患者からの医療従事者への暴力について、
8/19の読売新聞に記事が載っていましたね。
最近、学校の先生に不当なクレームを言う親の事が、
「モンスターペアレント」って言われていて。
マスコミなんかでも報道されて、問題になっていますけど。
まだ、モンスターペアレントほど認知されていませんけど。
病院などで不当なクレームや要求をしたり、
暴力をふるったりする人の事を
「モンスターペイシェント」って言います。
直訳すると、Monster patient(怪物患者)
って事になりますかね。
病院の場合は、患者本人がクレームをつける場合と、
患者の家族がクレームをつける場合と、
半々くらいあるので。
厳密に言うと、モンスターペイシェント、
って言う言葉は当てはまらない場合もあるんですけどね。
両方含めて、最近ネット上では、
「モンスターペイシェント」って呼び方で呼ばれています。
モンスターペアレントのように、マスコミで
認知されるかどうかはわかりませんけどね、
「モンスターペイシェント」って言葉が。
そいで、そのモンスターペイシェントに関しての
8/19、読売新聞の記事がこちらです。
横暴患者に大学病院苦悩、
昨年は暴力430件暴言990件
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070819-00000001-yom-soci
全国の大学病院で、昨年1年間に医師、看護師が
患者や家族から暴力を受けたケースは、
少なくとも約430件あることが、
読売新聞の調査で明らかになった。
理不尽なクレームや暴言も約990件確認された。
病気によるストレスや不安が引き金となった
ケースも含まれているが、待ち時間に
不満を募らせて暴力に及ぶなど、
患者側のモラルが問われる事例が多い。
回答した病院の約7割が警察OBの配置などの
対策に乗り出しており、「院内暴力」の
深刻さが浮かび上がった。
調査は、先月から今月にかけ、47都道府県にある
79の大学病院を対象に行い、
59病院から回答があった。
このうち、何らかの暴力あるいは暴言があった
と回答した病院は54にのぼる。
暴力の件数は約430件、
暴言・クレームは約990件。
暴力が10件以上確認されたのは6病院、
暴言・クレームが50件以上あったのは5病院だった。
「2007年8月19日:読売新聞」
やっぱ、「モンスターペイシェント」って言葉は、
新聞ではまだ使われていないようですねー。
患者や患者の家族からの暴力の数については、
正直言って何とも言えないのですが。
暴言、クレーム数については、明らかに少なすぎますね、これ。
モンスターペイシェントなんて、
どこの病院にもたくさんいますから。
59病院で一年間に990件ですから。
一病院当たり、一年間で17件。
一ヶ月に1~2件って事ですよね。
暴言や理不尽なクレームが。
病院にもよるのですけれど。
大学病院って、おおざっぱに
ベッド数1000床位あって。
そいで、科も20位ありますよ、普通。
外来は、20の科が、それぞれ数人、
担当の先生がいます。
だから、毎日50人とか、もっと多くの
医師が外来を担当しているんです。
1人の医者が20人診たとしても、
1日当たり、1000人の患者になりますかね。
土日、祝日は休みだから、一年365日のうち、
250日くらいですか、診療する日は。
毎日1000人の患者を、250日診たら。
延べ人数は25万人ですか。
そいで、入院患者は1000人x365日ですか。
各科で、毎年入院患者は1000人ちょっと、とか。
その位だったと思うので。
入院患者は2万人位ですか、20科で。
入院患者の場合は、家族がたくさん来るので。
患者以外にも家族からのクレームも入れたら、
その何倍の人数にもなりますけど。
あくまで、ざっと計算した人数だし。
病院などにもよって、全然違うんでしょうけど。
ざっと計算して、一年間で数十万人の患者。
家族を入れたら、下手したら100万人とかいく
病院もあるんでしょうけどね。
一病院当たり、延べ数十万人の患者で、
一年間で理不尽なクレームや暴言が17件。
1万人に1人以下しか、理不尽なクレームや暴言を
言う人がいない、って事ですか。
はっきり言って、そんな訳ありません。
少なく見積もっても、その数倍~10倍以上はあるでしょう。
何十万人もの患者や、その家族がいて。
一年間で、一回もクレームや暴言、暴力がなかった。
とか、そんな病院が59の大学病院のうち、
5つもあったとは、ちょっと考えにくいです。
おそらく、きちんとカウントしていなかっただけでしょう。
モンスターペイシェントが1万人に1人しかいないなら、
こういう事が問題になるはずありませんから。
この新聞記事では、990件ってたくさんあるんだよ。
って事を、言いたかったのだとは思いますが。
患者の延べ人数当たりで言ったら、
理不尽なクレームや暴言を言った人数が
990件というのは、非常に少ない数字になってしまいます。
もっと、身近な例を出しましょうかね。
私の個人的な見解ですけどね。
私と同じ科(同門)で働いている医者とか。
同じ病院で働いたことがあって、
年齢なんかも近くて、比較的仲がよい医者。
合わせると、まあ、100人位いますかね。
単に計算しやすい、って人数でもあるんですが(笑)
その100人の中で、患者や患者の家族から、
直接暴力を振るわれた事のある人間は、
私を含めて、2人しかいません。
まあ、100人全員の過去を全部知っている訳ではないので。
必ずしもそれで全部、って訳ではないんでしょうけど。
患者から暴力を振るわれたら、ある程度話題にはなりますから。
それなりに親しい医者だったら、一応知っていると思うので。
今までに、患者や患者の家族から暴力を振るわれた
医者の数は2人としましょうか。
一方、患者や患者の家族から理不尽なクレームや暴言
を吐かれた人数は、といえば。
ほとんど全員になりますね、きっと。
医者を半年しかやっていない、研修医とか。
キャリア3年位の医者だったら、
まだない、って人もいるかもしれませんけど。
医者を5年、10年とか、それ以上やっていたら。
理不尽なクレームや暴言を一度も吐かれた事のない医者
なんてのは、ほとんどいないんじゃないですかね。
でも、今までに理不尽なクレームや暴言を、
何回も吐かれた医者ってのは、かなりの数がいると思います。
多分、一回だけじゃなく、何回も言われた事の
ある医者の方が多いのではないでしょうか。
今までに、一回でも患者や患者の家族に
暴力を振るわれた事のある医者
2人/100人
今までに理不尽なクレームや
暴言を吐かれた事のある医者
100/100人
って所ではないでしょうか。
下手したら、理不尽なクレームや暴言を言われた事、
に関しては、1人平均2回とかになるかもしれないので。
延べ人数だと。
200人/100人
って事になるかもしれませんね。
10回や20回、理不尽なクレームや暴言を
吐かれた医者も多いでしょうから。
平均したら、その位かもしれません。
まあ、甘く見つもっても
暴力:暴言=2:100
くらいですよ、きっと。
まあ、あくまで私の個人的な例なんですけどね。
この読売新聞の記事だと。
暴力:暴言=430:990
うーん。
2倍ちょっとですか。
50倍とまではいかなくても。
どんなに少なくても10倍か、数十倍くらいでしょう、普通。
暴力、って言うのは。
誰がどう見ても暴力なので。
あまり間違える事はないのでしょうけど。
理不尽なクレームや暴言というのは。
あんまり、細かく数を数えていませんからねー、きっと。
どの程度のクレームが理不尽か、
っていう判定も難しいですしね。
今の時代、モンスターペイシェントは、
どこの病院でもいますから。
59病院で、理不尽なクレームや暴言990件。
なんて、多い数字じゃないですよ、決して。
暴力が430件は正しいとして、
最低でも、その10倍の4000件以上。
50倍だと、2万件。
まあ、数千件~1万件以上は理不尽なクレームや暴言が
あると考えた方が良いのではないでしょうかね。
ちなみに。
大学病院というのは、一応、どんな患者でもかかれるのですが。
やはり、少し敷居が高いというか。
やっぱり、クレームを言う患者は、
大学病院と民間や公立の病院とを比べると。
大学病院の方が少ないですから。
暴言や暴力を振るわれる可能性が少ない、
大学病院で、最低でもこの数字。
って事も、知っておいて下さいね!
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8/19の読売新聞に記事が載っていましたね。
最近、学校の先生に不当なクレームを言う親の事が、
「モンスターペアレント」って言われていて。
マスコミなんかでも報道されて、問題になっていますけど。
まだ、モンスターペアレントほど認知されていませんけど。
病院などで不当なクレームや要求をしたり、
暴力をふるったりする人の事を
「モンスターペイシェント」って言います。
直訳すると、Monster patient(怪物患者)
って事になりますかね。
病院の場合は、患者本人がクレームをつける場合と、
患者の家族がクレームをつける場合と、
半々くらいあるので。
厳密に言うと、モンスターペイシェント、
って言う言葉は当てはまらない場合もあるんですけどね。
両方含めて、最近ネット上では、
「モンスターペイシェント」って呼び方で呼ばれています。
モンスターペアレントのように、マスコミで
認知されるかどうかはわかりませんけどね、
「モンスターペイシェント」って言葉が。
そいで、そのモンスターペイシェントに関しての
8/19、読売新聞の記事がこちらです。
横暴患者に大学病院苦悩、
昨年は暴力430件暴言990件
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070819-00000001-yom-soci
全国の大学病院で、昨年1年間に医師、看護師が
患者や家族から暴力を受けたケースは、
少なくとも約430件あることが、
読売新聞の調査で明らかになった。
理不尽なクレームや暴言も約990件確認された。
病気によるストレスや不安が引き金となった
ケースも含まれているが、待ち時間に
不満を募らせて暴力に及ぶなど、
患者側のモラルが問われる事例が多い。
回答した病院の約7割が警察OBの配置などの
対策に乗り出しており、「院内暴力」の
深刻さが浮かび上がった。
調査は、先月から今月にかけ、47都道府県にある
79の大学病院を対象に行い、
59病院から回答があった。
このうち、何らかの暴力あるいは暴言があった
と回答した病院は54にのぼる。
暴力の件数は約430件、
暴言・クレームは約990件。
暴力が10件以上確認されたのは6病院、
暴言・クレームが50件以上あったのは5病院だった。
「2007年8月19日:読売新聞」
やっぱ、「モンスターペイシェント」って言葉は、
新聞ではまだ使われていないようですねー。
患者や患者の家族からの暴力の数については、
正直言って何とも言えないのですが。
暴言、クレーム数については、明らかに少なすぎますね、これ。
モンスターペイシェントなんて、
どこの病院にもたくさんいますから。
59病院で一年間に990件ですから。
一病院当たり、一年間で17件。
一ヶ月に1~2件って事ですよね。
暴言や理不尽なクレームが。
病院にもよるのですけれど。
大学病院って、おおざっぱに
ベッド数1000床位あって。
そいで、科も20位ありますよ、普通。
外来は、20の科が、それぞれ数人、
担当の先生がいます。
だから、毎日50人とか、もっと多くの
医師が外来を担当しているんです。
1人の医者が20人診たとしても、
1日当たり、1000人の患者になりますかね。
土日、祝日は休みだから、一年365日のうち、
250日くらいですか、診療する日は。
毎日1000人の患者を、250日診たら。
延べ人数は25万人ですか。
そいで、入院患者は1000人x365日ですか。
各科で、毎年入院患者は1000人ちょっと、とか。
その位だったと思うので。
入院患者は2万人位ですか、20科で。
入院患者の場合は、家族がたくさん来るので。
患者以外にも家族からのクレームも入れたら、
その何倍の人数にもなりますけど。
あくまで、ざっと計算した人数だし。
病院などにもよって、全然違うんでしょうけど。
ざっと計算して、一年間で数十万人の患者。
家族を入れたら、下手したら100万人とかいく
病院もあるんでしょうけどね。
一病院当たり、延べ数十万人の患者で、
一年間で理不尽なクレームや暴言が17件。
1万人に1人以下しか、理不尽なクレームや暴言を
言う人がいない、って事ですか。
はっきり言って、そんな訳ありません。
少なく見積もっても、その数倍~10倍以上はあるでしょう。
何十万人もの患者や、その家族がいて。
一年間で、一回もクレームや暴言、暴力がなかった。
とか、そんな病院が59の大学病院のうち、
5つもあったとは、ちょっと考えにくいです。
おそらく、きちんとカウントしていなかっただけでしょう。
モンスターペイシェントが1万人に1人しかいないなら、
こういう事が問題になるはずありませんから。
この新聞記事では、990件ってたくさんあるんだよ。
って事を、言いたかったのだとは思いますが。
患者の延べ人数当たりで言ったら、
理不尽なクレームや暴言を言った人数が
990件というのは、非常に少ない数字になってしまいます。
もっと、身近な例を出しましょうかね。
私の個人的な見解ですけどね。
私と同じ科(同門)で働いている医者とか。
同じ病院で働いたことがあって、
年齢なんかも近くて、比較的仲がよい医者。
合わせると、まあ、100人位いますかね。
単に計算しやすい、って人数でもあるんですが(笑)
その100人の中で、患者や患者の家族から、
直接暴力を振るわれた事のある人間は、
私を含めて、2人しかいません。
まあ、100人全員の過去を全部知っている訳ではないので。
必ずしもそれで全部、って訳ではないんでしょうけど。
患者から暴力を振るわれたら、ある程度話題にはなりますから。
それなりに親しい医者だったら、一応知っていると思うので。
今までに、患者や患者の家族から暴力を振るわれた
医者の数は2人としましょうか。
一方、患者や患者の家族から理不尽なクレームや暴言
を吐かれた人数は、といえば。
ほとんど全員になりますね、きっと。
医者を半年しかやっていない、研修医とか。
キャリア3年位の医者だったら、
まだない、って人もいるかもしれませんけど。
医者を5年、10年とか、それ以上やっていたら。
理不尽なクレームや暴言を一度も吐かれた事のない医者
なんてのは、ほとんどいないんじゃないですかね。
でも、今までに理不尽なクレームや暴言を、
何回も吐かれた医者ってのは、かなりの数がいると思います。
多分、一回だけじゃなく、何回も言われた事の
ある医者の方が多いのではないでしょうか。
今までに、一回でも患者や患者の家族に
暴力を振るわれた事のある医者
2人/100人
今までに理不尽なクレームや
暴言を吐かれた事のある医者
100/100人
って所ではないでしょうか。
下手したら、理不尽なクレームや暴言を言われた事、
に関しては、1人平均2回とかになるかもしれないので。
延べ人数だと。
200人/100人
って事になるかもしれませんね。
10回や20回、理不尽なクレームや暴言を
吐かれた医者も多いでしょうから。
平均したら、その位かもしれません。
まあ、甘く見つもっても
暴力:暴言=2:100
くらいですよ、きっと。
まあ、あくまで私の個人的な例なんですけどね。
この読売新聞の記事だと。
暴力:暴言=430:990
うーん。
2倍ちょっとですか。
50倍とまではいかなくても。
どんなに少なくても10倍か、数十倍くらいでしょう、普通。
暴力、って言うのは。
誰がどう見ても暴力なので。
あまり間違える事はないのでしょうけど。
理不尽なクレームや暴言というのは。
あんまり、細かく数を数えていませんからねー、きっと。
どの程度のクレームが理不尽か、
っていう判定も難しいですしね。
今の時代、モンスターペイシェントは、
どこの病院でもいますから。
59病院で、理不尽なクレームや暴言990件。
なんて、多い数字じゃないですよ、決して。
暴力が430件は正しいとして、
最低でも、その10倍の4000件以上。
50倍だと、2万件。
まあ、数千件~1万件以上は理不尽なクレームや暴言が
あると考えた方が良いのではないでしょうかね。
ちなみに。
大学病院というのは、一応、どんな患者でもかかれるのですが。
やはり、少し敷居が高いというか。
やっぱり、クレームを言う患者は、
大学病院と民間や公立の病院とを比べると。
大学病院の方が少ないですから。
暴言や暴力を振るわれる可能性が少ない、
大学病院で、最低でもこの数字。
って事も、知っておいて下さいね!
「モンスターペイシェント」
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