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現役医師、循環器内科医(Dr. I)が医療について、詳しくわかりやすく解説するブログ。 引用、転載は自由ですが、その際は必ず引用元を明記して下さいね!
大淀病院(自動作成メーカー)
なんか、大淀病院の話ばっかになって、
申し訳ないんですが。
大淀病院の件で、一理あるなって思ったので。
一部だけ改変して、引用させて頂きました。

ネタ元は、Yosyan先生のブログ
「新小児科医のつぶやき」の6/29の記事。
「豚の餌に年金」のコメント欄、774氏のコメントから。
いつもお世話になっております。

某新聞、某団体への批判とか、遺族への中傷とか、
そういうものは一切ありませんので。
軽く読み流して下さいね!


【天声入語】(朝目新聞) 自動作成メーカー(木亥火暴)

大淀病院産科医は、分娩なんて一寸先は闇と主張している。
しかしちょっと待って欲しい。
分娩なんて一寸先は闇と主張するには早計に過ぎないか。
大淀病院産科医の真摯な姿勢が、今ひとつ伝わってこない。
例えば原告からは、産科医は全員を母子共々無事に
守るべき義務があると主張するような声もある。
このような声に大淀病院産科医
謙虚に耳を傾けるべきではないか▲

思い出してほしい、過去にも何度も大淀病院産科医
原告の叫びを無視している。
大淀病院産科医は、原告の産科医
全員を母子共々無事に守るべき義務があるという主張を
間違いであるかのような発言をして、批判を浴びた。
確かに原告にはマスコミに泳がされ過ぎ
という問題もある。
だが、心配のしすぎではないか▲

大淀病院産科医の主張は一見一理あるように聞こえる。
しかし、だからといって本当に大淀病院産科医
分娩なんて一寸先は闇と主張できるのであろうか?
それはいかがなものか。
的はずれというほかない▲

事の本質はそうではではない。
その前にすべきことがあるのではないか。
大淀病院産科医は、未来を担う一員として
責任があることを忘れてはならない。
大淀病院産科医の主張には危険なにおいがする。
各方面の声に耳を傾けてほしい。▲

大淀病院産科医に疑問を抱くのは私達だけだろうか。
分娩なんて一寸先は闇と主張したことに対しては
原告の反発が予想される。
産科医は全員を母子共々無事に守るべき義務があるという
主張を支持する声も聞かれなくもない▲

大淀病院産科医もそれは望んでいないはず。
しかし大淀病院産科医は正義感が強すぎである。
分娩なんて一寸先は闇と主張する事はあまりに乱暴だ。
大淀病院産科医は再考すべきだろう。
繰り返すが大淀病院産科医は正義感が強すぎである▲

大淀病院産科医の、分娩なんて一寸先は闇
と主張したことは波紋を広げそうだ。
今こそ冷静な議論が求められる。



【天声入語】(朝目新聞) 自動作成メーカー(笑)

原告は病院で死亡するのは
全て医療ミスだと主張している。
しかしちょっと待って欲しい。
病院で死亡するのは全て医療ミスだと主張するには早計に過ぎないか。
原告の真摯な姿勢が、今ひとつ伝わってこない。
例えば大淀病院産科医からは、分娩など終わってみて
安産と言えるのだと主張するような声もある。
このような声に原告は謙虚に耳を傾けるべきではないか▲

思い出してほしい、過去にも何度も原告は
大淀病院産科医の叫びを無視している。
原告は大淀病院産科医の、分娩など終わってみて
安産と言えるのだという主張を間違いであるかのような発言をして、
批判を浴びた。
確かに大淀病院産科医にはまじめ過ぎという問題もある。
だが、心配のしすぎではないか▲

原告の主張は一見一理あるように聞こえる。
しかし、だからといって本当に原告は病院で死亡するのは
全て医療ミスだと主張できるのであろうか?
それはいかがなものか。
的はずれというほかない▲

事の本質はそうではではない。
その前にすべきことがあるのではないか。
原告は、未来を担う一員として責任があることを忘れてはならない。
原告の主張には危険なにおいがする。
各方面の声に耳を傾けてほしい。▲

原告に疑問を抱くのは私達だけだろうか。
病院で死亡するのは全て医療ミスだと主張したことに対しては、
大淀病院産科医の反発が予想される。
分娩など終わってみて安産と言えるのだという
主張を支持する声も聞かれなくもない▲

原告もそれは望んでいないはず。
しかし原告は支援団体が怪しすぎである。
病院で死亡するのは全て医療ミスだと主張する事は
あまりに乱暴だ。原告は再考すべきだろう。
繰り返すが原告は支援団体が怪しすぎである▲

原告の病院で死亡するのは全て医療ミス
と主張したことは波紋を広げそうだ。
今こそ冷静な議論が求められる。



私がこれに付け加える事は、あんまりないんですが。
なんか、一理ありますよね、これ。
本物の天声人語を私は読んでいないので。
どこまでがパロディーかわからないんですがね、
私には。

奈良の大淀病院に関しては、
このブログでもかなり力を入れて書いているので。
今後も、裁判を見守っていきたいと思います。

裁判を傍聴した方がいらっしゃったら、
いろいろ教えて下さいね!


Yosyan先生の本文に書かれていたのは、年金の事なんですけど。
年金の受け取りが心配な人は、これを読んで確認してね!
→ 『年金記録を取り戻せ!確実な年金加入記録の確認方法』


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奈良、大淀病院の産科医を支援します。
はじめに、お亡くなられた方、そしてご遺族の皆様方に
深甚なる哀悼の意を捧げます。

このブログで、何回も取り上げてきた、
奈良、大淀病院で不幸にも
妊婦が脳出血で亡くなられた事件。
本日6.25に1回目の裁判が行われましたね。


妊婦死亡裁判 病院争う姿勢

去年、大淀町の町立病院妊婦が出産中に
意識不明となって死亡したのは医師の診断ミスが
原因だと夫らが訴えている裁判で、
病院側は、「出産中に大量の脳内出血を起こし、
どのような処置をしても助けられなかった」
と全面的に争う姿勢を示しました。

この問題は、去年8月、大淀町の町立大淀病院で、
Tさん(当時32)が出産中に脳内出血で
意識不明となり、ほかの19の病院に受け入れを断られて
大阪の病院まで運ばれた末、8日後に死亡したものです。

原告で夫の晋輔さんら2人は、
「脳内出血を疑わせる兆候があったのに、
産婦人科の主治医が放置したため容態が悪化し、
死亡につながった」として、病院を運営する町と
主治医に損害賠償を求めています。

25日は大阪地方裁判所で1回目の裁判が行われ、
被告の町と医師側は、
医師は放置していないし、妊婦が大量の脳内出血を
起こしていたことを考えるとどのような処置をしても
命を救うことはできなかった」と反論し、
全面的に争う姿勢を示しました。

この問題が明らかになった後、
大淀病院はことし3月一杯で産科を休診しましたが、
これについて被告側の弁護士は、
「今回の件でバッシングを受けた結果だ。
原告らの誤った主張は医療界をあげて断固正していく」
と批判しました。
これに対し、原告の晋輔さんは裁判の後、
病院には産科を続けて欲しかったが、
事故の検証もせずに廃止を決めてしまった。
逃げたとしか思えない」と話していました。


「NHKオンライン(奈良)、2007.6.25」


このブログを以前から読まれている方達は、
もうご存じの方も多いと思いますが。

おおざっぱにまとめると。

奈良、大淀病院妊婦の意識が低下して。
子癇が疑われて、子癇の治療がされた。
その後、呼吸とかも悪くなって、
この病院では対応できない。
って事になって、奈良や大阪の病院に
電話をかけまくったけど。
夜中で重症の患者だったので、対応できる
病院がなかなか見つからず。
結局19の病院に当たって、やっとの事で
受け入れてくれる病院が見つかった。
でも、重症の脳出血だったために、
妊婦は助からなかった、って事件です。

遺族がマスコミにカルテ(看護記録)
コピーを流したので。
それがたまたまネット上で出回って。
いろんな医者が議論しているので。
それらを読めば、詳細はわかると思います。

詳細を忘れてしまった方は、
大淀病院について書かれた、
下の記事なんかもご参照下さい。

「奈良の産科医、詳細1」
「奈良の産科医 詳細2」

結局、亡くなったのは脳出血なんですが。
遺族は、もっと早く頭のCTを撮れば助かったはずだ。
って主張しているのですが。
私を含め、専門家達の間では、最初に意識が低下
した段階では脳出血ではない
だろうから。
その時点で頭のCTを撮っても、何もない。
それに、脳出血も重症だから、
もし少しくらい搬送が早くても助からなかっただろう。

という意見が、圧倒的多数です。

参照:「大淀病院、専門家(神経内科医)の意見」

これらの記事を読めば、主治医は放置もしていない、
という事がわかります。

遺族の主張では、「真実が知りたい。」
という事らしいですが。
この件では、幸か不幸か、ネット上で
カルテ(看護記録)のコピーが出回って。
専門家である医者が、それらの内容を検討して、
「医学的には、ほぼ真実がはっきりしているんですよ。」

この産科医の先生が行った処置、治療も。
医学的には問題ないだろう。
そういう意見が、専門家の中では圧倒的多数です。
刑事事件も検討したようですが。
多くの専門家に意見を求めて、
それは「医学的には正しい」、と判断して。
検察も、刑事事件での起訴は見送りました。

それなのに、この産科医個人も含め、
民事で提訴する。
という事です。


若い妊婦が亡くなったのですから。
「何でだー。」
って思う気持ち。
「残念だ、悲しい。」
という気持ちは、当然あるでしょう。

でも、だからといって、それを罪もない
主治医に責任転換するというのは、
ちょっと違うと思います。

結果的に、奈良、大淀病院産科医の先生。
奈良の南部でお産ができる病院は、
大淀病院一件で、産科医も1人しかいないのですが。
この先生が、マスコミに悪者扱いされたせいで。
奈良南部でお産ができる唯一の病院が、
無くなったのは事実です。

こういう悲劇を繰り返さない為に。
っていうのであれば、産科医個人を叩くことは、
全く意味がありません。
というより、完全に有害です。
マスコミによる医師叩き、産科医叩きが進めば、
お産をする医師病院は減りますから。
何の解決にもならないのですよ。

マスコミに関しては、m3医者のブログで、
カルテ(看護記録)を基に、詳細に検討された
事実には敢えて触れないで。

遺族に対する中傷だ、守秘義務違反だ。
とか言って、「言論統制」もしていますしね。

周産期センター」を作るって言って、
箱物」だけ作っても、
中で働く産科医がいなければ、
何の解決にもなりませんよ。


私たちは大淀病院の元産科医の先生を支援します。

この件に関しては、いろんな方達が書いておられます。
「産科医療のこれから」にまとまっていますので、
興味のある方は行って読んで見て下さいね!
「脳神経外科疾患合併妊娠の予後 本日、奈良大淀事件の裁判です。」

奈良、大淀病院に関連する他の記事は、こちらです。

「奈良の産婦人科医」
「奈良の産婦人科医2」
「奈良の産科医、詳細1」
「奈良の産科医 詳細2」
「奈良の産科医 私見」
「大淀病院、分娩中止。マスコミを訴えろ!」
「奈良、大淀病院でお産中止2」
「医師の秘密漏示」
「大淀病院事件、ネットで詳細に2」
「大淀病院、専門家(神経内科医)の意見」


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エビデンスに基づいた医療改革
選挙が近くなって、医療改革とか、
医師不足対策とか。
なんか、いろいろ目先の事ばかりの
政策が出ていますが。
厚労省の課長も、なんかエビデンスに基づく」
とか、言っていますねー。


全日本病院協会定期総会・定期代議員会 
エビデンスに基づいた改定要望を 厚労省佐藤指導課長

記事:Japan Medicine
提供:じほう

【2007年6月6日】

全日本病院協会の定期総会・定期代議員会が6月2日、
東京都内で開かれた。
厚生労働省医政局の佐藤敏信指導課長は
医療構造改革と今後の医療」をテーマに講演し、
現在、医療費の総枠が限られた中で、
無駄を減らしつつ、必要な分野に診療報酬を
厚く配分する流れにあると紹介。
その上で、「医療従事者皆が困っている中で、
診療報酬の引き上げを求めるのであれば、
例えば赤字がどのくらいといった
エビデンスを示さねばならない」と聴衆に訴えた。

無駄を減らして再分配

日本では、世界に類をみない少子高齢化が進んでおり、
十分な医療費を確保することに頭を悩ませている状況にある。
佐藤課長は、政府などが考える医療費確保方策として、
<1>経済成長の促進や、国民負担の増加などによる
「総枠の確保」
<2>無駄の排除や、病院・診療所間、
診療科間での医療費分配を変えることなどの「効率化」
-を挙げた。

特に、医療関係者に直接的な影響を与える効率化については、
無駄を減らし、必要な分野に分配する流れにあると紹介。
「部門別・患者別コスト評価をしなければならないし、
これがなければ、診療報酬の改善要求も無理な話」
と切り捨てた。
また、プロセス、アウトカム評価の必要性も指摘。
がんなどを皮切りに、ICDコードに基づく
退院時サマリーを策定し、平均在院日数や転帰、
かかった医療費などのデータを明確に
提示すべきとした。

プラス改定となるよう全力を挙げたい-西澤会長

全日本病院協会の西澤寛俊会長は定期総会・定期代議員会の
あいさつで、医師不足問題など、いわゆる医療崩壊が
叫ばれている現状を踏まえ、
「質の高い医療を提供し続けるためには、
次期診療報酬改定では、プラス改定となるよう
全力を挙げたい」と強調した。

さらに次期診療報酬改定に関連して、
「(急性期病棟からの高齢患者の受け入れや
在宅医療を支援する)地域一般病棟を具現化することを
考えていきたい」と強調。
中小病院が国民皆保険制度の中で果たしている役割を、
適切に評価するよう求めていく構えをみせた。



エビデンスに基づく医療」(EBM:
Evidence Based Medicine)
っていうのは、
日本でも10年くらい前から言われている事なんですが。
医師個人の経験」だけに基づいた治療だけでなく、
きちんとこの治療をしたら、このくらい効きますよ。
っていうデーター、証拠に基づいた治療を行いなさい。
っていう医療なんですよ。
最近はやりの、「ガイドライン」ってやつも、
このEBMの一種ですね。

まあ、医療そのものと、医療経済
別なので、それはちょっと置いておいて。
厚労省の課長が、「エビデンスに基づく改定要望を
って言っていますねー。
意味わかってるのかどうか、怪しいですけど。

>例えば赤字がどのくらいといった
エビデンスを示さねばならない


いや、これいっぱいニュースでも流れてるでしょ。
医療機関が潰れている、って。
公立病院がどのくらい赤字かなんて、
厚労省は絶対に把握しているでしょ。

夕張とか、規模の小さい病院で、
累積赤字何十億円もあるんだから。
日本全国では、何兆円かあるでしょ、累積赤字。
ここ1,2年だけで、数千億円いくでしょ。

エビデンスに基づいて、なんで赤字か、
って分析したら。
公立病院には無駄な事務員が多いのが一番の原因でした。」
ってなったら、事務員の報酬カットしたり、
人員削減したりしてくれるんですよね。
厚労省の権限で。

厚労省天下り先と随意契約をして、
無駄に高いお金で仕入れていたから赤字
って事になったら。
厚労省天下り先関連からの契約は、
全部止めてくれるんですよね。
自分で言っているんだから。


診療報酬とは直接関係ないけど。
介護の分野で、「コムスン」が撤退しましたよね。
コムスンは、ずるい事やって水増し請求して
結局撤退に追い込まれたから。
コムスンを擁護する気は全くありませんが。

あのグッドウイルグループのコムスンでさえ、
介護の分野ではまともにやって利益が
出なかったのですよ。
だから、ずるい事やったんですけど。
根本的には、厚労省が介護分野の
金額を全部決めて。
それが、適切ではなかった、って証拠ですよ。

他の分野では大もうけしたあのグッドウイルグループ
でさえ、利益が出ないんですよ。
どこぞの役人とか、まともな企業だったら、
絶対に利益が出ない「システム」になってるんですよ。
それを決めたのは厚労省ですけど。

医療に関わる、診療報酬も同じです。
まともにやったら、利益がでないんですよ。
普通の病院
だからって、水増し請求をしている病院は、
普通はないでしょうけど。

でも、なんちゃら管理料とかって、
くだらない文書を医者がたくさん書かされて。
その書類をたくさん書かないと
病院は赤字になる、って「システム」を
作っているのは厚労省です。

医者の数も、医者が働く時間も
限られているわけですから。

医者が書類を書く時間が長くなったら、
当然患者を診療する時間は減ります

もしくは、医者の寝る時間を削って、
働くわけですから。
当然、疲れも貯まって、医療ミス、
医療事故の確率も増えます

原因は、政府や厚労省にありますよね、当然。

エビデンスに基づいたデーターを出せ、って。
あんたたち役人が縦割り行政だから。
全然そういうデーター残ってないんですよ。
日本には。
それ、わかっていて
わざと言ってるんでしょうかね。

この本を読めば、非常によくわかりますけど。

「改革」のための医療経済学

今だに厚労省が言っている、「医療費亡国論」。
これ、医者が増えたら、医療費も増えて、
そいで結局国を滅ぼす。
って20年以上前に、厚労省の役人か誰かが
発表した説なんですけど。
この本に書いてある通り、これは「間違い」です。
世界的にも、それは違うって認められています。

そういうのを、エビデンスに基づくって言うんですよ。

前に私が記事にした、三重医師会のフラッシュ。
「日本の医療が崩壊する」

こういうのとかでも良いですよ。

日本の医療費は、世界最低レベル。
人口当たりの医師数も先進国最低。
公共事業費はダントツで世界一。
医療費の中でも、医療機器と薬の値段が高い。
医者の技術料は低い。


こういうのを、エビデンスに基づくって言うんですよ。
最初に医療費削減ありき、で後からなんくせつけて、
こじつけているのは、エビデンスには基づいていません。

はい。
エビデンスに基づいたデーターを提示しましたから、
この通りにやってくれるんですよね。
厚生労働省。


興味あったら、この本も読んでね!
クリックすると、アマゾンに飛びます。




あえてブログでは取り上げなかったんだけど。
年金もひどいことになってますよね。
自分の年金がどうなってるか知りたい人は、これ読んでね!

→ 「年金記録を取り戻せ!確実な年金加入記録の確認方法」

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ビリーズブートキャンプ
はい!
Dr. Iです!

ビリーズブートキャンプ」って知ってますか?
私は、最近まで知らなかったのですが。
なんか、ブログにやたら「ビリーズブートキャンプ」って
トラックバックが来るなー、って思ってたら。
つい先日、看護師や女医さんとしゃべっていたら。
なんか、ちまたですごい話題のダイエットなんですってね。
ビリーズブートキャンプ」って。

私、あんまりテレビを見ないので知らなかったのですが。
夜中の通販の番組で、話題のダイエットだって。

ほとんどの方は、そんな事知ってるんでしょうけど(笑)

ちなみに、まだ見た事のない人の為に、
動画を置いておきますね!

→ 「You tube:ビリーズ・ブートキャンプ」


で、その「ビリーズブートキャンプ」って
ダイエットを開発した、っていうか広めた
ビリー・ブランクス」って人が来日しましたね。
ちらっと、テレビで見ました。
参照:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070620-00000906-san-soci


メルマガでも書いている事ですけど。
体重っていうのは

摂取カロリー  消費カロリー
なら、体重は増えるし。

摂取カロリー  消費カロリー
なら、体重は減るんですよ。
単純に。

ダイエットっていうのは、
いろいろ世の中にありますけど。
結局、 

摂取カロリー  消費カロリー
にするだけなんですよね。

無理矢理摂取カロリーを減らす、
無理な食事制限っていうのは、
必ずリバウンドしますから。

やっぱ、カロリーも消費しなきゃいけないんですよ。
簡単に言うと、「運動する」事っす。

で、この「ビリーズブートキャンプ」の
ビリー・ブランクスさん。
空手とか、マーシャルアーツ、テコンドーって格闘技をやっていて。
空手では、世界チャンピオンに7回もなっている人なんですけど。

テレビ見ると、どうやら空手ダイエット
上手に取り入れたものみたいですね。
ビリーズブートキャンプ」って。

DVDそのものは見た事ないですけど。
通販の番組とかで、一部出ている画像を見ると、
かなりの運動ですね、あれ。

7日間で痩せる、って方法らしいですけど。
あれだけ運動すれば、基本的には痩せるでしょうね。

問題は。

7日間、きちんと運動できるか。

って事っすね。
かなりの運動ですから、大変そうです。

でも、なんかおもしろそうなDVDみたいっすから。
それに合わせて楽しんでやれば、できるんでしょうね!

ダイエットの王道。
運動して消費カロリーを増やす、って事ですから。
ダイエットとしては、理にかなっていますから。
怪しい○○ダイエットとかいうのと違って、
お勧めする事はできますね、私が。

私の周りの女性陣でも、3人ほど買って
これをやっているみたいです。
かなりの効果だ、って言っていましたよ。


そいで、ダイエットをしたい、って思っている
読者の皆さんの為に。
ビリーズブートキャンプ」が買える所を
見つけてきましたよ!

ネットで調べたんですけど。
結構、いっぱいあるんですねー。

通販で買うと14700円らしいんですが。
もっと安いところも、いっぱいあるんですね。

代表的なのは、これ。
【送料無料】懇切丁寧な弊社オリジナル日本語解説書+α付は当店だけ!ビリーズブートキャンプエリート【送料無料】懇切丁寧な弊社オリジナル日本語解説書+α付は当店だけ!ビリーズブートキャンプエリート
おすすめ度 :
コメント:


ビリーズブートキャンプ」が9800円だそうです。
日本語の説明書+αが付いているようですが、
DVDには日本語字幕がないそうです。
まあ、画像は見ればわかるでしょうから、
字幕はなくても十分だ。
って人は、ここから買うと良いと思いますよ。

どうしても、日本語字幕がないと駄目だ。
って人は、こちらもあります。
→ 「ビリーズ・ブートキャンプ、日本語字幕付き」

でも、これ12500円なんですねー。
さっきのと比べると、2700円高いですね。
まあ、でも。
せっかく買っても、わかんなきゃ意味ないですから。
やっぱ、字幕がないと無理だわ。
って人は、こちらを買った方が良いと思いますよ。


そいで、最後に。
日本語なんか、いらねー。
英語で十分。
ってひとは、結構安いですよ、これ。 ↓
「★最安値 6980円!★USA最新版!ビリーズブートキャンプ【エリート】」

な、なんと6980円
日本語があるかないかだけで、
こんなに値段が違うんですねー。

まあ、でも。
本当にダイエットするのに自信がある人は、
テレビの通販番組でやっている
動きを自分で真似してやったら、
ただ」ですからねー。
一応、「ビリーバンド」ってのもあるようですが。
こんなのなくても、なんとかなるでしょうし。
そこら辺のチューブとかでも代用できそうですからね。

今日はちょっと医学を離れて、
ダイエットについてでした!

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エホバの証人
エホバの証人」って、医療関係者であれば、
ほとんどみんな知っているんですが。
一般の人達は、そんなに知らない人も多いと思います。
簡単に言うと、「輸血しない」って言っている宗教団体っすね。
その中でも、自己血輸血ならオーケーとか、
自己血でも輸血は絶対駄目とか。
血液製剤ならオーケーとか、血液製剤も駄目とか。
いろいろあるみたいなんですけどね。

そいで、今エホバの証人関係で、
ちょっとニュースになっていますよね。


エホバの証人>手術中に大量出血、
輸血受けず死亡 大阪

信仰上の理由で輸血を拒否している宗教団体
エホバの証人」信者の妊婦が5月、
大阪医科大病院(大阪府高槻市)で帝王切開の手術中に
大量出血し、輸血を受けなかったため
死亡したことが19日、分かった。
病院は、死亡の可能性も説明したうえ、
本人と同意書を交わしていた。

エホバの証人信者への輸血を巡っては、
緊急時に無断で輸血して救命した医師病院
患者に訴えられ、意思決定権を侵害したとして
最高裁で敗訴が確定している。
一方、同病院医師や看護師からは
「瀕死(ひんし)の患者を見殺しにしてよかったのか」
と疑問の声も上がっている。

病院によると、女性は5月初旬、
予定日を約1週間過ぎた妊娠41週で
他の病院から移ってきた。
42週で帝王切開手術が行われ、
子供は無事に取り上げられたが、分娩(ぶんべん)後に
子宮の収縮が十分でないため起こる
弛緩(しかん)性出血などで大量出血。
止血できたが輸血はせず、数日後に死亡した。

病院は、信仰上の理由で輸血を拒否する
患者に対するマニュアルを策定済みで、
女性本人から「輸血しない場合に
起きた事態については免責する」
との同意書を得ていたという。
容体が急変し家族にも輸血の許可を求めたが、
家族も女性の意思を尊重したらしい。

病院は事故後、院内に事故調査委員会を設置。
関係者らから聞き取り調査し、5月末に
「医療行為に問題はなかった」と判断した。
病院は、警察に届け出る義務がある
異状死とは判断しておらず、
家族の希望で警察には届けていない。

エホバの証人患者輸血については、
東京大医科学研究所付属病院で92年、
他に救命手段がない場合には輸血する
との方針を女性信者に説明せずに手術が行われ、
無断で輸血した病院医師に損害賠償の
支払いを命じる最高裁判決が00年に出ている。
最高裁は「説明を怠り、輸血を伴う
可能性のあった手術を受けるか否かについて
意思決定する権利を奪った」としていた。


「2006年6月19日:毎日新聞」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070619-00000097-mai-soci


あ、あのー。
これが、なんでニュースになるのか、
全然わからないんですけど。
なんか、問題あるんですかね、これ。
だいたい、事故ですらないしね。

本人がエホバの証人って事で、
宗教上の理由で、輸血をしない、と言って。
その結果何があっても問題にはしない、と言って。
家族もそれに同意して。
そして、医者もその通りにやった。
最高裁の判決でも、勝手に輸血した医者
負けていますから。
そうしなさい、ってなっているんですよ。

本人、家族の側から見ても。
医者の側から見ても。
裁判の判決から言っても、
妥当」なんですよね、この判断。

何か、無理矢理、病院とか医者悪者
しようと思っていませんかね、この記事。


確かに医者の役目は、患者を助ける事ですけど。
でも、「患者意志に反して」までそれをやることは、
認められていないんですよ。

重症の患者が来て、入院した方が良い
って医者が思っても。
基本的には、患者を無理矢理入院させる事は
医者にはできないんですよ。

精神科は、一部別ですけどね。

医者にできる事は、このまま入院しなかったら、
まずい事になるよ。
下手したら、死ぬかもしれないから、
入院した方が良いよ。
って、「患者を説得する事」しか
できないんですよ。

患者の意志に反して」まで、
医療行為をする事は、医者にはできないんですよ。

医者の仕事は、患者の病気を治すこと。
って言い方もできますけど。
何をしてでも、病気を良くすれば良い、
って事ではないんですよ。
全ての病気で、患者に病気と治療の説明をして、
それに対して、患者の同意をとって
治療をするわけですから。


病院医師や看護師からは
「瀕死(ひんし)の患者を見殺しにしてよかったのか」
と疑問の声も上がっている。


なんか、わざと伝聞調で、あいまいな書き方にしてますけど。
医者や看護師が、「見殺し」って言葉を使いますかね。
勝手に新聞記者が作っていませんか、ここんところ。
そして、一方的に悪者にしていませんか。
医者病院を。
なんか、悪意が見られますよね、この書き方。


まあ、そりゃあ、エホバの証人患者で、輸血をしたら
助かるかもしれない人に輸血できなかったら。
医者や看護師としては残念。
って気持ちもあるかもしれませんけど。

患者や家族も同意していて、
何でこれが記事になるのかわかりません。

もし、仮に問題があるとしたら。
医療訴訟、医療訴訟って騒いだマスコミには
責任はないんですかね。
これだけ医療訴訟が増えたら。
最高裁の判決に逆らってまで、
それに反する治療は、医者にはできませんよ。

マスコミはガイドライン通りにやらなかった。
マニュアル通りにやらなかった。
って、今までさんざん医者を叩いてきたのですが。
今回は、その通りにやったら、駄目と。
そう言いたいのでしょうかね。

医者は犯罪者になっても、目の前の患者
助けるのが当然
、って事なんですか。

なんか、この記事で言いたい事が
よくわかりませんね、私には。

出産で死亡する事」はあるんですよ。
出産にはリスクが伴いますから。

毎日新聞」的には、「妊婦が死んだら医者のせい
って事なんでしょうかねー。

医療や医療訴訟について知りたい人はこれを読んでね!
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小松 秀樹 (著)

定番もどうぞ!
→ 医療崩壊―「立ち去り型サボタージュ」とは何か
小松 秀樹 (著)


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医師ブロガーと会いました!
私がブログを書いてから、もう一年半くらい経つんですよ。
その頃は、まだm3.comもなかったし。
医師ブロガーも、それなりにいるとはいえ、
そんなに多くなかったと思うのですが。
もう、m3.comだけで500人位いるんですねー。
医師ブロガー

先日、学会で出張に行ったのですが。
夜に時間を取っていただいて、
私と同じ医師ブロガーと会ってきました!

今回の旅でお会いした医師ブロガー
先生は、この2人!

「東京日和@元勤務医の日々」
で、m3.comのアクセスランキングでトップを独走する、
SkyTeam先生
と、
「日々是よろずER診療」
で、最近人気急上昇の、なんちゃって救急医先生の2人です。

ま、お2人以外にも、いろんな方達と
お会いしたのですけどね。
医者が多いんですけど、医者以外の方達も含めて。
もちろん、ほとんどの人はブログ書いてませんけど。

皆さん、日本の医療崩壊を食い止めようと
本気で考えている方達ばっかりで。
非常に有意義なお話しが聞けました。

話した内容は、ブログでは書けない事も多いので。
ご想像にお任せしますね!

ご飯もおいしかったし(笑)

やっぱり、本当に人と会うのは良いですねー。
「百聞は一見に如かず」、というか。
百回コメントするより、一回本当に会って、
じっくり話した方が、理解しあえるような気がしました。

「同じ様な考え方を持つ同志」
みたいな、仲間意識を勝手に持ってしまいました。
ブログで書いている内容は、
お互いそれぞれのスタンスがあって違うのですが。
なんか、心の奥底にあるのは一緒だなー、
っていう思いが強くなりました。

また今度、学会出張等でいろんな地方に行く
事があったら、他の医師ブロガー達とも
お会いしたいなー、と思っています。

やっぱり、インターネットってすごいですね!
急に、人脈が広がりました。
麻雀関係とかも含め(笑)


そういえば。
今回話題になっていた本が、これっす!
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日本の医療が崩壊する
何度もこのブログをはじめ、
医療関係者の書いたブログで、
このまま行ったら、日本の医療は崩壊する。
と声を上げているのですが。

そんな声は届かず。
安倍首相は、更に医療などの社会保障費を削れ
って声を上げているんですよね。
5年間で、1.6兆円も減らせって言ってます。

三重医師が、すばらしいフラッシュを
ネット上で公開していたので。
その要約を、ここで書いていきますね。

はっきり言って、素晴らしいです。
データーが平成11年くらいと、ちょっと古いのですが。
非常にわかりやすくまとまっていますので。

是非、本物も見てみて下さいね!

青地Dr. Iの補足です。

日本の医療が崩壊する
(三重医師会)

「三重医師会」

世界の医療制度と比較しながら、日本の医療
かかえる問題を語ったフラッシュです。

○日本の医療は世界でもトップレベルです。

WHO(世界保健機構)が認めています。
日本は、世界で最高の医療を行っています。

○健康寿命も世界一

1,日本      74.5歳
2,オーストラリア 73.2歳
3,フランス    73.1歳
4,スウェーデン  73.0歳
5,スペイン    72.8歳

(ただの寿命も世界一ですよね、ご存じの通り。)

○日本の医療費30兆円

これは、税金(国庫、地方)+国民(保険料・患者負担)
+事業主(保険料)から成り立っています。

○日本の医療費は、国際的にはこんなに低い

1人当たりの医療費(GDP比、%)

1,アメリカ 14.0
2,ドイツ  10.5
3,スイス  10.2

19、日本  7.2
20、チェコ  7.2

1人当たりの金額でも、世界7位
GDP比にすると、第19位になります。

(これも、ご存じですよね。
アメリカの約半分です。
先進国の中では、最低になります。)


ところが、このすばらしい日本の医療
国の経済(財政再建)優先政策によって、脅かされています。

○日本の医療費負担の推移

昭和55年:家計の負担 40%、 国庫負担 30%
平成11年:家計の負担 45%、 国庫負担 25%

(国の負担を減らした分が、そのまま患者負担の増加に
つながっています。
国は、自分たちの事しか考えてませんから。)


○社会保障給付費の国際比較(1993年)

医療費年金+その他の金額

スウェーデン 53.4%
フランス   33.7%
イギリス   27.2%
アメリカ   18.7%
日本     15.2%

○先進国の中で、日本だけが社会保障費よりも、
公共事業費の方が多くなっています。


社会保障費/公共事業費

日本:0.5倍

イギリス:9倍
ドイツ:7倍
フランス:3倍
アメリカ2.5倍

(日本の公共事業費が高い、って事は皆さんご存じでしょうが。
先進7か国で、ただ一番ってだけじゃなくって、
比率からいったら、他の先進国の5~20倍位使ってます。
日本以外の先進7カ国の公共事業費を全部足した金額が、
日本の公共事業費と同じくらいですから。
べらぼーに高いです。
これが、日本が借金大国になった、一番の原因とも言われてます。)


○これから高齢化社会が来て医療費が増えるって
言われていますが、その予測って正しいの?


政府の予測は平成12年医療費は、38兆円でした。
しかし、実際は29.1兆円にとどまっています。

(厚生労働省は、自分に都合の良い予測というか、
何の根拠もない数字をいつも出しますよね。
予算を獲得するために。
まあ、公共事業を行うための収支予測とか、
利用者数とか、そういう数字もそうなので。
他の省も同じ様なもんなんでしょうが。)


○平成11年の病院の収支状況
公的病院の収支調査では、H10年の医業収支率は92.7%


(しかし、つい最近のデーターでは、確か98%か99%位でしたよね。
これって商売で言うと、100円のパンを売っても、
1円か2円位しか儲からないって事ですから。
かなり厳しい状況と言えます。
ちなみに後に出てくる日本の製薬会社の場合は、
一説によると、約80%と言われていますから。
病院の10倍くらい効率良く儲かっているって事になります。)


○何故病院は、そんなに儲かってないの

△新薬の値段が日本は、ずばぬけて高いから

薬価の国際比較(1994年)

同じ薬の値段(トリルダン 60mg)

日本    171円
アメリカ  107円
ドイツ   50円
イギリス  15円

医療機器が高い

医療機器の値段(1995年)

ペースメーカー       PTCDカテーテル
日本   160万円      25.7万円
アメリカ 60万円        7.1万円
イギリス 30万円        6.0万円
ドイツ  40万円        6.0万円

原因は、値段の64%をしめている「マージン」にあります。

(要は、病院には入らないで、それを売る製薬会社や
それらを扱っている業者が儲けているって事っすよ。)


○低い技術料

日本の医師の技術料は、アメリカの約20%程度。

日米の技術料の比較
        日本(円)   アメリカ(円)
初診料    2110     9560
心電図    1500     3570
心エコー   8000    25500
冠動脈造影 12000    76500

私たち(医師看護師)は、患者の為に働いてるのに、
働けば働くほど、製薬会社医療機器会社
儲けさせる仕組みになっています。

また、日本では国民皆保険制度により誰もが
病院で診療を受ける事ができます。
そのため、欧米に比べ、外来・入院ともに、
約2倍の患者がいます。
アメリカと比べると10倍です。

(ここには出てきませんでしたが。
日本の医師数は、欧米に比べ、約2/3~半分位ですから。
1人の医者は、約3倍働いているって事になりますよね。)


医師看護師は安い単価で毎日忙しく働いていますが、
医師看護師の数が少なく患者を待たせる事もあります。

また、こうした環境の為、医療ミスが起こる事もあります。

患者の負担だけを増やす事による医療改革

病院経営の悪化や経済的な破綻

このままでは、確実に日本医療の崩壊につながります。


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『とくダネ!』6/8、「医師の技量」
本日もとくダネ!』を見てみました。
6/8放送分、とくダネ!』の放送内容と感想です。

今日は、「医師の技量」についてでした。

(5)【未熟な手術で患者死亡…見えぬ医師の技量
 6月8日(金)放送予定

参照:「こちらフジテレビ」

ホントは、ブログ書いてる場合じゃないんだけどなー、俺。
いっぱいやる事あるけど、現実逃避っす(汗)

最初、「大動脈弁閉鎖不全症」の高校3年生の子が。
ロス手術」って難易度の高い手術を行って、
手術亡くなったという患者の遺族のVTRがあって。
この医師経験不足だ、って話が出て。

中堅の心臓血管外科医北海道大野病院って、
年間250件くらい心臓手術をやっている病院に、
技術を学び直すために入り直した話が出ていました。
大野病院の院長の道井(どい)先生は、
心臓手術が上手い、って事で有名ですよね。

次に、昨年日本心臓外科学会が発表した
手術施設の年間症例数と死亡率の表が出ていました。
(後天性の心臓に関して)

年間症例数1~24例だと、死亡率4.9%
手術件数が多くなるほど、死亡率が下がって、
100例以上だと、2.3%になるから。
症例数の多い病院ほど、死亡率が低い。
2倍以上だ、って結論を出していました。

100件以上心臓手術を行っている病院は、
日本で76
1~24件と少ない病院160で、
症例数が少ない病院の方が数が多い。
って話がその次に出てきました。

そして、その次の表が
日本とアメリカ、ドイツの心臓手術の件数比較の表です。

手術件数
日本 約5万
アメリカ 約25万
ドイツ 約10万

手術施設数
日本 539
アメリカ 1015
ドイツ 79

1施設当たりの平均手術数(年間)
日本 約100
アメリカ 約240
ドイツ 約1250


ドイツは集約化して、これで十分だ。
って話をジャーナリストの伊藤氏が言っていました。

ちょっと、この話だけで終わった事に関して、
私には不満が残りましたね。

何故かっていうと、アメリカ、ドイツなど
世界的に心臓手術の死亡率が何%かって事を
きちんと言っていないからです。

日本では、月1,2件しか心臓手術をやっていない
病院でも、死亡率4.9%なんですけど。
世界的に、心臓手術死亡率約5%なんですよ。

参照:2003.Nov27 New England Journal of Medicine
の記事によればアメリカのAC -bypassの手術関連死は
多く施行している施設で4.0%, 少ない施設で5.4%。

逆に言うと、日本ではそれしか心臓手術をしていない
病院でも世界標準レベルなんですよ。
もっと多い病院は、それ以上のレベルなんですよ。

それって、すごいでしょ。
その事は伏せておいて。
アメリカやドイツは、1施設当たりの手術の件数が多い。
って話だけ出すのは、不公平じゃないですかね。
昨日までの放送内容に関しては、
比較的評価していましたけど、私。
今日の放送内容には、正直言って満足していません。


その後、話は変わって。
ニューヨークの取り組みが出ていました。
ニューヨーク州では、心臓バイパス術死亡率
1989年には3.5%だったのですが。
病院、各医師手術成績を
発表
するようになってから、1.6%になった。
1998年にニューヨーク州で心臓バイパス手術
の成績がワースト2位(6.27%)だった病院が、
優秀な先生を呼んで、いろいろアドバイスを受けて。
そいで、5年後の2003年には心臓バイパス手術
死亡率0.82%とトップクラスになった。
って話でした。

腕のある医師の報酬を上げた方が良い。
もっと日本も情報公開をした方が良い。

って話も、その後出ていましたが。
それに関しては、私も賛成です。


で、最後の方で、医療ジャーナリストの伊藤氏が、
本を書きました、って宣伝していましたよ。
「最強ドクター治せる!108人」って本です。

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→ 最強ドクター 治せる!108人

あ、ここで彼の本、宣伝しちゃいました(笑)
大野病院の道井先生も出ているみたいでしたけど。
多分、彼の待機的心臓バイパス手術死亡率は、
0.1%0.2%位ですよ。

はっきり言って、心臓手術の場合。
施設毎の成績差」よりも、「術者の腕の差
の方が大きいですから。
2倍どころか、何十倍ですからね。
タイトルの「医師の技量」そのものですね。

テレビで「医師叩き」ばっかやったら、
この本の信用がなくなると思ったから、
この番組では医師叩きをやらなかったのかなー。
とか思っちゃいました。
なんか、ちょっとがっかりというか。
一応、この番組とくダネ!』に関して、
彼の言動は評価していたのですが。
本に関係なく、今後もこういう事を言ってくれれば良いなー、
って思っています。

無理か?


病院選びは、慎重にしてね!
大学病院とか、名前に騙されちゃ駄目ですよ。

→ 「大学病院のうそ」 ~現役医師(Dr. I)が暴露する、大学病院の秘密

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『とくダネ!』6/7、「がん医療の格差問題」
本日もとくダネ!』を見てみました。
6/7放送分、『とくダネ!』の放送内容と感想です。

今日は、「がん医療の格差問題」についてでした。

(3)【住む場所で命が…!? がん医療の格差問題】
 6月6日(水)放送予定

参照:「こちらフジテレビ」

もう、今日は疲れたので寝ようかと思ったのですが。
ちょっと、簡単にだけ書いてみますか。

放送の内容は。

最初、ガンで妻を亡くしたという方が出てきて。
放射線+化学療法の話だけ医師からされて。
いったんは、ガンが消えたのだけど、
結局再発して。
その後、他の専門病院に行ったら。
「なんでもっと早くここの病院に来なかったの。
そしたら、助かったのに。」

みたいな事を言われて。
最初から、そこに行けば良かった、って後悔してる。
とか、そういう話でした。

まあ、でも。
「後から診た方が名医」
って言葉もあるんですよねー。
後から診た方が病気も進んでいるし。
この場合だったら、再発した後だから。
その方法じゃなかったら、大丈夫だったのに。
って、後から言う事は簡単なんですけどね。
でも、他の治療を行ったら、そうならなかった、
って保証はどこにもないんですよね。
それなのに、そういう事を言う医者
どうかと思いますよ、正直。
ま、この方の言い分だけを放送しているので。
本当に医者がそう言ったかどうか、
わかんないんですけどね。


で、その後ガン対策基本法」
ガン拠点病院
の話が出ていました。
肝臓ガンに関しては、症例数が多い病院
少ない病院を比べると生存率3倍の差がある。
って話が出て。
そいで、癌研有馬病院って、日本最初の
専門病院のVTRが流れていました。

そして、ガン拠点病院へのアンケート結果が
放送されました。

常勤の放射科医がいない病院 41%
常勤の抗ガン剤専門の医師がいない病院 34%


ガン拠点病院って、基準が甘いんですねー。
みたいなコメンテーターや司会者の意見も
出ていましたけど。

全くその通りなんですよ。

番組でも取り上げていましたけど。
国は、「ガン拠点病院
360位まで増やす予定なんです。
ちなみに今は、286あるそうです。
なんでか、って言うと。
選挙対策というか、国民に対して、
医療に関しては国はこんなに頑張ってますよ。
っていう、姿勢を見せているだけなんですよね。
はっきり言うと。

病院が「ガン拠点病院」ってなっていたら。
患者は普通、すごい病院だと思うでしょ。
司会の小倉氏も言っていたけど。
でも、中身は常勤の放射線科医も、
抗ガン剤の専門医もいないから。
そういう、専門の治療もできない、普通の病院
それって、詐欺でしょ。
むしろ、そんなのなかったら、
「じゃあ、他の病院探すか」
って事になって、別の病院に行って
助かる人がいるのかもしれないんですよ。

やっぱ、手術が多いとか。
専門医が多くて設備も整った病院の方が、
助かる可能性が高いですから。
それを、妨げているんですよ、国は。

ガン拠点病院」になっても、補助金は
1000万円位
しか出ないんですよ。
そんなの、医者を1年間、1人雇う金にも
なりませんよ。
で、「ガン拠点病院」の「」だけ増やして。
金はださないで、「ガン」に関して、
国はこんなに一生懸命やっていますよ。
って、国民にポーズをとっているだけなんですよ。


むしろ、こういうのこそ、
集約化」が必要だと思います。
自称医療ジャーナリストの伊藤氏は、
各都道府県に1つ、とかって言ってましたが。
そんなにたくさんなくても良いから。
各地方に1つか2つ
かなり規模も大きくて。
各科の専門医もたくさんそろっていて。
もちろん、設備も整っている病院を作って。
そこに、も投入して、設備も整えて。
その病院は、その地域から、ガン患者
たくさん送ってもらって。
他の診療は必要ないよ。
ガンの治療だけに専念して良いよ。
って位の事しなきゃ、駄目だと思いますけどね。
本気でやるんなら。


今日は、司会の小倉氏は、
変な発言はしていなかったんですが。
ちょっと、伊藤氏の発言が気になりました。

手術の多い病院の方が、報酬を増やす。
って政策を取ったのですが。
ある団体から圧力があって、結局元に戻った。」

みたいな事を言っていました。

うーん。
たしかに、厚労省は手術件数が多い施設の方が、
同じ手術をしても診療報酬を上げる。

って政策にして、一瞬で取り下げたんですけどね。

それって、何の根拠もなしに、厚労省が適当に、
この手術が年間50例以下の病院は、金減らすわ。
とかって決めたからで。
その基準を満たす施設が、日本に数カ所しかない。
とか、めちゃくちゃな事実が判明して。
そいで、それを指摘されて、
慌てて撤回したんじゃなかったっけか。
その事実を指摘したのは、某団体かもしれないけど。
それを、圧力で撤回した。
って、言って良いのでしょうかねー。

開業医24時間、救急外来をやったら、
診療報酬を上げる。
でも、やらなかったら下げる。
って言って、結局ほとんどの病院はやらないで、
単なる医療費削減政策ってのと一緒ですよ。
そこらへん、ちゃんと勉強して欲しいですねー。


生活習慣病に興味のある人は、これを読んでね!
→ 
「日本一わかりやすい!「糖尿病」
→ 日本一わかりやすい!「高血圧」

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『とくダネ!』6/6、ハイリスク出産難民
本日もとくダネ!』を見てみました。

6/6放送分、『とくダネ!』の放送内容と感想です。
今日は、「ハイリスク出産難民」についてでした。

(2)【赤ちゃんを安全に産みたい“ハイリスク出産難民”】
 6月5日(火)放送予定

参照:「こちらフジテレビ」

放送の内容は。

最初、大淀病院で亡くなった妊婦の
旦那と子どもが出ていて。
どうなることやら、って思っていたのですが。
意外や意外。
今日も、放送の内容はかなりまともでした

日本に産婦人科のある病院約6000あるけど、
お産を扱っているのは約3000と半分以下。
お産を取り扱っている医者の数は8000人くらい
って話しがあって。

司会の小倉氏が、
産婦人科なのに、なんでお産やんねーんだ。」
みたいな、相変わらず、
とんちんかんな発言とかもしてましたが。
それは置いておいて。

番組の後半で、日本で一番周産期死亡率が低い、
宮崎県」の取り組みを紹介していました。
1993年は、周産期死亡率が1000人当たり7.5人だったのが、
池之上先生って、日本で最初に五つ子を産ませた先生が来て、
2004年には、周産期死亡率3.1人になったって事で。
その具体的な取り組みについて、やっていました。

宮崎には、国が推進する「周産期センター」はないのですが。
1次→2次→3次病院連携が非常に良い、って話でしたね。

具体的には

1,バックトランスファー
 1次,2次病院で取り扱えなかったハイリスク出産
3次病院大学病院一つしかない)に送って、
そこでお産を扱うのですが。
赤ちゃんを産んで、リスクが減ったら元の1,2次病院
転院してもらって、今度来るかもしれない
ハイリスクな人の為にベッドを空ける

ってシステムだそうです。

こんなシステム初めて知りましたが、
非常に画期的だと思いました。
でも、都会でこれをやろうとすると、
患者はほとんど拒否する、って話も
自称医療ジャーナリストの伊藤氏がしていました。

2,新生児治療
 産科の先生新生児の治療もできるように、
人をトレーニングした、とかって言っていましたね。
そういう人材を作るのに10年かかった
とか言っていましたが。
産科の先生で、新生児をきちんと診れるのは、
かなり難しいと思うのですが。
どうやら、それに成功したらしいです。
あんまり、細かくはわかりませんけど。

3,テレビカンファレンス
 毎週一回1次、2次、3次病院
テレビカンファレンスを行っているそうです。
それで、「この病院でこういう症例がいるから、
やばくなったら頼むわ
。」
みたいな、連携がスムーズに行っているようですね。


単純に、番組の後半で紹介されていた
宮崎県の取り組みはすごいなー、って思いました。

テレビ番組全体としても、大淀病院での
産科医バッシング」のような事はなく、
医療システムの問題に焦点を当てた、
比較的良い番組に思えました。

自称医療ジャーナリストの伊藤氏は、
今日も良い発言していましたね。
「重症患者を受け入れる為に、
ベッドを空けていてもそこに収入は発生しないから。
そういう時に、補償をする為のシステムも必要だ。」

という、まっとうな意見も述べていました。

宮崎の場合は、比較的地方で、
病院医者患者ともに、物わかりが良いというか。
トップダウンで、物事が決まってそれに従ったのが、
結果的に良い方向に向かったようですが。
都会になると、患者も自分の事しか考えない人が多いし。
病院も、自分たちの利益がメインになるでしょうから。
なかなか難しいのかな、とも思いました。

救急車のトリアージの話で、
「救急車、軽症患者お断り」の記事にも書きましたけど。
重症患者を救う為に、軽症患者には我慢してもらう、とか。
そういう事が必要になるかな、って思います。

患者善意に頼るだけでは、
特に都会では不十分なので、その為にシステムを作るとか。
3次救急重症患者の為に、
ベッドを空けたらその費用は補償するとか。
医者も待機している時間は、手当を出すとか。
目に見えない所にも補償が必要だと思います。

でも、結局方針を決めているのが役人なので。
目先の事しか考えず、そんな事に金なんか出せない、
ってのが現状なんですよね。
地域でできる取り組みとかもあるけど。
やっぱり、システムとして国が方向性を出さないと
いけないな、って思います。


それにしても、司会者の小倉氏。
「大きな病院作って、
そこで全部できるようにすれば良いのに。」

みたいな事、言っていたけど。

産科医病院重症患者用のベッド医療費
限りある資源、人材だから。
それを有効に利用する為の良いシステムの見本
みたいな話をしているのに。
全然、話の内容を理解していないようでしたね。

だから、そういうの「箱物行政」って言うんだけど。
それ批判してるくせに、自分で言ってるもんねー。
大きな箱だけあっても、そこで働く医者
たくさんいないと、成り立たないんだけど。
思いつきで、もの言わないで欲しいですね。


「限りある資源(人材)を有用に使う為には、
アクセス制限(現実的なのは、軽症患者)は必要。」

と私は思います。

その為の一つの方法が、
救急車でのトリアージ救急車有料化
そして、以前から私が提唱している、
軽症患者時間外加算
のようなシステムなんだと思います。

現在の日本の医療の問題点っていうのは。
まず、医療費削減ありき
その為には、アクセス制限が必要。
でも、その方針を作っているのが、
現場を知らない厚労省の役人なので。
結局、具体的にどういうアクセスの制限を
したら良いのかわからない。

で、結局、一律にアクセス制限をかけると。
コネのある人間やごねた人間が得をする。
もしくは、金のある人間が得をする。
ってシステムになっていて。
結局、本当に医療が必要な重症患者
医療を受けるのを制限される

って事だと思います。

私は医療費削減政策そのものには反対なのですが。
限りある資源、人材を有効に利用するためには、
一定のアクセス制限はやむを得ないかな。

って思います。
医学部の定員を増やしたとしても、
彼らが戦力になるまでに10年以上はかかりますから。
このままいったら、確実に日本の医療は
崩壊してしまいますから。

それを改善する為には、医療政策を作る
人達が現場の人間の意見を素直に聞く

って事が大事だと思います。


医療現場で働く医者の意見を聞きたい。
医者のホンネを知りたいって人は、これを読んでね!

→ 『医者のホンネが丸わかり!』


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『とくダネ!』6/5、麻酔科医不足
本日もとくダネ!』を見てみました。
6/5放送分、『とくダネ!』医療プロジェクト の放送内容と感想です。
参照:「こちらフジテレビ」

今日は、昨日やる予定だった、
麻酔科医不足についてでしたね。
(1)【手術が受けられなくなる!麻酔科医不足に潜む危険】
 6月4日(月)放送予定


放送の内容は。

最初、歯科医が研修で麻酔をかけていて。
本当は指導医がつきっきりでいなきゃいけないのに。
オペ室が3つで、並列でオペをしていて。
指導医2人しかいないから、
一時的に指導医が離れなきゃなんなくなって。
そいで、患者が亡くなった、って話でした。

参照:「2006年6月5日:読売新聞」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070605-00000101-yom-soci

病院内で後から出来た委員会では、
術前の心機能リスクを過小評価していたから。
って事だったみたいです。
自称医療ジャーナリスト、伊藤氏が
麻酔科医は、術前回診とかも
いろいろやって当然のような話をして。
私は何例も手術を見たらか、
麻酔がどんなに大事かわかる。
みたいな話もしていましたけどねー。

「いや、素人が手術を何回か見ても
わかんないんじゃないですかね。
医学的知識が相当ないと。」


そいで、その後に出てきた「浅山」だか、って麻酔科医
本当は、麻酔を並列でやっていて。
患者が亡くなった時に行けなかったんだけど。
そんな事は患者には言えないから、隠した。
って話とか。
最初の方は、医者悪者にする作りでしたね、番組的には。

で、麻酔科医へのアンケートがあって。
並列麻酔(同時に2つの手術場で、1人の麻酔科医
麻酔をかけること)をやっている人が、半分以上。
事故を起こすかもしれない、って思う人も半分以上。
麻酔科医を辞めたい、って思った事がある人も半分以上。
って内容でした。

「都市部では麻酔科医は余ってるけど、地方では足りない。」
って、本当に医者がそんな事言ったのか、
って意見も紹介されていました。

で、全身麻酔が行われる病院施設は全国に4,000
あるが、麻酔科医が常勤するのは2,000しかない。
日本は先進諸国の中で、人口比率で見ると
麻酔科医の数が少ない。
って話も出ていました。

麻酔科医ってのは、いわゆる3Kの職場だ。
本当は非常に大事なんだけど、評価は低い
って話を伊藤氏がして。

その後の、司会の小倉氏の発言。
「そういうのにあこがれて、医者になったんじゃないのか?」
って。

「あんた達マスコミがそんな事言ってるから、
医療崩壊が進行したんだろ!」


って思っていたら。
なんと、伊藤氏がまともな発言を返していましたので。
ちょっとびっくりしました。
医者の精神論に頼ってはいけない。」
って言っていましたよ。
ちょっと、彼に対する見る目が変わりました、私。

その後、小倉氏。
「今頃になって、医者が足りないとか、
病院が足りないとか。」

って、言っていましたけど。

「そんなん、今までマスコミが取り上げなかっただけだろ。
医者のブログでは、とっくの前から言ってるから。」


って感じでしたねー。

最初に医者悪者にする感じの作りだった。
ってのと、司会者の小倉氏の発言には
ちょっとがっかりしましたけど。
自称医療ジャーナリストの伊藤氏の発言は、
昨日に続いて、結構良かったですね。

この番組の中でも出ていたけど。
麻酔学会で出した「ガイドライン」っていうのがあって。
それでも、「並列麻酔」(同時に2つの手術場で、
1人の麻酔科医麻酔をかけること)は良くない。
って書いてあるらしいんですけどね。

まあ、そりゃあ、「正論」ですよ。
麻酔をしている間、一時的にでも麻酔科医
手術場を離れる状況と。
ずーっと、麻酔科医がついている状態では。
麻酔科医が常在しているほうが、
何かあった時の対処とかも早いに決まってますからね。

でも、じゃあ、並列麻酔をしなかったら。
手術の数が減るわけだから。
そしたら、今なら3日後にできている手術が
一週間待ちになる、とか。
そういう風になるわけですよ。
ガイドライン通りにやったら。

1,今まで通りのペースで手術を行うとしたら、
 麻酔事故のリスクは今まで通りある。
2,並列麻酔を行わなかったら、リスクは減る
 (絶対にゼロにはなりません)が、
 手術までの待ち時間が長くなる。


のどちらかしかないんですよね、絶対に。
麻酔科医の数が急に2倍とかに増えない限りは。

そういった事をきちんと言って欲しかったですね。
そこが、一番大事なところですから。
今一歩、踏み込みが足りませんでしたかねー。


明日はいよいよ、出産難民についてです。
大淀病院の件も出るようなので、
明日もなんとか見たいですねー。


手術で怖いことと言えば、「肺梗塞」
別名「エコノミークラス症候群」
「エコノミークラス症候群」について知りたい人は、これを読んでね!

「気をつけて!死んじゃうかも!フライトの旅行で注意すべき病気!」

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『とくダネ!』医療プロジェクト、6/4
『とくダネ!』医療プロジェクト
の記事を書いた責任?があるので。
本日のとくダネ!』を見てみました。

6/4放送分、とくダネ!』の感想です。
「こちらフジテレビ」
を見ると、6/4の放送は、
(1)【手術が受けられなくなる!? 麻酔科医不足に潜む危険】
 6月4日(月)放送予定


のはずだったのですが。
しょっぱなから、予想外。

なぜか、
(4)【終の棲家はいずこ…増加する“介護難民”】
 6月7日(木)放送予定
が今日放送されていました。

内容は、一言で言うと



「無難」


うーん。
もっと、医師叩きとかを期待していたんだけどなー。
ちょっとがっかり(笑)

介護に関しては、療養ベッド23万床削減する、
って国の方針で、介護難民が出るかも。
という話だったんですが。
もう、いろんな所で言われている事ですし。
これは、さすがに現場の医者の責任にするわけにもいかず。

期待していた、自称医療ジャーナリスト
元写真家、伊藤隼也氏のコメントも、
無難すぎておもしろくなかったっす。

司会者の小倉氏も、たいして話さなかったしね。
医療を減らすって事で、ベッドや
医者の数も減らしているんですね。
って、ホントの事言っていましたから。


いきなり現場の医師叩きばっかりするよりは、
最初は無難な内容で
って直前になって、方針を変更したんでしょうかねー。

明日も時間があれば、見たいです。

最近、ちょっと疲れ気味っす。
頑張りすぎて疲れたら、これを飲んでリフレッシュしてね♪

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『とくダネ!』医療プロジェクト
フジテレビの情報番組「特ダネ」。
今までに、いろいろ医療に関する報道をして。
医療現場の事をろくに知りもしない人達が、
偏見を持って勝手気ままにコメントしたって事で。
いろんな医者のブログで取り上げられてきましたが。

6月4日(月)~8日(土)は「医療ウィーク」って事で、
とくダネ!』医療プロジェクト
「検証 ニッポンの医療

ってのを、1週間連続放送するらしいっすよ。


以下、「こちらフジテレビ」から抜粋

医療過誤問題を皮切りに、
先端医療など4年半にわたり
日本の医療現場の取材を続けてきた
とくダネ!』医療プロジェクト
シリーズ第8弾となる今回は、原点回帰。
患者中心の医療とは? 今、日本の医療に何が必要なのか?
…を問う内容です。
“医のかたち”が大きく変わりつつある今、
あなたは本当に納得できる医療を受けていますか? 
これはあなたや家族を守るための番組です。

とくダネ!』医療プロジェクト
「検証 ニッポンの医療

<2007年6月4日(月)~8日(金)>
とくダネ!』(8時~9時55分)内で1週間連続放送

6月4日(月)~8日(土)のフジテレビは「医療ウィーク」
朝の情報番組『とくダネ!』では4日(月)から8日(金)
までの5日間にわたって、
シリーズ企画「検証 ニッポンの医療」を放送します。


医療問題に長期的に取り組んできた
とくダネ!』ならではの特集企画!
医療の現場でいま何が起きているのか? 
患者本位の医療のために必要なものは何か?
私たちの命にかかわる医療という分野で、
情報番組としてできることはないだろうか? 
そんな思いから『とくダネ!』では2003年から
検証&提言型キャンペーンとして、
医療プロジェクト~検証・ニッポンの医療
を続けてきました。
これまで、医療ミスや医療事故のスクープ取材をはじめ、
何度もミスを繰り返すリピーター医師の存在、
事故報告制度の不整備、貧弱な小児救急体制など
安全面から見た日本の医療の問題点を
数多く指摘してきました。
視聴者や医療関係者からは、毎回、
1,000件以上の情報や意見、感想が寄せられています。


少し前までは、「先生のいうことは絶対」
とされていた患者たちが、
自分で情報を集め、医者や病院を
選ぶ時代になってきました。
しかし、そうした情報は玉石混交。
日進月歩で医療技術が進む現代、
患者が納得できるものを
受けられるかどうかは、本当に正しい情報を
得られるか否かにかかっています。
シリーズ第8弾となる今回の
とくダネ!』医療プロジェクトでは、
がん医療や介護問題、産科医療など、誰しも関わりあう
可能性のある医療の現場を取材し、検証します。
日本の医療の現状を知り、正しい情報を得ることは、
あなた自身や家族の命を守ることにつながります。

<スーパーバイザー・時澤 正 コメント>
4年半前、医療ミスをきっかけに、
日本医療の構造的問題を
探ることからスタートしたこの医療プロジェクト
その時、私たちが口にしたのは、
「情報番組が日本を救う! 
私たちは医療事故ゼロを目指します!」
というものでした。

(1)【手術が受けられなくなる!麻酔科医不足に潜む危険】
 6月4日(月)放送予定

(2)【赤ちゃんを安全に産みたい“ハイリスク出産難民”】
 6月5日(火)放送予定

(3)【住む場所で命が…!? がん医療の格差問題】
 6月6日(水)放送予定

(4)【終の棲家はいずこ…増加する“介護難民”】
 6月7日(木)放送予定

(5)【未熟な手術で患者死亡…見えぬ医師の技量】
 6月8日(金)放送予定


番組タイトル 『とくダネ!』
 放送日時 毎週月曜~金曜 8時~9時55分
※「検証 ニッポンの医療」:6月4日(月)から6月8日(金)
 9時過ぎから特集枠で5日間連続放送
 MC 小倉智昭
笠井信輔(フジテレビアナウンサー)
佐々木恭子(フジテレビアナウンサー)

監修・ナビゲーター 伊藤隼也(医療情報研究所)



最初、6/4の放送は、これだそうですよ!

(1)【手術が受けられなくなる!? 
麻酔科医不足に潜む危険】
 6月4日(月)放送予定

全身麻酔などの手術に不可欠な医師…『麻酔科医』。
しかし今、その存在が危機に瀕している。
全身麻酔が行われる病院施設は全国に4,000あるが、
内、麻酔科医が常勤するのは2,000しかない。
また、日本は先進諸国の中で、人口比率で見ると
麻酔科医の数が最も少なく、麻酔に関わる医療事故の
発生頻度も米国の数倍という調査もある。
過酷な労働から常勤を辞める麻酔科医も続出しており、
このままでは、麻酔科医不足から、安全な手術を
受けられなくなる病院も出てくると懸念されている。
そのような現状に潜む危険性を明らかにする。


参照:「こちらフジテレビ」


医療ミスや医療事故のスクープ取材をはじめ、
>検証&提言型キャンペーンとして、


全然医療ミスじゃないのも、ミスって決めつけて。
主治医悪者扱いしたやつ、やってましたよね、確か。
自分たちが報道した番組については、
検証しないんでしょうかねー。
キャンペーン中だから、是非検証して頂きたいですね。

>そうした情報は玉石混交。

特ダネ」は「」って事ですかね(笑)。
自分たちが報道してきた事の検証もしてないくらいですから。

>視聴者や医療関係者からは、毎回、
1,000件以上の情報や意見、感想が寄せられています。


医療関係者からは、ほとんど苦情なんでしょうねー。
具体的にどの位、苦情が来ているか、知りたいですね!


>「情報番組が日本を救う! 
私たちは医療事故ゼロを目指します!」


これ、無理だろー。
言ってる事、むちゃくちゃだなー。
って思ったら、やっと意味がわかりました。

マスコミが根拠のない医師叩きをして。
医者を病院から退散させて。
そして、医療をしない、って事なんですね。

医療をしなければ、医療ミスはゼロですから。
それで、あんな根拠のない医師バッシング
していたんですねー。

「謎は全て解けた」

って感じでしょうか(笑)


6/4の報道に関しては。

>日本は先進諸国の中で、人口比率で見ると
麻酔科医の数が最も少なく


まあ、それはそうかもしれませんが。
医者の数自体」が先進国で一番少ないですから、まず。
それも言わなきゃ駄目でしょ。

>そのような現状に潜む危険性を明らかにする。

危険性を明らかにするのは良いですけど。
麻酔科医医者が足りないのは。
国の政策ですから。
その事について言わなければ、
何の解決にもならないんですが。

そこら辺の事に注目して、
できれば見たいなー、って思っています。
勤務時間中だから、ちょっと無理かなー。

ちなみに。
監修・ナビゲーター:伊藤隼也氏ですが、彼は、
「医療に安心できますか1」
「医療に安心できますか2」
に出てきて、本田先生にぼろくそに叩かれていた
医療ジャーナリストです。

伊藤隼也監修、って時点で。
なんかもう見なくても、だいたい内容が
わかっちゃったんですが、私(汗)。


医療現場の事は、医者に聞くのが一番ですよ!
→ 『医者のホンネが丸わかり!』

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