政府は相変わらず、医師不足ではなく医師偏在だ。
って言い続けていますけど。
奈良だけでなく、日本全国で救急医療は
大変な事になっていますよね。
新聞やテレビでも、たくさん報道されています。
その中で、救急医療システムの問題。
っていうのが、よく出ていますけど。
やっぱり、小手先っていうか。
本質に踏み込んでいないんですよね。
既存のマスコミは。
そこら辺は、やっぱり医師ブログとかの方が、
一枚も二枚も上手というか。
きちんとした説明がされているようで。
いつもお世話になっている、
「勤務医開業つれづれ日記」の中間管理職先生、
『■産科の電話代行業 でも責任は?
「神奈川県が妊婦搬送先探し代行、
産科医の負担軽減へ 」』
や、
「新小児科医のつぶや」のYosyan先生も
『焦点がずれているような』
の記事で取り上げていますので。
私も、救急医療システムについて、
書いていく事にしますかね。
元記事は、読売新聞に書いてあった、
神奈川県の救急医療システムについて、です。
神奈川県が妊婦搬送先探し代行、
産科医の負担軽減へ
神奈川県は、救急搬送が必要な妊婦の
受け入れ先を医師に代わって、
産科の研修を受けた県救急医療中央情報センター
職員が探すシステムを11月から
本格的にスタートさせる。
4月から試験的に実施したところ、
診察と並行して受け入れ先探しを
しなければならなかった産科医から、
「負担が軽減され、助かった」
との声が上がったことなどから、
体制を組んで取り組むことにした。
同県では、出血するなど緊急に治療が
必要な妊婦は、県内の八つの基幹病院
が対応することになっているが、
自分の病院に収容できない場合、
産科医が、ほかの病院に電話するなどして
受け入れ先を探している。
同センターでは、職員11人が3人ずつ
交代で、24時間態勢でこの作業を代行。
破水や合併症の有無など、
妊婦の症状が書かれた調査票を
基幹病院からファクスで受け取り、
県内の受け入れ可能な病院を探す。
同県などは、産科医不足対策として、
救急車への搬送先案内などを行っている
同センターで、搬送先探しを試行。
これまでに、基幹病院から依頼のあった
152件のうち、88件で受け入れ先を確保した。
『2007年9月12日 読売新聞』
私は、このシステムに関しては、賛成です。
医師が医療に専念できるシステムを作るべき、
って言う事は、前から主張している通りです。
医師以外ができる仕事は、事務員とかにさせて、
医師は、医療に専念できるようにすれば、
効率が良くなるのは事実ですから。
神奈川県でも、現場の医師は当然
>「負担が軽減され、助かった」
と言っていますしね。
>同センターでは、職員11人が3人ずつ交代で、
24時間態勢でこの作業を代行。
24時間体制を作るには、
これが正しい労働基準ですよ。
でも、産科医は1人しかいないのに、
24時間体制で救急患者を受け入れろ。
って言っている人達、いませんか?
それって、明らかにおかしいですよね。
電話やFAX等の対応は11人で、3交代。
命に直接関わる、医療という仕事は、
1人とか3人とかで、24時間365日。
やっぱ、ここをなんとかしなきゃならない、
って思いますけどねー。
そいで、ここからが本題ですが。
医師以外の人間が、ベッドの空いている
受け入れ能力がある病院を探す。
ってシステム自体は良い。
とは思いますけどね。
Yosyan先生のブログによると。
神奈川県の場合。
八つの基幹病院と、中核病院、協力病院
合わせて計32ヶ所があるそうです。
で、問題点は、新聞記事にも書いてありますけど。
>152件のうち、88件で受け入れ先を確保した。
って事は、42%は受け入れ先が見つからなかった。
って事ですよ。
「患者の受け入れが難渋した。」
って事ですが、マスコミは好んで
「たらい回し」って言葉を使いますけどね。
いかにも、病院や医者、救急医療システムが悪い、
って事のように、新聞なんかでは
書かれる事も多いようですけど。
神奈川県ではこういう救急医療システムを作っても、
42%は、患者を受け入れられなかった。
って事が事実です。
そしたら、システムの問題だけじゃないでしょ。
だから、こういうシステムを作っても、
根本的な解決策にはならないのですよ。
「奈良の妊婦、受け入れ難渋」
の時でもそうでしたけど。
なんか、「救急医療システムの問題」
にする論調もありましたよね。
桝添厚生労働大臣も、そんな口調でしたけど。
奈良県は、ベッドが空いている病院を調べる、
「ネットワーク」は作ったけど。
医師が朝「満床」って打ち込んで、
その後更新しなかった。
だから、「たらい回し」が起きたんだ。
その医者は、けしからん。
みたいな論調とかもあったけど。
朝から満床で、夜も満床だったら、
リアルタイムで更新するシステムを
導入したとしても、
どっちにしろ、患者(妊婦)の受け入れは
不可能だったんですよ。
だから、そういうネットワークとか、
救急医療システムだけの問題ではないんですよ。
今回の神奈川県の救急医療システムでも、
奈良で機能していなかったネットワーク
でもそうなんですけど。
基本的には、
「ベッドが空いている病院を探す」
「患者を受け入れられる能力のある病院を探す」
為のシステムなんですよ。
神奈川県の場合は、それを医者の替わりに
事務員がやる、って事で。
医師の負担を軽減する、という意味では
評価しますけどね。
根本的な原因の解決にはなっていません。
なぜなら、全部満床だったら、
そういう救急医療システムがあって、
きちんと機能していたとしても、
患者を受け入れる事は不可能だからです。
根本的な原因は、
ベッドが空いていない=人手不足ですよ。
医療従事者の数が足りないから、
患者を受け入れる能力がない病院が多い。
だから、いろんな病院に電話をしたりして、
連絡を取るけど、どこも受け入れる事ができない。
マスコミが言う「たらい回し」
って事が起こるんですよ。
前からこのブログでも書いている通り、
医師不足が原因ですよ。
医者だけでなく、看護師などの
医療従事者も雇わなきゃいけないし、
維持費も当然かかりますから。
医療費もかけなきゃならないんですよ。
でも、今の自民党は医療費削減政策
を続けていて、撤回する気配はない。
だから、原因が除去されないので、
いくら小手先の対策を練ったとしても、
これらの問題が解決する事はありません。
「患者を受け入れられる能力を持った
病院の数を多くする。」
=「医師の数や医療費を増やす。」
という事をやらないで、
「患者を受け入れられる能力のある病院を探す」
という「救急医療システム」だけを作っても、
根本的な問題の解決にはなりません。
既存のマスコミにも、もっとそういう
根本的な原因や解決策の事を
書いて貰いたいものですね。
大学病院の事を知りたい人は、これ読んでね!
→ 『「大学病院のうそ」 〜現役医師(Dr. I)が暴露する、
大学病院の秘密』
ブログランキングの応援もよろしくね!
↓ ↓ ↓

って言い続けていますけど。
奈良だけでなく、日本全国で救急医療は
大変な事になっていますよね。
新聞やテレビでも、たくさん報道されています。
その中で、救急医療システムの問題。
っていうのが、よく出ていますけど。
やっぱり、小手先っていうか。
本質に踏み込んでいないんですよね。
既存のマスコミは。
そこら辺は、やっぱり医師ブログとかの方が、
一枚も二枚も上手というか。
きちんとした説明がされているようで。
いつもお世話になっている、
「勤務医開業つれづれ日記」の中間管理職先生、
『■産科の電話代行業 でも責任は?
「神奈川県が妊婦搬送先探し代行、
産科医の負担軽減へ 」』
や、
「新小児科医のつぶや」のYosyan先生も
『焦点がずれているような』
の記事で取り上げていますので。
私も、救急医療システムについて、
書いていく事にしますかね。
元記事は、読売新聞に書いてあった、
神奈川県の救急医療システムについて、です。
神奈川県が妊婦搬送先探し代行、
産科医の負担軽減へ
神奈川県は、救急搬送が必要な妊婦の
受け入れ先を医師に代わって、
産科の研修を受けた県救急医療中央情報センター
職員が探すシステムを11月から
本格的にスタートさせる。
4月から試験的に実施したところ、
診察と並行して受け入れ先探しを
しなければならなかった産科医から、
「負担が軽減され、助かった」
との声が上がったことなどから、
体制を組んで取り組むことにした。
同県では、出血するなど緊急に治療が
必要な妊婦は、県内の八つの基幹病院
が対応することになっているが、
自分の病院に収容できない場合、
産科医が、ほかの病院に電話するなどして
受け入れ先を探している。
同センターでは、職員11人が3人ずつ
交代で、24時間態勢でこの作業を代行。
破水や合併症の有無など、
妊婦の症状が書かれた調査票を
基幹病院からファクスで受け取り、
県内の受け入れ可能な病院を探す。
同県などは、産科医不足対策として、
救急車への搬送先案内などを行っている
同センターで、搬送先探しを試行。
これまでに、基幹病院から依頼のあった
152件のうち、88件で受け入れ先を確保した。
『2007年9月12日 読売新聞』
私は、このシステムに関しては、賛成です。
医師が医療に専念できるシステムを作るべき、
って言う事は、前から主張している通りです。
医師以外ができる仕事は、事務員とかにさせて、
医師は、医療に専念できるようにすれば、
効率が良くなるのは事実ですから。
神奈川県でも、現場の医師は当然
>「負担が軽減され、助かった」
と言っていますしね。
>同センターでは、職員11人が3人ずつ交代で、
24時間態勢でこの作業を代行。
24時間体制を作るには、
これが正しい労働基準ですよ。
でも、産科医は1人しかいないのに、
24時間体制で救急患者を受け入れろ。
って言っている人達、いませんか?
それって、明らかにおかしいですよね。
電話やFAX等の対応は11人で、3交代。
命に直接関わる、医療という仕事は、
1人とか3人とかで、24時間365日。
やっぱ、ここをなんとかしなきゃならない、
って思いますけどねー。
そいで、ここからが本題ですが。
医師以外の人間が、ベッドの空いている
受け入れ能力がある病院を探す。
ってシステム自体は良い。
とは思いますけどね。
Yosyan先生のブログによると。
神奈川県の場合。
八つの基幹病院と、中核病院、協力病院
合わせて計32ヶ所があるそうです。
で、問題点は、新聞記事にも書いてありますけど。
>152件のうち、88件で受け入れ先を確保した。
って事は、42%は受け入れ先が見つからなかった。
って事ですよ。
「患者の受け入れが難渋した。」
って事ですが、マスコミは好んで
「たらい回し」って言葉を使いますけどね。
いかにも、病院や医者、救急医療システムが悪い、
って事のように、新聞なんかでは
書かれる事も多いようですけど。
神奈川県ではこういう救急医療システムを作っても、
42%は、患者を受け入れられなかった。
って事が事実です。
そしたら、システムの問題だけじゃないでしょ。
だから、こういうシステムを作っても、
根本的な解決策にはならないのですよ。
「奈良の妊婦、受け入れ難渋」
の時でもそうでしたけど。
なんか、「救急医療システムの問題」
にする論調もありましたよね。
桝添厚生労働大臣も、そんな口調でしたけど。
奈良県は、ベッドが空いている病院を調べる、
「ネットワーク」は作ったけど。
医師が朝「満床」って打ち込んで、
その後更新しなかった。
だから、「たらい回し」が起きたんだ。
その医者は、けしからん。
みたいな論調とかもあったけど。
朝から満床で、夜も満床だったら、
リアルタイムで更新するシステムを
導入したとしても、
どっちにしろ、患者(妊婦)の受け入れは
不可能だったんですよ。
だから、そういうネットワークとか、
救急医療システムだけの問題ではないんですよ。
今回の神奈川県の救急医療システムでも、
奈良で機能していなかったネットワーク
でもそうなんですけど。
基本的には、
「ベッドが空いている病院を探す」
「患者を受け入れられる能力のある病院を探す」
為のシステムなんですよ。
神奈川県の場合は、それを医者の替わりに
事務員がやる、って事で。
医師の負担を軽減する、という意味では
評価しますけどね。
根本的な原因の解決にはなっていません。
なぜなら、全部満床だったら、
そういう救急医療システムがあって、
きちんと機能していたとしても、
患者を受け入れる事は不可能だからです。
根本的な原因は、
ベッドが空いていない=人手不足ですよ。
医療従事者の数が足りないから、
患者を受け入れる能力がない病院が多い。
だから、いろんな病院に電話をしたりして、
連絡を取るけど、どこも受け入れる事ができない。
マスコミが言う「たらい回し」
って事が起こるんですよ。
前からこのブログでも書いている通り、
医師不足が原因ですよ。
医者だけでなく、看護師などの
医療従事者も雇わなきゃいけないし、
維持費も当然かかりますから。
医療費もかけなきゃならないんですよ。
でも、今の自民党は医療費削減政策
を続けていて、撤回する気配はない。
だから、原因が除去されないので、
いくら小手先の対策を練ったとしても、
これらの問題が解決する事はありません。
「患者を受け入れられる能力を持った
病院の数を多くする。」
=「医師の数や医療費を増やす。」
という事をやらないで、
「患者を受け入れられる能力のある病院を探す」
という「救急医療システム」だけを作っても、
根本的な問題の解決にはなりません。
既存のマスコミにも、もっとそういう
根本的な原因や解決策の事を
書いて貰いたいものですね。
大学病院の事を知りたい人は、これ読んでね!
→ 『「大学病院のうそ」 〜現役医師(Dr. I)が暴露する、
大学病院の秘密』
ブログランキングの応援もよろしくね!
↓ ↓ ↓





