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現役医師、循環器内科医(Dr. I)が医療について、詳しくわかりやすく解説するブログ。 引用、転載は自由ですが、その際は必ず引用元を明記して下さいね!
後期高齢者医療制度(うば捨て山制度)1
2008年4月から、「後期高齢者医療制度」が始まります。
別名「うば捨て山制度」とも言われる、
高齢者を切り捨てる為の制度です。

選挙対策のために、半年から一年
国民の負担だけは、一部だけ
一時凍結していますけど。
選挙が終わったらやる、って事ですわ。


後期高齢者医療制度うば捨て山制度)」に関しては、
『主治医が見つかる診療所3』でも
書いた事なのですが。

ssd先生僻地の産科医先生もブログで取り上げていた、
JANJANの記事が非常にわかりやすかったので。
シリーズで紹介させていただきますね。

『産科医療のこれから:本日の医療ニュース、2月5日』
『ssd's Diary:肩すかし』



後期高齢者医療制度は「団塊うば捨て山」 (1)
なぜ75歳以上なのか

後期高齢者医療制度は2006年6月に
与党の強行採決で決まり、
本年4月からスタートすることになっている。


記者は青森市の整形外科診療所で地域医療を担っているが、
最近は高齢者から医療や介護に対する不安や
負担増への不満の声を聞くことが多くなった。

青森県の平均寿命は毎回全国最下位で、
医師不足もますます深刻になり、小児科、
産婦人科だけでなく高齢者医療
崩壊の危機に瀕している。

高齢者医療を崩壊させる「うば捨て山制度」に
警鐘を鳴らしたい。


後期高齢者医療制度とは?

厚生労働省が用意したリーフレットによると
5つのポイントがある。

1.75歳の誕生日から、今までの保険に関係なく
 全員が後期高齢者医療保険に加入する。

2.今まで保険料負担がなかった扶養家族の人も、
 2008年4月から保険料を負担する。

3.厚労省は「高齢者にふさわしい医療」というが、
 75歳以上を「差別した医療内容」となる。

4.「医療と介護の一体的なサービス提供」というが、
 「医療が介護に吸収」される。

5.国民健康保険は市町村が保険者だったが、
 この制度では都道府県単位の広域連合が保険者となる。


他に、現在老人保険に加入している65歳以上で
障害を持っている人も、自動的に後期高齢者医療制度
加入することになっている。


なぜ75歳なのか?

答えは「医療費の適正化」にある。
適正化の対象項目として「高額医療費」と
「終末期の入院医療費」が上げられ、2002年に
9,000億円かかった終末期医療費
何とかコントロールしようとしている。

厚生労働省は在宅死の割合を現在の2割から
2025年までに4割に引き上げることで、
年間5,000億円の終末期医療費を削減することが
出来ると予想している。

2007年厚生労働白書で
「将来の年齢階級別死亡者数」を推計している。
それによると74歳以下は徐々に減少するが、
75歳以上の死亡者数が急増し、
2030年には現在の約2倍になると予想している。

また、入院を必要とする病気と患者数についても、
74歳以下は現在とあまり変わりないが、
75歳以上の入院患者数は激増し、
中でも脳血管障害は2030年には
現在の2.5倍になると予想している。

このように、後期高齢者医療制度
高齢者の入院医療費、特に脳血管障害の
終末期医療費をコントロールするために
70歳からではなく75歳で切り分ける必要があった。


本当のねらい

制度のしくみとして、総医療費の
10%を高齢者が負担することになっていて、
もし医療費が増大した場合は自動的に
保険料が値上げされることになっている。

いいかえると、保険料の10倍までしか
医療費として使えない仕掛けだ。
さらに入院医療を必要とする人が年々増え、
終末期医療費も増加すれば保険料を引き上げざるをえない。

これは、現行の介護保険と同じで、
医療費を自動的に制御するシステムを
目指しているといえる。

しかし、高齢者と65歳以上の障害を持った人は、
どちらも医療を必要とする機会が多い。
ハイリスクグループだけで保険料を負担して、
保険制度が継続できるとは到底思えない。

だとすれば、ハイリスクグループの受診
を抑制するための制度、高齢者、障害者いじめの制度
ともいえる。

(大竹進)


引用:『JANJAN:2008/02/02』

参照:『後期高齢者医療制度の概要(PDF文書、厚生労働省)』


医療費適正化」って言っていますけど。
簡単に言うと「医療費削減」の為ですわ。

『主治医が見つかる診療所3』
で、自民党の議員が言ってましたけど。

金がない。
国民健康保険がもたない。
だから、この制度を作った。


って事ですよ。

自民党の中でも、老人いじめ、弱い者いじめをやりすぎた
って思われている、まさに
うば捨て山制度」とも言える制度ですよ。
この「後期高齢者医療制度」って制度は。

厚労省の試算では、年額7万円ちょっと
っていう試算が出ていましたけど。

実際は、もっと厳しいですよ。


後期高齢者医療制度の保険料について、
厚生労働省は年額7万4,400円と試算。

しかし、昨年12月に出揃った
各都道府県広域連合の保険料を見ると、
厚労省が「平均的な厚生年金額」とする
年金収入208万円の単身者の場合、

福岡県の10万1,750円(月額8,479円)
▽高知県の9万7,409円(同8,117円)
▽香川県の9万7,000円(同8,083円)
▽沖縄県の9万6,840円(同8,070円)
▽北海道の9万6,100円(同8,000円)
-等となっており、42道府県で
厚労省試算を上回ることが判明している
(中央社保協集計)。


『キャリアブレインニュース:2008/02/04』

制度が始まる前から、もう見込み違いって。
やっぱ、厚労省は信用できないわ、ホント。

75歳以上の死亡者数が急増し、
 2030年には現在の約2倍になると予想している

>入院を必要とする病気と患者数についても、
 74歳以下は現在とあまり変わりないが、
 75歳以上の入院患者数は激増し、
 中でも脳血管障害は2030年には現在の
 2.5倍になると予想している


厚労省の言っている通り。
年を取れば取るほど、病気になりやすいです。
それは間違いないです。

そして、重症化しやすいし、亡くなる確率も高くなります
病気になって、すぐに亡くなる人ばっかりなら、
医療費は少なくてすむのですが。
今の日本では、ほとんどの方が、病院に来て
治療を受けた後に亡くなりますから。

やっぱり、医療費はかかります。


医療費を減らす為には、病院にかからないで
老人が死ぬようなシステムを作る

っていうシステムを作る必要があったんですよ。
厚労省財務省にとっては。
医療費を削減するためには。

その為に出来たのが、この「後期高齢者医療制度」です。
医療費を削減するために、病院にかからなくて良い。
そして、お金のない老人からも、
年金から天引きしてでも金をむしり取るシステム


そんなシステムが、「後期高齢者医療制度」です。

選挙の前だから、国民の負担だけは、一部だけ
一時凍結していますけど。
選挙が終わったら、始まっちゃいますよ。
このうば捨て山制度とも言われる、
後期高齢者医療制度」が。

>ハイリスクグループの受診を抑制するための制度、
 高齢者、障害者いじめの制度ともいえる。


ほんと、ひどい制度ですよ、これ。



年金暮らしの老人から、7万円も取る、
っていうだけで大変なのですが。

>42都道府県で試算を上回る。って。

ほとんどの都道府県じゃないですか。
しかも、年々高くなりますよ、この医療

そんな後期高齢者医療制度うば捨て山制度)」。
始めちゃって、良いんですか?


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