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現役医師、循環器内科医(Dr. I)が医療について、詳しくわかりやすく解説するブログ。 引用、転載は自由ですが、その際は必ず引用元を明記して下さいね!
主治医が見つかる診療所2
2008年1月7日、午後七時からテレビ東京で放送された、
主治医が見つかる診療所」って番組を見ました。

随分時間が経ってしまいましたが。
『主治医が見つかる診療所1』の記事の続きです。

主治医が見つかる診療所』のHPはこれっすね。
『主治医が見つかる診療所』


2008年1月7日,「主治医が見つかる診療所
番組内容のダイジェスト2



主治医制度(GP制度)の話の後、デーブスペクターが
「神の手を持つ男」脳外科医福島孝徳先生に質問して。
アメリカの医療の話をするんだけど。


「神の手を持つ男」脳外科医福島孝徳先生が、
日本の大学の医師月給10万―30万円
日本の勤務医の待遇は最低
韓国や中国よりも給料は低い。
日本の医師の待遇をもっと良くすべきだ
って話をしてくれたのは良かったですね。

ただ福島孝徳先生は、日本の医師数自体は足りている
って話を根拠なくしていたのが残念でしたね。

脳外科医の数は

アメリカ  3800人
ドイツ   1500人
フランス   400人
ノルゥエー   50人
イギリス   120人
日本    7000人


だから、日本は多すぎる。
っていう話をしてましたけど。

まあ、日本の脳外科医が、他の国より多い。
っていう話は、私も1年以上前にしてますけど。

ちなみに、その時に書いた記事は、これ。
『新人脳外科医2割減少』

他の国のように、脳外科医が脳の手術ばっかり
特化してやっている訳ではないんで。
日本の場合。

それ以上に、全体の医師を比べないと。
脳外科医の数だけみて、日本全体の医師の数が不足してない
っていう根拠にはならないんですよ。

それに関しては、「ゴッドハンド」脳外科医、上山博康先生
人口当たりの医師数では、日本は先進国最低だ
っていうデーターを出して。
いい加減な事言わないでって、怒っていましたよ。


まあ、その後に福島孝徳先生が言っていた、
「大病院に患者が行くっていうバランスが悪いんだ。
システムを法制化するより、患者の指導が悪いんだ。」

っていう、良い話もしていましたけどね。


序盤の番組の結論として、

「日本医療の長所 フリーアクセスを守るために、
私たち患者の意識改革が必要」


っていう事で、まとまっていました。

すごくまともな結論を出していますね。
今まで、医師叩きばっかして、医者や病院のせいに
ばっかりしてきたのに。
かなりの進歩が見られるようです



「神の手を持つ男」脳外科医福島孝徳先生の提言。

人間の人生で大事なのは、金、名誉、地位ではなく。
健康である。
日本の医療の一番の問題点は、
世界でも医療費が最も少ない事。

イギリスでは1990年代にサッチャーが、
政府の財源確保の為、医療費削減して大失敗。
現在の日本は、その頃のイギリスに似ている。

って話の後、VTRが流れます。


「ゆりかごから墓場まで。」といわれる
平等に提供されていた、医療サービス。
それを支えていたのは、NHS(ナショナルヘルスサービス)
と呼ばれる、国営の保険制度。
世界で最も優秀な医療システムとして、以前は支持されていた。

1980年代以降、財政赤字を立て直すために
医療費削減政策を進める。
医療崩壊がその後起こった。


問題1,

医師不足

低賃金で長時間の労働。
現場の医師のやる気が低下。
医師が条件の良い国外に流出。

イギリスの新規医師

1995年 1万1000人
2000年   8700人

にまで減少


問題2

入院待ち

医師不足の結果、入院待ち患者が100万人以上。
手術をするまでに、一年待ちが当たり前。
手術を待っている患者が死亡する事も。


問題3

医療事故

医師不足を補うため、過酷な労働となり医師は疲弊。
医療事故が年間84万件。


このブログでも良く出しているデーター。
日本の医療費は、先進国中最下位って表も出ていました。


医療費の国際比較(対GDP比)
2007年、OECDヘルスデーター

アメリカ     15.3%
フランス     11.1%
ドイツ      10.7%
カナダ       9.8%
イタリア      9.0%
イギリス      8.3%
日本        8.0%



いろんな所で、病院が閉鎖。
医師も足りない。
現実に日本で起きている事と同じ。

イギリスは医療だけでなく、他の分野に
市場原理を導入して失敗だったから。
日本も同じ徹を踏みつつある。
だから、それを直さないといけない。

って話を、自民党の平沢議員がしていましたけど。

全く、そんな気配はないんですがねー。
多分、今の自民党の政権では無理でしょう。


そいで、その後にまた、
「神の手を持つ男」脳外科医福島孝徳先生の話

医療費の削減は、医療の質の低下と
医療従事者の困窮をもたらす。
ひいては、患者さんがみんな困る。
だから、医療費は維持していなきゃいけない。
今の厚労省のシステムでは、日本の病院は
全て破産する。

ブレアになってから、医療費を50%上げた。
イギリスの医療が見事復活した。
だから、私はブレアを尊敬している。
日本の医療の問題は、医療費が先進国で一番低い事。



医療費の話は良いのですけど。
ブレアは医師数も50%増やす、って言ってるんだけど。
医療費を上げる医師の数を増やす
っていう事を両方やって、イギリス医療
なんとかまし
になったんですが。
ここでも、医師の数は無視ですか。

医師数の事以外は、良い事言うんだけどなー。
福島孝徳先生
なんで、その話はしないんだろう。
VTRでも、イギリスの医師の数も減った
ってやっていたんだけどねー。


序盤から中盤までは、福島孝徳先生の独壇場でしたね。
内容も、日本の医師数は足りている
って根拠なく言っている以外は、かなり良かったです。

特に、日本の医療費は少ない。
日本では医師の待遇も最低だ

って事をきちんと言ってくれたのが良かったです。


長くなってしまいましたが、その後は、
後期高齢者制度について、「ゴッドハンド」上山博康先生
独壇場が続きます。

上山先生の話に関しては、m3とかでも、
多くの医師から絶賛されていたようですよ。


ゴッドハンドはいないけど。
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