LUPO先生、なな先生、
おめでとうございまーす。
私と同じ医師ブロガーの、
LUPO先生となな先生が、
「アルファブロガー・アワード2008:
ブログ記事大賞」を受賞しましたよ!
「アルファブロガー・アワード2008:ブログ記事大賞」
昨年は、Yosyan先生の
『新小児科医のつぶやき』
が受賞していますし。
医師ブログは、今年も頑張ってますよー。
ネタ元は、うろうろドクター先生の
『LUPO先生、なな先生、おめでとうございます。 』
からです。
なな先生のブログは、
何回か紹介した事ありますけど。
残念ながら、今は更新を
やめちゃったんですよね。
今年から、アルファブロガー・アワードの
選考方法が変わって。
ブログそのものじゃなくて、
ブログの記事を推薦する、
っていう形になったので。
医師ブログからは、
LUPO 先生となな先生の記事が
受賞される、という形になりました。
なな先生の「ななのつぶやき」から、
『大野事件の終焉:無罪確定 』
と、 LUPO先生の
「LUPOの地球ぶらぶら紀行」から、
『妊娠の心得11か条 』
です。
妊娠の心得11か条
1.セックスをしたら妊娠します。
この世に100パーセント避妊する
方法は、セックスをしない以外に
ありません。
(ピルですら100%ではありません。
でも、もちろん避妊することは
望まぬ妊娠を大幅に減らすことが
出来るので、妊娠したくない人は
必ず避妊しましょう!!)
日頃セックスをしているなら、
常に妊娠の可能性を考えましょう。
そして、子供が欲しい
と思っているなら、
赤ちゃんの神経系の病気
(二分脊椎など)を防ぐために
葉酸のサプリメントを飲みましょう。
(1日0.4mg)
2.「この男の子供を産むためなら
死んでもいい!」と思うような
男の子供しか妊娠してはいけません。
妊娠出産は何が起こるか
わかりません。
妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)、
妊娠糖尿病など、妊娠にまつわる
病気になるかもしれません。
また、お産も体にとっては
大きな負担となります。
毎年、約60人の妊婦が
出産で死亡しています。
あなたが生きて出産を終える
保証はどこにもありません。
妊娠をするには
それなりの覚悟が必要ですよ!
(妊娠はよく考えて、覚悟を持って!
というたとえでシングルマザーなどの
選択を否定するものではありません。)
3.妊娠しただけでは喜ばない。
安易に他人に言わない。
妊娠が非常に初期に
診断されるようになってから、
妊娠初期の流産が15%以上と
非常に多いことがわかりました。
最低でも妊娠4ヶ月に入るまでは
手放しで喜んではいけません。
職場で仕事を軽くしてもらいたい
と上司にお願いするなど
重要な時だけ人に言いましょう。
出来ることは赤ちゃんを
信じてあげることだけ。
また、運悪く15%に入っても、
あなたのせいじゃありません。
不必要に自分を責めないでくださいね。
4.神様から授かったら、
それがどんな赤ちゃんでも、
あなたの赤ちゃんです。
この世に完全に
正常な人間なんていません。
重いものから軽いものまで
いろんな障害を持って
生まれてくる赤ちゃんもたくさんいます。
妊娠中に診断できる異常はごく一部。
中には幼児になってから
わかる異常もあります。
誰しも自分の赤ちゃんが正常だ
という保証のもと、
出産することなんて出来ません。
親になるということは、
どんな赤ちゃんが生まれても
自分の子供として受け入れることです。
5.産む、産まないは
自分たち夫婦で決めましょう。
とはいえ、妊娠中に赤ちゃんの異常や、
もしかしたら異常があるかもしれない
というサインがあると
主治医に告げられるかもしれません。
それが中期(妊娠21週まで)であれば、
望んだ妊娠であっても
異常の程度によっては中絶という
選択肢が出て来る場合もありますが、
あくまでも夫婦二人で
よく話し合って決めましょう。
価値観や考え方は人それぞれ。
大事なことは責任を持って
自分たちで決めましょう。
(大事なことを責任を持って
決められる大人になってから妊娠しましょう。)
また、このことについては
妊娠前から二人で話し合っておくべきです。
6.かかりつけ医をもちましょう。
当然ですが、ちゃんと
妊婦健診を受けましょう。
きちんと初期に超音波で
予定日を決めること、HIV、B型肝炎、
血液型、梅毒などの
初期検査を受けることは、
妊娠中に管理方針を決めるのに
後々重要であったり、
あなたの赤ちゃんを守ったり
するために必要です。
また妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)
の早期発見には欠かせません。
もしあなたにお金がなくても、
自治体が発行する母子手帳には
最低限の妊婦健診を受けるための
チケットがついていますし、
分娩費用も援助してくれる制度があります。
また、産科医不足から
お産を出来る場所が限られています。
妊娠が分かったら、病院などに
早めに問い合わせてお産をする場所を
確保しましょう。
里帰りしようなどと思っていても、
受け入れてくれる場所がないかもしれません。
7.赤ちゃんは全ての運命を
あなたに預けていることを忘れないで。
赤ちゃんは栄養や酸素など、
生きて成長するために必要なものを
全てあなたに依存しています。
お母さんが煙草やお酒など
赤ちゃんにとって毒となるものを
摂取すると、胎盤を通して
赤ちゃんに移行します。
体型を気にして、妊娠中に
ダイエットをするなどはもってのほか。
(妊娠前に標準的な体重だった人は
9~12キロ体重を増やさなくてはいけません。)
煙草が我慢できないような人は、
お母さんになる資格はありません。
また、「出産したら遊べなくなるから」
と旅行をするのもいいですが、
何かあっても後悔しない程度に。
旅先で何かあっても
すぐに診てくれるところがあるかは最低確認を。
おなかの赤ちゃんのために
時には自己犠牲を払うことも
覚悟の上妊娠しましょう。
8.赤ちゃんが完全に元気であるか
分かる方法はありません。
胎児心拍のモニターや超音波など、
赤ちゃんが元気であるか評価する
検査はありますが、
どれも完全ではありません。
予定日を目前にお腹の中で
突然死をしてしまう赤ちゃんもいます。
もし動きが少ないと思ったら病院へ。
無事に産まれるまでお母さんも
赤ちゃんも安心できないのが
妊娠なのです。
毎年5000人以上の赤ちゃんが
お産の間際や生まれてすぐに
死亡しています。
また、脳性麻痺になる
赤ちゃんがいますが、その90%は
分娩前にすでに原因があり、分娩を機に
脳性麻痺になる赤ちゃんは
わずか10%であることも知っておきましょう。
9.出産は出来うる限り
安全な場所でしましょう。
妊娠経過にどれだけ異常がなくとも、
出産の時に赤ちゃんやお母さんが
急変することは誰にでもありえます。
専門家が考える安全な場所とは、
緊急時に、高次の医療機関
(産科医と新生児医と麻酔医が揃っていて、
帝王切開や未熟児医療ができる体制)か、
そこへすぐ搬送できるくらいの
近さの産院です。
部屋がきれいだから、
ご飯がおいしいから、
好きな姿勢で産めるから、
上の子を立ち会わせたいから・・
そんな理由で緊急時の安全性が
劣る産院を選ぶのはおすすめしません。
もちろん、納得の上でなら
構いませんけれども。
お産をなめてはいけませんよ。
(残念ながら現在産科医不足のため、
妊婦さん全員が安全性の高い病院を
選ぶとパンクしてしまいます。
だから、リスクの低い妊婦さんには
高次の医療機関ではなく
開業の産婦人科を選んでもらわないと
いけない場合も多いです。
でも、最低でも産婦人科医
立会いの下お産しましょう。)
10.下から産んでも、
お腹から産んでも、あなたはお母さん。
人によっては骨盤位(逆子)などの
理由ではじめから帝王切開を
しないといけない人もいます。
また、陣痛が来て頑張っても、
下から産まれなくて帝王切開を
しないといけない人もいます。
どんな出産になっても、
あなたが身を削って赤ちゃんを
産んだことには変わりありません。
帝王切開で産むと
子供の性格が悪くなるとか、
親子の愛情が無くなるとかいう
悪意に満ちた色々な妄説に
惑わされないで。
あなたと赤ちゃんにとって
一番安全な方法でお産をしましょう。
11.妊娠・出産は一つとして
同じものはありません。
妊娠・出産を経験すると、
自分が何でも知ってる気に
なってしまう人がいます。
年配のご婦人で
「私のときはこうだったわよ」
のように先輩面をする人もよくいますよね・・
でも、一つとして同じ
妊娠・出産はありません。
同じ人が次にまた妊娠しても、
同じようになるとは限りません。
自分の経験を別の人や
別の妊娠にあてはめないようにしましょう。
LUPO先生(宋美玄先生)の
話が直接聞きたいっていう人は、
ここに行ってね!
第54回医療制度研究会 講演会開催のお知らせ
演題:「きちんと知りたい妊娠の心得11カ条
-いつかお母さんになるあなたへ-」
講師:宋美玄氏(川崎医科大学産婦人科講師)
司会:本田宏氏(埼玉県済生会栗橋病院副院長、
医療制度研究会副理事長)
日時:平成21年3月8日(日)
午後2時~4時(受付午後1時30分~)
場所:東京都港区白金5-9-1 北里研究所病院 3階セミナー室
交通機関:地下鉄 日比谷線「広尾」駅 1・2番出口 徒歩12分
南北線 三田「白銀高輪」駅 3番出口 徒歩12分
JR線 田町駅三田方面出口より タクシーで15分
参加費:1,000円 学生・研修医は無料
参加ご希望の方は、お名前、御所属先、職種、ご連絡先をご記入の上、
下記宛ファックス、又はE-mailにてお申込み下さい。(事務局 坂詰清)
締切りは3月6日(金)まで。
E-mail: zumechan@aol.com
FAX:022-796-6270
主催:NPO法人医療制度研究会
http://www.iryoseido.com
ブログランキングの応援もよろしくね!
↓ ↓ ↓

おめでとうございまーす。
私と同じ医師ブロガーの、
LUPO先生となな先生が、
「アルファブロガー・アワード2008:
ブログ記事大賞」を受賞しましたよ!
「アルファブロガー・アワード2008:ブログ記事大賞」
昨年は、Yosyan先生の
『新小児科医のつぶやき』
が受賞していますし。
医師ブログは、今年も頑張ってますよー。
ネタ元は、うろうろドクター先生の
『LUPO先生、なな先生、おめでとうございます。 』
からです。
なな先生のブログは、
何回か紹介した事ありますけど。
残念ながら、今は更新を
やめちゃったんですよね。
今年から、アルファブロガー・アワードの
選考方法が変わって。
ブログそのものじゃなくて、
ブログの記事を推薦する、
っていう形になったので。
医師ブログからは、
LUPO 先生となな先生の記事が
受賞される、という形になりました。
なな先生の「ななのつぶやき」から、
『大野事件の終焉:無罪確定 』
と、 LUPO先生の
「LUPOの地球ぶらぶら紀行」から、
『妊娠の心得11か条 』
です。
妊娠の心得11か条
1.セックスをしたら妊娠します。
この世に100パーセント避妊する
方法は、セックスをしない以外に
ありません。
(ピルですら100%ではありません。
でも、もちろん避妊することは
望まぬ妊娠を大幅に減らすことが
出来るので、妊娠したくない人は
必ず避妊しましょう!!)
日頃セックスをしているなら、
常に妊娠の可能性を考えましょう。
そして、子供が欲しい
と思っているなら、
赤ちゃんの神経系の病気
(二分脊椎など)を防ぐために
葉酸のサプリメントを飲みましょう。
(1日0.4mg)
2.「この男の子供を産むためなら
死んでもいい!」と思うような
男の子供しか妊娠してはいけません。
妊娠出産は何が起こるか
わかりません。
妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)、
妊娠糖尿病など、妊娠にまつわる
病気になるかもしれません。
また、お産も体にとっては
大きな負担となります。
毎年、約60人の妊婦が
出産で死亡しています。
あなたが生きて出産を終える
保証はどこにもありません。
妊娠をするには
それなりの覚悟が必要ですよ!
(妊娠はよく考えて、覚悟を持って!
というたとえでシングルマザーなどの
選択を否定するものではありません。)
3.妊娠しただけでは喜ばない。
安易に他人に言わない。
妊娠が非常に初期に
診断されるようになってから、
妊娠初期の流産が15%以上と
非常に多いことがわかりました。
最低でも妊娠4ヶ月に入るまでは
手放しで喜んではいけません。
職場で仕事を軽くしてもらいたい
と上司にお願いするなど
重要な時だけ人に言いましょう。
出来ることは赤ちゃんを
信じてあげることだけ。
また、運悪く15%に入っても、
あなたのせいじゃありません。
不必要に自分を責めないでくださいね。
4.神様から授かったら、
それがどんな赤ちゃんでも、
あなたの赤ちゃんです。
この世に完全に
正常な人間なんていません。
重いものから軽いものまで
いろんな障害を持って
生まれてくる赤ちゃんもたくさんいます。
妊娠中に診断できる異常はごく一部。
中には幼児になってから
わかる異常もあります。
誰しも自分の赤ちゃんが正常だ
という保証のもと、
出産することなんて出来ません。
親になるということは、
どんな赤ちゃんが生まれても
自分の子供として受け入れることです。
5.産む、産まないは
自分たち夫婦で決めましょう。
とはいえ、妊娠中に赤ちゃんの異常や、
もしかしたら異常があるかもしれない
というサインがあると
主治医に告げられるかもしれません。
それが中期(妊娠21週まで)であれば、
望んだ妊娠であっても
異常の程度によっては中絶という
選択肢が出て来る場合もありますが、
あくまでも夫婦二人で
よく話し合って決めましょう。
価値観や考え方は人それぞれ。
大事なことは責任を持って
自分たちで決めましょう。
(大事なことを責任を持って
決められる大人になってから妊娠しましょう。)
また、このことについては
妊娠前から二人で話し合っておくべきです。
6.かかりつけ医をもちましょう。
当然ですが、ちゃんと
妊婦健診を受けましょう。
きちんと初期に超音波で
予定日を決めること、HIV、B型肝炎、
血液型、梅毒などの
初期検査を受けることは、
妊娠中に管理方針を決めるのに
後々重要であったり、
あなたの赤ちゃんを守ったり
するために必要です。
また妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)
の早期発見には欠かせません。
もしあなたにお金がなくても、
自治体が発行する母子手帳には
最低限の妊婦健診を受けるための
チケットがついていますし、
分娩費用も援助してくれる制度があります。
また、産科医不足から
お産を出来る場所が限られています。
妊娠が分かったら、病院などに
早めに問い合わせてお産をする場所を
確保しましょう。
里帰りしようなどと思っていても、
受け入れてくれる場所がないかもしれません。
7.赤ちゃんは全ての運命を
あなたに預けていることを忘れないで。
赤ちゃんは栄養や酸素など、
生きて成長するために必要なものを
全てあなたに依存しています。
お母さんが煙草やお酒など
赤ちゃんにとって毒となるものを
摂取すると、胎盤を通して
赤ちゃんに移行します。
体型を気にして、妊娠中に
ダイエットをするなどはもってのほか。
(妊娠前に標準的な体重だった人は
9~12キロ体重を増やさなくてはいけません。)
煙草が我慢できないような人は、
お母さんになる資格はありません。
また、「出産したら遊べなくなるから」
と旅行をするのもいいですが、
何かあっても後悔しない程度に。
旅先で何かあっても
すぐに診てくれるところがあるかは最低確認を。
おなかの赤ちゃんのために
時には自己犠牲を払うことも
覚悟の上妊娠しましょう。
8.赤ちゃんが完全に元気であるか
分かる方法はありません。
胎児心拍のモニターや超音波など、
赤ちゃんが元気であるか評価する
検査はありますが、
どれも完全ではありません。
予定日を目前にお腹の中で
突然死をしてしまう赤ちゃんもいます。
もし動きが少ないと思ったら病院へ。
無事に産まれるまでお母さんも
赤ちゃんも安心できないのが
妊娠なのです。
毎年5000人以上の赤ちゃんが
お産の間際や生まれてすぐに
死亡しています。
また、脳性麻痺になる
赤ちゃんがいますが、その90%は
分娩前にすでに原因があり、分娩を機に
脳性麻痺になる赤ちゃんは
わずか10%であることも知っておきましょう。
9.出産は出来うる限り
安全な場所でしましょう。
妊娠経過にどれだけ異常がなくとも、
出産の時に赤ちゃんやお母さんが
急変することは誰にでもありえます。
専門家が考える安全な場所とは、
緊急時に、高次の医療機関
(産科医と新生児医と麻酔医が揃っていて、
帝王切開や未熟児医療ができる体制)か、
そこへすぐ搬送できるくらいの
近さの産院です。
部屋がきれいだから、
ご飯がおいしいから、
好きな姿勢で産めるから、
上の子を立ち会わせたいから・・
そんな理由で緊急時の安全性が
劣る産院を選ぶのはおすすめしません。
もちろん、納得の上でなら
構いませんけれども。
お産をなめてはいけませんよ。
(残念ながら現在産科医不足のため、
妊婦さん全員が安全性の高い病院を
選ぶとパンクしてしまいます。
だから、リスクの低い妊婦さんには
高次の医療機関ではなく
開業の産婦人科を選んでもらわないと
いけない場合も多いです。
でも、最低でも産婦人科医
立会いの下お産しましょう。)
10.下から産んでも、
お腹から産んでも、あなたはお母さん。
人によっては骨盤位(逆子)などの
理由ではじめから帝王切開を
しないといけない人もいます。
また、陣痛が来て頑張っても、
下から産まれなくて帝王切開を
しないといけない人もいます。
どんな出産になっても、
あなたが身を削って赤ちゃんを
産んだことには変わりありません。
帝王切開で産むと
子供の性格が悪くなるとか、
親子の愛情が無くなるとかいう
悪意に満ちた色々な妄説に
惑わされないで。
あなたと赤ちゃんにとって
一番安全な方法でお産をしましょう。
11.妊娠・出産は一つとして
同じものはありません。
妊娠・出産を経験すると、
自分が何でも知ってる気に
なってしまう人がいます。
年配のご婦人で
「私のときはこうだったわよ」
のように先輩面をする人もよくいますよね・・
でも、一つとして同じ
妊娠・出産はありません。
同じ人が次にまた妊娠しても、
同じようになるとは限りません。
自分の経験を別の人や
別の妊娠にあてはめないようにしましょう。
LUPO先生(宋美玄先生)の
話が直接聞きたいっていう人は、
ここに行ってね!
第54回医療制度研究会 講演会開催のお知らせ
演題:「きちんと知りたい妊娠の心得11カ条
-いつかお母さんになるあなたへ-」
講師:宋美玄氏(川崎医科大学産婦人科講師)
司会:本田宏氏(埼玉県済生会栗橋病院副院長、
医療制度研究会副理事長)
日時:平成21年3月8日(日)
午後2時~4時(受付午後1時30分~)
場所:東京都港区白金5-9-1 北里研究所病院 3階セミナー室
交通機関:地下鉄 日比谷線「広尾」駅 1・2番出口 徒歩12分
南北線 三田「白銀高輪」駅 3番出口 徒歩12分
JR線 田町駅三田方面出口より タクシーで15分
参加費:1,000円 学生・研修医は無料
参加ご希望の方は、お名前、御所属先、職種、ご連絡先をご記入の上、
下記宛ファックス、又はE-mailにてお申込み下さい。(事務局 坂詰清)
締切りは3月6日(金)まで。
E-mail: zumechan@aol.com
FAX:022-796-6270
主催:NPO法人医療制度研究会
http://www.iryoseido.com
ブログランキングの応援もよろしくね!
↓ ↓ ↓

スポンサーサイト
県立延岡病院で、医師が6人も
退職するみたいっすね。
今の時代、医局の力なんて、
そんなに大きくないのに。
医師が撤退するのは医局のせいだ。
医局が悪いんだ。
という論調は、
はっきり言って間違いです。
病院から医師が出て行くのは、
病院側の問題も大きいんですよ。
特に、県立延岡病院の場合は、
ずっと前から、医師の労働環境が
悪いから改善してくれ。
って言っているにも関わらず、
病院側は、対応していませんから。
それで医者が辞めたら、
医師や医局の責任ではないでしょ。
それって、病院側の責任でしょ。
たしかに、このブログでも何回も
書いていますけど。
日本の医師数は少ないですよ。
他の先進国と比べたら。
でも、医師の数自体は
増えているんですよ。
少しずつですけどね。
医局の力は衰えたけど、
まだ地方の病院に一定の医師を
派遣する能力は持っています。
ただ、医局に属する
医師の数が減ったから、
医師に対する待遇の悪い病院から
医師を引き上げている。
というのが現実です。
医師の数が少ないんだから。
今までどおりの病院全てに、
医師を派遣する事は不可能ですよね。
物理的に。
だから、医師への待遇の悪い病院には
医師を送らないで。
待遇の良い病院から派遣していく。
というやり方は、普通ですよ。
医師の待遇というのは、
単に給料の事だけではありません。
医師のやりがいだとか、
働きやすさだとか。
医師から改善の声が上がった時に、
どれだけ意見を聞いてくれるのか。
とか。
そういった要素も
結構大きいと思います。
にも関わらず、都合が悪くなったら、
医師個人や医局の責任にする病院。
そんな病院に、これから来たい、
っていう医師は少ないでしょうね。
延岡病院医師確保問題
■“患者不在”の
派遣協議労働環境整備難航
3月末までに医師6人が
退職の意向を示している
県立延岡病院(楠元志都生院長)の
後任医師確保が難航している。
背景には、同病院の過酷な
労働環境に対する派遣元の
医局の不満や、医局の複雑な
内部事情がある。
医師がいなくなれば
最も困るのは患者だが、
派遣協議は医師が働く
環境整備に議論が集中し、
“患者不在”のまま進んでいる。
医師が退職すれば、4月以降、
同病院では腎臓内科と
神経内科が休診に追い込まれる。
腎臓内科の患者は、心臓、
肝臓病などとの
合併症患者がほとんど。
年間の患者数約200人の
およそ7割が救急患者だが、
休診になればこの受け入れが
完全にストップする。
県北地区にはほかに
対応できる病院がないため、
急患は宮崎市や県外の病院に
約2時間かけて
搬送されることになる。
延岡市腎臓病患者会の
岩田数馬会長(55)は
「(医師不在で)どんな状況になるか
非常に不安だ。
万が一という事態があり得る」
と懸念する。
神経内科では、年間約250人に
上る脳梗塞(こうそく)患者に
対応できなくなる。
このため、両内科に入院している
患者約40人は、3月末までに
宮崎市などの病院への
転院を余儀なくされる。
両内科には、延岡病院を
関連病院と位置づける
宮大医学部に4つある
内科の医局が医師を
派遣してきた。
医師確保について、
ある医局関係者は
「内科全体で前向きに
話し合っている。
早く結論を出したい」
と説明する。
しかし、派遣協議は難航。
延岡市内には深夜帯
(午後11時―午前7時)に
軽症患者を診る医療機関がなく、
本来は重症の救急患者が
対象の同病院の当直医が
受け入れているため、
夜間当直を輪番で担う
医師の負担が重いことも一因だ。
近年は新医師臨床研修制度の
影響で同病院の医師総数が
減っていることから、
医師1人当たりの当番回数が増え、
昨秋には、宮大が医局に戻す
予定の腎臓内科医が
過労で倒れた経緯もある。
内科医局関係者は
「延岡病院は労働環境が悪く、
10年前から県や病院に
待遇改善を求めてきた。
が、聞き入れてもらえなかった。
それでも医師を派遣してきたが、
今は誰も行きたがらない」
と明かす。
ただ、当の内科医局が
医師を相次いで引き揚げたことが
労働環境悪化に
つながっている事実もある。
同大は今回の6人中3人のほか、
昨年4月以降だけでも
消化器系内科医1人と
腎臓内科医1人を
大学に戻したため、
消化器系内科は休診となった。
後任医師が決まらない一方で、
内科医局は民間病院には
医師を派遣している。
ある関係者は
「大学内のほかの医局や、
ほかの大学の医局なら、
民間病院の医師を減らしてでも
医師不足の公立病院に
派遣させる」
と内科医局の対応に
納得がいかない様子だ。
既にアルバイト医師の派遣、
医療秘書採用などで
医師の負担軽減策を
図っている県病院局は
「九州内の大学に独自に
医師派遣を要請しているが、
厳しい状況。
あとは(宮崎)大学からの
返事を待つだけだ」
と同大の対応を見守っている。
『2009年2月8日:宮崎日日新聞』
本文にも書いてある通り、
10年以上前から医師の待遇改善を
要求している。
それにも関わらず、何の対応もしない、
過労で医師が倒れるような病院。
こんな病院で働きたいと思う
医師がいると思うんでしょうか。
医局っていうのは、大事な医師達を
預かっているところですよ。
そんな病院に大事な医師を
派遣したい医局なんて
なくて当然です。
医局が医師を派遣してくれないから、
医師が減るのは医局のせいだ。
なんて言っている病院も病院ですが、
その意見を鵜呑みにして
記事にする新聞も同罪ですね。
ちなみに、県立延岡病院は、
病院医局から院長が辞職勧告を
受けたりしていますし。
98年の開設時から
救急救命センターの看護師数が
不足しているのに、
嘘の申請書を出し、麻酔科医が
辞職しても専任の医師が存在する
と誤摩化していた病院です。
前にも同じような事があった病院。
言い方悪いけど、
「前科」があるんですよ。
証拠として、県立延岡病院関係の
過去の記事を出してみましょうか。
[余響]宮崎県立延岡病院の
麻酔医一斉退職
地域医療のあり方考える契機に
西日本新聞社
2003.03.12 西部夕刊 7頁
大分医科大から派遣されていた
麻酔医五人全員が一斉退職する
という異常事態に直面した
宮崎県立延岡病院(延岡市)。
応援医一人しかいなくなった
救命救急センターの
取材をしてから、救急車の
サイレンを聞くたび、
「大事にならなければいいが」
と胸が締めつけられる。
麻酔医たちによると、
救急体制の充実を病院幹部に
再三具申したが、
受け入れられなかった。
だから、地域医療の向上を願って、
退職という強硬手段に出たという。
県立延岡病院の
麻酔医5人辞表提出
院長、副院長の辞任要求
医局会 /宮崎 毎日新聞
02年12月14日
延岡市の県立延岡病院の
麻酔科の医師5人が今月末での
辞表を提出している問題で、
同病院の医師で組織する
医局会(金山壽一会長、64人)は、
本田正之院長と児玉英昭副院長の
辞任を求めた要望書を
県と院長に提出した。
【椎葉昭夫、奥田伸一】
◇対応への不信隠さず
13日に延岡市で会見した
医局会の落合隆志外科部長は
要望した理由を
「県も病院も今回の事態に
至った経緯を何も説明していない」
と話し「対応次第では別に
退職する医師が今後出
てくるかも知れない」
と県、病院側への不信感を
隠さなかった。
麻酔科医の5人は年明けからの
就職先が決定しているという。
落合部長ら医局会は
「麻酔科問題はこの5月からだが、
病院の改善問題は
以前から出されていたようだ。
県と病院幹部の対応では
麻酔科医の撤退はやむを得ない」
としている。
また、医局会は本田院長と県に
質問状も提出。
院長には麻酔科医の
退職に至った経緯と後任人事の
説明を求め、県には今回の事態に
対しての認識や今後の対応、
医局会との意見交換の場の
設置を要望した。
ヨーク考えて04年には
前知事まで頭を下げたのですが、
現状はこの通りです。
一度ならず、二度も同じような事を
繰り返す病院に、
更に医師を派遣する医局が
あるんでしょうかねー。
大学の医局に頼るのは
無理なんですよ。
ずーっと前から労働条件悪い
って言ってるのに変らない。
じゃー、しょうがないですよ。
医者が来なくなっても。
患者不在ってなんですか?
じゃー、医者にひどい労働条件で
働きつづけろって事ですかね。
1年くらい前の新聞記事ですが。
延岡の選挙区の県議会議員は、
東国原知事に、地方への
医師の強制配置を
法律化するように、陳情した。
と書いてあったそうです。
どうやら、悪いのは病院だけ、
って話ではないようですね。
県立延岡病院の詳しい話は、
Yosyan先生のブログも参考にしてね!
『宮崎県立延岡病院』
『何処も同じ論説委員』
誰のせいで、日本の医療は
崩壊しているんでしょうかねー。
→
誰が日本の医療を殺すのか―「医療崩壊」の知られざる真実
ブログランキングの応援もよろしくね!
↓ ↓ ↓

退職するみたいっすね。
今の時代、医局の力なんて、
そんなに大きくないのに。
医師が撤退するのは医局のせいだ。
医局が悪いんだ。
という論調は、
はっきり言って間違いです。
病院から医師が出て行くのは、
病院側の問題も大きいんですよ。
特に、県立延岡病院の場合は、
ずっと前から、医師の労働環境が
悪いから改善してくれ。
って言っているにも関わらず、
病院側は、対応していませんから。
それで医者が辞めたら、
医師や医局の責任ではないでしょ。
それって、病院側の責任でしょ。
たしかに、このブログでも何回も
書いていますけど。
日本の医師数は少ないですよ。
他の先進国と比べたら。
でも、医師の数自体は
増えているんですよ。
少しずつですけどね。
医局の力は衰えたけど、
まだ地方の病院に一定の医師を
派遣する能力は持っています。
ただ、医局に属する
医師の数が減ったから、
医師に対する待遇の悪い病院から
医師を引き上げている。
というのが現実です。
医師の数が少ないんだから。
今までどおりの病院全てに、
医師を派遣する事は不可能ですよね。
物理的に。
だから、医師への待遇の悪い病院には
医師を送らないで。
待遇の良い病院から派遣していく。
というやり方は、普通ですよ。
医師の待遇というのは、
単に給料の事だけではありません。
医師のやりがいだとか、
働きやすさだとか。
医師から改善の声が上がった時に、
どれだけ意見を聞いてくれるのか。
とか。
そういった要素も
結構大きいと思います。
にも関わらず、都合が悪くなったら、
医師個人や医局の責任にする病院。
そんな病院に、これから来たい、
っていう医師は少ないでしょうね。
延岡病院医師確保問題
■“患者不在”の
派遣協議労働環境整備難航
3月末までに医師6人が
退職の意向を示している
県立延岡病院(楠元志都生院長)の
後任医師確保が難航している。
背景には、同病院の過酷な
労働環境に対する派遣元の
医局の不満や、医局の複雑な
内部事情がある。
医師がいなくなれば
最も困るのは患者だが、
派遣協議は医師が働く
環境整備に議論が集中し、
“患者不在”のまま進んでいる。
医師が退職すれば、4月以降、
同病院では腎臓内科と
神経内科が休診に追い込まれる。
腎臓内科の患者は、心臓、
肝臓病などとの
合併症患者がほとんど。
年間の患者数約200人の
およそ7割が救急患者だが、
休診になればこの受け入れが
完全にストップする。
県北地区にはほかに
対応できる病院がないため、
急患は宮崎市や県外の病院に
約2時間かけて
搬送されることになる。
延岡市腎臓病患者会の
岩田数馬会長(55)は
「(医師不在で)どんな状況になるか
非常に不安だ。
万が一という事態があり得る」
と懸念する。
神経内科では、年間約250人に
上る脳梗塞(こうそく)患者に
対応できなくなる。
このため、両内科に入院している
患者約40人は、3月末までに
宮崎市などの病院への
転院を余儀なくされる。
両内科には、延岡病院を
関連病院と位置づける
宮大医学部に4つある
内科の医局が医師を
派遣してきた。
医師確保について、
ある医局関係者は
「内科全体で前向きに
話し合っている。
早く結論を出したい」
と説明する。
しかし、派遣協議は難航。
延岡市内には深夜帯
(午後11時―午前7時)に
軽症患者を診る医療機関がなく、
本来は重症の救急患者が
対象の同病院の当直医が
受け入れているため、
夜間当直を輪番で担う
医師の負担が重いことも一因だ。
近年は新医師臨床研修制度の
影響で同病院の医師総数が
減っていることから、
医師1人当たりの当番回数が増え、
昨秋には、宮大が医局に戻す
予定の腎臓内科医が
過労で倒れた経緯もある。
内科医局関係者は
「延岡病院は労働環境が悪く、
10年前から県や病院に
待遇改善を求めてきた。
が、聞き入れてもらえなかった。
それでも医師を派遣してきたが、
今は誰も行きたがらない」
と明かす。
ただ、当の内科医局が
医師を相次いで引き揚げたことが
労働環境悪化に
つながっている事実もある。
同大は今回の6人中3人のほか、
昨年4月以降だけでも
消化器系内科医1人と
腎臓内科医1人を
大学に戻したため、
消化器系内科は休診となった。
後任医師が決まらない一方で、
内科医局は民間病院には
医師を派遣している。
ある関係者は
「大学内のほかの医局や、
ほかの大学の医局なら、
民間病院の医師を減らしてでも
医師不足の公立病院に
派遣させる」
と内科医局の対応に
納得がいかない様子だ。
既にアルバイト医師の派遣、
医療秘書採用などで
医師の負担軽減策を
図っている県病院局は
「九州内の大学に独自に
医師派遣を要請しているが、
厳しい状況。
あとは(宮崎)大学からの
返事を待つだけだ」
と同大の対応を見守っている。
『2009年2月8日:宮崎日日新聞』
本文にも書いてある通り、
10年以上前から医師の待遇改善を
要求している。
それにも関わらず、何の対応もしない、
過労で医師が倒れるような病院。
こんな病院で働きたいと思う
医師がいると思うんでしょうか。
医局っていうのは、大事な医師達を
預かっているところですよ。
そんな病院に大事な医師を
派遣したい医局なんて
なくて当然です。
医局が医師を派遣してくれないから、
医師が減るのは医局のせいだ。
なんて言っている病院も病院ですが、
その意見を鵜呑みにして
記事にする新聞も同罪ですね。
ちなみに、県立延岡病院は、
病院医局から院長が辞職勧告を
受けたりしていますし。
98年の開設時から
救急救命センターの看護師数が
不足しているのに、
嘘の申請書を出し、麻酔科医が
辞職しても専任の医師が存在する
と誤摩化していた病院です。
前にも同じような事があった病院。
言い方悪いけど、
「前科」があるんですよ。
証拠として、県立延岡病院関係の
過去の記事を出してみましょうか。
[余響]宮崎県立延岡病院の
麻酔医一斉退職
地域医療のあり方考える契機に
西日本新聞社
2003.03.12 西部夕刊 7頁
大分医科大から派遣されていた
麻酔医五人全員が一斉退職する
という異常事態に直面した
宮崎県立延岡病院(延岡市)。
応援医一人しかいなくなった
救命救急センターの
取材をしてから、救急車の
サイレンを聞くたび、
「大事にならなければいいが」
と胸が締めつけられる。
麻酔医たちによると、
救急体制の充実を病院幹部に
再三具申したが、
受け入れられなかった。
だから、地域医療の向上を願って、
退職という強硬手段に出たという。
県立延岡病院の
麻酔医5人辞表提出
院長、副院長の辞任要求
医局会 /宮崎 毎日新聞
02年12月14日
延岡市の県立延岡病院の
麻酔科の医師5人が今月末での
辞表を提出している問題で、
同病院の医師で組織する
医局会(金山壽一会長、64人)は、
本田正之院長と児玉英昭副院長の
辞任を求めた要望書を
県と院長に提出した。
【椎葉昭夫、奥田伸一】
◇対応への不信隠さず
13日に延岡市で会見した
医局会の落合隆志外科部長は
要望した理由を
「県も病院も今回の事態に
至った経緯を何も説明していない」
と話し「対応次第では別に
退職する医師が今後出
てくるかも知れない」
と県、病院側への不信感を
隠さなかった。
麻酔科医の5人は年明けからの
就職先が決定しているという。
落合部長ら医局会は
「麻酔科問題はこの5月からだが、
病院の改善問題は
以前から出されていたようだ。
県と病院幹部の対応では
麻酔科医の撤退はやむを得ない」
としている。
また、医局会は本田院長と県に
質問状も提出。
院長には麻酔科医の
退職に至った経緯と後任人事の
説明を求め、県には今回の事態に
対しての認識や今後の対応、
医局会との意見交換の場の
設置を要望した。
ヨーク考えて04年には
前知事まで頭を下げたのですが、
現状はこの通りです。
一度ならず、二度も同じような事を
繰り返す病院に、
更に医師を派遣する医局が
あるんでしょうかねー。
大学の医局に頼るのは
無理なんですよ。
ずーっと前から労働条件悪い
って言ってるのに変らない。
じゃー、しょうがないですよ。
医者が来なくなっても。
患者不在ってなんですか?
じゃー、医者にひどい労働条件で
働きつづけろって事ですかね。
1年くらい前の新聞記事ですが。
延岡の選挙区の県議会議員は、
東国原知事に、地方への
医師の強制配置を
法律化するように、陳情した。
と書いてあったそうです。
どうやら、悪いのは病院だけ、
って話ではないようですね。
県立延岡病院の詳しい話は、
Yosyan先生のブログも参考にしてね!
『宮崎県立延岡病院』
『何処も同じ論説委員』
誰のせいで、日本の医療は
崩壊しているんでしょうかねー。
→
誰が日本の医療を殺すのか―「医療崩壊」の知られざる真実
ブログランキングの応援もよろしくね!
↓ ↓ ↓

私が大嫌いな「たらい回し」
という言葉が、今だにマスコミでは
連呼されていますけど。
一応、総務省も「たらい回し防止策」
みたいのを作ろうとしているようです。
総務省が、患者の容体に応じた
搬送先の医療機関リストなどを
盛り込んだ「搬送・受け入れ基準」の
策定を都道府県に
義務付ける方針。
だそうですわ。
はっきり言って、根本的な解決からは
程遠いんですよね、これ。
まあ、やらないよりはましだけど。
病院が患者を受け入れ出来ない。
この一番の原因は、
「キャパシティ不足」。
ですよ。
医師の数が足りない。
ベッドの数が足りない。
患者の数が多すぎる。
だから、医者や他の医療スタッフが、
今いる患者を診るのに手一杯で、
他から来る新たな患者を
受け入れる事ができない。
だから、別の病院で診てもらって下さい。
と言っているだけなんですよ。
病院は。
医師がいない。
金もないから、医師も雇えないし、
他のスタッフも雇えない。
というのが、根本的な原因なので。
これを解決するしか道はありません。
結局、受け入れる病院を決めたんだから。
救急車の役割は、
そこまで患者を運ぶだけ。
その病院に患者を入れなかったら、
それは病院の責任ですよ。
って言うだけの話ですよね。
結局、また医療の現場である
病院に責任を丸投げする策ですか。
この総務省のやり方は。
一言で言うと「総務省の責任逃れ」でしかないですね、これ。
ネタ元は、Yosyan先生の
「消防庁の考え」
からです。
いつもお世話になっております。
総務省、搬送先リスト策定義務化
急患受け入れを分散
医療機関による救急搬送患者の
受け入れ拒否問題の改善に向け、
総務省消防庁は5日開かれた
有識者検討会で、
患者の容体に応じた搬送先の
医療機関リストなどを盛り込んだ
「搬送・受け入れ基準」の策定を
都道府県に義務付ける
方針を示し、了承された。
9日の消防審議会答申を経て、
消防法改正案に盛り込み、
今国会への提出を目指す。
改正法が成立すれば年内にも施行、
2009年度中に各都道府県に
基準策定を促す。
搬送先リストをあらかじめ
定めておくことで、救急隊員が
円滑に搬送先を選定できるほか、
救命救急センターなど
一部医療機関への急患の
集中を分散させ、「たらい回し」の
発生を抑制する。
また遅延傾向が続く
搬送時間の短縮にもつなげる。
搬送先リストには、例えば
(1)心肺停止状態なら
救命救急センター
(2)重症の脳疾患はA病院
(3)軽症の心疾患はB病院
-など、症状の種類と程度に応じた
具体的な医療機関名を載せる。
『2009.2.5:付共同通信(47NEWS)』
Yosyan先生も言っていますけど。
こんなの、とっくの昔からやってますから。
何を今更、っていうレベルの話ですわ。
だけど、患者の数が多すぎて、
医師の数もベッドの数も足りなくて。
病院で患者を受け入れる事が出来ない。
っていうのが事実なんですけどねー。
そもそも、原因の解決になってないから。
総務省っていうのは、
消防とか救急車とか、
そういうのを管轄しているんですけど。
患者受け入れ不能問題の
原因の一つは、
「患者の数が多い」って事です。
救急車の要請数は、年々増えて、
患者の数もどんどん多くなっていますから。
それを減らす、っていうのが
一つの解決策ですよ。
総務省が出来る事で
一番効果があるのは、
「救急車の有料化」ですよ。
はっきり言って。
重症患者からは、料金を取らないで、
軽症患者からは救急車の料金を取る。
これだけで、軽症患者は
大幅に減りますよ。
まあ、値段にもよりますけどね。
500円とか、1000円とか。
タクシー代よりも安い値段なら
意味ないですけど。
一回に1万円とか。
距離によっては、もっと高いとか。
その位の値段にすれば、
普通の人は、救急車を
簡単には呼びませんよ。
軽症患者の場合は。
ま、大金持ちは別なんでしょうけど。
重症患者からは料金を徴収しない。
という事であれば、命を金で買う。
というような批判は当たりませんからね。
総務省がすぐにでもやるべきことは、
救急車や救急隊の責任を
病院に押し付ける事ではなくて。
救急車を要請する
患者の数を減らす事ですよ。
救急車の有料化は、総務省にしか
出来ない事なんですから。
これだけ、「たらい回し」という名の
「患者受け入れ不能」が
問題になっているんだから。
早くやれば良いのにね。
まあ、今回のやり方も、
やりようによっては良いんですよ。
その地域の「最後の砦」
とも言える病院を作っておく。
それ自体は悪い事ではありません。
ただ、そういう病院には、
たくさんの重症患者が来るんですから。
たくさんの医師や医療スタッフ、
それに機材も必要です。
その為には、お金がかかるから。
そういう病院には、補助金を出す。
もしくは、救急医療をやっても、
赤字にならないように、
診療報酬を変更する。
要するに、戦力の集中。
別の言い方をすれば、
「最後の砦」となる病院に
金と人を集中する。
そして、重症患者を
一手に引き受けてもらう。
というやり方自体は、
間違いではないと思います。
ただ、そうなると、
その病院に今以上に患者が来て。
結局は、あまり変わらない。
というような状態になりかねないので。
軽症の患者は、
そういう病院では受け入れない。
その代わり、地域の医師会等が、
責任をもって一次救急を行う。
もちろん、そのために補助金等の
必要なお金は出す。
というような、二段構えであれば、
良いのかな、とは思いますよ。
個人的には。
ただ、今回のやり方は。
金も人も出しませんよ。
ただ、病院に責任だけは取ってもらいます。
という事ですよね、ようするに。
総務省としては、責任回避が出来るから
それで良いのかもしれませんがね。
まあ、「搬送・受け入れ基準」を作る。
っていう事自体も、
駄目ってわけではないのですけど。
本当に、それは
病院が患者を受け入れられない。
という事の解決策に
なっているのでしょうか。
まちから病院がなくなったら困る、
って人はこれを読んでね!
→まちの病院がなくなる!?―地域医療の崩壊と再生
ブログランキングの応援もよろしくね!
↓ ↓ ↓

という言葉が、今だにマスコミでは
連呼されていますけど。
一応、総務省も「たらい回し防止策」
みたいのを作ろうとしているようです。
総務省が、患者の容体に応じた
搬送先の医療機関リストなどを
盛り込んだ「搬送・受け入れ基準」の
策定を都道府県に
義務付ける方針。
だそうですわ。
はっきり言って、根本的な解決からは
程遠いんですよね、これ。
まあ、やらないよりはましだけど。
病院が患者を受け入れ出来ない。
この一番の原因は、
「キャパシティ不足」。
ですよ。
医師の数が足りない。
ベッドの数が足りない。
患者の数が多すぎる。
だから、医者や他の医療スタッフが、
今いる患者を診るのに手一杯で、
他から来る新たな患者を
受け入れる事ができない。
だから、別の病院で診てもらって下さい。
と言っているだけなんですよ。
病院は。
医師がいない。
金もないから、医師も雇えないし、
他のスタッフも雇えない。
というのが、根本的な原因なので。
これを解決するしか道はありません。
結局、受け入れる病院を決めたんだから。
救急車の役割は、
そこまで患者を運ぶだけ。
その病院に患者を入れなかったら、
それは病院の責任ですよ。
って言うだけの話ですよね。
結局、また医療の現場である
病院に責任を丸投げする策ですか。
この総務省のやり方は。
一言で言うと「総務省の責任逃れ」でしかないですね、これ。
ネタ元は、Yosyan先生の
「消防庁の考え」
からです。
いつもお世話になっております。
総務省、搬送先リスト策定義務化
急患受け入れを分散
医療機関による救急搬送患者の
受け入れ拒否問題の改善に向け、
総務省消防庁は5日開かれた
有識者検討会で、
患者の容体に応じた搬送先の
医療機関リストなどを盛り込んだ
「搬送・受け入れ基準」の策定を
都道府県に義務付ける
方針を示し、了承された。
9日の消防審議会答申を経て、
消防法改正案に盛り込み、
今国会への提出を目指す。
改正法が成立すれば年内にも施行、
2009年度中に各都道府県に
基準策定を促す。
搬送先リストをあらかじめ
定めておくことで、救急隊員が
円滑に搬送先を選定できるほか、
救命救急センターなど
一部医療機関への急患の
集中を分散させ、「たらい回し」の
発生を抑制する。
また遅延傾向が続く
搬送時間の短縮にもつなげる。
搬送先リストには、例えば
(1)心肺停止状態なら
救命救急センター
(2)重症の脳疾患はA病院
(3)軽症の心疾患はB病院
-など、症状の種類と程度に応じた
具体的な医療機関名を載せる。
『2009.2.5:付共同通信(47NEWS)』
Yosyan先生も言っていますけど。
こんなの、とっくの昔からやってますから。
何を今更、っていうレベルの話ですわ。
だけど、患者の数が多すぎて、
医師の数もベッドの数も足りなくて。
病院で患者を受け入れる事が出来ない。
っていうのが事実なんですけどねー。
そもそも、原因の解決になってないから。
総務省っていうのは、
消防とか救急車とか、
そういうのを管轄しているんですけど。
患者受け入れ不能問題の
原因の一つは、
「患者の数が多い」って事です。
救急車の要請数は、年々増えて、
患者の数もどんどん多くなっていますから。
それを減らす、っていうのが
一つの解決策ですよ。
総務省が出来る事で
一番効果があるのは、
「救急車の有料化」ですよ。
はっきり言って。
重症患者からは、料金を取らないで、
軽症患者からは救急車の料金を取る。
これだけで、軽症患者は
大幅に減りますよ。
まあ、値段にもよりますけどね。
500円とか、1000円とか。
タクシー代よりも安い値段なら
意味ないですけど。
一回に1万円とか。
距離によっては、もっと高いとか。
その位の値段にすれば、
普通の人は、救急車を
簡単には呼びませんよ。
軽症患者の場合は。
ま、大金持ちは別なんでしょうけど。
重症患者からは料金を徴収しない。
という事であれば、命を金で買う。
というような批判は当たりませんからね。
総務省がすぐにでもやるべきことは、
救急車や救急隊の責任を
病院に押し付ける事ではなくて。
救急車を要請する
患者の数を減らす事ですよ。
救急車の有料化は、総務省にしか
出来ない事なんですから。
これだけ、「たらい回し」という名の
「患者受け入れ不能」が
問題になっているんだから。
早くやれば良いのにね。
まあ、今回のやり方も、
やりようによっては良いんですよ。
その地域の「最後の砦」
とも言える病院を作っておく。
それ自体は悪い事ではありません。
ただ、そういう病院には、
たくさんの重症患者が来るんですから。
たくさんの医師や医療スタッフ、
それに機材も必要です。
その為には、お金がかかるから。
そういう病院には、補助金を出す。
もしくは、救急医療をやっても、
赤字にならないように、
診療報酬を変更する。
要するに、戦力の集中。
別の言い方をすれば、
「最後の砦」となる病院に
金と人を集中する。
そして、重症患者を
一手に引き受けてもらう。
というやり方自体は、
間違いではないと思います。
ただ、そうなると、
その病院に今以上に患者が来て。
結局は、あまり変わらない。
というような状態になりかねないので。
軽症の患者は、
そういう病院では受け入れない。
その代わり、地域の医師会等が、
責任をもって一次救急を行う。
もちろん、そのために補助金等の
必要なお金は出す。
というような、二段構えであれば、
良いのかな、とは思いますよ。
個人的には。
ただ、今回のやり方は。
金も人も出しませんよ。
ただ、病院に責任だけは取ってもらいます。
という事ですよね、ようするに。
総務省としては、責任回避が出来るから
それで良いのかもしれませんがね。
まあ、「搬送・受け入れ基準」を作る。
っていう事自体も、
駄目ってわけではないのですけど。
本当に、それは
病院が患者を受け入れられない。
という事の解決策に
なっているのでしょうか。
まちから病院がなくなったら困る、
って人はこれを読んでね!
→まちの病院がなくなる!?―地域医療の崩壊と再生
ブログランキングの応援もよろしくね!
↓ ↓ ↓

鳥取県では救急が
壊滅しそうなんですが。
今のところ全国ニュースには
なっていないようですね。
鳥取大学医学部付属病院の
救急専属医、四人が
三月末で全員退職するそうですよ。
地方の病院で、内科医が
数人辞めるとか。
24時間救急ができなくなりました。
っていう話だったら、ここ数年で
いやってほど聞きましたが。
さすがに、大学病院の救急で、
教授含め全員辞める。
っていうのは、全国ニュースに
なっても良いネタだと思うんですが。
鳥取県なら、そんなに
インパクトないって事なんでしょうか。
鳥大医学部付属病院
4月以降救急専属医不在に
中海圏域を中心に山陰両県の
救命救急医療を支える
鳥取大学医学部付属病院
(米子市西町)救急災害科の
八木啓一教授(54)ら
救急専属医四人が三月末で
全員退職し、四月以降、
同院の救急専属医が
不在となる期間が生じる
可能性もあることが三日、
山陰中央新報社の取材で分かった。
八木教授は
「医師流出と負担増の悪循環で
体力、気力ともに限界。
救急医療の窮状を
認識してほしいの思いもあり、
昨年末、辞表提出に踏み切った」
としている。
同科の救急専属医は、
八木教授と四十代の准教授、
卒後五、六年目の二人の
若手医師の四人。
三人が救急専門医の資格を持つ。
八木教授は二〇〇四年十月に
救命救急センターが
開設されて以降、
同センター長も務める。
同センターは、交通事故による
多発外傷や心停止など
最重症の三次救急患者を
年間約九百人受け入れている。
同科は、医学生への教育と
卒業後の臨床研修において
必須のコアカリキュラムとされる
救急医学の教育を担当。
さらに学外でも、県消防学校での
教育や県内各地での
救命講習などの役割を担う。
後任教授の確保について
豊島良太病院長は
「四月一日にすぐ着任できる
方向で検討している。
規則的には可能」と話す。
同病院長によると今回は
通常の公募でなく、病院側が
一人または複数の
候補者を指名し、受諾した
候補者を学内の選考委員会で
審査する異例の
ノミネート方式で選ぶ予定。
教授以外の救急専属医は
公募するが、確保のめどは
たっていない状況で
「万一、救急専属医不在が
生じれば、救命救急センターでの
応援経験がある他科の医師で
対応することになる」
という。
島根大学医学部付属病院
(出雲市塩冶町)でも〇八年七月、
救急部の坂野勉教授(57)が
辞表を提出しており、
三月末で退職する。
後任は未定だが、既に
後任教授の公募は終了しており
「教授不在期間は長くても
一カ月程度だと思う」(同教授)。
同院では四月以降も、
准教授と講師ら三人の
救急専属医は残る。
『山陰中央新報:2009.2.4』
私は鳥取周辺の事は
全くわからないのですが。
鳥取近辺の知り合いの
医師によると。
鳥取県には大きい病院(500床以上)
ってのは大学のみだそうですよ。
他の病院はないんです。
という事です。
だから、本来ならば3次救急は、
大学病院以外では不可能なんです。
その大学病院から、
救急医が全員撤退。
という事なので。
これは、結構衝撃的だと思うんですが。
東京なら、大学病院もいっぱいあるし。
それ以外の大きな病院も、
たくさんあるので。
一つの病院が救急撤退したとしても、
なんとかなりますよ。
きっと大騒ぎはすると思いますけどね。
もっと。
でも、この地域で唯一
と言っても良い大学病院から、
救急専門の医師が全員辞めた。
鳥取県の救急は壊滅するかも。
というのに、全然報道しないんですねー。
しかも、地味ーに隣の島根県でも、
救急部の教授辞表出してるし。
この地域、かなりやばいんじゃないw
そもそも。
>鳥大医学部付属病院
4月以降救急専属医不在に
教授ら救急専属医四人が
三月末で全員退職し
って。
4人で救急全部やろう、っていうのが
無理な話なんですよね。
そりゃあ、辞めるわな、普通。
教授含めて4人ですよ。
いったい、当直何回やってるんでしょうかね。
労働基準法違反どころか、
過労死認定基準の2倍くらい
働いているんじゃないでしょうか。
下の二人は、たぶん。
教授も4人しかいなかったら、
余裕で当直とか
やらされてるんだろーなー。
嫌ですねー。
大学教授にもなって、
救急当直やるなんて。
ただの寝当直でも、
出来ればやりたくないわー。
俺だったら。
明日になっても、ニュースにも
ならないのかなー。
鳥取の救急壊滅ネタ。
医療崩壊について知りたい人は、
これ読んでね!
→ 医療崩壊―「立ち去り型サボタージュ」とは何か
ブログランキングの応援もよろしくね!
↓ ↓ ↓

壊滅しそうなんですが。
今のところ全国ニュースには
なっていないようですね。
鳥取大学医学部付属病院の
救急専属医、四人が
三月末で全員退職するそうですよ。
地方の病院で、内科医が
数人辞めるとか。
24時間救急ができなくなりました。
っていう話だったら、ここ数年で
いやってほど聞きましたが。
さすがに、大学病院の救急で、
教授含め全員辞める。
っていうのは、全国ニュースに
なっても良いネタだと思うんですが。
鳥取県なら、そんなに
インパクトないって事なんでしょうか。
鳥大医学部付属病院
4月以降救急専属医不在に
中海圏域を中心に山陰両県の
救命救急医療を支える
鳥取大学医学部付属病院
(米子市西町)救急災害科の
八木啓一教授(54)ら
救急専属医四人が三月末で
全員退職し、四月以降、
同院の救急専属医が
不在となる期間が生じる
可能性もあることが三日、
山陰中央新報社の取材で分かった。
八木教授は
「医師流出と負担増の悪循環で
体力、気力ともに限界。
救急医療の窮状を
認識してほしいの思いもあり、
昨年末、辞表提出に踏み切った」
としている。
同科の救急専属医は、
八木教授と四十代の准教授、
卒後五、六年目の二人の
若手医師の四人。
三人が救急専門医の資格を持つ。
八木教授は二〇〇四年十月に
救命救急センターが
開設されて以降、
同センター長も務める。
同センターは、交通事故による
多発外傷や心停止など
最重症の三次救急患者を
年間約九百人受け入れている。
同科は、医学生への教育と
卒業後の臨床研修において
必須のコアカリキュラムとされる
救急医学の教育を担当。
さらに学外でも、県消防学校での
教育や県内各地での
救命講習などの役割を担う。
後任教授の確保について
豊島良太病院長は
「四月一日にすぐ着任できる
方向で検討している。
規則的には可能」と話す。
同病院長によると今回は
通常の公募でなく、病院側が
一人または複数の
候補者を指名し、受諾した
候補者を学内の選考委員会で
審査する異例の
ノミネート方式で選ぶ予定。
教授以外の救急専属医は
公募するが、確保のめどは
たっていない状況で
「万一、救急専属医不在が
生じれば、救命救急センターでの
応援経験がある他科の医師で
対応することになる」
という。
島根大学医学部付属病院
(出雲市塩冶町)でも〇八年七月、
救急部の坂野勉教授(57)が
辞表を提出しており、
三月末で退職する。
後任は未定だが、既に
後任教授の公募は終了しており
「教授不在期間は長くても
一カ月程度だと思う」(同教授)。
同院では四月以降も、
准教授と講師ら三人の
救急専属医は残る。
『山陰中央新報:2009.2.4』
私は鳥取周辺の事は
全くわからないのですが。
鳥取近辺の知り合いの
医師によると。
鳥取県には大きい病院(500床以上)
ってのは大学のみだそうですよ。
他の病院はないんです。
という事です。
だから、本来ならば3次救急は、
大学病院以外では不可能なんです。
その大学病院から、
救急医が全員撤退。
という事なので。
これは、結構衝撃的だと思うんですが。
東京なら、大学病院もいっぱいあるし。
それ以外の大きな病院も、
たくさんあるので。
一つの病院が救急撤退したとしても、
なんとかなりますよ。
きっと大騒ぎはすると思いますけどね。
もっと。
でも、この地域で唯一
と言っても良い大学病院から、
救急専門の医師が全員辞めた。
鳥取県の救急は壊滅するかも。
というのに、全然報道しないんですねー。
しかも、地味ーに隣の島根県でも、
救急部の教授辞表出してるし。
この地域、かなりやばいんじゃないw
そもそも。
>鳥大医学部付属病院
4月以降救急専属医不在に
教授ら救急専属医四人が
三月末で全員退職し
って。
4人で救急全部やろう、っていうのが
無理な話なんですよね。
そりゃあ、辞めるわな、普通。
教授含めて4人ですよ。
いったい、当直何回やってるんでしょうかね。
労働基準法違反どころか、
過労死認定基準の2倍くらい
働いているんじゃないでしょうか。
下の二人は、たぶん。
教授も4人しかいなかったら、
余裕で当直とか
やらされてるんだろーなー。
嫌ですねー。
大学教授にもなって、
救急当直やるなんて。
ただの寝当直でも、
出来ればやりたくないわー。
俺だったら。
明日になっても、ニュースにも
ならないのかなー。
鳥取の救急壊滅ネタ。
医療崩壊について知りたい人は、
これ読んでね!
→ 医療崩壊―「立ち去り型サボタージュ」とは何か
ブログランキングの応援もよろしくね!
↓ ↓ ↓

昨年、日本で最大級のがん治療施設、
国立がんセンターから、
常勤の麻酔科医10人のうち半数の5人が辞めました。
今の時代。
どこの地域でも医師不足ですから。
どこだかの病院で医師が減った。
なーんてのは、正直
聞き飽きていましたが。
さすがに、日本でもトップクラスの病院、
国立がんセンターで、
麻酔科医の半分が辞める
っていうのは、
尋常ではないですよね。
このニュースは、衝撃的でした。
一応、新しい先生を呼んで、
今は以前と同じペースくらいで、
手術を行っているようなんですが。
所詮、根本的な解決策をとった、
という訳ではないですから。
この状態がいつまで続くかわかりません。
『産科医療のこれから』っていうブログ。
このブログでも、何回も記事を引用
させていただいておりますが。
このブログだけ読めば、
今一番タイムリーな
日本の医療ニュースが
ほとんど全て把握できるだろう。
と言っても過言ではないほど、
素晴らしいブログです。
当然の事ながら、アクセス数なんかも
医師ブログの中では、日本でトップクラス。
医療ニュースを集める、
というブログの性質上、
著者の僻地の産科医先生の
個人的な感想や意見。
というのは少ないのですけどね。
特に、産科以外の事では。
今回は、麻酔科の話なんですけど、
珍しく、僻地の産科医先生の考えが
ブログに書いてありました。
なるほど、と思う面も多々あるので、
ここで引用させてもらいますね。
がんセンター 麻酔科問題の記事に関して
(投稿:by 僻地の産科医)
昨日、お送りした
『麻酔科医が連携し、がんセンター手術部門を再建』
の記事について、いろいろな意見がありました。
くらいふーたんさまの、
『サッカーと地域医療の部屋:確かに「再建」だ』
とか。
中には
「非常勤でこのまま頑張ったらどうかなぁ。」
なんて意見もありました。
常勤に示せるだけのプライオリティが
もはやがんセンターには
ないんじゃないか?
このまま私学に甘えては?
というご意見でしたけれど。
でもこの態勢は
持たないんじゃないかな?
というのがわたしの感想です。
まず、
宮下先生は潰れるんじゃないか
という心配をしています。
巨大なシステムエラーを、
一人の個人の努力と、個人的なツテで
ナントカしようとしているから。
一人で竹やり握ってB29に
立ち向かおうとしている
ようにしか見えないんです。
また変えようとしている人間は、
もう元気に中年以上に
なった方々(権限つき)
そう簡単に変えられません。
現場に近いコメディカルでも
人を変えるのは難しいのです。
現場から遠い役人さん、
しかも相当数のエリート様方を
現場の医師の力では変えられません。
それから、
「大学教授までお手伝い」
という記述をみてピンときました。
「バイト料、相当低いな!」ってこと。
「教授がやる」
「それなら、仕方がない。
医局員も頑張ろう」
とならざるをえないのを狙ってないかな?
他の会社だって、社長が他社の前の
どぶさらいを善意でしていたら
内心どうあれ、過労死寸前でアレ、
やらざるをえないでしょ?
そういうことなんだと思ったんです。
「結局お金か」と思われそうですけれど、
人間には限られた時間しかありません。
大学院生は、
「学費払って」
「大学病院でただ働きさせてもらってる」
立場であり、
・生活費
・学費
・医局費
・学会会員維持費
(専門医維持、あるいは専門医とるための)
を捻出しなければならず、
臨床(ただ働き)の合間にできた
わずかな時間の中から、
「卒業できるように研究も論文が
仕上がる程度には
しなくてはならない」
時間も多少残しつつ、
残った時間を家族のために
切り売りして、人がいいヤツは
断りきれずに当直増やして、
家にあんまり帰れなくって、
そんな馬鹿みたいな、
身体の切り売りみたいなことやっているんです。
人手は余っていないし、
時間も余ってない。
ちなみに保障もない。
(過労死しても、
労災を認められるとは思えず)
「バイト」代は自分の時間と
身体そのものの切り売りです。
だから「不当」に安いのは、
自分の大安売り。
そんなの長続きしないし、
私学の好意だっていっても、
教授だってこんな所抱えていることで、
大量脱局されることだって
ありえるわけですから、
かなり危ない橋を渡っています。
承知でしょうけれどね。
長続きしません。
そもそも麻酔科含めて、
産婦人科もそうなんですけれど、
崩壊している科って、
すごく非常勤(バイト)のお値段がいいのです!
常勤の2-3倍。
しかもオンオフしっかりしている。
経済というのは
「需要」と「供給」で決まりますから、
代務料は法外に上がり続けています。
同じ相場なのは水商売くらい
じゃないかと思います。
水商売の時給知りませんけれど、
同じくらいじゃないかな。
たぶん。
国公立機関には
この速さについていけません。
いくら努力しても「鼻で笑われる」ような
代務料しか出せないんです。
(上げようとしても手続きが面倒くさく、
裁量に時間かかりすぎます。
その間にも人は辞めますし、
常勤医はボロボロになっていきます)
その態勢でボロボロでも
とにかく走り続けるがんセンター。
本当の所は「再建」どころか、
ヤバイ臭いしか感じられません。
頑張っていらっしゃるのは認めますけれど。
(私にも覚えがあります)
だけど。
自分ひとり頑張ればいい状況なら
ともかく、みんなを動かして、
説得して、状況変えるための
交渉もして、正直、
身が持たないのじゃないのかな?
と思います。
だからって、宮下先生
(面識ありません)を
応援していない訳ではなく
単に心配しているだけ
なのですけれどね。
巨大なシステムエラーを、
一人で支えるのは無理です。
甘えで長続きさせるのも無理です。
これを「再建」というなら、
土台工事の危うい再建です。
どうか、周りの方々に
お願いしたいのは、
宮下先生を孤立させないように
「気を配ってあげてください」
ということです。
そして代務料をできるなら
速やかに市場価格まで上げてください。
代務料は、代務医のために
払うのではありません。
残ってくれている
常勤医のために払うのです。
常勤の手当てを引き上げるのは、
その常勤医のためではありません。
「次の常勤医」を
呼んでくるために上げるのです。
宮下先生を使い捨てないで下さい!
多くの医師と同じように、
使い捨てないでください!
どうか、事務方一丸となって、
がんセンターを支えて
くださるようお願いいたします。
そうでなければ、手技的に難しい
症例の患者さんたちは
どこへいったらいいのでしょうか?
がんセンターが普通の病院に
なってしまってはいけないと思います。
『がんセンター 麻酔科問題の記事に関して』
当たり前の事ですけど。
医療を行うのには、お金がかかります。
まあ、これは医療だけに限った
事ではないですけどね。
更に、最高の医療を行おうと思ったら、
もっとたくさんのお金がかかります。
料理に例えればわかりやすいかな。
最高の日本料理とか、
最高のフランス料理を
食べようと思ったら、
すごく高いお金がかかるでしょ。
医療もそれと同じなんですよ。
国立がんセンターっていうのは、
日本でも最先端のガン治療を行う病院。
そういう病院ですから。
めちゃくちゃ高い抗がん剤とか。
そういう薬もたくさん使って、
すごいお金がかかります。
でも、「国立」ですから。
そこで働いているのは
「公務員」なんですよ。
医師も、他の職員もね。
「公務員」というのは、年功序列で、
クビになる事もありませんし。
給料も高いんですよ。
国立がんセンターでも、
医師以外の給料は、
他の公務員と同じです。
そいで、非常に高価な抗がん剤とか、
そういうのをたくさん使うから。
いわゆる「材料費」
というのもかかります。
そうなると、当然支出が多いので、
赤字になりますね。
医療っていうのは、
消防や警察と同じ様に、
国民の健康を守っているもんですから。
赤字になっても構わない。
と、個人的には思うのですが。
小泉首相以降、医療にも競争を求めて、
「赤字の病院は悪だ」
という事になってしまいました。
ずっと前からだから、それで、
っていう訳ではないんですけど。
一般的に、国公立病院の方が、
医師の給料は安いんですよ。
民間病院よりも。
国公立病院の方が、
医師の給料は安いけど、
それ以外の職種の給料は高い。
というのは、全国どこへ行っても
ほとんど一緒です。
特に、国立病院の給料はすごく安くて。
国立がんセンターの医師の給料も、
とても安いようです。
国立がんセンターのホームページを
見たのですけど。
やっぱ、医師募集していますね。
麻酔科医も。
「国立がんセンター、職員募集情報」
普通、こういうのって条件も載せるのですけど。
あまりに低いから、条件を書いたら
誰も募集しないっ
ていうのがわかっているのか、
具体的な年収見込みとかは、
書いていないようですねー。
まあ、それは良いとして。
国立がんセンターの場合。
一年間で手術の数が5000例くらい。
と、症例は豊富なんですよ。
麻酔科医の場合、症例が多い、
というのは、経験が積める。
という事ですから。
むしろ、悪い事ではないんですよ。
病院全体からしたらね。
医者じゃなくても、職業を選ぶ時って、
誰でも「やりがい」とかは大事ですよね。
経験が積めるとか。
もちろん、それは医者でも一緒です。
というか、普通の職業以上に、
経験を積めるとか勉強できるとか、
やりがいがある、っていうのが
非常に大事だと思いますよ。
医師の場合は。
それと、「給料」っていうのも、
当然考えますよね。
医師以外の職業でも、
医師でも、それはもちろんなんですが。
「給料」が一番大事だ、
という人は、むしろ医者では少ないです。
んで、国立がんセンターの場合。
症例は多いので、経験が積める、
勉強ができる、っていう条件の方は
むしろ満たしているのですが。
逆に、手術の件数が多すぎる。
というか、手術数が多いのは良いけど、
麻酔科医の数が足りなすぎる。
というのが、問題なんですよ。
麻酔科医の数が足りないから、
1人の麻酔科医が
同時に麻酔をかける、
「並列麻酔」というのが、
日常的に行われていました。
建前上は、手術中は研修医がいる。
という形なので。
建前的には「並列麻酔」とは
言わないのかもしれませんが。
実際には「並列麻酔」が
行われています。
これ、素人が考えてもわかるけど。
とても危険です。
日本麻酔科学会も、
原則禁止しています。
ただ、麻酔科医の数が足りないので。
実際問題、しょっちゅう行われている。
しかも、問題が起きたら、
医師個人の責任。
というような形です。
上にも書いたように、
国立病院ですから。
医師の給料は安い。
そして、手術の数もとても多くて、
麻酔科医の数も足りないから。
麻酔科医の仕事はとても大変。
更に、並列麻酔という危険な事も
やらされている。
というような状態ですから。
こんな条件では働けない、
という麻酔科医が出て当然ですね。
小泉改革以降、病院にも
競争原理が導入されましたから。
こういう病院は潰れて当然、
という国策があったわけですから。
その流れで、麻酔科医も辞めた。
という形でしょうかね。
『麻酔科医が連携し、がんセンター手術部門を再建』
にも書いてある通り。
国立がんセンター中央病院に、
麻酔部門の責任者として
元横浜市立大麻酔科准教授の
宮下徹也先生が就任されたようですが。
根本的な解決策はとられていません。
残念ですけどね。
問題点は、
手術数が多いのに、
麻酔科医の数が少ない。
これに尽きます。
何故少ないか、っていうと。
別のブログやサイトでも、
いろいろ書かれていますけど。
医師の待遇が悪い。
これが一つ。
もう一つは、上でも書いたように、
医師の給料が安い。
これでしょうね。
手術の数が多い訳ですから。
やりようによっては、医師がたくさん
集まる職場になる
可能性があるんですよ。
国立がんセンターっていうところは。
実際、麻酔科医以外の医師は、
安い給料なのにも関わらず、
ものすごくたくさんいます。
でも、麻酔科医の場合は、
医師の待遇も改善せず、
給料も上げていない。
なので当然の事ながら、
麻酔科医の数も増えていない。
という事ですから。
全く根本的な解決策はとられていない。
っていう事なんですよ。
僻地の産科医先生が
書いているように、
>「大学教授までお手伝い」
という記述をみてピンときました。
「バイト料、相当低いな!」ってこと。
「教授がやる」
「それなら、仕方がない。
医局員も頑張ろう」
とならざるをえないのを狙ってないかな?
どうやら、バイト代も安そうですね。
そりゃあ、医師は集まりませんよ。
教授がやっているから、
最初はしょうがなくやっていたとしても。
人間、それだけじゃ続きませんから。
国立がんセンターですから。
国が管轄しているって事ですよ。
なにせ「国立」なんですから。
でも、もしまた麻酔科医が
いなくなったら、
結局この宮下先生に罪をなすりつけて、
また同じ事を繰り返すんでしょうねー。
宮下先生一人が竹やり握って
B29に立ち向かっているのに。
負けたら、根性がない、
とでも言うんでしょうかね。
医療の限界について知りたい人はこれを読んでね!
クリックすると、アマゾンに飛びます。
→ 医療の限界
小松 秀樹 (著)
ブログランキングの応援もよろしくね!
↓ ↓ ↓

国立がんセンターから、
常勤の麻酔科医10人のうち半数の5人が辞めました。
今の時代。
どこの地域でも医師不足ですから。
どこだかの病院で医師が減った。
なーんてのは、正直
聞き飽きていましたが。
さすがに、日本でもトップクラスの病院、
国立がんセンターで、
麻酔科医の半分が辞める
っていうのは、
尋常ではないですよね。
このニュースは、衝撃的でした。
一応、新しい先生を呼んで、
今は以前と同じペースくらいで、
手術を行っているようなんですが。
所詮、根本的な解決策をとった、
という訳ではないですから。
この状態がいつまで続くかわかりません。
『産科医療のこれから』っていうブログ。
このブログでも、何回も記事を引用
させていただいておりますが。
このブログだけ読めば、
今一番タイムリーな
日本の医療ニュースが
ほとんど全て把握できるだろう。
と言っても過言ではないほど、
素晴らしいブログです。
当然の事ながら、アクセス数なんかも
医師ブログの中では、日本でトップクラス。
医療ニュースを集める、
というブログの性質上、
著者の僻地の産科医先生の
個人的な感想や意見。
というのは少ないのですけどね。
特に、産科以外の事では。
今回は、麻酔科の話なんですけど、
珍しく、僻地の産科医先生の考えが
ブログに書いてありました。
なるほど、と思う面も多々あるので、
ここで引用させてもらいますね。
がんセンター 麻酔科問題の記事に関して
(投稿:by 僻地の産科医)
昨日、お送りした
『麻酔科医が連携し、がんセンター手術部門を再建』
の記事について、いろいろな意見がありました。
くらいふーたんさまの、
『サッカーと地域医療の部屋:確かに「再建」だ』
とか。
中には
「非常勤でこのまま頑張ったらどうかなぁ。」
なんて意見もありました。
常勤に示せるだけのプライオリティが
もはやがんセンターには
ないんじゃないか?
このまま私学に甘えては?
というご意見でしたけれど。
でもこの態勢は
持たないんじゃないかな?
というのがわたしの感想です。
まず、
宮下先生は潰れるんじゃないか
という心配をしています。
巨大なシステムエラーを、
一人の個人の努力と、個人的なツテで
ナントカしようとしているから。
一人で竹やり握ってB29に
立ち向かおうとしている
ようにしか見えないんです。
また変えようとしている人間は、
もう元気に中年以上に
なった方々(権限つき)
そう簡単に変えられません。
現場に近いコメディカルでも
人を変えるのは難しいのです。
現場から遠い役人さん、
しかも相当数のエリート様方を
現場の医師の力では変えられません。
それから、
「大学教授までお手伝い」
という記述をみてピンときました。
「バイト料、相当低いな!」ってこと。
「教授がやる」
「それなら、仕方がない。
医局員も頑張ろう」
とならざるをえないのを狙ってないかな?
他の会社だって、社長が他社の前の
どぶさらいを善意でしていたら
内心どうあれ、過労死寸前でアレ、
やらざるをえないでしょ?
そういうことなんだと思ったんです。
「結局お金か」と思われそうですけれど、
人間には限られた時間しかありません。
大学院生は、
「学費払って」
「大学病院でただ働きさせてもらってる」
立場であり、
・生活費
・学費
・医局費
・学会会員維持費
(専門医維持、あるいは専門医とるための)
を捻出しなければならず、
臨床(ただ働き)の合間にできた
わずかな時間の中から、
「卒業できるように研究も論文が
仕上がる程度には
しなくてはならない」
時間も多少残しつつ、
残った時間を家族のために
切り売りして、人がいいヤツは
断りきれずに当直増やして、
家にあんまり帰れなくって、
そんな馬鹿みたいな、
身体の切り売りみたいなことやっているんです。
人手は余っていないし、
時間も余ってない。
ちなみに保障もない。
(過労死しても、
労災を認められるとは思えず)
「バイト」代は自分の時間と
身体そのものの切り売りです。
だから「不当」に安いのは、
自分の大安売り。
そんなの長続きしないし、
私学の好意だっていっても、
教授だってこんな所抱えていることで、
大量脱局されることだって
ありえるわけですから、
かなり危ない橋を渡っています。
承知でしょうけれどね。
長続きしません。
そもそも麻酔科含めて、
産婦人科もそうなんですけれど、
崩壊している科って、
すごく非常勤(バイト)のお値段がいいのです!
常勤の2-3倍。
しかもオンオフしっかりしている。
経済というのは
「需要」と「供給」で決まりますから、
代務料は法外に上がり続けています。
同じ相場なのは水商売くらい
じゃないかと思います。
水商売の時給知りませんけれど、
同じくらいじゃないかな。
たぶん。
国公立機関には
この速さについていけません。
いくら努力しても「鼻で笑われる」ような
代務料しか出せないんです。
(上げようとしても手続きが面倒くさく、
裁量に時間かかりすぎます。
その間にも人は辞めますし、
常勤医はボロボロになっていきます)
その態勢でボロボロでも
とにかく走り続けるがんセンター。
本当の所は「再建」どころか、
ヤバイ臭いしか感じられません。
頑張っていらっしゃるのは認めますけれど。
(私にも覚えがあります)
だけど。
自分ひとり頑張ればいい状況なら
ともかく、みんなを動かして、
説得して、状況変えるための
交渉もして、正直、
身が持たないのじゃないのかな?
と思います。
だからって、宮下先生
(面識ありません)を
応援していない訳ではなく
単に心配しているだけ
なのですけれどね。
巨大なシステムエラーを、
一人で支えるのは無理です。
甘えで長続きさせるのも無理です。
これを「再建」というなら、
土台工事の危うい再建です。
どうか、周りの方々に
お願いしたいのは、
宮下先生を孤立させないように
「気を配ってあげてください」
ということです。
そして代務料をできるなら
速やかに市場価格まで上げてください。
代務料は、代務医のために
払うのではありません。
残ってくれている
常勤医のために払うのです。
常勤の手当てを引き上げるのは、
その常勤医のためではありません。
「次の常勤医」を
呼んでくるために上げるのです。
宮下先生を使い捨てないで下さい!
多くの医師と同じように、
使い捨てないでください!
どうか、事務方一丸となって、
がんセンターを支えて
くださるようお願いいたします。
そうでなければ、手技的に難しい
症例の患者さんたちは
どこへいったらいいのでしょうか?
がんセンターが普通の病院に
なってしまってはいけないと思います。
『がんセンター 麻酔科問題の記事に関して』
当たり前の事ですけど。
医療を行うのには、お金がかかります。
まあ、これは医療だけに限った
事ではないですけどね。
更に、最高の医療を行おうと思ったら、
もっとたくさんのお金がかかります。
料理に例えればわかりやすいかな。
最高の日本料理とか、
最高のフランス料理を
食べようと思ったら、
すごく高いお金がかかるでしょ。
医療もそれと同じなんですよ。
国立がんセンターっていうのは、
日本でも最先端のガン治療を行う病院。
そういう病院ですから。
めちゃくちゃ高い抗がん剤とか。
そういう薬もたくさん使って、
すごいお金がかかります。
でも、「国立」ですから。
そこで働いているのは
「公務員」なんですよ。
医師も、他の職員もね。
「公務員」というのは、年功序列で、
クビになる事もありませんし。
給料も高いんですよ。
国立がんセンターでも、
医師以外の給料は、
他の公務員と同じです。
そいで、非常に高価な抗がん剤とか、
そういうのをたくさん使うから。
いわゆる「材料費」
というのもかかります。
そうなると、当然支出が多いので、
赤字になりますね。
医療っていうのは、
消防や警察と同じ様に、
国民の健康を守っているもんですから。
赤字になっても構わない。
と、個人的には思うのですが。
小泉首相以降、医療にも競争を求めて、
「赤字の病院は悪だ」
という事になってしまいました。
ずっと前からだから、それで、
っていう訳ではないんですけど。
一般的に、国公立病院の方が、
医師の給料は安いんですよ。
民間病院よりも。
国公立病院の方が、
医師の給料は安いけど、
それ以外の職種の給料は高い。
というのは、全国どこへ行っても
ほとんど一緒です。
特に、国立病院の給料はすごく安くて。
国立がんセンターの医師の給料も、
とても安いようです。
国立がんセンターのホームページを
見たのですけど。
やっぱ、医師募集していますね。
麻酔科医も。
「国立がんセンター、職員募集情報」
普通、こういうのって条件も載せるのですけど。
あまりに低いから、条件を書いたら
誰も募集しないっ
ていうのがわかっているのか、
具体的な年収見込みとかは、
書いていないようですねー。
まあ、それは良いとして。
国立がんセンターの場合。
一年間で手術の数が5000例くらい。
と、症例は豊富なんですよ。
麻酔科医の場合、症例が多い、
というのは、経験が積める。
という事ですから。
むしろ、悪い事ではないんですよ。
病院全体からしたらね。
医者じゃなくても、職業を選ぶ時って、
誰でも「やりがい」とかは大事ですよね。
経験が積めるとか。
もちろん、それは医者でも一緒です。
というか、普通の職業以上に、
経験を積めるとか勉強できるとか、
やりがいがある、っていうのが
非常に大事だと思いますよ。
医師の場合は。
それと、「給料」っていうのも、
当然考えますよね。
医師以外の職業でも、
医師でも、それはもちろんなんですが。
「給料」が一番大事だ、
という人は、むしろ医者では少ないです。
んで、国立がんセンターの場合。
症例は多いので、経験が積める、
勉強ができる、っていう条件の方は
むしろ満たしているのですが。
逆に、手術の件数が多すぎる。
というか、手術数が多いのは良いけど、
麻酔科医の数が足りなすぎる。
というのが、問題なんですよ。
麻酔科医の数が足りないから、
1人の麻酔科医が
同時に麻酔をかける、
「並列麻酔」というのが、
日常的に行われていました。
建前上は、手術中は研修医がいる。
という形なので。
建前的には「並列麻酔」とは
言わないのかもしれませんが。
実際には「並列麻酔」が
行われています。
これ、素人が考えてもわかるけど。
とても危険です。
日本麻酔科学会も、
原則禁止しています。
ただ、麻酔科医の数が足りないので。
実際問題、しょっちゅう行われている。
しかも、問題が起きたら、
医師個人の責任。
というような形です。
上にも書いたように、
国立病院ですから。
医師の給料は安い。
そして、手術の数もとても多くて、
麻酔科医の数も足りないから。
麻酔科医の仕事はとても大変。
更に、並列麻酔という危険な事も
やらされている。
というような状態ですから。
こんな条件では働けない、
という麻酔科医が出て当然ですね。
小泉改革以降、病院にも
競争原理が導入されましたから。
こういう病院は潰れて当然、
という国策があったわけですから。
その流れで、麻酔科医も辞めた。
という形でしょうかね。
『麻酔科医が連携し、がんセンター手術部門を再建』
にも書いてある通り。
国立がんセンター中央病院に、
麻酔部門の責任者として
元横浜市立大麻酔科准教授の
宮下徹也先生が就任されたようですが。
根本的な解決策はとられていません。
残念ですけどね。
問題点は、
手術数が多いのに、
麻酔科医の数が少ない。
これに尽きます。
何故少ないか、っていうと。
別のブログやサイトでも、
いろいろ書かれていますけど。
医師の待遇が悪い。
これが一つ。
もう一つは、上でも書いたように、
医師の給料が安い。
これでしょうね。
手術の数が多い訳ですから。
やりようによっては、医師がたくさん
集まる職場になる
可能性があるんですよ。
国立がんセンターっていうところは。
実際、麻酔科医以外の医師は、
安い給料なのにも関わらず、
ものすごくたくさんいます。
でも、麻酔科医の場合は、
医師の待遇も改善せず、
給料も上げていない。
なので当然の事ながら、
麻酔科医の数も増えていない。
という事ですから。
全く根本的な解決策はとられていない。
っていう事なんですよ。
僻地の産科医先生が
書いているように、
>「大学教授までお手伝い」
という記述をみてピンときました。
「バイト料、相当低いな!」ってこと。
「教授がやる」
「それなら、仕方がない。
医局員も頑張ろう」
とならざるをえないのを狙ってないかな?
どうやら、バイト代も安そうですね。
そりゃあ、医師は集まりませんよ。
教授がやっているから、
最初はしょうがなくやっていたとしても。
人間、それだけじゃ続きませんから。
国立がんセンターですから。
国が管轄しているって事ですよ。
なにせ「国立」なんですから。
でも、もしまた麻酔科医が
いなくなったら、
結局この宮下先生に罪をなすりつけて、
また同じ事を繰り返すんでしょうねー。
宮下先生一人が竹やり握って
B29に立ち向かっているのに。
負けたら、根性がない、
とでも言うんでしょうかね。
医療の限界について知りたい人はこれを読んでね!
クリックすると、アマゾンに飛びます。
→ 医療の限界
小松 秀樹 (著)
ブログランキングの応援もよろしくね!
↓ ↓ ↓
