現役医師、循環器内科医(Dr. I)が医療について、詳しくわかりやすく解説するブログ。 引用、転載は自由ですが、その際は必ず引用元を明記して下さいね!
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病気の腎臓を移植
「腎移植で叩かれる医者」 の記事に出ていた医師
この医師が、やっちゃってくれましたねー。

病気腎移植を黙認、3件はがん…宇和島徳洲会病院長ら

病気のため摘出した腎臓を別の患者に移植していた問題が
明るみに出た宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)で4日、
貞島博通院長(54)と執刀医で泌尿器科部長の
万波誠医師(66)が問題発覚後初めて記者会見した。

貞島院長は「社会的に許されないかもしれないが、
これまで行った11件とも成功している。
万波先生に任せており、(病気腎移植だったことは)後から聞いて、
ある程度知っていた」と述べ、事実上、
同病院が黙認していたことを認めた。

貞島院長の説明では、病気腎の移植は、
2004年9月から06年9月の間に行われ、
摘出した腎臓の内訳は
〈1〉尿管狭さく3件〈2〉腎臓がん3件〈3〉動脈瘤(りゅう)2件
〈4〉良性腫瘍(しゅよう)2件〈5〉ネフローゼ1件――だったとした。

同病院以外で摘出手術が行われたのは5件で、
残りは院内で実施した。
1件を除いて、すべて親族外だったとした。
(後日11件全て親族外と判明)

腎臓を移植に使うことに関して提供者の同意があったかどうか
について、貞島院長は「外部で摘出した5件のうち、
文書で同意をとっているのは3件」と説明、
ほかの8件では同意書がないことを明らかにした。
提供を受ける患者側に対する同意文書については
万波医師が「ない」とした。

日本移植学会の倫理指針が規定していない病気腎
移植手術を行ったことについて、万波医師は
患者からの要望もあり、切羽詰まった状態だった。
病気腎臓でも待っている患者を助けたかった」と話した。

移植を受ける患者には「年齢や病歴を十分説明している」とし、
腎臓を摘出された患者からは「よそで使えるならと納得してもらった」
と改めて強調した。

摘出して移植に使える腎臓があれば連絡してほしいと、
外部の病院に声をかけていることを明らかにし、
病気腎臓でも移植してほしい人はいる」とした。

今後の対応について、貞島院長は「11件に関しては一例一例、
外部の専門家も入れて経緯などを検討し、
同意書がなかった事例は、弁護士などが意思確認の
有無などについて聞き取り調査をしていく」と話した。


(2006年11月4日:読売新聞)


「腎移植で叩かれる医者」 の記事で私は、
この段階では、文書を出さなかっただけで、
説明はきちんとしているし、患者も納得している。
親族かどうかを確認するのは、病院の事務の役割で、
医師の仕事ではない。
金銭の授受があった事は、本人は受け取っておらず、
患者同士の事で、それを知らないのであれば問題はない。

という、この件に関しては医師個人を責めるべきではない。
という話をしました。
あくまで、あの段階での話で、ちょっと怪しいとか、
少し記事を書くのを躊躇した、という私の勘は正しかったんですねー。


今回、新たにわかったこの件に関しては、話が全く別だと思います。

以前ブログのコメントに、私のブログは中立ではなく、
医師より医者を擁護しすぎではないか?
という事を書かれた方がいました。

その返事として、私は完全に中立ではないが、
マスコミが極端に患者より医師叩きに偏っているのに対し、
私は医師なので少し医師サイドには偏っているとは思うが、
中立より少し医師くらいだ、と自分では思っている。
という返事をさせて頂きました。

今まで、さほど悪くもないのに、医師個人の責任にするマスコミが
多かったので、「それは違う」。
という事を、具体的に論理的に説明してきたつもりだったんですが。
全ての医者を全面的に擁護する気はありません。

今回の件で、文書での同意がどーのーこーのー、とかいう以前に、
腎臓を摘出する必要の無い人の腎臓を取って、
それを移植した」
という事が最も問題になります。
もちろん、無断でという事も大事ですけどね。

これは泌尿器科の専門分野で、私は循環器内科医なので
専門ではないですけどね。

今回摘出した腎臓の基礎疾患は
〈1〉尿管狭さく3件〈2〉腎臓がん3件〈3〉動脈瘤(りゅう)2件
〈4〉良性腫瘍(しゅよう)2件〈5〉ネフローゼ1件

です。

〈1〉尿管狭さく
尿管狭窄というのは、その名の通りおしっこを通す
尿管という管が狭い病気なんですけどね。
これ、通る道が狭いだけなんで、そっちの治療をすれば、
腎臓を取る必要ないんじゃないですか?

〈2〉腎臓がん
腎臓がんで、とらなきゃいけないんなら、その腎臓を他の人に
移植したら、その人がガンになるんじゃないですか?
一部を切除して移植、って言っていますが、そしたら最初から
腎臓を全部取らないで、一部だけ切れば良いじゃないですか。

〈3〉動脈瘤(りゅう)
大動脈っていうお腹の真ん中にある動脈の一部が、
瘤(こぶ)のように大きくなる病気です。
すごく大きくなって破裂したら、ほとんど死んでしまうので、
その前に人工血管に置換する手術をします。

大動脈から腎動脈っていう血管が出ていて、そこにかかっていると、
腎臓を摘出しなきゃいけないんですか?
専門ではないので、詳しくないんですが、大昔は知りませんが、
今は腎動脈も一緒にくっついている人工血管があるのでは?

仮に切除の適応があっても、取った後は自家移植の適応では?

後日わかった事ですが。
この11件のうちの、動脈瘤というのは、
大動脈瘤ではなく、腎動脈瘤でした。
腎臓に行く腎動脈が瘤(こぶ)のように膨らむ病気です。

それ以前の別の病院で行った病気腎移植の中には、
大動脈瘤の症例があったようです。

〈4〉良性腫瘍(しゅよう)
なぜ良性なのに腎臓を摘出しなきゃいけないのか、わかりません。
取った後、良性ってわかった、って言っていますけど。
開腹して一部を迅速病理診断に出して、その場で良性ってわかれば、
腎臓そのものを取る必要がないんじゃないですか?

〈5〉ネフローゼ
腎臓がやられて、尿からたくさん蛋白が出てしまう病気です。
この病気腎臓を摘出する、という話を私は聞いたことがないんですが。
もし、腎臓を取らなきゃいけないくらい、腎臓が悪くて尿蛋白
出まくっているのであれば、移植をした人も尿蛋白が出まくって
大変な事になるはずなんですが。


専門じゃないので、かなり曖昧なんですけどね。
個別の事に関しては、泌尿器科の先生に詳しく聞くとして、
全部ではないとしても、少なくとも一部は腎臓を摘出する
必要のない人から、移植をするために取ったとしか思えません。

前回は、医師患者も説明はした、と言っていて、
でも文書がない、って話なのでさほど問題だとは思いませんが。
今回は、医師文書は取っていないが説明はした、と言っていて。
腎移植をされた側は、病気腎臓という事は聞いていない、
と言っていますから、どこまで説明したかも、怪しいです。
腎臓を取られた患者は、聞いてないって言ってますしね。

しかも、取った方の病院はそれを移植されるとは知らずに、
弟がこっそり持ち出していますし
確信犯としか思えません。

病気腎臓を移植するのは、倫理的には問題がありますが。

例えば、腎臓を摘出する患者の側は、
確実に腎臓を摘出しなきゃいけない病態である。
もちろん、その腎臓移植に使われるという説明も受けている。
そして、その腎臓は摘出した後、使える状態である。
更に、移植される側はそれが病気腎臓という事を承知で、
その後病気になるリスクもある事を知って移植を受ける。

そういう事を皆が全て承知の上でやるのであれば、
将来的には可能かもしれませんよ。
今は日本ではコンセンサスは得られていませんが。
実際、外国でやっている所もあるみたいだし。

でも、今回の場合は、
腎臓を取る必要があるかも不明。
患者に説明もしていない。
取られた側の病院も把握していないで、
弟がこっそり腎臓を持ち出している。
移植される側の患者も、きちんと説明されていない。

という事なので、正直言って今回の件ではこの医師を擁護
する気にはなれません。
医師の中には、「廃物利用だからいいじゃないか
という意見もあるようですが。
この人達の考えは「先に移植ありき」だと思います。

本当に悪いと思っていないなら、弟にこっそり持ってこさせたり
しないで、正々堂々とやれば良いじゃないですか。
やっぱり、悪いってわかっていて確信犯なのだと思いますよ。

もちろん、日本では脳死移植が少ないので、腎移植を待っている
患者がたくさんいるって問題もあるとは思いますよ。
でも、この話とは全く別だと思います。

これに関する、私のスタンスは、こちら↓
「病気の腎臓を移植2」


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この記事へのコメント
Organ transplant
生命倫理上は臓器って誰の持ち物なのかしら?体に入ってるうちはその人の物というかそこも「その人」ですよね?出てしまうと誰の物なのかしら…。
あと「病理組織を検査したい」「持ち帰って調べる」と言って持ち帰ったそうですが、そういうものなのかとびっくりしました。
エビ[URL] 2006/11/06(月) 00:30 [EDIT]
>エビさん
一応、法律的には、医療廃棄物って物になるんだとは思いますけどね。
それ以前に、取る必要のない腎臓だった可能性が高いのが、問題ですね。
Dr. I[URL] 2006/11/06(月) 01:31 [EDIT]
新聞より、全然わかりやすいです。
大変勉強になりました。今朝テレビではこの事件の報道をしていますが、果たしてどうなることやら。メディアの方々も、論点の把握をしっかりして報道して欲しいと思います。
なにわのおっさん[URL] 2006/11/06(月) 08:46 [EDIT]
残念です。
僕も自ブログで、この医師を擁護する立場を取っていましたが、今回の事件で幻滅しました。

この事件が本当ならとても悲しいことです。

僕も泌尿器科医ではないので、専門的なことはわかりませんが、

>取った方の病院はそれを移植されるとは知らずに、
弟がこっそり持ち出していますし。

という部分は決定的に「悪いこと」ではないかと思います。

ここから先は憶測でしかないのですが、裏で大きなお金が動いているような気が・・・(あくまで憶測です)
ss[URL] 2006/11/06(月) 12:02 [EDIT]
時々拝見しておりました。

今回私もおかしいと思い、拙ブログに記述し、貴ブログへトラックバックさせていただきました。私は悪性の臓器を移植すると言うことについてのみ記述しましたが、その他は先生のおっしゃる通りで、それぞれの疾患で腎摘をする必要性などなかったと思います。許されることではないと思っています。
クーデルムーデル[URL] 2006/11/06(月) 16:00 [EDIT]
むむっ←(¬_¬)…
I先生こんばんは。
確かにこの先生はグレーゾーンが濃いわ広いわですね。
I先生もさすがに庇い切れないくらいなんですね…。

でもこの医師の会見のように『病気のリスクの高い腎臓でも欲しい』という、ドナーが足りない現状を思わせる言葉には胸が痛みます。
来夢[URL] 2006/11/06(月) 18:41 [EDIT]
私も愕然です。
私もI先生やクーデルムーゲル先生が書かれているように、きちんとした説明が両者にされてないと思います。(採られる側、移植される側ともに)
どの例もありえないですわ。
私、泌尿器科外来によくリリーフで行きますが、びっくりです。勿論、今回の病院とは、全く無関係ですがね。驚きすぎて、脱力感~(¬_¬)
クローバー[URL] 2006/11/06(月) 20:49 [EDIT]
>なにわのおっさんさん
マスコミは、医学の専門的な事だと、論点をずらすというか。
なんか、ちょっとずれているんですよねー。
もう少ししたら、専門家が出てきて、きちんとした話になるとは思うんですけどね。

Dr. I[URL] 2006/11/06(月) 20:55 [EDIT]
>ss先生
ホント、残念ですねー。
前から全面的に擁護はしていなかったんですが。
さすがに、これは暴走ですね。
裏でお金が動いているかとうかは知りませんが、まだこれから出てくるかもしれませんね。
Dr. I[URL] 2006/11/06(月) 20:58 [EDIT]
>クーデルムーデルさん
ガンの腎臓を移植したら、その患者がガンになるかも、っていうのも問題ですけどね。
一番問題になるのは、移植をするために、とる必要のない腎臓を患者から取って、無断で移植したって事だとお思います。
Dr. I[URL] 2006/11/06(月) 21:00 [EDIT]
>来夢さん
この先生も、元々は患者を救いたいって事からきているんだとは思いますが。
いくらなんでも、今回の件は暴走だと思います。
Dr. I[URL] 2006/11/06(月) 21:02 [EDIT]
>クローバーさん
本文で書いたように、きちんと適応を考えて、説明した上での事であれば、手続き上の問題や倫理上の問題もないわけではないですが。
個人的にはさほど問題ないかと思うんですよね、私は。
Dr. I[URL] 2006/11/06(月) 21:03 [EDIT]
いろいろな事がわかりました
初めまして。
新聞やTVのニュースだけでは理解できなかったことが
I先生のご説明でよくわかりました。

腎臓は1つでもじゅうぶん機能することにかこつけて
不要な腎臓摘出をする事に関してはやはり憤りを感じますね。
こういう事件がなければ、もしかしたら自分の身にも起こりうる事かもしれませんし。
それだけ私達は医学的な知識にうといのですから
I先生のようなわかりやすい説明をされる先生がいらっしゃると
私達も心強いです。
マダム三条麗子[URL] 2006/11/06(月) 23:46 [EDIT]
これって
医療行為として認められるんですかね?
僕の感覚では
「内臓泥棒」
なんですが。
omoteura[URL] 2006/11/07(火) 00:53 [EDIT]
>マダム三条麗子さん
そう言って頂けると、ありがたいです。
マスコミは、医療の専門的な事になると、逃げますからねー、結局。
やはり、適応をしっかり考えるのが、一番大事だと思います。
Dr. I[URL] 2006/11/07(火) 01:04 [EDIT]
>omoteuraさん
うーん。
摘出する必要のない腎臓を取ったという事になると、それに近いですかね。
でも、摘出する必要がない、って事を証明するのは結構難しいんですよね、実は。
80-90%の医師は必要ないって言っても、10-20%の医師または裁判官が必要があった、って言えばそれで必要って事になる場合もあるので。

本当に取る必要があったのであれば、一回取っちゃったら、医療廃棄物になるんですかねー、多分。
そしたら、勝手に使っても良いって事になるんでしょうかねー。
なんか納得はいきませんが。
Dr. I[URL] 2006/11/07(火) 01:08 [EDIT]
難しい
最初の「他人からの移植」については「この先生は被害者なんじゃないのかなぁ」と思っていましたが・・・今回はちょっと・・・

以前肝臓?のドミノ移植ってありましたよね。
取り出した肝臓をほかの患者さんに移植するって。
あの時みたいに、取り出した本人には使えなくても、ほかの人の体の中でなら、充分に何年間か働いてくれる、というのがあるのならまだわかるのですが・・・

それにしても、摘出された患者さん、移植される患者さん、双方からきちんと同意を取る必要があると思います。
同意書がない、と言っているのはやっぱり問題ですよね。

でも、今のところ、移植を受けた患者さんから、「なんてことをしてくれたんだ!」と言うような声を聞かない気がするのですが・・・
そうだとしたら、移植を受けた患者さんの方は喜んでいるのですかね?
それにしても、摘出された患者さんが納得しているのが大前提ですけど。
めぐ[URL] 2006/11/07(火) 13:05 [EDIT]
>めぐさん
今回の件は、前とちょっと様子が違いますねー。
移植を受けた患者は、今は喜んでいるとは思いますが。
何年かして、ガンになる可能性もありますから、その時になったらどうなるかわからないですけどね。
Dr. I[URL] 2006/11/07(火) 20:20 [EDIT]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[] 2006/11/07(火) 22:30 [EDIT]
怖いですね。
不必要な臓器はないはずだから
やっぱり摘出は最終手段ですよね…?
そのギリギリな臓器を移してって…怖いです。

きったりはったりする前の予防医学が
進化することを祈ります。

LINKはらさせて頂きました。
放置ブログですが遊びにきてくださいね。
ruto[URL] 2006/11/08(水) 00:22 [EDIT]
>名無しさん
わかりましたー。
Dr. I[URL] 2006/11/08(水) 20:46 [EDIT]
>rutoさん
そうですね。
やはり、取らなくても済むなら、取るべきではないかと。
リンクもありがとうございました。
後で遊びに行きますね!
Dr. I[URL] 2006/11/08(水) 20:47 [EDIT]
初めてお邪魔します。マスコミの報道が、M医師叩きに狂奔しているようで、先日など某教授は、「カネ欲しさにやったと思われても仕方ない」とコメントしていました。M医師をどの程度、ご存じなのか。其処を指摘するか、と、品性を疑いました。テレビで見る限り、あの医師がカネ欲しさに移植したとは思えません。

提示された腎臓病の場合、摘出せずに治療出来るのでしょうか。「摘出しても、移植出来るなら元へ戻すべきだ」と、殆どの医師は仰っていますが、皆さん、「病変部分が取れたら、決して廃棄せず戻している」ということですよね。戻す作業は、長時間掛かると聞きましたが、保険点数で加算されるのでしょうか。

外国では、病腎移植はどの程度行われているのでしょう。されているとしたら、日本は怠慢ですよね。人口透析が儲かるから、面倒な病腎移植などする気にならぬ、という意識が有るのでは?と素人は疑ってしまいます。

透析が非常に多い時代、移植すれば、患者のQOLも向上し、健康保険の経費も減ると思いますが、そのメリットに誰も言及しない。それも不思議です。将来、捨てる腎臓が使えるように、医師が動かなくて誰が動くのかと不信感が募ります。
さざ波[URL] 2006/11/11(土) 14:43 [EDIT]
>さざ波さん
はじめまして。
M医師がお金を貰ったって話は出ていないのに、推測だけで物を言うのは良くないですねー。
奈良の産科医の件でも、状況がわからないのに、いい加減な事をマスコミで言う医師が結構いるので、困っています。

>病変部分が取れたら、決して廃棄せず戻している

私も専門家ではないんですがね。
おそらく、ガンで腎臓を全部取らなければならない場合は、それを戻すという事はしないでしょう。
一部だけで良いのであれば、最初から部分切除にすべきだと思います。

廃棄せずに戻す、いわゆる自家移植という方法は、動脈瘤とかの話になると思います。
動脈瘤というのは、腎臓の手前にある動脈が瘤(こぶ)のように膨らむ病気で、治療は人工血管に置き換える手術です。
昔はどうかわからないんですが、今は腎臓を取る事は普通しないような気もするんですけど。
そういう、腎臓そのものの病気でなく、血管だけを手術して良くなったのであれば、腎臓を戻せるのであれば、戻すのが筋だと私は思います。

それで、本人が戻す必要がない、と言った場合には他人に移植するという方法があっても良いとは思いますが。
それが、15年前に行った方法ですね。
自分勝手に判断しないで、きちんとした手順を踏んでやるのであれば良い、と個人的には思います。

外国の病気腎移植の数は具体的には、わからないんです。
すいません。
医療経済学の観点からも、誰か指摘して欲しいですね、おっしゃるとおり。


Dr. I[URL] 2006/11/11(土) 17:12 [EDIT]
個々に事情が有る
摘出し、他人に移植された腎臓にはそれぞれのストーリーがあります。
脳梗塞で再発予防の服薬を続けている方が小さな腎臓がんになり、薬を続けたまま、手術を希望。短時間の手術なら出来るが、長時間はムリで、ナースの奥さんと相談して、腎臓摘出だけを希望。取り出した腎臓は丁寧に癌を取り除き、移植成功。
腎臓に癌が出来ているなら、全部取り出して捨てて欲しい。部分切除でも対応出来ることを説明しても聞かず、摘出し、移植。
それぞれに事情があっての11例、プラスアルファーです。
説明と同意に難があった症例もあるかも知れません。しかし彼ら瀬戸内グループは極めて優秀な医師集団で金銭に無欲、名誉にも無欲、ただひたすら患者さんのことだけを考えて仕事をしている連中です。裏で金が動いているなど言うのは全く下衆根性丸出しです。呉共済病院院長の処分も考えているとは何ごとだ。呉の患者5人が立ち上がって光畑先生を擁護する会を立ち上げて本当に良かった。万波誠先生を擁護する会も出来たようでマスコミ暴力に対向して活躍して欲しい。
疾患のある腎臓の移植については万波誠先生が記者会見で第3の道として発表しています。それだけの発想と技術、自信を凡医は持たず、マスコミに便乗して、ただ誹謗し続けているだけです。
停年近い医者[URL] 2006/11/11(土) 21:11 [EDIT]
>停年近い医者さん
私は病気腎移植そのものを否定しているわけではありません。
凡医ですが、この発想や患者を救おうという考え方自体にはむしろ共感をしています。

>それぞれに事情があっての11例、プラスアルファーです。

今私がもっとも問題だ、と言っているのは、腎全摘の必要があったのか、という問題です。
私は専門家ではないですが、多くの医師もその事を疑問に思っているようです。

それぞれの事情があって、というのであれば、それぞれの個別の疾患、患者の事情を説明すれば良いではないですか?
具体的にどういう説明をした、とかも含め。
それで誰が見ても納得がいくのであれば、さほど問題はないと思いますよ、私は。

私はブログでも書いていますが、今のところ結果的にこの医師には批判的な立場で、マスコミと似た立場かもしれませんが。
考え方やスタンスは全く違っています。

私は金が動いていると聞いた事もありませんし、確証がないのにそんな事を言うつもりもありません。
Dr. I[URL] 2006/11/12(日) 02:07 [EDIT]
個々の事情の説明
Dr.Iさん、レスありがとう。
個々の事情については、調査委員会が徹底的に暴き立てるでしょうから、結果を待ちたいと思います。瀬戸内グループは何も言わないでしょう。
金が動いていると思うと云ったのに批判したのは、朝日新聞のインタビューで某教授が《金欲しさでやっていると思われても仕方がない》と答えているので批判したまでで、Dr.Iさんではありません。舌足らずであれば済みません。
停年近い医者[URL] 2006/11/12(日) 08:40 [EDIT]
>停年近い医者さん
そうですね、調査委員会の発表を待ちましょう。
でも、瀬戸内グループの人達の口から、直接聞きたいですね、ホントは。

お金の話は、私は見ていないんですが、多分その人の事だなーとは思っていたんですけどね。
いずれにせよ、あまり推測で物を言うのは良くないと思いますね、その某教授。
Dr. I[URL] 2006/11/12(日) 14:32 [EDIT]
ネフローゼ症候群
>もし、腎臓を取らなきゃいけないくらい、腎臓が悪くて尿蛋白が 出まくっているのであれば、移植をした人も尿蛋白が出まくって 大変な事になるはずなんですが。

ちょっと気になったのでコメントさせていただきます。
知り合いの腎臓内科の先生がいろんな治療に抵抗性で、ステロイドの副作用の強いネフローゼでは摘出もありうると教えてくれました。また、体が腎臓を攻撃する病気だから、ほかの人に移したら、腎臓は攻撃されなくなるから正常に働くと、あのやり方は賢いやり方だと言っていました。
[URL] 2006/11/18(土) 23:12 [EDIT]
>名無しさん
自己免疫疾患だから、他人の腎臓ならネフローゼじゃなくなるんですかねー。
ちょっと詳しくは知らないんですが。
でも、今のところ確立された治療ではないみたいですね。

今後、きちんとした手法で確立されれば、それもありだと思いますよ。
Dr. I[URL] 2006/11/19(日) 04:26 [EDIT]
医師としての立場からご意見を拝読、感謝いたします。
私は、「病気腎移植」を必要とする患者さんが一人でもいるならば支援したく、「移植への理解を求める会」に入っています。
過去、看護師として透析に拘束される患者さんの大変さを身近に感じました。
M医師を非難する声がありますね。さまざまなことを知ることは大切でしょう。しかしその声の持ち主は、患者さんの体と将来に対し責任をとってくださるのでしょうか。全てのことを本当に知ってらっしゃるのでしょうか。
来る1月20日に、「病気腎移植を考える会ー移植医療を進めるために」の講演会が開かれます。病理学の立場からそして米国移植医の立場から話してくださいます。私も参加し深く知りたいのです。マスコミでも講演内容をもれなく報道してくださると信じています。
私は、患者さんにとって最善なることは何か常に考えていきたいと思っています。
rikachan[URL] 2007/01/17(水) 21:00 [EDIT]
>rikachanさん
私も、患者さんが良くなる、って事が一番だと思いますよ。
単に批判しているつもりはないですが。
やはり、きちんとした手続きは必要だと思っています。
きちんとした適応を考えて、手続きを踏めば、病気腎移植そのものを否定するつもりはありません。

講演の内容がわかったら、教えて頂ければありがたいです。
Dr. I[URL] 2007/01/18(木) 01:00 [EDIT]
「病気腎移植を考える講演会」
1/20付け産経webでは、いち早く報道された様子です。「生存率5年70%、病気腎移植36例、広島大教授調査『検討に値する』」見出しで。
毎日新聞にも掲載されていたようですが、他のマスコミは、どうしてこんな大事なことを報道しないのか、はなはだ疑問、唖然とします。

また、林秀信氏が、
「病気腎移植推進・瀬戸内グループ支援ネット」
を開設されていますので、どうかご覧下さい。

これからの移植医療のために、腎疾患で苦しむ人のために一生懸命されている患者さんからたくさんのことを学ばされていると思っています。
rikachan[URL] 2007/01/21(日) 22:18 [EDIT]
>rikachanさん
そうですかー。
是非詳細も知りたいですねー、細かく。
もし、URLがわかったら、それも教えて頂けるとありがたいです。
Dr. I[URL] 2007/01/23(火) 21:50 [EDIT]
「病気腎移植推進・瀬戸内グループ支援ネット」HPアドレス
Dr.Iさん、遅くなってすみません。
先ほど見ました。お返事ありがとうございます。
1/20の講演会は、日帰りででも行きたかったのですが、行けませんでした。後ほど、資料を送って頂けるみたいなので、楽しみにしています。
さて、「病気腎移植推進・瀬戸内グループ支援ネット」のHPは、
http://www.setouchi-ishoku.info/index.php です。

どうか、ご覧下さい。
私も、学習し意見や感想を述べさせて頂いています。
では、また。寒いですね。お働きとご健康を祈ります。
rikachan[URL] 2007/01/28(日) 06:22 [EDIT]
>rikachanさん
ありがとうございます。
おー、これは、盛りだくさんですねー。
私も、これを見て、勉強させてもらいますね。
Dr. I[URL] 2007/01/28(日) 20:53 [EDIT]

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出合い頭の腎臓移植
腎移植「出合い頭で」万波医師、持論展開「捨てる腎臓があると出合い頭で移植した」――。愛媛県宇和島市の宇和島徳洲会病院で、病気のために摘出された腎臓が別の患者に移植された問題について4日、病院で行われた記者会見。すべての執刀にかかわった万波誠医師(66)は  [つづきを読む]
楽しい読売新聞 | 2006/11/06(月) 23:03
万波医師 病気腎移植
腎移植「正しい」と強調 呉の医師、万波氏と「師弟」(朝日新聞) - goo ニュース宇和島市徳洲会病院の万波医師に関わる話題が尽きない10月の初め腎臓を提供したのに礼金を払わないとドナーが患者(レシピエント)を訴えたので執刀医の万波医師の名前が出た{/hiyoko_cloud/  [つづきを読む]
王様の耳はロバの耳 | 2006/11/08(水) 12:17
脳死移植はなかなか行えないのが実態かも
脳死判定での臓器移植が可能になったのでかなりの数の脳死したドナーからの臓器移植がされていると思ったら、まだわずかに51例しかないんですね。まだまだ法の縛りがきつく、なかなか脳死のドナーにできる人がいないからでしょうか。まだまだアメリカに臓器移植で追いつくこ  [つづきを読む]
流行の三面記事と芸能ニュースブログ | 2007/02/19(月) 00:16
志田未来 男遊び開始!
志田未来 男遊び開始! http://kenkoubyoukinashi.blog36.fc2.com/blog-entry-111.html  [つづきを読む]
志田未来 男遊び開始! | 2007/02/26(月) 10:10
ネフローゼ症候群
中性脂肪増加のネフローゼ症候群、高脂血症が現れるネフローゼ症候群  [つづきを読む]
お得情報の豆知識 | 2007/04/03(火) 19:38
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