大阪の阪南市立病院で、新市長が突然、
「一方的に医師の給料を大幅に減らす。」
って言ったもんだから。
当然の事ながら、大勢の医師が退職する、
と言っています。
いろんな医師ブログで話題になっていますねー。
医者は金だけでは動かないんだけど。
わからないんだろーなー。
阪南市の市長とか、総理大臣には。
最近、ブログ更新の頻度が落ちて。
大臣等の暴言が続いていたから、
このブログでも取り上げ損ねていました。
前から書こうとは思っていたんだけど。
まずは、どういう問題なのか。
簡単にまとめますね。
2007年6月
大阪府阪南市の阪南市立病院で、
9人いた内科医が一斉退職。
阪南市立病院の内科閉鎖。
2008年4月
他の科の患者も激減。
阪南市立病院の入院受け入れを全面休止。
2008年5月
医師の給料に歩合制を導入して、年収は
約1200万円から約2000万円に大幅アップ。
2008年9月
内科の常勤医2人、非常勤医1人が新たに就任。
内科の外来と入院が再開。
2008年10月26日
阪南市の市長選で、福山敏博氏が当選。
新市長が
「(歩合給制度は)公立病院になじまない」
と発言。
2008年10月31日
内科医ら医師8人が辞意を表明。
2008年11月13日
大阪府阪南市の新市長が方針転換。
「今すぐ引き下げるとは言っていない」と釈明。
2008年11月22日
辞意表明の8人のうち、常勤を含む6人の医師と
話し合いがまだ行われていない
これが、今日11/22までの経過ですね。
もうちょっと詳しく説明していきましょうか。
>2007年6月
大阪府阪南市の阪南市立病院で、
9人いた内科医が一斉退職。
阪南市立病院の内科閉鎖。
内科医が全員いなくなって、
替わりの医師が来ないんだから。
当然、内科は閉鎖になります。
病院の売り上げが20億円のうちの、7億円以上。
1/3以上を内科で稼いでいたので。
内科医が全員いなくなっちゃうと、
病院そのものの死活問題になります。
病院会計とリンクする、阪南市自体も、夕張市のように
財政再建団体に転落する恐れが出てきました。
>2008年4月
他の科の患者も激減。
阪南市立病院の入院受け入れを全面休止。
9人いた内科医が一斉退職し、内科診療を全面休止。
その後も他の科の診療は続けてきたんだけど。
入院患者数が前年の約3割にまで激減しました。
病院の柱とも言える「内科」がなくなったら。
他の科は今まで通り続ける、って言っても。
言ってみれば、患者が来る「入り口」が
なくなるようなもんですからね。
患者の数が激減するのは当たり前です。
当然の事ながら、阪南市立病院でも、
他の科の患者も減って、病院存続の危機がおとずれます。
更に追い打ちをかけて、
11人いる常勤医師のうち
7人が3月末で退職する見通しになりました。
そこで、
>2008年5月
医師を呼び込むために、医師の給与に歩合制を導入。
医師の年収は、現状で約1200万円から、
2000万円くらいまで、大幅アップを打ち出しました。
もっと具体的に言うと。
現状の年900万〜1300万円程度の基本給とは別に、
患者数に応じた能率給を導入。
入院1人につき1800円程度、
外来1人で470円程度をそれぞれ支給。
1日平均で入院7人、外来20人を診ると、
歩合給が年800万円強になる計算ですから。
医師の年収は、2000万円位になります。
んで。
>2008年9月
内科の常勤医2人、非常勤医1人が新たに就任。
内科の外来と入院が再開。
普通だったら、めでたし、めでたし。
で終わる話なんですが。
>2008年10月26日
阪南市の市長選挙があって。
元副市長の、福山敏博氏が当選したんですよ。
この方、選挙の公約に
「阪南市立病院の建て直し」と言って、
「阪南市立病院を立て直さなければ、毎日赤字が増えていく。
招へいした医師が辞めてしまえばまた同じことの繰り返しだ。」
と言っていた方なんですけどね。
この新市長が、突然。
「(歩合給制度は)公立病院になじまない」
という事を言いました。
簡単に言うと、医師と行った「年収約2000万円」
という契約を一方的に破棄して。
「年収1200万円に減らす」って事ですわ。
年収2000万円の契約を、勝手に破ったのは
新市長なんですから。
契約を破られた方が辞めても、
おかしくはないですよね。
どう考えても、悪いのは一方的に
勝手に契約を破棄した新市長なんですから。
医者の場合は、医師免許があって。
それなりに腕があるのであれば、
他の病院に行っても、それなりの給料は貰えますし。
別の地域に行っても、診療をして
患者を助ける事はできますから。
そんな事を一方的に言うような病院にいる必要は
全くありませんからね。
当然、「辞める」という医者がでてきます。
>2008年10月31日
内科医ら医師8人が辞意を表明。
最初は5人、って報道されていたんですが。
すぐに8人に増えたようですね。
一般的な社会常識で考えれば、
年収2000万円で雇われた社員が、
何も悪いことをしたわけではないのに
一方的に年収1200万円にされる。
と言われたら、辞める人間がでる。
っていう事に気が付きそうなもんなんですが。
全くそんな事は思っていなかったのでしょうか。
あわてて、
>2008年11月13日
大阪府阪南市の新市長が方針転換。
「今すぐ引き下げるとは言っていない」と釈明。
じゃあ、給料が同じなら辞めなくても良いか。
って、万事解決すると思いますか?
今まで、年収1200万円だった病院で、
医師の給料が、急に2000万円に上がった。
という事は、それだけ本気で医師を集めたいんだ。
その地域の病院がなくなって、住民が困ったら大変だ。
って思ったから、この病院に応募してきた医師もいるんでしょ。
実際そうなんだと思いますよ。
でも、新市長が勝手に
「医者なんかに高い給料払う必要なんてない。」
って言い出す。
んで、医師が大量に辞める、と知ると
「一時的に給料は戻してやるから、
帰ってくるんだろ、お前ら。」
っていう話をするような人の下で、
医者が働くと思いますか?
「どうせお前ら、給料減ったから辞める。
って言っているんだろうから。
給料は一時的に減らさないでやるから、
今まで通り働け。」
そう言ってるんですよね、この福山市長。
でも、医者は金の為だけに働いている訳ではないから。
「もう戻りませんよ」
って言っている医師も多い。
という話ですわ。
辞意の医師半分以上と面会できず
大阪・阪南市立病院
医師8人が辞表を提出し、再び危機的な
状況に陥っている阪南市立病院問題で、
市議会の病院関連特別委員会が11月21日開かれた。
市側が辞表を提出している医師の大半と
まだ話し合いができていないことが判明。
また一部の医師にも歩み寄りの姿勢がないこともわかり、
双方の対応に批判が集まりそうだ。
委員会では、現在の医師の慰留を最優先すべき
との意見が相次ぎ、「慰留を第一」とする方向で意見が一致した。
しかし、福山敏博市長と病院側の説明では、
辞意表明の8人のうち、常勤を含む6人の医師と
話し合いがまだ行われていないことが報告され、
市側の対応の遅さが判明した。
また医師一人については
「会うのは市長の公式の場の発言を見極めてから」
としているといい、一部の医師側にも
歩み寄りの姿勢がみられないという。
このため、早急な話し合いが難しいとしている。
「2008.11.22:産経ニュース」
>一部の医師にも歩み寄りの姿勢がないこともわかり、
双方の対応に批判が集まりそうだ。
それを、こういう報道するのもどうなんでしょうかね。
明らかに、一方的に新市長が悪いんだけど。
医者は金の為だけに働いているんだから。
給料は戻してやったんだから、戻らないのは医師が悪い。
って思っているのでしょうねー。
本当に書きたかった事は他にあるんですが。
ちょっと長くなったので、この記事はこれで終わりますか。
阪南市立病院の件に関しては、「ぐり研ブログ」
が非常に詳しく書いていますので。
もっと詳しく知りたい人は、これも読んでね!
参照:『ぐり研ブログ 2008/11/4』
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「一方的に医師の給料を大幅に減らす。」
って言ったもんだから。
当然の事ながら、大勢の医師が退職する、
と言っています。
いろんな医師ブログで話題になっていますねー。
医者は金だけでは動かないんだけど。
わからないんだろーなー。
阪南市の市長とか、総理大臣には。
最近、ブログ更新の頻度が落ちて。
大臣等の暴言が続いていたから、
このブログでも取り上げ損ねていました。
前から書こうとは思っていたんだけど。
まずは、どういう問題なのか。
簡単にまとめますね。
2007年6月
大阪府阪南市の阪南市立病院で、
9人いた内科医が一斉退職。
阪南市立病院の内科閉鎖。
2008年4月
他の科の患者も激減。
阪南市立病院の入院受け入れを全面休止。
2008年5月
医師の給料に歩合制を導入して、年収は
約1200万円から約2000万円に大幅アップ。
2008年9月
内科の常勤医2人、非常勤医1人が新たに就任。
内科の外来と入院が再開。
2008年10月26日
阪南市の市長選で、福山敏博氏が当選。
新市長が
「(歩合給制度は)公立病院になじまない」
と発言。
2008年10月31日
内科医ら医師8人が辞意を表明。
2008年11月13日
大阪府阪南市の新市長が方針転換。
「今すぐ引き下げるとは言っていない」と釈明。
2008年11月22日
辞意表明の8人のうち、常勤を含む6人の医師と
話し合いがまだ行われていない
これが、今日11/22までの経過ですね。
もうちょっと詳しく説明していきましょうか。
>2007年6月
大阪府阪南市の阪南市立病院で、
9人いた内科医が一斉退職。
阪南市立病院の内科閉鎖。
内科医が全員いなくなって、
替わりの医師が来ないんだから。
当然、内科は閉鎖になります。
病院の売り上げが20億円のうちの、7億円以上。
1/3以上を内科で稼いでいたので。
内科医が全員いなくなっちゃうと、
病院そのものの死活問題になります。
病院会計とリンクする、阪南市自体も、夕張市のように
財政再建団体に転落する恐れが出てきました。
>2008年4月
他の科の患者も激減。
阪南市立病院の入院受け入れを全面休止。
9人いた内科医が一斉退職し、内科診療を全面休止。
その後も他の科の診療は続けてきたんだけど。
入院患者数が前年の約3割にまで激減しました。
病院の柱とも言える「内科」がなくなったら。
他の科は今まで通り続ける、って言っても。
言ってみれば、患者が来る「入り口」が
なくなるようなもんですからね。
患者の数が激減するのは当たり前です。
当然の事ながら、阪南市立病院でも、
他の科の患者も減って、病院存続の危機がおとずれます。
更に追い打ちをかけて、
11人いる常勤医師のうち
7人が3月末で退職する見通しになりました。
そこで、
>2008年5月
医師を呼び込むために、医師の給与に歩合制を導入。
医師の年収は、現状で約1200万円から、
2000万円くらいまで、大幅アップを打ち出しました。
もっと具体的に言うと。
現状の年900万〜1300万円程度の基本給とは別に、
患者数に応じた能率給を導入。
入院1人につき1800円程度、
外来1人で470円程度をそれぞれ支給。
1日平均で入院7人、外来20人を診ると、
歩合給が年800万円強になる計算ですから。
医師の年収は、2000万円位になります。
んで。
>2008年9月
内科の常勤医2人、非常勤医1人が新たに就任。
内科の外来と入院が再開。
普通だったら、めでたし、めでたし。
で終わる話なんですが。
>2008年10月26日
阪南市の市長選挙があって。
元副市長の、福山敏博氏が当選したんですよ。
この方、選挙の公約に
「阪南市立病院の建て直し」と言って、
「阪南市立病院を立て直さなければ、毎日赤字が増えていく。
招へいした医師が辞めてしまえばまた同じことの繰り返しだ。」
と言っていた方なんですけどね。
この新市長が、突然。
「(歩合給制度は)公立病院になじまない」
という事を言いました。
簡単に言うと、医師と行った「年収約2000万円」
という契約を一方的に破棄して。
「年収1200万円に減らす」って事ですわ。
年収2000万円の契約を、勝手に破ったのは
新市長なんですから。
契約を破られた方が辞めても、
おかしくはないですよね。
どう考えても、悪いのは一方的に
勝手に契約を破棄した新市長なんですから。
医者の場合は、医師免許があって。
それなりに腕があるのであれば、
他の病院に行っても、それなりの給料は貰えますし。
別の地域に行っても、診療をして
患者を助ける事はできますから。
そんな事を一方的に言うような病院にいる必要は
全くありませんからね。
当然、「辞める」という医者がでてきます。
>2008年10月31日
内科医ら医師8人が辞意を表明。
最初は5人、って報道されていたんですが。
すぐに8人に増えたようですね。
一般的な社会常識で考えれば、
年収2000万円で雇われた社員が、
何も悪いことをしたわけではないのに
一方的に年収1200万円にされる。
と言われたら、辞める人間がでる。
っていう事に気が付きそうなもんなんですが。
全くそんな事は思っていなかったのでしょうか。
あわてて、
>2008年11月13日
大阪府阪南市の新市長が方針転換。
「今すぐ引き下げるとは言っていない」と釈明。
じゃあ、給料が同じなら辞めなくても良いか。
って、万事解決すると思いますか?
今まで、年収1200万円だった病院で、
医師の給料が、急に2000万円に上がった。
という事は、それだけ本気で医師を集めたいんだ。
その地域の病院がなくなって、住民が困ったら大変だ。
って思ったから、この病院に応募してきた医師もいるんでしょ。
実際そうなんだと思いますよ。
でも、新市長が勝手に
「医者なんかに高い給料払う必要なんてない。」
って言い出す。
んで、医師が大量に辞める、と知ると
「一時的に給料は戻してやるから、
帰ってくるんだろ、お前ら。」
っていう話をするような人の下で、
医者が働くと思いますか?
「どうせお前ら、給料減ったから辞める。
って言っているんだろうから。
給料は一時的に減らさないでやるから、
今まで通り働け。」
そう言ってるんですよね、この福山市長。
でも、医者は金の為だけに働いている訳ではないから。
「もう戻りませんよ」
って言っている医師も多い。
という話ですわ。
辞意の医師半分以上と面会できず
大阪・阪南市立病院
医師8人が辞表を提出し、再び危機的な
状況に陥っている阪南市立病院問題で、
市議会の病院関連特別委員会が11月21日開かれた。
市側が辞表を提出している医師の大半と
まだ話し合いができていないことが判明。
また一部の医師にも歩み寄りの姿勢がないこともわかり、
双方の対応に批判が集まりそうだ。
委員会では、現在の医師の慰留を最優先すべき
との意見が相次ぎ、「慰留を第一」とする方向で意見が一致した。
しかし、福山敏博市長と病院側の説明では、
辞意表明の8人のうち、常勤を含む6人の医師と
話し合いがまだ行われていないことが報告され、
市側の対応の遅さが判明した。
また医師一人については
「会うのは市長の公式の場の発言を見極めてから」
としているといい、一部の医師側にも
歩み寄りの姿勢がみられないという。
このため、早急な話し合いが難しいとしている。
「2008.11.22:産経ニュース」
>一部の医師にも歩み寄りの姿勢がないこともわかり、
双方の対応に批判が集まりそうだ。
それを、こういう報道するのもどうなんでしょうかね。
明らかに、一方的に新市長が悪いんだけど。
医者は金の為だけに働いているんだから。
給料は戻してやったんだから、戻らないのは医師が悪い。
って思っているのでしょうねー。
本当に書きたかった事は他にあるんですが。
ちょっと長くなったので、この記事はこれで終わりますか。
阪南市立病院の件に関しては、「ぐり研ブログ」
が非常に詳しく書いていますので。
もっと詳しく知りたい人は、これも読んでね!
参照:『ぐり研ブログ 2008/11/4』
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