選挙の前だから、名前だけは医師不足対策。
って、与党は言っていますけど。
あくまで、医師の数は足りている。
問題なのは、医師の偏在だ。
って言ってる限りは、絶対に根本的な解決策は
出てこないのですが。
予想通り、選挙対策目的の、
小手先だけの医師不足対策が発表されましたね。
医師不足:政府・与党が対策案 研修医のへき地誘導など
政府・与党が31日の医師確保対策に関する協議会で決定する
医師不足対策の原案が27日、明らかになった。
対策は6項目で、地方の医師不足を招いたとされる
臨床研修制度に関し、研修医が集中する大都市圏の定員を減らし、
若手をへき地勤務へと誘導することなどが目玉。
6月に決める「経済財政運営と構造改革に関する基本方針」
(骨太の方針)に盛り込んだうえで、与党の参院選公約とする。
臨床研修制度は、研修医と厚生労働省の指定病院の
双方の希望が一致して研修先が決まる。
昨年の場合、定員1万1306人に対し、
研修先が決まったのは8094人。
受け入れ枠が上回り地方には1人もいない指定病院もあった。
このため、大都市圏の枠を減らす案が浮上。
政府・与党はへき地の研修医に対し、将来進みたい
分野に行けるよう留学の機会を与えたり、
収入加算などの優遇措置を設ける意向だ。
医師、看護師、助産師の業務分担の見直しも打ち出した。
日本医師会などの反発を避けるために明記は避けたものの、
医師の業務の一部を看護師らに権限委譲し、
医師の負担軽減を図る。
また、医師が集中している地域の拠点病院に
医師バンクを設置、都道府県に医師不足地域への
医師派遣をさせる一方、対応できない県の救済のため、
国レベルで全国に医師を派遣できる体制を整備する。
このほか、大学医学部定員の「地域枠」拡充、
女性医師の働きやすい環境整備なども盛り込んだ。
◆政府・与党の「緊急医師確保対策」の骨子◆
・定年した勤務医らを登録し、緊急の医師不足時には
都道府県の要請で国が人材を派遣するシステム構築
・勤務医の過重労働を解消するための勤務環境の整備
(交代制勤務の導入
▽医師、看護師、助産師らの業務の分担の見直し)
・女性医師の働きやすい環境の整備
・研修医の都市への集中の是正
・医療リスクに対する基本体制の整備
(訴訟率の高さが医師不足を招いている産科で、
医療事故補償制度を創設
▽診療にかかわる死因を究明する制度をつくる)
・医師不足の地域や診療科で勤務する医師の養成の推進
(大学医学部定員の地域枠を拡充、国が奨学金を支給)
『毎日新聞 2007年5月28日』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070601-00000001-san-pol
与党が「目玉」って言っている対策について。
どこら辺が小手先の対策か、って事を。
具体的に指摘していきましょうか。
>地方の医師不足を招いたとされる臨床研修制度に関し
はい!
これ間違い。
医師不足の「原因」は、「臨床研修制度」ではありません。
日本の医者の総数は、臨床研修制度が始まる前も後も、
ほとんど変わっていませんから。
臨床研修制度のせい、ってのは、明らかに違いますよね。
日本の医師不足の原因は、
政府の「医師数削減策」のせいです。
『医師人口比。日本、20年に最下位へ』
の記事を始め、このブログでも何回も書いていますけど。
日本の人口当たりの医師数は、先進国中最下位。
十数年後には、韓国やトルコ、メキシコにも
抜かれるくらいの少なさです。
臨床研修制度が始まる前から、
日本では医師不足だったのですが。
臨床研修制度が始まって、それが「顕在化」しただけです。
ちょっと医学用語になってしまいますけど。
臨床研修制度は、日本の医師不足の「原因」ではなく、
「増悪因子」と言うのが正しいと思います。
「増悪因子」っていうのは、「促進させたもの」
って感じでしょうかね。
一般の人達にもわかりやすく言うと。
しかも、この「臨床研修制度」って言ったって。
現場の意見も聞かずに、「厚労省が勝手に作った制度」
ですからね。
なんか、「人ごと」みたいに言ってますけど。
仮に、臨床研修制度が悪い、って言うなら、
それは、厚労省が悪い、って言ってるのと同じですから。
今度新しい制度を作るときは、現場の意見を聞いて、
とか、やり方を変えるべきなのですが。
全く、そんな事はないようですね。
間違いを認めない限り、間違いは繰り返されるでしょうね。
>研修医が集中する大都市圏の定員を減らし、
若手をへき地勤務へと誘導することなどが目玉。
>昨年の場合、定員1万1306人に対し、
研修先が決まったのは8094人。
受け入れ枠が上回り地方には1人もいない指定病院もあった。
このため、大都市圏の枠を減らす案が浮上。
>・研修医の都市への集中の是正
はい!
これ、問題のすり替え。
日本で不足しているのは、「研修医」だけではありません。
それなのに、これは「医師不足」ではなく
「研修医不足」に問題をすり替えています。
「地方で研修医が足りない。」
って言ってる人、誰かいますか?
日本中で医師不足ですから。
特に地方では、「研修医も含めて」医者の数が
足りないのでしょうけど。
「研修医が足りないからなんとかしてくれ。」
って言っている地方はないですよ。
地方の人達からしたって、「医師免許はある」けど、
「全然患者を診れない医者」に来て貰ったって困るでしょ。
でも、この対策は、あくまで「研修医」を地方に送る
って政策ですよね、要は。
はっきり言って、そんな事したって、
ほとんど何の解決にもなりません。
地方で、医師免許を持っている人の数が増えるから。
現場を知らない役人は、それで満足かもしれませんけどね。
彼ら以外、実際に地方に住んでいる人達、
それに、地方に行かされる研修医も含め、
ほとんど良い事はありません。
「問題をすり替えるのが目玉」ってのも。
国民を舐めるのも、いい加減にして欲しいですね。
それと、医師不足と、話は少し変わるのですが。
『医学部に僻地勤務枠』
『医学部にへき地勤務枠2』
あたりの記事にも書きましたけど。
医者になって、一番重要なのは、最初の5年。
その中でも、最初の1,2年目っていうのが、
最も大事だと思います。
だから、「研修ができる病院」、っていうのは、
複数の指導医が各科にいて。
手術や検査なんかの症例もそこそこある病院
じゃないと、駄目なんですよ。
医者っていうのは、ある意味では「職人」ですから。
数を経験する事も大事なんですよ。
たくさん数だけこなせばよい、って訳ではないですけど。
いろんな指導を受けながら、それを実践して。
それで初めて「身に付く」んですよ。
机上の空論ばっか言ってる役人には
わかんないかもしれませんけどね。
医者になって最も大事な最初の1,2年を、
そういうきちんとした教育ができない病院で過ごしたら。
当然、その医者のレベルは下がります。
そして、それを取り戻すのは、容易じゃないですから。
医者としての、残りの30年、40年
レベルが低いままの医者でいる、って事になります。
もちろん、その後自分で勉強したり、トレーニングをして、
立派な医師になる方達もいますけど。
全体として、レベルが下がる事は間違いありません。
で
>昨年の場合、定員1万1306人に対し、
研修先が決まったのは8094人。
定員1万1306人っていうのは。
うちの病院に、研修医を出してくれ。
って手を挙げた病院、全部を合計した数ですよ。
そいで、8094人っていうのは、ほぼ研修医の総数ですね。
医師免許を貰っても、2年間の研修を受けなければ、
日本では普通の保険医として今後働く事はできないので。
最初から、美容整形しかやらない、とか。
研究しかやらない、って本当に特殊な0.1%位の人を除いて、
医師免許を貰った人、ほぼ全員の数です。
そいで問題になるのは。
定員1万1306人
このうち、研修医を受け入れる能力のない病院。
って言ったら、ちょっとかわいそうなんですが。
でも、きちんとした研修が出来る能力のない病院。
っていうのも、かなり含まれるんですよ。
研修医も、バカではないですから。
今後の自分の医者としての人生がかかっていますから。
自分で調査して、そういう病院には行ってないんですよ。
だから、手を挙げても研修医が来ない病院がある、
って事なんですよ。
そういう病院を淘汰する為。
病院同士を競争させて、病院のレベルを上げる為。
それで、わざと研修医の人数よりも
定員を多くしたはずなのですが。
それを、手の平返したように突然止める。
って事なんですよね。
で、今与党が言っている案。
この新聞記事には書いてないけど。
定員と研修医の数をぴったり同じにしたら
どうなるか、って言うと。
本来であれば、研修医を受け入れる能力がないから。
研修医が自分では行かない。
って言って、自然に淘汰されていた病院にまで
研修医が行かされる、って事になるんですよ。
そんな病院に行ったら。
元がいくら優秀な研修医だとしても、
所詮、医学部を出たばっかりの人間ですから。
きちんとしたトレーニングがされなかったら、
きちんとした医者ができるはずありません。
そういう人達がたくさん出来るので。
当然、若い医者のレベルは下がります。
そういう点でも、かなり問題がある案なんですよね、これ。
そんな事考えずに、とりあえず少しでも、
地方に「医師免許を持った人の数が増えれば良いだろ。」
って、案なんですよねー、これ。
この件に関しては、Yosyan先生が別の視点から斬っていますので、
そちらも見て下さいね!
→ 『新小児科医のつぶやき:緊急医師確保対策』
中間管理職先生も、おもしろおかしく書いていますよ!
→ 勤務医 開業つれづれ日記:寸劇 厚労省君と医師
「昨秋スタートの国立病院間の医師派遣、半年で打ち切りに」
他の医者が書いたブログを読みたい人は、ここからどうぞ!
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って、与党は言っていますけど。
あくまで、医師の数は足りている。
問題なのは、医師の偏在だ。
って言ってる限りは、絶対に根本的な解決策は
出てこないのですが。
予想通り、選挙対策目的の、
小手先だけの医師不足対策が発表されましたね。
医師不足:政府・与党が対策案 研修医のへき地誘導など
政府・与党が31日の医師確保対策に関する協議会で決定する
医師不足対策の原案が27日、明らかになった。
対策は6項目で、地方の医師不足を招いたとされる
臨床研修制度に関し、研修医が集中する大都市圏の定員を減らし、
若手をへき地勤務へと誘導することなどが目玉。
6月に決める「経済財政運営と構造改革に関する基本方針」
(骨太の方針)に盛り込んだうえで、与党の参院選公約とする。
臨床研修制度は、研修医と厚生労働省の指定病院の
双方の希望が一致して研修先が決まる。
昨年の場合、定員1万1306人に対し、
研修先が決まったのは8094人。
受け入れ枠が上回り地方には1人もいない指定病院もあった。
このため、大都市圏の枠を減らす案が浮上。
政府・与党はへき地の研修医に対し、将来進みたい
分野に行けるよう留学の機会を与えたり、
収入加算などの優遇措置を設ける意向だ。
医師、看護師、助産師の業務分担の見直しも打ち出した。
日本医師会などの反発を避けるために明記は避けたものの、
医師の業務の一部を看護師らに権限委譲し、
医師の負担軽減を図る。
また、医師が集中している地域の拠点病院に
医師バンクを設置、都道府県に医師不足地域への
医師派遣をさせる一方、対応できない県の救済のため、
国レベルで全国に医師を派遣できる体制を整備する。
このほか、大学医学部定員の「地域枠」拡充、
女性医師の働きやすい環境整備なども盛り込んだ。
◆政府・与党の「緊急医師確保対策」の骨子◆
・定年した勤務医らを登録し、緊急の医師不足時には
都道府県の要請で国が人材を派遣するシステム構築
・勤務医の過重労働を解消するための勤務環境の整備
(交代制勤務の導入
▽医師、看護師、助産師らの業務の分担の見直し)
・女性医師の働きやすい環境の整備
・研修医の都市への集中の是正
・医療リスクに対する基本体制の整備
(訴訟率の高さが医師不足を招いている産科で、
医療事故補償制度を創設
▽診療にかかわる死因を究明する制度をつくる)
・医師不足の地域や診療科で勤務する医師の養成の推進
(大学医学部定員の地域枠を拡充、国が奨学金を支給)
『毎日新聞 2007年5月28日』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070601-00000001-san-pol
与党が「目玉」って言っている対策について。
どこら辺が小手先の対策か、って事を。
具体的に指摘していきましょうか。
>地方の医師不足を招いたとされる臨床研修制度に関し
はい!
これ間違い。
医師不足の「原因」は、「臨床研修制度」ではありません。
日本の医者の総数は、臨床研修制度が始まる前も後も、
ほとんど変わっていませんから。
臨床研修制度のせい、ってのは、明らかに違いますよね。
日本の医師不足の原因は、
政府の「医師数削減策」のせいです。
『医師人口比。日本、20年に最下位へ』
の記事を始め、このブログでも何回も書いていますけど。
日本の人口当たりの医師数は、先進国中最下位。
十数年後には、韓国やトルコ、メキシコにも
抜かれるくらいの少なさです。
臨床研修制度が始まる前から、
日本では医師不足だったのですが。
臨床研修制度が始まって、それが「顕在化」しただけです。
ちょっと医学用語になってしまいますけど。
臨床研修制度は、日本の医師不足の「原因」ではなく、
「増悪因子」と言うのが正しいと思います。
「増悪因子」っていうのは、「促進させたもの」
って感じでしょうかね。
一般の人達にもわかりやすく言うと。
しかも、この「臨床研修制度」って言ったって。
現場の意見も聞かずに、「厚労省が勝手に作った制度」
ですからね。
なんか、「人ごと」みたいに言ってますけど。
仮に、臨床研修制度が悪い、って言うなら、
それは、厚労省が悪い、って言ってるのと同じですから。
今度新しい制度を作るときは、現場の意見を聞いて、
とか、やり方を変えるべきなのですが。
全く、そんな事はないようですね。
間違いを認めない限り、間違いは繰り返されるでしょうね。
>研修医が集中する大都市圏の定員を減らし、
若手をへき地勤務へと誘導することなどが目玉。
>昨年の場合、定員1万1306人に対し、
研修先が決まったのは8094人。
受け入れ枠が上回り地方には1人もいない指定病院もあった。
このため、大都市圏の枠を減らす案が浮上。
>・研修医の都市への集中の是正
はい!
これ、問題のすり替え。
日本で不足しているのは、「研修医」だけではありません。
それなのに、これは「医師不足」ではなく
「研修医不足」に問題をすり替えています。
「地方で研修医が足りない。」
って言ってる人、誰かいますか?
日本中で医師不足ですから。
特に地方では、「研修医も含めて」医者の数が
足りないのでしょうけど。
「研修医が足りないからなんとかしてくれ。」
って言っている地方はないですよ。
地方の人達からしたって、「医師免許はある」けど、
「全然患者を診れない医者」に来て貰ったって困るでしょ。
でも、この対策は、あくまで「研修医」を地方に送る
って政策ですよね、要は。
はっきり言って、そんな事したって、
ほとんど何の解決にもなりません。
地方で、医師免許を持っている人の数が増えるから。
現場を知らない役人は、それで満足かもしれませんけどね。
彼ら以外、実際に地方に住んでいる人達、
それに、地方に行かされる研修医も含め、
ほとんど良い事はありません。
「問題をすり替えるのが目玉」ってのも。
国民を舐めるのも、いい加減にして欲しいですね。
それと、医師不足と、話は少し変わるのですが。
『医学部に僻地勤務枠』
『医学部にへき地勤務枠2』
あたりの記事にも書きましたけど。
医者になって、一番重要なのは、最初の5年。
その中でも、最初の1,2年目っていうのが、
最も大事だと思います。
だから、「研修ができる病院」、っていうのは、
複数の指導医が各科にいて。
手術や検査なんかの症例もそこそこある病院
じゃないと、駄目なんですよ。
医者っていうのは、ある意味では「職人」ですから。
数を経験する事も大事なんですよ。
たくさん数だけこなせばよい、って訳ではないですけど。
いろんな指導を受けながら、それを実践して。
それで初めて「身に付く」んですよ。
机上の空論ばっか言ってる役人には
わかんないかもしれませんけどね。
医者になって最も大事な最初の1,2年を、
そういうきちんとした教育ができない病院で過ごしたら。
当然、その医者のレベルは下がります。
そして、それを取り戻すのは、容易じゃないですから。
医者としての、残りの30年、40年
レベルが低いままの医者でいる、って事になります。
もちろん、その後自分で勉強したり、トレーニングをして、
立派な医師になる方達もいますけど。
全体として、レベルが下がる事は間違いありません。
で
>昨年の場合、定員1万1306人に対し、
研修先が決まったのは8094人。
定員1万1306人っていうのは。
うちの病院に、研修医を出してくれ。
って手を挙げた病院、全部を合計した数ですよ。
そいで、8094人っていうのは、ほぼ研修医の総数ですね。
医師免許を貰っても、2年間の研修を受けなければ、
日本では普通の保険医として今後働く事はできないので。
最初から、美容整形しかやらない、とか。
研究しかやらない、って本当に特殊な0.1%位の人を除いて、
医師免許を貰った人、ほぼ全員の数です。
そいで問題になるのは。
定員1万1306人
このうち、研修医を受け入れる能力のない病院。
って言ったら、ちょっとかわいそうなんですが。
でも、きちんとした研修が出来る能力のない病院。
っていうのも、かなり含まれるんですよ。
研修医も、バカではないですから。
今後の自分の医者としての人生がかかっていますから。
自分で調査して、そういう病院には行ってないんですよ。
だから、手を挙げても研修医が来ない病院がある、
って事なんですよ。
そういう病院を淘汰する為。
病院同士を競争させて、病院のレベルを上げる為。
それで、わざと研修医の人数よりも
定員を多くしたはずなのですが。
それを、手の平返したように突然止める。
って事なんですよね。
で、今与党が言っている案。
この新聞記事には書いてないけど。
定員と研修医の数をぴったり同じにしたら
どうなるか、って言うと。
本来であれば、研修医を受け入れる能力がないから。
研修医が自分では行かない。
って言って、自然に淘汰されていた病院にまで
研修医が行かされる、って事になるんですよ。
そんな病院に行ったら。
元がいくら優秀な研修医だとしても、
所詮、医学部を出たばっかりの人間ですから。
きちんとしたトレーニングがされなかったら、
きちんとした医者ができるはずありません。
そういう人達がたくさん出来るので。
当然、若い医者のレベルは下がります。
そういう点でも、かなり問題がある案なんですよね、これ。
そんな事考えずに、とりあえず少しでも、
地方に「医師免許を持った人の数が増えれば良いだろ。」
って、案なんですよねー、これ。
この件に関しては、Yosyan先生が別の視点から斬っていますので、
そちらも見て下さいね!
→ 『新小児科医のつぶやき:緊急医師確保対策』
中間管理職先生も、おもしろおかしく書いていますよ!
→ 勤務医 開業つれづれ日記:寸劇 厚労省君と医師
「昨秋スタートの国立病院間の医師派遣、半年で打ち切りに」
他の医者が書いたブログを読みたい人は、ここからどうぞ!
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何回もこのブログに書いた事だから。
もう聞き飽きた人も多いかもしれませんが。
日本の医師数は、世界的に見ると先進国中で最下位。
OECD平均と同じくらいにするためには、
あと12万人医者が必要だ。
って話なんですが。
やっと、一般のマスコミでもそれに近い事を
取り上げましたねー。
あの毎日新聞も、日本の医師不足を取り上げましたよ(笑)
<医師人口比>日本、20年に最下位へ
OECD30カ国中
人口1000人当たりの日本の医師数が、2020年には
経済協力開発機構(OECD)加盟30カ国中最下位
に転落する恐れがあることが、近藤克則・
日本福祉大教授(社会疫学)の試算で分かった。
より下位の韓国など3カ国の増加率が日本を大きく上回るためだ。
日本各地で深刻化する医師不足について、
国は「医師の地域偏在が原因で、全体としては足りている」
との姿勢だが、国際水準から懸け離れた医師数の少なさが浮かんだ。
OECDによると、診療に従事する03年の日本の医師数
(診療医師数)は人口1000人あたり2人。
OECD平均の2.9人に遠く及ばず、加盟国中27位の少なさで、
▽韓国1.6人▽メキシコ1.5人▽トルコ1.4人
の3カ国を上回っているにすぎない。
一方、診療医師数の年平均増加率(90~03年)は
メキシコ3.2%、トルコ3.5%、韓国は5.5%に達する。
日本は1.26%と大幅に低く、
OECD各国中でも最低レベルにとどまる。
各国とも医療の高度化や高齢化に対応して
医師数を伸ばしているが、日本は「医師が過剰になる」として、
養成数を抑制する政策を続けているためだ。
近藤教授は、現状の増加率が続くと仮定し、
人口1000人あたりの診療医師数の変化を試算した。
09年に韓国に抜かれ、19年にメキシコ、
20年にはトルコにも抜かれるとの結果になった。
30年には韓国6.79人、メキシコ3.51人、
トルコ3.54人になるが、日本は2.80人で、
20年以上たっても現在のOECD平均にすら届かない。
近藤教授は「OECDは『医療費を低く抑えると、
医療の質の低下を招き、人材確保も困難になる』
と指摘している。
政府は医療費を抑えるため、医師数を抑え続けてきたが、
もう限界だ。少ない医師数でやれるというなら、
根拠や戦略を示すべきだ」と批判している。
『2007年5月28日:毎日新聞』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070528-00000006-mai-soci
もう削除されてしまった、新聞記事なので。
そのコピーを書いた、このブログの記事を見て欲しいのですが。
『将来医者の数は足りるの? 1』
つい半年前に。
>病院や診療所で働く医師数は、2015年に約28万5000人、
25年に約31万人、35年に約32万1000人と
順調に増加すると推定され、同省は
「全体では必要な医師数は供給される」と結論づけた。
って事でしたよね。
医者が実際に患者を診ている時間以外の事は、
全部勤務時間ではない。
当直も、勤務じゃない。
って、無理矢理な試算をしたら、
現在日本で医師は約9000人足りない、って
とんでもない結論を出したのも、いただけないんですが。
その後の記事で、30年後には医者は足りる。
って言っていたのですが。
半年経ったらどうですか。
>2020年には経済協力開発機構(OECD)
加盟30カ国中最下位に転落する恐れがある
って事ですか。
全く状況は変わっていないんですよね。
半年間で。
日本で医学部を卒業する人数も。
世界の医者の数も。
でも、半年前は、20年後は日本の医師数は足りる。
一方で、2020年(13年後)にはOECD当たりで
日本の医師数は最低になる。
って、おかしいですよね。
何故こうなったかっていうと。
厚労省の、作為的な数字のマジックに
みんな騙されていた、って事ですよ。
みんな、っていうか、マスコミと
マスコミの情報を鵜呑みにする国民ですけどね。
まあ、このブログを読んでいる人達は、
騙されていないと思いますけどね。
どこが数字のマジックかって事を、
過去の記事も含めて解説していきますか。
以前にNHKで放送された番組をまとめた記事
『医療に安心できますか1』
に書いた事なんですけどね。
>s45年にはOECD平均で1000人当たり医師数1.4人、
それに対して日本は1.1人と差は1000人当たり、0.3人。
今はOECD平均で1000人当たり医師3.0人。
日本は2.0人と差は1.0人で、
OECD平均との差は広がり続けている。
というように。
日本の医師数は、徐々に少しずつとはいえ、増えています。
ただし、他の国はもっと増えているんです。
医療の高度化や高齢化が進んでいるから、
医師の数が増えるのは当たり前なんです。
で、結果的に、日本と世界の、
人口当たりの医師数の「差」は広がっているんですよ。
メキシコ、トルコ、韓国等に比べたら、
世界の医師数の増加率は低いかもしれませんが。
それでも、日本よりは多いですから。
今後も、今のペースで行ったら、
「差」は広がるにきまっているんですよ。
で、日本より人口当たりの医師数の少ない
メキシコ、トルコ、韓国は、日本よりも増加率が高いから。
その3国にも抜かれて、最低になる、って事です。
日本は今でも先進国中最低。
2020年になったら、それ以外の国も含めて最低になる。
って事ですよ、増加率が低いから。
じゃあ何故、厚労省は20年後には医者の数が足りる。
って言っているかというと。
この文章を見ればわかります。
>病院や診療所で働く医師数は、2015年に約28万5000人、
25年に約31万人、35年に約32万1000人
これを人口当たりにすると、
30年後に医師数、人口1000人あたり約3人弱
って事は。
30年後に、「今」の基準を当てはめれば
足りますよ、って言ってるって事ですよ。
他の国は、どんどん医者の数は増えているから。
もっともっと医者の数は増えているはずなんだけど。
それは無視して、「全く他の国では医師数は増えない。
そいで、日本だけ医師数は増える。」
ってとんでもない仮定をしたら、
30年後は日本で医師数は足りる。
って言ってるんですよ。
あり得ないでしょ、そんな試算。
30年経って、物価は5倍になって。
給料が2倍になったら、給料が増えた。
って役人は喜びますか。
絶対ないでしょ、そんな事。
物価が5倍になったら、それ以上に給料が増えないと
納得しないでしょ。
そういう時は、周りと比べて。
とか言うくせに。
医師不足の時は、一切周りとの比較をしないんですよ。
政府や厚労省は。
医療費の問題も同じです。
医療費が増えている、って政府は言いますけど。
GDP比で何%って言い方はしないんですよ。
GDP比だと、日本の医療費は先進国中最低。
って話は、このブログをはじめ、医者のブログでは
良くみかける言葉ですが。
政府や厚労省は、一切そういう言い方をしません。
医療費の額でしか、ものを言いません。
しかも、その試算も、いい加減ですしね。
皆さんは、マスコミのように、
政府や厚労省の数字のマジックに騙されちゃ駄目ですよ!
病院選びもも、噂だけに頼っちゃ駄目ですよ。
大学病院についての、真実はこちら!
→ 「大学病院のうそ」 ~現役医師(Dr. I)が暴露する、大学病院の秘密
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いらないメルマガが貯まっちゃった人は、
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もう聞き飽きた人も多いかもしれませんが。
日本の医師数は、世界的に見ると先進国中で最下位。
OECD平均と同じくらいにするためには、
あと12万人医者が必要だ。
って話なんですが。
やっと、一般のマスコミでもそれに近い事を
取り上げましたねー。
あの毎日新聞も、日本の医師不足を取り上げましたよ(笑)
<医師人口比>日本、20年に最下位へ
OECD30カ国中
人口1000人当たりの日本の医師数が、2020年には
経済協力開発機構(OECD)加盟30カ国中最下位
に転落する恐れがあることが、近藤克則・
日本福祉大教授(社会疫学)の試算で分かった。
より下位の韓国など3カ国の増加率が日本を大きく上回るためだ。
日本各地で深刻化する医師不足について、
国は「医師の地域偏在が原因で、全体としては足りている」
との姿勢だが、国際水準から懸け離れた医師数の少なさが浮かんだ。
OECDによると、診療に従事する03年の日本の医師数
(診療医師数)は人口1000人あたり2人。
OECD平均の2.9人に遠く及ばず、加盟国中27位の少なさで、
▽韓国1.6人▽メキシコ1.5人▽トルコ1.4人
の3カ国を上回っているにすぎない。
一方、診療医師数の年平均増加率(90~03年)は
メキシコ3.2%、トルコ3.5%、韓国は5.5%に達する。
日本は1.26%と大幅に低く、
OECD各国中でも最低レベルにとどまる。
各国とも医療の高度化や高齢化に対応して
医師数を伸ばしているが、日本は「医師が過剰になる」として、
養成数を抑制する政策を続けているためだ。
近藤教授は、現状の増加率が続くと仮定し、
人口1000人あたりの診療医師数の変化を試算した。
09年に韓国に抜かれ、19年にメキシコ、
20年にはトルコにも抜かれるとの結果になった。
30年には韓国6.79人、メキシコ3.51人、
トルコ3.54人になるが、日本は2.80人で、
20年以上たっても現在のOECD平均にすら届かない。
近藤教授は「OECDは『医療費を低く抑えると、
医療の質の低下を招き、人材確保も困難になる』
と指摘している。
政府は医療費を抑えるため、医師数を抑え続けてきたが、
もう限界だ。少ない医師数でやれるというなら、
根拠や戦略を示すべきだ」と批判している。
『2007年5月28日:毎日新聞』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070528-00000006-mai-soci
もう削除されてしまった、新聞記事なので。
そのコピーを書いた、このブログの記事を見て欲しいのですが。
『将来医者の数は足りるの? 1』
つい半年前に。
>病院や診療所で働く医師数は、2015年に約28万5000人、
25年に約31万人、35年に約32万1000人と
順調に増加すると推定され、同省は
「全体では必要な医師数は供給される」と結論づけた。
って事でしたよね。
医者が実際に患者を診ている時間以外の事は、
全部勤務時間ではない。
当直も、勤務じゃない。
って、無理矢理な試算をしたら、
現在日本で医師は約9000人足りない、って
とんでもない結論を出したのも、いただけないんですが。
その後の記事で、30年後には医者は足りる。
って言っていたのですが。
半年経ったらどうですか。
>2020年には経済協力開発機構(OECD)
加盟30カ国中最下位に転落する恐れがある
って事ですか。
全く状況は変わっていないんですよね。
半年間で。
日本で医学部を卒業する人数も。
世界の医者の数も。
でも、半年前は、20年後は日本の医師数は足りる。
一方で、2020年(13年後)にはOECD当たりで
日本の医師数は最低になる。
って、おかしいですよね。
何故こうなったかっていうと。
厚労省の、作為的な数字のマジックに
みんな騙されていた、って事ですよ。
みんな、っていうか、マスコミと
マスコミの情報を鵜呑みにする国民ですけどね。
まあ、このブログを読んでいる人達は、
騙されていないと思いますけどね。
どこが数字のマジックかって事を、
過去の記事も含めて解説していきますか。
以前にNHKで放送された番組をまとめた記事
『医療に安心できますか1』
に書いた事なんですけどね。
>s45年にはOECD平均で1000人当たり医師数1.4人、
それに対して日本は1.1人と差は1000人当たり、0.3人。
今はOECD平均で1000人当たり医師3.0人。
日本は2.0人と差は1.0人で、
OECD平均との差は広がり続けている。
というように。
日本の医師数は、徐々に少しずつとはいえ、増えています。
ただし、他の国はもっと増えているんです。
医療の高度化や高齢化が進んでいるから、
医師の数が増えるのは当たり前なんです。
で、結果的に、日本と世界の、
人口当たりの医師数の「差」は広がっているんですよ。
メキシコ、トルコ、韓国等に比べたら、
世界の医師数の増加率は低いかもしれませんが。
それでも、日本よりは多いですから。
今後も、今のペースで行ったら、
「差」は広がるにきまっているんですよ。
で、日本より人口当たりの医師数の少ない
メキシコ、トルコ、韓国は、日本よりも増加率が高いから。
その3国にも抜かれて、最低になる、って事です。
日本は今でも先進国中最低。
2020年になったら、それ以外の国も含めて最低になる。
って事ですよ、増加率が低いから。
じゃあ何故、厚労省は20年後には医者の数が足りる。
って言っているかというと。
この文章を見ればわかります。
>病院や診療所で働く医師数は、2015年に約28万5000人、
25年に約31万人、35年に約32万1000人
これを人口当たりにすると、
30年後に医師数、人口1000人あたり約3人弱
って事は。
30年後に、「今」の基準を当てはめれば
足りますよ、って言ってるって事ですよ。
他の国は、どんどん医者の数は増えているから。
もっともっと医者の数は増えているはずなんだけど。
それは無視して、「全く他の国では医師数は増えない。
そいで、日本だけ医師数は増える。」
ってとんでもない仮定をしたら、
30年後は日本で医師数は足りる。
って言ってるんですよ。
あり得ないでしょ、そんな試算。
30年経って、物価は5倍になって。
給料が2倍になったら、給料が増えた。
って役人は喜びますか。
絶対ないでしょ、そんな事。
物価が5倍になったら、それ以上に給料が増えないと
納得しないでしょ。
そういう時は、周りと比べて。
とか言うくせに。
医師不足の時は、一切周りとの比較をしないんですよ。
政府や厚労省は。
医療費の問題も同じです。
医療費が増えている、って政府は言いますけど。
GDP比で何%って言い方はしないんですよ。
GDP比だと、日本の医療費は先進国中最低。
って話は、このブログをはじめ、医者のブログでは
良くみかける言葉ですが。
政府や厚労省は、一切そういう言い方をしません。
医療費の額でしか、ものを言いません。
しかも、その試算も、いい加減ですしね。
皆さんは、マスコミのように、
政府や厚労省の数字のマジックに騙されちゃ駄目ですよ!
病院選びもも、噂だけに頼っちゃ駄目ですよ。
大学病院についての、真実はこちら!
→ 「大学病院のうそ」 ~現役医師(Dr. I)が暴露する、大学病院の秘密
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以前から、何回もこのブログで取り上げている
奈良の、「大淀病院事件」。
この事件で、遺族が大淀町と産科医の先生を
提訴したようですね。
某新聞に、私のブログが名指しで悪者扱いされて。
すぐに、この件に関して記事を書いたら、
遺族やマスコミに対する批判というか。
下手したら中傷にしかならないので。
敢えて、ちょっと時間をおいてから書いてみました。
Dr. Iのブログには、中傷があふれている。
とか、言われたくないですからね。
感情的になってしまいそうなので。
敢えて、事実の経過とちょっとした疑問点だけを
羅列する事にします。
奈良・妊婦転送死亡:「異常見過ごし死亡」
遺族、大淀町と医師を提訴
奈良県大淀町立大淀病院で昨年8月、同県五條市のTさん
が分娩(ぶんべん)中に意識不明となり、
転送先で脳内出血で死亡した問題で、遺族は23日、
病院を経営する大淀町と担当産科医を相手取り、
慰謝料など損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。
「大淀病院の担当医が脳の異常を見過ごしたことが
死亡につながった」と過失責任を主張している。
提訴したのは夫(25)と、転送先で生まれた9カ月の長男。
訴状によると、Tさんは昨年8月7日、出産のため大淀病院に入院。
翌8日午前0時ごろ頭痛を訴えた後、突然意識を失った。
産科医は頭痛と陣痛から来る失神と説明し、仮眠のため退室。
同1時40分ごろ、両腕が硬直するなど脳内出血を
うかがわせる症状が表れたが、来室した産科医は子癇発作
と誤診して処置をせずに病室を離れ、
同4時半ごろまで病室に来なかった。
病院は同2時ごろまでに転送先探しを始め、Tさんは19病院で
転送を断られた後、大阪府吹田市の
国立循環器病センターに同6時ごろ到着。
CTで右脳に大血腫が見つかった。
長男は帝王切開で生まれたが、Tさんは8日後に死亡した。
死亡診断書では同センター受診時、Tさんの意識が刺激に
まったく反応しないレベルに達していたなどとする記載があり、
遺族は「脳内出血の発症は午前0時ごろ」と主張。
「これ以降、家族らが再三脳の異常を訴えたのに産科医は
CTなどの検査をせず、手術でも回復しないほど
脳内出血を進行させた」としている。
医師の対応について夫は「命を助けようとする
必死さが見られなかった。
もしあれば、心から死を受け入れられた」。
同席した父は「裁判なんて考えていなかった。
お金じゃないんです。何があったのか知りたいのです」
と訴えた。
参照:毎日新聞社、2007年5月24日
これは、毎日新聞の記事なのですが。
どのマスコミも、スタンスは一緒のようですね。
テレビに関しては、座位先生のブログに詳しく書いてあるので。
そちらを見て下さいね!
『不当な提訴とマスメディア(大淀妊婦事件)』
毎日新聞の記事では、いろいろと突っ込みどころが満載で。
何を書こうか迷ったのですが、ポイントだけ。
もちろん、私は訴状を見ていないのですが。
訴状によると、
>同1時40分ごろ、両腕が硬直するなど脳内出血を
うかがわせる症状が表れた
って事ですよね。
そいで、
>来室した産科医は子癇発作と誤診して処置をせずに
病室を離れ、同4時半ごろまで病室に来なかった。
という事らしいですけど。
遺族が公開したカルテ(看護記録)を元にして書いた、
『奈良の産科医 詳細2』の記事で書いたとおり、
0:14に突然の意識消失があって。
その後、内科の医師と2人がかりで身体所見を取って。
それで、異常がないから、脳出血や脳梗塞ではないだろう、
と判断しているわけですわ。
そして、『大淀病院、専門家(神経内科医)の意見』
の記事にも書いてあるように。
後から専門家である、神経内科の医師が見ても、
この段階では「脳出血ではない。」と、はっきり言っています。
そして、これはマスコミの圧力によって一時閉鎖に追い込まれた、
専門家達が集まるm3の掲示板でも同じ意見でした。
その後、何もしていないような事が書いていますけど。
1:40までの間に、4回も看護師に見回りに行かせて、
異常があったら報告するように指示しています。
それで、1:40頃、急変して、
頭のCTを撮る事も検討したけれども。
頭のCTっていうのは、ただの検査ですから。
脳外科医のいない、大淀病院で撮っただけでは、
何の解決にもなりませんから。
それであれば、早く搬送先を決めた方が良いだろう。
と、判断して、いろんな病院に電話をかけまくったのですよ。
で、子癇の治療をしたり、内科医と交代で
患者ベッドサイド行ったりしているわけですよね。
この産科医の先生は。
これは、遺族がマスコミに公開したカルテの看護記録
に書いている部分だから。
それは正しいと思うのですがね。
違うって事なのでしょうかね。
そして、明らかにおかしいのは。
>同1時40分ごろ、両腕が硬直するなど脳内出血を
うかがわせる症状が表れた
って訴状には書いてあるんですよね。
1:40に、脳内出血を疑わせる症状って。
それなのに、
>遺族は「脳内出血の発症は午前0時ごろ」と主張。
1:40に、脳内出血を疑わせる症状が出たなら、
脳内出血が起きたのは、1:40なんじゃないですか。
午前0時に脳内出血になった、って
どうやって証明するんでしょうかねー。
どうゆう説明を遺族側がするのか、
聞いてみたいですね、是非。
>医師の対応について夫は「命を助けようとする
必死さが見られなかった。
もしあれば、心から死を受け入れられた」。
夜中の0時から午前4:50まで、内科の医師と交代で
ベッドサイドについて処置をしたり。
19もの病院に電話をかけまくって。
それで、必死さが見られないのですか。
そうですか。
>お金じゃないんです。何があったのか知りたいのです
m3の掲示板で、専門家達が議論して。
何があったか、真実がはっきりしたと思うのですがねー。
マスコミの圧力で、一時閉鎖に追い込まれましたけど。
普通は、損害賠償の金額を、きちんと言うはずなのですが。
お金じゃないなら、きっとものすごい少額なんですよね、当然。
それだったら、前代未聞な位、少額の訴訟って事を、
マスコミを使って報道すれば良いんじゃないですかねー。
妊婦の突然死といえば、肺梗塞。
別名、「エコノミークラス症候群」
「エコノミークラス症候群」について知りたい人は、これを読んでね!
→ 『気をつけて!死んじゃうかも!フライトの旅行で注意すべき病気!』
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奈良の、「大淀病院事件」。
この事件で、遺族が大淀町と産科医の先生を
提訴したようですね。
某新聞に、私のブログが名指しで悪者扱いされて。
すぐに、この件に関して記事を書いたら、
遺族やマスコミに対する批判というか。
下手したら中傷にしかならないので。
敢えて、ちょっと時間をおいてから書いてみました。
Dr. Iのブログには、中傷があふれている。
とか、言われたくないですからね。
感情的になってしまいそうなので。
敢えて、事実の経過とちょっとした疑問点だけを
羅列する事にします。
奈良・妊婦転送死亡:「異常見過ごし死亡」
遺族、大淀町と医師を提訴
奈良県大淀町立大淀病院で昨年8月、同県五條市のTさん
が分娩(ぶんべん)中に意識不明となり、
転送先で脳内出血で死亡した問題で、遺族は23日、
病院を経営する大淀町と担当産科医を相手取り、
慰謝料など損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。
「大淀病院の担当医が脳の異常を見過ごしたことが
死亡につながった」と過失責任を主張している。
提訴したのは夫(25)と、転送先で生まれた9カ月の長男。
訴状によると、Tさんは昨年8月7日、出産のため大淀病院に入院。
翌8日午前0時ごろ頭痛を訴えた後、突然意識を失った。
産科医は頭痛と陣痛から来る失神と説明し、仮眠のため退室。
同1時40分ごろ、両腕が硬直するなど脳内出血を
うかがわせる症状が表れたが、来室した産科医は子癇発作
と誤診して処置をせずに病室を離れ、
同4時半ごろまで病室に来なかった。
病院は同2時ごろまでに転送先探しを始め、Tさんは19病院で
転送を断られた後、大阪府吹田市の
国立循環器病センターに同6時ごろ到着。
CTで右脳に大血腫が見つかった。
長男は帝王切開で生まれたが、Tさんは8日後に死亡した。
死亡診断書では同センター受診時、Tさんの意識が刺激に
まったく反応しないレベルに達していたなどとする記載があり、
遺族は「脳内出血の発症は午前0時ごろ」と主張。
「これ以降、家族らが再三脳の異常を訴えたのに産科医は
CTなどの検査をせず、手術でも回復しないほど
脳内出血を進行させた」としている。
医師の対応について夫は「命を助けようとする
必死さが見られなかった。
もしあれば、心から死を受け入れられた」。
同席した父は「裁判なんて考えていなかった。
お金じゃないんです。何があったのか知りたいのです」
と訴えた。
参照:毎日新聞社、2007年5月24日
これは、毎日新聞の記事なのですが。
どのマスコミも、スタンスは一緒のようですね。
テレビに関しては、座位先生のブログに詳しく書いてあるので。
そちらを見て下さいね!
『不当な提訴とマスメディア(大淀妊婦事件)』
毎日新聞の記事では、いろいろと突っ込みどころが満載で。
何を書こうか迷ったのですが、ポイントだけ。
もちろん、私は訴状を見ていないのですが。
訴状によると、
>同1時40分ごろ、両腕が硬直するなど脳内出血を
うかがわせる症状が表れた
って事ですよね。
そいで、
>来室した産科医は子癇発作と誤診して処置をせずに
病室を離れ、同4時半ごろまで病室に来なかった。
という事らしいですけど。
遺族が公開したカルテ(看護記録)を元にして書いた、
『奈良の産科医 詳細2』の記事で書いたとおり、
0:14に突然の意識消失があって。
その後、内科の医師と2人がかりで身体所見を取って。
それで、異常がないから、脳出血や脳梗塞ではないだろう、
と判断しているわけですわ。
そして、『大淀病院、専門家(神経内科医)の意見』
の記事にも書いてあるように。
後から専門家である、神経内科の医師が見ても、
この段階では「脳出血ではない。」と、はっきり言っています。
そして、これはマスコミの圧力によって一時閉鎖に追い込まれた、
専門家達が集まるm3の掲示板でも同じ意見でした。
その後、何もしていないような事が書いていますけど。
1:40までの間に、4回も看護師に見回りに行かせて、
異常があったら報告するように指示しています。
それで、1:40頃、急変して、
頭のCTを撮る事も検討したけれども。
頭のCTっていうのは、ただの検査ですから。
脳外科医のいない、大淀病院で撮っただけでは、
何の解決にもなりませんから。
それであれば、早く搬送先を決めた方が良いだろう。
と、判断して、いろんな病院に電話をかけまくったのですよ。
で、子癇の治療をしたり、内科医と交代で
患者ベッドサイド行ったりしているわけですよね。
この産科医の先生は。
これは、遺族がマスコミに公開したカルテの看護記録
に書いている部分だから。
それは正しいと思うのですがね。
違うって事なのでしょうかね。
そして、明らかにおかしいのは。
>同1時40分ごろ、両腕が硬直するなど脳内出血を
うかがわせる症状が表れた
って訴状には書いてあるんですよね。
1:40に、脳内出血を疑わせる症状って。
それなのに、
>遺族は「脳内出血の発症は午前0時ごろ」と主張。
1:40に、脳内出血を疑わせる症状が出たなら、
脳内出血が起きたのは、1:40なんじゃないですか。
午前0時に脳内出血になった、って
どうやって証明するんでしょうかねー。
どうゆう説明を遺族側がするのか、
聞いてみたいですね、是非。
>医師の対応について夫は「命を助けようとする
必死さが見られなかった。
もしあれば、心から死を受け入れられた」。
夜中の0時から午前4:50まで、内科の医師と交代で
ベッドサイドについて処置をしたり。
19もの病院に電話をかけまくって。
それで、必死さが見られないのですか。
そうですか。
>お金じゃないんです。何があったのか知りたいのです
m3の掲示板で、専門家達が議論して。
何があったか、真実がはっきりしたと思うのですがねー。
マスコミの圧力で、一時閉鎖に追い込まれましたけど。
普通は、損害賠償の金額を、きちんと言うはずなのですが。
お金じゃないなら、きっとものすごい少額なんですよね、当然。
それだったら、前代未聞な位、少額の訴訟って事を、
マスコミを使って報道すれば良いんじゃないですかねー。
妊婦の突然死といえば、肺梗塞。
別名、「エコノミークラス症候群」
「エコノミークラス症候群」について知りたい人は、これを読んでね!
→ 『気をつけて!死んじゃうかも!フライトの旅行で注意すべき病気!』
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医療崩壊を進めている原因の一つに。
「一部の患者のモラル低下。」
っていう事があるんですよね、残念ながら。
そして、そういった「一部の患者」のせいで、
「本当に治療が必要な重症患者」が素早く、
適切な治療が受けられない。
そして、彼らのせいで、助けられたかもしれない
尊い命が失われている。
そういう現状があるんですよ。
残念ながら。
そういった残念な事が、少しでも解消できるかもしれない、
新たな試みが東京で始まりましたね。
軽症者の救急車搬送お断り、
東京消防庁が来月から試験運用
119番通報の急増に対応するため、
東京消防庁は来月1日から、救急隊員が現場で救急搬送の
必要のない患者を選別する「トリアージ(患者の選択)」制度を
全国で初めて試験運用する。
社会の高齢化もあり、搬送の遅れが重大な結果を招くケースが
増えていることから、軽度の患者や救急車を
タクシー代わりにしようとする通報者には民間搬送の利用を求める。
これによって年間約5000件の搬送が不要となる見込みで、
同庁は、通報から平均7分30秒かかっている
救急車の到着時間の短縮につなげたいとしている。
東京消防庁によると、都内(東久留米市、稲城市、島しょ部を除く)
の救急車の出動件数は、1995年の44万8450件から、
2005年には69万9971件に急増。
これに伴い、救急車が到着するまでの平均時間も、
95年の6分18秒から05年には7分30秒と、
1分12秒も遅くなった。
『読売新聞:2007年5月23日 』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070523-00000005-yom-soci
この運用を行って最も得をするのは、
「本当の重症患者」です。
この記事にも書いてありますけど。
>救急車が到着するまでの平均時間も、95年の6分18秒から
05年には7分30秒と、1分12秒も遅くなった。
って事ですから。
救急車が着くのが、一分早ければ助かった。
という人が、仮にいたとしたら。
10年前なら助かったけど。
残念ながら、今はタクシー代わりに救急車を使う輩
のせいで、助からないって事ですよ。
実際、一分早ければ助かったかもしれない患者が、
何人も命を落としているのでしょう。
東京で、軽症患者を救急車が運ばなくなれば、
そういう患者を1人でも2人でも救える可能性がある。
そういった意味で、画期的な試みだと思います。
そして、医者側からみたら、この運用には、
もう一つメリットがあります。
以前から、医師の過労が医療崩壊の一因。
という事をこのブログでも書いていますけど。
医者が過労になっている原因の一つに、
医師の時間外労働っていうのがあるんですよ。
時間外でも、患者や病気は待ってくれないので。
重症患者、命に関わる患者が夜中や明け方でも、
病院に来る、って事自体はやむを得ないんですよ。
当然、それを否定する気はありません。
困るのは、病院をコンビニのように「24時間営業」
だと思って、軽症でも気軽にかかる患者なんですよ。
そういう輩が増えているので、医師の時間外労働が
増えて、過労につながっている。
という面がありますから。
軽症患者で、救急車ならタクシー代わりで便利。
しかも「ただ」なので、病院に行こうか。
って思っていた患者が。
この制度ができて、夜にタクシー呼んだら、
金かかるかし。
たいした病気じゃないなら、
じゃあ、今日は病院に行くの止めようか。
っていう患者が減ってくれれば良いな、
と思っています。
後、ちょっと気になった点が一つ。
>年間約5000件の搬送が不要となる見込み
>救急車の出動件数は2005年には69万9971件
えーっと。
69万9971件のうちの5000件って事は。
1%以下ですか、減るの。
完全に私の印象なのですが。
時間外に来る患者の中で、約8割は、
緊急性を要さない患者だと思います。
救急車以外で来る患者に関しては、
9割近くが、緊急性がない患者。
という印象を持っています。
私、今までに、当直を含めたら数十箇所の病院で
働いていますけど。
ほとんど、どの病院でも割合は変わりません。
救急車に関しては、かなり意見が分かれると思いますが。
半分以上は、緊急性がない患者って印象があります。
重症患者はだいたい、2~4割くらいでしょうかね。
かなり割り引いても。
まあ、医者が診て緊急性がない、って判断できるだけで。
救急隊が判断できるレベルは、また違うので
なんとも言えないとは思いますが。
でも、誰がどう考えたって軽症だろう。
って患者は、救急車で来る患者の1割くらいは
いると思うんですけどねー。
この試算では1%以下なんですが。
東京全部でやるんじゃないんですかねー。
この試み。
そこ、ちょっと疑問に思いました。
緊急性のある病気のうちの一つ、肺梗塞。
別名「エコノミークラス症候群」に関しては、これを読んでね!
→ 「気をつけて!死んじゃうかも!フライトの旅行で注意すべき病気!」
救急車で運ばれる、病院の代表格。
大学病院について知りたい人は、こちらからね!
「大学病院のうそ」 ~現役医師(Dr. I)が暴露する、大学病院の秘密
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「一部の患者のモラル低下。」
っていう事があるんですよね、残念ながら。
そして、そういった「一部の患者」のせいで、
「本当に治療が必要な重症患者」が素早く、
適切な治療が受けられない。
そして、彼らのせいで、助けられたかもしれない
尊い命が失われている。
そういう現状があるんですよ。
残念ながら。
そういった残念な事が、少しでも解消できるかもしれない、
新たな試みが東京で始まりましたね。
軽症者の救急車搬送お断り、
東京消防庁が来月から試験運用
119番通報の急増に対応するため、
東京消防庁は来月1日から、救急隊員が現場で救急搬送の
必要のない患者を選別する「トリアージ(患者の選択)」制度を
全国で初めて試験運用する。
社会の高齢化もあり、搬送の遅れが重大な結果を招くケースが
増えていることから、軽度の患者や救急車を
タクシー代わりにしようとする通報者には民間搬送の利用を求める。
これによって年間約5000件の搬送が不要となる見込みで、
同庁は、通報から平均7分30秒かかっている
救急車の到着時間の短縮につなげたいとしている。
東京消防庁によると、都内(東久留米市、稲城市、島しょ部を除く)
の救急車の出動件数は、1995年の44万8450件から、
2005年には69万9971件に急増。
これに伴い、救急車が到着するまでの平均時間も、
95年の6分18秒から05年には7分30秒と、
1分12秒も遅くなった。
『読売新聞:2007年5月23日 』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070523-00000005-yom-soci
この運用を行って最も得をするのは、
「本当の重症患者」です。
この記事にも書いてありますけど。
>救急車が到着するまでの平均時間も、95年の6分18秒から
05年には7分30秒と、1分12秒も遅くなった。
って事ですから。
救急車が着くのが、一分早ければ助かった。
という人が、仮にいたとしたら。
10年前なら助かったけど。
残念ながら、今はタクシー代わりに救急車を使う輩
のせいで、助からないって事ですよ。
実際、一分早ければ助かったかもしれない患者が、
何人も命を落としているのでしょう。
東京で、軽症患者を救急車が運ばなくなれば、
そういう患者を1人でも2人でも救える可能性がある。
そういった意味で、画期的な試みだと思います。
そして、医者側からみたら、この運用には、
もう一つメリットがあります。
以前から、医師の過労が医療崩壊の一因。
という事をこのブログでも書いていますけど。
医者が過労になっている原因の一つに、
医師の時間外労働っていうのがあるんですよ。
時間外でも、患者や病気は待ってくれないので。
重症患者、命に関わる患者が夜中や明け方でも、
病院に来る、って事自体はやむを得ないんですよ。
当然、それを否定する気はありません。
困るのは、病院をコンビニのように「24時間営業」
だと思って、軽症でも気軽にかかる患者なんですよ。
そういう輩が増えているので、医師の時間外労働が
増えて、過労につながっている。
という面がありますから。
軽症患者で、救急車ならタクシー代わりで便利。
しかも「ただ」なので、病院に行こうか。
って思っていた患者が。
この制度ができて、夜にタクシー呼んだら、
金かかるかし。
たいした病気じゃないなら、
じゃあ、今日は病院に行くの止めようか。
っていう患者が減ってくれれば良いな、
と思っています。
後、ちょっと気になった点が一つ。
>年間約5000件の搬送が不要となる見込み
>救急車の出動件数は2005年には69万9971件
えーっと。
69万9971件のうちの5000件って事は。
1%以下ですか、減るの。
完全に私の印象なのですが。
時間外に来る患者の中で、約8割は、
緊急性を要さない患者だと思います。
救急車以外で来る患者に関しては、
9割近くが、緊急性がない患者。
という印象を持っています。
私、今までに、当直を含めたら数十箇所の病院で
働いていますけど。
ほとんど、どの病院でも割合は変わりません。
救急車に関しては、かなり意見が分かれると思いますが。
半分以上は、緊急性がない患者って印象があります。
重症患者はだいたい、2~4割くらいでしょうかね。
かなり割り引いても。
まあ、医者が診て緊急性がない、って判断できるだけで。
救急隊が判断できるレベルは、また違うので
なんとも言えないとは思いますが。
でも、誰がどう考えたって軽症だろう。
って患者は、救急車で来る患者の1割くらいは
いると思うんですけどねー。
この試算では1%以下なんですが。
東京全部でやるんじゃないんですかねー。
この試み。
そこ、ちょっと疑問に思いました。
緊急性のある病気のうちの一つ、肺梗塞。
別名「エコノミークラス症候群」に関しては、これを読んでね!
→ 「気をつけて!死んじゃうかも!フライトの旅行で注意すべき病気!」
救急車で運ばれる、病院の代表格。
大学病院について知りたい人は、こちらからね!
「大学病院のうそ」 ~現役医師(Dr. I)が暴露する、大学病院の秘密
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最近、検査や治療の「合併症」なのに。
「医療ミス」だ、って事で裁判になる、
って事例が増えていますよね。
心臓カテーテル検査の合併症で脳梗塞になったのに、
医療ミスだ、って訴訟があったみたいですよ。
このブログでは、何回も言っていますが。
「医療ミス」、っていうのと「合併症」っていうのは、
別のものなんですよ。
ちなみに、「合併症」をウィキペディアでみると。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
合併症(がっぺいしょう、英語:complications)とは、
原疾患(英語:primary illness)が前提となって生ずる
続発性の病態または病変である。
同義語としては併発症、余病などがある。
あんま、わかりやすくないですね(笑)
ま、これは、病気の合併症って事なんですが。
有名なのは、「糖尿病」ですかね。
糖尿病の三大合併症っていうのは、
腎症、網膜症、神経症です。
糖尿病が悪くなると、腎臓が悪くなり透析になったり。
目が悪くなって、失明したり。
神経がやられて、EDになったり、
足の痛みが無くなって、気づかないうちに、
足からばい菌が入って、
足を切断しなきゃならなくなったりします。
こういう風に、「元の病気が進んで、
他の病気になっちゃう。」
そういうのを、「病気の合併症」って言います。
それとは別に、「検査や治療の合併症」
ってのもあるんですよ。
「合併症」って、同じ言葉ですけどね。
手術をすれば、体を切るわけだから。
当然、血は出ますし。
もしかしたら、ばい菌が入って、感染するかもしれない。
そいうのも、合併症って言います。
私は循環器内科医なので、
心臓の検査なんかもするんですよ。
心臓のエコーとか、ただの心電図くらいなら、
基本的には合併症は無いんですけど。
体の中に、管を入れてやるような、
検査や治療の場合は、必ず「合併症」があります。
心臓の表面を走っていて、
心臓に血液を送っている血管。
この血管の事を冠動脈って言うんです。
冠動脈が狭くなって、胸が痛くなる病気の事を
「狭心症」って言います。
で、これが進んで、心臓の血管(冠動脈)が詰まると
「心筋梗塞」って病気になります。
加古川の時も書きましたけど。
心筋梗塞っていうのは、現代の医療でも、
10-20%位は死んでしまう、恐ろしい病気です。
で、狭心症とか、心筋梗塞って確実に診断するのは、
心臓の表面の血管(冠動脈)を直接見て、
それが狭いのか、詰まっているのか、
って事を見るしかないんですよ。
心筋梗塞になれば、心電図が変化したり。
心臓の筋肉(心筋)が壊れて、それが
採血の検査をすればわかる。
って事はあるんですが。
あくまで「確定診断」は、冠動脈を直接
見る検査です。
この検査の事を「心臓カテーテル検査」
って言います。
具体的にどうやるか、って言うと。
太股の付け根の動脈や、手首、肘の
動脈に針を刺して、管を入れて。
その管を通して、長―いチューブみたいなの(カテーテル)を、
心臓の当たりまで持っていって。
それを冠動脈に入れて、そこから
造影剤を流して冠動脈が狭いかどうかを見る検査です。
絵で見ると、こんな感じ。
「心臓カテーテル検査」
これらをふまえて、この記事を見て下さい。
心臓カテーテル訴訟、第一回口頭弁論
心臓カテーテルの検査を受けた際、脳梗塞を起こし、
寝たきりの状態になったのは、病院側のミスが原因だ
などとして、県内の男性とその家族が
およそ9400万円の損害賠償を求めている
裁判の第一回口頭弁論が開かれ、
被告の病院側は全面的に争う構えを見せました。
訴えているのは、県内に住む
73歳の男性とその家族です。
この男性は、7年前、国立南九州中央病院、
現在の鹿児島医療センターで、
動脈に細い管を通して異常がないかを調べる
心臓カテーテルの検査を受けました。
その際、男性は脳梗塞を起こし、
現在まで寝たきりの状態が続いています。
訴えによりますと、医師がカテーテル操作を
誤って動脈に空気が入ったため
脳梗塞になったと考えられるほか、
検査の危険性について、事前に十分な説明を
していなかったとして、病院に、
およそ9400万円の損害賠償を求めています。
きょう開かれた第一回口頭弁論で、
被告の病院側は「説明義務は尽くしていた」
などとする答弁書を提出し、
全面的に争う構えを見せました。
原告の男性側は
「そもそも心臓カテーテル検査を受けるような症状はなく
検査には危険が伴うことも十分に説明がなかった」
として主張していますがきょうの第一回口頭弁論で
被告の病院は「検査の必要があり、検査前の説明も行った。
しかし脳梗塞になった原因はわからない」
などとして全面的に争う構えを示しました。
「2007.4.25 MBCニュース」
「2007.4.25 KTSニュース」
血液型を間違って輸血した、とか。
薬の量を10倍使った、とか。
患者を間違えた、とか。
そういうのは、「医療ミス」ですけどね。
どんなに注意してやっても、起こってしまう事
っていうのは、医療には必ずあるんですよ。
治療や検査などの医療を行う上で、
かならず伴う危険が伴うんです。
そういうのを治療や検査の合併症って言います。
心臓カテーテル検査の合併症っていうのは、
具体的にどのくらいあるのか、っていうと、この位。
さっきの図の下の方に書いてありますけど。
○心臓カテーテル検査の合併症
急性心筋梗塞
冠動脈の近位部に病変が存在した場合など、
カテーテル操作が原因で冠動脈閉塞を来たし
心筋梗塞を発症することがあります。
病態によっては緊急バイパス手術が
必要となる場合もあります。
頻度 0.02%
脳血管障害(脳梗塞)
病的な動脈壁から遊離した血栓やコレステロールなどが
脳血管で塞栓症を来たしたり、もともと脳血管に病変があり
検査中の血圧変動などが原因で閉塞することがあります。
結果的に麻痺や意識障害などの後遺症を残す可能性もあります。
頻度 0.1%
腎機能障害
造影剤は腎臓から排出されますのでこれにより
腎障害が生じたり、血栓やコレステロールでの
塞栓症でも障害されます。
高度な障害では透析治療が必要となります。
出血
穿刺部の皮下出血から血管穿孔による血腫形成など
輸血や外科的修復を要する重篤なものもあります。
稀なものに、カテーテルが心筋を貫いて
心嚢内に出血する心タンポナーデがあり、
これは心嚢穿刺や緊急手術が必要となります。
末梢動脈障害
穿刺部での動脈損傷(血管壁解離、仮性瘤形成、動静脈瘻など)や、
カテーテルによる血管損傷や塞栓で生じる
動脈狭窄や閉塞があります。
血管外科的な修復が必要となる場合もあります。
末梢神経障害
穿刺時に動脈と並走する末梢神経を傷つけ、
痛みやしびれが残存してしまうことがあります。
造影剤・薬剤ショック
造影剤や検査に必要な薬剤(止血剤、抗生物質など)が
体に合わないためのアレルギー反応で、軽いものは蕁麻疹から、
高度では気管支喘息やショック状態に至ることもあります。
不整脈
電気的除細動を要する頻拍性不整脈や、
短期ペーシングを要する
徐脈性不整脈が検査中に発生することがあります。
血行動態の悪化
心機能が悪い場合には、造影剤や点滴の影響で
血圧低下や心不全を発症することがあります。
カテーテルの改良や検査技術の進歩に伴い、
生命に関る重篤な合併症の発生率は0.2%前後と
極めて稀なものとなっています。
参考:「心臓カテーテル検査」
あえて書いていないのかもしれませんが。
頻度は0.02%と少ないですけど、
「死亡」っていうのもあります。
その他、「感染症」、「塞栓症」、なんかもあります。
ま、細かいのは良いんですけど。
この訴訟では「脳梗塞」は医療ミスのせいだ、って言ってますけど。
「医療ミス」ではなく、単なる「合併症」だと思いますよ、私は。
原告側の主張が、医学的におかしいのですけど。
長くなったので、具体的にどこがおかしいかは、
今度の記事でって事にしておきますかね。
心筋梗塞になりたくない人は、これを読んで
生活習慣病を予防してね!
→ 「日本一わかりやすい!「糖尿病」
→ 日本一わかりやすい!「高血圧」
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「医療ミス」だ、って事で裁判になる、
って事例が増えていますよね。
心臓カテーテル検査の合併症で脳梗塞になったのに、
医療ミスだ、って訴訟があったみたいですよ。
このブログでは、何回も言っていますが。
「医療ミス」、っていうのと「合併症」っていうのは、
別のものなんですよ。
ちなみに、「合併症」をウィキペディアでみると。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
合併症(がっぺいしょう、英語:complications)とは、
原疾患(英語:primary illness)が前提となって生ずる
続発性の病態または病変である。
同義語としては併発症、余病などがある。
あんま、わかりやすくないですね(笑)
ま、これは、病気の合併症って事なんですが。
有名なのは、「糖尿病」ですかね。
糖尿病の三大合併症っていうのは、
腎症、網膜症、神経症です。
糖尿病が悪くなると、腎臓が悪くなり透析になったり。
目が悪くなって、失明したり。
神経がやられて、EDになったり、
足の痛みが無くなって、気づかないうちに、
足からばい菌が入って、
足を切断しなきゃならなくなったりします。
こういう風に、「元の病気が進んで、
他の病気になっちゃう。」
そういうのを、「病気の合併症」って言います。
それとは別に、「検査や治療の合併症」
ってのもあるんですよ。
「合併症」って、同じ言葉ですけどね。
手術をすれば、体を切るわけだから。
当然、血は出ますし。
もしかしたら、ばい菌が入って、感染するかもしれない。
そいうのも、合併症って言います。
私は循環器内科医なので、
心臓の検査なんかもするんですよ。
心臓のエコーとか、ただの心電図くらいなら、
基本的には合併症は無いんですけど。
体の中に、管を入れてやるような、
検査や治療の場合は、必ず「合併症」があります。
心臓の表面を走っていて、
心臓に血液を送っている血管。
この血管の事を冠動脈って言うんです。
冠動脈が狭くなって、胸が痛くなる病気の事を
「狭心症」って言います。
で、これが進んで、心臓の血管(冠動脈)が詰まると
「心筋梗塞」って病気になります。
加古川の時も書きましたけど。
心筋梗塞っていうのは、現代の医療でも、
10-20%位は死んでしまう、恐ろしい病気です。
で、狭心症とか、心筋梗塞って確実に診断するのは、
心臓の表面の血管(冠動脈)を直接見て、
それが狭いのか、詰まっているのか、
って事を見るしかないんですよ。
心筋梗塞になれば、心電図が変化したり。
心臓の筋肉(心筋)が壊れて、それが
採血の検査をすればわかる。
って事はあるんですが。
あくまで「確定診断」は、冠動脈を直接
見る検査です。
この検査の事を「心臓カテーテル検査」
って言います。
具体的にどうやるか、って言うと。
太股の付け根の動脈や、手首、肘の
動脈に針を刺して、管を入れて。
その管を通して、長―いチューブみたいなの(カテーテル)を、
心臓の当たりまで持っていって。
それを冠動脈に入れて、そこから
造影剤を流して冠動脈が狭いかどうかを見る検査です。
絵で見ると、こんな感じ。
「心臓カテーテル検査」
これらをふまえて、この記事を見て下さい。
心臓カテーテル訴訟、第一回口頭弁論
心臓カテーテルの検査を受けた際、脳梗塞を起こし、
寝たきりの状態になったのは、病院側のミスが原因だ
などとして、県内の男性とその家族が
およそ9400万円の損害賠償を求めている
裁判の第一回口頭弁論が開かれ、
被告の病院側は全面的に争う構えを見せました。
訴えているのは、県内に住む
73歳の男性とその家族です。
この男性は、7年前、国立南九州中央病院、
現在の鹿児島医療センターで、
動脈に細い管を通して異常がないかを調べる
心臓カテーテルの検査を受けました。
その際、男性は脳梗塞を起こし、
現在まで寝たきりの状態が続いています。
訴えによりますと、医師がカテーテル操作を
誤って動脈に空気が入ったため
脳梗塞になったと考えられるほか、
検査の危険性について、事前に十分な説明を
していなかったとして、病院に、
およそ9400万円の損害賠償を求めています。
きょう開かれた第一回口頭弁論で、
被告の病院側は「説明義務は尽くしていた」
などとする答弁書を提出し、
全面的に争う構えを見せました。
原告の男性側は
「そもそも心臓カテーテル検査を受けるような症状はなく
検査には危険が伴うことも十分に説明がなかった」
として主張していますがきょうの第一回口頭弁論で
被告の病院は「検査の必要があり、検査前の説明も行った。
しかし脳梗塞になった原因はわからない」
などとして全面的に争う構えを示しました。
「2007.4.25 MBCニュース」
「2007.4.25 KTSニュース」
血液型を間違って輸血した、とか。
薬の量を10倍使った、とか。
患者を間違えた、とか。
そういうのは、「医療ミス」ですけどね。
どんなに注意してやっても、起こってしまう事
っていうのは、医療には必ずあるんですよ。
治療や検査などの医療を行う上で、
かならず伴う危険が伴うんです。
そういうのを治療や検査の合併症って言います。
心臓カテーテル検査の合併症っていうのは、
具体的にどのくらいあるのか、っていうと、この位。
さっきの図の下の方に書いてありますけど。
○心臓カテーテル検査の合併症
急性心筋梗塞
冠動脈の近位部に病変が存在した場合など、
カテーテル操作が原因で冠動脈閉塞を来たし
心筋梗塞を発症することがあります。
病態によっては緊急バイパス手術が
必要となる場合もあります。
頻度 0.02%
脳血管障害(脳梗塞)
病的な動脈壁から遊離した血栓やコレステロールなどが
脳血管で塞栓症を来たしたり、もともと脳血管に病変があり
検査中の血圧変動などが原因で閉塞することがあります。
結果的に麻痺や意識障害などの後遺症を残す可能性もあります。
頻度 0.1%
腎機能障害
造影剤は腎臓から排出されますのでこれにより
腎障害が生じたり、血栓やコレステロールでの
塞栓症でも障害されます。
高度な障害では透析治療が必要となります。
出血
穿刺部の皮下出血から血管穿孔による血腫形成など
輸血や外科的修復を要する重篤なものもあります。
稀なものに、カテーテルが心筋を貫いて
心嚢内に出血する心タンポナーデがあり、
これは心嚢穿刺や緊急手術が必要となります。
末梢動脈障害
穿刺部での動脈損傷(血管壁解離、仮性瘤形成、動静脈瘻など)や、
カテーテルによる血管損傷や塞栓で生じる
動脈狭窄や閉塞があります。
血管外科的な修復が必要となる場合もあります。
末梢神経障害
穿刺時に動脈と並走する末梢神経を傷つけ、
痛みやしびれが残存してしまうことがあります。
造影剤・薬剤ショック
造影剤や検査に必要な薬剤(止血剤、抗生物質など)が
体に合わないためのアレルギー反応で、軽いものは蕁麻疹から、
高度では気管支喘息やショック状態に至ることもあります。
不整脈
電気的除細動を要する頻拍性不整脈や、
短期ペーシングを要する
徐脈性不整脈が検査中に発生することがあります。
血行動態の悪化
心機能が悪い場合には、造影剤や点滴の影響で
血圧低下や心不全を発症することがあります。
カテーテルの改良や検査技術の進歩に伴い、
生命に関る重篤な合併症の発生率は0.2%前後と
極めて稀なものとなっています。
参考:「心臓カテーテル検査」
あえて書いていないのかもしれませんが。
頻度は0.02%と少ないですけど、
「死亡」っていうのもあります。
その他、「感染症」、「塞栓症」、なんかもあります。
ま、細かいのは良いんですけど。
この訴訟では「脳梗塞」は医療ミスのせいだ、って言ってますけど。
「医療ミス」ではなく、単なる「合併症」だと思いますよ、私は。
原告側の主張が、医学的におかしいのですけど。
長くなったので、具体的にどこがおかしいかは、
今度の記事でって事にしておきますかね。
心筋梗塞になりたくない人は、これを読んで
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本当は、『医学部に僻地勤務枠』
で書こうと思っていた事なんですが。
なんか長くなっちゃったので、
こっちに書いてみますね。
『医学部に僻地勤務枠』の記事では、
日本の医師不足、医師偏在を解消する為に。
各都道府県で5人ずつ、合計約250人。
医学部の定員を増やす。
ただし、その人達には卒業後10年程度は
へき地など、地域医療に従事することを条件にする。
って事だそうです。
条件付きで、数もわずかとはいえ、
医学部の定員を増やした、って事に関しては、
私は一定の評価をしています。
でも、ちょっとこれには問題があるんですよ。
『研修医のシステム』
『研修医のシステム2』
『研修医のシステム3』
当たりで、以前に書いた事なんですけど。
今の研修医のシステムっていうのは、
なんでも診られる医者(プライマリー医)を
育てるというのが建前なのですが。
あくまでも机上の空論なんです。
今のシステムは、研修医になってすぐ2年で、
内科、外科、小児科、 産婦人科など、いろんな科を
興味の有る無し等に関わらず、
1~3ヶ月位ずつ回るシステムです。
最近は医療訴訟とかも多いので。
未熟な医者にやらせて、失敗した。
って事になったら、指導医も病院も
訴えられてしまいますから。
だったら、少しでも危険な技術的な行為は、
研修医にはやらせない。
って事で、2,3ヶ月しかいない研修医は、
見学中心になってしまうんですよ、どうしても。
医者として最も大事なこの時期に、
2年間もお客さんでただ見ているだけでは、
もったいないし、身にもつきません。
新入社員を全員オールマイティーな社員にするために、
3ヶ月は工場で物を作らせて、3ヶ月は営業、
3ヶ月は経理という風に、いろんな部署を
全員2年間回らせる事にしたって事です。
普通に考えて、数ヶ月回っただけでその部署の
仕事ができるようになるとは思いませんよね。
どんな仕事でも普通、一人前とまではいかないまでも、
1人でほとんどの仕事ができるまでに、
5年位かかるんじゃないですかね。
1人で任せられる、ってところまでは行かなくても。
簡単な仕事なら大丈夫だろ、ってところでも
どう考えても3年はかかるでしょ。
正直言うと、今の研修医システムで2年やっても、
昔の1年分くらいじゃないですかねー。
実際に診療した患者の数でも、手技の数でも。
質、量ともに。
他の先生方は、どう思っているか、わかんないですけど。
そんな医者になって実質1,2年しか学んでいない医者を。
いきなり、へき地に出して良いんですか?
へき地っていうのは、半径50キロに
医者が自分1人しかいないとか、そういう所でしょ。
そんな中に、1,2年しか経験を積んでいない医者を
送り出して良いんですか。
医師免許を持った人の数は足りるから。
政治家や厚労省の役人なんかはそれで良い。
って言うかもしれませんけど。
それで、へき地に住んでいる人は良いんですか?
へき地でも都会と同じ様な高価な検査。
MRIとかPETとか、そういう検査が
できるように、っていうのは無理ですけど。
へき地では、そういった検査もできない。
医者も未熟だ。
そんなんで、良いって事なんでしょうかねー。
はなはだ疑問です。
だから、私は「へき地枠」って言葉には反対です。
しかし、大筋を変えずに、このシステムを
もう少し「まし」にする方法はあります。
それは、「へき地枠」ではなく、
「地域枠」にする事です。
どういう事かっていうと。
研修医っていうのは、当然指導医が複数いる病院で
2年間指導を受けるわけですが。
いろんな科を、数ヶ月ずつ廻るだけなので、
正直、実際に患者を診る能力はそんなにつきません。
で、その後の数年、特に2-3年が非常に大事になるんですが。
この「へき地枠」のシステムでは、その一番大事な
2-3年どころか、10年(研修医2年を除くと8年)
がへき地になるので。
医者としての能力が、低いままなんですよ。
その後の30年くらい、ずーっと。
医学部っていうのは、6年だから。
最短でも医学部を卒業するのは24歳。
半分以上は浪人していますから、その後10年なら
だいたい35歳くらいですよ。
その後、専門の勉強を1から始めるとか。
そんなの無理ですよ、普通。
絶対にできないとは言いませんけど。
やはり、厳しいですよ、実際は。
で、私が言う「地域枠」ではどうするか、っていうと。
地方の研修病院で研修2年を終えた後。
2-3年くらいは、地方の「中堅病院」に勤務するんですよ。
指導医が複数いるようなね。
そしたら、医者5年。
きちんと指導を受けて、患者もある程度の数を診て。
技術も獲得して、一人前とは言えないまでも、
1人でそれなりの事ができる、ってところまでいきますから。
そいで、10年のうちの、残りの5年くらいを、
いわゆる「へき地」で勤務する。
それなら、良いかな、って思います。
地方の中堅都市、中堅病院だから。
「地域」にはいるけど、都会の大病院で
研修したのと、大差のない医者になれますよ。
そうしたら。
「へき地枠」って言うのが、何を意味しているか
今のところわからないんですけどね。
とりあえず、「へき地」に行く医者の数を確保するために、
まだ半人前にも満たない研修医を終えたばかりの医者を
いきなり「へき地」に行かせる。
って事だけはないようにしてもらいたいですね。
新たな医療格差を生む事になるし。
長い目で見て、医者のレベルを落とす事に
なりかねないですので。
医者のホンネを知りたいって人は、これを読んでね!
→ 『医者のホンネが丸わかり!』
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で書こうと思っていた事なんですが。
なんか長くなっちゃったので、
こっちに書いてみますね。
『医学部に僻地勤務枠』の記事では、
日本の医師不足、医師偏在を解消する為に。
各都道府県で5人ずつ、合計約250人。
医学部の定員を増やす。
ただし、その人達には卒業後10年程度は
へき地など、地域医療に従事することを条件にする。
って事だそうです。
条件付きで、数もわずかとはいえ、
医学部の定員を増やした、って事に関しては、
私は一定の評価をしています。
でも、ちょっとこれには問題があるんですよ。
『研修医のシステム』
『研修医のシステム2』
『研修医のシステム3』
当たりで、以前に書いた事なんですけど。
今の研修医のシステムっていうのは、
なんでも診られる医者(プライマリー医)を
育てるというのが建前なのですが。
あくまでも机上の空論なんです。
今のシステムは、研修医になってすぐ2年で、
内科、外科、小児科、 産婦人科など、いろんな科を
興味の有る無し等に関わらず、
1~3ヶ月位ずつ回るシステムです。
最近は医療訴訟とかも多いので。
未熟な医者にやらせて、失敗した。
って事になったら、指導医も病院も
訴えられてしまいますから。
だったら、少しでも危険な技術的な行為は、
研修医にはやらせない。
って事で、2,3ヶ月しかいない研修医は、
見学中心になってしまうんですよ、どうしても。
医者として最も大事なこの時期に、
2年間もお客さんでただ見ているだけでは、
もったいないし、身にもつきません。
新入社員を全員オールマイティーな社員にするために、
3ヶ月は工場で物を作らせて、3ヶ月は営業、
3ヶ月は経理という風に、いろんな部署を
全員2年間回らせる事にしたって事です。
普通に考えて、数ヶ月回っただけでその部署の
仕事ができるようになるとは思いませんよね。
どんな仕事でも普通、一人前とまではいかないまでも、
1人でほとんどの仕事ができるまでに、
5年位かかるんじゃないですかね。
1人で任せられる、ってところまでは行かなくても。
簡単な仕事なら大丈夫だろ、ってところでも
どう考えても3年はかかるでしょ。
正直言うと、今の研修医システムで2年やっても、
昔の1年分くらいじゃないですかねー。
実際に診療した患者の数でも、手技の数でも。
質、量ともに。
他の先生方は、どう思っているか、わかんないですけど。
そんな医者になって実質1,2年しか学んでいない医者を。
いきなり、へき地に出して良いんですか?
へき地っていうのは、半径50キロに
医者が自分1人しかいないとか、そういう所でしょ。
そんな中に、1,2年しか経験を積んでいない医者を
送り出して良いんですか。
医師免許を持った人の数は足りるから。
政治家や厚労省の役人なんかはそれで良い。
って言うかもしれませんけど。
それで、へき地に住んでいる人は良いんですか?
へき地でも都会と同じ様な高価な検査。
MRIとかPETとか、そういう検査が
できるように、っていうのは無理ですけど。
へき地では、そういった検査もできない。
医者も未熟だ。
そんなんで、良いって事なんでしょうかねー。
はなはだ疑問です。
だから、私は「へき地枠」って言葉には反対です。
しかし、大筋を変えずに、このシステムを
もう少し「まし」にする方法はあります。
それは、「へき地枠」ではなく、
「地域枠」にする事です。
どういう事かっていうと。
研修医っていうのは、当然指導医が複数いる病院で
2年間指導を受けるわけですが。
いろんな科を、数ヶ月ずつ廻るだけなので、
正直、実際に患者を診る能力はそんなにつきません。
で、その後の数年、特に2-3年が非常に大事になるんですが。
この「へき地枠」のシステムでは、その一番大事な
2-3年どころか、10年(研修医2年を除くと8年)
がへき地になるので。
医者としての能力が、低いままなんですよ。
その後の30年くらい、ずーっと。
医学部っていうのは、6年だから。
最短でも医学部を卒業するのは24歳。
半分以上は浪人していますから、その後10年なら
だいたい35歳くらいですよ。
その後、専門の勉強を1から始めるとか。
そんなの無理ですよ、普通。
絶対にできないとは言いませんけど。
やはり、厳しいですよ、実際は。
で、私が言う「地域枠」ではどうするか、っていうと。
地方の研修病院で研修2年を終えた後。
2-3年くらいは、地方の「中堅病院」に勤務するんですよ。
指導医が複数いるようなね。
そしたら、医者5年。
きちんと指導を受けて、患者もある程度の数を診て。
技術も獲得して、一人前とは言えないまでも、
1人でそれなりの事ができる、ってところまでいきますから。
そいで、10年のうちの、残りの5年くらいを、
いわゆる「へき地」で勤務する。
それなら、良いかな、って思います。
地方の中堅都市、中堅病院だから。
「地域」にはいるけど、都会の大病院で
研修したのと、大差のない医者になれますよ。
そうしたら。
「へき地枠」って言うのが、何を意味しているか
今のところわからないんですけどね。
とりあえず、「へき地」に行く医者の数を確保するために、
まだ半人前にも満たない研修医を終えたばかりの医者を
いきなり「へき地」に行かせる。
って事だけはないようにしてもらいたいですね。
新たな医療格差を生む事になるし。
長い目で見て、医者のレベルを落とす事に
なりかねないですので。
医者のホンネを知りたいって人は、これを読んでね!
→ 『医者のホンネが丸わかり!』
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以前から私は、このブログを通して。
日本では、医師偏在ではなく、医師不足なんだから。
医学部の定員を増やすべきだ。
と主張してきたのですが。
ほんのわずかとはいえ、
医学部の定員が増えたので。
少しとはいえ、一歩前進かな、と思います。
政府・与党方針、卒業後へき地で10年
政府・与党は12日、へき地や離島など地域の
医師不足・偏在を解消するため、
全国の大学の医学部に、卒業後10年程度は
へき地など地域医療に従事することを条件とした
「地域医療枠(仮称)」の新設を認める方針を固めた。
地域枠は、47都道府県ごとに年5人程度、
全国で約250人の定員増を想定している。
地域枠の学生には、授業料の免除といった優遇措置を設ける。
政府・与党が週明けにも開く、医師不足に関する
協議会がまとめる新たな医師確保対策の中心となる見通しだ。
地域枠のモデルとなるのは、1972年に
全国の都道府県が共同で設立した自治医科大学
(高久史麿学長、栃木県下野市)だ。
同大では、在学中の学費などは大学側が貸与し、
学生は、卒業後、自分の出身都道府県での
へき地などの地域医療に9年間従事すれば、
学費返済などが全額免除される。
事実上、へき地勤務を義務づけている形だ。
新たな医師確保対策で、政府・与党は、
この“自治医大方式”を全国に拡大することを想定している。
全国には医学部を持つ国公立と
私立大学が計80大学ある。
このうち、地域枠を設けた大学に対し、
政府・与党は、交付金などによる財政支援を検討している。
医療行政に影響力を持つ自民党の丹羽総務会長は12日、
新潟市内での講演で、
「自治医大の制度を全国47都道府県の
国公立大などに拡大したらどうか。
5人ずつ増やせば、へき地での医師不足は間違いなく解消する」
と述べ、“自治医大方式”の拡大を提案した。
医学部を卒業した学生にへき地勤務を
義務づけることは当初、
「職業選択の自由に抵触する恐れがある」との指摘もあった。
だが、「入学前からへき地勤務を前提条件とし、
在学中に学費貸与などで支援すれば、問題ない」と判断した。
政府は昨年8月、「医師確保総合対策」を策定し、
医師不足で悩む県にある大学医学部の定員増を
暫定的に認め、2008年度から最大110人を認めた。
しかし、医師不足解消の見通しは立たず、
来年度予算編成に向け、追加対策が必要だ
との声が政府・与党内から出ていた。
今回、新たに地域医療を強化するのは、
現在の医師不足問題が、医師の絶対数不足よりも、
都市と地方の医師の偏在に、
より問題があるとみているためだ。
厚労省によると、人口10万人当たりの医師数は、
全国平均の211・7人(2004年)に対し、
青森(173・7人)、岩手(179・1人)、
岐阜(171・3人)などと東北を中心に平均を大きく下回る。
東京(278・4人)など大都市との格差が大きい。
また、02年度の立ち入り検査では、
全国の4分の1の病院で医師数が医療法の基準を下回った。
政府・与党は、医師不足問題に関する協議会で、
「新たな医師確保対策」をまとめ、
「経済財政運営と構造改革に関する基本方針
(骨太の方針)2007」にも
新たな医師確保対策を盛り込む方針だ。
『2007年5月13日:読売新聞』
<2007.5.13:yahoo>
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070513-00000001-yom-pol
この記事を読んでも、
>医師の絶対数不足よりも、都市と地方の医師の偏在に、
より問題があるとみているためだ。
って書いていますし。
>自民党の丹羽総務会長は12日、新潟市内での講演で、
「自治医大の制度を全国47都道府県の
国公立大などに拡大したらどうか。5人ずつ増やせば、
へき地での医師不足は間違いなく解消する」
って言っていますけど。
たった250人増やしただけで、
間違いなく解消するとか、
めちゃくちゃいい加減な事を言っていますが。
その根拠を知りたいですねー。
お金がなくて、食う飯にも困っている人に。
給料100円増やすから、間違いなく
これからは飯食っていけます。
って言っているのと同じですからねー、これ。
「焼け石に水」、ってやつですよ。
正直、かなり「いまいち」ではありますが。
それでも、1人も増えないよりは、
ちょっとはまし、だとは思います。
何回もこのブログで出てきているから。
もう聞き飽きた人も多いでしょうけど。
何度でも出しますよ、このデーター。
先進30ヶ国からなる国際機関OECD(経済協力開発機構)
の平均で、人口10万人当たりの医師数は約300人です。
日本は、211・7人(2004年)って書いていますから。
約2/3ですね。
そいで
>人口10万人当たりの医師数は、
全国平均の211・7人(2004年)に対し、
青森(173・7人)、岩手(179・1人)、
岐阜(171・3人)などと東北を中心に平均を大きく下回る。
東京(278・4人)など大都市との格差が大きい。
これ。
日本一の大都会で、医師数も日本でトップクラスの東京。
この東京の医師数が、10万人当たり、278・4人ですから。
東京ですら、OECD平均値にも達していないんですよ。
もっとも医師が足りているはずの、大都会「東京」ですらね。
都会ですら医師は足りなくて、
地方ではもっと医師不足が深刻
なんですよ、どう考えても。
なのに、なんで医師不足ではなく、
医師偏在としか言わないんですかねー。
全く不思議です。
しかも、これ。
人口当たりですから。
日本では軽症患者でも病院にかかる人が多いですから。
患者1人当たりの医師数で言えば、
2/3ではなく、1/3位ですよ、日本の医師数。
それでも、何故医師不足ではなく、
医師偏在なのでしょうか。
日本の人口は約1億2千万人だから。
OECD平均まで医師数を増やすには、
12万人位医師が必要ですよね。
このデーターも、何回も出していますけど。
一年間で250人ずつ医学部の定員を増やして、
一年間でそれだけの医師が増えるとして。
12万人÷250人=480年ですか。
確かに、480年後には、医師不足は
解消するかもしれませんねー。
丹羽総務会長は480年後の事を
言っているんですよね、当然。
日本の医療崩壊を食い止める為には、
小手先の対応ではなく、
まずは、医師不足を素直に認める。
そして、医師数削減政策の誤りを認める。
これが、絶対条件だと思います。
こんなくだらない事を言ってる人達に対する、
医者の本音を聞きたい、って人は、ここからね!
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日本では、医師偏在ではなく、医師不足なんだから。
医学部の定員を増やすべきだ。
と主張してきたのですが。
ほんのわずかとはいえ、
医学部の定員が増えたので。
少しとはいえ、一歩前進かな、と思います。
政府・与党方針、卒業後へき地で10年
政府・与党は12日、へき地や離島など地域の
医師不足・偏在を解消するため、
全国の大学の医学部に、卒業後10年程度は
へき地など地域医療に従事することを条件とした
「地域医療枠(仮称)」の新設を認める方針を固めた。
地域枠は、47都道府県ごとに年5人程度、
全国で約250人の定員増を想定している。
地域枠の学生には、授業料の免除といった優遇措置を設ける。
政府・与党が週明けにも開く、医師不足に関する
協議会がまとめる新たな医師確保対策の中心となる見通しだ。
地域枠のモデルとなるのは、1972年に
全国の都道府県が共同で設立した自治医科大学
(高久史麿学長、栃木県下野市)だ。
同大では、在学中の学費などは大学側が貸与し、
学生は、卒業後、自分の出身都道府県での
へき地などの地域医療に9年間従事すれば、
学費返済などが全額免除される。
事実上、へき地勤務を義務づけている形だ。
新たな医師確保対策で、政府・与党は、
この“自治医大方式”を全国に拡大することを想定している。
全国には医学部を持つ国公立と
私立大学が計80大学ある。
このうち、地域枠を設けた大学に対し、
政府・与党は、交付金などによる財政支援を検討している。
医療行政に影響力を持つ自民党の丹羽総務会長は12日、
新潟市内での講演で、
「自治医大の制度を全国47都道府県の
国公立大などに拡大したらどうか。
5人ずつ増やせば、へき地での医師不足は間違いなく解消する」
と述べ、“自治医大方式”の拡大を提案した。
医学部を卒業した学生にへき地勤務を
義務づけることは当初、
「職業選択の自由に抵触する恐れがある」との指摘もあった。
だが、「入学前からへき地勤務を前提条件とし、
在学中に学費貸与などで支援すれば、問題ない」と判断した。
政府は昨年8月、「医師確保総合対策」を策定し、
医師不足で悩む県にある大学医学部の定員増を
暫定的に認め、2008年度から最大110人を認めた。
しかし、医師不足解消の見通しは立たず、
来年度予算編成に向け、追加対策が必要だ
との声が政府・与党内から出ていた。
今回、新たに地域医療を強化するのは、
現在の医師不足問題が、医師の絶対数不足よりも、
都市と地方の医師の偏在に、
より問題があるとみているためだ。
厚労省によると、人口10万人当たりの医師数は、
全国平均の211・7人(2004年)に対し、
青森(173・7人)、岩手(179・1人)、
岐阜(171・3人)などと東北を中心に平均を大きく下回る。
東京(278・4人)など大都市との格差が大きい。
また、02年度の立ち入り検査では、
全国の4分の1の病院で医師数が医療法の基準を下回った。
政府・与党は、医師不足問題に関する協議会で、
「新たな医師確保対策」をまとめ、
「経済財政運営と構造改革に関する基本方針
(骨太の方針)2007」にも
新たな医師確保対策を盛り込む方針だ。
『2007年5月13日:読売新聞』
<2007.5.13:yahoo>
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070513-00000001-yom-pol
この記事を読んでも、
>医師の絶対数不足よりも、都市と地方の医師の偏在に、
より問題があるとみているためだ。
って書いていますし。
>自民党の丹羽総務会長は12日、新潟市内での講演で、
「自治医大の制度を全国47都道府県の
国公立大などに拡大したらどうか。5人ずつ増やせば、
へき地での医師不足は間違いなく解消する」
って言っていますけど。
たった250人増やしただけで、
間違いなく解消するとか、
めちゃくちゃいい加減な事を言っていますが。
その根拠を知りたいですねー。
お金がなくて、食う飯にも困っている人に。
給料100円増やすから、間違いなく
これからは飯食っていけます。
って言っているのと同じですからねー、これ。
「焼け石に水」、ってやつですよ。
正直、かなり「いまいち」ではありますが。
それでも、1人も増えないよりは、
ちょっとはまし、だとは思います。
何回もこのブログで出てきているから。
もう聞き飽きた人も多いでしょうけど。
何度でも出しますよ、このデーター。
先進30ヶ国からなる国際機関OECD(経済協力開発機構)
の平均で、人口10万人当たりの医師数は約300人です。
日本は、211・7人(2004年)って書いていますから。
約2/3ですね。
そいで
>人口10万人当たりの医師数は、
全国平均の211・7人(2004年)に対し、
青森(173・7人)、岩手(179・1人)、
岐阜(171・3人)などと東北を中心に平均を大きく下回る。
東京(278・4人)など大都市との格差が大きい。
これ。
日本一の大都会で、医師数も日本でトップクラスの東京。
この東京の医師数が、10万人当たり、278・4人ですから。
東京ですら、OECD平均値にも達していないんですよ。
もっとも医師が足りているはずの、大都会「東京」ですらね。
都会ですら医師は足りなくて、
地方ではもっと医師不足が深刻
なんですよ、どう考えても。
なのに、なんで医師不足ではなく、
医師偏在としか言わないんですかねー。
全く不思議です。
しかも、これ。
人口当たりですから。
日本では軽症患者でも病院にかかる人が多いですから。
患者1人当たりの医師数で言えば、
2/3ではなく、1/3位ですよ、日本の医師数。
それでも、何故医師不足ではなく、
医師偏在なのでしょうか。
日本の人口は約1億2千万人だから。
OECD平均まで医師数を増やすには、
12万人位医師が必要ですよね。
このデーターも、何回も出していますけど。
一年間で250人ずつ医学部の定員を増やして、
一年間でそれだけの医師が増えるとして。
12万人÷250人=480年ですか。
確かに、480年後には、医師不足は
解消するかもしれませんねー。
丹羽総務会長は480年後の事を
言っているんですよね、当然。
日本の医療崩壊を食い止める為には、
小手先の対応ではなく、
まずは、医師不足を素直に認める。
そして、医師数削減政策の誤りを認める。
これが、絶対条件だと思います。
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4/29に私のブログが読売新聞に、
無断で引用元も、ブログのタイトルも書かれずに
転載されたんですよ。
前も書いたから、ご存じの方がほとんどでしょうけど。
今まで、ブログにも著作権はある。
って事は知ってはいたのですが、
きちんと調べた事はなかったので。
これを機に、ブログの著作権について、
自分なりにちょっと調べてみました。
あくまで、素人の解釈なので違うかもしれませんが。
いくつか引用してみますね。
『著作権法』
さすがに、これじゃあ読む気にならないので。
子供向けに書かれた、これを見てみましょうか。
『著作権って何?』
>ブログの記事は著作物(ちょさくぶつ)だけど、ブログのアドレス
(URL)は著作物(ちょさくぶつ)じゃないんだ。
あ、やっぱね。
ブログには著作権あるんですね。
> -詳(くわ)しい説明(せつめい)-
たとえ自分で撮(と)った写真(しゃしん)などでも、
自分以外(いがい)の誰(だれ)かが写(うつ)っている場合は、
もちろんその人の許可(きょか)を取(と)らなければいけません
ブログには著作権があって。
自分が撮った写真でも他人(他の人が書いたブログ)
が写っている場合は、許可が必要って事ですね。
そいで、これも見てみましょうか。
『ブログを書くときに知っておきたい、著作権に関する知識(セコム)』
著作権法第32条で引用であれば
著作権者の承諾無く著作物を利用できる
と定められている。
しかし、引用であるためには、
以下の2つの条件を満たすことが必要だ
・公正な慣行に合致すること
・引用の目的上正統な範囲内であること
具体的には、引用する文章の長さは
2~3行程度とし、
引用元をしっかり明記することが
「慣行」として求められている。
引用元の文章の内容について意見を述べる、
批評する、そこからさらに議論を発展させるなどの
行為を伴って初めて引用となるのであり、
よく見られるネット配信された新聞記事を
そのままメモのように貼り付けたブログは、
明らかに著作権法違反と言うことになる。
その他、雑誌や他人のブログなどを
全文掲載することも、当然著作権法違反となる。
なお、著作権法違反は親告罪
(権利を侵害されたものが訴え出ない限り、
罪にならないもの)であるので、
著作権者からの訴えが無ければ
罪に問われることは無い。
なるほどー。
>引用であれば
著作権者の承諾無く著作物を利用できる
と定められている。
しかし、引用であるためには、
以下の2つの条件を満たすことが必要だ
>具体的には、引用する文章の長さは
2~3行程度とし、
引用元をしっかり明記することが
「慣行」として求められている。
って書いていますからね。
引用をするためには、
「引用元をしっかり明記する」
って事が必要ですね、当然。
漠然とは知っていましたが。
やはり決まっていたんですね、これ。
で、一応、引用されたFC2ブログの規定をみると。
■FC2ブログ
■著作権について
ユーザーはFC2ブログ内においてユーザーが
作成したテキスト・画像・テンプレート等の内容について
著作権を有するものとします。
FC2はユーザーが作成したコンテンツを
転載、要約する権利を有します。
ま、そりゃそうだよね、普通。
って事で。
ブログを引用元も明記せずに、
勝手に新聞なんかに載せることは、
「著作権法違反」って事がわかりましたね。
でも、
>著作権法違反は親告罪であるので、
著作権者からの訴えが無ければ
罪に問われることは無い。
やっぱ、こっちが訴えないってわかっていて、
確信犯なんでしょうかねー。
もう一回、無断転載された4/29の
読売新聞のコピーを貼っておきますね。
抗議の意味で。


無料レポートにも、著作権はあるよ。
こんなのも読んでみてね!
→ 「日本一わかりやすい!「糖尿病」
→ 日本一わかりやすい!「高血圧」
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無断で引用元も、ブログのタイトルも書かれずに
転載されたんですよ。
前も書いたから、ご存じの方がほとんどでしょうけど。
今まで、ブログにも著作権はある。
って事は知ってはいたのですが、
きちんと調べた事はなかったので。
これを機に、ブログの著作権について、
自分なりにちょっと調べてみました。
あくまで、素人の解釈なので違うかもしれませんが。
いくつか引用してみますね。
『著作権法』
さすがに、これじゃあ読む気にならないので。
子供向けに書かれた、これを見てみましょうか。
『著作権って何?』
>ブログの記事は著作物(ちょさくぶつ)だけど、ブログのアドレス
(URL)は著作物(ちょさくぶつ)じゃないんだ。
あ、やっぱね。
ブログには著作権あるんですね。
> -詳(くわ)しい説明(せつめい)-
たとえ自分で撮(と)った写真(しゃしん)などでも、
自分以外(いがい)の誰(だれ)かが写(うつ)っている場合は、
もちろんその人の許可(きょか)を取(と)らなければいけません
ブログには著作権があって。
自分が撮った写真でも他人(他の人が書いたブログ)
が写っている場合は、許可が必要って事ですね。
そいで、これも見てみましょうか。
『ブログを書くときに知っておきたい、著作権に関する知識(セコム)』
著作権法第32条で引用であれば
著作権者の承諾無く著作物を利用できる
と定められている。
しかし、引用であるためには、
以下の2つの条件を満たすことが必要だ
・公正な慣行に合致すること
・引用の目的上正統な範囲内であること
具体的には、引用する文章の長さは
2~3行程度とし、
引用元をしっかり明記することが
「慣行」として求められている。
引用元の文章の内容について意見を述べる、
批評する、そこからさらに議論を発展させるなどの
行為を伴って初めて引用となるのであり、
よく見られるネット配信された新聞記事を
そのままメモのように貼り付けたブログは、
明らかに著作権法違反と言うことになる。
その他、雑誌や他人のブログなどを
全文掲載することも、当然著作権法違反となる。
なお、著作権法違反は親告罪
(権利を侵害されたものが訴え出ない限り、
罪にならないもの)であるので、
著作権者からの訴えが無ければ
罪に問われることは無い。
なるほどー。
>引用であれば
著作権者の承諾無く著作物を利用できる
と定められている。
しかし、引用であるためには、
以下の2つの条件を満たすことが必要だ
>具体的には、引用する文章の長さは
2~3行程度とし、
引用元をしっかり明記することが
「慣行」として求められている。
って書いていますからね。
引用をするためには、
「引用元をしっかり明記する」
って事が必要ですね、当然。
漠然とは知っていましたが。
やはり決まっていたんですね、これ。
で、一応、引用されたFC2ブログの規定をみると。
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ユーザーはFC2ブログ内においてユーザーが
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著作権を有するものとします。
FC2はユーザーが作成したコンテンツを
転載、要約する権利を有します。
ま、そりゃそうだよね、普通。
って事で。
ブログを引用元も明記せずに、
勝手に新聞なんかに載せることは、
「著作権法違反」って事がわかりましたね。
でも、
>著作権法違反は親告罪であるので、
著作権者からの訴えが無ければ
罪に問われることは無い。
やっぱ、こっちが訴えないってわかっていて、
確信犯なんでしょうかねー。
もう一回、無断転載された4/29の
読売新聞のコピーを貼っておきますね。
抗議の意味で。


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『医師不足解消へ新法!』で書かれていた
「医師確保法」の具体案が見えてきましたね!
拠点病院から医師派遣、地方での不足解消
…政府・与党方針
政府・与党は4月9日、地方の医師不足を解消するため、
医師が集まる国公立病院など地域の拠点となっている病院から、
半年~1年程度の期間を区切り、地方の病院・診療所へ
医師を派遣する新たな制度を整備する方針を固めた。
医師派遣の主体を都道府県や病院関係者らで作る
「医療対策協議会」とし、復帰後に医師が人事で
不利益を受けない仕組みを担保するほか、
医師を放出する拠点病院への補助金制度も導入する。
厚生労働、文部科学など関係閣僚が参加する
政府・与党協議会で来週から詳細な検討に入り、
今年度中の制度スタートを目指す。
医師派遣は従来、大学病院の教授が若手の
研修医の人事権を握り、派遣先を決定してきた。
だが、2004年度から医師臨床研修制度が義務化されると、
若手医師らは上下関係が厳しい大学病院を敬遠して
待遇のいい国公立病院などに殺到し、
大学病院中心の医師派遣は事実上、崩壊した。
厚労省によると、2004年に13都道府県を
対象に行った調査では、都道府県庁所在地と周辺地域で
人口10万人当たりの医師数が3倍以上開いていた。
大学病院から地方への医師派遣が途絶え、
格差はより深刻化したという。
政府・与党は医師の偏在・不足に対応するため、
医師派遣の主体を、大学病院から、
医師の人気が高い拠点病院と都道府県へと移して
派遣制度を再構築することにした。
拠点病院に勤務する医師については、
都道府県と病院関係者らによる医療対策協議会が
派遣先や期間などを決定する。
医師が拠点病院に戻った後、人事面で
不利な処遇がされないように保証し、
派遣を受け入れやすくする。
日進月歩の医療技術に対応するため、
派遣期間は長くても1年程度に抑える方向だ。
また、地方勤務を希望する医師を外部から
募集する場合には、所定の地方勤務を終えた医師に対し、
同協議会が、高度な医療設備や手術内容など
勤務環境の整った拠点病院で研修できるチャンスを与える。
一方、拠点病院に対しては、国や都道府県から、
派遣する医師の人数や期間に応じて補助金を支給し、
医師派遣に協力を求める。
政府・与党は、医師派遣制度に加え、
地方に残る医師を増やすための大学医学部定員の
「地域枠」拡大など総合的な医師確保策を取りまとめる方針で、
必要なら新法制定も検討する。
『2007年5月10日:読売新聞』
最初、研修医を終わったばかりの、まだ一人前には
ほど遠い医者を強引に地方に出すか。
リタイヤ直前の医者を、無理矢理地方に派遣
するって策かと思っていたんですけど。
結局、医師確保策、ってこれっすか。
>2004年度から医師臨床研修制度が義務化されると、
若手医師らは上下関係が厳しい大学病院を敬遠して
待遇のいい国公立病院などに殺到し、
大学病院中心の医師派遣は事実上、崩壊した。
崩壊させたのは、厚生労働省、政府なんですが。
反省の色もなしに、今度は違う策をだしてきましたか。
この記事にもかいていますけど。
>若手医師らは上下関係が厳しい大学病院を敬遠して
待遇のいい国公立病院などに殺到し、
っていう事ですから。
国公立病院に行ったら、僻地に飛ばされるかもしれない。
そいで、僻地に行くのに、国公立病院と同じ安い給料。
って事になったら。
国公立病院に行く医師は減って、
大都市の民間病院に流れるだけなんじゃないですか。
この理屈で言ったら。
所詮、医師不足の根本的な対処ではないですから。
大学病院が駄目なら、国公立病院。
って、安易な策ですから。
駄目になるのは、目に見えていますよね、あきらかに。
で、数年後。
>2008年度から国公立病院の
拠点病院から医師派遣制度が義務化されると、
若手医師らは僻地に行く可能性のある
国公立病院を敬遠して
待遇のいい大都市の民間病院などに殺到し、
国公立病院中心の医師派遣は事実上、崩壊した。
って新聞記事が出るんでしょうねー。
あ、無断で私のブログが読売新聞に載ったんですが。
その画像をみせていなかったですね。
証拠画像は、こちらです。


誰がどう考えても、この記事ですね!
一部、変更しましたけど。
→ 「奈良の産科医 詳細2」
生活習慣病を予防したいなら、これを読んでね!
→ 「日本一わかりやすい!「糖尿病」
→ 日本一わかりやすい!「高血圧」
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「医師確保法」の具体案が見えてきましたね!
拠点病院から医師派遣、地方での不足解消
…政府・与党方針
政府・与党は4月9日、地方の医師不足を解消するため、
医師が集まる国公立病院など地域の拠点となっている病院から、
半年~1年程度の期間を区切り、地方の病院・診療所へ
医師を派遣する新たな制度を整備する方針を固めた。
医師派遣の主体を都道府県や病院関係者らで作る
「医療対策協議会」とし、復帰後に医師が人事で
不利益を受けない仕組みを担保するほか、
医師を放出する拠点病院への補助金制度も導入する。
厚生労働、文部科学など関係閣僚が参加する
政府・与党協議会で来週から詳細な検討に入り、
今年度中の制度スタートを目指す。
医師派遣は従来、大学病院の教授が若手の
研修医の人事権を握り、派遣先を決定してきた。
だが、2004年度から医師臨床研修制度が義務化されると、
若手医師らは上下関係が厳しい大学病院を敬遠して
待遇のいい国公立病院などに殺到し、
大学病院中心の医師派遣は事実上、崩壊した。
厚労省によると、2004年に13都道府県を
対象に行った調査では、都道府県庁所在地と周辺地域で
人口10万人当たりの医師数が3倍以上開いていた。
大学病院から地方への医師派遣が途絶え、
格差はより深刻化したという。
政府・与党は医師の偏在・不足に対応するため、
医師派遣の主体を、大学病院から、
医師の人気が高い拠点病院と都道府県へと移して
派遣制度を再構築することにした。
拠点病院に勤務する医師については、
都道府県と病院関係者らによる医療対策協議会が
派遣先や期間などを決定する。
医師が拠点病院に戻った後、人事面で
不利な処遇がされないように保証し、
派遣を受け入れやすくする。
日進月歩の医療技術に対応するため、
派遣期間は長くても1年程度に抑える方向だ。
また、地方勤務を希望する医師を外部から
募集する場合には、所定の地方勤務を終えた医師に対し、
同協議会が、高度な医療設備や手術内容など
勤務環境の整った拠点病院で研修できるチャンスを与える。
一方、拠点病院に対しては、国や都道府県から、
派遣する医師の人数や期間に応じて補助金を支給し、
医師派遣に協力を求める。
政府・与党は、医師派遣制度に加え、
地方に残る医師を増やすための大学医学部定員の
「地域枠」拡大など総合的な医師確保策を取りまとめる方針で、
必要なら新法制定も検討する。
『2007年5月10日:読売新聞』
最初、研修医を終わったばかりの、まだ一人前には
ほど遠い医者を強引に地方に出すか。
リタイヤ直前の医者を、無理矢理地方に派遣
するって策かと思っていたんですけど。
結局、医師確保策、ってこれっすか。
>2004年度から医師臨床研修制度が義務化されると、
若手医師らは上下関係が厳しい大学病院を敬遠して
待遇のいい国公立病院などに殺到し、
大学病院中心の医師派遣は事実上、崩壊した。
崩壊させたのは、厚生労働省、政府なんですが。
反省の色もなしに、今度は違う策をだしてきましたか。
この記事にもかいていますけど。
>若手医師らは上下関係が厳しい大学病院を敬遠して
待遇のいい国公立病院などに殺到し、
っていう事ですから。
国公立病院に行ったら、僻地に飛ばされるかもしれない。
そいで、僻地に行くのに、国公立病院と同じ安い給料。
って事になったら。
国公立病院に行く医師は減って、
大都市の民間病院に流れるだけなんじゃないですか。
この理屈で言ったら。
所詮、医師不足の根本的な対処ではないですから。
大学病院が駄目なら、国公立病院。
って、安易な策ですから。
駄目になるのは、目に見えていますよね、あきらかに。
で、数年後。
>2008年度から国公立病院の
拠点病院から医師派遣制度が義務化されると、
若手医師らは僻地に行く可能性のある
国公立病院を敬遠して
待遇のいい大都市の民間病院などに殺到し、
国公立病院中心の医師派遣は事実上、崩壊した。
って新聞記事が出るんでしょうねー。
あ、無断で私のブログが読売新聞に載ったんですが。
その画像をみせていなかったですね。
証拠画像は、こちらです。


誰がどう考えても、この記事ですね!
一部、変更しましたけど。
→ 「奈良の産科医 詳細2」
生活習慣病を予防したいなら、これを読んでね!
→ 「日本一わかりやすい!「糖尿病」
→ 日本一わかりやすい!「高血圧」
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日本の医師不足が、ひどいことになっている。
って事はこのブログを読んでいる方は、
既にご存じでしょうけど。
もしかしたら、医師不足を解消するために、
新しい法律ができるかもしれませんよ。
医師不足解消へ新法検討
政府・与党 対策会議を来週設置
自民党の中川秀直、公明党の北側一雄両幹事長ら
与党幹部は九日午前、都内で会合し、
医師の不足や偏在の解消策を検討するため、
政府、与党による対策会議を来週に設置することを決めた。
「医師確保法」の制定も視野に検討する。
両党幹事長がこの問題で地方の現場を視察し、
参院選に向け、与党の最重要課題として
対応策の取りまとめを急ぐ。
両党はそれぞれ党内に対策本部を立ち上げ
議論を始めている。
今月中に与党プロジェクトチームを設置する方針だが、
厚生労働相ら関係閣僚の参加を求めて
政府と一体で対応する必要があると判断した。
『東京新聞:2007年5月9日 夕刊』
でも、天下り規制とかでも。
結局、選挙対策とか、そんな感じですもんね。
新聞のタイトルは、医師の偏在ではなくて、
医師不足ってなっているから、まだ良いですけど。
内容を見たら、相変わらず
医師の不足や偏在の解消
ってなっていますし。
医師確保って言葉も、相変わらずですよね。
犯人確保みたいに。
医者をなんだと思ってるんだか。
どうせ、法律を新しく作る前に、いろいろ検討して。
水面下で根回しして。
結局、横やりが入って、時間ばっかりかかって、
骨抜きになるんでしょうから。
医師不足は明らかなんですから。
まず、法律改正とか、新法とか言う前に、
医学部の定員を増やすのが先決でしょうよ。
どう考えても。
それをやらないで、新法って言っても。
全然、本気度が感じられませんね。
やっぱ、選挙対策なんでしょうねー、所詮。
はっきり言って期待していませんが。
それでも万が一、って思っちゃう私は、
甘いんでしょうかねー。
医者の総本山!
大学病院について知りたい人は、こちらからね!
→ 「大学病院のうそ」 ~現役医師(Dr. I)が暴露する、大学病院の秘密
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既にご存じでしょうけど。
もしかしたら、医師不足を解消するために、
新しい法律ができるかもしれませんよ。
医師不足解消へ新法検討
政府・与党 対策会議を来週設置
自民党の中川秀直、公明党の北側一雄両幹事長ら
与党幹部は九日午前、都内で会合し、
医師の不足や偏在の解消策を検討するため、
政府、与党による対策会議を来週に設置することを決めた。
「医師確保法」の制定も視野に検討する。
両党幹事長がこの問題で地方の現場を視察し、
参院選に向け、与党の最重要課題として
対応策の取りまとめを急ぐ。
両党はそれぞれ党内に対策本部を立ち上げ
議論を始めている。
今月中に与党プロジェクトチームを設置する方針だが、
厚生労働相ら関係閣僚の参加を求めて
政府と一体で対応する必要があると判断した。
『東京新聞:2007年5月9日 夕刊』
でも、天下り規制とかでも。
結局、選挙対策とか、そんな感じですもんね。
新聞のタイトルは、医師の偏在ではなくて、
医師不足ってなっているから、まだ良いですけど。
内容を見たら、相変わらず
医師の不足や偏在の解消
ってなっていますし。
医師確保って言葉も、相変わらずですよね。
犯人確保みたいに。
医者をなんだと思ってるんだか。
どうせ、法律を新しく作る前に、いろいろ検討して。
水面下で根回しして。
結局、横やりが入って、時間ばっかりかかって、
骨抜きになるんでしょうから。
医師不足は明らかなんですから。
まず、法律改正とか、新法とか言う前に、
医学部の定員を増やすのが先決でしょうよ。
どう考えても。
それをやらないで、新法って言っても。
全然、本気度が感じられませんね。
やっぱ、選挙対策なんでしょうねー、所詮。
はっきり言って期待していませんが。
それでも万が一、って思っちゃう私は、
甘いんでしょうかねー。
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大淀病院事件での、カルテ流出に関してです。
この件に関しては、正直もういいかな、
って思っていたんですが。
なんか、カルテのコピーの流出先が
明らかになりつつあるので。
ちょっと私も書いてみますね。
なんか、思いっきり出遅れた感もありますが。
この件に関しては、当事者なもので。
「大淀病院、専門家(神経内科医)の意見」の記事の中で、
10/31読売新聞が入手した
カルテのコピーの内容を出しましたけど。
ついに、その本物の画像が出ました!
こちらです。
『2006.10.31読売新聞:大淀病院、カルテ画像』
近畿圏の図書館に行けば、誰でも見る事が
できる物ですね、これ。
黒塗り部分は医師実名があるため伏せていますが。
「新小児科医のつぶやきのYosyan先生」のブログで、
非常に詳しい解説がされていますので。
『2006.5.6:物証発見』
『2006.5.7:傍証検証』
『2006.5.7:画像検証』
詳細はそちらに譲るとして、
一部引用させてもらって、
ポイントだけここで論じる事にしますか。
これ、医療関係者が見たら、一目瞭然なのですが。
この画像は、看護記録ではなく、
間違いなく「医師記録」です。
ある方が、この筆跡はM医師のものだ、
って証言もされていますし。
そうでなくても、書き方、書いている内容、
英語混じりの文章、汚い字。
これらを総合して、99%以上の確率で、
これは「医師記録」です。
まあ、読売新聞自身が、自分で、これは
診療録=医師記録って言っていますけどね(笑)
大淀病院事件で、詳細な診療情報がネットで流出
って事で、最初に報道をしたのは読売新聞です。
無断で私のブログが引用されたやつっす。
で、その後、朝日、毎日、産経新聞あたりが続いて、
その翌日に日刊スポーツでも書かれています。
暗に私のブログが批判されたやつですね。
各記事の詳しい内容は、「いなか小児科医」先生
のブログが詳しいので、こちらをご参照下さい。
『記事の整理』
日刊スポーツはこれらの新聞社が書いた後、
こう書いています。
>遺族側は「報道陣に公開したのは、
出産のために入院した昨年8月7~8日の『看護記録』だけ。
カルテなど公開してない。
さらされた情報には、遺族も知らない通院中の
カルテの内容が含まれ、病院関係者しか知り得ない情報だ」
としている。
家族は、「看護記録しか公開していない。」
って言っているんですが。
でも、読売新聞他、毎日、朝日は、
敢えてその事については触れていません。
なぜか、って言うと、医師記録の方も流出した、
って知っているからじゃないですかね。
少なくとも、間違いないのは、読売新聞は
2006.10.31の段階で、医師記録のコピーも持っていた、と。
今年の4/28に大阪であったその筋には
高名な方々が集まったシンポジウムが開かれ、
そこでカルテ告訴報道に名を連ねられている弁護士も
出席し発言されているんですよ。
その貴重なライブ記録を文字で起しておられるのが
『日々のたわごと・期間限定特別ブログ』
で、その中の『核心部分、そのいち。』に、
弁護士のカルテについての発言があります。
>『患者さんの家族はカルテを入手してマスコミに
公表してるらしいから、俺たちも公表して良いだろう』
ということを書いてあるんですが、
あのー、Tさんの話でまぁ、あったかもわかりませんが、
患者さんたちが入手したカルテはほんの一部なんです。
全部を入手したのはごくごく最近、なんですよね。
弁護士がこう言っていますよね。
「カルテの一部」、「全部を入手したのはごくごく最近」と。
これって、ニッカンスポーツで報道された
内容を考えると、「カルテの一部」っていうのは
「看護記録」の事なんでしょう。
そして、「ごくごく最近」っていうのは、半年前の報道時には
入手していなかったって考えるのが自然ですよね。
そうなると2つの事実が、弁護士発言より確認できます。
* 去年の報道時には遺族でさえ医師記録部分を
入手しておらず、持っていたのは看護記録だけであった。
* 遺族が医師記録部分も含めてカルテ全体を
入手したのは早くとも今年に入ってからであった。
誰がどういう経路でカルテを流出させたのか、
私はわかりませんが。
遺族は看護記録しか公開していない、と主張している。
弁護士もそう。
でも、読売新聞は、遺族がカルテを入手する前に、
医師記録を含め、カルテのコピーを入手していた。
そういった事は間違いなく事実です。
どこからカルテが流出したかは、定かではありませんが。
もしかしたら、この件で最初に報道した読売新聞は、
自分たちが以前に報道した
医師記録のコピーの画像によって、
墓穴を掘ったのかもしれませんねー。
殺人事件でも、「第一発見者を疑え」
って言いますよね。
「医者」がカルテ流出。
といって、最初に報道した新聞社が、
実は流出させた張本人、って事があるかもしれませね。
どうやら、遺族はこの件に関して刑事告訴するようですから。
検察の方達には、カルテが流出した経路
に関しても、しっかり調べて欲しいですね。
ここに出て来た人以外の他の医師のブログも読んでみたい。
医者のホンネを知りたいって人は、これを読んでね!
『医者のホンネが丸わかり!』
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この件に関しては、正直もういいかな、
って思っていたんですが。
なんか、カルテのコピーの流出先が
明らかになりつつあるので。
ちょっと私も書いてみますね。
なんか、思いっきり出遅れた感もありますが。
この件に関しては、当事者なもので。
「大淀病院、専門家(神経内科医)の意見」の記事の中で、
10/31読売新聞が入手した
カルテのコピーの内容を出しましたけど。
ついに、その本物の画像が出ました!
こちらです。
『2006.10.31読売新聞:大淀病院、カルテ画像』
近畿圏の図書館に行けば、誰でも見る事が
できる物ですね、これ。
黒塗り部分は医師実名があるため伏せていますが。
「新小児科医のつぶやきのYosyan先生」のブログで、
非常に詳しい解説がされていますので。
『2006.5.6:物証発見』
『2006.5.7:傍証検証』
『2006.5.7:画像検証』
詳細はそちらに譲るとして、
一部引用させてもらって、
ポイントだけここで論じる事にしますか。
これ、医療関係者が見たら、一目瞭然なのですが。
この画像は、看護記録ではなく、
間違いなく「医師記録」です。
ある方が、この筆跡はM医師のものだ、
って証言もされていますし。
そうでなくても、書き方、書いている内容、
英語混じりの文章、汚い字。
これらを総合して、99%以上の確率で、
これは「医師記録」です。
まあ、読売新聞自身が、自分で、これは
診療録=医師記録って言っていますけどね(笑)
大淀病院事件で、詳細な診療情報がネットで流出
って事で、最初に報道をしたのは読売新聞です。
無断で私のブログが引用されたやつっす。
で、その後、朝日、毎日、産経新聞あたりが続いて、
その翌日に日刊スポーツでも書かれています。
暗に私のブログが批判されたやつですね。
各記事の詳しい内容は、「いなか小児科医」先生
のブログが詳しいので、こちらをご参照下さい。
『記事の整理』
日刊スポーツはこれらの新聞社が書いた後、
こう書いています。
>遺族側は「報道陣に公開したのは、
出産のために入院した昨年8月7~8日の『看護記録』だけ。
カルテなど公開してない。
さらされた情報には、遺族も知らない通院中の
カルテの内容が含まれ、病院関係者しか知り得ない情報だ」
としている。
家族は、「看護記録しか公開していない。」
って言っているんですが。
でも、読売新聞他、毎日、朝日は、
敢えてその事については触れていません。
なぜか、って言うと、医師記録の方も流出した、
って知っているからじゃないですかね。
少なくとも、間違いないのは、読売新聞は
2006.10.31の段階で、医師記録のコピーも持っていた、と。
今年の4/28に大阪であったその筋には
高名な方々が集まったシンポジウムが開かれ、
そこでカルテ告訴報道に名を連ねられている弁護士も
出席し発言されているんですよ。
その貴重なライブ記録を文字で起しておられるのが
『日々のたわごと・期間限定特別ブログ』
で、その中の『核心部分、そのいち。』に、
弁護士のカルテについての発言があります。
>『患者さんの家族はカルテを入手してマスコミに
公表してるらしいから、俺たちも公表して良いだろう』
ということを書いてあるんですが、
あのー、Tさんの話でまぁ、あったかもわかりませんが、
患者さんたちが入手したカルテはほんの一部なんです。
全部を入手したのはごくごく最近、なんですよね。
弁護士がこう言っていますよね。
「カルテの一部」、「全部を入手したのはごくごく最近」と。
これって、ニッカンスポーツで報道された
内容を考えると、「カルテの一部」っていうのは
「看護記録」の事なんでしょう。
そして、「ごくごく最近」っていうのは、半年前の報道時には
入手していなかったって考えるのが自然ですよね。
そうなると2つの事実が、弁護士発言より確認できます。
* 去年の報道時には遺族でさえ医師記録部分を
入手しておらず、持っていたのは看護記録だけであった。
* 遺族が医師記録部分も含めてカルテ全体を
入手したのは早くとも今年に入ってからであった。
誰がどういう経路でカルテを流出させたのか、
私はわかりませんが。
遺族は看護記録しか公開していない、と主張している。
弁護士もそう。
でも、読売新聞は、遺族がカルテを入手する前に、
医師記録を含め、カルテのコピーを入手していた。
そういった事は間違いなく事実です。
どこからカルテが流出したかは、定かではありませんが。
もしかしたら、この件で最初に報道した読売新聞は、
自分たちが以前に報道した
医師記録のコピーの画像によって、
墓穴を掘ったのかもしれませんねー。
殺人事件でも、「第一発見者を疑え」
って言いますよね。
「医者」がカルテ流出。
といって、最初に報道した新聞社が、
実は流出させた張本人、って事があるかもしれませね。
どうやら、遺族はこの件に関して刑事告訴するようですから。
検察の方達には、カルテが流出した経路
に関しても、しっかり調べて欲しいですね。
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2007年4月27日 福島、大野病院事件の
第四回公判が行われましたね。
本当は、もっと早い時期に書こうと思っていたんですが。
なんか、大淀病院の件と、本業が忙しくって。
ちょっと遅れてしまいましたが。
まあ、遅れたおかげで
『周産期医療の崩壊をくい止める会:
第四回公判について(07/4/27)』
で詳細が出たので良しとしますか(笑)
相変わらずこっちの方は、専門用語が多くて
わかりにくいので。
そういうのは苦手で大筋を知りたい人は、
ロハス・メディカルブログ、
『福島県立大野病院事件第四回公判(1)』
『福島県立大野病院事件第四回公判(2)』
を参照して下さいね!
第四回公判では、検察側証人の
手術に立ち合った看護師と病院長が登場しました。
ネックになっているのは、院長の方ですかね。
第四回公判までに、証人が合計8人出てきたのですが。
検察側の証人だから、基本的には
被告K先生の敵って事に普通はなるんですが。
この件に関しては、7人がK先生の味方。
1人だけ、敵って感じでしょうかねー。
あ、あくまで私の個人的な印象ですよ。
で、その唯一K先生の敵と私が判断した
院長の登場です。
ポイントになる事が、証人尋問の前に
行われたので、まずはそれを紹介。
弁護側から以前に証拠として提出した教科書、
文献について、検察側は、はじめ証拠として
認めていなかったんですが。
裁判所の指導により6~7つの教科書、
文献が証拠として認められました。
ま、そりゃあそうですよね。
医学的な事を実証する裁判なのに。
教科書とか、ことごとく認めなかったら。
何にも進みませんからね、裁判。
そのうち、私が気になった物を書くと。
弁13証は、実施手術
ハサミの使用は先端で組織を剥離すること、
ハサミによる鈍的性質を兼ねたクーパー(ハサミ)
の使用方法が記載されています。
弁14証
ハサミは組織剥離に有用で多用され、
極めて便利であるが、鈍的剥離と鋭的な剪断を
使い分けると記載されています。
剥離は刃の先端部を閉じて彎曲を保護する
組織に向けて剥離を行う。
切断と剥離と両方の用い方があると書かれています。
そして、今回のポイント。
弁44証
厚生労働省のリスクマネジメントマニュアル
(平成12年8月発表)で、医療事故発生時の
対応のマニュアルです。
ここでは警察への届け出要件として、医療過誤による
障害や死亡の際には「施設長」が警察に
届け出ることとなっております。
医師法21条の医師が検案して異状を認めた場合には
警察に届けることを付記しています。
弁45証
県立大野病院のマニュアル。
平成13年2月に弁44証をもとに作成されています。
これには「病院長」が医療過誤の時には
警察に届け出るとなっています。
なるほどー。
「厚生労働省のリスクマネジメントマニュアル」でも、
「県立大野病院のマニュアル」でも。
「病院長」が医療過誤の時には警察に届け出る。
ってなっていますねー。
って事は。
K医師が逮捕されなかったら、下手したら
院長が医師法21条異状死届け出義務違反で
逮捕されていた、って事なんですねー。
だから、院長は自分の責任をK医師に
押しつけようとしているんですね。
前からわかってたけど(笑)
この証人尋問の様子を見て、更にはっきりしました。
長くなるので、院長の証人尋問のポイントだけどうぞ。
検事 手術室に被告人はいましたか。
院長 手術室にはおりませんでした。
手術室の手前の更衣室の方へ入るところで会いました。
検事 会話はしましたか。
院長 しました。
検事 どのような会話ですか。
院長 どうだったの?と聞きました。
検事 被告の対応は。
院長 やっちゃった、というようなことを言いました。
検事 被告の様子はどうでしたか。
院長 非常に落胆してうなだれているというか、
ボソっと「やっちゃった」と言いました。
院長 K医師とH医師とから説明を受けました。
(中略)
検事 医師法21条は知っていますか。
院長 知っております。
検事 警察への届け出が必要なのは、どのようなときですか。
院長 医療事故が起こった時、私どもの病院にも
安全管理マニュアルがありまして、医療過誤による
死亡・傷害の疑いがあるときは
「病院長」が届け出ることになっております。
検事 マニュアルでは病院長に届出義務があることは
知っていましたか。
院長 もちろん知っておりました。
検事 医療過誤とはどのようなものですか。
院長 医療事故の一類型であって、その原因が
医療的準則に反する行為であった場合です。
検事 医療過誤かどうかについて、
当時はどのような認識でしたか。
院長 医療過誤があるとは思いませんでした。
検事 どのような根拠でそのように考えたのですか。
院長 執刀医、麻酔医に過誤があったか
再度問い返しました。
K医師、麻酔科医に医療過誤の例を挙げて
説明したところ、医療過誤には当たらない、
と二人とも言ったので、そうであると思った。
検事 癒着胎盤の知識はありましたか。
院長 まったくありません。
検事 警察に届け出る必要性は感じませんでしたか。
院長 医療過誤がないと考えましたので、
それなら届ける必要はないと考えました。
検事 医療過誤がないとの認識が変わることはありませんでしたか。
院長 ありました。
検事 どのようなときですか。
院長 死亡原因を突き止め今後の再発防止につなげるために
事故調査委員会を開いていただきました。
その委員から、癒着胎盤で用手剥離をする際に
器具等を使うのは教科書的にはマズイ
という発言を聞いてです。
検事 発言を聞いてどのように感じましたか。
院長 動揺しまして、もしかするとやってはいけないことを
やってしまったのでないかと思いました。
委員の先生方は3人とも、産婦人科の専門医で、
きちんとした病院の部長とかですから。
検事 残る2人の委員から異論は出なかったのですか。
院長 異論・反論は全く出ていませんでした。
検察 教科書的にという意味は、とはどのような判断ですか
院長 教科書とは、医療の専門家を志す人、医師は、
教科書を勉強し、それに従い訓練する
標準的なところを書いてある、
というのは、我々の世界では、議論の上でも
スタンダードマニュアルで行うべき、
行う標準的なものと考える。
検察 当時証人は、教科書的に剥離がダメなのは
どういう理由だと考えましたか
院長 非常に血行の豊富な場所なので、
器具を用いるのは、標準的な手法から外れる
度合いが大きいことだったのではないかと、思いました。
検事 事故調と同様な話は被告人から出ましたか。
院長 ありません。
検事 事故調の意見について被告人と話をしましたか。
院長 一度だけあります。
検事 どのような話ですか。
院長 だいぶ経ってから、日にちはちょっと分かりませんが、
胎盤剥離をするのにクーパーを使ったらいけないんじゃないの?
と言いました。
検事 被告はどう答えましたか。
院長 そんなことないよ。ケース・バイ・ケースだと思うよ。
筋っぽい所をちょっと切っただけなんですけどね、
と言っていました。
検事 どのような所を切ったと理解しましたか。
院長 はがれないところだと思いました。
検事 その発言を聞いてどのように感じましたか。
院長 事故調では器具を使った剥離はいけないと
教科書に書いてあるということだったのに、
知らないのかな、と思いました。
弁護人 胎盤剥離の際にクーパーを使ったことへの
違和感は感じましたか。
院長 まったく感じませんでした。
弁護人 整形外科では剥離の際にクーパーを使いますか。
院長 通常の手技です。
まあ、こんな感じですね。
>検事 被告の様子はどうでしたか。
院長 非常に落胆してうなだれているというか、
ボソっと「やっちゃった」と言いました。
これ、裁判でこういう言い方をしたら、
明らかに印象が悪くなりますよね、K医師の。
「やっちゃった」とは言ったかもしれませんけど。
それは、「ミスをやっちゃった」って事じゃなくても。
ミスはなくて、一生懸命やったけど
結果的には患者が亡くなって、残念だった。
という意味でもあるんですけど。
こんな言い方をしたら、いかにもミスった。
って印象を与えますよね、普通。
まあ、敵だから、しょうがないか。
今回の院長への尋問で明らかになったのは。
大野病院のマニュアルでは病院長に届出義務があるって事。
それを院長は知っていって、K医師と麻酔科医
の医師から説明を受けている。
そして、院長の判断で、届け出をしなかったこと。
厚生労働省のリスクマネジメントマニュアルでも、
警察への届け出要件として、医療過誤による障害や
死亡の際には「施設長」が警察に届け出ることとなっている。
って事ですね。
報道でもありましたけど。
それを、K医師と麻酔科医がきちんと説明
しなかったから届けなかったんだ。
というような、自己保身をしていますね。
どんな理由があろうとも、責任は院長なんですけどね。
そして、自分でも
>弁護人 胎盤剥離の際にクーパーを使ったことへの
違和感は感じましたか。
院長 まったく感じませんでした。
弁護人 整形外科では剥離の際にクーパーを使いますか。
院長 通常の手技です。
って言ってるし。
前に登場した外科医の先生も、剥離をする時に
クーパーを用いる事は良くあるって言ってるのに。
突然、それはまずいんじゃないか。
とか言ってますねー、この院長。
医師法21条違反で逮捕するなら、
この院長を逮捕すべきって事ですよね、ホントは。
そこらへんを、検察から院長がどう聞いているかですよね。
院長といえば、大学病院ですかねー。
大学病院の裏話を知りたいひとは、こちらから!
→ 『「大学病院のうそ」 ~現役医師(Dr. I)が暴露する、
大学病院の秘密』
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第四回公判が行われましたね。
本当は、もっと早い時期に書こうと思っていたんですが。
なんか、大淀病院の件と、本業が忙しくって。
ちょっと遅れてしまいましたが。
まあ、遅れたおかげで
『周産期医療の崩壊をくい止める会:
第四回公判について(07/4/27)』
で詳細が出たので良しとしますか(笑)
相変わらずこっちの方は、専門用語が多くて
わかりにくいので。
そういうのは苦手で大筋を知りたい人は、
ロハス・メディカルブログ、
『福島県立大野病院事件第四回公判(1)』
『福島県立大野病院事件第四回公判(2)』
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第四回公判では、検察側証人の
手術に立ち合った看護師と病院長が登場しました。
ネックになっているのは、院長の方ですかね。
第四回公判までに、証人が合計8人出てきたのですが。
検察側の証人だから、基本的には
被告K先生の敵って事に普通はなるんですが。
この件に関しては、7人がK先生の味方。
1人だけ、敵って感じでしょうかねー。
あ、あくまで私の個人的な印象ですよ。
で、その唯一K先生の敵と私が判断した
院長の登場です。
ポイントになる事が、証人尋問の前に
行われたので、まずはそれを紹介。
弁護側から以前に証拠として提出した教科書、
文献について、検察側は、はじめ証拠として
認めていなかったんですが。
裁判所の指導により6~7つの教科書、
文献が証拠として認められました。
ま、そりゃあそうですよね。
医学的な事を実証する裁判なのに。
教科書とか、ことごとく認めなかったら。
何にも進みませんからね、裁判。
そのうち、私が気になった物を書くと。
弁13証は、実施手術
ハサミの使用は先端で組織を剥離すること、
ハサミによる鈍的性質を兼ねたクーパー(ハサミ)
の使用方法が記載されています。
弁14証
ハサミは組織剥離に有用で多用され、
極めて便利であるが、鈍的剥離と鋭的な剪断を
使い分けると記載されています。
剥離は刃の先端部を閉じて彎曲を保護する
組織に向けて剥離を行う。
切断と剥離と両方の用い方があると書かれています。
そして、今回のポイント。
弁44証
厚生労働省のリスクマネジメントマニュアル
(平成12年8月発表)で、医療事故発生時の
対応のマニュアルです。
ここでは警察への届け出要件として、医療過誤による
障害や死亡の際には「施設長」が警察に
届け出ることとなっております。
医師法21条の医師が検案して異状を認めた場合には
警察に届けることを付記しています。
弁45証
県立大野病院のマニュアル。
平成13年2月に弁44証をもとに作成されています。
これには「病院長」が医療過誤の時には
警察に届け出るとなっています。
なるほどー。
「厚生労働省のリスクマネジメントマニュアル」でも、
「県立大野病院のマニュアル」でも。
「病院長」が医療過誤の時には警察に届け出る。
ってなっていますねー。
って事は。
K医師が逮捕されなかったら、下手したら
院長が医師法21条異状死届け出義務違反で
逮捕されていた、って事なんですねー。
だから、院長は自分の責任をK医師に
押しつけようとしているんですね。
前からわかってたけど(笑)
この証人尋問の様子を見て、更にはっきりしました。
長くなるので、院長の証人尋問のポイントだけどうぞ。
検事 手術室に被告人はいましたか。
院長 手術室にはおりませんでした。
手術室の手前の更衣室の方へ入るところで会いました。
検事 会話はしましたか。
院長 しました。
検事 どのような会話ですか。
院長 どうだったの?と聞きました。
検事 被告の対応は。
院長 やっちゃった、というようなことを言いました。
検事 被告の様子はどうでしたか。
院長 非常に落胆してうなだれているというか、
ボソっと「やっちゃった」と言いました。
院長 K医師とH医師とから説明を受けました。
(中略)
検事 医師法21条は知っていますか。
院長 知っております。
検事 警察への届け出が必要なのは、どのようなときですか。
院長 医療事故が起こった時、私どもの病院にも
安全管理マニュアルがありまして、医療過誤による
死亡・傷害の疑いがあるときは
「病院長」が届け出ることになっております。
検事 マニュアルでは病院長に届出義務があることは
知っていましたか。
院長 もちろん知っておりました。
検事 医療過誤とはどのようなものですか。
院長 医療事故の一類型であって、その原因が
医療的準則に反する行為であった場合です。
検事 医療過誤かどうかについて、
当時はどのような認識でしたか。
院長 医療過誤があるとは思いませんでした。
検事 どのような根拠でそのように考えたのですか。
院長 執刀医、麻酔医に過誤があったか
再度問い返しました。
K医師、麻酔科医に医療過誤の例を挙げて
説明したところ、医療過誤には当たらない、
と二人とも言ったので、そうであると思った。
検事 癒着胎盤の知識はありましたか。
院長 まったくありません。
検事 警察に届け出る必要性は感じませんでしたか。
院長 医療過誤がないと考えましたので、
それなら届ける必要はないと考えました。
検事 医療過誤がないとの認識が変わることはありませんでしたか。
院長 ありました。
検事 どのようなときですか。
院長 死亡原因を突き止め今後の再発防止につなげるために
事故調査委員会を開いていただきました。
その委員から、癒着胎盤で用手剥離をする際に
器具等を使うのは教科書的にはマズイ
という発言を聞いてです。
検事 発言を聞いてどのように感じましたか。
院長 動揺しまして、もしかするとやってはいけないことを
やってしまったのでないかと思いました。
委員の先生方は3人とも、産婦人科の専門医で、
きちんとした病院の部長とかですから。
検事 残る2人の委員から異論は出なかったのですか。
院長 異論・反論は全く出ていませんでした。
検察 教科書的にという意味は、とはどのような判断ですか
院長 教科書とは、医療の専門家を志す人、医師は、
教科書を勉強し、それに従い訓練する
標準的なところを書いてある、
というのは、我々の世界では、議論の上でも
スタンダードマニュアルで行うべき、
行う標準的なものと考える。
検察 当時証人は、教科書的に剥離がダメなのは
どういう理由だと考えましたか
院長 非常に血行の豊富な場所なので、
器具を用いるのは、標準的な手法から外れる
度合いが大きいことだったのではないかと、思いました。
検事 事故調と同様な話は被告人から出ましたか。
院長 ありません。
検事 事故調の意見について被告人と話をしましたか。
院長 一度だけあります。
検事 どのような話ですか。
院長 だいぶ経ってから、日にちはちょっと分かりませんが、
胎盤剥離をするのにクーパーを使ったらいけないんじゃないの?
と言いました。
検事 被告はどう答えましたか。
院長 そんなことないよ。ケース・バイ・ケースだと思うよ。
筋っぽい所をちょっと切っただけなんですけどね、
と言っていました。
検事 どのような所を切ったと理解しましたか。
院長 はがれないところだと思いました。
検事 その発言を聞いてどのように感じましたか。
院長 事故調では器具を使った剥離はいけないと
教科書に書いてあるということだったのに、
知らないのかな、と思いました。
弁護人 胎盤剥離の際にクーパーを使ったことへの
違和感は感じましたか。
院長 まったく感じませんでした。
弁護人 整形外科では剥離の際にクーパーを使いますか。
院長 通常の手技です。
まあ、こんな感じですね。
>検事 被告の様子はどうでしたか。
院長 非常に落胆してうなだれているというか、
ボソっと「やっちゃった」と言いました。
これ、裁判でこういう言い方をしたら、
明らかに印象が悪くなりますよね、K医師の。
「やっちゃった」とは言ったかもしれませんけど。
それは、「ミスをやっちゃった」って事じゃなくても。
ミスはなくて、一生懸命やったけど
結果的には患者が亡くなって、残念だった。
という意味でもあるんですけど。
こんな言い方をしたら、いかにもミスった。
って印象を与えますよね、普通。
まあ、敵だから、しょうがないか。
今回の院長への尋問で明らかになったのは。
大野病院のマニュアルでは病院長に届出義務があるって事。
それを院長は知っていって、K医師と麻酔科医
の医師から説明を受けている。
そして、院長の判断で、届け出をしなかったこと。
厚生労働省のリスクマネジメントマニュアルでも、
警察への届け出要件として、医療過誤による障害や
死亡の際には「施設長」が警察に届け出ることとなっている。
って事ですね。
報道でもありましたけど。
それを、K医師と麻酔科医がきちんと説明
しなかったから届けなかったんだ。
というような、自己保身をしていますね。
どんな理由があろうとも、責任は院長なんですけどね。
そして、自分でも
>弁護人 胎盤剥離の際にクーパーを使ったことへの
違和感は感じましたか。
院長 まったく感じませんでした。
弁護人 整形外科では剥離の際にクーパーを使いますか。
院長 通常の手技です。
って言ってるし。
前に登場した外科医の先生も、剥離をする時に
クーパーを用いる事は良くあるって言ってるのに。
突然、それはまずいんじゃないか。
とか言ってますねー、この院長。
医師法21条違反で逮捕するなら、
この院長を逮捕すべきって事ですよね、ホントは。
そこらへんを、検察から院長がどう聞いているかですよね。
院長といえば、大学病院ですかねー。
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大淀病院で妊婦が不幸にも亡くなった事件に関して。
最近そればっかですが。
新たな情報っていうか、情報は新しくないのですが、
専門家(神経内科医)の意見がコメントされたので、
その意見を紹介します。
『医師の秘密漏示』の記事に書かれたコメントです。
既にコメント数が100を越えてしまったので。
見つけるのは大変だと思うので、抜粋します。
私のブログよりも先に、
『産科医療のこれから、本日のおすすめブログ..。5月2日』
で既に紹介されていますけどね(笑)
神経内科の医師の意見です。
神経内科医っていうのは、専門は脳卒中、(脳出血)とか
脳、頭なんかが専門なんですよ。
「脳、頭が専門なのは、脳外科医じゃないか。」
って思った方もいると思うんですが。
「外科」っていうのは、手術をする科。
「内科」っていうのは、手術をしない科。
おおざっぱに分類すると、そんな感じです。
医者の分類って。
脳外科医は、脳卒中とかで手術をする医者。
神経内科医は、手術をしないで、薬で治療する医者。
違いは、そんな感じで思って頂ければ良いです。
脳外科医も神経内科医も、両方専門なんです。
脳外科医は、脳卒中が来た時に、手術しないで
薬の治療とかもできるんですけどね、もちろん。
確か、長嶋監督が脳梗塞で倒れた時の主治医が、
超有名な神経内科医でしたよね。
コメント、ここから。
神経内科医です。
流出したカルテを読むまでは
医師の責任があると思っていました。
意識障害が出現した時の状態では四肢を動かしていた、
呼吸は大きな問題はなかったとあります。
出血があれば、麻痺があり呼吸も
変わっていたはずです。
痙攣出現時に出血が起きたとみるのが妥当です。
最初は子癇であったと僕は思います。
そしてそういうストーリーは不自然ではありません。
僕のような意見はネットで論じる医者も
あまり言わなかったけれど、
僕はけっこう自信をもっています。
それはおいといてあのカルテの書き込みが無ければ
僕自身も主治医の先生に問題があったと思ったということです。
マスコミがえん罪を作ることに
どうしようにも対抗できなければ当事者なら
やっていられないと思うのが当然です。
いくら批判をあびてもいいですが、
一つの記述を読んでも素人と医者では
全く違ったストーリーがみえます。
それを無視するのは悪平等だと思っています。
致死的脳出血があれば、
強い反対側の麻痺がおきます。
呼吸も替わります。
眼球偏倚も起ります。
流出したカルテが本物なら意識障害をおこした時点で
おそらく脳出血はなかったのです。
『奈良の産科医 私見』の記事で
私が書いたのと同じ意見って事ですね!
専門家である神経内科医の先生の意見が。
>私の知る限りですが、
他の医療関係者のブログとかでも、
誰も言っていない事なんですがね。
脳出血を発症した時間の事です。
実は、私は0時に脳出血が起こったとは考えていません。
0時過ぎに一瞬意識は無くなっていますが、
その時は神経学的所見もないし、
その後バイタルは安定して、すやすや寝ていますから。
って書いていますよね、私。
その後、いつ脳出血が起こったのかは
不明ですけどね。
おそらく、1:37 突然の痙攣発作出現。
の後だと思われます。
いやー、当時、私と同じ事を言っている人が
いなかったので。
実は、ちょっと心細かったんですよね、この意見。
m3のブログは、特に医者もたくさん読んでいるので。
脳外科医とか神経内科医の先生も、結構読んで
くれていると思っていたんですが。
あんまり、推薦もしてくれなかったし。
同意してくれる方、少なかったので。
正直、不安ではあったんですよね、記事を書いた後も。
ちょっと安心しました。
神経内科医の先生の意見が私と一緒で。
実は、僻地の産科医先生も思っていたんですねー。
私と同じ事(笑)
早く言ってよー!
それと、もう一つお知らせ。
同じ記事のコメント欄での情報です。
コメントしてくれたのは、ブログ
『藪医者の独り言』のnakano先生。
ブログのタイトルが私のメルマガ
『やぶ医師のひとりごと』と紙一重です(笑)
ちなみに、nakano先生が作った
『今の産科の危機に関してのフラッシュ』もお勧めです。
これも既に、『新小児科医のつぶやき、2007.5.3』等
他のブログでも紹介されているようですけど。
「ヨミダス文書館、2006.10.31付の記事情報」から。
『2006年10月31日大阪朝刊 社会面39ページ』
読売新聞が手に入れたカルテのコピーを
要約した物のようですねー、これ。
最後に写真=Tさんのカルテ(家族提供)
とありますねー。
Tさんの経過(診療記録から)
(亡くなった妊婦の名前は、以前からTさんにしてます、私)
って書いてあって。
私がブログで書いた内容と
「全く同じ時間経過」が書いてありますね、これに。
専門用語をはぶいた、っていうか、
都合の良い部分しか載せてないっていうか。
弱冠内容は違いますけどね。
でも、「時間の経過は全く同じ」ですから。
元になった物は一緒だと思いますがね。
『大淀病院事件、ネットで詳細に2』の記事で書いたとおり、
「カルテ」の中身っていうのは、おおざっぱに。
1,医師記録
2,看護記録
3,検査データー
4,その他の書類等
5,温度版
に分かれていて、それら全てを「合わせて」
「カルテ」って言います。
診療記録っていうのは、「医師記録」の別名です。
少なくとも読売新聞が、この時期に看護記録だけではなく、
医師記録(診療記録)も含めたカルテのコピーを
持っていたって事が明らかになりましたね。
ふーん。
遺族の主張が「看護記録しか公開していない」
って言っていたので、それに合わせて記事を
改変、削除したんですけどね、私。
なんか、この主張もかなり怪しくなってきた様ですね。
ついに復活。
期間限定でダウンロードできた、
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最近そればっかですが。
新たな情報っていうか、情報は新しくないのですが、
専門家(神経内科医)の意見がコメントされたので、
その意見を紹介します。
『医師の秘密漏示』の記事に書かれたコメントです。
既にコメント数が100を越えてしまったので。
見つけるのは大変だと思うので、抜粋します。
私のブログよりも先に、
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で既に紹介されていますけどね(笑)
神経内科の医師の意見です。
神経内科医っていうのは、専門は脳卒中、(脳出血)とか
脳、頭なんかが専門なんですよ。
「脳、頭が専門なのは、脳外科医じゃないか。」
って思った方もいると思うんですが。
「外科」っていうのは、手術をする科。
「内科」っていうのは、手術をしない科。
おおざっぱに分類すると、そんな感じです。
医者の分類って。
脳外科医は、脳卒中とかで手術をする医者。
神経内科医は、手術をしないで、薬で治療する医者。
違いは、そんな感じで思って頂ければ良いです。
脳外科医も神経内科医も、両方専門なんです。
脳外科医は、脳卒中が来た時に、手術しないで
薬の治療とかもできるんですけどね、もちろん。
確か、長嶋監督が脳梗塞で倒れた時の主治医が、
超有名な神経内科医でしたよね。
コメント、ここから。
神経内科医です。
流出したカルテを読むまでは
医師の責任があると思っていました。
意識障害が出現した時の状態では四肢を動かしていた、
呼吸は大きな問題はなかったとあります。
出血があれば、麻痺があり呼吸も
変わっていたはずです。
痙攣出現時に出血が起きたとみるのが妥当です。
最初は子癇であったと僕は思います。
そしてそういうストーリーは不自然ではありません。
僕のような意見はネットで論じる医者も
あまり言わなかったけれど、
僕はけっこう自信をもっています。
それはおいといてあのカルテの書き込みが無ければ
僕自身も主治医の先生に問題があったと思ったということです。
マスコミがえん罪を作ることに
どうしようにも対抗できなければ当事者なら
やっていられないと思うのが当然です。
いくら批判をあびてもいいですが、
一つの記述を読んでも素人と医者では
全く違ったストーリーがみえます。
それを無視するのは悪平等だと思っています。
致死的脳出血があれば、
強い反対側の麻痺がおきます。
呼吸も替わります。
眼球偏倚も起ります。
流出したカルテが本物なら意識障害をおこした時点で
おそらく脳出血はなかったのです。
『奈良の産科医 私見』の記事で
私が書いたのと同じ意見って事ですね!
専門家である神経内科医の先生の意見が。
>私の知る限りですが、
他の医療関係者のブログとかでも、
誰も言っていない事なんですがね。
脳出血を発症した時間の事です。
実は、私は0時に脳出血が起こったとは考えていません。
0時過ぎに一瞬意識は無くなっていますが、
その時は神経学的所見もないし、
その後バイタルは安定して、すやすや寝ていますから。
って書いていますよね、私。
その後、いつ脳出血が起こったのかは
不明ですけどね。
おそらく、1:37 突然の痙攣発作出現。
の後だと思われます。
いやー、当時、私と同じ事を言っている人が
いなかったので。
実は、ちょっと心細かったんですよね、この意見。
m3のブログは、特に医者もたくさん読んでいるので。
脳外科医とか神経内科医の先生も、結構読んで
くれていると思っていたんですが。
あんまり、推薦もしてくれなかったし。
同意してくれる方、少なかったので。
正直、不安ではあったんですよね、記事を書いた後も。
ちょっと安心しました。
神経内科医の先生の意見が私と一緒で。
実は、僻地の産科医先生も思っていたんですねー。
私と同じ事(笑)
早く言ってよー!
それと、もう一つお知らせ。
同じ記事のコメント欄での情報です。
コメントしてくれたのは、ブログ
『藪医者の独り言』のnakano先生。
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『やぶ医師のひとりごと』と紙一重です(笑)
ちなみに、nakano先生が作った
『今の産科の危機に関してのフラッシュ』もお勧めです。
これも既に、『新小児科医のつぶやき、2007.5.3』等
他のブログでも紹介されているようですけど。
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『2006年10月31日大阪朝刊 社会面39ページ』
読売新聞が手に入れたカルテのコピーを
要約した物のようですねー、これ。
最後に写真=Tさんのカルテ(家族提供)
とありますねー。
Tさんの経過(診療記録から)
(亡くなった妊婦の名前は、以前からTさんにしてます、私)
って書いてあって。
私がブログで書いた内容と
「全く同じ時間経過」が書いてありますね、これに。
専門用語をはぶいた、っていうか、
都合の良い部分しか載せてないっていうか。
弱冠内容は違いますけどね。
でも、「時間の経過は全く同じ」ですから。
元になった物は一緒だと思いますがね。
『大淀病院事件、ネットで詳細に2』の記事で書いたとおり、
「カルテ」の中身っていうのは、おおざっぱに。
1,医師記録
2,看護記録
3,検査データー
4,その他の書類等
5,温度版
に分かれていて、それら全てを「合わせて」
「カルテ」って言います。
診療記録っていうのは、「医師記録」の別名です。
少なくとも読売新聞が、この時期に看護記録だけではなく、
医師記録(診療記録)も含めたカルテのコピーを
持っていたって事が明らかになりましたね。
ふーん。
遺族の主張が「看護記録しか公開していない」
って言っていたので、それに合わせて記事を
改変、削除したんですけどね、私。
なんか、この主張もかなり怪しくなってきた様ですね。
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奈良の大淀病院で、妊婦が不幸にも亡くなった事件があって。
そのカルテの情報が、ネットで公開されている、
ってマスコミの報道があって。
最初は読売新聞だけだったんですが。
その後、他の新聞やテレビでも
報道されているようですねー。
死亡妊婦カルテ、医師専用ネットに流出
奈良県大淀町立大淀病院で昨年8月、
出産中に意識不明となり、19の病院に受け入れを
断られた後、死亡したTさん(当時32)のカルテ内容が
インターネット上に流出していることが29日、分かった。
医師専用の会員制掲示板に「カルテのコピー」を見た
との書き込みがあり、複数のブログなどに転載された。
Tさんの遺族は担当弁護士と協議し、
個人情報保護条例や地方公務員法(守秘義務)違反
などで刑事告訴を検討している。
Tさんの個人情報が、医師免許を持つ人しか
利用できない会員制掲示板で、さらされていた。
書き込みは昨年10月にTさんの死亡が
報道された直後から始まった。
「カルテのコピーを見た。コピーはもう返却した」などとし、
Tさんの最終月経の日付を含む入院するまでの
妊娠中の経過、診療の詳細など、遺族も知らない内容が
専門用語とともに書き込まれた。
遺族は「掲載された掲示板は医師専用というが、
女性の極めて個人的な情報を含む産婦人科のカルテが、
家族に断りもなくネットに掲載されていいのか」
と憤りを隠せない。
「家族も知らない内容まで他人が勝手に見て
話し合っている。そんなことが許されるのか。
医師である前に人間としてどうか。
世の中に問いたい」と話した。
遺族が掲示板への情報流出を確認したのは昨年11月。
掲示板には「遺族が騒ぐから産婦人科医が減って
医療が崩壊する、など私たちへの批判もあった」という。
公にすれば情報の流出範囲が拡大するとの懸念もあり、
公表は控えていたが、大淀病院や大淀町への
問い合わせにも返答がなく、公表を決意したという。
担当弁護士と協議し、被疑者不詳での
刑事告訴を検討している。
Tさんのカルテ内容とみられる情報は、
医療関係者のものとみられる複数のブログなどに
今も転載されている。
あるブログは、掲示板への書き込み以前に、
遺族が報道陣に「カルテのコピー」を公開していたと主張。
コピーを医療関係者が分析してまとめただけとし
「(個人情報保護条例違反には)当たらないだろう」
と書き込んでいる。
しかし、遺族側は「報道陣に公開したのは、
出産のために入院した昨年8月7~8日の『看護記録』だけ。
カルテなど公開してない。
さらされた情報には、遺族も知らない通院中の
カルテの内容が含まれ、病院関係者しか知り得ない情報だ」
としている。
[2007年4月30日:日刊スポーツ]
うーん、今度は日刊スポーツにも載ってしまいましたか。
このブログ[健康、病気なし、医者いらず]。
>あるブログは、掲示板への書き込み以前に、
遺族が報道陣に「カルテのコピー」を公開していたと主張。
コピーを医療関係者が分析してまとめただけとし
「(個人情報保護条例違反には)当たらないだろう」
と書き込んでいる。
明らかに、この記事の事だよね、これ。
→ 「医師の秘密漏示]
ちなみに、
>あるブログは、掲示板への書き込み以前に、
遺族が報道陣に「カルテのコピー」を公開していたと主張。
って新聞には書かれていますが。
これ、「私」が主張しているんじゃなくって、
「元ネタを投稿してくれた方」が言っている事なので。
私はカルテのコピーそのものを見ていませんので、
詳細は知りませんから、あしからず。
4/29に読売新聞に載って(無断で、参考URLも
ブログの紹介もありませんでした、ちなみに)、
その後、いつもの約10倍の方に来て頂いて。
コメントも、本当にたくさんいただいております。
それで、新聞記事やコメントの内容なんかを見て、
いろいろ、自分なりに考えました。
それで、ブログの記事の一部を改編、削除する事にしました。
本文の前に、いつもやっている「医学の専門用語」の解説。
今回は「カルテ」
「カルテ」っていうと、医者が書いたもの。
「看護記録」っていうと、看護師が書いたもの。
だから、情報ソースは別のものだ。
って、この記事を見て思った方もいるでしょうけど。
厳密に言うと違います。
「カルテ」の中身っていうのは、おおざっぱに。
1,医師記録
2,看護記録
3,検査データー
4,その他の書類等
5,温度版
に分かれていて、それら全てを「合わせて」
「カルテ」って言います。
「医師記録」っていうのは、医師がどんな事を考えて
どんな治療をした、とか。
検査の内容とか。
家族への説明の内容とか。
今後の治療計画とか。
そういうのが、メインになります。
何時何分に何が起こったとか、そういうのは
主に「看護記録」に書かれるんですよ、詳細は。
特に、急変の時なんかは。
今回、投稿された記事や私たちがブログに
書いた記事っていうのは、
ほとんどが、何時何分に何をした。
って事ですから。
これは、看護記録に書いてある事だと思います。
だから、カルテの中の「看護記録」がマスコミに公開された。
そのカルテ(看護記録)の詳細な内容が、
掲示板に載って、それをブログに転載した。
って事です。
私や元ネタを投稿してくれた方が「カルテ」
って言っているのは、「カルテの中の看護記録」
って事ですから。
>遺族側は「報道陣に公開したのは、
出産のために入院した昨年8月7~8日の『看護記録』だけ。
カルテなど公開してない。
って言っていますが、我々が言っているのは
「カルテ」の中の、「看護記録」って事です。
だから、中身は一緒だと思います。
話は戻って。
もう一度自分の書いた記事を見たのですが。
「奈良の産科医、詳細1]
「奈良の産科医 詳細2]
もう一部は削除しちゃいましたけど、
その内容は、おおざっぱに、こう分類されます。
1,入院前の記録
2,この産科医の年齢とか、当直回数など、医師の情報
3,公開されたカルテ(看護記録)を元にした、
何時何分に何を行った、という経過
4,医師と患者の家族のやりとり
この中で何が問題かって事を考えたのですが。
1,入院前の記録
これに関しては、もしかしたら公開された
入院カルテ(看護記録)ではなく、
外来カルテの情報なのかもしれません。
もしくは、内部関係者の情報。
これは、遺族が公開していない
>遺族も知らない通院中のカルテの内容が含まれ、
と言っていますので、これは削除します。
2,この産科医の年齢とか、当直回数など、医師の情報
これは、カルテには書いていないとは思いますが。
「患者」の個人情報とは無関係ですし。
この産科医の先生から何か言われているわけでもなし。
この先生がどんなに大変な仕事をしているか、
って事を一般の人にもわかっていただくため。
これに関しては、そのまま残そうと思います。
3,公開されたカルテ(看護記録)を元にした、
何時何分に何を行った、という経過
これに関しては、患者の遺族が看護記録(カルテ)
を公開していますし。
今回は問題になっていませんので。
このまま残します。
4,医師と患者の家族のやりとり
これに関しては、公開されたカルテの
看護記録にも医師記録にも書いてある可能性が高いです。
最近、医療訴訟が増えてきましたので。
今回の大淀病院の事件のように。
残念ながら、患者が不幸にも亡くなった。
搬送するのに時間がかかった。
そういった場合は、こういう記録は、
医師記録にも看護記録にも、できるだけ
詳細に書く事が多いです。
ですから、この情報に関しても、看護記録の
情報だったのかもしれません。
しかし、
>「主治医と家族のやりとりを近くで聞いていた
人物としか思えない書き込みもある。」
と、主張されているようですので。
どこまでが、看護記録(カルテ)の情報で、
どこまでが内部情報か、私には判断できません。
これが書いてある事によって、遺族の方達が
不快な思いをされているようですので。
こちらに関しても、削除しようと思います。
あくまで、私個人の判断ですので。
他の方が書いたブログでは、そのままかもしれませんが。
私は、そうしようと思います
大淀病院の事件。
これ、最初は、毎日新聞のスクープ記事でした。
奈良の大淀病院で、妊婦が亡くなった。
それは、
「産科医が6時間患者を放置したからだ。」
「内科医が頭のCTを撮れって言ったのに、
撮らなかったから脳出血で患者が死んだんだ。」
という論調でした。
で、これはちょっと違うんじゃないか、って思って
自分なりに新聞記事を参考に、ブログに記事を書きました。
「奈良の産婦人科医]
「奈良の産婦人科医2]
それで、その後も情報収集をしていって、
たまたま医師専用掲示板に
この事件の情報があったんですよ。
それは、遺族がマスコミに配った
カルテのコピーを元にした情報というふれこみで。
明らかに、マスコミの情報よりも信憑性が高い
と思われる、現場の詳細が書かれてあった書き込みでした。
で、その情報を提供してくれた方とその掲示板で
話をして、ブログに転載して良いか聞いたんです。
そしたら、95%は公開されたカルテの内容だ。
ブログに転載はオーケーだ。
って事で、ブログにほぼそのまま書き込みました。
私がこのブログを書いている目的は。
ブログのタイトルの下に書いてある通り。
「現役循環器内科医(Dr. I)が間違いだらけの、
マスコミの医療報道を、ぶった斬る!」
って事ですよ。
大淀病院の事件の流れを見てみると。
①毎日新聞が一報を報じる。
分べん中意識不明:18病院が受け入れ拒否、出産、死亡
【林由紀子、青木絵美】毎日新聞 2006年10月17日
↓
②・産科医の判断は適切だったとする指摘が
医師板の検証でも圧倒的になる。
・内科医がCTを主張していない可能性が濃厚になる。
・受け入れ要請の電話を断わっただけで
「たらい回し」と表現したことに批判がでる。
・受け入れを断わった病院の医師も、
必死に探してくれていた状況が明らかになる。
↓
③記者の目:「次の実香さん」出さぬように=青木絵美(奈良支局)
◇「人と予算」伴った対策を--
医師だけを問責するな 毎日新聞 2006年10月26日
・内科医がCTを主張したという報道が、
いつの間にか「家族がすがった」に変わっている。
・誤診を強く臭わせる記事だったのが、
いつの間にか「医師個人の問題ではない」になっている。
・「たらい回し」だと病院を非難した表現が、
「搬送システムが機能しない現状」の表現に変わっている。
・しかしながら、未だに「死因は脳出血」だと、
まるで子癇と診断したこの産科医が、
診断ミスしたかのような記事を無責任にも書いている。
って感じでしょうかね。
最初、「6時間放置」、
「内科医が頭のCTの進言をしたのに、
産科医が断ったから患者が亡くなった。」
というような報道だったのですが。
我々のブログで、詳細が明らかになるにつれ、
マスコミの報道も、医師個人責任を追及する論調から、
医療システムの問題に変わっていっています。
私は、産科医個人の責任ではない。
誰がやっても、助からない命があるんだ。
という事を言いたかったわけで。
そう言う意味では、当初の目的は果たしています。
それに、私は患者のプライバシーを暴いたり、
患者を誹謗中傷したいわけではないんですよ。
患者や遺族を誹謗中傷したつもりは、今でもありませんけど。
「このマスコミの記事は間違っている」
って、ただ言うだけでは、誰も聞いてくれませんから。
たまたま、遺族がカルテのコピーを公開していたので。
それを元に、具体的に検証したら、事実はこうでした。
と、言っているだけですから。
患者が入院する前の経過とか。
患者と医者とのやりとりとか。
そういうものは、なくても構わないと思うし。
それで、遺族の方が納得するのであれば、
これに関しては削除しても構わないと思います。
と、思って過去の記事の一部を削除、改変
する事にしました。
もちろん、どこまでが公開された情報で、
どこまでが内部情報か、って事は
私にはわからないことなので。
削除したものの基準は、私の判断ですから。
遺族から、これは公開していないから、削除して、
って事で、正式に削除依頼等があれば、
それに関しては、その時にまた考えさせて頂きます。
遺族とけんかするのが目的ではないですから。
マスコミの情報で、正しくない事もたくさんある。
って事を伝えるのが目的ですから。
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そのカルテの情報が、ネットで公開されている、
ってマスコミの報道があって。
最初は読売新聞だけだったんですが。
その後、他の新聞やテレビでも
報道されているようですねー。
死亡妊婦カルテ、医師専用ネットに流出
奈良県大淀町立大淀病院で昨年8月、
出産中に意識不明となり、19の病院に受け入れを
断られた後、死亡したTさん(当時32)のカルテ内容が
インターネット上に流出していることが29日、分かった。
医師専用の会員制掲示板に「カルテのコピー」を見た
との書き込みがあり、複数のブログなどに転載された。
Tさんの遺族は担当弁護士と協議し、
個人情報保護条例や地方公務員法(守秘義務)違反
などで刑事告訴を検討している。
Tさんの個人情報が、医師免許を持つ人しか
利用できない会員制掲示板で、さらされていた。
書き込みは昨年10月にTさんの死亡が
報道された直後から始まった。
「カルテのコピーを見た。コピーはもう返却した」などとし、
Tさんの最終月経の日付を含む入院するまでの
妊娠中の経過、診療の詳細など、遺族も知らない内容が
専門用語とともに書き込まれた。
遺族は「掲載された掲示板は医師専用というが、
女性の極めて個人的な情報を含む産婦人科のカルテが、
家族に断りもなくネットに掲載されていいのか」
と憤りを隠せない。
「家族も知らない内容まで他人が勝手に見て
話し合っている。そんなことが許されるのか。
医師である前に人間としてどうか。
世の中に問いたい」と話した。
遺族が掲示板への情報流出を確認したのは昨年11月。
掲示板には「遺族が騒ぐから産婦人科医が減って
医療が崩壊する、など私たちへの批判もあった」という。
公にすれば情報の流出範囲が拡大するとの懸念もあり、
公表は控えていたが、大淀病院や大淀町への
問い合わせにも返答がなく、公表を決意したという。
担当弁護士と協議し、被疑者不詳での
刑事告訴を検討している。
Tさんのカルテ内容とみられる情報は、
医療関係者のものとみられる複数のブログなどに
今も転載されている。
あるブログは、掲示板への書き込み以前に、
遺族が報道陣に「カルテのコピー」を公開していたと主張。
コピーを医療関係者が分析してまとめただけとし
「(個人情報保護条例違反には)当たらないだろう」
と書き込んでいる。
しかし、遺族側は「報道陣に公開したのは、
出産のために入院した昨年8月7~8日の『看護記録』だけ。
カルテなど公開してない。
さらされた情報には、遺族も知らない通院中の
カルテの内容が含まれ、病院関係者しか知り得ない情報だ」
としている。
[2007年4月30日:日刊スポーツ]
うーん、今度は日刊スポーツにも載ってしまいましたか。
このブログ[健康、病気なし、医者いらず]。
>あるブログは、掲示板への書き込み以前に、
遺族が報道陣に「カルテのコピー」を公開していたと主張。
コピーを医療関係者が分析してまとめただけとし
「(個人情報保護条例違反には)当たらないだろう」
と書き込んでいる。
明らかに、この記事の事だよね、これ。
→ 「医師の秘密漏示]
ちなみに、
>あるブログは、掲示板への書き込み以前に、
遺族が報道陣に「カルテのコピー」を公開していたと主張。
って新聞には書かれていますが。
これ、「私」が主張しているんじゃなくって、
「元ネタを投稿してくれた方」が言っている事なので。
私はカルテのコピーそのものを見ていませんので、
詳細は知りませんから、あしからず。
4/29に読売新聞に載って(無断で、参考URLも
ブログの紹介もありませんでした、ちなみに)、
その後、いつもの約10倍の方に来て頂いて。
コメントも、本当にたくさんいただいております。
それで、新聞記事やコメントの内容なんかを見て、
いろいろ、自分なりに考えました。
それで、ブログの記事の一部を改編、削除する事にしました。
本文の前に、いつもやっている「医学の専門用語」の解説。
今回は「カルテ」
「カルテ」っていうと、医者が書いたもの。
「看護記録」っていうと、看護師が書いたもの。
だから、情報ソースは別のものだ。
って、この記事を見て思った方もいるでしょうけど。
厳密に言うと違います。
「カルテ」の中身っていうのは、おおざっぱに。
1,医師記録
2,看護記録
3,検査データー
4,その他の書類等
5,温度版
に分かれていて、それら全てを「合わせて」
「カルテ」って言います。
「医師記録」っていうのは、医師がどんな事を考えて
どんな治療をした、とか。
検査の内容とか。
家族への説明の内容とか。
今後の治療計画とか。
そういうのが、メインになります。
何時何分に何が起こったとか、そういうのは
主に「看護記録」に書かれるんですよ、詳細は。
特に、急変の時なんかは。
今回、投稿された記事や私たちがブログに
書いた記事っていうのは、
ほとんどが、何時何分に何をした。
って事ですから。
これは、看護記録に書いてある事だと思います。
だから、カルテの中の「看護記録」がマスコミに公開された。
そのカルテ(看護記録)の詳細な内容が、
掲示板に載って、それをブログに転載した。
って事です。
私や元ネタを投稿してくれた方が「カルテ」
って言っているのは、「カルテの中の看護記録」
って事ですから。
>遺族側は「報道陣に公開したのは、
出産のために入院した昨年8月7~8日の『看護記録』だけ。
カルテなど公開してない。
って言っていますが、我々が言っているのは
「カルテ」の中の、「看護記録」って事です。
だから、中身は一緒だと思います。
話は戻って。
もう一度自分の書いた記事を見たのですが。
「奈良の産科医、詳細1]
「奈良の産科医 詳細2]
もう一部は削除しちゃいましたけど、
その内容は、おおざっぱに、こう分類されます。
1,入院前の記録
2,この産科医の年齢とか、当直回数など、医師の情報
3,公開されたカルテ(看護記録)を元にした、
何時何分に何を行った、という経過
4,医師と患者の家族のやりとり
この中で何が問題かって事を考えたのですが。
1,入院前の記録
これに関しては、もしかしたら公開された
入院カルテ(看護記録)ではなく、
外来カルテの情報なのかもしれません。
もしくは、内部関係者の情報。
これは、遺族が公開していない
>遺族も知らない通院中のカルテの内容が含まれ、
と言っていますので、これは削除します。
2,この産科医の年齢とか、当直回数など、医師の情報
これは、カルテには書いていないとは思いますが。
「患者」の個人情報とは無関係ですし。
この産科医の先生から何か言われているわけでもなし。
この先生がどんなに大変な仕事をしているか、
って事を一般の人にもわかっていただくため。
これに関しては、そのまま残そうと思います。
3,公開されたカルテ(看護記録)を元にした、
何時何分に何を行った、という経過
これに関しては、患者の遺族が看護記録(カルテ)
を公開していますし。
今回は問題になっていませんので。
このまま残します。
4,医師と患者の家族のやりとり
これに関しては、公開されたカルテの
看護記録にも医師記録にも書いてある可能性が高いです。
最近、医療訴訟が増えてきましたので。
今回の大淀病院の事件のように。
残念ながら、患者が不幸にも亡くなった。
搬送するのに時間がかかった。
そういった場合は、こういう記録は、
医師記録にも看護記録にも、できるだけ
詳細に書く事が多いです。
ですから、この情報に関しても、看護記録の
情報だったのかもしれません。
しかし、
>「主治医と家族のやりとりを近くで聞いていた
人物としか思えない書き込みもある。」
と、主張されているようですので。
どこまでが、看護記録(カルテ)の情報で、
どこまでが内部情報か、私には判断できません。
これが書いてある事によって、遺族の方達が
不快な思いをされているようですので。
こちらに関しても、削除しようと思います。
あくまで、私個人の判断ですので。
他の方が書いたブログでは、そのままかもしれませんが。
私は、そうしようと思います
大淀病院の事件。
これ、最初は、毎日新聞のスクープ記事でした。
奈良の大淀病院で、妊婦が亡くなった。
それは、
「産科医が6時間患者を放置したからだ。」
「内科医が頭のCTを撮れって言ったのに、
撮らなかったから脳出血で患者が死んだんだ。」
という論調でした。
で、これはちょっと違うんじゃないか、って思って
自分なりに新聞記事を参考に、ブログに記事を書きました。
「奈良の産婦人科医]
「奈良の産婦人科医2]
それで、その後も情報収集をしていって、
たまたま医師専用掲示板に
この事件の情報があったんですよ。
それは、遺族がマスコミに配った
カルテのコピーを元にした情報というふれこみで。
明らかに、マスコミの情報よりも信憑性が高い
と思われる、現場の詳細が書かれてあった書き込みでした。
で、その情報を提供してくれた方とその掲示板で
話をして、ブログに転載して良いか聞いたんです。
そしたら、95%は公開されたカルテの内容だ。
ブログに転載はオーケーだ。
って事で、ブログにほぼそのまま書き込みました。
私がこのブログを書いている目的は。
ブログのタイトルの下に書いてある通り。
「現役循環器内科医(Dr. I)が間違いだらけの、
マスコミの医療報道を、ぶった斬る!」
って事ですよ。
大淀病院の事件の流れを見てみると。
①毎日新聞が一報を報じる。
分べん中意識不明:18病院が受け入れ拒否、出産、死亡
【林由紀子、青木絵美】毎日新聞 2006年10月17日
↓
②・産科医の判断は適切だったとする指摘が
医師板の検証でも圧倒的になる。
・内科医がCTを主張していない可能性が濃厚になる。
・受け入れ要請の電話を断わっただけで
「たらい回し」と表現したことに批判がでる。
・受け入れを断わった病院の医師も、
必死に探してくれていた状況が明らかになる。
↓
③記者の目:「次の実香さん」出さぬように=青木絵美(奈良支局)
◇「人と予算」伴った対策を--
医師だけを問責するな 毎日新聞 2006年10月26日
・内科医がCTを主張したという報道が、
いつの間にか「家族がすがった」に変わっている。
・誤診を強く臭わせる記事だったのが、
いつの間にか「医師個人の問題ではない」になっている。
・「たらい回し」だと病院を非難した表現が、
「搬送システムが機能しない現状」の表現に変わっている。
・しかしながら、未だに「死因は脳出血」だと、
まるで子癇と診断したこの産科医が、
診断ミスしたかのような記事を無責任にも書いている。
って感じでしょうかね。
最初、「6時間放置」、
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産科医が断ったから患者が亡くなった。」
というような報道だったのですが。
我々のブログで、詳細が明らかになるにつれ、
マスコミの報道も、医師個人責任を追及する論調から、
医療システムの問題に変わっていっています。
私は、産科医個人の責任ではない。
誰がやっても、助からない命があるんだ。
という事を言いたかったわけで。
そう言う意味では、当初の目的は果たしています。
それに、私は患者のプライバシーを暴いたり、
患者を誹謗中傷したいわけではないんですよ。
患者や遺族を誹謗中傷したつもりは、今でもありませんけど。
「このマスコミの記事は間違っている」
って、ただ言うだけでは、誰も聞いてくれませんから。
たまたま、遺族がカルテのコピーを公開していたので。
それを元に、具体的に検証したら、事実はこうでした。
と、言っているだけですから。
患者が入院する前の経過とか。
患者と医者とのやりとりとか。
そういうものは、なくても構わないと思うし。
それで、遺族の方が納得するのであれば、
これに関しては削除しても構わないと思います。
と、思って過去の記事の一部を削除、改変
する事にしました。
もちろん、どこまでが公開された情報で、
どこまでが内部情報か、って事は
私にはわからないことなので。
削除したものの基準は、私の判断ですから。
遺族から、これは公開していないから、削除して、
って事で、正式に削除依頼等があれば、
それに関しては、その時にまた考えさせて頂きます。
遺族とけんかするのが目的ではないですから。
マスコミの情報で、正しくない事もたくさんある。
って事を伝えるのが目的ですから。
あんまり堅苦しい事ばっか書いたり読んだりしたら、
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