現役医師、循環器内科医(Dr. I)が医療について、詳しくわかりやすく解説するブログ。 引用、転載は自由ですが、その際は必ず引用元を明記して下さいね!
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勤務医よ、立ち上がれ!
前回の記事『日本医師会の大罪』では、
勤務医の先生に自分の意見を言って欲しい、
っていう事を伝えたかった為に。
ちょっと誤解を与えた表現があったようです。

誤解を与えたっていうか、誤解覚悟で
敢えてそういう書き方をしたんですけどね。


このブログを以前から読んでいる方は、
私の言っている事を理解しているとは思うんですけど。
誤解している人もいるかもしれないので。
ちょっと補足させていただきますね。


日本医師会っていうのは、「開業医」のための団体。
って書きましたけど。
もっと言えば、「一部開業医」のための団体です。

医師会幹部というか、上の方にいる人達は、
自分たちが持っている既得権益を守る事が第一で、
はっきり言って、患者勤務医下っ端の
開業医
の事を考えているようには思えません。

今回の件でもそうですね。


私は、勤務医開業医敵対しろ、
って言っているわけではありません。

労働者」と「資本家」って意味では、
全く別の人種という見方もできますけど。

同じ医療を扱う人間ですから。
今は開業医でも、元々は勤務医医師
ほとんどですので。
ある意味、仲間でもあるわけですよ。


でも、一部医師会の人間自分たちの既得権益を
守る為に、勤務医を犠牲にしようとしている


だから、勤務医の皆さんには、
立ち上がって欲しいんですよ、私は。

それは、決して勤務医開業医敵対しろ、
って事ではないんです。


日本医師会って、昔に比べたら
政治的にも力は弱くなってしまいましたけど。
依然として、かなりの力を持っている事は事実です。

勤務医が全員、日本医師会から脱退したら、
その力を弱めることになりますから。
それは、得策ではありません。

ただ、高い会費を払って、何もしてくれない。
むしろ、利益になるばかりかしかない。
という事では、存在価値はありませんから

勤務医自分たちの意見も反映させる為に、
立ち上がったら良いでしょ

って言っているんですよ、私は。


はっきり言って、医学的には
開業医(診療所)勤務医病院では、
勤務医病院の方が強いんですよ。

開業医の診療所重症の患者が来たら。
自分の所で診る事ができなかったら、
病院に送るしかないんですよ。

でも、病院だったら、逆に診療所に送らなきゃならない
っていう場面はないんですよ。
落ち着いたら、送ってあげる
って事はやっていますけど。
はっきり言って、患者を送らなきゃならない
って事はないです。

まあ、それやると病院勤務医の負担が増えますから。
あんまりやりたくないですけど。
でも、やる気になったらできますよ。

逆に、開業医、診療所から患者病院に送らない、
っていうのは不可能です。

そういう意味で、「医学的」には開業医(診療所)
勤務医(病院)では、勤務医病院の方が強いんです。


だから、極端な話。
勤務医の言う事聞かないなら、
開業医から患者送ってきても診てやらないよ。
開業医に、患者送ってやらないよ。」


って言ってやれば、開業医
どうしようもなくなるんですよ。

実際に患者を診ないっていうのは難しいですけどね。
でも、「他の病院にあたって」、って言って
冷たい態度を取る位はできます。

それこそ、「たらい回し」って
言われるかもしれませんけどね(笑)

紹介された患者を、開業医に帰さないで、
その後、病院の外来に来て貰うって事はできます。


医学的」には、勤務医病院)側の方が強いんだから。
もっと、積極的に発言すべきだと思いますよ、勤務医は。

っていうのが、前回の記事で私が言いたい事でした。



そいで、今日の本題。

私と同じ様な意見が、すでに小松秀樹先生から、
ロハスメディカルブログの
川口さん
の所に届いていました。

これもそのまま引用させてもらいますね。



また小松秀樹先生から檄文が届きました。
謹んで掲載させていただきます。

   2007年11月22日
「第二次試案」から行動へ
               虎の門病院 泌尿器科
                     小松秀樹
 
厚労省は07年10月17日に、
「診療行為に関連した死亡究明等の在り方に関する試案」
いわゆる「第二次試案」を発表した。

内容は、検討会の座長で刑法学者前田雅英氏の
「法的責任追及に活用」という主張に沿ったものだった。
私はかねてより、患者と医療側の軋轢を小さくして、
医療制度を崩壊から守ることに
目的をおくべきだと訴えてきた。

第二次試案の考え方をもとに法律が作られると、
日本の医療が混迷に陥ると危惧した。
そこで、10月25日、日経メディカルオンライン・MRIC上に
→ 「医療の内部に司法を持ち込むことのリスク」
と題する文章を発表し、
この問題を読み解く考え方を提示した。

一気に問題を解決するために
多くのことをやろうとすると、
弊害が生じたときに取り返しがつかなくなる。
死因究明制度の議論だけを行い、
当面、医師法21条や、
業務上過失致死傷はそのままにしておけばよい。
問題があれば、みんなで抗議すればよい。
福島県立大野病院産婦人科医逮捕事件を契機に
警察・検察も考え方を変えつつある。

多段階で、関係者の認識の変化を確認しつつ、
時間をかけて解決していくしかない。
十数年の歳月をかけるに値する重要な問題である。


その後、事態は急速に動いた。
11月1日自民党の医事紛争処理の
在り方検討会が開かれ、この席で、
日本医師会、診療行為に関連した
死因の調査分析モデル事業運営委員会の三者が
第二次試案に賛成した。

いずれも、事前に、第二次試案に賛成することを
機関決定していた。
時間的にみて、医師会・学会の会員に
意見を広く聴取することなく、
幹部だけで決定したものと推測された。

意見を述べたのはこの三者だけだったので、
参加した自民党の国会議員は、
ほとんどの医師がこの案に賛成している
と理解されることになり、
座長である
「大村秀章議員」
は厚労省に任せる旨を表明した。

さらにその翌日、日本内科学会と日本外科学会が、
連名で第二次試案を高く評価するとの意見書を発表した。
このように、来年の通常国会での法案提出に向けて、
関係各所の意見を集約するための
演出が着々と進んでいるように見えた。
実際、知人の自民党議員に厚労省は
第二次試案について医療界は
全面的に賛成していると説明していた。


どう考えても上手な演出ではない。
私はこれをチャンスと見た。
医療に関する根源的な議論を、社会に見える形で
展開できるきっかけになるかもしれない。

従来、私は、現在の医療危機が、
死生観、人が共生するための思想、
規範としての法律の意義と限界、
経済活動としての医療の位置づけ、
民主主義の限界の問題など、
社会を支配している基本的な思想の形骸化、
単純化、劣化と、それに伴う考え方の分裂、
齟齬に起因していると考えてきた。

徹底した議論の過程がなければ、
制度の議論も成立しないし、
無理に制度を作ってもうまく機能しないと主張してきた。

私は、医療についての根源的な議論を喚起するために、
第二次試案に賛成した日本医師会との対立を
明確化することを決意した。

話がそれるが、これにはもう一つ大きな目的がある。
かねてより多くの仲間たちと考えてきた
勤務医の団体の創設である。

従来、最も厳しい医療を担ってきたのは勤務医だったが、
代弁する組織がなかった。

第二次試案についても、勤務医の団体があれば、
ここまで事態は危機的にならなかったはずである。
今回の日本医師会、病院団体、学会の安易な対応は、
勤務医を立ち上がらせることになると確信した。

勤務医は、指導的立場の医師たちが、
苛酷な現場の状況を理解していないことを
痛感するに違いない。



話を戻す。
ここでは触れないが、私は、
第二次試案の最大の問題点は
第1ページの理念部分にあると思っている。

届出の義務化、委員会の構成、
報告書の扱いなどの具体的部分は、
理念から派生した付随的な問題にすぎない。
第二次試案は、大きな議論のきっかけになりうる。

私と同じような意見を持つ数名のキーパーソンに相談し、
同意を得た上で、11月17日、
第107回九州医師会医学会の特別講演で、
第二次試案に反対を表明し、
「日本医師会の大罪」
と題する文章を配布した。

予想通り、医療界に大きな波紋が広がり、
いくつかのメディアで取り上げられた。

また、日本医師会の中でも第二次試案に
公然と反対する人たちが現れて、
執行部を批判し始めた。

私立医科大学協会の「医学振興」第65号で、
獨協医科大学学長の寺野彰氏が
第二次試案についての危惧を表明した。

全国医学部長・病院長会議の一部メンバーも動き始めた。
厚労省第二次試案に対するパブリックコメントが公表され、
福岡県医師会を初めとした多くの医療関係者・団体が
この案に反対していることが明らかとなった。

これは、検討会の委員が所属する
日本医師会や学会のコメントとは対照的であった。


11月20日、日本医師会から私に
会談の申し入れがあった。
説明不足があったので、担当理事が
説明したいとのことだった。

社会に見えるところでの議論は大歓迎なので、
口頭での説明ではなく、文書にして公表するよう求めた。


本日(11月22日)、厚労省の担当者が訪ねてきた。
私は、今回の第二次試案の騒動をきっかけに、
原点に戻って、総論部分の議論をしましょうと提案した。

厚労省の担当者たちの善意と熱意を
いささかも疑うものではないが、
権力はチェックを怠ると何をし始めるか
わからない危ういものであることも間違いない。
今回の騒動でこの思いをさらに強くした。


結論である。
現場の医師はこの問題について、
意見を表明しなければならない。
指導的立場の医師の行動をチェックしなければならない。
従来と異なり、我々はインターネットを使える。
簡単に多数の人たちと通信できる。

多くの若い医師がネットを利用して、
横断的な組織を作りつつある。
日本の医療の根幹部分を
勤務医が支えていることは間違いない。
いつまでも弱者と思わずに、
自信を持って行動して欲しい。
流れは我々にある。


引用元:『小松秀樹先生より2』


私は、勤務医の団体を新たに作る。
って事には反対しません。
というか、むしろ賛成。

今、そういう流れが出来つつあって、
私もおそらく、なんらかの形で参加するでしょう。


ただし、上でも書いたように、
勤務医が全員、日本医師会脱退する
って事には、反対です。

小松先生はこの文には書いていませんけどね。
日本医師会との対立を明確化することを決意した
って言っているから、脱退する
って事なのであれば、私とは意見が違いますけどね。

私は、勤務医日本医師会から脱退したら、
日本医師会力を弱くするので、反対です。


まあ、私は元々入っていませんから。
そんな事言う資格はないのかもしれませんけどね。

日本医師会とは別に、勤務医の団体があれば、
勤務医がまとまって開業医の団体である、
日本医師会になんらかのプレッシャーをかけられる。
と思うので。
勤務医の団体を作って、勤務医がまとまる
って事には、私は賛成です。


小松秀樹先生が最後に言っている事は、
私と全く同じですね。

>現場の医師はこの問題について、
意見を表明しなければならない。
指導的立場の医師の行動をチェックしなければならない。
従来と異なり、我々はインターネットを使える。
簡単に多数の人たちと通信できる。

多くの若い医師がネットを利用して、
横断的な組織を作りつつある。
日本の医療の根幹部分を
勤務医が支えていることは間違いない。
いつまでも弱者と思わずに、
自信を持って行動して欲しい。
流れは我々にある。


ちなみに、日本医師会シロクマ通信というところに、
くだらない「いい訳」が書いていますので。
興味のある人は見て下さい。
はっきり言って、たいした価値はありませんが。

『シロクマ通信』


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日本医師会の大罪
日本医師会の大罪」に関しては、
いろんな医師ブログで取り上げられているので、
ちょっと出遅れた感じはしますが。

このブログでも何回も紹介している本。
医療崩壊」と、「医療の限界」の作者、
虎の門病院、泌尿器科の小松秀樹先生から、
ロハスメディカルブログの川口さんに
興味深い文章が届いたので。
このブログでも、紹介させて頂きますね。
長崎で開かれた講演会で話した内容だそうです。


『医療事故調査委員会』の記事を書いた段階では、
もしかしたら現場の医師にとっても、
良い制度ができるかな、って思っていたのですが。
なんか、まるっきり逆の方向に動き出しているみたいですね。
残念です。

そもそも、「診療行為に関連した死亡究明等の
在り方に関する試案
」いわゆる
第二次試案」ってやつは、
医療事故を繰り返さないために作る。
その為に、航空機事故のような制度を作る。
って事だと思ったのですがね。

航空機の事故の場合、今後二度とこういう
事故を起こさない、という事を第一

考えていますので。
真実を追究する、というのを一番の目的にしています。

パイロットは包み隠さず、本当の事を話しなさい
その替わり、罪には問いませんよ
ってシステムです。


裁判では、自分に不利と思われる証言はしなくて良い。
って事になっていますよね。
ドラマなんかでも、「あなたには黙秘権がある」
とか、って出てきますよね。

これは憲法で保障された基本的人権なのですから。
それが、悪い事だというわけではありません。

届け出をしなかったら罰する」っていう事は、
その憲法で保障された権利すら、
医師には与えない、って事です。

しかも、結局そんな変な制度を作ったら、
真実を解明する、もう二度とこんな事は起こさない
っていう本来の主旨からは、逆に遠くなってしまいます。


現場の医師にとっても、遺族にとっても、
それを裁く法律家にとっても良い制度を作ろう。
って事で新しい制度を作ろうとしたはずなんですが。
それが、なんだか全く別の物になりそうな勢いですね。

しかもその案に開業医の団体「日本医師会」は、
賛成しているんですよ。



以下引用。

日本医師会の大罪
 虎の門病院 泌尿器科
         小松秀樹

国民と患者のため、医療の改善と向上のため、
現場の医師による自律的な集団が必要である。
厚生労働省は医師に対する全体主義的な
統制を行う強大な力を手に入れつつある。

過剰な統制は自律性を奪い、医療システムを破壊する。
日本医師会の役員の一部は
全ての現場の医師を裏切り、厚労省に加担した。
いま、日本医師会に対し、
現場の医師は自らの意見を明確に主張しなければならない。
国民と患者には、自分達自身と家族のために、
現場の医師を支援していただきたい。


07年10月17日、厚労省は診療行為に関連した
死亡に係る死因究明等の在り方に関する
第二次試案を発表した。

その骨子は以下のようなものである。

1)委員会(厚労省に所属する八条委員会)は
 「医療従事者、法律関係者、遺族の立場を代表する者」
 により構成される。

2)「診療関連死の届出を義務化」して
 「怠った場合には何らかのペナルティを科す」。

3)「行政処分、民事紛争及び刑事手続における
 判断が適切に行われるよう、」
 「調査報告書を活用できることとする」。

4)「行政処分は、委員会の調査報告書を活用し、
 医道審議会等の既存の仕組みに基づいて行う」。


第二次試案は、この制度の検討会の座長で
刑法学者である前田雅英氏の主張
「法的責任追及に活用」(讀賣新聞07年8月14日)
に一致している。

法的責任追及という理念の実現が目的であり、
これが現実に人々に何をもたらすのかを、
多様な視点から考えた形跡がない。

日本の刑法学はマルキシズムと同様、
ドイツ観念論の系譜にある。
理念が走り始めるとブレーキがかかりにくい。
ここまでの統制が、医療に対して求められなければ
ならないとすれば、他の社会システム、
例えば、裁判所、検察、行政、政党、株式会社、
市民団体などにも、相応の水準の
統制が求められることになる。
理解しやすくするためにこの状況を
メディアに置き換えてみる。


1)報道被害調査委員会を総務省に
 八条委員会として設置する。
 事務は総務省が所管する。

2)委員会は「報道関係者、法律関係者、
 被害者の立場を代表する者」により構成される。

3)「報道関連被害」の届出を
 「加害者側」の報道機関に対して義務化し、
 怠った場合にはペナルティを科す。

4)行政処分、民事紛争及び刑事手続における
 判断が適切に行われるよう、
 調査報告書を活用できることとする。

5)ジャーナリストの行政処分のための
 報道懲罰委員会を八条委員会として
 総務省に設置する。
 報道被害調査委員会の調査報告書を活用して、
 ジャーナリストとして不適切な
 行動があった者を処分する。
   

厚労省医政局の幹部には歴史的視点と
判断のバックボーンとなる哲学が欠如している。
そもそもわが国の死亡時医学検索制度の
貧弱さこそが問題なのだという現状認識すらない。

このような異様な制度は、
独裁国家以外には存在しない。
独裁国家ではジャーナリズムが
圧殺されたばかりでなく、
医療の進歩も止まった。
私は、自由とか人間性というような主義主張のために、
過剰な統制に反対しているのではない。
この制度が結果として適切な医療の提供を
阻害する方向に働くからである。

システムの自律性が保たなければ
そのシステムが破壊され、機能しなくなる。
「システムの作動の閉鎖性」(ニクラス・ルーマン)は、
社会システム理論の事実認識であり、
価値判断とは無関係にある。

機能分化した個々のシステムの中枢に、
外部が入り込んで支配するようになると、
もはやシステムとして成立しない。

例えば、自民党の総務会で市民団体、
社民党、共産党の関係者が多数を占めると、
自民党は成立しない。
内部の統制は内部で行うべきであり、
外部からの統制は裁判のように、
システムの外で実施されるべきである。

そもそも厚労省は、医療を完全に支配するような
強大な権力を持つことの責任を
引き受けられるような状況にあるのだろうか。

当否はべつにして、厚労省はメディア、
政治から絶え間ない攻撃を受け続けてきた。
政府の抱える深刻な紛争の多くが
厚労省の所管事項である。

憲法上、政治が上位にあるため、
厚労省は攻撃にひたすら耐えるしかない。
しばしば、攻撃側の論理を受け入れて、
ときに身内を切り、現場に無理な要求をしてきた。

現在の厚労省に、社会全体の利益を配慮した
ブレのない判断を求めることは無理であり、
強大な権限を集中させることは、
どう考えても危険である。

第二次試案発表から15日目の07年11月1日、
ほとんど報道されなかったが、日本の医療の
歴史を大きく変えかねないような重要な会議があった。

自民党が、医療関係者をよんで、
厚労省の第二次試案についてヒアリングを行った。
厚労省、法務省、警察庁の担当者も出席した。

日本医師会副会長の竹嶋康弘氏、
日本病院団体協議会副議長の山本修三氏、
診療行為に関連した死亡の
調査分析モデル事業事務局長の
山口徹虎の門病院院長(立場としては学会代表)が
意見を述べた。

私はめったなことでは驚かないが、
この会議の第一報を聞いたときには、びっくりした。
全員、第二次試案に賛成したのである。

なぜ驚いたか。07年4月以来、
この制度について検討会で議論されてきた。

ヒアリングに出席した山口徹モデル事業事務局長、
日本医師会の木下勝之理事、
日本病院団体協議会の堺秀人氏、の三氏は
検討会の委員として、この間、議論に加わってきた。

私自身、第二回検討会で意見を述べる機会を得たが、
検討会では猛スピードで議論がすすめられた。
議論はかみ合わず、かみ合わせようとする努力もなしに、
多様な意見が言いっぱなしになった。

8月24日に発表された「これまでの議論の整理」も、
多様な意見が併記されていただけだった。

自民党の働きかけが、モデル事業、日本医師会
日本病院団体協議会の三者に、
第二次試案に対し賛成か反対か態度を
鮮明にすることを迫った。

自民党の迫力に背中を押されて、
三つの団体が賛成の機関決定をした。
結果として、自民党に対し、大半の医師
第二次試案に賛成しているというメッセージを送った。

日本医師会はなぜ賛成したのか。
前会長は、小泉自民党と対立した。
現会長になって、自民党につきしたがうようになったが、
それでも邪険にされつづけている。

日本医師会の最大の関心事は診療報酬改定である。
現在、診療報酬の改定作業が進行中である。
厚労省の第二次試案に賛成することが、
自民党を支えることになり、
診療報酬改定で自分たちが有利になる
との期待があると考えるしか、
日本医師会の行動を合理的には解釈できない。
だとすれば、目先の利益を、
今後数十年の医療の将来に優先させたと
非難されるべきである。

よく考えると、日本医師会の行動が、
目先の利益につながるのかどうかも疑わしい。
自民党内にも、第二次試案に対する疑問の声はある。

第二次試案の真の姿が、
社会に広く理解されるようになったとき、
第二次試案でよいとする説得力のある理由が
用意できていなければ、
日本医師会の信頼性が更に低下する。

実際、一部の医師会役員は、
執行部が第二次試案に賛成したことを知って
激怒したときく。

私には、日本医師会
時代から取り残されているように思える。

現場で働く開業医と議論すると、
日本医師会の中枢を占める老人たちとの間に、
越え難い溝があることがよく分かる。
この危うい状況を本気で検証して、
対策を講じないと日本医師会に将来はない。

現場の医師はどうすべきか。
このままだと、医療制度の中心部に
行政と司法と「被害者代表」が入り込み、
医師は監視され、処罰が
日常的に検討されることになる。

この案に反対なら、それを示さないといけない。
自民党の理解では、医師がこの案に
賛成していることになってしまったからだ。

モデル事業運営委員会、日本医師会の指導者、
病院団体に意見を撤回させて、それと同時に、
多くの医師がこの案に反対していることを
自民党にも分かるようにしなければならない。

学者は無視して、ここは、行動の対象を
最大の政治力を持つ日本医師会
一部役員に絞るべきである。

第二次試案では、勤務医のみならず、
開業医も厚労省のご機嫌を伺いながら、
常に処分を気にしつつ診療することになろう。

積極的な医療は実施しにくくなる。
開業医勤務医の共通の問題と捉えるなら、
日本医師会内部で執行部に抗議をして
撤回を迫るべきである。

しかし、第二次試案開業医より、
勤務医にとってはるかに深刻な問題である。

第二次試案は主として勤務医の問題といってよい。
産科開業医等を除くと、日本の診療所開業医
高いリスクを積極的に冒すことによって
生死を乗り越えるような医療にあまり関与しない。

勤務医の多くは、目の前の患者のため、
リスクの高い医療を放棄できない。

日本医師会には多くの勤務医が加入している。
勤務医日本医師会の関係が問題になる。
端的にいうと、日本医師会が勤務医の意見を
代弁してきたのかということである。

勤務医は収入が少ないので、
会費が安く設定されている。
このためかどうか知らないが、
代議員の投票権がない。
発言権がないといってよい。

それでも、日本医師会医師を代表する
団体であるとして振舞いたいので、
勤務医の加入を推進してきた。

勤務医開業医が対立すると、
厚労省のいいように分割統治されるので、
勤務医日本医師会に加入すべきだ」
という論理が使われてきたが、日本医師会は、
常に、開業医の利害を代弁し、
勤務医の利害には一貫して冷淡だった。

最近、日本医師会の役員が、勤務医の利害を
配慮してこなかったと反省を表明するようになったが、
今回の問題でそれが
リップサービスに過ぎないことが明白になった。

どうみても、勤務医は「だしにつかわれてきた」
と考えるのが自然である。

そこで勤務医のとるべき態度である。
これは、日本医師会に抗議すれば
済むような生易しい利害の抵触ではない。

第二次試案に賛成か、反対かを確認するだけで、
抗議する必要はない。
生命を救うためにぎりぎりまで努力する
医師を苦しめ、今後数十年の医療の混迷を
決定づける案に日本医師会が賛成していることが
確かならば、すべての勤務医
日本医師会を脱退して、
勤務医の団体を創設すべきである。

開業医勤務医の大同団結を説く声をよく聞く。
従来、その立場をとってきた友人が、
今回の日本医師会の行動をみて、
医師会に期待することの
限界を感じたと連絡してきた。

そもそも、勤務医医師会の第二身分に
据え置かれるような形が続く限り、人間の性質上、
勤務医が本気で医師会と協調することはありえない。

勤務医の組織ができて初めて、
協調の基盤ができる。

今では医師会の理不尽なルールそのものが、
医師会の正当性を阻害し、開業医の利益を損ねている。

まず実施すべきことは、勤務医医師会の創設と、
患者により安全な医療を提供するための、
勤務環境改善を含めた体制整備である。

この中には、再教育を主体とした医師
自浄のための努力も含まれる。
自浄作用がないような団体が、
自分の利益を言い募っても、
周囲には醜く映るだけで説得力はない。

臨床医として活動する医師の登録制度を
自律的処分制度として活用している国が多い。
全ての勤務医と一部の開業医だけでも、
なんとか工夫をして、国の力を借りずに
自浄のための制度を立ち上げたい。
これは国民に提供する医療の水準を向上させ、
かつ、医師が誇りを持って働くことにつながる。


引用元:『小松秀樹先生より』


この、「診療行為に関連した死亡究明等の
在り方に関する試案
」いわゆる
第二次試案」っていうのは、
どういうものかっていうと、

本文にも書いてあるけど。

診療関連死があったら、絶対に届けなさい。
じゃないと、罰します。
しかも、その委員会には、遺族も入ります。
ホントの事を言って下さいね。
その結果、判断するんですけど。
下手したら、自分で出した証拠によって、
医者が逮捕される事もありますよ。


って言う案ですよ。
簡単に言うなら。


中立な第三者が、証拠をきちんと判断して。
それで、次に同じ様な悲劇が起こらない為に。
それを参考にしたいから、事実を出しなさい。
事実を追求したいので、医師を罪に問う事はしませんよ
っていう、ごく当たり前の、航空機事故とか、
他の先進国でやっているような制度であれば、
多くの医師は賛成すると思いますよ。

最近は、医師はいつ逮捕されるか、って事で
びくびくしながら、診療していますからね。
みんな。
その状況が変わるなら良いかな、って思いますから。

それが、むしろまるっきり逆

ただ、届け出をしないだけで、罰しますよ。
しかも、届け出を出して、証拠を提出したら、
その証拠によって、自分が逮捕されるかもしれない。
って。

そんな訳のわかんない案ですよ、これ。

それに、なんと日本医師会賛成したんですよ。


一般の人からみたら、
日本医師会」っていう団体は、
日本の医師全員を代表する団体で、
日本の医師全員
日本医師会」に入っているのかな。
って思うかもしれませんが。

これは、大間違いです。

日本医師会っていうのは
開業医」の団体です。

医者っていうのは、大きく分けて2種類。
勤務医開業医にわかれます。

勤務医っていうのは、病院に勤めて、
ある一定の給料を貰っていますから。
はっきり言うと、「サラリーマン」と同じです。
別の言い方をすれば「労働者」です。

開業医っていうのは、自分のお金で
自分の病院診療所を作って、それで稼いでいますから。
一言で言うと、「社長」です。

社長っていっても、大企業の社長とか、
小さい企業の社長とかいろいろいますけど。
別の言い方をすると「資本家」です。


労働者資本家の違いは、
人に雇われる方か、人を雇う方か、って事で、
給料の金額自体は、全く関係ありません


はっきり言って、雇う方雇われる方
会社で言うと、企業労働者や労働組合
の関係ですから。

そういう意味では、全く別の人種なんですよね。
医療を行う、医師免許を持っている、
って事は同じなんですけどね。

だから、双方に利益になる事、っていうのは、
あんまりないんですよね、実は。

企業は、労働者の賃金が減ったら嬉しいけど、
逆に労働者は、賃金が減ったら悲しいですよね。

それと同じです。

立場が違う人が、同時に利益を得る
って事は非常に難しいんですよ。


日本医師会っていうのは、主に「開業医
つまり、資本家、社長達の集まりです。
それに、一部労働者、勤務医が入っている
団体なので。

多くの病院に勤めている医師には、
全く関係のない団体
なんですよ。

多分、医師ブログ書いている人も、
多くの医師は、日本医師会には入っていません。
私も、入っていません。

だって、年会費何万円も取られるけど、
全くメリットないんですから。

開業医の年会費は、もっともっと高いようですけどね。


で、日本医師会の幹部っていうのは、
開業医しかなれないようになっているんですよ。

だから、当たり前なんですけど。
日本医師会の意見っていうのは、
開業医に都合の良い意見になります。

開業医にも勤務医にとっても、双方にとって
メリットのある事であれば、
それに賛成してもらっても良いのですけど。

開業医にはメリット勤務医にはデメリット
という案があったとしたら。
間違いなく、開業医にとってメリットのある案に、
賛成するんですよ。
日本医師会っていう団体は。


今回の「診療行為に関連した死亡究明等の
在り方に関する試案
」いわゆる
第二次試案」ってやつは、
はっきり言って、勤務医にとっては
何のメリットもありません。

むしろ、デメリットだらけです。

開業医は、患者が自分たちの手に負えない
って思ったら、
最終的には病院に送る場合が多いですから。
開業医にとっては、あんまり関係ないんですよ。

でも、勤務医にとっては、死活問題というか。
下手したら、これで辞める医者もでるかもしれません。

ここで譲歩したら、もしかしたら診療報酬で、
開業医にとってメリットあるかも
っていう安易な考えで、
日本医師会っていう団体は、
日本の勤務医全てを敵に回した
と言っても、過言ではないと思います。

だから、「怒れ勤務医」、「勤務医よ、行動しろ
って言ってるんですよ、
小松先生は。


でも、残念な事に。
世の中の大半の医者は、そんな事が起こっている
事も知らずに、ただ診療をしているんですよ。


正直言って、残念ですね。
私は。

自分の運命を決める重大な事が決まりかけているのに、
それに対して全く興味を持たない医師が多いなんて。



小松秀樹先生の本を読みたい人は、これを読んでね!
クリックすると、アマゾンに飛びます。

→ 医療の限界
小松 秀樹 (著)

→ 医療崩壊―「立ち去り型サボタージュ」とは何か
小松 秀樹 (著)




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僻地医療崩壊を歌う
最近、医師が亡くなったとか。
悲しい話ばっかりだったので。

今日は、内容は悲しいのですけど、
ちまたで話題になっている、
医療崩壊」に関する歌を紹介しますね!

→ 『【初音ミク】僻地医療崩壊を歌う』

これをクリックすれば、歌が始まりますよ!
歌詞はこれです。


【初音ミク】僻地医療崩壊を歌う

心の僻地撲滅委員会の提供でお送りします」


赤字増やしと責められて
高給取りとなじられて

今日も事務・コメナースのために
せっせと点数稼ぎます

三分診療と叩かれて
待つのが長いと愚痴られて

昼飯食うのが夕方で
コンビニ行ったらちくられた

心の僻地のお医者さん
夜も寝ないで頑張って

体や家庭を壊しても
誰も認めちゃくれません



深夜の救急切れ目なし
腰痛・鼻かぜ・よっぱらい

やっと医局にもどったら
内線電話が鳴ってます

救急断りゃ投書され
院長室に呼び出され

受けたらナスコメ愚痴だらけ
明日の会議でつるし上げ

点数上げなきゃ責められる
いろいろやったら削られる

新築・改築・ヘリコプター
赤字はみんな医者のせい



無理な救急運ばれて
地雷を踏んだら地獄行き

救済判決理屈抜き
後出しじゃんけん勝ち目なし

病院さっさと謝罪する
医者を切り捨て和解する

どうせ税金他人の金
医者は呼ばれる人殺し

心の僻地のお医者さん
逃散するなら今のうち



医療僻地とは人の心が作るもの。
地勢や距離の問題ではありません。


Song (original)
Hatune Miku / Vocaloid2

Character Desin
Chii


Thanks to
2ch 医者・病院板 僻地医療自爆関連スレッド



医師が聞けば非常に共感する歌だと思いますよ、これ。

ちなみに、この歌で出てくる
ナス」ってのは「ナース(看護師)」の事です。
コメ」っていうのはコメディカル(co-medical)の略で、
医師、歯科医師の医療担当者に対して、
医療補助者グループのスタッフのことを指して言います。

具体的には、

看護師
臨床検査技師
診療放射線技師
臨床工学技士
管理栄養士
理学療法士
作業療法士
社会福祉士
視能訓練士
言語聴覚士


などですが、看護師看護師(ナース)って
分けて使う事が多いですかね、普通。


ちなみに、これ作ったの、私じゃありませんから(笑)
私には、そんな腕ありませんから。

私がもし作るとしたら、
初音ミク」じゃなくて、「弱音ハク」で作りますわ。



You Tubeから、勝手に借りちゃいました。
コメントして、引用の許可を得ようと思ったのですが。
ログインできなかったので、無断引用になっちゃいました。

著作権の問題とかもあると思うので。
作者の方が問題ある、って言えば削除しますので。
よろしくお願いします。


上の方は、作者の方からオーケー出ました。
ありがとうございます。



ついでに、伴奏付きも見つけたので。
貼っておきますね。

→ 『【初音ミク】【オリジナル曲】
僻地医療崩壊の弱音ハク(勝手に伴奏Ver)
(アカペラではさびしいので、勝手に伴奏つけました』


弱音ハクですが、私が作ったわけではありませんw



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またも若い医師が死亡
『当直中に医師が死亡』の記事で、
30代の若い医師当直に亡くなった、
という悲しい話を書きましたけど。
また、30代の若い医師が亡くなったようですね。


筋弛緩剤医師自殺 神戸中央市民病院

神戸市立医療センター中央市民病院
(神戸市中央区)に勤務する三十代の女性医師が、
毒薬に指定されている筋弛緩(しかん)剤を使って
自殺していたことが二十日、分かった。
院内の保管場所から無断で持ち出して
使用したとみられる。

市などによると、十八日午後一時十分ごろ、
病院内の手術室で点滴をしたまま倒れている
女性医師を職員が発見し、神戸水上署に届け出た。

既に死亡しており、麻酔薬を服用し筋弛緩剤
投与した形跡があった。
同署は自殺の可能性が高いとみている。

使われた筋弛緩剤は粉末のバイアル一本
(十ミリグラム)で大人一~二人分の
致死量にあたるという。
病院では施錠された室内に保管されており、
担当する医師のみが鍵を所持していた。

関係者によると、女性医師は情緒不安定な状態が
続いていたといい、病院側もそのことを把握していたが、
勤務の変更などはなく、筋弛緩剤がある部屋の鍵も
そのまま所持させていた。

同市保健福祉局経営管理課は
「こんなことになるとは思わなかった。
だが、薬の管理上に問題はないと考えている」
としている。


『神戸新聞:2007年11月21日』



>女性医師は情緒不安定な状態が続いていたといい、
病院側もそのことを把握していた


情緒不安定なのは、何が原因なのでしょうかね。
心の病なのかもしれませんが。
その原因は、過労ストレスではないのでしょうかね。

いずれにせよ、病院(雇用者)医師(労働者)の
健康を管理する義務があるのですから。
把握していたのに、休職させるとか、
ストレスの少ない仕事に変更するとか。
気づいていたのに、そういった事を行わなかった
病院の責任は大きいと思います。


>「こんなことになるとは思わなかった。
 だが、薬の管理上に問題はないと考えている」


情緒不安定になっている医師がいる事を
把握しておきながら、何の対策もとらず、言い訳

これ、某食品会社の社長が、パートの責任にしたり、
現場の工場で働く人間のせいにした構図と
そっくりではないですかね。
政治家が秘書のせいにする、ってのも似ていますかね。

こういう事を言っていては、病院が国民から
信頼を得られないのは当たり前だと思います。

責任を現場に丸投げする態度は、
政府病院も、結局同じなんですね。
やっぱり。

なな先生の知り合いの医師も、

>同じ職場の上級医師が、過労でその病院に入院中。
 元々、一人が過労になるような労働環境。
 代替要員は派遣されません。
 残ったドクターたちは、目も当てられない忙しさでした。

 毎日遅くまでopeをした上に、
 夜中も容赦なく呼び出されていました。


というような状況ですから。
過労死」かどうかは、はっきりとはしませんけど。
過労死亡した原因に強く関わっていそうだ
という事は言えると思います。

過労死」と法律で認められるのは、
医師の場合は難しいんですよね、実は。
小児科医、中原利郎先生過労死の時も書きましたけど。

医者の場合は、働いても
残業代をつけていない人が多いのですよ。
人が良いというか、なんというか。

それに、当直に、夜通し働いても、
働いた」、って事にはならないんですよ。
労働基準法上は。

だから、法律で言う、過労死の基準を上回る。
簡単に言うと、「過労死の証拠がある」、
って事は、医師の場合は非常に難しいのですよ。

実際に働いた労働時間が、過労死の基準を上回る、
という事であれば、簡単にクリアできますけどね。



H18年に行われた厚生労働省の調査では、
勤務医の平均労働時間は、週63.3時間です。
この話は、以前ブログでも書きましたけど。
これって、院長、副院長とか、部長級とか。
当直もしない、夜中に呼ばれる事も
ほとんどないような医師も、平均して
この時間って事です。

週63.3時間の勤務というのは、
月100時間以上の残業という、
過労死の認定基準とほぼ同じくらいですけど。
若手~中堅の医師は、これを大幅に超えるのが普通です。

若手~中堅の医師は、平均的な医師でも
この基準を簡単に超えているんですよ

しかも、これ多分、当直の労働時間は
全く入っていないか、一部しか入っていない値ですので。
実際の労働時間は、もっと長いはずです


いずれにせよ、30代の若き医師
相次いで2人も亡くなった


過労死と言えるかどうかはわかりませんけど、
おそらく、その死には過労が関与していたであろう。
という事は事実です。


なな先生のブログ『犠牲』
コメント欄を読んでもらえばわかりますけど。

身近な医者を亡くした医者って、たくさんいるんですよ
こんなにたくさんいるという事に、
また驚いてしまいました。


根本的な原因は医師数削減政策医療費削減政策
その事に言及せずに、政府地方自治体病院の責任に。
そして、病院医師個人の責任に。
という無責任の構図が続く限り、こういう悲劇が
なくなる事はないと思います。


勤労感謝の日である11/23に、
こういう記事を書かなきゃいけないのが、悲しいです。



過労死で亡くなった小児科医、中原利郎先生
関連する記事はこちらです。

『小児科医の遺言状』

『小児科医、中原医師の過労死を認め勝訴』

『小児科医自殺 労災認定2』

『小児科医過労自殺訴訟、厚労省が控訴断念』

『小児科医自殺、病院の賠償認めず 』


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当直中に医師が死亡
非常に残念な事なのですが。
産婦人科医の「なな先生」の知り合いの医師が、
当直に亡くなられました。

まずはこの先生のご冥福をお祈りします。

不謹慎かとは思いながら、プライバシーに配慮しながら、
なんとかこれを世間に訴えられないか、と思い、
なな先生にメッセージを送ったところ、
すぐにブログに書いて頂きました。


身近な医者を、2人亡くしています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一人は約10年前。
当時30代の、先輩医師です。
研究に、臨床に、非常に忙しくなさっていました。
たまにご連絡を下さる時は、
決まって深夜2時3時のメールでした。

学生時代は体育会でご活躍された先生で、
人間?と思いたくなるようなタフさと、
ひょうひょうとした笑顔を併せ持った
爽やかな先生でした。

大学病院勤務時代の夏、当時研修医だった私たちを集めて
ナイター見物に連れて行って下さったことがありました。
外野席で、ビールを飲みながら
ハンバーガーとポテトをほお張って
みんなでひゃあひゃあ言っていたら、
先輩だけ眠ってしまったのを、今でも覚えています。

その日も、病院で夜遅くまでお仕事をなさっていました。
術後の患者さんが落ち着くのを見届けた後、
0時過ぎから論文の添削を始めたところまでは、
他の医師が見ていました。
翌朝、出勤してきた同僚医師が、
医局で倒れている先生を見つけた時には
既にお亡くなりになっていたそうです。

葬儀には、婚約者の女性は
出て来ることができなかったと、
後で聞きました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今度は、友人医師を亡くしました。
彼女も、30代です。

同じ職場の上級医師が、過労でその病院に入院中でした。
元々、一人が過労になるような労働環境ですから、
多くをお話しする必要はないでしょう。

一人が入院・休職しても、現在の医療事情では
代替要員は派遣されませんので、
残ったドクターたちは、目も当てられない忙しさでした。

緊急opeのある科の医師で、
毎日遅くまでopeをした上に、
夜中も容赦なく呼び出されていました。
過労だけは気をつけようね。壊れる前に、逃げようね」
と、お互い言い合っていたのに・・・

その日、彼女は当直でした。
翌朝、交代で当直に来た若い先生が当直室に入ると
彼女は机にうつ伏せになった状態で、亡くなっていたそうです。

大きな悲鳴を聞いて、一番に駆けつけた人が
何と過労で入院中の、彼女の上級医師でした。
その先生は、自分が休職したからだと自分を激しく責め、
入院先も変えた上に、退職されてしまいました。
残った同じ科の先生たちも、
全員がご自分を責め続けています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

二度と犠牲者を出したくありません。
どうしたらいいでしょう。


参照:「なな先生ブログ」、『犠牲』



読んでいて、涙が止まりませんでした。

なな先生は、記事の最後にこう言っています。

>二度と犠牲者を出したくありません。
 どうしたらいいでしょう。



涙を流しながら、私に出来る事を考えました。

私は、ただの勤務医ですけど。
幸いな事に、自分の「ブログ」と「メルマガ
を持っております。

おかげさまで、ブログは何回か新聞にも取り上げて頂き、
メルマガも1万人以上の読者がおります。
それでも既存のマスコミに比べたら、
ほんのわずかしか力はないのですけれど。
小さなブログメルマガでも、
集まれば大きな力になる、って信じています。


単なる医師としてできる事は少ないのですけれど。
ブロガーとして、メルマガ作者として、
この悲劇を世間に伝える事が、亡くなった先生に対する
一番の供養かな
、って思いました。

もし私の考えに共感していただける方が
いらっしゃいましたら、ブログメルマガを持っている方は、
この「なな先生」の記事をコピーして、
記事にして頂けないでしょうか。
→ 『犠牲』

自分のブログを持っていない方は、
なな先生のこの記事を読んで頂くように、
知り合いに伝えて頂けないでしょうか。


医師の数が少ないから、替わりがいないんですよ。

医療費削減政策が取られているから、
病院は赤字になって潰れるかもしれない。
だから、病院が潰れない為に働け、
って言われて、医師は過労なんですよ。

医師過労が起きた原因は、
政府の医師数削減政策
医療費削減政策のせいなんですよ。


過労の末に医師当直に死亡するという悲劇を
二度と起こさない為に。

政府に医師数削減政策
医療費削減政策の変更を求めます。

この記事を引用するのに、許可はいりませんので。
どんどんブログでも日記でも、遠慮せずに引用してください!



「協力してくれた方達のブログ」

日々是よろずER診療
『ある悲しい医師の死』

とりあえず俺と踊ろう
『悲しい話』

眠らない医者の人生探求劇場・・・・(夢果たすまで)
『医者の過労死を考える』

えりぃの日記
『私たちには何ができるでしょうか・・・』

蒼い森の備忘録
『「医師の過労死」〜"何かしなければ"という思いから〜』

いっぽんのわら
『過労死2』

医師不足と言うけれど
「当直中の死(引用記事)」

天国へのビザ
『医師の過労死』

医者の常識、世間の非常識 ~Herr doktor~
『“犠牲” 何故、医者は過労死するのか?』

メタボな医師の独り言
『負のスパイラル』

読影室の片隅から
『あんな思いはもうしたくない』

モントリオール帰りの脳外科医の日々
「身近な2人の医師を亡くしたブロガー医師の悲しみ」

勤務医 開業つれづれ日記
「心が折れる、、、「ななのつぶやき 犠牲」 
悲しすぎる医師過労死の現実」


伊関友伸のブログ
「ある医師が当直中にお亡くなりになられました。
患者である国民の1人として
心より哀悼の意を表させていただきます。」


think of usual days
「過労」

かいぼーのつぶやき
「「犠牲」を読んで」

よっしぃの独り言
「二度と繰り返したくない事」

がんになっても、あわてない
「命の重さ」

Yukitake's Garden Blog 〜Life goes on〜
「本当にどうしたらいいのでしょうか?」

医療報道を斬る
「お悔やみの言葉もありません」

臨床の現場より
「尽きてしまった命」

やってます
「犠牲」

やってます
「珍しい話」

うろうろドクター
「悲しすぎる出来事・・・ 」

月の光に照らされて
「終わらない鎮魂歌」

いろはの医..
「いしのし」

Natto-bouzuたちの未来へ
「お医者さんの命を守って!」

5人の脳外科医
「死亡率低い7時間睡眠」

ナースマンの病棟日誌
「当直中に死亡 」

kameの いい味出してね
「システムが人を殺す 」

蒼い森の備忘録
『「医師の過労死」2 ~私たちに出来ることって…~ 』

行列のできる医学部合格をつかむヒント!!
『 あなたも一緒に考えてください』

カブシキ!
『 過労死するまで働く』

Dr. たける の 小児科メモ(海外編)
『明日は我が身か』

右脳^^部屋
『【雑談】あってはならないこと。』

新小児科医のつぶやき
『墓標』

乳ガン患者のサロン
『当直中に医師が死亡』

白衣のぺ天使 ピンキーママは兼業主婦
『知って欲しい現実』

E Z T
『命の尊さ』

日々雑記
『私たちの社会は血まみれです』

エレキも医療も整備しなきゃ
『医師の過労死.』

ナースの日記 in New York
『医師の激務、そして死 』

タイトルは未定
『11月19日~24日 』

chickenskin's music barn
『死人の出る職場』




世界と比べて、日本の医療費がどのくらい少ないか。
医師の数がどれだけ少ないか。
これを読めば、非常に良くわかります。
是非、一読を。

→ 誰が日本の医療を殺すのか―「医療崩壊」の知られざる真実


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まぐまぐ大賞2007
今年もまぐまぐ大賞2007の季節がやってきました!

まぐまぐ大賞っていうのは、毎年年末にやっていて。
日本一メルマガを決める恒例のイベントなんですけど。

おかげさまで、昨年は私のメルマガやぶ医師のひとりごと
、「まぐまぐ大賞2006」新人賞に入賞
する事ができたんですよー。
でも、残念ながら、部門賞はノミネートだけで、
入賞する事ができなかったんです。

今年は、新人賞の資格はないので、
なんとか部門賞で入賞を目指したいと思います。

が。

11/16(金)のメルマガで、
告知できなかったんですよー(汗)


しかも、締め切り11/20って。
やぶ医師のひとりごと」は、毎週金曜日発行だから、
次のメルマガ発行する前じゃねーか(涙)

という事で、今年は苦戦が予想されます(汗)

是非とも、皆さんの清き一票を
よろしくお願いします。


なんか、政治家の気分っすね。


☆―――――――――――――――――――――――☆
 3万誌のメールマガジン・ブログの中から、
 見事大賞に輝くのはいったいどれだ!?
☆―――――――――――――――――――――――☆


まぐまぐ大賞2007(11/20締め切りです!)
http://www.mag2.com/events/mag2year/2007/ 

今年も「まぐまぐ大賞」の季節がやってきました。
メールマガジンを発行している人の中から、
読者さんの推薦と投票により決定により、
日本一を決定しようという、
年の瀬限定のスペシャルイベントです。

このブログを読んでいる皆さんにも、
是非とも応援して頂きたいです。
私、Dr. Iメルマガ
やぶ医師のひとりごと」は
昨年新人賞に入賞していまーす。

皆さん、応援よろしくね!


『まぐまぐ大賞2007』
上のURLから、

推薦するメールマガジンのタイトル: やぶ医師のひとりごと
推薦するメールマガジンのID: 0000180417

以上、コピーペースト可

そして、ご自身のメールアドレスを書いて、
推薦理由も書いて頂ければありがたいです。

推薦理由は、一行だけ。
「おもしろい」、とか、「わかりやすい」とか、
「ためになる」とかでも良いので。

よろしくお願いします。
推薦期間は11/20までになっています。

まだ読んだことのない人は、
この機会にメルマガも是非読んでみて下さいね!
ブログとはがらっと変わって、病気にならないように、
予防に重点をおいて、病気の解説を主にしています。

バックナンバーは、こちらでーす。

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★推薦締切り:11月20日(火)18:00
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アルファブロガー・アワード、ノミネート
な、なんとー。
いつも私が読んでいる、医師ブログが、
アルファブロガー・アワードノミネートされましたよー。

アルファブロガー」っていうのは、
多くの人に影響を与えているブログの書き手の事なんですけど。

このブログでも何回も引用させて頂いている、
『新小児科医のつぶやき』Yosyan先生と、
『天漢日乗』天漢日乗先生
そして、初登場。
ブログで引用した事はないですけど、
医療以外でも鋭い記事を提供している、
『レジデント初期研修用資料』medtools先生っす。


アルファブロガー・アワードノミネートっていうのが、
どのくらいすごいかっていうと。

医者で言うと、自分の論文が「New England Journal」
「Nature」に載ったくらいすごいでんですよ。

あ、医者以外の人には、わからない例えですね。

モーニング娘。」オーディションで最終選考に残ったくらい、
すごい事なんですよー。

しかーも。
日本中でブログを書いている人は、何百万人もいますけど。
医師ブログ、ってその中では、超マイナーですから。

医師が書いたブログでも、
もうブログ辞めちゃったてんつゆ先生とか
『産婦人科残酷物語 Ⅱ』Bermuda先生みたいに、
おもしろおかしい内容で、一般の人たちから人気のブログではなく、
超硬い、医療系の話ばっかりで、ノミネートですから。

モーニング娘。」最終オーディションに、
30代の演歌歌手が残ったくらい、すごい事ですよ、これ。

Yosyan先生のブログなんか、コメンテーターが、
更に超マニアック
(笑)ですから。

30代で演歌歌手(2児の母)が、
モー娘。」最終選考に残ったくらいの感じでしょうか。

12/2が締め切りなので、読んでみておもしろいと思ったら、
是非投票して下さいね!
→『アルファブロガー・アワード』



そいで、もう一つ。
本日、2007年11月15日の読売新聞全国版に、
私のブログの事が紹介されていました!

3面っす。

「激務、訴訟。産科医が消えていく」
ってタイトルの記事です。

非常に良い内容の記事です。
良く勉強していると思いました。

そいで、直接ブログ名が書いてあった訳では
ないんですけど、この部分がそうです。


医師不足の実態 直視を」

産科医を絶滅危惧種のパンダに例えた創作話が、
ネット上で話題になっている。

連日連夜の芸や重労働を強いられ、
疲れ果てたシロクマに姿を変えたり、
動物園から逃げ出したりして、
最後は一匹もいなくなるというストーリーだ。

現場の医師は、厳しい環境でぎりぎりの
労働を強いられている。
「心が折れそうになる事がある。」
と、ある勤務医。

救急搬送拒否を批判するのではなく、
背景にある医師不足の実態に目を向けなければ、
参加医療は本当に崩壊してしまうだろう。



これは、この記事の事っす。
→ 『奈良のかわいそうなパンダ』

読売新聞の記者の方から丁寧なメールが来て、
引用の許可をして欲しいって言われたので。
承諾いたしました。

メールの内容は明かせませんけど。
非常によく勉強しているような感じでしたね。
この記事を読んでも、それがよくわかりました。

でも、厳しい言い方ですけど。
各新聞やテレビ番組でも、「単発」では
良い記事とか番組が出るんですけど。
やっぱり、全体的には医療についてわかってないんですよ
残念ながら。

単純な医師や病院叩きの記事が多いですよね、今だに。
単純に誰が悪い、って目先の悪者探しをするのではなく、
もっと根本的にある問題に、常に目を向けて欲しいですね。
マスコミの方達には。

でも、中にはこういう記事を書く人もいるので。
これから、もっとこういう人に頑張ってもらいたいです。


この新聞記事に書いてあった、本田宏先生の本は、これですよ!
非常に良い本なので、是非読んでみてください。
→ 誰が日本の医療を殺すのか―「医療崩壊」の知られざる真実

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混合診療に関する私見
『混合診療、解禁するとどうなる?』
の記事で、混合診療について書いたのですけど。
予想通りというか、混合診療に関して、
質問が来ましたね。

「健康、病気なし、医者いらず」
「やぶ医師のつぶやき」、
両方のブログでコメントが来ました。


>いまいち解禁のデメリットがわからないのですが。
保険診療は今までどおり保険適用、
自由診療は自己負担で行うのは何が問題なのでしょうか?

使える人が少なくて医療の発展が遅れるというのは
厚生労働省が有効性を確認して順次保険適応可に
変えていけばいいのではないでしょうか。

自由診療の割合が増えてもそちらに保険を使わさなければ、
保険料だけ徴収して保険診療に回せばそちらが潤うのでは?

医療の平等はいまでもすべての病人に
最先端の医療を格安で提供できていない以上
建前だけになっていると思います。

裕福でない人は保険適用されている一般の治療を、
裕福な人は+αを自己負担で
受けてもらうのでいいのではないでしょうか?

頑張って稼いだ人も遊んで働かずにいた人も
同じレベルの医療を受けらされることこそ
平等ではないと思います。

この場合受けられる治療は高レベルで
最先端のものではなく低~中レベルの
一般的のものでしょうから。
どうも間違っているのは厚生労働省の
新規医療に対する保険適応可の無責任であって
混合診療解禁ではないと思います。



>とはいってもやはり、そのガンの方は
困っているんですよね?
でもおっしゃるとおり混合治療
私達にとって必ずしもプラスじゃない。
何処か大きめな病院一箇所を犠牲にして
特区か何かにしてくれれば解決
てことにならないかな?



実は、前回の記事では、敢えて自分の意見を
書かなかったんですよ、私。

混合診療に関しては、医師の間でも
いろいろ意見が分かれる所なんです。

で、今回は混合診療に関しての私見と、
この方達への回答をしていこうと思います。


混合診療の問題点は、
混合診療が解禁されると、保険診療の枠が狭くなる。
この一点です。

その理由は、混合診療を導入しようとしている人達は、
 ・民間保険市場を手に入れる保険屋
 ・公的支出を無限に減らせる財務省
 ・保険屋から税収が増える財務省
 ・米国の年次要求を果たした政府
 ・保険屋からの政治献金が増える政治屋
 ・新たな市場ができて天下り先が増える役人

等ですけど。

こういう人達が、規制改革・民間開放推進会議とか、
財政諮問会議とか、政治に影響を与える会議に入っていて。
そういう方向に進めようとしているからです。

今回訴訟を起こした方のように、
保険診療の既存のガン治療を行って、
かつそれ以上の保険外診療(自由診療
行っている人を救う、
という意味では、混合診療はむしろ好ましいとも言えます。

じゃあ、どうしたら良いかっていうと。
混合診療解禁しちゃえばよいんですよ。
ただし、条件付きですけどね

どういう条件かっていうと。
混合診療が解禁されて、保険診療の分が少なくなって、
自由診療の分が多くなるのが困る
のですから。

その枠組みを決めてしまえば良いんですよ、法律で。

詳しくは知らないんですけどね。
例えば、今の日本の医療。
保険診療自由診療(保険外診療)の比が
98だとします。

そしたら、混合診療を解禁した後も、
絶対にこの比を変えない。
保険診療自由診療(保険外診療)98
というのを維持しながら、混合診療解禁する。
って事にすれば良いんですよ。

財務省や財界は、最終的には保険診療30兆円
自由診療30兆円くらいにして。
新しい大きな市場を作りたい、って事で
混合診療解禁を唱えているんですけどね。
医療の合計が60兆円になっても、
保険診療自由診療(保険外診療)98
だから、保険診療59兆円
自由診療1兆円くらいの市場です。
って事になれば、財界もあんまりおいしくないから。
今みたいに、強引に混合診療解禁
唱える事はないと思います。

そうなれば、
>とはいってもやはり、そのガンの方は
困っているんですよね?


って、おっしゃる通り。
ガンで困っている人も助ける事ができますから。

>特区か何かにしてくれれば解決
てことにならないかな?


特区も良いんですけど。
法律で保険診療の枠というか、比を決めてしまう、
っていうのも一つの手だと思います。


今回の判例は、混合診療を推進するものではなく、
混合診療禁止っていうなら、きちんと法律を作りなさい
って事だと思うんですよね、私。

だから、これを機にきちんとした法律を作る
もしくは、混合診療解禁って事にするなら、
保険診療自由診療(保険外診療)の比を変えない。
って事を、法律で決めてしまえば良いんですよ。

そういう事なら、私は混合診療には賛成します。

保険診療は今までどおり保険適用、
自由診療は自己負担で行うのは何が問題なのでしょうか?


きちんと法律で決めて、
保険診療の範囲を狭くしない、って事であれば
私も問題ないと思いますよ。

自由診療の割合が増えてもそちらに保険を使わさなければ、
保険料だけ徴収して保険診療に回せばそちらが潤うのでは?


保険診療の範囲が狭くなって、自由診療の分が
大きくなってしまったら。
国民皆保険は崩れます。

例えば、財界が期待しているような、
保険診療自由診療(保険外診療)5050
位になっちゃったとしても。
国民が保険で払い込む額は変わらないと思います。

で、結局自由診療の分で、医療がたくさんかかるから。
結局新しい保険にも入らなきゃならなくなって、
保険屋は儲かります


そして、今までの半分くらいしか価値がない保険に、
今と同じ金額を払う
、って事になるかもしれませんよ。


混合診療の問題点は、保険診療の範囲が狭くなる
って事なので。
そうならないように、保険診療自由診療(保険外診療)
の比を法律で決めてしまう
って事であれば、私は混合診療に、むしろ賛成の立場です。

現時点で混合診療が解禁されたら、
保険診療の枠とかの制限は、「裁量行政」になってしまいます。
厚労省は、財務省に財布を握られているので、
財務省の意向には逆らえないでしょう。

だから、今のままで混合診療が解禁されたら、
財務省や財界の思惑通り、保険診療の枠が
狭くなる事が予想されます。



>どうも間違っているのは厚生労働省の
新規医療に対する保険適応可の無責任であって
混合診療解禁ではないと思います。


仰るとおりです。
そうならない為に、もし混合診療が解禁されるとしたら、
何らかの法規制が必要だと思いますよ、私は。


ただし、そんな事になったら、財界は全然おいしくないので。
きっとそうはならないと思いますよ。


それと、もう一つ。

>開業医を守る医師会の立場としては仕方がない。
しかし医療技術、医療設備で差別化が図れる
勤務医まで混合医療に反対なのはなぜか?


きれい事って言われるかもしれませんけど。
一言で言えば「患者のため」です。

例えば、土建屋が「公共事業削減反対」とか。
農家の人が「農家への補助金削減反対」とか。
そういう事を言っているのは「自分たちの利益が減るから
ですよ、はっきり言って。
だから、他の人達にとっては、説得力がありません

開業医(医師会)混合診療に反対しているのも、
自分たちの利益を守る」、って側面が強いので。
あまり説得力がありません。

この質問で言われているように、勤務医にとっては、
混合診療デメリットっていうのは、あまりないんですよ。
むしろ、混合診療が解禁されたら、をするかもしれない。
そういう人間が、「混合診療反対。」
って唱える事に意義があると思いますよ。

私が言うような条件なし混合診療が解禁されれば、
困るのは国民ですから。
自分の利益を守るために反対って言っているわけではなく、
国民というか患者の為に反対しているんですからね。

最初に書いた通り、勤務医全員が混合診療解禁
反対しているわけではないです。

私はあくまで、一勤務医ですけど、
患者のため、国民のために良くないと思って、
条件なし混合診療解禁には反対の立場です。


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混合診療、解禁するとどうなる?
混合診療解禁の話が、他の医師ブログでも
盛り上がっていますね。
というか、もう過去形かな?
厚生労働大臣が控訴する、って言っちゃったから。

でも、まあ。
大事な事なので、このブログでも書いていきましょうか。


混合診療」禁止は違法、
東京地裁が国側敗訴の判決

健康保険が使える診療(保険診療
保険外の診療(自由診療)を併用する
混合診療」を受けた場合、保険診療分も含めて
全額患者負担になるのは不当だとして、
神奈川県内のがん患者が国を相手取り、
保険を受ける権利があることの確認を求めた
訴訟の判決が7日、東京地裁であった。

定塚誠裁判長は、混合診療を原則禁止している
国の政策について、「混合診療を禁止する
法的な根拠はない」と述べ、原告に保険の受給権が
あることを認め、国側敗訴の判決を言い渡した。

日本の健康保険制度の前提となってきた
混合診療の原則禁止」という考え方を
違法とした初めての司法判断で、
厚生労働省は今後、混合診療のあり方について、
抜本的な議論を迫られそうだ。

訴えていたのは、神奈川県藤沢市の団体職員、
清郷(きよさと)伸人さん(60)。

判決などによると、清郷さんは腎臓がんの
治療のため、同県内の病院で2001年9月から、
保険診療のインターフェロン療法と、
自由診療の「活性化自己リンパ球移入療法」
と呼ばれる治療法を併用していたが、05年10月、
病院から「混合診療にあたるので続けられない」
と告げられ、併用できなくなった。

訴訟では、混合診療の原則禁止という
国の政策に法的な根拠があるかどうかが
最大の争点となった。

国側は「健康保険法で保険の適用が
認められているのは、国が安全性や
有効性を確認した医療行為。
自由診療と組み合わせた診療は
保険診療とは見なせない」などと主張。

これに対し、判決は「保険を適用するかどうかは
個別の診療行為ごとに判断すべきで、
自由診療と併用したからといって本来保険が使える
診療の分まで自己負担になるという解釈はできない」
と、国の法解釈の誤りを指摘し、
混合診療禁止に法的根拠はないとした。

また、国側は、混合診療ができるケースを
健康保険法が例外的に定めていることから、
「例外以外は禁止できる」と主張したが、
判決は「法律などには、例外以外の混合診療
すべて保険の対象から排除されると
解釈できる条項はない」とし、原告には保険
受ける権利があると結論づけた。

ただ、判決は「法解釈の問題と、
混合診療全体のあり方の問題とは
次元の異なる問題」
とも述べ、混合診療の全面解禁の是非については
踏み込まなかった。


『2007年11月7日:読売新聞』


基本的な話から始めますけど。
今の日本の医療っていうのは、国民皆保険で。
国民全員が保険に入っていて。
普通に病院で受けるほとんどの医療が
保険の適応を通っています。

胸が痛いって患者が病院に来て。
胸部レントゲンや、心電図、採血をしたり。
心臓のエコーカテーテル検査なんかの検査もそうだし。
狭心症って診断された後、処方される保険診療だし。
心臓の血管が細いって事で、心臓カテーテル検査して、
風船治療(経皮的冠動脈形成術:PCI)を行ったり。
医龍でやっているような、心臓バイパス手術も、
全部保険診療です。

もちろん、病院に来て診察を受けたときの
診察料とかもそうですよね。

で、例外的に、保険の適応外っていう医療もあるんですよ。
例えば、「お産
これは、保険適応外ですよね。
というか、医療と認められていません
厚労省には。
これだけ、お産の危険性が問題になってもね。

それから「健康診断
これも、医療ではありませんから。
保険適応ではありません。

それから、美容形成
きれいになりたい、ってのが目的ですから。
医療ではありますけど、保険外です。
あと、EDでバイアグラを貰う人とかもそうですね。

それと、今回問題になったような、
活性化自己リンパ球移入療法」のような治療です。

新しい治療というか、「これはガン等に効果がある」
ってまだ厚労省に認められていない治療なんかです。
外国では使われているけど
まだ日本では認められていない、
最新の抗ガン剤なんかも、保険適応外になります。


混合診療」っていうのは、
保険で認められた医療保険診療と、
保険で認められていない保険外の治療(自由診療
一緒に行う診療の事です。

こういうのは、国の解釈では

>「健康保険法で保険の適用が
認められているのは、国が安全性や
有効性を確認した医療行為。
自由診療と組み合わせた診療は
保険診療とは見なせない」


って事で。
保険診療保険外診療(自由診療をいっぺんに使ったら、
安全かどうか国は確認していないから。
国が安全性や有効性を確認した医療行為
とは認められないから、全部保険外診療です。
っていう事なんですよ。

この例でいくと、金額は適当ですけど。

保険診療:「インターフェロン療法」  
20万円
自由診療:「活性化自己リンパ球移入療法」
10万円

とします。

混合診療が認められれば、
保険診療3割負担自由診療保険外診療)
全額自費になるので。
患者の自己負担額は、

20万円x0.3+10万円=16万円
になります。

ところが、混合診療は認められない、って事になると
全部自己負担って事になるので、

20万円+10万円=30万円

って事になって、自己負担額が2倍くらいになります。

これ、患者本人にとっては、非常に困った事ですよね。
自分の意志で効くか効かないかわからない、
自由診療保険外の診療費を全額負担するのは
納得できるけど。
元々は国も認めた医療が、一緒に使ったら
認められない
って事になったら、
納得できないですよね。

まあ、そんなわけで、国を相手に弁護士もつけず
裁判を行ったわけですけど。
誰も予想していなかったんですけど、
勝っちゃったんですよね、国に。

まあ、地裁なので、国は控訴しますけどね。


法的な根拠に関しては、Yosyan先生なんかが
詳しく説明していますから、それを参考にしてもらうとして。
→ 『混合診療解禁訴訟』

一般の人達は、なんで厚労省医師が、
混合診療に反対してるか、わからないんですよ。

埼玉県医師とか、各地方の医師は、
以前から混合診療に反対していますから。
→ 『埼玉県医師会』
こういうところに詳しく書いていますので、細かくは
そこらへんを見てもらうと良いと思います。


『H16年 第二回 医療問題研究会』
では、大阪府医師の人が話をしていますね。

混合診療が解禁されたら、保険外診療(自由診療
が増えて、保険診療が減る。
だから、金持ちは困らないけど、それ以外の
一般人が、安い医療費で医療を受けられる
範囲が狭くなっちゃうから困る。

っていうのが、医師会の主張です。

モトケンブログのコメント欄でも話題になっていますけど。
→ 『「混合診療」禁止は違法(東京地裁判決)』

一般の人達で、かしこい人は、
混合診療とは必ずしも関係ないんじゃないの?」
って言う質問をします。

たしかに、混合診療解禁=保険診療の縮小
ではありませんけど。

規制改革・民間開放推進会とか、
いわゆる小泉、安倍路線のアメリカチックな人達は、
混合診療解禁で、保険外診療を増やそう
って考えています。

それは、規制改革・民間開放推進会議の
官製市場民間開放委員会が作成した資料

見てもらえばわかると思います。

kiseikannwa3


参照:『規制改革・民間開放推進会議の資料』

混合診療の事を、本来あるべき制度
って言っていますね、なぜか。
世界一とWHOが認めた今の日本の医療ではなく、
自分たちに都合の良い混合診療
本来あるべき制度」って言っているようです。

この図を見ても、混合診療が解禁されると、
保険診療の範囲が狭くなる事がわかります。


これだけじゃ信用できない、
って人もいるでしょうから。
別の資料も出しましょうか。

Skyteam先生のブログからの引用です。
「2006年7月13日(木)しんぶん赤旗」から。


混合診療」で分類案
厚労省が中医協に提示
________________________________________

公的保険のきく医療と保険のきかない
医療を組み合わせた「混合診療」の本格的導入を
盛り込んだ医療改悪法の成立をうけ、
厚生労働省は2006年7月12日
混合診療」の具体的な分類案をまとめました。

同日開かれた中央社会保険医療協議会
(中医協・厚労相の諮問機関)の
診療報酬基本問題小委員会に示しました。

医療改悪法は、これまで例外的に
混合診療」を認めてきた「特定療養費制度」
(高度先進医療や差額ベッドなど)を再編成し、
新たに「保険外併用療養費」制度を設け、
「必ずしも高度でない先進技術」なども
混合診療」に加えました。

さらに「保険外併用療養費」を、
(1)将来的に保険導入をする評価をおこなうもの(評価療養)
(2)保険導入を前提にしないもの(選定療養)
―の二つに区分け。
保険適用されない診療を固定化し、
拡大する内容にしています。

厚労省が示した分類案は、「評価療養」に
先進医療や医薬品の治験に関する診療などを指定。
「選定療養」には、特別の療養環境の提供
(差額ベッドなど)や予約診療、
制限回数を超える医療行為などを盛り込みました。
中医協は今後、厚労省案を議論し、
分類を決定する方針です。
委員からは、制限回数を超える
医療行為を保険導入を前提にしない
「選定療養」に含めることなどについて、
「無制限な保険外給付範囲の拡大にならないか」
と危ぐする意見も出されました。

2006年7月13日(木)しんぶん赤旗



今までは、高度でまだ国や厚労省の適応が
通っていない診療がメイン
だった
自由診療保険外診療)なんですけど。
それに加えて、

>「必ずしも高度でない先進技術」なども
 「混合診療」に加えました。


って言っているんですよ、厚労省が。

保険適用されない診療を固定化し、
 拡大する内容にしています。


はっきり、保険外診療を拡大する、って言ってるんですよ。

モトケンブログのコメント欄で、
No.57 元ライダー(開医) さんがコメントに書いている
例がわかりやすいので、引用すると。

【もしも十数年前に混合診療
はじまっていたら(私の専門領域から)】

「胃の調子が悪い?そうですか。胃カメラしましょうね。
鼻から検査できる細いカメラでやると楽ですよ。
保険ききませんから、5万円ほどかかります。
なに?保険で?。よろしいですよ。少々つらいですが、
従来の口から入れるのでやりましょう。」

「胃がんが見つかりました。幸い早期です。
これならお腹を切らなくても、胃カメラで切除できますよ。
保険はききませんので50万円ほどかかります。
今までのお腹を切る手術だと
胃を半分取らなければなりませんから、
治療後の食生活は制限されますが、
胃カメラで取ればそんな制限はありません。
ですから開腹手術と違って保険はききませんけど、
お勧めですよ。」

「胃潰瘍ですね。保険はききませんけど
ピロリ菌の検査治療をしますか?
3万円かかります。
そうですか、今回は見送りますか。
ピロリ菌の治療をすれば胃潰瘍の再発率は
格段に低下するんですけどね。」

「胆石ですね。保険はききませんが、
お腹に小さい穴を開けて手術をする方法もあります。
100万円くらいかかります。
保険でなら普通の手術で、そうですね、
少なくとも10cmくらいの傷跡がお腹に残りますよ。」

そうそう、インフルエンザの検査も当然自費ですよ。
3000円也。
※わかりやすさを重視したため、
多少不正確なところもあります。



こんな感じになりますよ。

医療技術は年々進歩しているんです。
上の例では、10年前の段階では内視鏡手術も、
腹腔鏡手術も珍しい最新の技術でしたが。
今では、多くの病院で行われている治療です。

でも、これが保険外だったら、使う人も少ないので。
今ほど技術が発達していない可能性が高いです。
医療技術が進歩しなければ、財務省は
お金がかからなくて喜ぶかもしれませんけど。
患者にとって、幸福ですか。
医療が進歩して、病気が治った方が良いでしょ。
一般の人達には。

それを阻害しようとしているんですよ。


まあ、金持ちには関係ないんですけどね。

混合診療が解禁されたら、
 ・民間保険市場を手に入れる保険
 ・公的支出を無限に減らせる財務省
 ・保険屋から税収が増える財務省
 ・米国の年次要求を果たした政府
 ・保険屋からの政治献金が増える政治屋
 ・新たな市場ができて天下り先が増える役人


こういう人達にはメリットがありますけどね。

一般人にとっては、自己負担が増えるだけで、
医療技術の進歩も阻害
されますから。
損するだけだと思いますよ!


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診療報酬下げ、財務省のごまかし
財務相の諮問機関の財政制度等審議会が、
医療費削減のために、
診療報酬を下げようとしていますが。
財務省のいい訳に、「ごまかし」があると思います。


診療報酬下げ提言 財政審 人件費など圧縮余地
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071106-00000057-san-bus_all

財政制度等審議会(財務相の諮問機関)は
5日の会合で、平成20年度予算で医療機関に
支払う診療報酬の引き下げを求めることで一致した。

医療費を見直すことで社会保障費の抑制につなげる。
診療報酬は小泉政権時代から減額が続き、
さらなる引き下げには日本医師会や
与党の厚生族議員らの激しい抵抗も予想される。

財政審は「下落が続く賃金や物価の
水準に比べると医師の人件費などは
まだ高い」と反論。
月内にまとめる建議(意見書)に盛り込む考えだ。

診療報酬はほぼ2年に1度のペースで改定され、
全体の改定率は政府が予算編成の過程で決定。
年末に向けて来年度改定の作業が本格化する。

2年度以降、薬価や医療材料費部分は
一貫して引き下げてきたが、医師の技術料などに当たる
本体部分の引き下げは小泉政権下の
14年度から本格的なメスが入った。

前回18年度改定では、本体部分1・36%、
薬価・医療材料部分1・8%の計3・16%の
マイナスと過去最大の下げ幅だった。

これまでの引き下げで現場の医師らは
医師不足や病院の倒産など
“医療崩壊”が加速する」
と危機感を募らせている。

日本医師会は「国内総生産(GDP)比の
医療費は先進国で最低水準」として、
約2兆円の国民負担増に相当する
診療報酬の5・7%の引き上げを要望。
さらに医師確保のための対策強化なども
政府に求めている。

これに対し、財務省は同日の会合に資料を提出し、
医療費のうち税金や保険料で賄われる
公的医療費部分でみた場合、
対GDP比や一般政府総支出に占める割合が
主要先進国の平均より高い水準にあると反論。

デフレが本格化した11年度以降の賃金や
物価の動きを現在の診療報酬(本体部分)の
水準に反映させると、さらに3・6%の
引き下げが必要と試算した。

委員からは「日本医師会の引き上げ要求は
いかがなものか」と疑問視する
意見が多く上がったほか、
「民間の医療保険の活用で
公的保険の負担を減らすべきだ」
との指摘もあった。

賃金が伸び悩むなかで国民医療費
毎年1兆円を超すペースで増え続けており、
財務省では「診療報酬の1%引き下げで
約800億円の医療費削減につながる」
と試算している。

ついている表:
公的医療費一般政府総支出比)の国際比較(2004年)

OECD平均 15.2%
日本:17.7、米国:18.7、英国:16.0、ドイツ:17.3、
フランス:16.4、スウェーデン13.5(%)

(注)OECD平均は各国の値の単純平均
出典:Health Data 2007(OECD)


『2007年11月6日:産経新聞 』


根本的に、財務省医療費が増えるのはけしからん。
っていう立場ですけどね。

>賃金が伸び悩むなかで国民医療費
毎年1兆円を超すペースで増え続けており、


そもそも、医師の給料は、
むしろ減っているんですけどねー。
ここ10年位。
地方自治体の病院は、かなり顕著です。
医師の賃金も含めて伸び悩みって事ですよね。
これって。

そして、たった一兆円ですか、医療費増えてるの。
財務省が他の先進国、OECD平均って
言葉を使っているから、それを使いますけどね。

日本の医療費は、33兆円です。
日本のGDP約500兆円ですから。
GDP比でいくと、約7%です。

OECD平均だと、医療費の平均は、
GDPの10%位ですから。
日本の適正な医療費約50兆円になります。

33兆円50兆円にするためには、医療費
年間1兆円ずつ増えても、17年もかかるし。
そもそも、17年経ったら、
GDPも多分数十兆円は増えているから。
そのペースでいっても、20年以上かかって、
やっと平均に追いつくんですよ、日本は。

ホントは20年経ったら、他の国はGDP比で、
もっと上がっているでしょうから。
20年どころか、30年経っても
追いつけないかもしれませんけどね。

20年以内に追いつくために、1兆円といわず、
2兆円でも3兆円でも増やすべきですよ。
医療費を。


そいで、こっからがごまかしの数字。


財務省は同日の会合に資料を提出し、
医療費のうち税金や保険料で賄われる
公的医療費部分でみた場合、
対GDP比や一般政府総支出に占める割合が
主要先進国の平均より高い水準にあると反論。


まず、これに引用されていた資料。

>公的医療費一般政府総支出比)の国際比較(2004年)
 OECD平均 15.2%
日本:17.7、米国:18.7、英国:16.0、ドイツ:17.3、
フランス:16.4、スウェーデン13.5(%)


ここに注目。

> 一般政府総支出比

日本の会計って、一般会計特別会計に分かれます。
他の国では、特別会計なんてないですから。
その数字をそのまま使っても良いんですけどね。

日本では、H19年度の一般会計84兆円
一方、特別会計は、362兆円ですよ。
他の会計との重複を除いた純計額でも、
175兆円あります。

一般会計の2倍以上隠れた会計があるんですよ。

公共事業費40兆円ってのも、
この中に入る方が多いです。


で、この出された数字では、

>公的医療費一般政府総支出比)の国際比較

って事ですから。
特別会計は、入っていないんじゃないですかね。

だとしたら、全く意味のない比較です。
この統計は。


そして、GDP比はというと。
2000年のデーターになりますけど。

公的医療費(GDP比)

日本   6.0%
アメリカ 5.9%
イギリス 5.8%


と、自己責任の国アメリカと、
医療崩壊の先進国イギリスとは同レベルですが。

フランス   7.1%
スウェーデン 7.1%
ドイツ    7.9%


参照:「改革」のための医療経済学 p64

となっていますので。
医療費単独だと、平均レベルよりも、
ちょい少なめ
だと思うんですけどねー。

日本の場合、特別会計はきちんと公開されてないので。
一般支出に対する割合でみたら、
ごまかしが多いですから。
やっぱり、GDP比でみるべきだと思うんですけどねー。

ちなみに、年金、医療費、福祉その他を合わせると、
日本は2000年で、16.1%
他の国は、アメリカ以外25~30%位ですから、
先進国では最低レベルです。


それと、

>医師の技術料などに当たる本体部分

これ、そもそも他の先進国の数分の一とか、
下手したら1/10くらいだから、日本の医者の技術料。

素人に10分マッサージしてもらうより、
医療の専門家である医師
30分診察して貰った方が安い
んですよ。
日本って国は。

そこから、まだ減らしますか?

97%公立病院が既に赤字なんですけど。
更に減らしてどうするんでしょうか。
病院を潰して、損するのは誰だと思ってるんでしょうか。

まあ、役人や政治家、外資系の保険会社は、
その後においしい思いができるから、良いのかな。



最新の資料をお持ちの方や、私の統計の読みが
間違っていると思われる方は、
具体的にご指摘頂ければありがたいです。


もっと詳しく知りたい人は、これも読んでね!
→ 「改革」のための医療経済学

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診療報酬、また引き下げか?(追記あり)
医療費削減医師数削減政策のおかげで、
日本の医療は崩壊へ進んでいるのですが。
更に加速しそうですね。

他のブロガーの方達も皆さん書いていますけど。
診療報酬が更に削減されそうです。


診療報酬引き下げへ=来年度予算で財務省方針

財務省は10月30日、2008年度の予算編成で、
医師の給与などとして医療機関に支払う
診療報酬を削減する方針を固めた。

医療機関側は厳しい現場の実態を挙げて
増額を求めているが、同省は「医師の給与は依然高く、
業務の合理化余地はある」と判断した。
薬価部分を含め3.16%となった前回並みの
削減幅を念 頭に、厚生労働省や与党と調整に入る。

財務省によると、06年度の医療費は33兆円。
このうち国・地方の公費負担は11.2兆円と、
3分の1を占める。

制度改正を行わなければ、高齢化に伴い
医療費は毎年3~4%増え続け、
25年度には56兆円に膨らむ見込みだ。


『2007年10月31日:時事通信』


そもそも、国の借金が多いのは、
年間40兆円公共事業費とか。
年間40兆円公務員とか特殊法人関係の人件費とか。
そのせいなんですけど。

なんで、いっつも医療費削減の話ばっか
出るんでしょうかねー。


今の日本の医療費は、確かに33兆円ですけど。
そのうち、国の負担10兆円くらいです。

日本の場合。
公共事業費 40兆円医療費 33兆円

人口が日本の2.5倍で、面積は25倍のアメリカの場合。
公共事業費15兆円で、医療費150兆円です。

アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、
イタリア、カナダ
6カ国全部
公共事業費を足しても約30兆円ですけど。

公共事業費に関しては、弱者救済だから、
むしろもっと上げろ、
選挙対策のために言っておいて。

医療費診療報酬は、更に削減ですか。


>制度改正を行わなければ、高齢化に伴い
医療費は毎年3~4%増え続け、
25年度には56兆円に膨らむ見込みだ。


そもそも、この医療費の見込みって、
いつの見込みの事でしょうかね。

厚労省医療費の見込みって言うのは、
時代によって全然違います。


厚労省 2025年の医療費予測

1995年     144兆円
1997年     104兆円
2000年      81兆円
2005年      65兆円


参照:『2006年3月28日(火)「しんぶん赤旗」』

1995年には、厚労省の見込みでは、
2025年には、医療費144兆円になる、
って言っていたんですよ。

この記事では、56兆円ですか。
また下がりましたね。
というか、つい最近見た別の記事では、
もっとずっと少なかった記憶がありますけど。

そもそも、厚労省医療費の見込みって、
これを見ればわかるけど。
絶対に当たらない数字なんですけどねー。

その数字を出す事に、何か意味あるんでしょうか。


そして、この記事に書いてある
医者の給料についてなんですけど。

医者の給料って、本当に高いんでしょうかね。

ちょっと、「投資同盟」のとうしか先生のブログ
なんかを見てみましょうか。


左から、職種(会社名)・平均年齢・平均年収

医師   41.2歳 1101万円

朝日新聞 41.7歳 1335万円
日経新聞 40.8歳 1308万円
朝日放送 40.3歳 1605万円
フジテレビ 39.7歳 1572万円
TBS    49.1歳 1570万円

ダヴィンチアドバイザーズ 34歳 1793万円
パシフィックマネジメント 33.9歳 1456万円
三井物産  41.4歳 1435万円
三菱商事  42.8歳 1423万円
住友商事  41.8歳 1402万円
キーエンス 31.9歳 1386万円
電通    39.1歳 1334万円

第一三共  43.4歳 1159万円
エーザイ  41.9万 1099万円
武田製薬  40.9歳 1009万円

(他、日系企業47企業が平均年収1000万以上)


参照:『医師の給料はもはや並』


ちなみに、いわゆる高級官僚の給料は、

年間給与(うち年間賞与)
地方機関課長   50歳   724.1万円(191.8万円)
本府省課長補佐  35歳   723.8万円(201.3万円)
本府省課長    45歳   1,168.4万円(340.1万円)
本府省局長          1,746.3万円(496.0万円)
事務次官           2,293.6万円(651.5万円)


参照:『国家公務員給与の概要』

職業別だと、

弁護士   40.5歳    2097万円
パイロット 39.0歳    1382万円
大学教授  56.4歳    1167万円
医師    39.9歳    1047万円


参照: 誰が日本の医療を殺すのか―「医療崩壊」の知られざる真実
に書いてあった、2006年10月7日号、「週間東洋経済」から


これらは、あくまで「年収」です。

医者の場合、何年か毎に職場を変わる事が多いので。
退職金っていうのは、非常に少ないです。
ほとんど貰えない場合も多いです。

で、最近証人喚問された、某事務次官とかは、
退職金8000万円でしたっけ。

元社会保険庁長官とかは、天下りを繰り返して、
2億円くらい貰ってましたっけかねー。

だから、「年収」ではなくて、
生涯獲得賃金」で見る必要があるんですけどね。
本当は。

生涯獲得賃金」ではなく、「年収」で見ても、
医者の給料は、一流会社には及ばないです。


それでも、たしかに医者の給料は、平均で
年収1050万円~1100万円ですから。
他の職業に比べたら高いですよ。

でも、専門的な知識と技術を持つ職業で。
人の命を預かっていて。
かつ、24時間365日、いつでも呼び出されて
更に訴訟のリスクを常に抱えている職業で。

ここにある、企業の人達よりも、
給料が安いんですよ、医者って。

これって、固定給じゃなくて、
夜中や明け方に呼び出されてもらえる、
雀の涙ほどの時間外手当とか。
朝までずーっと働いた時の当直代とか、
全部含めた金額ですよ。

当然、待機している時間の分は、
含まれていません。

それで、年収1100万円です。
それでも、医者の給料は高いでしょうか?


そもそも、医者の給料診療報酬は関係ないし。

合理化するなら、先に公務員とか、
公共事業費削減とかするのが筋だと思うんですが。

追記)
この件に関しては、他の医師ブロガーの方達も書いてますので。
もしよろしかったら、こちらも読んで見て下さい。


『医師の労働基準法遵守のキャンペーン
by 全国医師連盟 設立準備委員会 』


「どこまでもやる気だな。それなら…」

『■医師給与引下げキタ━━━(゚∀゚)━━━!!! 
「診療報酬引き下げへ=来年度予算で財務省方針」 』


直接関係ありませんが、医師の労働基準法についてです。
『★研修医のためのやさしい労働基準法★
(江原執筆)(HTML)』


『日本の医療崩壊へ・・・財務省:診療報酬引き下げへ 』

『診療報酬引き下げへ=来年度予算で財務省方針 』

『国が医師の善意を裏切るのならば、我々は闘う。 』

『詭弁 』

『財務省官僚と政治家 』

『許されない診療報酬の引き下げ
==医療崩壊を防ぐためにも抜本的な値上げが必要です
==日医は、5.7%の引き上げを要求==』


『診療報酬引き下げへ=来年度予算で財務省方針…、
医療破壊の最大の戦犯はこいつらだ! 』


『日本医師会に告ぐ』

『お先棒』

『自民党は診療報酬を引き下げる』

『あたりまえですが、診療報酬=医師の給与 
ではありません。 』


『国に抗うのは無駄か』

『合理化の前に合法化を』

『[開業医の待遇]イギリスは日本の年収2倍! 』

『医師の給与と労働問題 』

『医療費削減の提案』

『あわてる役人・ざまあかんかん』


更に詳しく知りたい人は、これを読んでね!
→ 誰が日本の医療を殺すのか―「医療崩壊」の知られざる真実

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