財政制度等審議会っていうのは、
医療に関しては素人の、
御用学者達の集まりのようですが。
そんな人達に診療報酬抑制とか、
決めさせて良いんでしょうかねー。
ここ数年、医療崩壊は、
日本中でどんどん進んでいるのですが。
更に、進みそうですね。
財政審建議:「診療報酬、抑制を」
民間賃金低下を考慮--来年度
財政制度等審議会が
10年度予算編成に向け、6月3日に
与謝野馨財務・金融・
経済財政担当相に提出する
建議(意見書)の全容が
6月2日分かった。
10年度に改定予定の
診療報酬について、
「民間賃金や物価動向を
十分に踏まえ検討する必要がある」と、
景気悪化による賃金や
物価の低下を反映させ、
報酬も抑制すべきだ
との提言を盛り込んだ。
診療報酬は、医療機関などが
診療などへの対価として受け取る報酬。
技術料などの「本体部分」と
薬価に分けられる。
前回の08年度の改定では
本体部分を0・38%増と8年ぶりに
プラスとした一方で、薬価は
1・2%引き下げ、診療報酬全体では
0・82%減と4回連続の
マイナスとなった。
日本医師会などは、
「医師不足などの医療危機は
医療費削減が原因」と、診療報酬の
引き上げを求めている。
これに対し建議は、
「医師が必要とされる部門に
適正に配置できていないことが
大きな要因」
と指摘し、地域や診療科ごとに
開業医の定員を設けることなどにより、
偏在を是正することが医師不足解消に
つながると訴えている。
【平地修、谷川貴史】
『毎日新聞:2009年6月3日』
この記事にも書いてある通り、
2年前位から「医療崩壊」や
医師(勤務医)の過酷な状況が、
毎日のように報じられるようになり、
社会問題にもなったので。
08年度は診療報酬の本体部分が、
8年ぶりに増額になったんですよ。
その時の毎日新聞の記事の抜粋は、
こちらです。
<診療報酬>厚労省が個別改定方針
初めて医師不足対策も
11月25日:毎日新聞
厚生労働省は2年に1度見直す
診療報酬の個別項目について、
08年度の改定方針をまとめた。
勤務医の過酷な状況が進む中、
効果は限定的ではあるが、
初めて診療報酬面で本格的な
医師不足対策に乗り出す。
大病院に詳細な領収書の発行を
義務付けるなど、医療を受ける側を
重視している点も特徴だ。
かつて診療報酬改定は、医師ら医療を
提供する側だけの関心事だった。
しかし、医療費の自己負担が
3割となった03年度以降、
報酬を手厚く配分する分野は
患者の負担増に
直結するようになっており、
今や私たちの暮らしと切り離せない
政策に変わっている。
【吉田啓志】
■勤務医の負担軽減策
厚労省は、地域の診療所が
夜開いていないために夜間の急患が
大病院に押しかけ、
勤務医が疲弊していると判断。
午後6~8時に診療をする診療所の
報酬を手厚くし、開業医に
時間外診療を促す。
夜の患者を診療所に
誘導するのが狙いだ。
代わりに診療所の
初・再診料は引き下げる。
医師不足が顕著な産科では、
リスクの高い妊産婦の
診療への報酬を厚くする。
また、医師を事務作業から
解放するために事務職員を
配置すれば、報酬を上乗せする。
■入院医療の見直し
患者7人に看護師1人(7対1)を満たす
病院の収入を一律増としている
現行制度を廃止し、がんの化学治療に
取り組むなど「看護必要度」の高い
医療機関でなければ加算を認めない。
7対1は手厚い看護による
入院日数短縮を狙った
前回改定の目玉だったが、
収入増を狙う大病院が大量の看護師を
抱え込むなどの問題を引き起こし、
2年で見直すことになった。
■リハビリに成果主義
脳卒中などでリハビリを受ける人が
入院している「回復期リハビリ病棟」
(約3万6000床)への診療報酬を、
病状の改善度合いに応じて加減する。
病棟ごとに患者の入院時と
退院時の状態を比較し、
改善度合いのよい人がどれだけいるか
で報酬に差をつける。
■後期高齢者医療制度
75歳以上の医療に
独自の報酬体系を整備。
外来患者を診る主治医の報酬は
初診料を引き上げる一方、
再診料を下げる。
高齢者の場合、初診時には
過去の受診歴などを
詳しく聞く必要がある半面、
2回目以降は経過観察が
中心になるため。
年間診療計画を策定し、
患者の心身面を
総合的に診療することなどを
包括的に評価する制度もつくる。
まあ結局、診療報酬全体では
マイナスだったんで。
勤務医の負担を減らす。
医療崩壊を食い止める。
っていう事には全く
ならなかったんですけどね、結局。
「医師の勤務状況は改善されず」
の記事に詳しく書いてありますけど。
中央社会保険医療協議会(中医協)が
行ったアンケートでは、
「改定前より勤務状況が改善された」
と回答した医師は17%だけです。
2008年の段階で、
医療崩壊、医師特に勤務医の状況が
大変な事になって。
診療報酬の本体部分を増額した。
でも、結局総額は減っているし、
それ以上のスピードで
医療崩壊は進んでいるから。
医療現場の状況はそこから、
更に悪化した。
という状況であるにも関わらず、
もっと診療報酬を削減しよう
としている人達は、
日本の医療を崩壊させたい。
と思っているんでしょうかねー。
>日本医師会などは、
「医師不足などの医療危機は
医療費削減が原因」と、診療報酬の
引き上げを求めている。
これに対し建議は、
「医師が必要とされる部門に
適正に配置できていないことが
大きな要因」
これ、どっちもぱっとしない主張ですね。
医師不足の原因は、
医者の数が少ないから。
ですよ、当たり前ですけど。
医療費が少ないから、
医療崩壊が進んでいる。
というのは、事実だと思いますが。
医療費が上がったとしても、
医師数が増えない限り医師不足は
改善されませんからね。
医療費というか、
医師の給与が上がれば、
医師の待遇は良くなるんで。
医者になりたいっていう人は
増えるかもしれませんけど。
医学部の定員が増えない限り、
医療費がどんなに上がっても
医師の数は増えないですから。
>「医師不足は医療費削減が原因」
という日本医師会の主張は間違いです。
>「医師が必要とされる部門に
適正に配置できていないことが
大きな要因」
これも、何年前の主張でしょうかね。
あの厚生労働省でさえ、
医師は偏在だって何十年も言っていたけど。
やっと、医師の数そのものが
不足している、
って認めたんですけど。
いまだに、医師偏在論ですか。
まあ、医師の偏在がない、
とは言いませんが。
圧倒的に医師の数自体が
不足していますからね。
それに加えて、先進国の中で、
GDP当たりの医療費が
最も少ないのが日本ですから。
医療費が不足している、
というのも事実。
人口当たりの医師数も、
先進国で最も少なくて。
患者の数は一番多い。
という事ですからねー。
医師不足も医療費不足も、
医療崩壊の一因になっていますから。
都合の良い部分だけ抜き出した主張、
というのには、全く説得力がありません。
もう、ど素人に医療費とか
診療報酬の議論させちゃダメでしょ。
ま、自民党の御用学者が中心の
会議なんでしょうから。
次の政権が自民党じゃなくなったら、
何の価値もない
会議なんでしょうけどね。
ほんとに医療崩壊しちゃうよー。
→ 医療崩壊―「立ち去り型サボタージュ」とは何か
小松 秀樹 (著)
医療に関しては素人の、
御用学者達の集まりのようですが。
そんな人達に診療報酬抑制とか、
決めさせて良いんでしょうかねー。
ここ数年、医療崩壊は、
日本中でどんどん進んでいるのですが。
更に、進みそうですね。
財政審建議:「診療報酬、抑制を」
民間賃金低下を考慮--来年度
財政制度等審議会が
10年度予算編成に向け、6月3日に
与謝野馨財務・金融・
経済財政担当相に提出する
建議(意見書)の全容が
6月2日分かった。
10年度に改定予定の
診療報酬について、
「民間賃金や物価動向を
十分に踏まえ検討する必要がある」と、
景気悪化による賃金や
物価の低下を反映させ、
報酬も抑制すべきだ
との提言を盛り込んだ。
診療報酬は、医療機関などが
診療などへの対価として受け取る報酬。
技術料などの「本体部分」と
薬価に分けられる。
前回の08年度の改定では
本体部分を0・38%増と8年ぶりに
プラスとした一方で、薬価は
1・2%引き下げ、診療報酬全体では
0・82%減と4回連続の
マイナスとなった。
日本医師会などは、
「医師不足などの医療危機は
医療費削減が原因」と、診療報酬の
引き上げを求めている。
これに対し建議は、
「医師が必要とされる部門に
適正に配置できていないことが
大きな要因」
と指摘し、地域や診療科ごとに
開業医の定員を設けることなどにより、
偏在を是正することが医師不足解消に
つながると訴えている。
【平地修、谷川貴史】
『毎日新聞:2009年6月3日』
この記事にも書いてある通り、
2年前位から「医療崩壊」や
医師(勤務医)の過酷な状況が、
毎日のように報じられるようになり、
社会問題にもなったので。
08年度は診療報酬の本体部分が、
8年ぶりに増額になったんですよ。
その時の毎日新聞の記事の抜粋は、
こちらです。
<診療報酬>厚労省が個別改定方針
初めて医師不足対策も
11月25日:毎日新聞
厚生労働省は2年に1度見直す
診療報酬の個別項目について、
08年度の改定方針をまとめた。
勤務医の過酷な状況が進む中、
効果は限定的ではあるが、
初めて診療報酬面で本格的な
医師不足対策に乗り出す。
大病院に詳細な領収書の発行を
義務付けるなど、医療を受ける側を
重視している点も特徴だ。
かつて診療報酬改定は、医師ら医療を
提供する側だけの関心事だった。
しかし、医療費の自己負担が
3割となった03年度以降、
報酬を手厚く配分する分野は
患者の負担増に
直結するようになっており、
今や私たちの暮らしと切り離せない
政策に変わっている。
【吉田啓志】
■勤務医の負担軽減策
厚労省は、地域の診療所が
夜開いていないために夜間の急患が
大病院に押しかけ、
勤務医が疲弊していると判断。
午後6~8時に診療をする診療所の
報酬を手厚くし、開業医に
時間外診療を促す。
夜の患者を診療所に
誘導するのが狙いだ。
代わりに診療所の
初・再診料は引き下げる。
医師不足が顕著な産科では、
リスクの高い妊産婦の
診療への報酬を厚くする。
また、医師を事務作業から
解放するために事務職員を
配置すれば、報酬を上乗せする。
■入院医療の見直し
患者7人に看護師1人(7対1)を満たす
病院の収入を一律増としている
現行制度を廃止し、がんの化学治療に
取り組むなど「看護必要度」の高い
医療機関でなければ加算を認めない。
7対1は手厚い看護による
入院日数短縮を狙った
前回改定の目玉だったが、
収入増を狙う大病院が大量の看護師を
抱え込むなどの問題を引き起こし、
2年で見直すことになった。
■リハビリに成果主義
脳卒中などでリハビリを受ける人が
入院している「回復期リハビリ病棟」
(約3万6000床)への診療報酬を、
病状の改善度合いに応じて加減する。
病棟ごとに患者の入院時と
退院時の状態を比較し、
改善度合いのよい人がどれだけいるか
で報酬に差をつける。
■後期高齢者医療制度
75歳以上の医療に
独自の報酬体系を整備。
外来患者を診る主治医の報酬は
初診料を引き上げる一方、
再診料を下げる。
高齢者の場合、初診時には
過去の受診歴などを
詳しく聞く必要がある半面、
2回目以降は経過観察が
中心になるため。
年間診療計画を策定し、
患者の心身面を
総合的に診療することなどを
包括的に評価する制度もつくる。
まあ結局、診療報酬全体では
マイナスだったんで。
勤務医の負担を減らす。
医療崩壊を食い止める。
っていう事には全く
ならなかったんですけどね、結局。
「医師の勤務状況は改善されず」
の記事に詳しく書いてありますけど。
中央社会保険医療協議会(中医協)が
行ったアンケートでは、
「改定前より勤務状況が改善された」
と回答した医師は17%だけです。
2008年の段階で、
医療崩壊、医師特に勤務医の状況が
大変な事になって。
診療報酬の本体部分を増額した。
でも、結局総額は減っているし、
それ以上のスピードで
医療崩壊は進んでいるから。
医療現場の状況はそこから、
更に悪化した。
という状況であるにも関わらず、
もっと診療報酬を削減しよう
としている人達は、
日本の医療を崩壊させたい。
と思っているんでしょうかねー。
>日本医師会などは、
「医師不足などの医療危機は
医療費削減が原因」と、診療報酬の
引き上げを求めている。
これに対し建議は、
「医師が必要とされる部門に
適正に配置できていないことが
大きな要因」
これ、どっちもぱっとしない主張ですね。
医師不足の原因は、
医者の数が少ないから。
ですよ、当たり前ですけど。
医療費が少ないから、
医療崩壊が進んでいる。
というのは、事実だと思いますが。
医療費が上がったとしても、
医師数が増えない限り医師不足は
改善されませんからね。
医療費というか、
医師の給与が上がれば、
医師の待遇は良くなるんで。
医者になりたいっていう人は
増えるかもしれませんけど。
医学部の定員が増えない限り、
医療費がどんなに上がっても
医師の数は増えないですから。
>「医師不足は医療費削減が原因」
という日本医師会の主張は間違いです。
>「医師が必要とされる部門に
適正に配置できていないことが
大きな要因」
これも、何年前の主張でしょうかね。
あの厚生労働省でさえ、
医師は偏在だって何十年も言っていたけど。
やっと、医師の数そのものが
不足している、
って認めたんですけど。
いまだに、医師偏在論ですか。
まあ、医師の偏在がない、
とは言いませんが。
圧倒的に医師の数自体が
不足していますからね。
それに加えて、先進国の中で、
GDP当たりの医療費が
最も少ないのが日本ですから。
医療費が不足している、
というのも事実。
人口当たりの医師数も、
先進国で最も少なくて。
患者の数は一番多い。
という事ですからねー。
医師不足も医療費不足も、
医療崩壊の一因になっていますから。
都合の良い部分だけ抜き出した主張、
というのには、全く説得力がありません。
もう、ど素人に医療費とか
診療報酬の議論させちゃダメでしょ。
ま、自民党の御用学者が中心の
会議なんでしょうから。
次の政権が自民党じゃなくなったら、
何の価値もない
会議なんでしょうけどね。
ほんとに医療崩壊しちゃうよー。
→ 医療崩壊―「立ち去り型サボタージュ」とは何か
小松 秀樹 (著)
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