以前「小児科医の遺言状」の記事で書いた、
小児科医、中原利郎先生の過労死をめぐる行政裁判の判決が、
本日3/14、出ましたね。
判決は、故中原利郎医師の労災を認め勝訴です。
小児科医自殺 労災認定の判決
東京の病院に勤めていた小児科医の自殺をめぐり、
医師の妻が「労災と認めないのは不当だ」と訴えていた裁判で、
東京地裁は、労災を認める判決を言い渡しました。
この裁判は、8年前、東京の病院で小児科医だった
中原利郎さん(当時44)が自殺したことをめぐり、
妻の、 のり子さん(50)が
「夫が月6回の宿直勤務など過重な労働が原因でうつ病になった」
として、新宿労働基準監督署に対し、
労災と認めなかった処分の取り消しを求めているものです。
14日の裁判で東京地裁は、
「宿直勤務では深い睡眠を確保することは難しく、ストレスとなった」
とした上で、 うつ病は病院での勤務が原因だったとして、
労災を認める判決を言い渡しました。
参照:「TBSの放送」
「NHKのTV放映」
動画もありますよ!
誰がどう考えたって、小児科医の過酷な勤務
→ 過労
→ うつ病
→ 自殺
という、労災なのですが。
どうやら、裁判では被告側はバカな主張をしてたみたいですねー。
一年前の、この裁判の傍聴記なのですが。
「小児救急②過労死認定裁判を傍聴。」
このブログの記事から抜粋すると。
これで本当に裁判として成立するのだろうか?
そのくらい被告側の証人としての精神鑑定を行った
医師の証言が失笑を誘うものでした。
論点は『鬱を発症するにいたるその理由は?』
というところです。
原告はもちろん過労。
被告は‥‥「肥満による鬱」を主張しました。
確かに、論文でもデータでもありますが、
何ともサッカーをたしなむほどの医師に肥満ですか?
主張の中での
①休みをほかの自分の活動に生かし、休んでいなかったこと。
②八方美人でええかっこしい
あまりの言葉にびっくりしすぎました。
病院側の傍聴人はほとんどいません。
裁判場はほとんど中原さんの支持者でありました。
空気が凍りつくのを感じました。
また、
・当直中に十分な睡眠はできるはずだ。
・20分休めば3時間の休みと同じ。
という変な論理も飛び出しました。
はっきり言って、もう答弁の最中に『は??』って言うのも多く、
面白さで笑いも起こりました。
こういう裁判になった原因は、
中原利郎先生の人徳もありますが、
病院側のオファーを誰も受けてくれず、
受け取ってくれた人は裁判では有名な
(いろんな意味で)精神鑑定人だったわけです。
って事らしいですわ。
そりゃあ、これで敗訴するわけはないと思うんですけどね。
でもこれって、あくまで東京地方裁判所の判決ですから。
国が控訴したら、この判決が確定するわけではないんですよ。
そうならない為に、国の控訴阻止のため、
厚生労働大臣宛にお手紙を書きましょう。
って企画も行われていますから。
是非皆さんも参加して下さいね!
→ 【速報&お願い】小児科 故中原先生
過労死行政訴訟に勝訴 厚労大臣へ手紙を書こう!
テレビの報道の最後に、中原利郎先生の奥さん、
中原のり子さんがこう言っていますよね。
「この判決が医療の改善の第一歩となると確信しています。」
是非とも、そうなってくれれば良いのですが。
しっかし、みんな記事をアップするの早いですねー。
もうこの件に関して、いろんな医師のブログで書かれてますね。
私は、朝の3時半に救急車で急性心不全の患者が来て呼ばれて。
その後も超重症患者が2人来て。
夕方、昼ご飯を食べながらこのニュースを見て。
あ、今日の記事は絶対これにしよう!
って思って、速攻でブログを書いたのですが(汗)
やっぱ、記事をアップするスピードでは、
全くかないませんねー。
ま、最初から勝負にはならないんですけどね(笑)
過酷な勤務の代表(?)、大学病院の実態について知りたいって人は、
この無料レポートを読んでね!
→ 「大学病院のうそ」 ~現役医師(Dr. I)が暴露する、大学病院の秘密
小児科医、中原利郎先生の過労死をめぐる行政裁判の判決が、
本日3/14、出ましたね。
判決は、故中原利郎医師の労災を認め勝訴です。
小児科医自殺 労災認定の判決
東京の病院に勤めていた小児科医の自殺をめぐり、
医師の妻が「労災と認めないのは不当だ」と訴えていた裁判で、
東京地裁は、労災を認める判決を言い渡しました。
この裁判は、8年前、東京の病院で小児科医だった
中原利郎さん(当時44)が自殺したことをめぐり、
妻の、 のり子さん(50)が
「夫が月6回の宿直勤務など過重な労働が原因でうつ病になった」
として、新宿労働基準監督署に対し、
労災と認めなかった処分の取り消しを求めているものです。
14日の裁判で東京地裁は、
「宿直勤務では深い睡眠を確保することは難しく、ストレスとなった」
とした上で、 うつ病は病院での勤務が原因だったとして、
労災を認める判決を言い渡しました。
参照:「TBSの放送」
「NHKのTV放映」
動画もありますよ!
誰がどう考えたって、小児科医の過酷な勤務
→ 過労
→ うつ病
→ 自殺
という、労災なのですが。
どうやら、裁判では被告側はバカな主張をしてたみたいですねー。
一年前の、この裁判の傍聴記なのですが。
「小児救急②過労死認定裁判を傍聴。」
このブログの記事から抜粋すると。
これで本当に裁判として成立するのだろうか?
そのくらい被告側の証人としての精神鑑定を行った
医師の証言が失笑を誘うものでした。
論点は『鬱を発症するにいたるその理由は?』
というところです。
原告はもちろん過労。
被告は‥‥「肥満による鬱」を主張しました。
確かに、論文でもデータでもありますが、
何ともサッカーをたしなむほどの医師に肥満ですか?
主張の中での
①休みをほかの自分の活動に生かし、休んでいなかったこと。
②八方美人でええかっこしい
あまりの言葉にびっくりしすぎました。
病院側の傍聴人はほとんどいません。
裁判場はほとんど中原さんの支持者でありました。
空気が凍りつくのを感じました。
また、
・当直中に十分な睡眠はできるはずだ。
・20分休めば3時間の休みと同じ。
という変な論理も飛び出しました。
はっきり言って、もう答弁の最中に『は??』って言うのも多く、
面白さで笑いも起こりました。
こういう裁判になった原因は、
中原利郎先生の人徳もありますが、
病院側のオファーを誰も受けてくれず、
受け取ってくれた人は裁判では有名な
(いろんな意味で)精神鑑定人だったわけです。
って事らしいですわ。
そりゃあ、これで敗訴するわけはないと思うんですけどね。
でもこれって、あくまで東京地方裁判所の判決ですから。
国が控訴したら、この判決が確定するわけではないんですよ。
そうならない為に、国の控訴阻止のため、
厚生労働大臣宛にお手紙を書きましょう。
って企画も行われていますから。
是非皆さんも参加して下さいね!
→ 【速報&お願い】小児科 故中原先生
過労死行政訴訟に勝訴 厚労大臣へ手紙を書こう!
テレビの報道の最後に、中原利郎先生の奥さん、
中原のり子さんがこう言っていますよね。
「この判決が医療の改善の第一歩となると確信しています。」
是非とも、そうなってくれれば良いのですが。
しっかし、みんな記事をアップするの早いですねー。
もうこの件に関して、いろんな医師のブログで書かれてますね。
私は、朝の3時半に救急車で急性心不全の患者が来て呼ばれて。
その後も超重症患者が2人来て。
夕方、昼ご飯を食べながらこのニュースを見て。
あ、今日の記事は絶対これにしよう!
って思って、速攻でブログを書いたのですが(汗)
やっぱ、記事をアップするスピードでは、
全くかないませんねー。
ま、最初から勝負にはならないんですけどね(笑)
過酷な勤務の代表(?)、大学病院の実態について知りたいって人は、
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普通に考えると当たり前なのですが、なにせ、いろいろとんでも判決を見ているので、安心しました。
でも、まだ確定していないので、早く確定して欲しいです。
ところで先生、
>どうやら、裁判では原告側はバカな主張をしてたみたいですねー。
は被告側の間違いでは?
でも、まだ確定していないので、早く確定して欲しいです。
ところで先生、
>どうやら、裁判では原告側はバカな主張をしてたみたいですねー。
は被告側の間違いでは?
中西先生のお嬢さんは先生がお亡くなりになられた翌年に医学部へご進学されたのですね。今研修医二年目との事でお父様と同じ小児科医をされているのを知り、驚き、頭が下がりました。
東京地裁は佐村浩之裁判長ですね。
エビが僭越を知りながらどうしても言いたいのは、「労災」というものは認定されてもご遺族には様々な心労がおありになる事を沢山の方々が理解をし、静かな大きな心で遠くからでも包んで差し上げて欲しいということです。
周囲は優しい気持ちの中からではあるのですが「認定されておめでとう」「良かったね」という様な言葉をもってねぎらいを伝えてしまう場合もあるようです。そう、Congratulationsと。傷をつけてしまう場合もあるのです。
言葉が浮かばない、けど貴方を大切に想うし大好きでいるよ…それでよいのだなとエビは身に感じる日々です。
東京地裁は佐村浩之裁判長ですね。
エビが僭越を知りながらどうしても言いたいのは、「労災」というものは認定されてもご遺族には様々な心労がおありになる事を沢山の方々が理解をし、静かな大きな心で遠くからでも包んで差し上げて欲しいということです。
周囲は優しい気持ちの中からではあるのですが「認定されておめでとう」「良かったね」という様な言葉をもってねぎらいを伝えてしまう場合もあるようです。そう、Congratulationsと。傷をつけてしまう場合もあるのです。
言葉が浮かばない、けど貴方を大切に想うし大好きでいるよ…それでよいのだなとエビは身に感じる日々です。

ホント、当たり前の話ですよね。
あ、間違ってますね(汗)
早速訂正しますね。
あ、間違ってますね(汗)
早速訂正しますね。
娘さん、小児科医になったんですか。
そ、それは。
大変な選択をしたものですね。
しかし、将来は大変期待できそうですね。
無理しなければ良いのですが。
家族にとっては、たしかに、難しいもんだいですよねー。
そ、それは。
大変な選択をしたものですね。
しかし、将来は大変期待できそうですね。
無理しなければ良いのですが。
家族にとっては、たしかに、難しいもんだいですよねー。
いつもお仕事お疲れ様です。
うーん…
内容を聞くとこんな裁判やら無くてもいいんじゃ…
うーん…
内容を聞くとこんな裁判やら無くてもいいんじゃ…

私も傍聴記を読んで、唖然としたのですが。
一体、何の為にやってるんでしょうかねー。
一体、何の為にやってるんでしょうかねー。
先日はありがとうございました。普段は別の話題で日記を書きますが、今回は医療関連でまとめています。たとえ蟷螂の斧でも、振るわぬよりはずっといいでしょうから。
はじめまして!
傍聴記の抜粋はオッケーです。
どんどん広めてくださったほうがとっても嬉しいです。
是非今後ともよろしくお願いいたします。
書き込みいただきありがとうございました。
本当に心から尊敬する中原さんの記事を
お忙しい中にもこのように詳細にお書きいただき、
本当にありがとうございました!
では、ちょっと色々とまだ準備しようと思いますので、
またの機会に(^_^)
先生のブログやメルマガも興味深いですね!
傍聴記の抜粋はオッケーです。
どんどん広めてくださったほうがとっても嬉しいです。
是非今後ともよろしくお願いいたします。
書き込みいただきありがとうございました。
本当に心から尊敬する中原さんの記事を
お忙しい中にもこのように詳細にお書きいただき、
本当にありがとうございました!
では、ちょっと色々とまだ準備しようと思いますので、
またの機会に(^_^)
先生のブログやメルマガも興味深いですね!
はじめまして。肥満で鬱とは初耳でした。まさかそんな主張があったなんて…。
過労死認定になりましたが地裁判決ですからね。国が控訴しないことを本当に切に願います。
そしてこの判決が医療現場の労務環境改善に繋がっていくといいのですが。
過労死認定になりましたが地裁判決ですからね。国が控訴しないことを本当に切に願います。
そしてこの判決が医療現場の労務環境改善に繋がっていくといいのですが。
いえいえ。
小さい力でも、集まれば大きくなりますから。
こういう事の積み重ねが大事だと思いますよ。
小さい力でも、集まれば大きくなりますから。
こういう事の積み重ねが大事だと思いますよ。
こちらこそ。
貴重な傍聴記でしたので、非常に参考になりました。
今後ともよろしくお願い致します。
貴重な傍聴記でしたので、非常に参考になりました。
今後ともよろしくお願い致します。
はじめまして。
実は、私もはじめて聞いたんですよ。
まあ、確かによく調べたら、そういう珍しい事もあるのかもしれませんがね。
でも、ちょっと強引すぎる理屈だな、って思いますよね。
普通に考えれば。
ホントに、国が控訴しないことを祈っています。
実は、私もはじめて聞いたんですよ。
まあ、確かによく調べたら、そういう珍しい事もあるのかもしれませんがね。
でも、ちょっと強引すぎる理屈だな、って思いますよね。
普通に考えれば。
ホントに、国が控訴しないことを祈っています。
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キーワード 中原利郎医師、小児科医、過労死、自殺、労働基準法、労災認定、労働災害 [つづきを読む]


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今回は、『小児科医の過労死』 についての裁判の記事である。詳細は、『小児科医師中原利郎先生の過労死認定を支援する会』 参照。 ↓ クリックで救える命もあります。クリック宜しくお願い致します。 [つづきを読む]


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