「東京女子医大、心臓手術事件」で
不当逮捕された、佐藤一樹先生の
無罪判決が出ましたよー。
平成13年に東京女子医大で
心臓手術を受けた12歳の女児が
心臓手術中に死亡した、
「東京女子医大、心臓手術事件」
この事件で、
トカゲのしっぽ切りにあい、
罪を被せられ、逮捕、勾留されて
訴えられた先生が、
佐藤一樹先生です。
佐藤一樹先生は、
『紫色の顔の友達を助けたい』
というブログを書かれていて、
『名誉毀損で医師が勝訴!』
『紫色先生、名誉毀損でまた勝訴』
など、このブログでも何回か、
紹介した事がありますね。
「東京女子医大、心臓手術事件」が
一般の人達に有名になったのは、
「カルテ改ざん」のせいですね。
「カルテ改ざん」は当然、違法行為ですから、
もちろん私も、それを行う医師を
許すつもりはありません。
ただ、「東京女子医大事件」で
逮捕、勾留、起訴されて、
今日まで裁判で争っていたのは、
「カルテ改ざん」ざんを行った医師とは
別の医師なんですよ。
結構、勘違いされてる人いますけど。
「カルテ改ざん」を行った医師は、
悪い事をしていますから。
罪を認めていたので、
逮捕されてないんですけど。
佐藤一樹先生は、手術中に
人工心肺の機械を扱っていただけで、
何も悪い事をしていないから、
罪を認めなかったんですよ。
否認をしたから、警察に逮捕され、
長いこと留置所、拘置所に入れられた。
しかも、その逮捕の根拠となったのが、
病院の内部報告書なのですが。
この内部報告書っていうのが、
心臓の手術にも関わらず、
心臓血管外科医が入らないで、
人工心肺の事がわかる人が
1人もいない。
そういう、専門家が1人もいない
チームが書いた内部報告書ですから。
内容は、いい加減この上ない物なんです。
佐藤一樹先生のブログから引用すると、
本件における検察官の主張、立証は、
医学的水準に立脚した
事実の解明にほど遠いものであった。
検察官は、非科学的な東京女子医大の
報告書に安易に立脚し、その論理と
結論を無批判に受け入れた。
このことは、学会で全く
支持されることがなかった
「吸引ポンプの回転数を上げたことが
陽圧をもたらした」との結論、
さらには物理学の初歩も弁えない
「圧の(不)等式」が東京女子医大の
報告書と検察官の冒頭陳述要旨だけに
現れていることからも明白である
(報告書〔甲17添付〕14頁、
12頁、冒頭陳述要旨6~7頁)。
医学の水準を無視し、それどころか
自然科学の考え方すら無視するという
非科学的な捜査、起訴
です。
病院が、1人の末端の医師に、
罪を押し付けるために書いた
内部報告書。
これのみを元に逮捕した警察。
そして起訴した検察。
医療関係者にとっては、
こちらの方で有名な事件です。
「東京女子医大、心臓手術事件」は。
早速yahooヘッドラインにも
出ているようですね。
人工心肺誤操作の
元東京女子医大医師
2審も無罪
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090327-00000559-san-soci
東京女子医大病院(東京都新宿区)で
平成13年、心臓手術中に
人工心肺装置の操作を誤り、
小学6年の平柳明香さん=当時(12)=
を死亡させたとして、
業務上過失致死罪に問われた
元同病院医師、佐藤一樹被告(45)の
控訴審判決公判が27日、
東京高裁で開かれた。
中山隆夫裁判長は、無罪とした
1審・東京地裁を支持、
検察側の控訴を棄却した。
17年11月の1審判決は、
人工心肺装置の
フィルターの目詰まりから
血液の循環が悪化、女児が重い
脳障害となり、死亡したと認めた上で
「危険性を予見できなかった」と判断。
被告の過失を否定した。
フィルターの目詰まりをめぐり、
控訴審で検察側は
「装置を適切に操作しないことが
患者の死亡に
つながることは予見できた」
として、1審の事実誤認を主張。
「十分な配慮をして操作していれば
事故を避けられた」と、
1審判決の破棄を求めた。
弁護側は「当時の医学水準として、
フィルターが水滴などで詰まる
可能性を予見できなかった」
と改めて無罪を主張した。
佐藤被告は13年3月、
人工心肺装置を不適切に操作し、
脳障害で死亡させたとして
14年6月に逮捕され、
翌月、起訴された。
『2008年3月27日:産経新聞』
まあ、記事にはなっていますけど。
これ、名誉毀損で訴えられますよ。
地裁でも高裁でも、「無罪」判決が出て、
人工心肺誤操作ではない。
っていう事が裁判で
明らかになっていますから。
>人工心肺誤操作の
元東京女子医大医師
って何ですか?
完全に「誤報」ですね、これ。
今だにこういう報道がされる、
って事が残念でなりません。
他の新聞社も報道していますから、
比べたい人は、くらいふたーん先生の
ブログを読んでみてね!
『サッカーと地域医療の部屋:無罪判決』
まともな医療関係者から見たら、
当たり前の結果なのですが。
無罪の結論が出るまで、6年半という
長い年月がかかってしまいました。
地裁でも無罪判決が
出ているのですが、
検察が無謀にも控訴したため、
こんなに時間がかかったんです。
法律判断ではなく、事実認定で
2度目の無罪を勝ち取ったからには、
法律判断しか出来ない上告には
もう意味がないと思います。
であれば、実質的には、
これで終わりでしょう。
判決文は、うろうろドクター先生が、
書いてくれているみたいなので。
詳しく知りたい人は、
こちらを読んでくださいね!
『東京女子医科大学事件、高裁判決文です。』
『東京女子医科大学事件、高裁判決文です。(その2) 』
主文:
本件控訴を棄却する。
理由の要旨:
控訴を申し出た
検察官の控訴の趣意は、
事実誤認の主張である。
結論:
以上の次第であって、
本件事故に関し被告人に
過失責任を問うことはできないから、
被告人に対し、無罪を言い渡した
原判決は、総論において、正当であり、
事実誤認をいう所論は、理由がない。
「手術中の脱血カニューレの
位置不良等により上大静脈からの
脱血が相当な時間にわたって不良となり、
その間送血は続けられていたため、
頭部に鬱血が生じたことによる
可能性が高いとの結論に達した。」
と認定したことが1審との大きな変化です。
判決後に開かれた記者会見の様子が
m3.comで書かれていますね。
m3の会員しか読めないみたいなので、
一部コピーさせていただきますne。
◆控訴審も医師無罪、
東京女子医大事件
(2009年3月27日配信のMR君より)
「一審の無罪判決後、
ブログで主張してきたことが
ほぼ100%認められた判決。
医療事故においては、原因究明と
再発防止が非常に
重要になってきますが、
そこまで踏み込んで
判決を書いていただいて、
いい判決文だと思っています。
裁判長が最後に
『医療事故にかかわった一人として、
またチーム医療の一員として、
この事故を忘れずに
今後を考えていただきたい』
とおっしゃいました。
この再発防止については
ブログでも書いており、
また今年10月の日本胸部外科学会の
医療安全講習会の講師を私は務めます。
院内調査報告 書がテーマで、
心臓外科医として死因はどうであったか、
今後の再発防止にはどうすればいいかを
学術的にも発表していきます」
最後に、「遺族への思い」を
記者から聞かれた
佐藤氏のコメントをご紹介します。
「なぜ亡くなったのかを知りたい
という思いを、裁判所が
示してくれたことは、
ご家族への礼儀に
なったのではないかと思います。
女子医大が作成した
(事故調査原因に関する )
内部報告書は、患者さんの死因を
科学的に考えなかった、
あるいは根拠なく書いてしまった。
その態度を女子医大に
反省していただきたい。
僕も同じ病気(心房中隔欠損症)
だったのであり、
子供を亡くす親の気持ちは
計り知れないものがあります。
せめて今回、死因が
分かったということに
関してはご家族にも
ほんの一部ですけれども
納得ができたので は
ないかと思っています」
佐藤一樹先生。
今日はお疲れでしょうから、
ゆっくり休んで下さい。
近々詳細をブログに書いてくれるでしょう。
無罪だったので明日、
お父さんのお墓参りに行くのかな。
詳しく報告してあげてください。
本当に、お疲れ様でした。
この事件の概要を知りたい人は、
日経メディカル2008年7月号を
読んでくださいね!
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不当逮捕された、佐藤一樹先生の
無罪判決が出ましたよー。
平成13年に東京女子医大で
心臓手術を受けた12歳の女児が
心臓手術中に死亡した、
「東京女子医大、心臓手術事件」
この事件で、
トカゲのしっぽ切りにあい、
罪を被せられ、逮捕、勾留されて
訴えられた先生が、
佐藤一樹先生です。
佐藤一樹先生は、
『紫色の顔の友達を助けたい』
というブログを書かれていて、
『名誉毀損で医師が勝訴!』
『紫色先生、名誉毀損でまた勝訴』
など、このブログでも何回か、
紹介した事がありますね。
「東京女子医大、心臓手術事件」が
一般の人達に有名になったのは、
「カルテ改ざん」のせいですね。
「カルテ改ざん」は当然、違法行為ですから、
もちろん私も、それを行う医師を
許すつもりはありません。
ただ、「東京女子医大事件」で
逮捕、勾留、起訴されて、
今日まで裁判で争っていたのは、
「カルテ改ざん」ざんを行った医師とは
別の医師なんですよ。
結構、勘違いされてる人いますけど。
「カルテ改ざん」を行った医師は、
悪い事をしていますから。
罪を認めていたので、
逮捕されてないんですけど。
佐藤一樹先生は、手術中に
人工心肺の機械を扱っていただけで、
何も悪い事をしていないから、
罪を認めなかったんですよ。
否認をしたから、警察に逮捕され、
長いこと留置所、拘置所に入れられた。
しかも、その逮捕の根拠となったのが、
病院の内部報告書なのですが。
この内部報告書っていうのが、
心臓の手術にも関わらず、
心臓血管外科医が入らないで、
人工心肺の事がわかる人が
1人もいない。
そういう、専門家が1人もいない
チームが書いた内部報告書ですから。
内容は、いい加減この上ない物なんです。
佐藤一樹先生のブログから引用すると、
本件における検察官の主張、立証は、
医学的水準に立脚した
事実の解明にほど遠いものであった。
検察官は、非科学的な東京女子医大の
報告書に安易に立脚し、その論理と
結論を無批判に受け入れた。
このことは、学会で全く
支持されることがなかった
「吸引ポンプの回転数を上げたことが
陽圧をもたらした」との結論、
さらには物理学の初歩も弁えない
「圧の(不)等式」が東京女子医大の
報告書と検察官の冒頭陳述要旨だけに
現れていることからも明白である
(報告書〔甲17添付〕14頁、
12頁、冒頭陳述要旨6~7頁)。
医学の水準を無視し、それどころか
自然科学の考え方すら無視するという
非科学的な捜査、起訴
です。
病院が、1人の末端の医師に、
罪を押し付けるために書いた
内部報告書。
これのみを元に逮捕した警察。
そして起訴した検察。
医療関係者にとっては、
こちらの方で有名な事件です。
「東京女子医大、心臓手術事件」は。
早速yahooヘッドラインにも
出ているようですね。
人工心肺誤操作の
元東京女子医大医師
2審も無罪
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090327-00000559-san-soci
東京女子医大病院(東京都新宿区)で
平成13年、心臓手術中に
人工心肺装置の操作を誤り、
小学6年の平柳明香さん=当時(12)=
を死亡させたとして、
業務上過失致死罪に問われた
元同病院医師、佐藤一樹被告(45)の
控訴審判決公判が27日、
東京高裁で開かれた。
中山隆夫裁判長は、無罪とした
1審・東京地裁を支持、
検察側の控訴を棄却した。
17年11月の1審判決は、
人工心肺装置の
フィルターの目詰まりから
血液の循環が悪化、女児が重い
脳障害となり、死亡したと認めた上で
「危険性を予見できなかった」と判断。
被告の過失を否定した。
フィルターの目詰まりをめぐり、
控訴審で検察側は
「装置を適切に操作しないことが
患者の死亡に
つながることは予見できた」
として、1審の事実誤認を主張。
「十分な配慮をして操作していれば
事故を避けられた」と、
1審判決の破棄を求めた。
弁護側は「当時の医学水準として、
フィルターが水滴などで詰まる
可能性を予見できなかった」
と改めて無罪を主張した。
佐藤被告は13年3月、
人工心肺装置を不適切に操作し、
脳障害で死亡させたとして
14年6月に逮捕され、
翌月、起訴された。
『2008年3月27日:産経新聞』
まあ、記事にはなっていますけど。
これ、名誉毀損で訴えられますよ。
地裁でも高裁でも、「無罪」判決が出て、
人工心肺誤操作ではない。
っていう事が裁判で
明らかになっていますから。
>人工心肺誤操作の
元東京女子医大医師
って何ですか?
完全に「誤報」ですね、これ。
今だにこういう報道がされる、
って事が残念でなりません。
他の新聞社も報道していますから、
比べたい人は、くらいふたーん先生の
ブログを読んでみてね!
『サッカーと地域医療の部屋:無罪判決』
まともな医療関係者から見たら、
当たり前の結果なのですが。
無罪の結論が出るまで、6年半という
長い年月がかかってしまいました。
地裁でも無罪判決が
出ているのですが、
検察が無謀にも控訴したため、
こんなに時間がかかったんです。
法律判断ではなく、事実認定で
2度目の無罪を勝ち取ったからには、
法律判断しか出来ない上告には
もう意味がないと思います。
であれば、実質的には、
これで終わりでしょう。
判決文は、うろうろドクター先生が、
書いてくれているみたいなので。
詳しく知りたい人は、
こちらを読んでくださいね!
『東京女子医科大学事件、高裁判決文です。』
『東京女子医科大学事件、高裁判決文です。(その2) 』
主文:
本件控訴を棄却する。
理由の要旨:
控訴を申し出た
検察官の控訴の趣意は、
事実誤認の主張である。
結論:
以上の次第であって、
本件事故に関し被告人に
過失責任を問うことはできないから、
被告人に対し、無罪を言い渡した
原判決は、総論において、正当であり、
事実誤認をいう所論は、理由がない。
「手術中の脱血カニューレの
位置不良等により上大静脈からの
脱血が相当な時間にわたって不良となり、
その間送血は続けられていたため、
頭部に鬱血が生じたことによる
可能性が高いとの結論に達した。」
と認定したことが1審との大きな変化です。
判決後に開かれた記者会見の様子が
m3.comで書かれていますね。
m3の会員しか読めないみたいなので、
一部コピーさせていただきますne。
◆控訴審も医師無罪、
東京女子医大事件
(2009年3月27日配信のMR君より)
「一審の無罪判決後、
ブログで主張してきたことが
ほぼ100%認められた判決。
医療事故においては、原因究明と
再発防止が非常に
重要になってきますが、
そこまで踏み込んで
判決を書いていただいて、
いい判決文だと思っています。
裁判長が最後に
『医療事故にかかわった一人として、
またチーム医療の一員として、
この事故を忘れずに
今後を考えていただきたい』
とおっしゃいました。
この再発防止については
ブログでも書いており、
また今年10月の日本胸部外科学会の
医療安全講習会の講師を私は務めます。
院内調査報告 書がテーマで、
心臓外科医として死因はどうであったか、
今後の再発防止にはどうすればいいかを
学術的にも発表していきます」
最後に、「遺族への思い」を
記者から聞かれた
佐藤氏のコメントをご紹介します。
「なぜ亡くなったのかを知りたい
という思いを、裁判所が
示してくれたことは、
ご家族への礼儀に
なったのではないかと思います。
女子医大が作成した
(事故調査原因に関する )
内部報告書は、患者さんの死因を
科学的に考えなかった、
あるいは根拠なく書いてしまった。
その態度を女子医大に
反省していただきたい。
僕も同じ病気(心房中隔欠損症)
だったのであり、
子供を亡くす親の気持ちは
計り知れないものがあります。
せめて今回、死因が
分かったということに
関してはご家族にも
ほんの一部ですけれども
納得ができたので は
ないかと思っています」
佐藤一樹先生。
今日はお疲れでしょうから、
ゆっくり休んで下さい。
近々詳細をブログに書いてくれるでしょう。
無罪だったので明日、
お父さんのお墓参りに行くのかな。
詳しく報告してあげてください。
本当に、お疲れ様でした。
この事件の概要を知りたい人は、
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昨年のこのくらいの時期。
メジャー系の新聞は、
記事のタイトルから
「たらい回し」という言葉は減ったなー。
という印象があったのですけど。
残念ながら、勘違いでしたね。
いまだに「たらい回し」という言葉が
平気で使われているようです。
その時に一緒に必ず出る言葉が、
「受け入れ拒否」。
これも、「受け入れ不能」だ、
って医療関係者は事あるごとに
言っているんですけど。
やっぱり、こういう恣意的な報道する
マスコミも医療崩壊の原因ですね。
残念です。
メージャー系新聞「読売新聞」から
昨年の救急搬送、
重症患者3.6%たらい回し
総務省消防庁は3月19日、
2008年に救急搬送された
患者について、
医療機関の受け入れ状況の
調査結果を発表した。
重症患者(入院3週間以上)の
3・6%にあたる1万4732人が
3回以上断られていた。
前年(3・9%)比微減で、
「たらい回し」問題は依然、
改善されていない。
調査は昨年に続き2回目。
福井県を除く46都道府県で
3回以上の受け入れ拒否があった。
重症患者に占める割合は、
奈良県12・5%、東京都9・4%、
埼玉県8・7%、大阪府8・2%、
兵庫県6・2%の順に高く、
前年と同様、大都市圏に
多い傾向がみられた。
10回以上の拒否も、
23都道府県で903人
(前年22都府県、1074人)に上った。
東京都内では、吐血した
40歳代の男性が、
「内視鏡検査ができない」などと、
48回も断られたケースがあった。
医療機関が拒否した理由は、
「処置困難」22%、
「手術や診察中」21%、
「ベッド満床」20%の順で多かった。
『2009年3月20日 :読売新聞)』
「たらい回し」っていう言葉に
定義があるのか知りませんけど。
読売新聞的には、
>3回以上断られていた。
>3回以上の受け入れ拒否があった。
というのを「たらい回し」の定義に
しているようですね。
初めて知りました。
>医療機関が拒否した理由は、
「処置困難」22%、
「手術や診察中」21%、
「ベッド満床」20%の順で多かった。
これ、全部受け入れる事ができない、
って事なんですけど。
こういうのも「受け入れ拒否」
って言っているんですね。
新聞の紙面がいっぱいだから
報道する事ができないって事は、
報道拒否って事でも良いんでしょうね。
>吐血した40歳代の男性が、
「内視鏡検査ができない」などと、
48回も断られたケースがあった。
吐血っていうのは、
胃とか食道とかから
出血して血を吐いている、
って事なんですけど。
胃や食道から
出血しているんですから、
その出血を止めるためには、
内視鏡(胃カメラ)が出来ないと
無理なんですよ。
吐血の治療っていうのは、
内視鏡(胃カメラ)で見て、
胃や食道から出血してたら、
そこにクリップを止めて、
止血をするんですけど。
これ、内視鏡(胃カメラ)
をやって、直接胃や食道を見る事が
できないと無理でしょ。
「内視鏡ができない」病院で、
受け入れなかったらけしからん。
って、言っている意味がわかりません。
最初から内視鏡(胃カメラ)が
出来る病院で受け入れれば助かって。
出来ない病院を
経由したから助からなかった、
っていう事があったら、
その時は誰が責任取るんでしょうか。
どんな病院でも、病院の中に入れば
病気は治る、不死身になる。
なんて事はないんですよ。
適切な治療ができる病院に行って、
適切な治療を行うから病気が治る。
軽快する、っていう事ですからね。
医者はそんな事は
当然わかっているから、
自分の病院では
受け入れても助からないから、
別の病院で助けてもらう。
そっちの方が、患者にとって良い。
と判断したから、
別の病院に行ってもらった。
それの、どこが悪いんでしょうか。
病院なんだから、
患者を受け入れて当然。
それ以外は許さん。
という考え方は、
どこから来ているんでしょうか。
患者を助けるため、
っていう考えがあるなら、
患者を助ける事ができる病院に運ぶ。
という事を優先させるべきでしょう。
自分達は「患者の味方」という
スタンスをとっている
つもりなんでしょうけど。
全く、患者の事なんか
考えてないんですね。
こういう報道をする新聞社は。
>「たらい回し」問題は依然、
改善されていない。
「たらい回し報道」問題も依然、
改善されないようですね。
誰のせいで、医療崩壊が進んでいる
んでしょうかねー。
→ 誰が日本の医療を殺すのか―「医療崩壊」の知られざる真実
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メジャー系の新聞は、
記事のタイトルから
「たらい回し」という言葉は減ったなー。
という印象があったのですけど。
残念ながら、勘違いでしたね。
いまだに「たらい回し」という言葉が
平気で使われているようです。
その時に一緒に必ず出る言葉が、
「受け入れ拒否」。
これも、「受け入れ不能」だ、
って医療関係者は事あるごとに
言っているんですけど。
やっぱり、こういう恣意的な報道する
マスコミも医療崩壊の原因ですね。
残念です。
メージャー系新聞「読売新聞」から
昨年の救急搬送、
重症患者3.6%たらい回し
総務省消防庁は3月19日、
2008年に救急搬送された
患者について、
医療機関の受け入れ状況の
調査結果を発表した。
重症患者(入院3週間以上)の
3・6%にあたる1万4732人が
3回以上断られていた。
前年(3・9%)比微減で、
「たらい回し」問題は依然、
改善されていない。
調査は昨年に続き2回目。
福井県を除く46都道府県で
3回以上の受け入れ拒否があった。
重症患者に占める割合は、
奈良県12・5%、東京都9・4%、
埼玉県8・7%、大阪府8・2%、
兵庫県6・2%の順に高く、
前年と同様、大都市圏に
多い傾向がみられた。
10回以上の拒否も、
23都道府県で903人
(前年22都府県、1074人)に上った。
東京都内では、吐血した
40歳代の男性が、
「内視鏡検査ができない」などと、
48回も断られたケースがあった。
医療機関が拒否した理由は、
「処置困難」22%、
「手術や診察中」21%、
「ベッド満床」20%の順で多かった。
『2009年3月20日 :読売新聞)』
「たらい回し」っていう言葉に
定義があるのか知りませんけど。
読売新聞的には、
>3回以上断られていた。
>3回以上の受け入れ拒否があった。
というのを「たらい回し」の定義に
しているようですね。
初めて知りました。
>医療機関が拒否した理由は、
「処置困難」22%、
「手術や診察中」21%、
「ベッド満床」20%の順で多かった。
これ、全部受け入れる事ができない、
って事なんですけど。
こういうのも「受け入れ拒否」
って言っているんですね。
新聞の紙面がいっぱいだから
報道する事ができないって事は、
報道拒否って事でも良いんでしょうね。
>吐血した40歳代の男性が、
「内視鏡検査ができない」などと、
48回も断られたケースがあった。
吐血っていうのは、
胃とか食道とかから
出血して血を吐いている、
って事なんですけど。
胃や食道から
出血しているんですから、
その出血を止めるためには、
内視鏡(胃カメラ)が出来ないと
無理なんですよ。
吐血の治療っていうのは、
内視鏡(胃カメラ)で見て、
胃や食道から出血してたら、
そこにクリップを止めて、
止血をするんですけど。
これ、内視鏡(胃カメラ)
をやって、直接胃や食道を見る事が
できないと無理でしょ。
「内視鏡ができない」病院で、
受け入れなかったらけしからん。
って、言っている意味がわかりません。
最初から内視鏡(胃カメラ)が
出来る病院で受け入れれば助かって。
出来ない病院を
経由したから助からなかった、
っていう事があったら、
その時は誰が責任取るんでしょうか。
どんな病院でも、病院の中に入れば
病気は治る、不死身になる。
なんて事はないんですよ。
適切な治療ができる病院に行って、
適切な治療を行うから病気が治る。
軽快する、っていう事ですからね。
医者はそんな事は
当然わかっているから、
自分の病院では
受け入れても助からないから、
別の病院で助けてもらう。
そっちの方が、患者にとって良い。
と判断したから、
別の病院に行ってもらった。
それの、どこが悪いんでしょうか。
病院なんだから、
患者を受け入れて当然。
それ以外は許さん。
という考え方は、
どこから来ているんでしょうか。
患者を助けるため、
っていう考えがあるなら、
患者を助ける事ができる病院に運ぶ。
という事を優先させるべきでしょう。
自分達は「患者の味方」という
スタンスをとっている
つもりなんでしょうけど。
全く、患者の事なんか
考えてないんですね。
こういう報道をする新聞社は。
>「たらい回し」問題は依然、
改善されていない。
「たらい回し報道」問題も依然、
改善されないようですね。
誰のせいで、医療崩壊が進んでいる
んでしょうかねー。
→ 誰が日本の医療を殺すのか―「医療崩壊」の知られざる真実
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2004年度から、医師免許を取得した
新人医師に2年間の研修を義務付ける
「新医師臨床研修制度」が、
導入されました。
その前までも、ほとんどの医師は
義務ではないけれども、
自主的に研修を積んで
きちんとした医師になっていたんですけど。
「新医師臨床研修制度」では、
研修を義務化した、っていう事。
それと、すぐに専門に入っちゃう
医師が多いので、
2年間の間はいろんな科の事も勉強して、
総合的に患者を診る事が
できるようになってね。
って事で、2年間は専門以外の科、
内科、外科、小児科、産婦人科、精神科、
それに地域医療とかそんなのも全部。
短い場合は一ヶ月とかなんだけど、
一応全部廻ってね、っていう制度です。
2003年までは、研修医の給料って、
大学病院とかだと、月給10万円とか、
せいぜい20万円いくかどうか、とか。
その位だったんです。
都会だとそれだけでは暮らせないから、
研修医の間も、アルバイトで
他の病院に行ったり、健康診断とかに行ったりとか。
そういうのを、やっていました。
そんな風に、身分が不安定で
収入も少なくて、
他にアルバイトに行ったら、
きちんとした研修もできない。
っていう状態だったんですけど。
「新医師臨床研修制度」では、
最低限の収入を保証する替わりに、
アルバイトは禁止、って事になりました。
これは、非常に良かった点だと思います。
それと、今、一番問題に
なっているのは、
大学病院以外の病院にでも、研修医が
自由に研修に行けるようになった。
って事ですね。
これって、はっきり言って当たり前の事なんですが。
「医者は非常識」らしいですから。
今までは、そうではなかったんですけど、
あまり文句を言う人がいなかったんですよ。
医者っていうのは、大学の医学部で
6年勉強して、
その後になりますから。
だいたい、25歳とか、その位から始めて。
退職するのが60歳とか、
今なら65歳くらいかな。
開業したら定年はないから、
80歳とか90歳とか。
寿命が続くまでやる人もいるけど。
基本的には、だいたい40年とかそのくらい、
医師という職業を続けるわけですよ。
その40年間の中でもっとも大事なのが、
最初の2年とか5年位です。
最初にきちんと勉強して、
基礎体力というか
基礎的な患者の見かたとか、
勉強の仕方とか。
そういうのを学ぶことができれば、
その後に実力がつけば
それを応用すれば良いですから。
最初の数年、っていうのが
一番大事なんですよ。
これって、別に医学に限った事
ではないですけどね。
研修医としての2年間って言うのは、
最初の2年ですから。
その2年間で、その後の医師としての
自分の人生が決まってしまう、と言っても
過言ではありませんから。
当然、研修医は必死になって、
良い研修先を探します。
これ、当たり前ですね。
医学部以外でも、大学3,4年生が
必死になって
就職活動をするのと同じです。
んで、2010年度から
新人医師の研修制度が
見直されんですけど。
研修医の事なんか何も考えずに、
大学病院とか厚労省の都合で
改変されるってんで。
当事者の学生さん達が反対しています。
研修医“学徒出陣”に反対署名
医師養成の在り方を大学の枠を越えて考えようと
集まった全国の医学生でつくる
「医師のキャリアパスを
考える医学生の会」
(代表=川井未知子・東京女子医科大学医学部4年)は、
2010年度から見直される
新人医師の研修制度について、
「教育体制の整わない病院にも
未熟な医師を
強制的に配置し、国民が将来享受す
る医療の質の低下を招くもの」
などと反対した上で、
「都道府県別募集定員の上限設定」と
「病院別募集定員の設定」の
撤回を求める署名活動を開始した。
(新井裕充)
医師免許を取得した新人医師に
2年間の研修を義務付ける
「新医師臨床研修制度」は
2004年度から導入された。
しかし、研修先を
自由に選べるようになった結果、
研修医が大学に残らなくなり、
地方の病院に
医師を派遣していた
大学病院が関連病院から
医師を引き揚げ、
地方の病院が医師不足に
陥ったという問題点が指摘されていた。
このため、文部科学省と厚生労働省は
昨年9月から見直しに向けた
議論を進め、今年2月18日に
まとめた最終報告に、
研修医を医師不足の
地域に誘導できるような仕組み
(募集定員の調整)を盛り込んだ。
このような「医師不足を解消する」
という観点に軸足を置いた見直しに対し、
「良い医師を育てるという
視点が欠けている」
との批判もある。
そうした中、200人を超える
全国の医学生でつくる
「医師のキャリアパスを
考える医学生の会」は
2月27日、「臨床研修制度改定
における計画配置について」
と題する声明文を発表。
「医師不足問題と医師の教育は
切り離して扱うもの」
と指摘し、医師不足の地域に
研修医を派遣する
仕組みに対して、「地域医療の
支えとして望まれているのは
研修医ではなく、臨床経験豊富な
熟練の医師であるのだから、
研修医がよい教育を
受けることこそ、日本の将来の
医療を担う優秀な医師を育てるために
必要である」と主張している。
「教育環境の整っていると考える
病院を選んだ結果、
都会・地方にかかわらず
教育に力を入れている病院に
研修医が集まったのであり、
それに国が介入することは、
研修医からよい教育を
受ける機会を奪うものである」
と主張している。
その上で、「都道府県別募集定員の
上限設定と病院別募集定員
の設定の撤回」を求めている。
■“徒弟制度”から“お客さん扱い”へ
「新医師臨床研修制度」の導入は、
劣悪な労働環境にあった
研修医を解放させる
1960年代の“インターン闘争”の
延長線上にあるともいわれる。
基本的な診療能力
(プライマリ・ケア)の獲得を
目的とするものの、最大の狙いは、
医学部教授の権威を背景にした
「医局講座制」の解体だったとされる。
医師の人事権を
大学医局から奪い取り、
研修医の獲得を「自由競争」に委ねた
新制度により、教育制度や待遇面での
充実が図られ、研修医の質が向上したと
評価する声も多い。
もはや、従来のような
“徒弟制度”を望む声は少ない。
「2009/03/13:キャリアブレイン」
今の研修制度っていうのは、
自由競争です。
簡単に言うと。
病院が、研修医が
何人欲しいっていう事を、
勝手に言っているから。
実際に募集いている数っていうのは、
卒業生の1.3倍くらいあります。
これって、企業が勝手に
新入社員を募集するのと
同じなんですよね、簡単に言うと。
有効求人倍率 何倍、
とかってありますよね。
それに関しては、基本的には
誰も文句は言えません。
ただ、研修医を募集する病院
っていうのは、研修医を
指導できる病院じゃないとダメだから。
ある程度の規模があるとか、
患者や症例が多い、
指導医がきちんとそろっていて
指導体制がしっかり出来る。
とか、そういう事が出来ていないとダメです。
はっきり言ってしまうと、
今の基準はちょっと甘い。
だから、残念ながら研修医をきちんと
指導できないのに、
医者としての戦力として雇っている。
っていう病院もあります。
そういう病院の定員を減らしなさい。
っていう事はあっても良いと思うので。
研修医の定員削減に関しては、
私は反対しません。
というか、きちんと評価できる
のであれば、むしろ賛成です。
定員が少なくなって、
優秀な人から順に
良い研修病院を選べる、
って事になれば、
学生時代にもっと勉強しますからね。
そしたら、医学部の
学生のレベルが上がるんで。
悪いとは思いません。
ただ、今度の厚生労働省が
やろうとしている定員削減というか、
「都道府県別募集定員の上限設定」
には、私は反対です。
なぜか。
都道府県っていっても、
東京や大阪みたいに
とても大きいところもあるけど。
人口も少ないし、病院も少ない、
患者も少ない。
っていう所もあるんですよ。
例えば、この間このブログでも書いた
鳥取県。
もちろん、悪口を言うわけはありませんよ。
私は、詳しい話は知りませんけどね。
地元の方によると、
>鳥取県には大きい病院(500床以上)
ってのは大学のみだそうですよ。
他の病院はないんです。
「大学病院から救急撤退、鳥取」
という事ですけど。
鳥取で唯一の大病院から、
救急の人間が全員辞めた。
という事は、鳥取県では
救急の研修はできない訳ですよ。
今度の研修制度では
救急は必修じゃなくなる、
って事らしいですけどね。
鳥取県にも研修医の枠はありますよね。
でも、誰も鳥取県では研修をしたくない。
って言ったとしても、
誰かが行かなければならない。
って事になるんですよ。
それ、まずいでしょ。
本人も希望しないし、
救急の研修もできない所に、
国が強制的に行かせるって事ですよ。
やっぱ、それはいけないと思いますよ。
あくまでも鳥取県の一例ですけど、
これと似たような事は、
小さな都道府県なら
たくさんありますよ。
それと、もう一つ。
都道府県ごとに
研修医の上限を決める、
っていうのと同時に、
研修医を受け入れる事のできる
病院を規制する、
って事も同時にしています。
これが、大問題です。
具体的には、まだ決定ではないんだけど。
>救急医療を提供していること、
年間入院患者が3000人以上、
研修医5人に対して
指導医を1人以上、
臨床病理検討会(CPC)を
開催していること
ここらへんですね。
小さな病院でも、優秀な指導医がいて、
研修プログラムを工夫して
研修医に人気の病院。
っていうのも、いくつもあるんですよ。
でも、単純に
数とか規模で規制しちゃうと、
ユニークな実践で
地道に研修生を集めていた
中小病院は研修生を
募集できなくなります。
都道府県で研修医の上限を決めて、
中小の病院には研修医を行かせない。
っていう事になると、
結局は大学病院しか、
研修ができる病院が
なくなっちゃうんですよ。
特に小さな都道府県では。
これが問題なんです。
「新医師臨床研修制度」になって、
研修医の数が一番減ったのは、
大学病院です。
大学病院には、患者の数も多いし、
救急とか病理とかもあるけれども。
だからって、良い研修ができる
って訳では必ずしもないんですよ。
大学病院では良い研修が出来ない、
って研修医が判断したから。
大学病院は人気がなくて、
研修医の数が減ってるんですよ。
簡単に言うと、大学病院は
特殊な患者が多くて、
しかも雑用などの業務も多い。
だから、一般的な患者をたくさん診て勉強したい。
って研修医からは、人気がありません。
自由競争にしたんだから、
人気がない病院には
研修医は行かなくなる。
という当たり前の事が起こった。
でも、その原因を解決する事は
一切行わず、
大学病院に研修医を増やすために、
半強制的に規制を行う。
というのが、今度の
研修医制度のやり方ですわ。
こんなの、反対するに決まってるでしょ。
当事者の学生は。
この学生達の言う事が全部正しい、
とは思いませんけど。
やっぱり、おかしいですよね。
厚労省のやり方は。
研修医を指導できるかっていう「質」で、
研修医の枠、定員を決める。
っていう事であれば、
私は研修医の定員を
決める事自体には反対ではないですから。
研修を終えた研修医から話を聞いて。
この病院は研修病院としては不適切だ。
今の研修医の人数では多すぎる。
って事になって、
研修体制が十分かどうか
厚労省もきちんと監査をして。
それで、やっぱり不十分だって事になれば、
大学病院といえども
研修医の定員を削減する。
という形にすれば良いと思うんですがねー。
私が随分前からこのブログで
書いていますけど。
医師不足っていうのは、
研修医が不足してる、って訳じゃないですから。
学生さん達も言っていますけどね(笑)
地方に医師が不足していたって、
研修医がいたってどうしようもないんですからね。
地方に研修医を行かせたがっている、
医師会の偉い先生とか、
大学病院のベテランの医師を
派遣する方が100倍ましですよ。
「新医師臨床研修制度」を
作った目的は、
何でも診る事が出来る総合医を作る。
って事です。
その後に、医療訴訟が問題になって、
研修医に危険な手技を行わせるのが
難しくなった。
っていう状況とかもあるんですけどね。
数ヶ月おきに、いろんな科を廻って、
ただ見学するだけで、
総合医は養成出来たのか。
2年で期間は十分だったのか。
「新医師臨床研修制度」ってのは、
2年間だけだから。
2年経ったら大学病院にも人が戻って、
医師不足も解消する。って言う説もあったけど、
5年経ってそれはどうなったか、とか。
そういった、今の制度の
反省をするのが第一。
それもせずに、医師不足だから、
研修は2年から1年に減らします。
医師不足は大学病院に行く
医者が減ったのが原因だろう。
じゃあ、大学病院に行く人を
強制的に増やすために
都道府県別の定員を作ります。
って事じゃ、どう考えてもダメでしょ。
ちなみに、今の日本の
「新医師臨床研修制度」って、
実は1971年に
アメリカが廃止したものだそうですよ。
ある先生に聞いた事を、
ほぼそのまま引用させていただきます。
アメリカではそれまでは、内科半年、
外科数か月、他の診療科目を
数か月の研修(レジデンシー)制度だったが、
あまり効果がなく(要するに中途半端)、
1971年をもって打ち切りしにしたとの事です。
その代り、内科なら内科系だけ3年間トレーニングして
(内科専門医試験の関門あり)、
その後に数年間の
サブスペシャルティーのコースに進む
(たとえば、循環器専門医のような
専門医試験の関門あり)。
さらに人によっては
スーパーサブスペシャルティーの
コースを数年とる(例えば
循環器専門医取得後の
インターヴェンションの専門医)。
こうしてアメリカの専門医は
養成されていくそうです。
1971年に廃止された
トレーニング内容は医学生時代に
受けるようになったとのとこ。
欧州連合でも、医師の卒後教育の
プログラムは整備されています。
内科だけを見ても、日本の
新研修医制度のような
卒後教育はとっていなかった
と記憶しています。
家庭医になるような医師は、
昔のアメリカのような
プログラムで学ぶようですが。
別にアメリカを、欧州を絶賛している
わけではありませんが、
かの国では医学生が学ぶもの
とされていることを、
わざわざ卒後2年間の医師の
トレーニングに組み入れて、
家庭医を目指す医師以外にも
全員必修というのは、
どうなんでしょうか?
医師の卒前・卒後教育は欧米なみに
したほうが良いのでは?
と思うのですが。
日本との共通点は、研修医が
出身医大や地域に関係なく、
マッチングで全国募集の形態を
とっているということだけでしょうか。
医師臨床研修制度は厚生労働省、
医学部の大学の教育は文部科学省。
だから。
縦割り行政の日本じゃ、無理かなー。
大学病院について知りたい人は、これを読んでね!
→ 「大学病院のうそ」 ~現役医師(Dr. I)が暴露する、大学病院の秘密
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新人医師に2年間の研修を義務付ける
「新医師臨床研修制度」が、
導入されました。
その前までも、ほとんどの医師は
義務ではないけれども、
自主的に研修を積んで
きちんとした医師になっていたんですけど。
「新医師臨床研修制度」では、
研修を義務化した、っていう事。
それと、すぐに専門に入っちゃう
医師が多いので、
2年間の間はいろんな科の事も勉強して、
総合的に患者を診る事が
できるようになってね。
って事で、2年間は専門以外の科、
内科、外科、小児科、産婦人科、精神科、
それに地域医療とかそんなのも全部。
短い場合は一ヶ月とかなんだけど、
一応全部廻ってね、っていう制度です。
2003年までは、研修医の給料って、
大学病院とかだと、月給10万円とか、
せいぜい20万円いくかどうか、とか。
その位だったんです。
都会だとそれだけでは暮らせないから、
研修医の間も、アルバイトで
他の病院に行ったり、健康診断とかに行ったりとか。
そういうのを、やっていました。
そんな風に、身分が不安定で
収入も少なくて、
他にアルバイトに行ったら、
きちんとした研修もできない。
っていう状態だったんですけど。
「新医師臨床研修制度」では、
最低限の収入を保証する替わりに、
アルバイトは禁止、って事になりました。
これは、非常に良かった点だと思います。
それと、今、一番問題に
なっているのは、
大学病院以外の病院にでも、研修医が
自由に研修に行けるようになった。
って事ですね。
これって、はっきり言って当たり前の事なんですが。
「医者は非常識」らしいですから。
今までは、そうではなかったんですけど、
あまり文句を言う人がいなかったんですよ。
医者っていうのは、大学の医学部で
6年勉強して、
その後になりますから。
だいたい、25歳とか、その位から始めて。
退職するのが60歳とか、
今なら65歳くらいかな。
開業したら定年はないから、
80歳とか90歳とか。
寿命が続くまでやる人もいるけど。
基本的には、だいたい40年とかそのくらい、
医師という職業を続けるわけですよ。
その40年間の中でもっとも大事なのが、
最初の2年とか5年位です。
最初にきちんと勉強して、
基礎体力というか
基礎的な患者の見かたとか、
勉強の仕方とか。
そういうのを学ぶことができれば、
その後に実力がつけば
それを応用すれば良いですから。
最初の数年、っていうのが
一番大事なんですよ。
これって、別に医学に限った事
ではないですけどね。
研修医としての2年間って言うのは、
最初の2年ですから。
その2年間で、その後の医師としての
自分の人生が決まってしまう、と言っても
過言ではありませんから。
当然、研修医は必死になって、
良い研修先を探します。
これ、当たり前ですね。
医学部以外でも、大学3,4年生が
必死になって
就職活動をするのと同じです。
んで、2010年度から
新人医師の研修制度が
見直されんですけど。
研修医の事なんか何も考えずに、
大学病院とか厚労省の都合で
改変されるってんで。
当事者の学生さん達が反対しています。
研修医“学徒出陣”に反対署名
医師養成の在り方を大学の枠を越えて考えようと
集まった全国の医学生でつくる
「医師のキャリアパスを
考える医学生の会」
(代表=川井未知子・東京女子医科大学医学部4年)は、
2010年度から見直される
新人医師の研修制度について、
「教育体制の整わない病院にも
未熟な医師を
強制的に配置し、国民が将来享受す
る医療の質の低下を招くもの」
などと反対した上で、
「都道府県別募集定員の上限設定」と
「病院別募集定員の設定」の
撤回を求める署名活動を開始した。
(新井裕充)
医師免許を取得した新人医師に
2年間の研修を義務付ける
「新医師臨床研修制度」は
2004年度から導入された。
しかし、研修先を
自由に選べるようになった結果、
研修医が大学に残らなくなり、
地方の病院に
医師を派遣していた
大学病院が関連病院から
医師を引き揚げ、
地方の病院が医師不足に
陥ったという問題点が指摘されていた。
このため、文部科学省と厚生労働省は
昨年9月から見直しに向けた
議論を進め、今年2月18日に
まとめた最終報告に、
研修医を医師不足の
地域に誘導できるような仕組み
(募集定員の調整)を盛り込んだ。
このような「医師不足を解消する」
という観点に軸足を置いた見直しに対し、
「良い医師を育てるという
視点が欠けている」
との批判もある。
そうした中、200人を超える
全国の医学生でつくる
「医師のキャリアパスを
考える医学生の会」は
2月27日、「臨床研修制度改定
における計画配置について」
と題する声明文を発表。
「医師不足問題と医師の教育は
切り離して扱うもの」
と指摘し、医師不足の地域に
研修医を派遣する
仕組みに対して、「地域医療の
支えとして望まれているのは
研修医ではなく、臨床経験豊富な
熟練の医師であるのだから、
研修医がよい教育を
受けることこそ、日本の将来の
医療を担う優秀な医師を育てるために
必要である」と主張している。
「教育環境の整っていると考える
病院を選んだ結果、
都会・地方にかかわらず
教育に力を入れている病院に
研修医が集まったのであり、
それに国が介入することは、
研修医からよい教育を
受ける機会を奪うものである」
と主張している。
その上で、「都道府県別募集定員の
上限設定と病院別募集定員
の設定の撤回」を求めている。
■“徒弟制度”から“お客さん扱い”へ
「新医師臨床研修制度」の導入は、
劣悪な労働環境にあった
研修医を解放させる
1960年代の“インターン闘争”の
延長線上にあるともいわれる。
基本的な診療能力
(プライマリ・ケア)の獲得を
目的とするものの、最大の狙いは、
医学部教授の権威を背景にした
「医局講座制」の解体だったとされる。
医師の人事権を
大学医局から奪い取り、
研修医の獲得を「自由競争」に委ねた
新制度により、教育制度や待遇面での
充実が図られ、研修医の質が向上したと
評価する声も多い。
もはや、従来のような
“徒弟制度”を望む声は少ない。
「2009/03/13:キャリアブレイン」
今の研修制度っていうのは、
自由競争です。
簡単に言うと。
病院が、研修医が
何人欲しいっていう事を、
勝手に言っているから。
実際に募集いている数っていうのは、
卒業生の1.3倍くらいあります。
これって、企業が勝手に
新入社員を募集するのと
同じなんですよね、簡単に言うと。
有効求人倍率 何倍、
とかってありますよね。
それに関しては、基本的には
誰も文句は言えません。
ただ、研修医を募集する病院
っていうのは、研修医を
指導できる病院じゃないとダメだから。
ある程度の規模があるとか、
患者や症例が多い、
指導医がきちんとそろっていて
指導体制がしっかり出来る。
とか、そういう事が出来ていないとダメです。
はっきり言ってしまうと、
今の基準はちょっと甘い。
だから、残念ながら研修医をきちんと
指導できないのに、
医者としての戦力として雇っている。
っていう病院もあります。
そういう病院の定員を減らしなさい。
っていう事はあっても良いと思うので。
研修医の定員削減に関しては、
私は反対しません。
というか、きちんと評価できる
のであれば、むしろ賛成です。
定員が少なくなって、
優秀な人から順に
良い研修病院を選べる、
って事になれば、
学生時代にもっと勉強しますからね。
そしたら、医学部の
学生のレベルが上がるんで。
悪いとは思いません。
ただ、今度の厚生労働省が
やろうとしている定員削減というか、
「都道府県別募集定員の上限設定」
には、私は反対です。
なぜか。
都道府県っていっても、
東京や大阪みたいに
とても大きいところもあるけど。
人口も少ないし、病院も少ない、
患者も少ない。
っていう所もあるんですよ。
例えば、この間このブログでも書いた
鳥取県。
もちろん、悪口を言うわけはありませんよ。
私は、詳しい話は知りませんけどね。
地元の方によると、
>鳥取県には大きい病院(500床以上)
ってのは大学のみだそうですよ。
他の病院はないんです。
「大学病院から救急撤退、鳥取」
という事ですけど。
鳥取で唯一の大病院から、
救急の人間が全員辞めた。
という事は、鳥取県では
救急の研修はできない訳ですよ。
今度の研修制度では
救急は必修じゃなくなる、
って事らしいですけどね。
鳥取県にも研修医の枠はありますよね。
でも、誰も鳥取県では研修をしたくない。
って言ったとしても、
誰かが行かなければならない。
って事になるんですよ。
それ、まずいでしょ。
本人も希望しないし、
救急の研修もできない所に、
国が強制的に行かせるって事ですよ。
やっぱ、それはいけないと思いますよ。
あくまでも鳥取県の一例ですけど、
これと似たような事は、
小さな都道府県なら
たくさんありますよ。
それと、もう一つ。
都道府県ごとに
研修医の上限を決める、
っていうのと同時に、
研修医を受け入れる事のできる
病院を規制する、
って事も同時にしています。
これが、大問題です。
具体的には、まだ決定ではないんだけど。
>救急医療を提供していること、
年間入院患者が3000人以上、
研修医5人に対して
指導医を1人以上、
臨床病理検討会(CPC)を
開催していること
ここらへんですね。
小さな病院でも、優秀な指導医がいて、
研修プログラムを工夫して
研修医に人気の病院。
っていうのも、いくつもあるんですよ。
でも、単純に
数とか規模で規制しちゃうと、
ユニークな実践で
地道に研修生を集めていた
中小病院は研修生を
募集できなくなります。
都道府県で研修医の上限を決めて、
中小の病院には研修医を行かせない。
っていう事になると、
結局は大学病院しか、
研修ができる病院が
なくなっちゃうんですよ。
特に小さな都道府県では。
これが問題なんです。
「新医師臨床研修制度」になって、
研修医の数が一番減ったのは、
大学病院です。
大学病院には、患者の数も多いし、
救急とか病理とかもあるけれども。
だからって、良い研修ができる
って訳では必ずしもないんですよ。
大学病院では良い研修が出来ない、
って研修医が判断したから。
大学病院は人気がなくて、
研修医の数が減ってるんですよ。
簡単に言うと、大学病院は
特殊な患者が多くて、
しかも雑用などの業務も多い。
だから、一般的な患者をたくさん診て勉強したい。
って研修医からは、人気がありません。
自由競争にしたんだから、
人気がない病院には
研修医は行かなくなる。
という当たり前の事が起こった。
でも、その原因を解決する事は
一切行わず、
大学病院に研修医を増やすために、
半強制的に規制を行う。
というのが、今度の
研修医制度のやり方ですわ。
こんなの、反対するに決まってるでしょ。
当事者の学生は。
この学生達の言う事が全部正しい、
とは思いませんけど。
やっぱり、おかしいですよね。
厚労省のやり方は。
研修医を指導できるかっていう「質」で、
研修医の枠、定員を決める。
っていう事であれば、
私は研修医の定員を
決める事自体には反対ではないですから。
研修を終えた研修医から話を聞いて。
この病院は研修病院としては不適切だ。
今の研修医の人数では多すぎる。
って事になって、
研修体制が十分かどうか
厚労省もきちんと監査をして。
それで、やっぱり不十分だって事になれば、
大学病院といえども
研修医の定員を削減する。
という形にすれば良いと思うんですがねー。
私が随分前からこのブログで
書いていますけど。
医師不足っていうのは、
研修医が不足してる、って訳じゃないですから。
学生さん達も言っていますけどね(笑)
地方に医師が不足していたって、
研修医がいたってどうしようもないんですからね。
地方に研修医を行かせたがっている、
医師会の偉い先生とか、
大学病院のベテランの医師を
派遣する方が100倍ましですよ。
「新医師臨床研修制度」を
作った目的は、
何でも診る事が出来る総合医を作る。
って事です。
その後に、医療訴訟が問題になって、
研修医に危険な手技を行わせるのが
難しくなった。
っていう状況とかもあるんですけどね。
数ヶ月おきに、いろんな科を廻って、
ただ見学するだけで、
総合医は養成出来たのか。
2年で期間は十分だったのか。
「新医師臨床研修制度」ってのは、
2年間だけだから。
2年経ったら大学病院にも人が戻って、
医師不足も解消する。って言う説もあったけど、
5年経ってそれはどうなったか、とか。
そういった、今の制度の
反省をするのが第一。
それもせずに、医師不足だから、
研修は2年から1年に減らします。
医師不足は大学病院に行く
医者が減ったのが原因だろう。
じゃあ、大学病院に行く人を
強制的に増やすために
都道府県別の定員を作ります。
って事じゃ、どう考えてもダメでしょ。
ちなみに、今の日本の
「新医師臨床研修制度」って、
実は1971年に
アメリカが廃止したものだそうですよ。
ある先生に聞いた事を、
ほぼそのまま引用させていただきます。
アメリカではそれまでは、内科半年、
外科数か月、他の診療科目を
数か月の研修(レジデンシー)制度だったが、
あまり効果がなく(要するに中途半端)、
1971年をもって打ち切りしにしたとの事です。
その代り、内科なら内科系だけ3年間トレーニングして
(内科専門医試験の関門あり)、
その後に数年間の
サブスペシャルティーのコースに進む
(たとえば、循環器専門医のような
専門医試験の関門あり)。
さらに人によっては
スーパーサブスペシャルティーの
コースを数年とる(例えば
循環器専門医取得後の
インターヴェンションの専門医)。
こうしてアメリカの専門医は
養成されていくそうです。
1971年に廃止された
トレーニング内容は医学生時代に
受けるようになったとのとこ。
欧州連合でも、医師の卒後教育の
プログラムは整備されています。
内科だけを見ても、日本の
新研修医制度のような
卒後教育はとっていなかった
と記憶しています。
家庭医になるような医師は、
昔のアメリカのような
プログラムで学ぶようですが。
別にアメリカを、欧州を絶賛している
わけではありませんが、
かの国では医学生が学ぶもの
とされていることを、
わざわざ卒後2年間の医師の
トレーニングに組み入れて、
家庭医を目指す医師以外にも
全員必修というのは、
どうなんでしょうか?
医師の卒前・卒後教育は欧米なみに
したほうが良いのでは?
と思うのですが。
日本との共通点は、研修医が
出身医大や地域に関係なく、
マッチングで全国募集の形態を
とっているということだけでしょうか。
医師臨床研修制度は厚生労働省、
医学部の大学の教育は文部科学省。
だから。
縦割り行政の日本じゃ、無理かなー。
大学病院について知りたい人は、これを読んでね!
→ 「大学病院のうそ」 ~現役医師(Dr. I)が暴露する、大学病院の秘密
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2/27-2/28に放送された
「朝まで生テレビ」
のテーマが「医療崩壊」だったんで。
録画して見てみました。
参加者は、こんな感じです。
司会: 田原 総一朗
進行: 長野 智子・渡辺 宜 (テレビ朝日アナウンサー)
パネリスト:
大村秀章(自民党・衆議院議員、厚生労働副大臣)
小池晃(日本共産党・参議院議員、医師)
青木正美(青木クリニック院長)
石井苗子(東京大学医学部客員研究員、タレント)
小野崎耕平(日本医療政策機構 医療政策担当ディレクター)
河辺啓二(木崎クリニック院長、元農水省)
下村満子(ジャーナリスト・医療法人社団「こころとからだの元氣プラザ」前理事長)
菅沼定憲(元放送作家、がん患者)
本田宏(済生会栗橋病院副院長、NPO法人『医療制度研究会』副理事長)
村上正泰(評論家、元財務省課長補佐・厚生省出向「医療費適正化計画」担当)
堀口貞夫(主婦会館クリニック産科医、元愛育病院院長)
宮脇正和(「医療過誤原告の会」会長)
医師の割合が多すぎて、
逆にアンバランスかな。
と思っていたのですが。
あんまり関係ないというか、
ほとんど 本田宏先生の
独壇場だった気がします。
本田宏先生と小池晃議員が、
自民党の大村秀章議員と討論して。
大村議員のダメダメさが
目立ちましたねー。
正直。
おおざっぱな内容は、
bamboo先生のブログ
『「医療報道を斬る」:朝生』
に書いてあったので。
ざっと紹介させていただきますね。
*日本は世界的に見て
少ない医師・看護師数で
世界的に見て多い患者を診ている。
*医療の質は世界的には
(妊産婦死亡率などから)
トップクラスである。
*「たらいまわし」「受け入れ拒否」
と言う言葉は不当である。
受け入れ不能が実体。
* 当直医は連続36時間勤務が
常態となっている。
交代性夜勤をする人員は居ない。
*日本の対GDP医療費は
世界的にはかなり低い。
*日本の公共事業費はG7の
他の6カ国の公共事業費の
合計より多い。
*世界的には開業医の所得は
勤務医より低いが、
日本は逆である。
*総合病院で複数の
診療科を受診すると、
再診料は1科分だけである。
*そのため、大病院指向は改まらない。
*胃癌手術の入院から退院までの
総費用は120万円。
*携帯電話の普及で誰も使わない
高速道路の電話機は250万円。
本田宏先生の主張は、このブログでも
何回か紹介させていただいているし。
資料も、何回か出してるんで。
目新しいことはなかったんですけど。
コメンテーターも、ほとんどの人が
賛同されていましたね。
日本の医療崩壊の一番大きな原因は、
医療費不足と医師不足。
それは、このブログでも
何回も書いているし。
番組の最後のアンケート調査でも、
1位と2位が医療政策、医師不足、
っていう回答だったので。
やっと国民にも浸透してきたのかな、
とは思います。
当然、この話が中心になるのは
良いのですが。
ちょっと、政策の話ばっかりで他の話が
少なかったのが残念かなー。
医師側や患者側、
そしてマスコミ報道にも
医療崩壊の原因はありますからね。
そういった事も、もう少し
やってもらいたかったです。
それと、本田宏先生の話は、共産党の小池議員と
非常に近いので。
その2人が話しすぎて、
ちょっと目立ちすぎましたかね。
自民党の大村議員が正面にいたから、
ここぞとばかりに話たのでしょうけど。
全体としては、
悪くはなかったと思いますが。
正直、医師ブログでは何年も前から
行われていた議論ばっかだったので。
このブログの読者には、
ちょっと物足りなかったかな。
討論者の方達が、ベテラン揃いなんで。
後ろの方に、医学部の学生とか、看護師
の方達が来ていたようなので。
そういう人を中にいれて討論した方が
良かったのかな、って思いました。
東大医学部の学生の方が
理路整然と話していましたしね。
大村議員なんかよりも。
ちなみに
*日本の公共事業費はG7の
他の6カ国の
公共事業費の合計より多い。
これって、約10年前の資料ですね。
そこから、日本の公共事業費は
約半分になっています。
本田宏先生もそれはわかっています。
でも、今でも他の先進国と比べたら
公共事業費は多いですよね、
って言っていましたから。
それなのに今だにこのデーターを
わざと使っているのは、ちょっと
ずるいんじゃないでしょうかねー。
本田宏先生の本が読みたい人は、
これを読んでね!
→
誰が日本の医療を殺すのか―「医療崩壊」の知られざる真実
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「朝まで生テレビ」
のテーマが「医療崩壊」だったんで。
録画して見てみました。
参加者は、こんな感じです。
司会: 田原 総一朗
進行: 長野 智子・渡辺 宜 (テレビ朝日アナウンサー)
パネリスト:
大村秀章(自民党・衆議院議員、厚生労働副大臣)
小池晃(日本共産党・参議院議員、医師)
青木正美(青木クリニック院長)
石井苗子(東京大学医学部客員研究員、タレント)
小野崎耕平(日本医療政策機構 医療政策担当ディレクター)
河辺啓二(木崎クリニック院長、元農水省)
下村満子(ジャーナリスト・医療法人社団「こころとからだの元氣プラザ」前理事長)
菅沼定憲(元放送作家、がん患者)
本田宏(済生会栗橋病院副院長、NPO法人『医療制度研究会』副理事長)
村上正泰(評論家、元財務省課長補佐・厚生省出向「医療費適正化計画」担当)
堀口貞夫(主婦会館クリニック産科医、元愛育病院院長)
宮脇正和(「医療過誤原告の会」会長)
医師の割合が多すぎて、
逆にアンバランスかな。
と思っていたのですが。
あんまり関係ないというか、
ほとんど 本田宏先生の
独壇場だった気がします。
本田宏先生と小池晃議員が、
自民党の大村秀章議員と討論して。
大村議員のダメダメさが
目立ちましたねー。
正直。
おおざっぱな内容は、
bamboo先生のブログ
『「医療報道を斬る」:朝生』
に書いてあったので。
ざっと紹介させていただきますね。
*日本は世界的に見て
少ない医師・看護師数で
世界的に見て多い患者を診ている。
*医療の質は世界的には
(妊産婦死亡率などから)
トップクラスである。
*「たらいまわし」「受け入れ拒否」
と言う言葉は不当である。
受け入れ不能が実体。
* 当直医は連続36時間勤務が
常態となっている。
交代性夜勤をする人員は居ない。
*日本の対GDP医療費は
世界的にはかなり低い。
*日本の公共事業費はG7の
他の6カ国の公共事業費の
合計より多い。
*世界的には開業医の所得は
勤務医より低いが、
日本は逆である。
*総合病院で複数の
診療科を受診すると、
再診料は1科分だけである。
*そのため、大病院指向は改まらない。
*胃癌手術の入院から退院までの
総費用は120万円。
*携帯電話の普及で誰も使わない
高速道路の電話機は250万円。
本田宏先生の主張は、このブログでも
何回か紹介させていただいているし。
資料も、何回か出してるんで。
目新しいことはなかったんですけど。
コメンテーターも、ほとんどの人が
賛同されていましたね。
日本の医療崩壊の一番大きな原因は、
医療費不足と医師不足。
それは、このブログでも
何回も書いているし。
番組の最後のアンケート調査でも、
1位と2位が医療政策、医師不足、
っていう回答だったので。
やっと国民にも浸透してきたのかな、
とは思います。
当然、この話が中心になるのは
良いのですが。
ちょっと、政策の話ばっかりで他の話が
少なかったのが残念かなー。
医師側や患者側、
そしてマスコミ報道にも
医療崩壊の原因はありますからね。
そういった事も、もう少し
やってもらいたかったです。
それと、本田宏先生の話は、共産党の小池議員と
非常に近いので。
その2人が話しすぎて、
ちょっと目立ちすぎましたかね。
自民党の大村議員が正面にいたから、
ここぞとばかりに話たのでしょうけど。
全体としては、
悪くはなかったと思いますが。
正直、医師ブログでは何年も前から
行われていた議論ばっかだったので。
このブログの読者には、
ちょっと物足りなかったかな。
討論者の方達が、ベテラン揃いなんで。
後ろの方に、医学部の学生とか、看護師
の方達が来ていたようなので。
そういう人を中にいれて討論した方が
良かったのかな、って思いました。
東大医学部の学生の方が
理路整然と話していましたしね。
大村議員なんかよりも。
ちなみに
*日本の公共事業費はG7の
他の6カ国の
公共事業費の合計より多い。
これって、約10年前の資料ですね。
そこから、日本の公共事業費は
約半分になっています。
本田宏先生もそれはわかっています。
でも、今でも他の先進国と比べたら
公共事業費は多いですよね、
って言っていましたから。
それなのに今だにこのデーターを
わざと使っているのは、ちょっと
ずるいんじゃないでしょうかねー。
本田宏先生の本が読みたい人は、
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