分ごろ、妻が同病院に連れて行った。
担当医師は同0時40分ごろ、急性心筋梗塞と診断して
点滴を始めたが、症状が変わらないため、
同1時50分ごろ、効果があるとされる
経皮的冠動脈再建術(PCI)が可能な
同県高砂市の病院への転送を要請した。
しかし男性の容体は悪化し、同3時35分ごろに
加古川市民病院で死亡した。
判決は「約70分も転送措置が遅れており、
医師に過失があると言わざるを得ない」とした。
樽本庄一市長は「非常に厳しい判決と受け止めている。
今後の対応は判決を検討して判断したい」とコメントした。
asahi.com:2007年04月10日
まずは、病気の解説。
心臓っていうのは、心筋っていう筋肉でできています。
で、心臓の中には血液が入っていて、
心臓が拍動する事によって体に血液を送り出す。
「ポンプ」の役割をしています。
心筋梗塞っていうのは、心臓の表面にある、
心臓に血液(酸素)を送ってあげる動脈(冠動脈)
が詰まる病気です。
心臓に行く血管が詰まると、そこに血液が流れなくなるから。
酸素が送られなくなるんですよ。
そしたら、心臓の筋肉(心筋)の一部が死んじゃうんです。
酸素が行かなくなるから。
心臓の一部が死んじゃうから。
やっぱり、痛みって出るんですよね。
ま、当たり前と言えば当たり前ですけど。
で、心臓っていうのは、胸にあるので。
胸が痛くなりますね、普通。
普通は心筋梗塞になると、胸の痛みがかなり強いので。
「胸が痛い。」って病院に来るんですよ。
救急車で運ばれる人もいるし。
場合によっては、歩いて来る人もいますけどね。
我慢強い人は、そのまま我慢する人もいますけど。
ほとんどの人は、すぐに病院に来ます。
心臓に行く血管(冠動脈)が詰まると、
心臓に血液が行かなくなるから。
そのまま放っておくと、どんどん心筋が死んでいくんですが。
いっぺんに全部、死んじゃうわけではないんです。
徐々に心筋が死んでいって、
6時間で、かなりの部分が死んで。
だいたい24時間位で、
ほぼ全ての心筋細胞が死んでしまうんです。
その血管の先にある、心臓の筋肉が。
で、治療は、って言うと。
完全に心臓の筋肉が死ぬ前に、心臓の血管(冠動脈)を
広げる治療をしてあげれば、
心筋細胞の一部を助ける事ができるので。
心筋梗塞になって、24時間以内であれば、
心臓の血管(冠動脈)を広げる治療をします。
できれば、6時間以内が良いんですけどね、ホントは。
これが、カテーテル治療(経皮的冠動脈再建術:PCI)
っていう治療です。
血管内手術って言葉を使う事もあります。
この治療ができてから、20~30年位経つんですかね。
その前までは、心筋梗塞の治療は、
安静とか、薬を点滴するしかなかったんで。
心筋梗塞の死亡率は30~50%位あったんですが。
カテーテル治療(経皮的冠動脈再建術:PCI)
って治療ができて、
最近のデーターでは、心筋梗塞の死亡率は
10~20%位だと思います。
この裁判官が言っているデーターってのは、
心筋梗塞の患者でカテーテル治療
(経皮的冠動脈再建術:PCI)
を行った人の死亡率は約10%
ってデーターを使ったのだと思いますが。
心筋梗塞で死ぬ人って、半分くらいは、
カテーテル治療を行う前。
病院に着く前とか、着いた直後とかに、
亡くなっているんですよ。
病院に着く前に亡くなった人の場合。
日本では、解剖が行われていないので。
実際には、死因はわからないんです。
だから、日本で心筋梗塞の死亡率は「恐らく」
10~20%位、って事になります。
では、わかりやすくする為に、全然違うんですけど、
受験生の例えをあげてみましょうか。
「佐々木ゼミナール」って予備校があって。
そこの予備校の講義を受講すると、
京東大学に合格する確率が90%だとします。
そこに通っていない他の学生の合格率は、
70%だとします。
ある受験生A君が、受験の前の日に佐々木ゼミナールの
講義を受講しようとしたんだけど。
予備校の講義が休講していた。
それで、受験当日。
A君は東大を受験して落ちた。
そして、こう訴えました。
「佐々木ゼミナールで講義を受ければ、
90%の確率で受かったはずだ。
でも受けられなかった。
私が東大に落ちたのは、佐々木ゼミナールのせいだ。
慰謝料と逸失利益を返せ。」
こんな裁判があったとします。
A君が勝つ可能性、あると思いますか?
ないですよね、どう考えても。
A君が東大に落ちたのは、自分の実力がなかったからですから。
「佐々木ゼミナール」の講義を受ければ、
確かに東大の合格率が上がるけど。
でも、合格ラインが100点満点の70点だとして。
元々90点取れる力のあるやつは、
佐々木ゼミナールを受講しなくても受かるし。
元々30点くらいのやつは、佐々木ゼミナールで
講義を受けても、受からないんですよ、残念ながら。
元々65点とか68点位の人達が、
佐々木ゼミナールを受講して、受験テクニックを学んだら、
それで、合格率が上がる、って事ですから。
自分の実力が足りなかったからって、
予備校のせいにするのは、明らかにおかしいですよね。
心筋梗塞でも、同じなんですよ。
すごい重症の心筋梗塞の患者の場合。
どんな治療をしても、助からない事が多いんです。
昔ながらの、点滴と安静だけの保存療法をしても。
最新のカテーテル治療(経皮的冠動脈再建術:PCI)
を行ってもです。
元々軽症の心筋梗塞であれば、逆に
点滴と安静だけの保存療法でも、
最新のカテーテル治療(経皮的冠動脈再建術:PCI)
でも、生き残るんですよ。
すごく軽症でも、重症でもない、
どっちとも言えないような症例で、
最新のカテーテル治療(経皮的冠動脈再建術:PCI)
をすれば助かったって症例が多いんですよ、実際は。
もちろん、ものすごーく重症のの心筋梗塞で、
最新のカテーテル治療(経皮的冠動脈再建術:PCI)
をしたから助かった、って人も大勢いますけどね。
でも、ものすごく重症の心筋梗塞。
専門用語で言うとKillip IVって言う、
重症度でいくと1~4まであって、一番重症の心筋梗塞。
こういう人の場合、現在の治療でも
生存率は、50%か、良い施設でもせいぜい60%位。
だいたい、半分は死ぬんですよ。
亡くなった方が、Killip分類で、どの位の重症度だったかは
わかりませんけどね、この記事からは。
でも、簡単に言うと、
元々重症のの心筋梗塞だったのであれば、
カテーテル治療(経皮的冠動脈再建術:PCI)
を行っても、助からなかった可能性は高いですよ。
ましてや、たった70分早かっただけで、
90%は助かった。
なんて事は、言えませんよ。
そんなの、東大に落ちた受験生が
難癖つけてるのと、同じレベルです、はっきり言って。
医学的には、絶対に納得できない判決です、これ。
ちょっと長くなったので、今回はここまでとして。
今度、より専門的な、循環器内科医としての視点から、
この記事を分析してみますね。
より詳しい、次の記事はこちら!
→ 「加古川、心筋梗塞事件2」
衝撃の真実はこちら!
→ 「加古川、心筋梗塞事件。衝撃の事実」
心筋梗塞に関しては、ここらへんも
参考にしてみてね!
「やぶ医師のぼやき:心筋梗塞」
「医学の基礎知識:心筋梗塞」
心筋梗塞になりたくなかったら、
これを読んで生活習慣病を予防してね!
「日本一わかりやすい!「糖尿病」
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全く納得のいかない判決でしたね。
他の方のブログやm3でもいろいろ話されていましたが。
「心筋梗塞」っていうのは、循環器の専門分野なので、
それに関して、ちょっと記事にしてみますね。
加古川市に3900万円賠償命令 心筋梗塞の男性死亡
兵庫県加古川市の市立加古川市民病院で03年、
急性心筋梗塞(しんきんこうそく)で運ばれた
男性が死亡したことを巡り、医師が効果的治療が
可能な病院への転送を怠ったのが原因だとして、
妻ら遺族4人が同市を相手取り、慰謝料など
計約3900万円を求めた訴訟の判決が10日、
神戸地裁であった。
橋詰均裁判長は「効果的な治療を受けていれば
90%程度の確率で助かった」として、
請求通り約3900万円を支払うよう同市に命じた。
判決によると、男性(当時64)は03年3月30日、
自宅で心筋梗塞の症状が出たため、
午後0時15分ごろ、妻が同病院に連れて行った。
担当医師は同0時40分ごろ、急性心筋梗塞と診断して
点滴を始めたが、症状が変わらないため、
同1時50分ごろ、効果があるとされる
経皮的冠動脈再建術(PCI)が可能な
同県高砂市の病院への転送を要請した。
しかし男性の容体は悪化し、同3時35分ごろに
加古川市民病院で死亡した。
判決は「約70分も転送措置が遅れており、
医師に過失があると言わざるを得ない」とした。
樽本庄一市長は「非常に厳しい判決と受け止めている。
今後の対応は判決を検討して判断したい」とコメントした。
asahi.com:2007年04月10日
まずは、病気の解説。
心臓っていうのは、心筋っていう筋肉でできています。
で、心臓の中には血液が入っていて、
心臓が拍動する事によって体に血液を送り出す。
「ポンプ」の役割をしています。
心筋梗塞っていうのは、心臓の表面にある、
心臓に血液(酸素)を送ってあげる動脈(冠動脈)
が詰まる病気です。
心臓に行く血管が詰まると、そこに血液が流れなくなるから。
酸素が送られなくなるんですよ。
そしたら、心臓の筋肉(心筋)の一部が死んじゃうんです。
酸素が行かなくなるから。
心臓の一部が死んじゃうから。
やっぱり、痛みって出るんですよね。
ま、当たり前と言えば当たり前ですけど。
で、心臓っていうのは、胸にあるので。
胸が痛くなりますね、普通。
普通は心筋梗塞になると、胸の痛みがかなり強いので。
「胸が痛い。」って病院に来るんですよ。
救急車で運ばれる人もいるし。
場合によっては、歩いて来る人もいますけどね。
我慢強い人は、そのまま我慢する人もいますけど。
ほとんどの人は、すぐに病院に来ます。
心臓に行く血管(冠動脈)が詰まると、
心臓に血液が行かなくなるから。
そのまま放っておくと、どんどん心筋が死んでいくんですが。
いっぺんに全部、死んじゃうわけではないんです。
徐々に心筋が死んでいって、
6時間で、かなりの部分が死んで。
だいたい24時間位で、
ほぼ全ての心筋細胞が死んでしまうんです。
その血管の先にある、心臓の筋肉が。
で、治療は、って言うと。
完全に心臓の筋肉が死ぬ前に、心臓の血管(冠動脈)を
広げる治療をしてあげれば、
心筋細胞の一部を助ける事ができるので。
心筋梗塞になって、24時間以内であれば、
心臓の血管(冠動脈)を広げる治療をします。
できれば、6時間以内が良いんですけどね、ホントは。
これが、カテーテル治療(経皮的冠動脈再建術:PCI)
っていう治療です。
血管内手術って言葉を使う事もあります。
この治療ができてから、20~30年位経つんですかね。
その前までは、心筋梗塞の治療は、
安静とか、薬を点滴するしかなかったんで。
心筋梗塞の死亡率は30~50%位あったんですが。
カテーテル治療(経皮的冠動脈再建術:PCI)
って治療ができて、
最近のデーターでは、心筋梗塞の死亡率は
10~20%位だと思います。
この裁判官が言っているデーターってのは、
心筋梗塞の患者でカテーテル治療
(経皮的冠動脈再建術:PCI)
を行った人の死亡率は約10%
ってデーターを使ったのだと思いますが。
心筋梗塞で死ぬ人って、半分くらいは、
カテーテル治療を行う前。
病院に着く前とか、着いた直後とかに、
亡くなっているんですよ。
病院に着く前に亡くなった人の場合。
日本では、解剖が行われていないので。
実際には、死因はわからないんです。
だから、日本で心筋梗塞の死亡率は「恐らく」
10~20%位、って事になります。
では、わかりやすくする為に、全然違うんですけど、
受験生の例えをあげてみましょうか。
「佐々木ゼミナール」って予備校があって。
そこの予備校の講義を受講すると、
京東大学に合格する確率が90%だとします。
そこに通っていない他の学生の合格率は、
70%だとします。
ある受験生A君が、受験の前の日に佐々木ゼミナールの
講義を受講しようとしたんだけど。
予備校の講義が休講していた。
それで、受験当日。
A君は東大を受験して落ちた。
そして、こう訴えました。
「佐々木ゼミナールで講義を受ければ、
90%の確率で受かったはずだ。
でも受けられなかった。
私が東大に落ちたのは、佐々木ゼミナールのせいだ。
慰謝料と逸失利益を返せ。」
こんな裁判があったとします。
A君が勝つ可能性、あると思いますか?
ないですよね、どう考えても。
A君が東大に落ちたのは、自分の実力がなかったからですから。
「佐々木ゼミナール」の講義を受ければ、
確かに東大の合格率が上がるけど。
でも、合格ラインが100点満点の70点だとして。
元々90点取れる力のあるやつは、
佐々木ゼミナールを受講しなくても受かるし。
元々30点くらいのやつは、佐々木ゼミナールで
講義を受けても、受からないんですよ、残念ながら。
元々65点とか68点位の人達が、
佐々木ゼミナールを受講して、受験テクニックを学んだら、
それで、合格率が上がる、って事ですから。
自分の実力が足りなかったからって、
予備校のせいにするのは、明らかにおかしいですよね。
心筋梗塞でも、同じなんですよ。
すごい重症の心筋梗塞の患者の場合。
どんな治療をしても、助からない事が多いんです。
昔ながらの、点滴と安静だけの保存療法をしても。
最新のカテーテル治療(経皮的冠動脈再建術:PCI)
を行ってもです。
元々軽症の心筋梗塞であれば、逆に
点滴と安静だけの保存療法でも、
最新のカテーテル治療(経皮的冠動脈再建術:PCI)
でも、生き残るんですよ。
すごく軽症でも、重症でもない、
どっちとも言えないような症例で、
最新のカテーテル治療(経皮的冠動脈再建術:PCI)
をすれば助かったって症例が多いんですよ、実際は。
もちろん、ものすごーく重症のの心筋梗塞で、
最新のカテーテル治療(経皮的冠動脈再建術:PCI)
をしたから助かった、って人も大勢いますけどね。
でも、ものすごく重症の心筋梗塞。
専門用語で言うとKillip IVって言う、
重症度でいくと1~4まであって、一番重症の心筋梗塞。
こういう人の場合、現在の治療でも
生存率は、50%か、良い施設でもせいぜい60%位。
だいたい、半分は死ぬんですよ。
亡くなった方が、Killip分類で、どの位の重症度だったかは
わかりませんけどね、この記事からは。
でも、簡単に言うと、
元々重症のの心筋梗塞だったのであれば、
カテーテル治療(経皮的冠動脈再建術:PCI)
を行っても、助からなかった可能性は高いですよ。
ましてや、たった70分早かっただけで、
90%は助かった。
なんて事は、言えませんよ。
そんなの、東大に落ちた受験生が
難癖つけてるのと、同じレベルです、はっきり言って。
医学的には、絶対に納得できない判決です、これ。
ちょっと長くなったので、今回はここまでとして。
今度、より専門的な、循環器内科医としての視点から、
この記事を分析してみますね。
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医者も刺されて、たいへんじゃの
『2007年4月16日: 読売新聞』
市長は、撃たれて死んだようじゃの
『yahooニュース 2007.4.18』
わしも気をつけねばの
じゃあの。
『竹原慎二 オフィシャルブログ』
こいつを読むんじゃ!
→ 『医者のホンネが丸わかり!』
こいつは押すんじゃ!
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『2007年4月16日: 読売新聞』
市長は、撃たれて死んだようじゃの
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安倍首相直属の「教育再生会議」ってのがあって、
そこで、「日本の教育予算はもっと増やすべきだ。」
って結論になったみたいですね。
教育にお金をかけるって事に、私は賛成ですけど。
全く同じ事が医療でも言えると思うんですけどねー。
まずは、読売新聞の記事を読んでみて下さい。
大学交付金、削減見直し…教育再生会議
安倍首相直属の教育再生会議(野依良治座長)は
5月の第2次報告で、国立大への運営費交付金を
削減する政府方針の見直しなど、
教育予算の大幅な拡充を提言する方針を固めた。
特に、大学・大学院での高等教育に重点を置いた
財政措置を求める考えだ。
安倍政権が、最重要課題と位置づける教育再生と
財政再建とをどう両立させるか、2008年度予算でも
大きな課題となりそうだ。
会議がまとめた提言の素案は、日本の教育予算は
国際的に見て「極めて低い」と指摘し、
「教育再生に必要な政策にはメリハリをつけた特別
の財政措置が必要だ」として
高等教育予算の充実を求める内容だ。
国立大への運営費交付金削減については、
「最低限の光熱水費や設備のランニングコストは
一定額を措置すべきだ。(政府方針を)見直す必要がある」
としている。
その上で、「教員数と学生数を前提とした
一律的な配分ではなく、評価に基づく配分が必要だ」とし、
研究に対して与えられる「特別教育研究経費」
をはじめとする交付金のあり方に関し、研究内容を評価し、
それに基づいて配分する新たな仕組みを求めている。
再生会議は第2次報告で、教育予算を拡充する
具体的な方策にも言及したい考えだ。
これまでに、
〈1〉海外の研究者の招待にODA(政府開発援助)予算を使うなど、
文部科学省以外の予算を回す
〈2〉消費税の一部を教育目的に使う
――などの意見が出ている。
日本の教育予算は、国内総生産(GDP)に占める
公教育の支出の割合が3・7%で、
フランス(5・9%)や米国(5・7%)などより低い。
しかし、小泉政権は歳出削減を重視し、
昨年7月に閣議決定した経済財政運営と
構造改革に関する基本方針(骨太の方針)に、
国立大への運営費交付金を07年度から5年間、
年1%ずつ削減する方針を盛り込んだ。
同交付金は2007年度予算で1兆2043億円だが、
人件費などが多くを占め、特別教育研究経費は
約7%にとどまっている。
再生会議としては、研究内容に沿った重点化という
予算の「質」の見直しと同時に、
「量」の確保も求めることになり、
財務省などの反発も予想される。
(2007年4月16日:読売新聞)
これを医療に置き換えてみると。
日本の教育予算は、国内総生産(GDP)に占める
公教育の支出の割合が3・7%で、
フランス(5・9%)や米国(5・7%)などより低い。
日本の社会福祉予算は、国内総生産(GDP)に占める
医療費の割合が7.9%で、
フランス(9・9%)や米国(14.4%)などより低い。
全く同じ事が言えると思うんですけど。
なんか、安倍首相からは、医療費削減
って言葉しか出てきませんねー。
一体、何が違うんでしょうかね。
今度の参議院選でも、国民の争点は、
憲法改正とか、教育ではないですよ。
医療、福祉などの社会保障や、景気ですよ。
自分の得意分野を選挙の争点にしたくて、
マスコミを総動員してるみたいですけど。
なかなかうまくいってないみたいですねー。
日本の教育予算は国際的に見て「極めて低い」と指摘し、
「教育再生に必要な政策にはメリハリをつけた特別
の財政措置が必要だ」
日本の医療費は国際的に見て「極めて低い」と指摘し、
「医療に必要な政策にはメリハリをつけた特別
の財政措置が必要だ」
も、全く同じですね。
いっぱいこういう会議があると思うんですけど。
なんで、こういう結論にならないんでしょうかねー。
首相の意向で、最初に結論ありき、
って議論しかしていないんでしょうね。
こういう会議では。
日本の医療費は世界の先進国と比較して安い。
とか、医師数も世界と比較して非常に少ない。
って事は、私たち医者のブログでは
ずーっと言ってる事なんですけどねー。
何故か、政府はこの数字を使わないで、
日本の医師数は足りている、偏在だ。
日本の医療費は高い。
って言ってるんですよ。
一体、どういう事なんでしょうかねー。
あ、なんか最近批判ばかりになってますね。
政治の話をブログに書くのは、あまり好きじゃないんですが。
次はちょっと専門的な話をする予定ですので。
今日の所は勘弁して下さいね!
ついに復活。
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そこで、「日本の教育予算はもっと増やすべきだ。」
って結論になったみたいですね。
教育にお金をかけるって事に、私は賛成ですけど。
全く同じ事が医療でも言えると思うんですけどねー。
まずは、読売新聞の記事を読んでみて下さい。
大学交付金、削減見直し…教育再生会議
安倍首相直属の教育再生会議(野依良治座長)は
5月の第2次報告で、国立大への運営費交付金を
削減する政府方針の見直しなど、
教育予算の大幅な拡充を提言する方針を固めた。
特に、大学・大学院での高等教育に重点を置いた
財政措置を求める考えだ。
安倍政権が、最重要課題と位置づける教育再生と
財政再建とをどう両立させるか、2008年度予算でも
大きな課題となりそうだ。
会議がまとめた提言の素案は、日本の教育予算は
国際的に見て「極めて低い」と指摘し、
「教育再生に必要な政策にはメリハリをつけた特別
の財政措置が必要だ」として
高等教育予算の充実を求める内容だ。
国立大への運営費交付金削減については、
「最低限の光熱水費や設備のランニングコストは
一定額を措置すべきだ。(政府方針を)見直す必要がある」
としている。
その上で、「教員数と学生数を前提とした
一律的な配分ではなく、評価に基づく配分が必要だ」とし、
研究に対して与えられる「特別教育研究経費」
をはじめとする交付金のあり方に関し、研究内容を評価し、
それに基づいて配分する新たな仕組みを求めている。
再生会議は第2次報告で、教育予算を拡充する
具体的な方策にも言及したい考えだ。
これまでに、
〈1〉海外の研究者の招待にODA(政府開発援助)予算を使うなど、
文部科学省以外の予算を回す
〈2〉消費税の一部を教育目的に使う
――などの意見が出ている。
日本の教育予算は、国内総生産(GDP)に占める
公教育の支出の割合が3・7%で、
フランス(5・9%)や米国(5・7%)などより低い。
しかし、小泉政権は歳出削減を重視し、
昨年7月に閣議決定した経済財政運営と
構造改革に関する基本方針(骨太の方針)に、
国立大への運営費交付金を07年度から5年間、
年1%ずつ削減する方針を盛り込んだ。
同交付金は2007年度予算で1兆2043億円だが、
人件費などが多くを占め、特別教育研究経費は
約7%にとどまっている。
再生会議としては、研究内容に沿った重点化という
予算の「質」の見直しと同時に、
「量」の確保も求めることになり、
財務省などの反発も予想される。
(2007年4月16日:読売新聞)
これを医療に置き換えてみると。
日本の教育予算は、国内総生産(GDP)に占める
公教育の支出の割合が3・7%で、
フランス(5・9%)や米国(5・7%)などより低い。
日本の社会福祉予算は、国内総生産(GDP)に占める
医療費の割合が7.9%で、
フランス(9・9%)や米国(14.4%)などより低い。
全く同じ事が言えると思うんですけど。
なんか、安倍首相からは、医療費削減
って言葉しか出てきませんねー。
一体、何が違うんでしょうかね。
今度の参議院選でも、国民の争点は、
憲法改正とか、教育ではないですよ。
医療、福祉などの社会保障や、景気ですよ。
自分の得意分野を選挙の争点にしたくて、
マスコミを総動員してるみたいですけど。
なかなかうまくいってないみたいですねー。
日本の教育予算は国際的に見て「極めて低い」と指摘し、
「教育再生に必要な政策にはメリハリをつけた特別
の財政措置が必要だ」
日本の医療費は国際的に見て「極めて低い」と指摘し、
「医療に必要な政策にはメリハリをつけた特別
の財政措置が必要だ」
も、全く同じですね。
いっぱいこういう会議があると思うんですけど。
なんで、こういう結論にならないんでしょうかねー。
首相の意向で、最初に結論ありき、
って議論しかしていないんでしょうね。
こういう会議では。
日本の医療費は世界の先進国と比較して安い。
とか、医師数も世界と比較して非常に少ない。
って事は、私たち医者のブログでは
ずーっと言ってる事なんですけどねー。
何故か、政府はこの数字を使わないで、
日本の医師数は足りている、偏在だ。
日本の医療費は高い。
って言ってるんですよ。
一体、どういう事なんでしょうかねー。
あ、なんか最近批判ばかりになってますね。
政治の話をブログに書くのは、あまり好きじゃないんですが。
次はちょっと専門的な話をする予定ですので。
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2006.5.22の朝日新聞の夕刊で、
このブログが紹介された事があったんですが。
今度は、産経新聞に載りましたよ!
ブログ『☆☆☆ 介護保険をぶっとばせ ☆☆☆』を書いている
「わくわく先生」の、お勧めブログって事で。
4月14日(土)の産経新聞大阪版夕刊で、
このブログ「健康、病気なし、医者いらず」が紹介されましたー!
迷惑かけないように、って念を押してもらったため、
URLは載らなかったみたいですけどね。
また、新聞に載ってしまいました。
左下のいちおしブログ、ってところです。

なんか、ブログやメルマガにコメント、メールしたら、
私の事を知ってる人も結構いて。
知らないうちに、ちょっとした有名人になってしまいましたね。
中身は変わってないんで、別に良いんですけどね。
ちなみに、わくわく先生のブログは、こちら!
→ 『☆☆☆ 介護保険をぶっとばせ ☆☆☆』
大人の為の脳トレーニングで、脳の老化を予防する事を
目的に書かれています。
入院患者で、老人が多いような病院に勤めている方なんかには、
得にお勧めですよ!
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今度は、産経新聞に載りましたよ!
ブログ『☆☆☆ 介護保険をぶっとばせ ☆☆☆』を書いている
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4月14日(土)の産経新聞大阪版夕刊で、
このブログ「健康、病気なし、医者いらず」が紹介されましたー!
迷惑かけないように、って念を押してもらったため、
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また、新聞に載ってしまいました。
左下のいちおしブログ、ってところです。

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昨日(4/12)、報道ステーションを、ぼーっと見ていたんですよ。
ぼーっと見ていたから、録画はもちろん、していないんだけど。
今日の新聞を見てみると、
「医者が足りない ー 地方公立病院が続々閉鎖に。
新制度が引き起こした深刻な事態」
って事で、特集を組んで、勤務医の実態について
報道していたみたいなんですよ。
全部覚えているわけではないけど、私の記憶にあるのは、
外科医の先生が、ちょっとだけの仮眠しか取れないような
忙しい当直をやって。
36時間連続勤務を行って。
帰ったその日の夜中に、また呼び出しをされて。
そいで、次の日も朝から手術をして、って感じの内容でしたね。
その外科医の先生。
あまりに疲れているため、手術の前に、麻酔科医の先生が
麻酔をかけている、ほんのわずかの間。
「手術室の床に、ぐたーっと座って」ちょっと目をつぶって、
仮眠を取っているような状態でした。
そんな感じで、勤務医の過酷な勤務実態を報道した
VTRが流れて、他のコメンテーターとかも。
医者の勤務は大変だ。
とか、そんな話をしていたんですよ。
VTRの内容は、非常にまともだったと思います。
しかし、古舘伊知郎氏の一言が、
これを台無しにしてしまいましたね。
はっきり覚えていないんですけど。
だいたいこんな感じの内容でした。
「昔の医者からは、もっと気概を感じた。
最近の若い医者は、それに比べたら・・・。」
とか、そんなんだったと思います。
昔の医者の事は、私はそんなに詳しくないので
知りませんけどね。
昔は、生きていないし。
だけどね。
昔も今も、医者が「目の前の患者を助けよう。」
っていう、そういう思いは変わっていませんよ。
変わったのは、「周りの視線」ですよ。
医療の現場の事を何も知らずに、
医者は悪者と決めつけて報道する、マスコミ。
それを鵜呑みにして、医者は悪者だと思う国民。
そして、権利ばっかり主張して、
徐々にエスカレートする、理不尽な要求。
周りが、不当に高いレベルを医者に要求するようになったから。
それから比べたら、低い。
って言っているだけで、
「医者の側は、何も変わっていませんよ。」
変わったのは、周りの要求する水準ですよ。
わかりやすく例えると、陸上の100メートル走。
100メートルを11秒で、自己記録で走って小さい大会で優勝した。
最初は、「おー、すごい」
って言っていたのに、だんだん周りが要求するレベルが高くなり。
100メートル、10.5秒で走った。
これがその時の自己記録で、県大会で優勝。
次に、10.6秒だったら、自己記録を更新してないから、
県大会で優勝しても、駄目だ。
そして、頑張って、10.3秒で日本一になった。
その次の大会で、10.1秒で優勝しても、
日本記録じゃないから駄目だ。
あげくの果てには、10秒切ってないから、駄目だ。
世界記録じゃないから、駄目だ。
そういって、勝手な都合で「周りが」
ハードルを上げているだけなんですよ。
それで、あいつは昔は良かったのに。
とか、「周りが勝手に」言っているだけだと思いますよ。
VTRの内容が良かっただけに、
古舘伊知郎氏の一言が、かなり悔やまれます。
あれだけ働いていて、へとへとになった医者の
勤務実態のVTRを見た直後に、そういう発言をした
古舘伊知郎氏に一言、私は言いたいですね。
昔の医者って、具体的に誰ですか?
最近の若い医者って、具体的に誰を想定していますか?
1人や2人じゃなくって、一般論化できる位
たくさんいますか?
あなたの思っている最近の若い医者って、
「マスコミが勝手に作り上げた、医者の幻想」じゃないですか?
本当に、医者の勤務の実態を知っていて言っていますか?
そして、もう一言
「昔の古舘伊知郎は、もっと気概があった。
今のあなたは、マスコミの幻想に踊らされて、
真実を追究するっていう気概がみられない。」
誤解のないように言っておきますけどね。
私は、古舘伊知郎氏個人を責めているわけではないですよ。
真実を追求するはずのマスコミ。
そして、全国的に非常に影響力のあるテレビ番組で、
その司会者が、「根拠のない不用意な発言」を
して欲しくないってだけですから。
彼には、それができるだけの能力があると思っていますので。
最初から、それができない人には、言いませんから、私。
ついに復活。
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ぼーっと見ていたから、録画はもちろん、していないんだけど。
今日の新聞を見てみると、
「医者が足りない ー 地方公立病院が続々閉鎖に。
新制度が引き起こした深刻な事態」
って事で、特集を組んで、勤務医の実態について
報道していたみたいなんですよ。
全部覚えているわけではないけど、私の記憶にあるのは、
外科医の先生が、ちょっとだけの仮眠しか取れないような
忙しい当直をやって。
36時間連続勤務を行って。
帰ったその日の夜中に、また呼び出しをされて。
そいで、次の日も朝から手術をして、って感じの内容でしたね。
その外科医の先生。
あまりに疲れているため、手術の前に、麻酔科医の先生が
麻酔をかけている、ほんのわずかの間。
「手術室の床に、ぐたーっと座って」ちょっと目をつぶって、
仮眠を取っているような状態でした。
そんな感じで、勤務医の過酷な勤務実態を報道した
VTRが流れて、他のコメンテーターとかも。
医者の勤務は大変だ。
とか、そんな話をしていたんですよ。
VTRの内容は、非常にまともだったと思います。
しかし、古舘伊知郎氏の一言が、
これを台無しにしてしまいましたね。
はっきり覚えていないんですけど。
だいたいこんな感じの内容でした。
「昔の医者からは、もっと気概を感じた。
最近の若い医者は、それに比べたら・・・。」
とか、そんなんだったと思います。
昔の医者の事は、私はそんなに詳しくないので
知りませんけどね。
昔は、生きていないし。
だけどね。
昔も今も、医者が「目の前の患者を助けよう。」
っていう、そういう思いは変わっていませんよ。
変わったのは、「周りの視線」ですよ。
医療の現場の事を何も知らずに、
医者は悪者と決めつけて報道する、マスコミ。
それを鵜呑みにして、医者は悪者だと思う国民。
そして、権利ばっかり主張して、
徐々にエスカレートする、理不尽な要求。
周りが、不当に高いレベルを医者に要求するようになったから。
それから比べたら、低い。
って言っているだけで、
「医者の側は、何も変わっていませんよ。」
変わったのは、周りの要求する水準ですよ。
わかりやすく例えると、陸上の100メートル走。
100メートルを11秒で、自己記録で走って小さい大会で優勝した。
最初は、「おー、すごい」
って言っていたのに、だんだん周りが要求するレベルが高くなり。
100メートル、10.5秒で走った。
これがその時の自己記録で、県大会で優勝。
次に、10.6秒だったら、自己記録を更新してないから、
県大会で優勝しても、駄目だ。
そして、頑張って、10.3秒で日本一になった。
その次の大会で、10.1秒で優勝しても、
日本記録じゃないから駄目だ。
あげくの果てには、10秒切ってないから、駄目だ。
世界記録じゃないから、駄目だ。
そういって、勝手な都合で「周りが」
ハードルを上げているだけなんですよ。
それで、あいつは昔は良かったのに。
とか、「周りが勝手に」言っているだけだと思いますよ。
VTRの内容が良かっただけに、
古舘伊知郎氏の一言が、かなり悔やまれます。
あれだけ働いていて、へとへとになった医者の
勤務実態のVTRを見た直後に、そういう発言をした
古舘伊知郎氏に一言、私は言いたいですね。
昔の医者って、具体的に誰ですか?
最近の若い医者って、具体的に誰を想定していますか?
1人や2人じゃなくって、一般論化できる位
たくさんいますか?
あなたの思っている最近の若い医者って、
「マスコミが勝手に作り上げた、医者の幻想」じゃないですか?
本当に、医者の勤務の実態を知っていて言っていますか?
そして、もう一言
「昔の古舘伊知郎は、もっと気概があった。
今のあなたは、マスコミの幻想に踊らされて、
真実を追究するっていう気概がみられない。」
誤解のないように言っておきますけどね。
私は、古舘伊知郎氏個人を責めているわけではないですよ。
真実を追求するはずのマスコミ。
そして、全国的に非常に影響力のあるテレビ番組で、
その司会者が、「根拠のない不用意な発言」を
して欲しくないってだけですから。
彼には、それができるだけの能力があると思っていますので。
最初から、それができない人には、言いませんから、私。
ついに復活。
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なんか、4/10に厚労省が医師不足対策会議
っていう、くだらない会議を行ったみたいですね。
内容は、確認するまでもないんですが。
一応見てみたら、予想通り。
机上の空論だったようですね。
環境改善、病院集約化を 厚労省が医師不足対策会議
地方の医師不足対策などを話し合う厚生労働省の
「地域医療支援中央会議」が10日開かれ、
出席した病院団体関係者らから医療現場の環境改善や、
病院の集約化の進め方など、問題解決に向けた意見が出された。
柳沢伯夫(やなぎさわ・はくお)厚労相も出席し、
「医師が確保できない状況に大変危機感を持っている」
とあいさつ、同省として対策に全力を挙げる考えを示した。
この日は日本小児科学会が独自調査を基に、
小児科医の長時間勤務の実態や、
一般病院での小児科医が不足している現状を報告。
(1)入院に対応する小児科は地域で必要最小限にする
(2)広域医療圏での小児救急体制を整備する
-などの対策を提案した。
社団法人日本病院会からは勤務医の長時間労働の
実態をまとめたアンケート結果が報告され、
委員からは「(会議として)宿直回数や労働時間を
制限する指針を出すべきだ」との指摘もあった。
このほか厚労省からは、今夏にも予定している
医師確保に取り組む都道府県への
「地域医療アドバイザー」派遣などの取り組みが紹介された。
共同通信社:2007年4月11日
>「医師が確保できない状況に大変危機感を持っている」
とあいさつ、同省として対策に全力を挙げる考えを示した。
どう考えても、日本で一番危機感ないんですけど。
この厚生労働大臣が。
全力、っていうのは、何をもって全力っていうのか、
全く意味がわかりません。
日本中で医者の数が不足しているんだから。
医者の数を増やさないと何の解決にもならない。
そんな事は、医療の現場にいる人間は
誰でも知っている事なんですが。
医師不足は小児科医だけじゃないんですけどねー。
医者の数を増やすには、とりあえず
大学の医学部の定員を増やさなければならないんですが。
一年間で100人だけですか、定員増員は。
しかも、期限付き。
おおざっぱな試算で、日本で12万人足りないと言われている
医者を年間100人ずつ増やしていくと。
1200年ですかね、単純計算だと。
厚労省が医学部の定員を増やすって言わないと
定員は増えないんですけど。
これで全力ですか。
>委員からは「(会議として)宿直回数や労働時間を
制限する指針を出すべきだ」との指摘もあった。
いや。
指針とか通達とか、そういうあいまいな物じゃなくて。
「労働基準法」っていう法律で、医者の当直回数は
決まっているんですけどね。
厚生労働省の下に労働基準局ってあるんですが。
そんな事も知らないでやってるんですか。
この人達。
きっとこの会議に出ている委員とかいう人は、
名声とか肩書きは立派な人達なんでしょうが。
全く現場の事もわかってないし。
法律の事もわかってないんですね。
でも、こういうのに、予算とかついて。
金払っているんですよね。
こういうの無駄金っていうんじゃないんですかね。
地域医療アドバイザーとか、現場の事を知らないで、
机上の空論ばっか言う人達を派遣されて。
そいで、できなかったら、ほら言ったのに、
ってアリバイ作りですかね。
そういうのだけが得意ですからね。
厚生労働省。
どうせ会議をするんなら、現場の代表を入れて、
その人達の意見を尊重してもらえませんかねー。
あまりに迷惑TBが多くなったので。
TBを承認制にさせていただきました。
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っていう、くだらない会議を行ったみたいですね。
内容は、確認するまでもないんですが。
一応見てみたら、予想通り。
机上の空論だったようですね。
環境改善、病院集約化を 厚労省が医師不足対策会議
地方の医師不足対策などを話し合う厚生労働省の
「地域医療支援中央会議」が10日開かれ、
出席した病院団体関係者らから医療現場の環境改善や、
病院の集約化の進め方など、問題解決に向けた意見が出された。
柳沢伯夫(やなぎさわ・はくお)厚労相も出席し、
「医師が確保できない状況に大変危機感を持っている」
とあいさつ、同省として対策に全力を挙げる考えを示した。
この日は日本小児科学会が独自調査を基に、
小児科医の長時間勤務の実態や、
一般病院での小児科医が不足している現状を報告。
(1)入院に対応する小児科は地域で必要最小限にする
(2)広域医療圏での小児救急体制を整備する
-などの対策を提案した。
社団法人日本病院会からは勤務医の長時間労働の
実態をまとめたアンケート結果が報告され、
委員からは「(会議として)宿直回数や労働時間を
制限する指針を出すべきだ」との指摘もあった。
このほか厚労省からは、今夏にも予定している
医師確保に取り組む都道府県への
「地域医療アドバイザー」派遣などの取り組みが紹介された。
共同通信社:2007年4月11日
>「医師が確保できない状況に大変危機感を持っている」
とあいさつ、同省として対策に全力を挙げる考えを示した。
どう考えても、日本で一番危機感ないんですけど。
この厚生労働大臣が。
全力、っていうのは、何をもって全力っていうのか、
全く意味がわかりません。
日本中で医者の数が不足しているんだから。
医者の数を増やさないと何の解決にもならない。
そんな事は、医療の現場にいる人間は
誰でも知っている事なんですが。
医師不足は小児科医だけじゃないんですけどねー。
医者の数を増やすには、とりあえず
大学の医学部の定員を増やさなければならないんですが。
一年間で100人だけですか、定員増員は。
しかも、期限付き。
おおざっぱな試算で、日本で12万人足りないと言われている
医者を年間100人ずつ増やしていくと。
1200年ですかね、単純計算だと。
厚労省が医学部の定員を増やすって言わないと
定員は増えないんですけど。
これで全力ですか。
>委員からは「(会議として)宿直回数や労働時間を
制限する指針を出すべきだ」との指摘もあった。
いや。
指針とか通達とか、そういうあいまいな物じゃなくて。
「労働基準法」っていう法律で、医者の当直回数は
決まっているんですけどね。
厚生労働省の下に労働基準局ってあるんですが。
そんな事も知らないでやってるんですか。
この人達。
きっとこの会議に出ている委員とかいう人は、
名声とか肩書きは立派な人達なんでしょうが。
全く現場の事もわかってないし。
法律の事もわかってないんですね。
でも、こういうのに、予算とかついて。
金払っているんですよね。
こういうの無駄金っていうんじゃないんですかね。
地域医療アドバイザーとか、現場の事を知らないで、
机上の空論ばっか言う人達を派遣されて。
そいで、できなかったら、ほら言ったのに、
ってアリバイ作りですかね。
そういうのだけが得意ですからね。
厚生労働省。
どうせ会議をするんなら、現場の代表を入れて、
その人達の意見を尊重してもらえませんかねー。
あまりに迷惑TBが多くなったので。
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厚生労働省が,「医師が延命治療を中止する指針」
ってのをまとめたんですけどね。
でも、いかにも役人的っていうか、なんというか。
結局、我々医療従事者にとっては、
「ないよりはまし」って程度のものでしかないんですよねー、これ。
厚労省が延命治療中止で指針…医師の独断避ける
厚生労働省は9日、末期がんなど治る見込みのない
終末期の患者に対し、医師が延命治療を中止する
プロセス(過程)を明示した指針をまとめた。
指針案を議論してきた有識者による検討会が同日、
ほぼ原案通り了承したもので、
終末期医療に関する国の指針は初めて。
懸案の医師の免責基準は盛り込まれていない。
同省は、若干の文言を修正した上で、この指針と
その説明を加えた解説編を全国の医療機関に周知する。
指針は、終末期医療の進め方として、
医師の独断を避けるため、医師らによる十分な説明と
患者の意思決定を基本とすることが
最も重要な原則と位置づけた。
その上で、治療開始や中止について患者の意思決定を
踏まえて、医療チームで慎重に判断するよう求めた。
治療方針の決定は、患者の
〈1〉意思が確認できる場合
〈2〉意思が確認できない場合――の2通りに分け、
〈1〉では患者の意思を基に医療チームが決め、
その合意内容を文書に残すこととした。
合意した内容が、時間経過などで変化することもあるので、
患者に再確認することが必要と明記した。
〈2〉の場合、医療チームが慎重に判断するが、
家族が患者の意思を推定できる場合は、
その推定意思を尊重し、できない場合は、
何が最善の治療方針かを医療チームが
家族との話し合いで決めるとした。
〈1〉、〈2〉のそれぞれで合意できない場合は、
医療チームとは別に設置された、
複数の専門家による委員会が、検討・助言する。
今回の指針は、延命治療中止の手続きを明示しただけで、
延命中止の判断の根拠となる患者の状態
「終末期」の定義や、具体的な
治療中止項目などは含まれていない。
このため、指針に注釈をつけた「解説編」を添え、
医療現場で混乱が予想される終末期の判断などを
医療チームで行うことなどを強調した。
今回の指針では、医師が殺人罪で刑事訴追されない
基準には触れず、解説編に「引き続き検討していく」
との文言が盛り込まれた。
厚労省は、今年度、新たに終末期医療に関する
調査検討会を設置し、刑事訴追をめぐる問題も話し合う方針だ。
指針は、昨年3月に発覚した富山県射水市の病院で
入院患者7人が人工呼吸器を取り外され、
死亡した問題をきっかけに作成された。
昨年9月の指針案に盛り込まれた、筋弛緩(しかん)剤の
投与などで患者を死なせる「積極的安楽死」について、
「医療としては認められない」とした文言は、削除された。
(2007年4月10日:読売新聞)
まあ、終末期医療に関する国の指針ってのは初めてなので。
一応とはいえ、これが出来た、という
一定の評価はしても良いのかもしれませんけどね。
はっきり言うと、私のような医療従事者が最も知りたいのは、
どういう時に、延命治療を中止したら、大丈夫かって事です。
大丈夫か、って言うのはもっと具体的に言うと、
「殺人罪として逮捕されないか。」
って事ですよ。
この指針の通りの患者で、この通りのやり方で
延命治療を中止すれば、絶対に逮捕される事はないです。
そういう法的な根拠があれば、これ以上
延命治療をしない、って判断をする事もあると思うんですが。
とりあえず、それっぽい指針は作ったけど。
でも、後は現場の判断だから。
殺人罪で逮捕されても、私は知りませんよ。
って立場なんですよね、結局。
>今回の指針では、医師が殺人罪で
刑事訴追されない基準には触れず、
って。
結局、なんの解決にもなってないんですけど。
いかにも役人的っていうか。
まあ、いつもの事なんで、今更驚きませんけどね、
結局、自分たちは責任は取りませんよ。
問題が起きたら、現場の医師が責任取って下さいね。
って事なんですよね。
看護師の内診問題でもそうですけど。
これやってオーケーとは言わないけど。
でも、裁判所からこれじゃあ駄目だ、って言われたから。
アリバイ作りに、あいまいな通達とか出して。
で、自分たちはやる事やったから、後は現場の判断で。
自己責任でやって下さい。
って事なんですよね。
昔ならともかく。
今の時代、患者の意志も不確実で。
家族はなんとなく同意したとはいえ、文書での同意もなく、
医者が1人の判断で人工呼吸器を取り外すって人は
いないと思いますよ。
正直言って、そんな事やったら
訴えられても、文句は言えない時代ですからね。
そんなん、指針とかなくても、
とっくにわかってるんですけど。
一体何の為にやってるんだかなー。
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ってのをまとめたんですけどね。
でも、いかにも役人的っていうか、なんというか。
結局、我々医療従事者にとっては、
「ないよりはまし」って程度のものでしかないんですよねー、これ。
厚労省が延命治療中止で指針…医師の独断避ける
厚生労働省は9日、末期がんなど治る見込みのない
終末期の患者に対し、医師が延命治療を中止する
プロセス(過程)を明示した指針をまとめた。
指針案を議論してきた有識者による検討会が同日、
ほぼ原案通り了承したもので、
終末期医療に関する国の指針は初めて。
懸案の医師の免責基準は盛り込まれていない。
同省は、若干の文言を修正した上で、この指針と
その説明を加えた解説編を全国の医療機関に周知する。
指針は、終末期医療の進め方として、
医師の独断を避けるため、医師らによる十分な説明と
患者の意思決定を基本とすることが
最も重要な原則と位置づけた。
その上で、治療開始や中止について患者の意思決定を
踏まえて、医療チームで慎重に判断するよう求めた。
治療方針の決定は、患者の
〈1〉意思が確認できる場合
〈2〉意思が確認できない場合――の2通りに分け、
〈1〉では患者の意思を基に医療チームが決め、
その合意内容を文書に残すこととした。
合意した内容が、時間経過などで変化することもあるので、
患者に再確認することが必要と明記した。
〈2〉の場合、医療チームが慎重に判断するが、
家族が患者の意思を推定できる場合は、
その推定意思を尊重し、できない場合は、
何が最善の治療方針かを医療チームが
家族との話し合いで決めるとした。
〈1〉、〈2〉のそれぞれで合意できない場合は、
医療チームとは別に設置された、
複数の専門家による委員会が、検討・助言する。
今回の指針は、延命治療中止の手続きを明示しただけで、
延命中止の判断の根拠となる患者の状態
「終末期」の定義や、具体的な
治療中止項目などは含まれていない。
このため、指針に注釈をつけた「解説編」を添え、
医療現場で混乱が予想される終末期の判断などを
医療チームで行うことなどを強調した。
今回の指針では、医師が殺人罪で刑事訴追されない
基準には触れず、解説編に「引き続き検討していく」
との文言が盛り込まれた。
厚労省は、今年度、新たに終末期医療に関する
調査検討会を設置し、刑事訴追をめぐる問題も話し合う方針だ。
指針は、昨年3月に発覚した富山県射水市の病院で
入院患者7人が人工呼吸器を取り外され、
死亡した問題をきっかけに作成された。
昨年9月の指針案に盛り込まれた、筋弛緩(しかん)剤の
投与などで患者を死なせる「積極的安楽死」について、
「医療としては認められない」とした文言は、削除された。
(2007年4月10日:読売新聞)
まあ、終末期医療に関する国の指針ってのは初めてなので。
一応とはいえ、これが出来た、という
一定の評価はしても良いのかもしれませんけどね。
はっきり言うと、私のような医療従事者が最も知りたいのは、
どういう時に、延命治療を中止したら、大丈夫かって事です。
大丈夫か、って言うのはもっと具体的に言うと、
「殺人罪として逮捕されないか。」
って事ですよ。
この指針の通りの患者で、この通りのやり方で
延命治療を中止すれば、絶対に逮捕される事はないです。
そういう法的な根拠があれば、これ以上
延命治療をしない、って判断をする事もあると思うんですが。
とりあえず、それっぽい指針は作ったけど。
でも、後は現場の判断だから。
殺人罪で逮捕されても、私は知りませんよ。
って立場なんですよね、結局。
>今回の指針では、医師が殺人罪で
刑事訴追されない基準には触れず、
って。
結局、なんの解決にもなってないんですけど。
いかにも役人的っていうか。
まあ、いつもの事なんで、今更驚きませんけどね、
結局、自分たちは責任は取りませんよ。
問題が起きたら、現場の医師が責任取って下さいね。
って事なんですよね。
看護師の内診問題でもそうですけど。
これやってオーケーとは言わないけど。
でも、裁判所からこれじゃあ駄目だ、って言われたから。
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で、自分たちはやる事やったから、後は現場の判断で。
自己責任でやって下さい。
って事なんですよね。
昔ならともかく。
今の時代、患者の意志も不確実で。
家族はなんとなく同意したとはいえ、文書での同意もなく、
医者が1人の判断で人工呼吸器を取り外すって人は
いないと思いますよ。
正直言って、そんな事やったら
訴えられても、文句は言えない時代ですからね。
そんなん、指針とかなくても、
とっくにわかってるんですけど。
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私が前から思っていた事なんですけどね。
最近、医療事故、合併症、医療に関係して
不幸な結果が起きたり、って事があると、
患者がすぐに訴える事が多くなってしまって、
医療裁判が増えていますが。
医療裁判の中で、問題になっている点があります。
そのうちの一つが、訴える患者は当然として、
検察、弁護士、そしてそれらを裁く立場の
裁判官も、「みんな医療に関して素人」。
って事があげられます。
そいで当然、素人同士で、専門的な話をいくらやっても
全く進まないので、お互いが医療鑑定人を立てるんです。
で、その鑑定書を元に裁判が行われるんですよね、普通。
それの何が問題なのか、っていうと。
例えば、100人の医者がいたら99人は、YESだ。
という行為があるとしますよね。
でも、100人いれば1人くらいは変な奴がいるので、
そいつだけNOだっていう治療とか、
医療行為なんかがあるとします。
原告、検察側は被告を有罪にする為に、
必死でNOって言う鑑定人を全国各地から探すんですよ。
で、こういういっつも変な事言う医療鑑定人って
やっぱ決まってるんですよね。
特定の医師が、いつも変な事を言ってるんですよ。
裁判官でも、いっつも変な判決を出す人いますよね。
それと同じです。
なので、患者、原告側は、そういう特定の鑑定人に、
鑑定書を依頼するんです。
で、訴えられた医者側の弁護人は、まともというか、
99人はYESって言うわけだから。
まあ、適切な鑑定人を捜して、鑑定書を書いて貰うんですよ。
まあ、例えばの話ですよ。
お互い、裁判に勝つのが目的だから、
当然と言えば当然でしょうし。
明らかに医療ミスで、医師側が悪いって場合。
逆の事も起こるでしょうからね、もちろん。
で、それぞれの立場で鑑定人が鑑定書を出して。
そいで、それを素人の裁判官が判定する。
そういう感じなんですよね、今の医療裁判のシステム。
片方は、これが正しい。
もう片方は、いや、間違っている。
って、いろいろ専門用語でぐちゃぐちゃ言われて。
なんか、良くわかんないけど、裁判官は、
どっちか、って結論を出さなきゃいけないんですよ。
かわいそう、と言えばかわいそうですよね。
素人に、こういう判断を求めるのって。
で、こういう問題を解決するために、どうすれば良いか。
って考えた時に。
私、思ったんですよ。
複数の医療鑑定人がディスカッションして、
それを元に結論を出すというか。
いろいろお互いの立場で、専門家である医者同士が、
これはおかしいとか、理屈から言ったら、明らかに違うとか。
細かい議論ができて、その過程を全て見る事ができる。
そして、できれば複数の医者が議論して、
その場で結論を出す、っていうのが良いんじゃないかな。
って思ったんですよね。
弁護側、検察側、双方の医療者が出るわけだから、
最終的な結論はそこで出ないとしても。
そこでの議論の過程を全てオープンにして、
それを裁判官が見る事ができれば、
今よりももっと良い結論が出せるんじゃないかな。
って思っていました。
そしたら、もう既に東京地裁の医療集中部では
それと似たような事が行われているようなんですよ。
その名も、「カンファレンス鑑定」
まあ、名前の通りなんですけどね。
非常にわかりやすい説明があったので、
弁護士のBKRさんの解説を、許可を頂いたので、
そのまま引用させて頂きますね!
カンファレンス鑑定
東京地裁の医療集中部では、現在、
鑑定方法としてカンファレンス鑑定という方式を採用しています。
カンファレンス鑑定について、
私の知る限りでの簡単な説明をします。
医師が複数(通常は3人)鑑定人として選任され、
事前に資料・鑑定事項を送付して、
書面での簡単な回答)を作成してもらう。
期日では、ラウンドテーブル法廷
(そのまんま丸いテーブルで全員が向かい合って
座ることができる)で、書面による回答を前提に、
裁判所が主体となって質問をする。
(当事者代理人は裁判所の後から質問する)。
もちろん、シャーカステンも使える。
カンファレンスと言っても、裁判所からの質問に
各鑑定人の医師が答える方式で、医師同士が
直接議論するということではない。
法廷なので、一般の傍聴もできる(ただし、傍聴席は少ない)。
鑑定人は、都内の13大学の中から推薦を受ける方式。
(裁判所、原被告代理人弁護士、各大学で
継続的に協議を行っている)
鑑定人の診療科は、争点によって異なるが、
全員が異なる科になることは少ない。
鑑定人となる医師は、教授だけとか助教授までとかの
制限はないと思われる。
むしろ、年齢構成もばらけさせているようにも
思われる(よく分かりません)。
沿革(私なりの理解):
もともと、鑑定人の確保は困難であった。
その理由の一つが、鑑定人尋問
(いわゆる証人尋問と同じ形式)のときに、
患者側代理人からときに失礼な発言がなされ、
もう二度とやりたくないという鑑定人が続出したことにある。
また、他の医師の意見を聞いて、
意見交換しながら判断した方が妥当な判断ができ、
負担も軽減するとの医師側からの要望もあった。
裁判所、当事者からも、一人の鑑定人の判断に
全てを委ねざるをえないことに不安があり、
鑑定意見がでるまでに長期化する事件も多いことを憂慮していた。
そこで、東京地裁では、平成15年から
カンファレンス鑑定を行うこととした。
裁判所では、カンファレンス鑑定のメリットとして、
和解率の高さ(当事者の納得)を挙げている。
私なりの印象:
3人の医師の目で判断してもらうので、
ばくちの要素が減り、安心できる。
現時点ではベストの方法であると思われる。
もっとも、代理人としては、鑑定の前に、
文献提出、私的鑑定意見書提出、担当医師尋問などを行い、
裁判所に当方勝訴の心証を得させることが目標であり、
鑑定までいくことはできるだけ避けるようにしている。
という事ですね。
やはり、ネックになるのは、複数(3人)の医師を
同時に集めなければならないって事ですかね。
人数も、1人2人よりは良いですけど。
やっぱり、3人はちょっと少ないと思います。
私が考える理想の形、というのは。
「チャット、掲示板」のようなものです。
医者を複数、同時に集めて、何回もカンファレンスを
開催するのは、実際問題として、非常に難しいです。
しかし、今の時代、インターネットが発達していますから。
別に、「全員同時に集まる」必要はないんですよ。
そこで、私が考えたのは、「チャット」というか、
「掲示板」方式です。
具体的に言うと。
まず、医者を5人とか、できれば10人くらい、
その道の専門家をお願いします。
福島の大野病院の件なら、産科医ですね。
もちろん、教授とか助教授とか、そういう制限は一切なし。
年齢制限も一切なしです。
場合によっては看護師や薬剤師、技師なんかが
入っても良いと思います。
そして、インターネット上で、ログインに制限をかけた
掲示板のような物を用意します。
そこで、全ての証拠を掲示して、おのおのが自分の
意見を言っていく、という形です。
できれば、最初から弁護側、検察側の論点が
整理されていた方が良いとは思いますがね。
それで、この患者が亡くなったとか、不幸な結果になったのは、
医療ミスのせいだ、とか、いやそれは合併症だとか。
その中で、こういう文献があって、これではこうだ、とか。
こういう道具の使い方をすれば、危険度が高いとか。
そういった具体的な事が議論されるわけですよ。
これ、一番良い点は、「時間や場所に制限がない。」
って事なんですよ。
インターネットが繋がる所なら、いつでも、どこでも
可能だって点なんです。
後から、コメント追加したって良いんですから。
熱い議論が進んでいる中で、タイムリーな議論には
取り残される、って事もあるでしょうけど。
後からコメントすれば、良いんですから。
時間と場所を決めて医者を何回も集めるのは、
非常に大変でしょうし。
自分の鑑定で、相手を有罪にする、って思ったら、
なかなか医療鑑定人を引き受ける人って少ないとは思うんですが。
これであれば、議論をするだけだし。
時間もそんなにかからないので。
3人といわず、5人、10人の医者に議論してもらう
事も可能だと思うんですよね。
時間があって、たくさん書き込みをする医者の
意見に流される、って事もあるかもしれませんが。
でも、その意見に対して、論理的な反論とかが、
きちんとされていれば、それで結論が出るって事は。
専門的な知識のある医者同士であれば、
少ないかな、って思いますし。
どうでしょうかねー、こういう方法。
やっぱ、日本じゃ無理かなー。
でも、医療鑑定人を引き受けるって言ったら、
今は普通、大学教授とかですよね。
大学病院について知りたい人は、こちらから!
→ 「大学病院のうそ」 ~現役医師(Dr. I)が暴露する、大学病院の秘密
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最近、医療事故、合併症、医療に関係して
不幸な結果が起きたり、って事があると、
患者がすぐに訴える事が多くなってしまって、
医療裁判が増えていますが。
医療裁判の中で、問題になっている点があります。
そのうちの一つが、訴える患者は当然として、
検察、弁護士、そしてそれらを裁く立場の
裁判官も、「みんな医療に関して素人」。
って事があげられます。
そいで当然、素人同士で、専門的な話をいくらやっても
全く進まないので、お互いが医療鑑定人を立てるんです。
で、その鑑定書を元に裁判が行われるんですよね、普通。
それの何が問題なのか、っていうと。
例えば、100人の医者がいたら99人は、YESだ。
という行為があるとしますよね。
でも、100人いれば1人くらいは変な奴がいるので、
そいつだけNOだっていう治療とか、
医療行為なんかがあるとします。
原告、検察側は被告を有罪にする為に、
必死でNOって言う鑑定人を全国各地から探すんですよ。
で、こういういっつも変な事言う医療鑑定人って
やっぱ決まってるんですよね。
特定の医師が、いつも変な事を言ってるんですよ。
裁判官でも、いっつも変な判決を出す人いますよね。
それと同じです。
なので、患者、原告側は、そういう特定の鑑定人に、
鑑定書を依頼するんです。
で、訴えられた医者側の弁護人は、まともというか、
99人はYESって言うわけだから。
まあ、適切な鑑定人を捜して、鑑定書を書いて貰うんですよ。
まあ、例えばの話ですよ。
お互い、裁判に勝つのが目的だから、
当然と言えば当然でしょうし。
明らかに医療ミスで、医師側が悪いって場合。
逆の事も起こるでしょうからね、もちろん。
で、それぞれの立場で鑑定人が鑑定書を出して。
そいで、それを素人の裁判官が判定する。
そういう感じなんですよね、今の医療裁判のシステム。
片方は、これが正しい。
もう片方は、いや、間違っている。
って、いろいろ専門用語でぐちゃぐちゃ言われて。
なんか、良くわかんないけど、裁判官は、
どっちか、って結論を出さなきゃいけないんですよ。
かわいそう、と言えばかわいそうですよね。
素人に、こういう判断を求めるのって。
で、こういう問題を解決するために、どうすれば良いか。
って考えた時に。
私、思ったんですよ。
複数の医療鑑定人がディスカッションして、
それを元に結論を出すというか。
いろいろお互いの立場で、専門家である医者同士が、
これはおかしいとか、理屈から言ったら、明らかに違うとか。
細かい議論ができて、その過程を全て見る事ができる。
そして、できれば複数の医者が議論して、
その場で結論を出す、っていうのが良いんじゃないかな。
って思ったんですよね。
弁護側、検察側、双方の医療者が出るわけだから、
最終的な結論はそこで出ないとしても。
そこでの議論の過程を全てオープンにして、
それを裁判官が見る事ができれば、
今よりももっと良い結論が出せるんじゃないかな。
って思っていました。
そしたら、もう既に東京地裁の医療集中部では
それと似たような事が行われているようなんですよ。
その名も、「カンファレンス鑑定」
まあ、名前の通りなんですけどね。
非常にわかりやすい説明があったので、
弁護士のBKRさんの解説を、許可を頂いたので、
そのまま引用させて頂きますね!
カンファレンス鑑定
東京地裁の医療集中部では、現在、
鑑定方法としてカンファレンス鑑定という方式を採用しています。
カンファレンス鑑定について、
私の知る限りでの簡単な説明をします。
医師が複数(通常は3人)鑑定人として選任され、
事前に資料・鑑定事項を送付して、
書面での簡単な回答)を作成してもらう。
期日では、ラウンドテーブル法廷
(そのまんま丸いテーブルで全員が向かい合って
座ることができる)で、書面による回答を前提に、
裁判所が主体となって質問をする。
(当事者代理人は裁判所の後から質問する)。
もちろん、シャーカステンも使える。
カンファレンスと言っても、裁判所からの質問に
各鑑定人の医師が答える方式で、医師同士が
直接議論するということではない。
法廷なので、一般の傍聴もできる(ただし、傍聴席は少ない)。
鑑定人は、都内の13大学の中から推薦を受ける方式。
(裁判所、原被告代理人弁護士、各大学で
継続的に協議を行っている)
鑑定人の診療科は、争点によって異なるが、
全員が異なる科になることは少ない。
鑑定人となる医師は、教授だけとか助教授までとかの
制限はないと思われる。
むしろ、年齢構成もばらけさせているようにも
思われる(よく分かりません)。
沿革(私なりの理解):
もともと、鑑定人の確保は困難であった。
その理由の一つが、鑑定人尋問
(いわゆる証人尋問と同じ形式)のときに、
患者側代理人からときに失礼な発言がなされ、
もう二度とやりたくないという鑑定人が続出したことにある。
また、他の医師の意見を聞いて、
意見交換しながら判断した方が妥当な判断ができ、
負担も軽減するとの医師側からの要望もあった。
裁判所、当事者からも、一人の鑑定人の判断に
全てを委ねざるをえないことに不安があり、
鑑定意見がでるまでに長期化する事件も多いことを憂慮していた。
そこで、東京地裁では、平成15年から
カンファレンス鑑定を行うこととした。
裁判所では、カンファレンス鑑定のメリットとして、
和解率の高さ(当事者の納得)を挙げている。
私なりの印象:
3人の医師の目で判断してもらうので、
ばくちの要素が減り、安心できる。
現時点ではベストの方法であると思われる。
もっとも、代理人としては、鑑定の前に、
文献提出、私的鑑定意見書提出、担当医師尋問などを行い、
裁判所に当方勝訴の心証を得させることが目標であり、
鑑定までいくことはできるだけ避けるようにしている。
という事ですね。
やはり、ネックになるのは、複数(3人)の医師を
同時に集めなければならないって事ですかね。
人数も、1人2人よりは良いですけど。
やっぱり、3人はちょっと少ないと思います。
私が考える理想の形、というのは。
「チャット、掲示板」のようなものです。
医者を複数、同時に集めて、何回もカンファレンスを
開催するのは、実際問題として、非常に難しいです。
しかし、今の時代、インターネットが発達していますから。
別に、「全員同時に集まる」必要はないんですよ。
そこで、私が考えたのは、「チャット」というか、
「掲示板」方式です。
具体的に言うと。
まず、医者を5人とか、できれば10人くらい、
その道の専門家をお願いします。
福島の大野病院の件なら、産科医ですね。
もちろん、教授とか助教授とか、そういう制限は一切なし。
年齢制限も一切なしです。
場合によっては看護師や薬剤師、技師なんかが
入っても良いと思います。
そして、インターネット上で、ログインに制限をかけた
掲示板のような物を用意します。
そこで、全ての証拠を掲示して、おのおのが自分の
意見を言っていく、という形です。
できれば、最初から弁護側、検察側の論点が
整理されていた方が良いとは思いますがね。
それで、この患者が亡くなったとか、不幸な結果になったのは、
医療ミスのせいだ、とか、いやそれは合併症だとか。
その中で、こういう文献があって、これではこうだ、とか。
こういう道具の使い方をすれば、危険度が高いとか。
そういった具体的な事が議論されるわけですよ。
これ、一番良い点は、「時間や場所に制限がない。」
って事なんですよ。
インターネットが繋がる所なら、いつでも、どこでも
可能だって点なんです。
後から、コメント追加したって良いんですから。
熱い議論が進んでいる中で、タイムリーな議論には
取り残される、って事もあるでしょうけど。
後からコメントすれば、良いんですから。
時間と場所を決めて医者を何回も集めるのは、
非常に大変でしょうし。
自分の鑑定で、相手を有罪にする、って思ったら、
なかなか医療鑑定人を引き受ける人って少ないとは思うんですが。
これであれば、議論をするだけだし。
時間もそんなにかからないので。
3人といわず、5人、10人の医者に議論してもらう
事も可能だと思うんですよね。
時間があって、たくさん書き込みをする医者の
意見に流される、って事もあるかもしれませんが。
でも、その意見に対して、論理的な反論とかが、
きちんとされていれば、それで結論が出るって事は。
専門的な知識のある医者同士であれば、
少ないかな、って思いますし。
どうでしょうかねー、こういう方法。
やっぱ、日本じゃ無理かなー。
でも、医療鑑定人を引き受けるって言ったら、
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「赤ちゃんポスト」に関しては賛否両論あるし、
なかなか難しい問題でもあるので。
意図的にブログに書くのを避けていたのですが。
閣僚の発言が、あまりにも情けなかったので、
初めてこの話題に触れる事にしました。
赤ちゃんポスト許可 熊本市、国内で初
慈恵病院 月内にも運用開始
熊本市の慈恵病院(蓮田晶一院長)が計画していた
国内初の「赤ちゃんポスト」(こうのとりのゆりかご)について、
熊本市は5日、設置のための施設変更を許可した。
病院は「今月中にも運用を開始したい」
と近く施設改造に着手する。
同日の記者会見で幸山政史市長は
「許可しない合理的理由はなく、命を何とか守るための
最終手段として施設の必要性を感じた」
と許可理由を述べた。
同病院は昨年12月、市に施設変更申請を提出。
市は医療法に判断する規定がないことや、
「市の判断だけにとどまらない問題」
として厚生労働省と協議を開始。
並行して、関連する法令に違反していないか、
などの検討も進めてきた。
厚労省が「設置に違法性はない」とする一方、
安倍晋三首相が「大変抵抗を感じる」と不快感を示し、
育児放棄を助長するとの批判も根強くあった。
このため、「ゆりかご」の安易な利用の
防止策として幸山市長は5日、
(1)妊娠した女性を対象にした24時間対応の
電話相談窓口の設置
(2)育児支援家庭訪問の拡充
などに新しく取り組むことを明らかにした。
一方、病院に対しても相談機能の強化や
公的機関への相談を促す看板の設置などを要望した。
「現行法の想定外」となる「ゆりかご」が
児童虐待法などに抵触するか否かも大きな問題となった。
幸山市長は会見で「一概に違反するものではないが、
ケース・バイ・ケースになる」とした上で、
法律を所管する国に対して
「状況に応じた法令整備を強く望む」と述べた。
「ゆりかご」を設置する同病院の蓮田太二副院長は
「相談窓口を大きく掲げて、できるだけ『ゆりかご』が
使われないようにしたい。
赤ちゃんを救うために精いっぱい頑張りたい」と話した。
「西日本新聞:4月6日」
追記
高市早苗少子化担当相は6日の閣議後の記者会見で
「子供を産んで育てる責任が親にはある」
と批判した上で、「機器の故障で(新生児が託されたことに)
長時間気付かない状況を想定せざるを得ない。
児童虐待防止法や刑法の保護責任者遺棄にも
触れる可能性がある」と指摘した。
安倍晋三首相は5日、熊本市が「赤ちゃんポスト」
設置の許可を表明したことについて
「(親が)匿名で赤ちゃんを置き去りにしていくことは、
私は許されないのではないかと思う」と不快感を示した。
「政府としては一般的にそうしたことを
認めるということはない」とも語った。
病院で会見した蓮田理事長は、安倍首相らが、
この日の会見で許可に不快感を示したことについては
「実情を知っていただかなくてはならない。
大変な状況で生まれた子供でも
一人一人の命を大切にしないといけない」と述べ、
「捨てられた赤ちゃんを黙って見過ごすのは、
虐待の子供が亡くなっていくのをそばで見ているのと同じだ」
と強い口調で語った。
積極的に、赤ちゃんポストに賛成!
って事はないんですけどね、私。
理想的には、両親の手で子供が育てられる事が
ベストだとは思うけど。
でも、なんらかの事情で、子供を育てることができない。
という人がいた場合に、赤ちゃんの命を救うのに
役に立つ、って事であれば、
私はあって良いと思うんですよね。
この「赤ちゃんポスト」。
ほとんどの場合、経済的な事情で、
子供を育てられない、って事だと思うんです。
子供を育てる事ができない家庭。
そういう家庭が多数存在する社会を作ったのは、
はっきり言って政府です。
こういう「格差社会」になったから、
一部の人達は、経済力がなくなって、
子供を育てる事ができなくなり、
やむなく子供を捨てているんですよ。
世の中には、お金がなくって
子供を育てる事のできない人もいるんです。
お坊っちゃん、お嬢ちゃんで育てられた政治家には、
そういう人が世の中にいる。
って事を知らないんでしょうねー。
それで、まるで他人事のように話してるんでしょうね。
まっ、今に始まった事じゃないですけどね。
私の言いたいことは、全てこの慈恵病院の
蓮田理事長が言っていますので。
もう一度、取り上げます。
>「実情を知っていただかなくてはならない。
大変な状況で生まれた子供でも
一人一人の命を大切にしないといけない」
捨て子を助長する為に、こういう事を
やってるんじゃないんですよ、当たり前ですけど。
赤ちゃんポストがなかったら、
赤ちゃんをコインロッカーに入れるか、
道ばたに放り投げるかもしれないんですよ。
子供を育てる事のできない母親は。
赤ちゃんポストがあれば、そこに子供を入れるけど。
なかったら、子供を育てる金が、
どっかから降ってくる、って事はないんですよ。
現実は。
庶民の事を全くわかっていない政治家には、
もう少し、現実を知っていただきたいですね。
きれい事や建前は良いから。
じゃあ、替わりにどうやったら、
コインロッカーや道ばたに置き去りにされた
赤ちゃんの命を救うことができるのか。
教えていただきたいですねー。
特に、少子化担当大臣。
1人でも2人でも、赤ちゃんポストがあれば
助かる命があるんですから。
そしたら、日本の人口が増えるんですよ。
それこそ、少子化対策の一つですよ。
あ、少子化担当大臣って、「少子化を進める人」
だから、これでも良いんでしたっけか。
でも、こういう事を言う政治家を選んだのは、
選挙で選んだ国民なんですよね、結局。
医療政策とか、いろいろ文句はあると思いますが。
ブログを通して自分の意見を発信する。
っていうのも一つの方法ですが。
それ以上に、20歳以上の人は、
選挙権があるんですから。
文句があるなら、選挙権を使って、
自分の意志を主張しましょう。
4/8は、地方議会や知事の選挙なので。
国の医療政策とかには、関係ありませんが。
公立病院とか、介護に関してとか
地方自治体に関する事もかなり多いですから。
20歳以上の人は、必ず選挙に行って下さいね!
厳しい言い方ですが、選挙権を放棄する人に、
政策とかを批判する資格はありませんよ。
現実を知らない政治家達には、こういう
無料レポートを読んで、勉強してもらいたいですね。
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なかなか難しい問題でもあるので。
意図的にブログに書くのを避けていたのですが。
閣僚の発言が、あまりにも情けなかったので、
初めてこの話題に触れる事にしました。
赤ちゃんポスト許可 熊本市、国内で初
慈恵病院 月内にも運用開始
熊本市の慈恵病院(蓮田晶一院長)が計画していた
国内初の「赤ちゃんポスト」(こうのとりのゆりかご)について、
熊本市は5日、設置のための施設変更を許可した。
病院は「今月中にも運用を開始したい」
と近く施設改造に着手する。
同日の記者会見で幸山政史市長は
「許可しない合理的理由はなく、命を何とか守るための
最終手段として施設の必要性を感じた」
と許可理由を述べた。
同病院は昨年12月、市に施設変更申請を提出。
市は医療法に判断する規定がないことや、
「市の判断だけにとどまらない問題」
として厚生労働省と協議を開始。
並行して、関連する法令に違反していないか、
などの検討も進めてきた。
厚労省が「設置に違法性はない」とする一方、
安倍晋三首相が「大変抵抗を感じる」と不快感を示し、
育児放棄を助長するとの批判も根強くあった。
このため、「ゆりかご」の安易な利用の
防止策として幸山市長は5日、
(1)妊娠した女性を対象にした24時間対応の
電話相談窓口の設置
(2)育児支援家庭訪問の拡充
などに新しく取り組むことを明らかにした。
一方、病院に対しても相談機能の強化や
公的機関への相談を促す看板の設置などを要望した。
「現行法の想定外」となる「ゆりかご」が
児童虐待法などに抵触するか否かも大きな問題となった。
幸山市長は会見で「一概に違反するものではないが、
ケース・バイ・ケースになる」とした上で、
法律を所管する国に対して
「状況に応じた法令整備を強く望む」と述べた。
「ゆりかご」を設置する同病院の蓮田太二副院長は
「相談窓口を大きく掲げて、できるだけ『ゆりかご』が
使われないようにしたい。
赤ちゃんを救うために精いっぱい頑張りたい」と話した。
「西日本新聞:4月6日」
追記
高市早苗少子化担当相は6日の閣議後の記者会見で
「子供を産んで育てる責任が親にはある」
と批判した上で、「機器の故障で(新生児が託されたことに)
長時間気付かない状況を想定せざるを得ない。
児童虐待防止法や刑法の保護責任者遺棄にも
触れる可能性がある」と指摘した。
安倍晋三首相は5日、熊本市が「赤ちゃんポスト」
設置の許可を表明したことについて
「(親が)匿名で赤ちゃんを置き去りにしていくことは、
私は許されないのではないかと思う」と不快感を示した。
「政府としては一般的にそうしたことを
認めるということはない」とも語った。
病院で会見した蓮田理事長は、安倍首相らが、
この日の会見で許可に不快感を示したことについては
「実情を知っていただかなくてはならない。
大変な状況で生まれた子供でも
一人一人の命を大切にしないといけない」と述べ、
「捨てられた赤ちゃんを黙って見過ごすのは、
虐待の子供が亡くなっていくのをそばで見ているのと同じだ」
と強い口調で語った。
積極的に、赤ちゃんポストに賛成!
って事はないんですけどね、私。
理想的には、両親の手で子供が育てられる事が
ベストだとは思うけど。
でも、なんらかの事情で、子供を育てることができない。
という人がいた場合に、赤ちゃんの命を救うのに
役に立つ、って事であれば、
私はあって良いと思うんですよね。
この「赤ちゃんポスト」。
ほとんどの場合、経済的な事情で、
子供を育てられない、って事だと思うんです。
子供を育てる事ができない家庭。
そういう家庭が多数存在する社会を作ったのは、
はっきり言って政府です。
こういう「格差社会」になったから、
一部の人達は、経済力がなくなって、
子供を育てる事ができなくなり、
やむなく子供を捨てているんですよ。
世の中には、お金がなくって
子供を育てる事のできない人もいるんです。
お坊っちゃん、お嬢ちゃんで育てられた政治家には、
そういう人が世の中にいる。
って事を知らないんでしょうねー。
それで、まるで他人事のように話してるんでしょうね。
まっ、今に始まった事じゃないですけどね。
私の言いたいことは、全てこの慈恵病院の
蓮田理事長が言っていますので。
もう一度、取り上げます。
>「実情を知っていただかなくてはならない。
大変な状況で生まれた子供でも
一人一人の命を大切にしないといけない」
捨て子を助長する為に、こういう事を
やってるんじゃないんですよ、当たり前ですけど。
赤ちゃんポストがなかったら、
赤ちゃんをコインロッカーに入れるか、
道ばたに放り投げるかもしれないんですよ。
子供を育てる事のできない母親は。
赤ちゃんポストがあれば、そこに子供を入れるけど。
なかったら、子供を育てる金が、
どっかから降ってくる、って事はないんですよ。
現実は。
庶民の事を全くわかっていない政治家には、
もう少し、現実を知っていただきたいですね。
きれい事や建前は良いから。
じゃあ、替わりにどうやったら、
コインロッカーや道ばたに置き去りにされた
赤ちゃんの命を救うことができるのか。
教えていただきたいですねー。
特に、少子化担当大臣。
1人でも2人でも、赤ちゃんポストがあれば
助かる命があるんですから。
そしたら、日本の人口が増えるんですよ。
それこそ、少子化対策の一つですよ。
あ、少子化担当大臣って、「少子化を進める人」
だから、これでも良いんでしたっけか。
でも、こういう事を言う政治家を選んだのは、
選挙で選んだ国民なんですよね、結局。
医療政策とか、いろいろ文句はあると思いますが。
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っていうのも一つの方法ですが。
それ以上に、20歳以上の人は、
選挙権があるんですから。
文句があるなら、選挙権を使って、
自分の意志を主張しましょう。
4/8は、地方議会や知事の選挙なので。
国の医療政策とかには、関係ありませんが。
公立病院とか、介護に関してとか
地方自治体に関する事もかなり多いですから。
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政策とかを批判する資格はありませんよ。
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インターネット上で、死んだ医者まで登録されている、
って話題になっている「医師等資格確認検索」が
4/1から始まりましたね。
「厚生労働省、医師等資格確認検索」
おもしろそうなんで、私もやってみました。
参考:ブログ勤務医 開業つれづれ日記
「医師等資格確認検索 厚生労働省」とコメント欄
悪名高き、731部隊の創設者としても知られている、
石井 四郎(1892年6月25日 - 1959年10月9日)
試しに、この人を検索してみました。
>検索結果
>検索結果 1件
>
>番号/1>職種/医師>氏名/石井 四郎>性別/男>登録年/大正15年
ほー。
今は2007年なので。
1892年生まれだとすると、115歳になりますかね。
この人もカウントされているんですかw
次は、以前にこのブログの記事「予防は治療に勝る」
でも紹介した、昨年の8/22に亡くなられた
私の尊敬する若月俊一先生。
>番号/1>職種/医師>氏名/若月 俊一>性別/男>登録年/昭和13年
ほー、まだご健在でしたか。
それは、良かった。
産婦人科の重鎮3名
坂元 正一先生
野澤 志朗先生
飯塚 理八先生
内科の重鎮5名も、幽霊になっても働いているようですね。
山村 雄一先生
吉利 和先生
高安 正夫先生
日比野 進先生
勝木 司馬之助先生
某掲示板より転記
佐藤進 大正9年
佐藤正 大正10年
佐藤弘 大正11年
大正9年っていうのは、西暦でいうと1920年。
今だと、現役で医学部に受かって、留年も国家試験浪人もしないで、
最短で医者になれるのは24歳ですから。
1920年(大正9年)で24歳だとしても、
2007年だと111歳ですかね。
そんな大昔の医者の数も入れて、日本の医師数って
カウントしているそうですよ、厚生労働省は。
その医師数を根拠に、医師不足ではない、
って言ってるそうです。
生きていれば100歳以上とか、
とっくの昔に亡くなった医者も全部合わせて、
日本の医師数は、10万人当たり200人弱。
OECD平均は300人くらいですから。
大幅に水増ししても、まだ足りていないんですねー。
本当の医師数は、発展途上国以下かもしれないですね。
Yosyan先生の、ブログ「新小児科医のつぶやき」では、
「医師等資格確認検索余話」
数人の医師に協力してもらって、すでに亡くなった
医師をこれで検索してもらったようです。
そしたら、物故者123名のうち75名が医籍に健在
したそうですよ。
医師は公共性が高いから、って理由で。
国民の税金を使って作ったシステムなんですがねー。
国民の税金から給料を貰っている「公務員」
ではやっていないシステムを。
こんな、いい加減なシステムを大金かけて作って。
儲けたのは、厚労省の役人の天下り先かなんかの、
このシステムを作った企業だけなんでしょうねー。
ちなみに、私がそれ以外に試しに検索した人は。
野口 英世
森 鴎外 (本名 森 林太郎)
手塚 治虫 (手塚 治)
北里 柴三郎
武見 太郎 (前 医師会会長 通称ケンカ太郎)
おおたわ 史絵
香山 リカ
全員検索しても、載ってませんでしたw
下2人は、まだ生きてるはずなんだけどなー。
芸名なのかな?
ちなみに、渡辺 淳一氏は同姓同名が4人でした。
皆さんも、試しにやってみて、
面白い結果がでたら教えて下さいね!
「厚生労働省、医師等資格確認検索」
能登半島地震で問題になっている、エコノミークラス症候群
について知りたい人は、これを読んでね!
→ 「気をつけて!死んじゃうかも!フライトの旅行で注意すべき病気!」
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って話題になっている「医師等資格確認検索」が
4/1から始まりましたね。
「厚生労働省、医師等資格確認検索」
おもしろそうなんで、私もやってみました。
参考:ブログ勤務医 開業つれづれ日記
「医師等資格確認検索 厚生労働省」とコメント欄
悪名高き、731部隊の創設者としても知られている、
石井 四郎(1892年6月25日 - 1959年10月9日)
試しに、この人を検索してみました。
>検索結果
>検索結果 1件
>
>番号/1>職種/医師>氏名/石井 四郎>性別/男>登録年/大正15年
ほー。
今は2007年なので。
1892年生まれだとすると、115歳になりますかね。
この人もカウントされているんですかw
次は、以前にこのブログの記事「予防は治療に勝る」
でも紹介した、昨年の8/22に亡くなられた
私の尊敬する若月俊一先生。
>番号/1>職種/医師>氏名/若月 俊一>性別/男>登録年/昭和13年
ほー、まだご健在でしたか。
それは、良かった。
産婦人科の重鎮3名
坂元 正一先生
野澤 志朗先生
飯塚 理八先生
内科の重鎮5名も、幽霊になっても働いているようですね。
山村 雄一先生
吉利 和先生
高安 正夫先生
日比野 進先生
勝木 司馬之助先生
某掲示板より転記
佐藤進 大正9年
佐藤正 大正10年
佐藤弘 大正11年
大正9年っていうのは、西暦でいうと1920年。
今だと、現役で医学部に受かって、留年も国家試験浪人もしないで、
最短で医者になれるのは24歳ですから。
1920年(大正9年)で24歳だとしても、
2007年だと111歳ですかね。
そんな大昔の医者の数も入れて、日本の医師数って
カウントしているそうですよ、厚生労働省は。
その医師数を根拠に、医師不足ではない、
って言ってるそうです。
生きていれば100歳以上とか、
とっくの昔に亡くなった医者も全部合わせて、
日本の医師数は、10万人当たり200人弱。
OECD平均は300人くらいですから。
大幅に水増ししても、まだ足りていないんですねー。
本当の医師数は、発展途上国以下かもしれないですね。
Yosyan先生の、ブログ「新小児科医のつぶやき」では、
「医師等資格確認検索余話」
数人の医師に協力してもらって、すでに亡くなった
医師をこれで検索してもらったようです。
そしたら、物故者123名のうち75名が医籍に健在
したそうですよ。
医師は公共性が高いから、って理由で。
国民の税金を使って作ったシステムなんですがねー。
国民の税金から給料を貰っている「公務員」
ではやっていないシステムを。
こんな、いい加減なシステムを大金かけて作って。
儲けたのは、厚労省の役人の天下り先かなんかの、
このシステムを作った企業だけなんでしょうねー。
ちなみに、私がそれ以外に試しに検索した人は。
野口 英世
森 鴎外 (本名 森 林太郎)
手塚 治虫 (手塚 治)
北里 柴三郎
武見 太郎 (前 医師会会長 通称ケンカ太郎)
おおたわ 史絵
香山 リカ
全員検索しても、載ってませんでしたw
下2人は、まだ生きてるはずなんだけどなー。
芸名なのかな?
ちなみに、渡辺 淳一氏は同姓同名が4人でした。
皆さんも、試しにやってみて、
面白い結果がでたら教えて下さいね!
「厚生労働省、医師等資格確認検索」
能登半島地震で問題になっている、エコノミークラス症候群
について知りたい人は、これを読んでね!
→ 「気をつけて!死んじゃうかも!フライトの旅行で注意すべき病気!」
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マスコミの根拠のない医師バッシングや、
政府の医師数削減、医療費削減政策で、やられる一方だった
全国の勤務医達が、集団で立ち上がりましたよ!
もちろん、私もその中に入っています。
前からタイミングを計っていたんですが。
ついに、一斉に裁判を起こしてやりました!
全国の勤務医、未払い賃金の支払い求め一斉提訴
総額8000億円以上に
4月1日、全国の勤務医約10万人が、国、地方自治体、
病院を相手取り、未払いの時間外手当の支払いを求め、
一斉に提訴を行った。
要求の総額は、2年間で総額8000億円以上になる模様。
政府の医師数削減、医療費削減政策や
3年前から始まった研修医制度。
更に、医療訴訟の問題も増え、勤務医、特に
産科医、小児科医の医師不足は全国的に深刻。
医師が刑事事件で逮捕されるようになり、
医師達も無償で働く意欲は失せ、立ち上がった模様。
労働基準法によれば、医師の当直は本来、
病院で待機しているだけのもので、通常の業務を
行った場合は時間外労働となり、
時間外手当を払う必要がある。
しかし、長年の慣習により、医師に時間外手当を
払わない事が全国的に常態化しており、
一部では、問題視されていた。
なお、原告団は、今後の改善が期待される条件が整えば、
本訴訟で勝訴して得る額は、今後の医療発展と、
避けられぬ医療事故の患者側救済の基金とする
意向を有しているとのこと。
その意味では、裁判所の判断が、訴訟外の患者を救済する
範囲に直結するという珍しい訴訟となりそうだ。
2007.4.1 毎目新聞
医療問題に詳しい元検事Y氏の談話
医師の過労は全国的に常態化しており、
マスコミ等で騒がれている以上に深刻。
医者は金銭にルーズで、法律にも疎い人が多く、
今までは無償で働いていても文句を言ってこなかった。
しかし、インターネットなどが発達し、
本来払うべき賃金が払われてない、と気づき、
提訴に踏み切ったのであろう。
働いた分の手当を要求するのは、労働者として当然
の権利であり、労働基準法から言っても、
勤務医達の要求は正しいものと思われる。
厚生労動省、辻事務次官の談話
詳しい訴状が届いていないので、コメントできない。
毎目新聞、青木記者の談話
医者は自分の意志で医者になったのだから。
時間外といえども、患者の要求に応えるのは当然。
夜中だって、患者は病気になり、
心配になって病院に来るのだから。
その度に医者が呼ばれるのは、仕方ない。
時間外に呼ばれるって言ったって、
365日、24時間ってわけじゃないし。
仮眠も取れるんだから、その位は働いて当然。
そうでなきゃ、医者がいない、って患者が
たらい回しにされる悲劇がまた起こります。
残業してるのは、医者だけじゃないんですから。
厚生労動省、柳沢大臣の談話
時間外に呼ばれたり、当直で働くって言ったって。
実際に働いているのは、数分か数時間なんだから。
その件に関して、時間外手当を要求するのは不当。
日本では医師の数は足りているので。
医師の過労が起こるはずはありません。
「医者は患者を診る機械ですから。」
「気のせいです。」
今日は、4/1。
エイプリルフールって事で。
ちょっとした冗談でしたー。
記事はともかく、コメントを読んだら
さすがにわかりましたよね、殆どの人は。
いくらなんでも、
「気のせいです」
とは言わないでしょうよ。
心の中では思ってるかもしれませんがw
真面目に読んじゃった人、ごめんなさーい。
ちなみに、8000億円の根拠としたのは、こちら!
日本の医師数は26万人。
うち、勤務医で管理職を除いて、
更に、今回の一斉提訴に協力した医師の数を10万人。
勤務医の平均年収を1200万円として。
月給に換算すると、月100万円。
週休2日だと、月22日勤務。
一日8時間が通常勤務だとすると、時給は
100万円÷22日÷8時間=約6000円/時
で、時給約6千円
平日は2時間
土日、祝日は1時間残業。
当直は月2回で、毎日その度に2時間働いたとして。
平日は年250日
土日、祝日 年115日
当直 年24日
当直の日は、通常業務も行って、その後当直業務なので、
だぶりはないので。
250x2+115x1+24x2=663時間
663時間x6000円/時=396万円
なので、1人当たり年間約400万円。
10万人x400万円x2年=8000億円
って感じです。
かなり甘い数字なのですが。
あくまで、「未払い」なので。
それ以外に払ってもらってる時間外手当もあるでしょうから、
この位の数字にしておきました。
毎日新聞→毎目新聞
厚生労働省→厚生労動省
って、微妙な漢字の違いにも気づいた人は、偉い!
「うそ」と言えば、私の書いた無料レポート「大学病院のうそ」
大学病院の内部事情が、暴露されていますよー。
こっちは、ホントの事ですから、是非読んでね!
→ 「大学病院のうそ」 ~現役医師(Dr. I)が暴露する、大学病院の秘密
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政府の医師数削減、医療費削減政策で、やられる一方だった
全国の勤務医達が、集団で立ち上がりましたよ!
もちろん、私もその中に入っています。
前からタイミングを計っていたんですが。
ついに、一斉に裁判を起こしてやりました!
全国の勤務医、未払い賃金の支払い求め一斉提訴
総額8000億円以上に
4月1日、全国の勤務医約10万人が、国、地方自治体、
病院を相手取り、未払いの時間外手当の支払いを求め、
一斉に提訴を行った。
要求の総額は、2年間で総額8000億円以上になる模様。
政府の医師数削減、医療費削減政策や
3年前から始まった研修医制度。
更に、医療訴訟の問題も増え、勤務医、特に
産科医、小児科医の医師不足は全国的に深刻。
医師が刑事事件で逮捕されるようになり、
医師達も無償で働く意欲は失せ、立ち上がった模様。
労働基準法によれば、医師の当直は本来、
病院で待機しているだけのもので、通常の業務を
行った場合は時間外労働となり、
時間外手当を払う必要がある。
しかし、長年の慣習により、医師に時間外手当を
払わない事が全国的に常態化しており、
一部では、問題視されていた。
なお、原告団は、今後の改善が期待される条件が整えば、
本訴訟で勝訴して得る額は、今後の医療発展と、
避けられぬ医療事故の患者側救済の基金とする
意向を有しているとのこと。
その意味では、裁判所の判断が、訴訟外の患者を救済する
範囲に直結するという珍しい訴訟となりそうだ。
2007.4.1 毎目新聞
医療問題に詳しい元検事Y氏の談話
医師の過労は全国的に常態化しており、
マスコミ等で騒がれている以上に深刻。
医者は金銭にルーズで、法律にも疎い人が多く、
今までは無償で働いていても文句を言ってこなかった。
しかし、インターネットなどが発達し、
本来払うべき賃金が払われてない、と気づき、
提訴に踏み切ったのであろう。
働いた分の手当を要求するのは、労働者として当然
の権利であり、労働基準法から言っても、
勤務医達の要求は正しいものと思われる。
厚生労動省、辻事務次官の談話
詳しい訴状が届いていないので、コメントできない。
毎目新聞、青木記者の談話
医者は自分の意志で医者になったのだから。
時間外といえども、患者の要求に応えるのは当然。
夜中だって、患者は病気になり、
心配になって病院に来るのだから。
その度に医者が呼ばれるのは、仕方ない。
時間外に呼ばれるって言ったって、
365日、24時間ってわけじゃないし。
仮眠も取れるんだから、その位は働いて当然。
そうでなきゃ、医者がいない、って患者が
たらい回しにされる悲劇がまた起こります。
残業してるのは、医者だけじゃないんですから。
厚生労動省、柳沢大臣の談話
時間外に呼ばれたり、当直で働くって言ったって。
実際に働いているのは、数分か数時間なんだから。
その件に関して、時間外手当を要求するのは不当。
日本では医師の数は足りているので。
医師の過労が起こるはずはありません。
「医者は患者を診る機械ですから。」
「気のせいです。」
今日は、4/1。
エイプリルフールって事で。
ちょっとした冗談でしたー。
記事はともかく、コメントを読んだら
さすがにわかりましたよね、殆どの人は。
いくらなんでも、
「気のせいです」
とは言わないでしょうよ。
心の中では思ってるかもしれませんがw
真面目に読んじゃった人、ごめんなさーい。
ちなみに、8000億円の根拠としたのは、こちら!
日本の医師数は26万人。
うち、勤務医で管理職を除いて、
更に、今回の一斉提訴に協力した医師の数を10万人。
勤務医の平均年収を1200万円として。
月給に換算すると、月100万円。
週休2日だと、月22日勤務。
一日8時間が通常勤務だとすると、時給は
100万円÷22日÷8時間=約6000円/時
で、時給約6千円
平日は2時間
土日、祝日は1時間残業。
当直は月2回で、毎日その度に2時間働いたとして。
平日は年250日
土日、祝日 年115日
当直 年24日
当直の日は、通常業務も行って、その後当直業務なので、
だぶりはないので。
250x2+115x1+24x2=663時間
663時間x6000円/時=396万円
なので、1人当たり年間約400万円。
10万人x400万円x2年=8000億円
って感じです。
かなり甘い数字なのですが。
あくまで、「未払い」なので。
それ以外に払ってもらってる時間外手当もあるでしょうから、
この位の数字にしておきました。
毎日新聞→毎目新聞
厚生労働省→厚生労動省
って、微妙な漢字の違いにも気づいた人は、偉い!
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大学病院の内部事情が、暴露されていますよー。
こっちは、ホントの事ですから、是非読んでね!
→ 「大学病院のうそ」 ~現役医師(Dr. I)が暴露する、大学病院の秘密
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