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現役医師、循環器内科医(Dr. I)が医療について、詳しくわかりやすく解説するブログ。 引用、転載は自由ですが、その際は必ず引用元を明記して下さいね!
大淀病院事件、ネットで詳細に2
奈良の大淀病院で、妊婦が不幸にも亡くなった事件があって。
そのカルテの情報が、ネットで公開されている、
ってマスコミの報道があって。
最初は読売新聞だけだったんですが。
その後、他の新聞テレビでも
報道されているようですねー。


死亡妊婦カルテ医師専用ネットに流出

奈良県大淀町立大淀病院で昨年8月、
出産中に意識不明となり、19の病院に受け入れを
断られた後、死亡したTさん(当時32)のカルテ内容が
インターネット上に流出していることが29日、分かった。
医師専用の会員制掲示板に「カルテのコピー」を見た
との書き込みがあり、複数のブログなどに転載された。
Tさんの遺族は担当弁護士と協議し、
個人情報保護条例や地方公務員法(守秘義務)違反
などで刑事告訴を検討している。

Tさんの個人情報が、医師免許を持つ人しか
利用できない会員制掲示板で、さらされていた。

書き込みは昨年10月にTさんの死亡が
報道された直後から始まった。
カルテのコピーを見た。コピーはもう返却した」などとし、
Tさんの最終月経の日付を含む入院するまでの
妊娠中の経過、診療の詳細など、遺族も知らない内容が
専門用語とともに書き込まれた。
遺族は「掲載された掲示板は医師専用というが、
女性の極めて個人的な情報を含む産婦人科のカルテが、
家族に断りもなくネットに掲載されていいのか」
と憤りを隠せない。
「家族も知らない内容まで他人が勝手に見て
話し合っている。そんなことが許されるのか。
医師である前に人間としてどうか。
世の中に問いたい」と話した。

遺族が掲示板への情報流出を確認したのは昨年11月。
掲示板には「遺族が騒ぐから産婦人科医が減って
医療が崩壊する、など私たちへの批判もあった」という。
公にすれば情報の流出範囲が拡大するとの懸念もあり、
公表は控えていたが、大淀病院や大淀町への
問い合わせにも返答がなく、公表を決意したという。
担当弁護士と協議し、被疑者不詳での
刑事告訴を検討している。

Tさんのカルテ内容とみられる情報は、
医療関係者のものとみられる複数のブログなどに
今も転載されている。
あるブログは、掲示板への書き込み以前に、
遺族が報道陣に「カルテのコピー」を公開していたと主張。
コピーを医療関係者が分析してまとめただけとし
「(個人情報保護条例違反には)当たらないだろう」
と書き込んでいる。
しかし、遺族側は「報道陣に公開したのは、
出産のために入院した昨年8月7~8日の『看護記録』だけ。
カルテなど公開してない。
さらされた情報には、遺族も知らない通院中の
カルテの内容が含まれ、病院関係者しか知り得ない情報だ」
としている。


[2007年4月30日:日刊スポーツ]

うーん、今度は日刊スポーツにも載ってしまいましたか。
このブログ[健康、病気なし、医者いらず]

>あるブログは、掲示板への書き込み以前に、
遺族が報道陣に「カルテのコピー」を公開していたと主張。
コピーを医療関係者が分析してまとめただけとし
「(個人情報保護条例違反には)当たらないだろう」
と書き込んでいる。


明らかに、この記事の事だよね、これ。
→ 「医師の秘密漏示]

ちなみに、

>あるブログは、掲示板への書き込み以前に、
遺族が報道陣に「カルテのコピー」を公開していたと主張。


って新聞には書かれていますが。
これ、「」が主張しているんじゃなくって、
元ネタを投稿してくれた方」が言っている事なので。
私はカルテのコピーそのものを見ていませんので、
詳細は知りませんから、あしからず。

4/29に読売新聞に載って(無断で、参考URLも
ブログの紹介もありませんでした、ちなみに
)、
その後、いつもの約10倍の方に来て頂いて。
コメントも、本当にたくさんいただいております。

それで、新聞記事コメントの内容なんかを見て、
いろいろ、自分なりに考えました。

それで、ブログの記事の一部を改編、削除する事にしました


本文の前に、いつもやっている「医学の専門用語」の解説。
今回は「カルテ

カルテ」っていうと、医者が書いたもの。
看護記録」っていうと、看護師が書いたもの。
だから、情報ソースは別のものだ
って、この記事を見て思った方もいるでしょうけど。
厳密に言うと違います。

カルテ」の中身っていうのは、おおざっぱに。
1,医師記録
2,看護記録
3,検査データー
4,その他の書類等
5,温度版

に分かれていて、それら全てを「合わせて
カルテ」って言います。

医師記録」っていうのは、医師がどんな事を考えて
どんな治療をした、とか。
検査の内容とか。
家族への説明の内容とか。
今後の治療計画とか。
そういうのが、メインになります。

何時何分に何が起こったとか、そういうのは
主に「看護記録」に書かれるんですよ、詳細は。
特に、急変の時なんかは。

今回、投稿された記事や私たちがブログ
書いた記事っていうのは、
ほとんどが、何時何分に何をした
って事ですから。
これは、看護記録に書いてある事だと思います。

だから、カルテの中の「看護記録がマスコミに公開された。
そのカルテ看護記録の詳細な内容が、
掲示板に載って、それをブログに転載した。
って事です。
私や元ネタを投稿してくれた方が「カルテ
って言っているのは、「カルテの中の看護記録
って事ですから。

遺族側は「報道陣に公開したのは、
出産のために入院した昨年8月7~8日の『看護記録』だけ。
カルテなど公開してない。


って言っていますが、我々が言っているのは
カルテ」の中の、「看護記録」って事です。
だから、中身は一緒だと思います。


話は戻って。
もう一度自分の書いた記事を見たのですが。
「奈良の産科医、詳細1]
「奈良の産科医 詳細2]

もう一部は削除しちゃいましたけど、
その内容は、おおざっぱに、こう分類されます。

1,入院前の記録
2,この産科医の年齢とか、当直回数など、医師の情報
3,公開されたカルテ看護記録)を元にした、
 何時何分に何を行った、という経過
4,医師と患者の家族のやりとり


この中で何が問題かって事を考えたのですが。

1,入院前の記録

これに関しては、もしかしたら公開された
入院カルテ看護記録ではなく、
外来カルテの情報なのかもしれません。
もしくは、内部関係者の情報
これは、遺族が公開していない

遺族も知らない通院中のカルテの内容が含まれ、

と言っていますので、これは削除します。


2,この産科医の年齢とか、当直回数など、医師の情報

これは、カルテには書いていないとは思いますが。
患者」の個人情報とは無関係ですし。
この産科医の先生から何か言われているわけでもなし。
この先生がどんなに大変な仕事をしているか、
って事を一般の人にもわかっていただくため。
これに関しては、そのまま残そうと思います。

3,公開されたカルテ看護記録)を元にした、
 何時何分に何を行った、という経過


これに関しては、患者の遺族が看護記録カルテ
を公開していますし。
今回は問題になっていませんので。
このまま残します。

4,医師と患者の家族のやりとり

これに関しては、公開されたカルテ
看護記録にも医師記録にも書いてある可能性が高いです。

最近、医療訴訟が増えてきましたので。
今回の大淀病院の事件のように。
残念ながら、患者が不幸にも亡くなった。
搬送するのに時間がかかった。

そういった場合は、こういう記録は、
医師記録にも看護記録にも、できるだけ
詳細に書く事が多いです。

ですから、この情報に関しても、看護記録
情報だったのかもしれません。

しかし、
>「主治医と家族のやりとりを近くで聞いていた
人物としか思えない書き込みもある。」


と、主張されているようですので。
どこまでが、看護記録カルテの情報で、
どこまでが内部情報か、私には判断できません。
これが書いてある事によって、遺族の方達が
不快な思いをされているようですので

こちらに関しても、削除しようと思います。

あくまで、私個人の判断ですので。
他の方が書いたブログでは、そのままかもしれませんが。
私は、そうしようと思います


大淀病院の事件。
これ、最初は、毎日新聞のスクープ記事でした。

奈良の大淀病院で、妊婦が亡くなった。
それは、
「産科医が6時間患者を放置したからだ。」
「内科医が頭のCTを撮れって言ったのに、
撮らなかったから脳出血で患者が死んだんだ。」

という論調でした。

で、これはちょっと違うんじゃないか、って思って
自分なりに新聞記事を参考にブログに記事を書きました。
「奈良の産婦人科医]
「奈良の産婦人科医2]

それで、その後も情報収集をしていって、
たまたま医師専用掲示板
この事件の情報があったんですよ。

それは、遺族がマスコミに配った
カルテのコピーを元にした情報というふれこみで。
明らかに、マスコミの情報よりも信憑性が高い
と思われる、現場の詳細が書かれてあった書き込み
でした。

で、その情報を提供してくれた方とその掲示板で
話をして、ブログに転載して良いか聞いたんです。
そしたら、95%公開されたカルテの内容だ。
ブログに転載はオーケーだ

って事で、ブログにほぼそのまま書き込みました。


私がこのブログを書いている目的は。
ブログのタイトルの下に書いてある通り。

現役循環器内科医(Dr. I)が間違いだらけの、
マスコミの医療報道を、ぶった斬る!」

って事ですよ。

大淀病院の事件の流れを見てみると。

①毎日新聞が一報を報じる。 
 
 分べん中意識不明:18病院が受け入れ拒否、出産、死亡
 【林由紀子、青木絵美】毎日新聞 2006年10月17日 

②・産科医の判断は適切だったとする指摘が
医師板の検証でも圧倒的になる。
 ・内科医がCTを主張していない可能性が濃厚になる。
 ・受け入れ要請の電話を断わっただけで
「たらい回し」と表現したことに批判がでる。
 ・受け入れを断わった病院の医師も、
必死に探してくれていた状況が明らかになる。

③記者の目:「次の実香さん」出さぬように=青木絵美(奈良支局)
 ◇「人と予算」伴った対策を--
医師だけを問責するな 毎日新聞 2006年10月26日

・内科医がCTを主張したという報道が、
いつの間にか「家族がすがった」に変わっている。
・誤診を強く臭わせる記事だったのが、
いつの間にか「医師個人の問題ではない」になっている。
・「たらい回し」だと病院を非難した表現が、
「搬送システムが機能しない現状」の表現に変わっている。
・しかしながら、未だに「死因は脳出血」だと、
まるで子癇と診断したこの産科医が、
診断ミスしたかのような記事を無責任にも書いている。


って感じでしょうかね。

最初、「6時間放置」、
内科医が頭のCTの進言をしたのに、
産科医が断ったから患者が亡くなった。

というような報道だったのですが。
我々のブログで、詳細が明らかになるにつれ、
マスコミの報道も、医師個人責任を追及する論調から、
医療システムの問題に変わっていっています。

私は、産科医個人の責任ではない。
誰がやっても、助からない命があるんだ。

という事を言いたかったわけで。

そう言う意味では、当初の目的は果たしています。

それに、私は患者のプライバシーを暴いたり、
患者を誹謗中傷したいわけではないんですよ。

患者や遺族を誹謗中傷したつもりは、今でもありませんけど。

このマスコミの記事は間違っている
って、ただ言うだけでは、誰も聞いてくれませんから。
たまたま、遺族カルテのコピーを公開していたので。
それを元に、具体的に検証したら、事実はこうでした。
と、言っているだけですから。

患者が入院する前の経過とか。
患者と医者とのやりとりとか。
そういうものは、なくても構わないと思うし。
それで、遺族の方が納得するのであれば、
これに関しては削除しても構わないと思います。


と、思って過去の記事の一部を削除、改変
する事にしました。

もちろん、どこまでが公開された情報で、
どこまでが内部情報か、って事は
私にはわからないことなので。
削除したものの基準は、私の判断ですから。

遺族から、これは公開していないから、削除して、
って事で、正式に削除依頼等があれば、
それに関しては、その時にまた考えさせて頂きます。


遺族とけんかするのが目的ではないですから。

マスコミの情報で、正しくない事もたくさんある。
って事を伝えるのが目的ですから。



あんまり堅苦しい事ばっか書いたり読んだりしたら、
ストレスが貯まって生活習慣病になっちゃうよ。
生活習慣病を予防したい人は、これを読んでね!


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