2009.6.7に全国医師連盟の
第二回集会が開かれました。
残念ながら、今年は私、
参加できなかったのですが。
『全国医師連盟 第二回集会』
の記事に書いた、勝谷誠彦さんが、
第二回全国医師連盟の集会で
熱弁をふるわれたようですよ。
表には書けない事も
いろいろ話されたようですが(笑)
医師のための専門検索メディア
MTproにその時の様子が出てたので
引用させてもらいますね。
「医師に対する世間の目」を理解すべき
勝谷誠彦氏が
第2回全医連集会で熱弁
「『医者の家』には
世間と隔絶した収入がある,
と一般にはいまも思われている。
その意識の差を認識したうえで,
本音でコミュニケーションすることが
必要だ」―。
6月7日,東京・秋葉原で開かれた
第2回全国医師連盟集会では,
コラムニストの勝谷誠彦氏が講演。
医師会の力が弱くなって
いった背景から,現代医療界で
起きている事象まで
“文系”の視点から切り込み,
満場の拍手を誘った。
開業医が豊かだった
時代は確かにあった
兵庫県尼崎市出身の勝谷氏は,
父が現役開業医で,弟も医師。
私立灘中・高時代の同級生の
8割が医師という環境にあり,
医師の世界や世間の目は
つぶさに見てきたという。
勝谷氏はその視点から,
「医師というのは
コミュニケーション能力がなかなかない」
と指摘。
「医療費増や医師数など
も確かに大事だが,医師というのは
世間にどうみられていて,
どういうコミュニケーションを
しているのか,本音で
話し合うことがより重要ではないか」
と問いかけた。
「医師に対する世間の目」とは,
勝谷氏自身が昭和30~40年代に
経験したことだ。
まだ車が多くない時代に,
外車で両親と宝塚ホテルへ行って
離乳食代わりに
コーンポタージュスープを食べていた,
両親は子どもを寝かせたあと
神戸のダンスホールまで
踊りに行っていた―。
そんな「過去の金持ちエピソード」は,
勝谷家だけでなく,2代くらい前の
開業医の家では普通だったという。
ただ,その分を社会に還元しなければ,
という意識は医師一家の
心のどこかにあったという。
世間的に「医者の家だから」
と見られることを知っていて,
気にしてもいた。
時代が変わり,世襲でない開業医は
設備投資資金を回収できるかで
頭を悩ます時代になったが,
世間の目のほうは変わっていない,
と勝谷氏は語る。
「人間の下劣な感情、
あえていえば嫉妬が根底にあって、
医療事故など何かあったときの
マスコミのヒステリックなたたき方や,
厚労省の対応につながっている。
そのことを医師は自覚する必要がある」。
利権談合共産主義社会の崩壊
公益法人や業界団体に代表される
「利権談合共産主義」は,
コラムニストとしての
勝谷氏のテーマの1つだ。
経済成長期なら,こうした団体・業界に
参加し,口を開けていれば
利権が入ってきた。
利権の分配者は組織内で力を持ち,
構成員はボスを崇拝するという
強固な圧力組織ができていた。
組織内では上意下達が徹底し,
派閥活動もさかんだった。
その理由は,組織が政治力を
駆使できたからだった,と勝谷氏はいう。
しかし,経済が停滞して
分配される利権がなくなると,
組織が不安定になり,
分配者には力がなくなった。
価値観が混乱し,だれについていくかを
皆が探っているなかでは,
新組織ができてくるのは自然の流れだという。
「医師会がどうみられているのか,
(医師会以外の新組織)である
全医連を立ち上げる意味は
何なのかを,ぜひ
“文系”の頭で考えて」と勝谷氏。
ただ,組織が不安定になるなかでも,
圧力を誇る組織や業界はある。
1つが警察・検察だ。
福島県立大野病院事件で,
医師が逮捕・移送される情報を
マスコミに流し,
撮影させたことはその1つ。
公然わいせつ容疑で逮捕された
SMAP・草なぎ剛さんも
同様のケースだという。
「酒を飲んで脱ぐ人間なんて,
普通はトラ箱(保護室)に1晩置かれて
説諭されて終わりなのに,
わざわざ撮らせている。
見せしめにしてつるし上げている」
マスコミも同じだ。
「役員になり損なった記者は退職後,
大学講師に納まる。
記者クラブは検察や官僚が
いうことを垂れ流すだけ。
首相番記者はぶら下がり取材の
あとにメモ合わせ。
医療報道にしても,一方で
病院の経営を改善しろと書きながら,
同じペンで未払いリスクの高い
未受診妊婦を受け入れろと書く。
飲酒診療問題も,僕がデスクなら
無視するところだが,役所にコメントを
取りに行って社会面トップで書く。
しかも記者名を出さず,
大メディアの看板に隠れている」
医療改革に向けて動くことは、
そうした圧力と闘っていくこと,
と勝谷氏は語る。
良い患者を医師が育てる
それでも改革が待ったなしの
状況のなかで,勝谷氏が
医師に向けて提言するのは,
目の前の患者の啓発・改革だ。
国が何とかしてくれると思うから,
定額給付金のような
ばらまき政策が通るという。
「そうではなく、自分たちは
何ができるかを考えなければ」。
「モンスターペイシェントというが,
殴ってでも躾けたらいい話。
私の父は,患者さんが口を開けて
ニンニク臭かったら
『歯を磨いて出直してこい』
といっていた。
往診では生活指導もやった。
それを40年やっていたら
近隣に良い患者さんが育ってくる。
長野県の健康寿命の長さは,
佐久病院の医師たちが
家の中まで入って
生活指導をしたから実現した。
『患者に文句をいうのがいい医師』
というように空気を変えて
行かなければならない」
現代では医師の口出しは
嫌がられそうだが,病院内に
サークルのような
緩やかな患者会を作り,
そこで一緒に話すなかで
実現するのではないか,
と勝谷氏はいう。
「そうすれば、無茶をいう人間を
叱る人間が患者さんの中に出てくる。
昔は町内や学校のなかにいた
“叱れる存在”を育てることが大事。
楽しく治療していこうじゃないか
という場をそれぞれに作っていくことが、
旧態依然的な組織活動をするよりも、
医療改革の推進には有効だと思う」
と方向性を示した。
(医療ライター・軸丸 靖子)
「MTpro:2009.6.8」
(会員限定です。)
昔と今は、時代が違うんで。
なんとも言えないなー、とは思いますが。
良い患者を医師が育てる
というのは、全くその通り
だとは思うんですが。
今の世の中、やっぱりなかなか
厳しい事言えないんですよね、
実際は。
まあ、これは医師と患者の関係
だけじゃなくって。
先生と生徒とか。
お店の店員と客の関係とか。
そういうのでも、同じなんでしょうけどね。
人間味がなくなったというか、
冷淡になったというか。
特に、都会では難しいですよね。
残念ですけど。
地域医療が崩壊して、
そこから再生した地域って。
たいていは都会じゃなくて田舎。
っていうのは、やっぱり昔の
古き良き日本、みたいのが
残っているからなんでしょうねー。
それと、「良い患者を医師が育てる」
っていうのと同時に、
「良い医師を患者が育てる」
っていう事も言えると思います。
代表例が、千葉県の東金病院の、
「NPO法人 地域医療を育てる会」。
それと、このブログでも何回も書いた、
「県立柏原病院の小児科を守る会」
なんかですね。
村上先生のとこ
「夕張希望の杜」
は、「良い患者を医師が育てる」
を実践中でしょうかね。
前回書いた記事、
『広がれ、ありがとうの輪』
に続いて、また甘っちょろい
考えかもしれませんが。
医師が患者を育てる。
患者が医師を育てる。
という、お互い持ちつ持たれつの
良い関係を、医師と患者で
築けていけたら良いなー。
って思っています。
医療が崩壊しているのは、
医師と患者の信頼関係が崩れたから。
という側面が大きいと思います。
これには、医師の数が
不足しているから、
医師が患者の話を聞く時間が少ない。
とか。
医療費、診療報酬が安いから、
医者が薄利多売で稼がないと、
病院が潰れてしまう。
とか。
医師が事務仕事に忙殺されて、
本業の医療に時間が裂けない。
とか。
そういう側面も大きいので。
医師数を増やす。
医療費、診療報酬を上げる。
医療事務員の数を増やす。
などの「マクロの政策」
も必要だとは思いますが。
個人個人で出来る範囲で、
医師と患者の信頼関係を築く。
という事も、非常に大事な事だと思います。
柏原病院や、東金病院。
そして、夕張の話も出ていますよ!
→ 医療再生はこの病院・地域に学べ!
第二回集会が開かれました。
残念ながら、今年は私、
参加できなかったのですが。
『全国医師連盟 第二回集会』
の記事に書いた、勝谷誠彦さんが、
第二回全国医師連盟の集会で
熱弁をふるわれたようですよ。
表には書けない事も
いろいろ話されたようですが(笑)
医師のための専門検索メディア
MTproにその時の様子が出てたので
引用させてもらいますね。
「医師に対する世間の目」を理解すべき
勝谷誠彦氏が
第2回全医連集会で熱弁
「『医者の家』には
世間と隔絶した収入がある,
と一般にはいまも思われている。
その意識の差を認識したうえで,
本音でコミュニケーションすることが
必要だ」―。
6月7日,東京・秋葉原で開かれた
第2回全国医師連盟集会では,
コラムニストの勝谷誠彦氏が講演。
医師会の力が弱くなって
いった背景から,現代医療界で
起きている事象まで
“文系”の視点から切り込み,
満場の拍手を誘った。
開業医が豊かだった
時代は確かにあった
兵庫県尼崎市出身の勝谷氏は,
父が現役開業医で,弟も医師。
私立灘中・高時代の同級生の
8割が医師という環境にあり,
医師の世界や世間の目は
つぶさに見てきたという。
勝谷氏はその視点から,
「医師というのは
コミュニケーション能力がなかなかない」
と指摘。
「医療費増や医師数など
も確かに大事だが,医師というのは
世間にどうみられていて,
どういうコミュニケーションを
しているのか,本音で
話し合うことがより重要ではないか」
と問いかけた。
「医師に対する世間の目」とは,
勝谷氏自身が昭和30~40年代に
経験したことだ。
まだ車が多くない時代に,
外車で両親と宝塚ホテルへ行って
離乳食代わりに
コーンポタージュスープを食べていた,
両親は子どもを寝かせたあと
神戸のダンスホールまで
踊りに行っていた―。
そんな「過去の金持ちエピソード」は,
勝谷家だけでなく,2代くらい前の
開業医の家では普通だったという。
ただ,その分を社会に還元しなければ,
という意識は医師一家の
心のどこかにあったという。
世間的に「医者の家だから」
と見られることを知っていて,
気にしてもいた。
時代が変わり,世襲でない開業医は
設備投資資金を回収できるかで
頭を悩ます時代になったが,
世間の目のほうは変わっていない,
と勝谷氏は語る。
「人間の下劣な感情、
あえていえば嫉妬が根底にあって、
医療事故など何かあったときの
マスコミのヒステリックなたたき方や,
厚労省の対応につながっている。
そのことを医師は自覚する必要がある」。
利権談合共産主義社会の崩壊
公益法人や業界団体に代表される
「利権談合共産主義」は,
コラムニストとしての
勝谷氏のテーマの1つだ。
経済成長期なら,こうした団体・業界に
参加し,口を開けていれば
利権が入ってきた。
利権の分配者は組織内で力を持ち,
構成員はボスを崇拝するという
強固な圧力組織ができていた。
組織内では上意下達が徹底し,
派閥活動もさかんだった。
その理由は,組織が政治力を
駆使できたからだった,と勝谷氏はいう。
しかし,経済が停滞して
分配される利権がなくなると,
組織が不安定になり,
分配者には力がなくなった。
価値観が混乱し,だれについていくかを
皆が探っているなかでは,
新組織ができてくるのは自然の流れだという。
「医師会がどうみられているのか,
(医師会以外の新組織)である
全医連を立ち上げる意味は
何なのかを,ぜひ
“文系”の頭で考えて」と勝谷氏。
ただ,組織が不安定になるなかでも,
圧力を誇る組織や業界はある。
1つが警察・検察だ。
福島県立大野病院事件で,
医師が逮捕・移送される情報を
マスコミに流し,
撮影させたことはその1つ。
公然わいせつ容疑で逮捕された
SMAP・草なぎ剛さんも
同様のケースだという。
「酒を飲んで脱ぐ人間なんて,
普通はトラ箱(保護室)に1晩置かれて
説諭されて終わりなのに,
わざわざ撮らせている。
見せしめにしてつるし上げている」
マスコミも同じだ。
「役員になり損なった記者は退職後,
大学講師に納まる。
記者クラブは検察や官僚が
いうことを垂れ流すだけ。
首相番記者はぶら下がり取材の
あとにメモ合わせ。
医療報道にしても,一方で
病院の経営を改善しろと書きながら,
同じペンで未払いリスクの高い
未受診妊婦を受け入れろと書く。
飲酒診療問題も,僕がデスクなら
無視するところだが,役所にコメントを
取りに行って社会面トップで書く。
しかも記者名を出さず,
大メディアの看板に隠れている」
医療改革に向けて動くことは、
そうした圧力と闘っていくこと,
と勝谷氏は語る。
良い患者を医師が育てる
それでも改革が待ったなしの
状況のなかで,勝谷氏が
医師に向けて提言するのは,
目の前の患者の啓発・改革だ。
国が何とかしてくれると思うから,
定額給付金のような
ばらまき政策が通るという。
「そうではなく、自分たちは
何ができるかを考えなければ」。
「モンスターペイシェントというが,
殴ってでも躾けたらいい話。
私の父は,患者さんが口を開けて
ニンニク臭かったら
『歯を磨いて出直してこい』
といっていた。
往診では生活指導もやった。
それを40年やっていたら
近隣に良い患者さんが育ってくる。
長野県の健康寿命の長さは,
佐久病院の医師たちが
家の中まで入って
生活指導をしたから実現した。
『患者に文句をいうのがいい医師』
というように空気を変えて
行かなければならない」
現代では医師の口出しは
嫌がられそうだが,病院内に
サークルのような
緩やかな患者会を作り,
そこで一緒に話すなかで
実現するのではないか,
と勝谷氏はいう。
「そうすれば、無茶をいう人間を
叱る人間が患者さんの中に出てくる。
昔は町内や学校のなかにいた
“叱れる存在”を育てることが大事。
楽しく治療していこうじゃないか
という場をそれぞれに作っていくことが、
旧態依然的な組織活動をするよりも、
医療改革の推進には有効だと思う」
と方向性を示した。
(医療ライター・軸丸 靖子)
「MTpro:2009.6.8」
(会員限定です。)
昔と今は、時代が違うんで。
なんとも言えないなー、とは思いますが。
良い患者を医師が育てる
というのは、全くその通り
だとは思うんですが。
今の世の中、やっぱりなかなか
厳しい事言えないんですよね、
実際は。
まあ、これは医師と患者の関係
だけじゃなくって。
先生と生徒とか。
お店の店員と客の関係とか。
そういうのでも、同じなんでしょうけどね。
人間味がなくなったというか、
冷淡になったというか。
特に、都会では難しいですよね。
残念ですけど。
地域医療が崩壊して、
そこから再生した地域って。
たいていは都会じゃなくて田舎。
っていうのは、やっぱり昔の
古き良き日本、みたいのが
残っているからなんでしょうねー。
それと、「良い患者を医師が育てる」
っていうのと同時に、
「良い医師を患者が育てる」
っていう事も言えると思います。
代表例が、千葉県の東金病院の、
「NPO法人 地域医療を育てる会」。
それと、このブログでも何回も書いた、
「県立柏原病院の小児科を守る会」
なんかですね。
村上先生のとこ
「夕張希望の杜」
は、「良い患者を医師が育てる」
を実践中でしょうかね。
前回書いた記事、
『広がれ、ありがとうの輪』
に続いて、また甘っちょろい
考えかもしれませんが。
医師が患者を育てる。
患者が医師を育てる。
という、お互い持ちつ持たれつの
良い関係を、医師と患者で
築けていけたら良いなー。
って思っています。
医療が崩壊しているのは、
医師と患者の信頼関係が崩れたから。
という側面が大きいと思います。
これには、医師の数が
不足しているから、
医師が患者の話を聞く時間が少ない。
とか。
医療費、診療報酬が安いから、
医者が薄利多売で稼がないと、
病院が潰れてしまう。
とか。
医師が事務仕事に忙殺されて、
本業の医療に時間が裂けない。
とか。
そういう側面も大きいので。
医師数を増やす。
医療費、診療報酬を上げる。
医療事務員の数を増やす。
などの「マクロの政策」
も必要だとは思いますが。
個人個人で出来る範囲で、
医師と患者の信頼関係を築く。
という事も、非常に大事な事だと思います。
柏原病院や、東金病院。
そして、夕張の話も出ていますよ!
→ 医療再生はこの病院・地域に学べ!
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