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現役医師、循環器内科医(Dr. I)が医療について、詳しくわかりやすく解説するブログ。 引用、転載は自由ですが、その際は必ず引用元を明記して下さいね!
医者のモラルの問題!
いやー、ちょっとびっくりしてしまいましたわ。
医者のモラルの問題で、妊婦さんが亡くなった。
って、言っている人がいるんですよ。

医者モラルがあれば、分身の術が使えて、
医師不足が改善されるとか。
1日が48時間になる
とか思っているんでしょうかねー。

二階俊博氏は、8回も当選して国会議員になっていて。
現在、経済産業大臣っていう、すごーく偉い人だと思うんですけど。
今時、こういう事を言っていて良いんでしょうかねー。

大都会東京でさえ、妊婦さんが脳出血になれば
残念ながら亡くなられる事もある。
これは、非常に残念な事ですけど、事実なんですよ。
医療には限界があるし。
医者だって人間なんですから。
出来る事と出来ない事があるんです。

医者モラルとか、そういう問題ではないんですよ。
そもそも、日本で医療崩壊が起こったのは、
政府与党である自民党が、
医療費抑制政策医師数削減政策をとったからですよ。

その自民党の議員である人間が、
人の事を棚に上げて、何を言っているんでしょうか。



妊婦受け入れ拒否、夫が再発防止訴え

東京都内で相次いで明らかになった、妊婦の受け入れ拒否。
三鷹市の杏林病院から受け入れを拒否された妊婦の夫が
インタビューにこたえ、
「二度とこうしたことが起きてはならない」と訴えました。

先週金曜日。
東京の都立墨東病院には、意識不明となっている
妻を見舞う男性の姿がありました。

「心配ですし、会いたいので来てるんですけど。
『うん』とか言ってくれればうれしいが、(返事は)まだない・・・」
(搬送拒否された妊婦の夫)

出産を間近に控えた男性の妻(32)が、異変を訴えたのは
9月23日午前0時過ぎ。
突然、嘔吐や右半身が動かなくなるなどの症状が出たといいます。

「(妻の体の)右側が全部、動かないような感じになってきていた。
医師は)脳の障害の可能性があると言っていた」
(搬送拒否された妊婦の夫)

入院していた調布市の飯野病院の医師
脳出血の疑いがあると判断、午前3時ごろ、
三鷹市の杏林大学病院に救急搬送を要請しました。

しかし、杏林大学病院は産科医が手術中だったことなどを
理由に、受け入れを拒否。
女性はその後、都内の5つの病院からも
受け入れを断られ、4時間後、ようやくおよそ25キロも離れた
都立墨東病院に搬送されました。

「(救急車の中では)早く着いてくれ、早く着いてくれと。
体がなんとかもってくれと思っているだけでした。
とにかく長く感じました。(病院に)着くまでは」
(搬送拒否された妊婦の夫)

妻は病院で男の子を出産、その後、
脳の手術を受けましたが、現在も意識が戻っていません。

「(妻に)一番最初に(息子を)抱かせてやりたかった。
頑張った本人にはね」(搬送拒否された妊婦の夫)

今回のケースでは、最初に搬送を断った
杏林大学病院側が「切迫感が伝わってこなかった」
としているのに対し、飯野病院側は
「脳障害であることは伝えており、切迫感は伝わっていた」
と病院間での言い分が食い違っています。

また先月4日、墨東病院など都内の8つの病院に
搬送を断られた36歳の妊婦が死亡したケースでも、
病院の間で言い分が食い違っています。

病院同士の主張が食い違う今回の問題。
舛添大臣はコミュニケーションがうまくいかない現状を、
IT技術を駆使して解決できないかと、
二階経済産業大臣と急遽、会談しました。

「お医者さん同士のコミュニケーションがうまくいっていない。
IT技術を活用した形で、両省で協力しながら
国民のためになる仕事をしたい」
(舛添要一厚労相)


「政治の立場で申し上げるなら、
何よりも医者のモラルの問題だと思いますよ。
忙しいだの、人が足りないだのというのは言い訳にすぎない」
二階俊博経産相)


2人の大臣はIT技術者にアイデアを出してもらい、
大学病院で実験を行うことで一致しました。

「1日も早く(行政が)行動に移してほしい」
(搬送拒否された妊婦の夫)


「2008.1.11 yahooニュース(魚拓)」


二階俊博が、「医者のモラルの問題」発言をして、
1日も経たないうちに、Wikipediaではすでに、
この発言が追加されていますねー。
さすがです。

フリー百科事典、Wikipediaより
「フリー百科事典、Wikipedia: 二階俊博」

二階俊博(にかい としひろ、1939年2月17日 - )は、
日本の政治家。衆議院議員(8期)。
経済産業大臣。



医師のモラル低下説

2008年9月22日晩から23日明け方にかけて東京で急変した
妊婦の受け入れ先が見つからなかった事件に関連して、
「政治の立場で申し上げるなら、
何よりも医者のモラルの問題だと思いますよ。
忙しいだの、人が足りないだのというのは言い訳にすぎない」
という立場を表明した。
これに対し、全国平均月295時間の労働をしている
産科医やその窮状を知るものからは
強い反発の声が上がっている。



そりゃあ、強い反発の声が上がりますよ。
平均で、月300時間近くですからね。
若手なら、もっともっと働いていますよ。

一ヶ月のうちの半分位を病院で過ごす医師なんて。
若手の産科医なら、なんぼでもいますよ。

それだけ働いている医者に向かって、
忙しくても、人が足りなくても、
全てモラルの問題。


という事なんでしょうか。


Wikipediaに書いてある事が、
全て事実かどうか知りませんけど。
グリーンピア南紀とか、二階バイパスとか。
献金問題だとか。

こういう事をする人間には、モラルがあるんでしょうねー。
きっと。

2008.11.11のyahooニュースにも載ったのですが。
1日も経たないうちに、速効で削除されてしまいましたね。

本物がないので、Yosyan先生のとこから魚拓を借りてきました。
『2008-11-12 小さな怪現象』

この文章を分けてみると、

1.患者妊婦の夫
2.舛添厚生労働大臣
3.二階経済産業大臣


になりますけど。
この中で、1,2に関しては、
削除に値する事は何もないですから。

3の二階俊博経済産業大臣の発言がyahooに不適切だ。
と判断された
、という事なんですよねー。

現場で働く医師に対する侮辱そのものだと思うんですが、これ。
正式な釈明なり謝罪なり、そういうものはないようですね。
今のところ。


11/13、民主党の足立信也先生(消化器外科医)が
二階俊博大臣への質問をしてくださる

という情報が入りました。
この方は、20年外科医をやっておられた先生です。

足立信也氏のサイトによると、

”明日(11/13)参議院厚生労働委員会で、
「社会保障及び労働問題等に関する調査」
足立が質問に立ちます。
質疑予定時間11:45~12:30”


参照:『足立信也HP』

明日の足立議員の質問に期待しましょうか。


それにしても、
「民主が医師の労基法違反追求」
の記事で紹介したように、
山井議員とか、鈴木寛議員とか。
他にも、自民党なら、橋本岳議員とか。
共産党の小池議員とか。

医療に関しては、非常に理解のある議員もいるのですが。
同じ議員でも、ここまで違うものなんですねー。
正直、がっかりです。



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