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現役医師、循環器内科医(Dr. I)が医療について、詳しくわかりやすく解説するブログ。 引用、転載は自由ですが、その際は必ず引用元を明記して下さいね!
町田市民病院トップにど素人?
町田市民病院のトップ、
病院事業管理者
に、医療のど素人
就任するかもしれませんよ。


しかも、「毎日新聞の記者
プッ。


日本の医療崩壊を進めた一因に、
マスコミ」というのがありますが。
毎日新聞と言えば、その最先端。

医者が嫌いな新聞ランキング
産経新聞と並んで、
常に1,2を争う新聞。

それが、毎日新聞です。


あ、勘違いしないでくださいよ。
私は、誹謗も中傷もする気はないし、
けなすつもりもありませんからね。

ただ、医療の事をきちんと勉強せずに、
医師たたきの報道をたくさんしたり。
患者側からの一方的な情報だけで、
医療ミスと決め付けたような
記事をたくさん書いたので。

毎日新聞は、多くの医者から
信頼されていない。
というのは「事実」ですから。

まあ、毎日新聞の元記者でも、
医療に関して理解のある人も、
中にはいるかもしれないので。
本人の事を知らないのに、
これ以上言うつもりはないですけど。

医療に関しては素人
っていうのは、事実ですからね。


でも、本当に就任したら、
舞鶴・夕張・銚子並みの
超弩級の聖地ネタ
ですよね、
これ。


市長が現場の意向を無視して、
毎日新聞の記者を
病院事業管理者
しようとしているみたいっすね。




市長推すトップ、
波紋呼ぶ 町田市民病院

経営改善を目指して
4月から新たな管理体制になる
町田市の市立町田市民病院が、
トップ人事を巡って揺れている。

石阪丈一市長が病院トップの
事業管理者に医療
病院経営の経験がほとんどない
人物の登用を進めているのに対し、
病院内外から反発や
疑問の声が上がっているからだ。

この問題を契機に
地域医療の中核を担う
市民病院のあり方を
問い直す動きも広がっており、
三つの市民団体などは
「混乱を招く恐れが強い」として、
相次いで緊急集会を呼びかけている。
(永沼仁)


町田市民病院は、市内唯一の
公立病院で、ベッド数は458床。
赤字体質の改革に向け
4月から地方公営企業法を
全部適用(全適)し、
病院トップの責任や
権限を強化した「管理者」を
新たに置くことが決まっている。

焦点は管理者の人事だ。
現在の病院トップの
山口洋・総院長(74)は、
任期が3月末で切れる。

石阪市長は総院長の
ポストをなくし、管理者に
毎日新聞記者の
四方洋氏(73)を起用する
考えで、昨年10月には
四方氏を非常勤特別職の
病院事業管理準備担当者」
に就任させた。
 
しかし、「全適」の移行時期や
管理者の外部登用が
病院幹部に示されたのは、
議案が提出された
9月市議会の始まる
1カ月ほど前。

一般職員への説明は
議会開会の直前だった。
現場からは市長の説明不足、
病院経営の経験がない
人物登用に疑問の声が上がった。


さらに12月議会では、
山口総院長が議会を
侮辱する内容の文書を
配ったとして、石阪市長が
山口総院長に謝罪を求めるなど、
市長と病院トップの
「不和」が表面化。

山口総院長が辞めた場合、
他の医師が同調して
引き揚げる事態につながる
懸念などが問題視された。

山口総院長は
「市長が問題にした文書は、
私の意見ではなく
院内の声をまとめたもの」と反論。
「市長から辞職を迫られたが、
詳しい理由の説明はなかった」
と語る。

石阪市長はこれまで、
人選について
病院を客観的に見て、
経営の中身をきちんと
説明できる人、組織間の
調整ができる人」と説明する。
医師の退職の懸念については
「組織がしっかりしていれば
混乱はしない」と言い切る。

しかし、病院医師
職員の間には困惑や
動揺が続いている。
医師不足から昨年9月に
休止した小児科救急の
対応などの課題もあり、
「改革は時期尚早。
今後の医師確保ができるのか」
と疑問を口にする人もいる。

 
自治体病院に詳しい
伊関友伸・城西大准教授は
病院管理者は現場の医師
看護師の気持ちを理解できる人、
医療経営に詳しい人で
ないと務まらない。

専門家でない人で
うまくいった例はあまりない。
いきなり落下傘のような
人が来たら、医師の大量退職に
つながるリスクがある」
と指摘する。

こうした現状について考えようと、
市民団体などが相次ぎ
集会を企画する動きが出てきた。


『2009年01月27日:朝日新聞』



公立病院で、そのままやっていたら
赤字になっちゃうから。
地方公営企業法を
全部適用(全適)しさえすれば
なんとかなるだろう。

病院トップの責任や
権限を強化した「管理者」を置けば
赤字は解消されるだろう

っていう考え自体が甘すぎますね。
PFIを使ったら
病院が黒字になるだろ。
って思って、安易に
オリックスなんかに任せたから。

病院は何十億円の大赤字で、
オリックスはその分、大もうけ。

って事もあったでしょ。
某高知医療センターとか、
その他でも。


参照:
「PFI(Private Finance Initiative:
プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)」:
公共施設等の建設、維持管理、
運営等を民間の資金、
経営能力及び技術的能力を
活用して行う新しい手法。




素人がやって黒字になるほど、
病院経営は甘くない
と思いますよ。


極論かもしれませんけど。
病院で収益を生むのは、
医者しかいないんですよ。


医者診察するのは当然として。
検査とか治療とかそういうのも、
リハビリや栄養指導でも。


最終的に行うのは技師さんとか、
栄養士、リハビリ士であったり。
そうだとしても、医師が指示しないと
一切できませんから


7:1看護とか10:1看護とか。
看護師の数で、診療報酬の
値段は変わってしまうので。
看護師の場合はちょっと違う、
とも言えますけど。

医師が入院させて、治療や検査を
行わないと無理ですからね。
それも。

医師不足で、公立病院が赤字だ。
っていうのは、そういう事です。

医師の給料が高いって言ったって。
勤務医で年収1000万円とか。
田舎に行ってベテランで、
せいぜい2000万円位かな。
今の時代。

でも、医者1人の売り上げって、
1億円とか2億円とか。
外科とか循環器内科とかで、
手術系をばりばりやる医師なら、
1人で3億円とか超えますからね。

そういう医師が数人辞めたら、
何億円も収入が減ります。
そしたら、その分の医師の人件費も
ちょっとは減るけど。
その10倍くらいの収入が減る

そういう事で、医師が減って
病院が赤字になる病院が多い
です。


毎日新聞記者の四方洋氏が、
どんな方かは知りませんが。

伊関友伸先生の言うとおり、

病院管理者は現場の医師
看護師の気持ちを理解できる人、
医療経営に詳しい人
でないと務まらない。
専門家でない人でうまくいった
例はあまりない。
いきなり落下傘のような人が来たら、
医師の大量退職に
つながるリスクがある」


と、私も思いますよ。



医師でもなくて、医療経営
経験もない四方洋氏が。

病院を客観的に見て、
  経営の中身をきちんと
  説明できる人、組織間の
  調整ができる人


なのかどうかは知りませんけど。

医師の退職の懸念については
 「組織がしっかりしていれば
 混乱はしない」と言い切る。


の根拠は、全くないでしょうね。

もちろん、これだけの事言うんだから。

医師が大量に退職して、
病院の赤字が増えたら。
強引に、医療のど素人を、
病院管理者にした市長が、
責任を取るんですよねー



さあて、どうなりますかね。

また病院が一つ潰れた。
っていうだけの話になるのかな。



伊関友伸先生の本はこれでーす。
とても為になるので、是非読んでね!
→ まちの病院がなくなる!?―地域医療の崩壊と再生


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