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現役医師、循環器内科医(Dr. I)が医療について、詳しくわかりやすく解説するブログ。 引用、転載は自由ですが、その際は必ず引用元を明記して下さいね!
中原先生支援ボールペン作戦
医師労働問題、過労死問題
これに関しては、このブログでも
結構取り上げてきましたが、

その中でも、1999年8月。
都内の民間病院の小児科医、
中原利郎先生の
自殺
に関しては、
特に力を入れて
取り上げてきました。


その中原先生を支援する、
ボールペン作戦」が
始まったようですね。

個人的に、最近とても忙しくて
ブログを更新する暇が
ほとんどなかったんで。
取り上げるのがかなり
遅れてしまったのですが。
とても重要な事なので、
やっぱり載せますね。


このブログの読者なら、
もうご存知の方も
多いとは思いますが。

中原先生をご存知ない方は、
まずはこれをご覧ください。
『小児科医の遺言状』


都内の民間病院の小児科部長代理、
中原利郎医師(当時44歳)は、
1999年8月。
激務から欝病を発症し、勤務する
病院の屋上から身を投げました。

『医師の過労死は棄却』
にも書いていますが。

長時間の勤務により、
うつ病を発症した、
という事は裁判でも
認められたんですが。
病院側の管理責任は
認められていない
んですよ。

これって、病院側は、
いくら医師をこき使って
過労死させても、最終的には
責任を問われる事はない。

っていう事ですからね。

やっぱり、このままでは
いけないと思います。


Yosyan先生のブログ
新小児科医のつぶやき」の
コメンテータでもある、
moto-tclinicさん(深谷先生)
主導されている企画ですよ。

『ボールペン作戦・第2弾(中原支援ボールペン)』



★ボールペンご希望の方は、
封筒の表に
「中原支援ボールペン希望」
と朱書し、送り先の
住所・氏名を記入し
必要金額の切手を貼った
返信用封筒を同封の上、
下記あてにお申込みください。

お一人様1本は
無料でお送りいたします。

このボールペンで同封の
署名用紙にご協力いただけたら幸いです。
2本以上ご希望の場合は、
1本につき原価(約84円)以上
のご寄附を、下記口座あて、
お願い致します。

ご寄附でさらに追加の
ボールペンを作成し、
無料配布による支援の輪を
広げていきたいと考えます。


★[宛先]
460-0012名古屋市
中区千代田5-20-6
鶴舞公園クリニック

★複数本ご希望の方は、
【10本まで】
「中原支援ボールペン○本希望」
と朱書して、返信用封筒には
2本まで:120円
3-5本:140円
6-7本:200円
8-10本:240円
の切手を貼ってください。

【11本以上】
104-0033東京都中央区新川
1-11-6 中原ビル「中原支援の会」
(TEL:090-6133-0090  
FAX:03-3552-2888)
まで御連絡ください。
個別にご相談、対応させていただきます。

★ご寄付は下記宛にお願い致します。

◎三菱東京UFJ銀行 
築地支店 普通預金 
0026409
「中原先生支援する会 ボールペン作戦」

◎郵便局振込口座 
00160-2-361759
「中原先生支援する会 ボールペン作戦」


ボールペン作戦に賛同される方は
『ボールペン作戦会議室』を御訪問ください。




ちなみに、労災認定(行政訴訟)
については、すでに自殺が
業務に起因する過労のため
と認められ、勝訴し確定済みです。



本来、病院に限らず、
企業は労働者の労働時間を
把握する義務があります。

でも、中原先生過労死
自殺から10年
も経っても、
今だにタイムカードがない
病院なんてたくさんあります。

んで、タイムカードがないから、
医師がどの位働いているのか、
わからない。
だから、医者過労死しても、
病院側に管理責任はない。


って事になったら、
やっぱおかしいでしょ。

本来、病院医師
労働時間を把握しなければ
いけないのに

わざと把握していなければ、
管理責任は問われない。


って事になったら、
確信犯的に、病院医者
労働時間を把握しませんよ


そして、時間外手当も払わない。

そんな事を言っている病院が、
今でもたっくさんあるんです。


Yosyan先生のブログ、
「中原先生支援する会 ボールペン作戦」
のコメント蘭。
法務業の末席さんのコメントが、
非常に説得力があったので。
そのまま引用させて頂きますね。
彼はその道の専門家です。



労基法のバックボーンは
「使用者の労働者管理
の公正さの確立」にあります。

この「公正さ」とはすなわち
「使用者と労働者が互いに
対等の人間として認め合うこと」
だと思います。

これを法の目的に置き換えると、
労基法の目的は「労働者を
人間として扱わないような
労働者管理を廃絶すること」
となります。

すなわちこの「労働者は人間だ」
という根源理解こそが、
憲法>民法>労基法と連なる
労働諸法令の背後に在る
「基本的な考え方」です。

よって、長時間の残業や
休日無しの労働という、
労働者を生物としての人間扱いせず、
無機的な「生産機械」として
労働体制そのものが、上記の
「労働者は人間だ」という
根源と相反する事実を
示していることになります。

労基法に定める1日8時間
週40時間プラス週1日の休日
という規定は、この
「労働者は人間だ」という
理念から帰納した、労働者を
人間として扱う上での
「基本の労働条件」であり、
この考え方を労基法では
『この法律に定める労働条件の
基準は最低のもの(労基法
1条2項より抜粋)』
という文言で表しています。

理念の上では1日8時間
週40時間プラス週1日の
休日が確保できない労働条件は、
そもそもが労働者を
人間扱いしていないのであるから、
最初からこの労働条件で収まらない
「常態として長時間の残業や休日出勤」
の存在を前提とした労務管理が、
労働者を人間扱いしていない
証左と言えましょう。

そしてそのような労働者を
人間扱いしない労働管理が
「常識」とされる業界は、
業界ぐるみで人間を
機械扱いする悪弊が
染み付いている世界
と言われてもやむを得ない
かと思います。

私から見れば医療業界丸ごとが、
労働者を人間扱いしないことが
常識とされていることが
最大の問題だし、悪弊の
根源なのだと思うのです。

この2年余り、私は
いくつかの医療系サイトや
法律系サイトで
医療者の方々と論議し、
医師の方々の
お考えに接してきました。

しかし、誠に残念ではありますが
「労働者を人間扱いする」
という理念が非常に
希薄な業界だとの印象があります。




全くその通りですね。
雇用者である病院
そうなんですけど。
医者の中でも、
奴隷医自慢、過労自慢、
をしている医師っていうのも
結構いるし。

それだけなら良いんですが、
「俺が若い頃はもっと働いた」
とかって言って、
それを強要する医者とかも、
やっぱりいるんですよね。
今も。

患者さんを助けるために、
医者が自分の時間を
削ってでも働く。

という事自体は、
私も否定するつもりはありません。

でも、それを他人に強要する。
病院医師に強要する

その結果、過労死しようが、
過労死レベルと言われる位、
たくさんの時間を、
医師に働かせる。

という事は、あってはならない、
と思います。


>「労働者を人間扱いする」
という理念が非常に
希薄な業界だとの印象があります。


というのは、中原先生
なくなって10年経った
今でも、まだ変わっていない、
と思いますね。
残念ながら。






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