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現役医師、循環器内科医(Dr. I)が医療について、詳しくわかりやすく解説するブログ。 引用、転載は自由ですが、その際は必ず引用元を明記して下さいね!
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過労運転と過労で医療
今日は勤労感謝の日ですね。
祝日なのに、働いていた方、お疲れ様でした
今日は休みだった人も、いつも働いている方、皆さん。
お疲れ様です

私も、当然の如く、朝8時半から病院で働いて、
午後4時半くらいにやっと仕事が終わって帰ってきました。
ま、週末悪かった患者が良くなったので、良いんですけどね。

ところで、こんなニュースがありましたね。

長時間運転命じた会社社長らを逮捕

茨城県常陸大宮市で今年5月、トラックが対向の軽乗用車などに
衝突し6人が死傷した事故をめぐり、大宮署などは20日、
トラックの男性運転手(24)に長時間運転を命じたとして、
道交法違反(過労運転下命)の疑いで北関東運輸
(栃木県大田原市)の社長と、の両容疑者を逮捕した。

調べでは、両容疑者は5月25日夕、運転手に安全運転ができなくなる
恐れがあるのに、長時間運転を指示し過労運転をさせた疑い。

運転手は5月26日に大田原市を出発した後、神奈川、栃木、岡山、
兵庫、茨城各県を回り、約2500キロを連続して運転。
帰社途中の同月28日に居眠りで事故を起こし、
業務上過失致死傷罪で禁固2年8月の実刑判決を受け服役中。
事故までの約59時間に、10分から1時間の休憩を
計約5時間半しか取っていなかった。


「2006年11月20日 nikkansports.com」


これって、医者にも同じ事が言えるんではないですかね。

医者に安全な医療ができなくなる恐れがあるのに、
長時間医療を指示し過労状態で医療をさせた疑い。


でも、医者をたくさん働かせて医療事故を起こさせたと言って、
訴えられた病院院長って、いないんじゃないですかねー。
公立病院なら、市長や知事、って事になるんですか。

このニュースの場合は、道交法違反(過労運転下命)
って事になりますけどね。


ご存じの人も多いでしょうけど、道路交通法は、2002年6月1日に改正され、
を飲んで運転するなどとんでもないのに、
今までは悪質・危険な違反行為に対する罰則等が軽すぎた。
って事で、ようやく今度の改正で罰則が強化されています。

道路交通法では、過労運転というのはどういう罰則になっているかというと。
⇒の前は改正前。
⇒の後ろは改正後です。

過労運転(麻薬等)は2年以下の懲役又は10万円以下の罰金
⇒3年以下の懲役又は50万円以下の罰金に引き上げ。
過労運転(その他)は6か月以下の懲役又は10万円以下の罰金
1年以下の懲役又は30万円以下の罰金に引き上げ
6⇒13点

ちなみに、公務員の飲酒運転に対する処分が甘いとか。
そういうので問題になった酒酔い、酒気帯び運転はというと。

酒酔い運転
2年以下の懲役又は10万円以下の罰金
⇒3年以下の懲役又は50万円以下の罰金

酒気帯び運転
3か月以下の懲役又は5万円以下の罰金
1年以下の懲役又は30万円以下の罰金

呼気1リットル中アルコール0.25mg以上
6⇒13点
呼気1リットル中アルコール0.15以上0.25mg未満
0⇒6点

へー、道路交通法でいくと、過労運転というのは、
呼気1リットル中アルコール0.25mg以上の酒気帯び運転
同じ扱いという事になりますねー。

改正前も後も、同じくらいの罰則なので。
おそらく過労運転だと、酒気帯び運転の酷い方
と同じくらい、正常な判断ができないって事なんでしょうね。

へー。

そいで、医者で仮眠5時間で働いている人って、
全国でどの位でしょうかねー。
忙しい時だと、一時間も眠れないで36時間連続勤務とか。
これ以上の勤務をしている医者はたくさんいると思いますが。

医者過労なのに勤務させたといって、
逮捕された人はいないみたいですねー。

テレビなどのマスコミで、呼気1リットル中アルコール0.25mg以上
じゃなくて、呼気1リットル中アルコール0.10mg以下でも
正常な判断が出来ないとか。
呼気1リットル中アルコール0.25mg以上じゃなくて、
呼気1リットル中アルコール0.15mg以上に改正するべきだ。

とか、いろいろ議論されていましたが。

呼気1リットル中アルコール0.25mg以上と同じくらい、
正常な判断が出来ない状態で
働いている医者は、世の中に大勢いるんですよ。

そして、そういう状態で医者を働かせている人間は、
全く罰則を与えられていないんですよ

知っていましたか、皆さん。

決して医師不足とは認めない、厚生労働省の役人ですら、
国会の答弁で、労働基準法通り医者を働かせたら、
日本の医者は今の2倍は必要と言っているんですから。

当然、厚労省などのお偉いさんは、みんな知ってますけど。
こういう人達は、医者労働基準法違反と知って、
働かせているわけですから。

逮捕されはしないんですかねー。


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この記事へのコメント
はじめまして。
私は医療関係者でもない、20代後半の女なんですが、先日不整脈でカテーテルをやるという時に不安で色々とネットで検索していてこちらのブログを見つけて、よく見に来ていました^^;(読み逃げばかりしていてすいません・・)

いつもなるほど~と思うような内容で、とても勉強になりますし、お医者さんってほんっとに大変なんだなぁ~ってつくづく感じます。

確かに患者の私から見ても担当の循環器のお医者さんはDr.Iさんと同じぐらいの年代の方でとても大変そうです。

お医者さまだって過労で正常な判断における診療ができなくなる可能性だってありますよね。

みんな漠然とは気付いている、知っていることなのにどうして改善されないのだろう・・・って考えてしまいます。

患者からみても考え深いものがありますね。。









ミルキー[URL] 2006/11/23(木) 21:43 [EDIT]
Overwork ourselves!
悪かった患者さん、良くなられ良かったですね!どんどん元気になりますようにお祈りしてます♪
確かに医師を働かせ過ぎても逮捕はされないですね。労災で訴えても…「相手取ると言ってもどこを相手取るのか責任の所在とかよく解らなくなってきた。」とエビの知人は言ってました。
遺族は労災書類を沢山書くうちにフラッシュバックを起こしたりもしますしね…。
だから働かせ過ぎはダメー!とエビは怒ってます。ちゃんとかわりばんこ休めて温泉行った方がよいのですプンプン。
エビもまだ持ち帰り仕事してるし日付回ったらまぐまぐ推薦しておこうと、参考にバックナンバーをチラ見…ん?モテようという心理そのものがエビには理解不能ですっ…という訳でチラ見ですが推薦書いときます。
エビ[URL] 2006/11/23(木) 22:28 [EDIT]
矛盾が多いですよね
I 先生、こんばんニャv-37
お医者様は超過勤務や過労のことを全く問題にしてもらえないですよねー。v-239
まるで賽の河原で石でも積んでいるような…(医師だけにv-26)って洒落になってないしv-217

なになに、まぐまぐ大賞2006欲しいの?v-14
しょうがないなぁ(笑)じゃあ、今からv-155ポチッとしておきますv-238
来夢[URL] 2006/11/23(木) 23:11 [EDIT]
>エビさん
責任の所在があいまいなんですよねー、ホント。
で、いつも現場の医師個人に押しつけられているんですよー。
困ったものです。
応援もよろしくね!
Dr. I[URL] 2006/11/23(木) 23:36 [EDIT]
>ミルキーさん
はじめまして。
順番飛ばしてしまって、すいません(汗)

>不整脈でカテーテル
大変でしたねー。
不整脈は年齢関係なく起こるし、予防するのも無理ですから、しょうがないんですけどねー。
カテーテルで治ったなら良かったですね!

これだけ医療訴訟と騒がれているのに、その原因になっている過労勤務をどうこうしよう、という話がほとんどないのは、理解できません、正直言って。
なんとかして欲しいですねー。
Dr. I[URL] 2006/11/23(木) 23:40 [EDIT]
>来夢さん
医者がいくら言っても、全く相手にされないんですよー。

あ、ポチッとするだけじゃなくて、メルマガのタイトル、ID、推薦理由も書かなきゃいけないんで。
ちょっとめんどくさいんですが。
すいませんけど、よろしくお願いします。
Dr. I[URL] 2006/11/23(木) 23:42 [EDIT]
I'm proud of your noble ambition!
まぐまぐ、めちゃ~めちゃカッコ良くあおっときまちた☆
自分とこの広告の原稿も書いてるエビのCaptionはスゴイですよォー、これで常に売上前年比5%UPですから♪
大賞です。
エビ[URL] 2006/11/24(金) 00:11 [EDIT]
>エビさん
ありがとうございまーす。
今回はエントリーを決める投票なので。
本番の投票は、エントリーされたら、また年末にあるので、その時もよろしくね!
Dr. I[URL] 2006/11/24(金) 00:43 [EDIT]
こんにちわ。
あいと申します。初コメントです。
いつも拝見してます。
ブランドと占いが好きです。
これからもヨロシクお願いします。
あい[URL] 2006/11/24(金) 09:12 [EDIT]
>あいさん
こんにちは。
いつもありがとうございます。
こちらこそ、よろしくお願いします。
Dr. I[URL] 2006/11/24(金) 20:17 [EDIT]
女工哀史を思い出しました。
医療従事者のみなさんは現代の女工さんかもしれないですね。
労働基準監督署の立ち入りとかってないのでしょうか?
過重労働については開業医についてはあまり聞かれませんね。
っていうか勤務医が忙しいから開業する人もいるくらいですから、こちらは裁量部分が多いようですね。
このへんの格差はなんとかならないのでしょうか?

あとですね、医師側にも問題があるかと思いますよ。
Dr.Iさんは今の医療で充分だと思っているのですか?

医師のみなさんがもう少し視野を広めていただけたらこの問題も改善の方向に向かうのではないでしょうか?
今日配信していただいたメールマガジンからもそれは思いました。
脳出血の予防法として、 「血圧をさげる」とありました。
これだけですか?
 「しなやかで丈夫な血管をつくる」という発想は医療の世界ではないのですか?
 それとも次回のレポートで取り上げていただけるのですか?

一事が万事でこうした思考が発症させなくてもすむ病気を発症させ、病人を増やし治療期間を長期化させているということも考えられるかと思います。

 
モモちゃんタロちゃん[URL] 2006/11/24(金) 20:40 [EDIT]
もう限界。勤務医の労働条件改善を!
>>モモちゃん
>医療側にも問題があるかと思いますよ。
>今の医療で充分だと思っているのですか?
思っていません。というか個人的にはもう限界。
ここ数年で急激に状況は悪化し続けている。
モモちゃんは現場で歯を食いしばっている医者が悪いと思います?目の前の患者さんのため、日々働くしかない下っ端勤務医としては、ネットを通じて声を伝えるしか手がないです。
医療を守るには、病院から逃げる医者を非難する前に、いますぐに勤務医の労働条件を改善させよう!これは政府の仕事ではない。(というかたぶん無理。役人にメリットがないから。)医療の受け手にも大いに責任がある話。それが患者さんの利益につながるし、病院崩壊も防げる。すごく分かりやすい話だと思いますが。
いわゆる一人の勤務医[URL] 2006/11/24(金) 22:26 [EDIT]
たとえ医師を増やしても何の解決にもならないと思いますよ。誤った医学常識のもとでは。

未熟児網膜症の治療?にはせいぜい酸素濃度を管理する程度。活性酸素という言葉を使わなくてもいいですよ。酸素分子で十分に説明できます。保育器のなかは通常の空気より酸素分子が多いのですよ。ならば対策がおのずとわかりませんか?

 糖尿病の合併症の原因となるのがブドウ糖の糖化というのは医師のみなさんならご存知だと思いますが、ブドウ糖分子全てが糖化するわけではないですよ。糖化する分子は1%にも満たないのです。けれど専門医と言われる人たちまで、ブドウ糖分子すべてが糖化すると思っているようですね。だから糖分控えましょうってことになりますが、違うでしょう。糖化されるのは何ですか? 大事な酵素やたんぱく質ですね。ならばたんぱく質をしっかりとらないと。SODといわれる活性酸素除去酵素も糖化で失活してしまします。SODと同じ働きをしてくれる物質は何ですか? ビタミンCやEですね。だからこれらもたくさん摂らないと。これが本当の糖尿病の予防法ですよ。

 つい先日、厚労省が卵とコレステロールの関係を否定する見解を出しました。私なんてずっと前から知っていましたよ。
http://app.blog.livedoor.jp/momochan1tarochan2/tb.cgi/50753322
 もっとあげた方がよいですか?
 
 まちがいだらけの医学常識のもとで検査や治療を行なっているかぎり、患者はいっこうに減らない、ゆえにお医者さんは忙しい。このサイクルをいつまで続けるのですか?
モモちゃんタロちゃん[URL] 2006/11/24(金) 23:53 [EDIT]
>モモちゃんタロちゃんさん
>女工哀史
今の日本の医者は、そのものかもしれませんね。

医師個人にできることは、限られているんですよ。
人数がいないと、雑用とか書類を書いたりとか、医療と関係ないところで時間を取られて、やりたい医療が十分にできないって事も多いんです。
人数が増えれば全てが、万事解決とは思いませんが。
まず医師の人数を増やすという事が、一番解決への近道だと思います。

脳出血に関しては、動脈硬化が進めば脳出血になりやすい、と言うことは理屈ではわかるんですが。
しかし、実際に医学的に証明されているのは、実は高血圧しかありません。
その他に関しては、動脈硬化が進んだら、脳出血になる可能性は高いと思われるが、今のところまだ証明はされていないんです。

コレステロールに関しても、そう言う説がある事は私も以前から知っていましたが。
それと反対の説もたくさんありますから。
1人が言ったからといって、それが全てではないんですよ。
年が経つと変わるという事は、よくあることなんですが。
それは、医学の進歩ですから、やむを得ないと思いますよ。
Dr. I[URL] 2006/11/25(土) 01:08 [EDIT]
>いわゆる一人の勤務医さん
私の替わりに答えて頂いて、ありがとうございます。
全くその通りだと思いますよ、私も。

役人には、正直言って多くを期待できませんから。
医療を受ける患者の側にも、わかってもらいたいですね、ホント。
結局、医者がいなくなって、一番困るのは患者なのですから。
Dr. I[URL] 2006/11/25(土) 01:10 [EDIT]
少々口幅ったい話(前)
>>糖尿病合併症
糖化が合併症に絡んでいるのは否定しません。
たしかにHbA1cが高くてもあまり合併症が進まない人もいるし、(見かけ上)コントロールがよくても進む人は進む。太いところ、細いところで微妙に異なりますけど、動脈硬化インシュリン抵抗性が問題なわけですよ。これはトコフェロールとかアスコルビン酸を大過剰に投与しても、改善するとは思えない。モモちゃんの御説が正しいのなら、糖尿病合併症に関してサプリメントを投与した群とそうでない群で有意差がでると証明しなくちゃならない。
血糖に関してはその辺のstudyは沢山あります。例えば、UKPDSではHbA1cを1%低下させると細血管症の発症が35%減少してます。もっともほとんどの臨床医はそんなこと沢山患者さん診ていれば実感として理解してますよ。
いわゆる一人の勤務医[URL] 2006/11/25(土) 02:04 [EDIT]
少々口幅ったい話(後)
もっとも大事なことは、運動です。筋肉内脂肪を落とすことにより、アディポネクチンが働きやすくなる。これが筋組織内へのグルコース取り込みを活性化する。さらに血管内皮のマクロファージの活性を抑え、アテローム形成抑制につながる。
でも、細かい理屈よりも、体を動かすと言うことが快感なんですよ。1日30分うっすら汗をかく運動をしましょう。接種カロリーを適正化しましょう。結果が見えてくるのには数ヶ月かかりますが、体重が減少し、トランスアミナーゼがきれいに低下してくるのは感動的ですらあります。(実体験です)
いわゆる一人の勤務医[URL] 2006/11/25(土) 02:17 [EDIT]
医学は流行や多数決で決めてはならないと思います。いろんな意見があるけど今これが大勢を占めてるからこっち。というのは患者にとっていい迷惑です。

医学のエビデンスって何なんでしょうね。
ビタミンCはコラーゲンやインターフェロン生成時に助酵素として働く、抗菌作用がある、というのは既に証明されていますし、医師といえでも否定できない事実ですよ。(この事実を知らない医師もいらっしゃるようですが)

運動がよいなら、なぜ運動習慣が女性より多い男性の方が寿命が短いのですか?(各種調査結果からそういう傾向がでています) 糖尿病においてよい結果が出ているということですが、高濃度酸素吸引法と同じように、短期的にはよくても長期的に見た場合どうなんでしょうね。
http://app.blog.livedoor.jp/momochan1tarochan2/tb.cgi/50715477
運動を否定するつもりはありませんが、寝たきりやたてのものを横にもしないものぐさを除けば生活のなかでやれてると思いますよ。

ステロイドも抗炎症作用があるとのことで使われていますが、根本的な治療法にはなっていませんよね。患者の会がつくられるほど社会問題になっているということは治療が奏功してないということ。これなど薬剤のステロイドのエビデンスはないに等しいとはいえないでしょうか。

>糖尿病合併症に関してサプリメントを投与した群とそうでない群で有意差がでると証明しなくちゃならない。

糖尿病においてぜひ疫学調査していただきたいですね。従来の治療法を行なう群と、たんぱく質やビタミンC、Eをたくさん投与する群とで回復状況を調べていただきたいです。ただし、ビタミンは㎎ではダメですよ。厚労省の100㎎/日を5倍にしたって有意差は出ませんから。g単位でやりましょうよ。段階的にみていくのもよいですね。毎日1g投与する群と3g、5gといったふうに。

そこまでしないまでも患者さんのビタミンの血中濃度を調べてみてはいかがですか?たぶん平均より下回っていると思いますよ。とりあえず標準値になるまで投与する。これくらいは医師の責任としてやらないと。

モモちゃんタロちゃん[URL] 2006/11/25(土) 08:50 [EDIT]
>>運動習慣
これを痛烈に感じるのは農家のじいちゃん、ばあちゃんの生物的肉体的強靱さ。もっともタフでなけりゃ農業はできませんけど。

>>エビデンス
そこが難しい。世の中には箸にも棒にもかからないエビデンスがざらにある。しかし、有用なものも多い。ネガティブデータというやつで、無意味な治療(例えば、観血的手技の際に止血剤の予防投与をするなど)が影をひそめたように、医療行為の正当性を見直すことはとても重要です。

>>ステロイド
かってステロイドを悪の薬と呼び、高価なSODサプリを売りつける者がいました。
それはそうと、ステロイドは膠原病治療にはなくてはならない薬です。自己免疫疾患は結構死ぬ病気もありますから。ステロイドは副作用が強い。だからさじ加減や副作用対策が重要なのは言うまでもないです。
喘息に関しても、ベクロメタゾンやフルチカゾンなんかの吸入が出てから、死ぬほどの重積発作って明らかに減ってますし。

どうもモモちゃんは「生理的なもの」と「病気」をごっちゃにされていらっしゃる気がする。
それと、持論を展開なさるなら、バックグラウンドとなる論文なり傍証はご自分で準備なさるのが最低限の礼儀と思います。
いわゆる一人の勤務医[URL] 2006/11/25(土) 10:02 [EDIT]
>持論を展開なさるなら、バックグラウンドとなる論文なり傍証はご自分で準備なさるのが最低限の礼儀と思います。

アインシュタインが相対性理論を自分で証明したのでしょうか?
そうはいうものの日本も少しづつ検証されてるようですよ。ただ、どんなに揃えてもきく耳をもたない人には馬耳東風ですけどね。
http://www.tottori-u.ac.jp/chiikikouken.HP/17nen/kato-17.files/kato-17.htm


>「生理的なもの」と「病気」をごっちゃにされていらっしゃる気がする。
水は飲料水であると同時に熱中症や脱水症状の対策として薬理作用を期待されます。そもそもわける必要があるのでしょうか?
栄養の過不足から病気になることはたくさんありますよ。患者さんのなかには、栄養不良の方がかなりの割合でいるかと思いますが、なぜ病気になったか原因をおさえずして治療に入っても意味がないということです。栄養不足が原因の人を除けば、患者数は激減。そういう人たちに対してこそ医師の腕の見せ所だと思いますよ。

 ちなみに膠原病に対しても、ノーマン・カズンズというジャーナリストが「笑いと治癒力」というタイトルで体験談を本にしています。薬をやめ一日中笑ってすごしたところ回復したそうです。ちなみにこのとき併せてビタミンCの大量摂取もやっています。私見ですが、ビタミンEと高タンパクをとっていればもっとよい結果が得られたのではないかと思っています。
モモちゃんタロちゃん[URL] 2006/11/25(土) 11:08 [EDIT]
>いわゆる一人の勤務医さん
詳細な解説ありがとうございます。

まあ、ちょっと冷静になって下さいね。
議論はいくらしても、構わないと思いますけど。
おっしゃっている事は、もっともだと思いますよ、私も。
Dr. I[URL] 2006/11/26(日) 15:08 [EDIT]
>モモちゃんタロちゃんさん
ちょっと、お互い冷静になりましょうね!

医学のエビデンスというのは、何千人もしくは何万人以上の人間が何年も薬なり、治療なりをして。
対象群と比較して、明らかに個々の病気や生存率に対して、効果があればそれは医学的なエビデンスがあるって事になると思います。

1人がちょっと言ったとか、数人だけで効果があったから、といってそれが多くの人に通用するとは限りませんから。
また、理屈ではそうだとわかっていても、まだ出始めて新しい治療や薬では、時間や人数が足りなくて、効果がはっきりしない、という場合もありますからね。
そういう場合は、やはり時間が経てっから、その治療が認められるという事になると思います。

サプリメントに関しても、アメリカの市場は日本の10倍以上ありますから。
きっとアメリカの会社が大規模なものをやってくれると思いますよ。
その結果を待ちましょう。

Dr. I[URL] 2006/11/26(日) 15:14 [EDIT]

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