現役医師、循環器内科医(Dr. I)が医療について、詳しくわかりやすく解説するブログ。 引用、転載は自由ですが、その際は必ず引用元を明記して下さいね!
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医師確保策2
『医師不足解消へ新法!』で書かれていた
医師確保法」の具体案が見えてきましたね!


拠点病院から医師派遣、地方での不足解消
…政府・与党方針

政府・与党は4月9日、地方の医師不足を解消するため、
医師が集まる国公立病院など地域の拠点となっている病院から、
半年~1年程度の期間を区切り、地方の病院・診療所へ
医師を派遣する新たな制度を整備する方針を固めた。

医師派遣の主体を都道府県や病院関係者らで作る
「医療対策協議会」とし、復帰後に医師が人事で
不利益を受けない仕組みを担保するほか、
医師を放出する拠点病院への補助金制度も導入する。
厚生労働、文部科学など関係閣僚が参加する
政府・与党協議会で来週から詳細な検討に入り、
今年度中の制度スタートを目指す。

医師派遣は従来、大学病院の教授が若手の
研修医の人事権を握り、派遣先を決定してきた。
だが、2004年度から医師臨床研修制度が義務化されると、
若手医師らは上下関係が厳しい大学病院を敬遠して
待遇のいい国公立病院などに殺到し、
大学病院中心の医師派遣は事実上、崩壊した。

厚労省によると、2004年に13都道府県を
対象に行った調査では、都道府県庁所在地と周辺地域で
人口10万人当たりの医師数が3倍以上開いていた。
大学病から地方への医師派遣が途絶え、
格差はより深刻化したという。

政府・与党は医師の偏在・不足に対応するため、
医師派遣の主体を、大学病院から、
医師の人気が高い拠点病院と都道府県へと移して
派遣制度を再構築することにした。

拠点病院に勤務する医師については、
都道府県と病院関係者らによる医療対策協議会が
派遣先や期間などを決定する。

医師が拠点病院に戻った後、人事面で
不利な処遇がされないように保証し、
派遣を受け入れやすくする。
日進月歩の医療技術に対応するため、
派遣期間は長くても1年程度に抑える方向だ。

また、地方勤務を希望する医師を外部から
募集する場合には、所定の地方勤務を終えた医師に対し、
同協議会が、高度な医療設備や手術内容など
勤務環境の整った拠点病院で研修できるチャンスを与える。

一方、拠点病院に対しては、国や都道府県から、
派遣する医師の人数や期間に応じて補助金を支給し、
医師派遣に協力を求める。

政府・与党は、医師派遣制度に加え、
地方に残る医師を増やすための大学医学部定員の
「地域枠」拡大など総合的な医師確保策を取りまとめる方針で、
必要なら新法制定も検討する。


『2007年5月10日:読売新聞』


最初、研修医を終わったばかりの、まだ一人前には
ほど遠い医者
を強引に地方に出すか。
リタイヤ直前の医者を、無理矢理地方に派遣
するって策かと思っていたんですけど。

結局、医師確保策、ってこれっすか。

>2004年度から医師臨床研修制度が義務化されると、
若手医師らは上下関係が厳しい大学病院を敬遠して
待遇のいい国公立病院などに殺到し、
大学病院中心の医師派遣は事実上、崩壊した。


崩壊させたのは、厚生労働省、政府なんですが。
反省の色もなしに、今度は違う策をだしてきましたか。

この記事にもかいていますけど。

>若手医師らは上下関係が厳しい大学病院を敬遠して
待遇のいい国公立病院などに殺到し、


っていう事ですから。
国公立病院に行ったら、僻地に飛ばされるかもしれない
そいで、僻地に行くのに、国公立病院と同じ安い給料
って事になったら。
国公立病院に行く医師は減って、
大都市の民間病院に流れるだけなんじゃないですか。
この理屈で言ったら。

所詮、医師不足根本的な対処ではないですから。
大学病院が駄目なら、国公立病院
って、安易な策ですから。
駄目になるのは、目に見えていますよね、あきらかに。


で、数年後。

>2008年度から国公立病院
拠点病院から医師派遣制度が義務化されると、
若手医師らは僻地に行く可能性のある
国公立病院を敬遠して
待遇のいい大都市の民間病院などに殺到し、
国公立病院中心の医師派遣は事実上、崩壊した。


って新聞記事が出るんでしょうねー。


あ、無断で私のブログが読売新聞に載ったんですが。
その画像をみせていなかったですね。

証拠画像は、こちらです。

429読売新聞3



429読売新聞2


誰がどう考えても、この記事ですね!
一部、変更しましたけど。

→ 「奈良の産科医 詳細2」


生活習慣病を予防したいなら、これを読んでね!

→ 「日本一わかりやすい!「糖尿病」

→ 日本一わかりやすい!「高血圧」


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この記事へのコメント
A top priority!
地方に医師を送り出した病院には補助金が出るみたいですけど、行く本人には何も出ないんでちゅかね…?
一年間の地方勤務を終えたら環境の調った病院で働けるのも確実にではなく、チャンスがあるって書き方でしょ?うーん。
医学部の定員を少し広げて、地域枠にすればちょっと良いのかなぁ。でも現行の地域枠に強制力はない(憲法に抵触)から、自主的に行きたくなる方法と言えば手当もあると思うけれど、僻地でも検査とか難しい手技も出来る設備や環境や経験出来る機会を満遍なく与えられたら良いでしょうね。そんな法律なら作って貰いたいですけれど。
最優先課題で国は医療にお金をかけるべきべきっ!
エビ[URL] 2007/05/11(金) 02:26 [EDIT]
自腹を切らない国は……
 Dr.I様>

 結局、国は「自腹を切らない」対策でお茶を濁そうとしているみたいですね。
 「機材無し」「人員無し」「教育を受ける機会無し」(ついでに「遊ぶところ無し」(苦笑))僻地へ行きたいという人は、それこそ「奇特な」人なわけで、そこへ「好き好んで」行く人が居る訳がない(居るにしても少数派である)のは自明の理なわけですよね。
 好き好んでいく人がなければ「行きたくなる誘引(インセンティブ)を与える」(「インセンティブシステム論」として経済・経営学の一分野として存在しますして、これは何も「給与を上げる」だけに限らず、「幅広い意味での「インセンティブ」の与え方が研究されています)か「何らかの強制力で無理やり行かせる」しかないわけで、従来は後者の中でも「医局制度」で行っていたものが、それが「国の政策で」崩壊して医師が国公立病院に殺到したら今度は「国公立病院から強制的に派遣するシステムを構築する」……多少の「補助金」でごまかすようですが、根本的には「国が自腹を切らない」システムを押し付けようとしている上に、自腹を切る場合も「病院に」渡す訳で「医師本人」 にはなんらの利益を与えない、というのはあきれた話であり、「補助金からのキックバック」を求めているようにしか見えません。
 根本的な「医師が僻地へ行きたくなる政策」を「お金がかかる」ことから打たずに「強制力で無理矢理行かせる」方向で「医師個人にコストを押し付ける」政策は、いい加減終わりにして欲しいものです。それこそ、Dr.I様のおっしゃるように、

>2008年度から国公立病院の
>拠点病院から医師派遣制度が義務化されると、
>若手医師らは僻地に行く可能性のある
>国公立病院を敬遠して
>待遇のいい大都市の民間病院などに殺到し、
>国公立病院中心の医師派遣は事実上、崩壊した。

 となるのは明白なわけですから……。

エビ様>

>地方に医師を送り出した病院には補助金が出るみたい
>ですけど、行く本人には何も出ないんでちゅかね…?

 出ないみたいですねぇ。結局政府は「自分のところに帰ってこない」お金は1円たりとも出したくないのではないか、と邪推したくなりますね。

>一年間の地方勤務を終えたら環境の調った病院で働
>けるのも確実にではなく、チャンスがあるって書き方でし
>ょ?うーん。

 そうなんですよね。

元記事にも、

>>医師が拠点病院に戻った後、人事面で
>>不利な処遇がされないように保証し、
>>派遣を受け入れやすくする。

 と言うように「不利な処遇がなされない」ようにするだけで、それこそ民間で言うところの「派遣先で同等の給与を保障する」程度のことで、「元の職場へ戻る保障」は与えてないのは明白ですね。そのあたり、「口先だけの保障」であるのは明らかだと思います。

>>日進月歩の医療技術に対応するため、
>>派遣期間は長くても1年程度に抑える方向だ。

 これも、「技術を保持させる」ことが目的で「医師本人の利益」には配慮していない訳ですから、現場の医師の方々が納得するはずがないのがわからないところが政府の可笑しいところですね。

>>また、地方勤務を希望する医師を外部から
>>募集する場合には、所定の地方勤務を終えた医師
>>に対し、同協議会が、高度な医療設備や手術内容
>>など勤務環境の整った拠点病院で研修できるチャン
>>スを与える。

 これまた、協議会が主体で「チャンスを与える」だけで「政府が責任を持って保障する」ことではないのですから、「空手形」も同然な上に「政府が自腹を切らない」なんとも卑怯な話です。しかも、「研修のチャンス」を与えることに終始し、「医師個人の利益」を考慮しない姿勢は明白ですね。

>医学部の定員を少し広げて、地域枠にすればちょっと良
>いのかなぁ。

 これは、このブログでも話題になっていた「旭川医大」で導入されるようですが、Dr.I様がその記事で書かれてい通り「実効性に疑問がある」制度になっているようですね。

>でも現行の地域枠に強制力はない(憲法に抵触)から、
>自主的に行きたくなる方法と言えば手当もあると思うけ
>れど、僻地でも検査とか難しい手技も出来る設備や環
>境や経験出来る機会を満遍なく与えられたら良いでしょ
>うね。そんな法律なら作って貰いたいですけれど。

 結局、政府は「自分達の懐が痛まない」方法以外は採用したくないようですね。
 財政が厳しいことはわかるのですが、露骨な「医療費削減」のみを目的にした政策にはもううんざりです。ただ、我々国民も「医療を維持・発展させるコスト」を負担する覚悟をいい加減決めないといけない訳ですが、儲かっている「企業」(それも大企業がほとんどで中小企業は青息吐息ですね)や「資産家」(「リスク回避的投資」や「ファンド」等を利用できる「大資産家」が大幅に得をしている一方で、世間でもてはやされる「デイトレーダー」の中で「儲かっている」のはごく一部で大半が「バクチでする」ような状態であることは隠蔽されていますね)への課税を減らして「賃金抑制」を受けている一般家庭や「年金に頼っている」年金世帯に負担を押し付けようとするのは可笑しいですが。

>最優先課題で国は医療にお金をかけるべきべきっ!

 これまた同感ですが、問題は国民が「医療にはコストがかかり、その費用はきちんと負担しなければいけない」という「事実」を認識しない限りは、政府が「医療へ予算を使う」と決めても「無駄金を使うな!」となりかねないわけで、結局は「国民が医療にお金をかけることに『国民的同意』を与える」ことがまず先決なのかな、と思います。
Lich[URL] 2007/05/11(金) 06:38 [EDIT]
無断転載は……
Dr,I様

 ブログの写真、見せていただきました。
 自分達の記事を「盗用」されたら目くじら立てて怒るくせに自分達がインターネット上のブログを「無断使用」することには躊躇しないわけですから、「二重基準」は明白ですね。政治家といいマスコミといい、「二重基準」は我が国日本の「基準」なのでしょうか(嘆息)
Lich[URL] 2007/05/11(金) 06:41 [EDIT]
Dr.I様
今頃になってそんなこと聞くなよと言われてしまうかもしれませんが、厚労省は「国公立病院から強制的に派遣するシステムを構築する」という例のマグネットホスピタルとやらの構築をしようとしているのだろうと思いますが、彼らは国公立病院はすでに崩壊しつつある(一部はすでに建て直しの利かないところまで来てしまっている)ということを知らないのでしょうか?それともこれからもう一度再構築しようとしているということなのでしょうか?(まさか現状を何も知らないほど愚かではないと思っているので)ここのところの厚労省の考え方がいまいち理解できません。
saki[URL] 2007/05/11(金) 16:09 [EDIT]
それは期待のしすぎでは……
>saki様

>今頃になってそんなこと聞くなよと言われてしまうかもしれ
>ませんが、厚労省は「国公立病院から強制的に派遣す
>るシステムを構築する」という例のマグネットホスピタルとや
>らの構築をしようとしているのだろうと思いますが、彼らは
>国公立病院はすでに崩壊しつつある(一部はすでに建て
>直しの利かないところまで来てしまっている)ということを
>知らないのでしょうか?それともこれからもう一度再構築
>しようとしているということなのでしょうか?(まさか現状を
>何も知らないほど愚かではないと思っているので)ここのと
>ころの厚労省の考え方がいまいち理解できません。

 それはあまりにも「厚生労働省に期待しすぎ」ではないでしょうか。
 そもそも厚生労働省は「医師と看護師は叩けば叩くほど働く」という発想をしますから、今回のケースでも「大学病院が叩けないなら国公立病院を叩こう」くらいの気持ちではないかと思います。そして、「崩壊してもまた立ち直るさ」くらいの気楽さですから、ただでさえ大変な国公立病院から「医師を引き抜き、『医療の再生産』を阻害する」ことも平気なのだと思います。
 厚生労働省の考え方は「理解しようとするだけ無駄」だと思います……というと言いすぎでしょうか(嘆息)。
Lich[URL] 2007/05/11(金) 18:59 [EDIT]
>sakiさん
うーん、現状を知らないのかもしれませんねー。
国公立だから、役人が働いている場所と同じって事だから、絶対対丈夫とでも思っているんでしょうね、彼ら。

Dr. I[URL] 2007/05/11(金) 19:46 [EDIT]
>エビさん
国公立病院に働く医者は、公務員だから。
今でも、健診とか他の病院なんかにかり出されても、ただ働きですよ、いつも。
当然、これもボランティアでしょうね。

Dr. I[URL] 2007/05/11(金) 19:49 [EDIT]
>Lichさん
医局の替わりを国がする事は、無理なんですよ、結局。
金も出さないし。
偉そうな事ばっかり言う、厚労省の事なんか、医者は誰も聞きませんから。
Dr. I[URL] 2007/05/11(金) 19:51 [EDIT]
そうですよね……
Dr.I様

>医局の替わりを国がする事は、無理なんですよ、結局。
>金も出さないし。

 そうなんですよね。
 もともと「誰も行きたがらないところに人を派遣する」ためには「非合理的な手段を使う」か「金銭的なインセンティブを与える」しかないわけで、前者である「医局制度」(もっとも、「医師の方々の多くが納得していた」という意味では「合理的」ではあったわけですが)を破壊し、後者を「財政逼迫」を理由に「お金を出し渋る」ことをすれば、結局、地方の医療が崩壊するのは当然の結末なのですが、厚生労働省はどうしても「当然の結末」を受け入れることができないようですね。困ったものです。

>偉そうな事ばっかり言う、厚労省の事なんか、医者は誰
>も聞きませんから。

 当然でしょうねえ。
 少なくとも「金を出さずに口を出す」人間を信用して言うことを聞くモノ好きは、いくら医師の方々が「使命感に燃える善良な人々」であっても、そうそういないのは当然だと思います(苦笑)。厚生労働省は、その「当然の事実」を受け入れることができない嘆かわしい人々ですね(嘆息)。
Lich[URL] 2007/05/11(金) 20:30 [EDIT]
金を出さないのは・・・
何も政府だけではないと思います。有権者はそれでもいいと、選挙のたびに言い続けてきましたから。医療を殺す候補者を当選させた有権者が文句だけ言うのはよくあることですが、それで現場が機能し続けたら奇跡です。

患者側も、結局は「くれくれ君」でしかありません(極少の例外を除き)。それを自覚する人が、少しでも増えてくれるのを望みます。
鴛泊愁[URL] 2007/05/11(金) 23:06 [EDIT]
医局制度
>崩壊させたのは、厚生労働省、政府なんですが。反省の色もなしに、今度は違う策をだしてきましたか。

厚生労働省、やりたい放題ですね。研修医は実験台ですか?
I先生のおっしゃるとおり、「国公立病院中心の医師派遣は事実上、崩壊」なんて記事を数年後に見そうです(笑)
結局は医局制度が再び力を発揮しそうな気がしています。
ss[URL] 2007/05/11(金) 23:29 [EDIT]
コストを嫌うのは……
鴛泊愁様

>金を出さないのは・・・
>何も政府だけではないと思います。有権者はそれでもい
>いと、選挙のたびに言い続けてきましたから。医療を殺す
>候補者を当選させた有権者が文句だけ言うのはよくある
>ことですが、それで現場が機能し続けたら奇跡です。

>患者側も、結局は「くれくれ君」でしかありません(極少
>の例外を除き)。それを自覚する人が、少しでも増えてく
>れるのを望みます。

 本当にそうですね。
 「医療重視」という候補者も多いですが、それはほとんどの場合「コストを医療側に押し付ける」ことを意味するわけで、そのことが「医療を殺してきた」事実は、私のような「医療関係者ではない一般市民」が自覚すべきことだ思います。
 おしゃるような「くれくれ君」にならないよう、「コスト負担をどうするか」をきちんと議論していかなければならないですね。

>ss様

>厚生労働省、やりたい放題ですね。研修医は実験台
>ですか?

 「実験台」どころか「働く場所を選べない」上に「十分な研修等も受けられない」という時点で「丁稚奉公」同然でしょう(通常の民間企業でも転勤はありますが、『職業訓練』を行うだけマシでしょう)し、新制度では「日進月歩の医療技術に対応するため、派遣期間は長くても1年程度に抑える方向だ。」とのことですが、これはあくまで「方向」のお話で、医局制度では余程のことがないかぎり「元に戻る」ことを「保障」していたのに、今後はその「保障」すらなくなるわけで、ひどい話です。

>I先生のおっしゃるとおり、「国公立病院中心の医師派
>遣は事実上、崩壊」なんて記事を数年後に見そうです(笑)
>結局は医局制度が再び力を発揮しそうな気がしています。

 私も同感です。
 少なくとも、現状の「お金を払わない」制度を続ける限りにおいて「地域医療を確保」するためには、「医局制度」に戻さざるを得ないと思います。ただし、それも「医師の犠牲」を前提にしたシステムなわけで、好ましいものでもなんでもありませんが。
Lich[URL] 2007/05/12(土) 00:06 [EDIT]
全くもって、同感です。国民の意識、政府の方針、どれもこれも深く共感です。
私は介護保険施設と自分とこの開業とかけもちでやっていますが、介護保険施設だけでは利益がでず、開業も入院では当然利益も出ず、昼夜問わず医療介護難民のために地域に貢献しようと頑張っていますが、人件費払えなければ企業としてダメっすから、結局外来で薄利多売で稼いで、利用率が高くても黒字どころか赤字になるような入院・介護保険施設の穴埋めをしなければならないようなこの状況は、異常です。医師ばかりか、医療・介護に携わる職種全てに対して、対価として評価が低すぎます。
りん[URL] 2007/05/12(土) 01:34 [EDIT]
コスト意識が……
>りん様

>全くもって、同感です。国民の意識、政府の方針、どれ
>もこれも深く共感です。
>私は介護保険施設と自分とこの開業とかけもちでやって
>いますが、介護保険施設だけでは利益がでず、開業も
>入院では当然利益も出ず、昼夜問わず医療介護難民
>のために地域に貢献しようと頑張っていますが、人件費
>払えなければ企業としてダメっすから、結局外来で薄利
>多売で稼いで、利用率が高くても黒字どころか赤字にな
>るような入院・介護保険施設の穴埋めをしなければなら
>ないようなこの状況は、異常です。医師ばかりか、医療・
>介護に携わる職種全てに対して、対価として評価が低
>すぎます。

 本当に、大変ですね。
 結局厚生労働省は「自分たちの数字合わせ」があせばそれでいいという発想が強く(これは、他の省庁や地方自治体も同様ですね)、民間が「コストに見合う収入がない」とみなしても、都合の良い「自己責任」論で供給を無理やりさせるのですね。
 りん様の行っていらっしゃるような「懸命な努力」に一方的におんぶに抱っこの「医療・介護」制度は、もはや限界にきていると思うのですが、いかがでしょうか。
Lich[URL] 2007/05/12(土) 02:29 [EDIT]
>鴛泊愁さん
そうですね。
患者も、安い値段で24時間365日、どんな時にでも診てもらって当然。
という感覚がありますから。
それも直さないと、このままでは医療は崩壊しますね、確実に。
Dr. I[URL] 2007/05/12(土) 14:51 [EDIT]
>ss先生
今の若い先生は、そういう意味でもかわいそうですよね。
やっと研修医終わったら、今度は僻地に飛ばされたりして。
いつまで経っても専門の勉強ができないで、疲弊して医者辞める人も出るかもしれませんね。

医師免許を持った人の数は変わらないから、厚労省は屁とも思わないんでしょうけど。
Dr. I[URL] 2007/05/12(土) 14:53 [EDIT]
>りん先生
結局、何がしたいのかわからないんですよね。
国の医療費を削減するために、患者と病院の支出を増やす政策で。
しかも、毎年政策が変わるから。
これで医療が悪くならないわけがないんですよね。逆に。
Dr. I[URL] 2007/05/12(土) 14:55 [EDIT]
本当ですね
Dr.I様

>そうですね。
>患者も、安い値段で24時間365日、どんな時にでも
>診てもらって当然。
>という感覚がありますから。
>それも直さないと、このままでは医療は崩壊しますね、確
>実に。

 同感です。
 やはり「医療を維持するのにどれだけのコストが必要なのか」「そのコストをどう負担するのか」きちんと議論しないと、行き着くとことは「医療の崩壊」ですよね。我々国民がしっかりと自覚するべきだと思います。

>今の若い先生は、そういう意味でもかわいそうですよね。
>やっと研修医終わったら、今度は僻地に飛ばされたりし
>て。いつまで経っても専門の勉強ができないで、疲弊し
>て医者辞める人も出るかもしれませんね。

 これは、医師だけではなく一般企業でも状況が似ていますね。
 人件費抑制のために採用数が抑えられる→新人に「とりあえずできる仕事」だけあてがうから新人の能力が伸びない→能力が伸びないから収入が上がらない一方で「モチベーションの低下」により労働意欲が減衰する→新人が続々とやめるためにますます職場環境が悪くなる……こうした悪循環を「労働の監督官庁」たる厚生労働省はどこより深く知っているはずなのに、結局はそれを理解しないというのは、「職務遂行能力が欠如している」としかいえませんね(嘆息)。

>医師免許を持った人の数は変わらないから、厚労省は
>屁とも思わないんでしょうけど

 「医師免許を持った人の数」は、「重要な指標」ではあるわけですが、「その数字が意味するところを理解できない」えは「数字上に過ぎない」ことを、厚生労働省は理解できないのでしょうね(嘆息)。

>結局、何がしたいのかわからないんですよね。
>国の医療費を削減するために、患者と病院の支出を増
>やす政策で。
>しかも、毎年政策が変わるから。
>これで医療が悪くならないわけがないんですよね。逆に。

 厚生労働省の立場は「医療費が減ればそれでいい」ですから、「医療費の削減が何によってもたらされ、どのような意味を持つのか」ということを「我々国民がしっかりと監視」しない限り、現状は変わらないでしょうね。
 「医療を良くするのも悪くするのも最終的には国民の責任」であることを、国民一人ひとりが認識するしかないと思いますが、いかがでしょうか。
Lich[URL] 2007/05/12(土) 18:15 [EDIT]
うーん。
>いつまで経っても専門の勉強ができない

確かに、いつまで経っても専門の勉強が出来ないって状況になるかもしれませんね。
やはり医師がモチベーションが上がってくるのは、自分の専門がはっきりしてきて、専門のことに集中できるようになるころだと思います。いつまで経っても僻地でgeneralな診察だけってのは・・・
医師辞める人、本当に増えそうですね(汗)
ss[URL] 2007/05/12(土) 22:12 [EDIT]
>ss先生
そうなんですよね。
将来がいつまで経っても見えなかったら、かわいそうですよね。
結局、付け焼き刃の政府の政策の犠牲者に、若い医者がなりそうな気がしますねー。
Dr. I[URL] 2007/05/12(土) 23:36 [EDIT]
モチベーションが破壊されますよね
ss様>

>確かに、いつまで経っても専門の勉強が出来ないって状
>況になるかもしれませんね。
>やはり医師がモチベーションが上がってくるのは、自分の
>専門がはっきりしてきて、専門のことに集中できるようにな
>るころだと思います。いつまで経っても僻地でgeneralな
>診察だけってのは・・・
>医師辞める人、本当に増えそうですね(汗)

 弁護士などのほかの専門職も、自分の「得意分野」「専門分野」があるから「勉強する甲斐がある」のですから、「それがもてない」のなら、張り合いがないですよね。
 そのあたり、厚生労働省は何をさせたいのでしょうか……(嘆息)。

Dr.I様>

>そうなんですよね。
>将来がいつまで経っても見えなかったら、かわいそうですよね。
>結局、付け焼き刃の政府の政策の犠牲者に、若い医
>者がなりそうな気がしますねー。

 結局政府は、「医師は放っておいても勝手に育つ」とでも考えているのっでしょうね。今時家庭菜園でも「何を育てるか」ぐらいきちんと考えるでしょうに……(嘆息)。
Lich[URL] 2007/05/13(日) 01:07 [EDIT]
Lichさん>
>「懸命な努力」に一方的におんぶに抱っこの「医療・介護」制度は、もはや限界にきていると思うのですが、いかがでしょうか。

勤務医時代から感じています。9時5時で帰れるデスクワーカーと早出遅出夜勤の不規則勤務+肉体労働+スキルアップが必要な介護員の給与が変わらないか、むしろ下回ることはザラで、医師だけでなく、介護職も介護に対して思いや熱意がある人間にあぐらをかいてる。

これでは、労働者としてモチベーションがあがるわけありません。しかし、そんな給与でも、経営が成り立ちません。収益に対する人件費率は5割強です。

必ず人員基準というのがありますから、例え利用者が1人だろうと満床だろうと、同じ人員を配置せねばなりません。

国からも 国民からも 求められる質は高いのに 報酬が見合わないため、介護職に労働に見合った給与という評価をしてやれずに、去っていくものも多いのです。

そして、ここまでギリギリでは、肝腎の教育ができません。

介護も医療も 金がかかるということを 決して医師だけがうまい汁を吸っているなどといった、誤った認識を捨ててもらいたい。金がかかるのは、質の高い=教育を徹底した・人間=人件費である。

医療も 介護も 安くするということは 質の高い人間はこの業界から去るということで、質を維持することは難しいと思います。
りん[URL] 2007/05/13(日) 14:27 [EDIT]
>りん先生
ホント、厚労省は、自分たちで勝手に報酬を下げたり基準を作って。
後は現場に丸投げですからねー。
金がないとできない事も多いのに。
それは現場の責任って。
やってられませんよね、正直。
Dr. I[URL] 2007/05/13(日) 15:43 [EDIT]
結局は……
りん様>

>勤務医時代から感じています。9時5時で帰れるデスクワ
>ーカーと早出遅出夜勤の不規則勤務+肉体労働+
>スキルアップが必要な介護員の給与が変わらないか、む
>しろ下回ることはザラで、医師だけでなく、介護職も介護
>に対して思いや熱意がある人間にあぐらをかいてる。

 これは、中国の「科挙」や日本の明治期からの「文官登用試験」から受け継がれた「技術職への蔑視」の産物だと思います。
 「技術者」を「使い勝手のいい道具」として、「高級官僚のほうが『指導的立場』にある」という「誤った認識」を捨てない限り「熱意がある人間」頼りの体質は改まらないと思います。
 
>これでは、労働者としてモチベーションがあがるわけありま
>せん。

 本当ですね。
 むしろ、モチベーションが上がったら「M体質の巣窟」と言わざるを得ないと思います(苦笑)。

>しかし、そんな給与でも、経営が成り立ちません。
>収益に対する人件費率は5割強です。

 そうなんでしょうねぇ。
 なにせ、地方自治体でも、人件費比率が実に4割近いですから、「労働集約的」な面が強い「日本の医療」ではそうなるのが当然だと思います(意外にも、アメリカ等「医師の報酬が高い」国では、人件費率は3割弱にとどまるようですね(これは、以前見た資料での話しですので、現状では変わっているかもしれませんが)。

>必ず人員基準というのがありますから、例え利用者が1
>人だろうと満床だろうと、同じ人員を配置せねばなりませ
>ん。

 そうなんですよね。
 まあ「人員基準」を定めるのは別にいいわけですが(「非効率的」であるのは事実なので、改めるに越したことはありませんが)問題は「コストを現場任せにする」ことですね。
 やはり「基準を満たすために必要なコスト」をきちんと国が面倒を見る仕組みが必要だと思います。

>国からも 国民からも 求められる質は高いのに 報酬
>が見合わないため、介護職に労働に見合った給与という
>評価をしてやれずに、去っていくものも多いのです。

 これは、「市場主義経済」を前提とする日本の社会では、当然の帰結ですね。
 少なくとも、「コストに見合う収入」を支払わない限り、「供給」がなくなる、という事実は国民一人一人(当然私自身もそうですが)が自覚するべきだと思います。

>そして、ここまでギリギリでは、肝腎の教育ができません。

 日本では、「職場教育に対する費用」の意識が希薄である(本来日本では、「正社員制」を基本とすることで「教育コストは企業が負担する」ことが暗黙の了解となり、それにより「質の高い労働」を維持してきたわけですが、バブル期以降、派遣社員等「コストの低い」労働を無原則に取り入れたため、「労働の質が低下する」という自体が社会全体に蔓延していますね)ため、「医療費を限界を超えて切り下げたら「教育」費用が切り下げられ、医療の質が低下する」という「当然の帰結」を理解していない人々が多い(特に監督官庁である厚生労働省の役人に!)のは嘆かわしい現実ですね(嘆息)。

>介護も医療も 金がかかるということを 決して医師だけ
>がうまい汁を吸っているなどといった、誤った認識を捨てて
>もらいたい。

 本当にそのとおりだと思います。
 ただし、実際に、寄付などの名目で「甘い汁を吸っている」医師の方もいらっしゃる(実際、私の知人が請求され、支払ったようです)ようですから、そのあたり「医師の方々のモラル」も重要ではありますが(もっともこれは、「医療費が不当に切り下げられている」ために、「技術のある医師が報酬だけでは食べていけない」ために「必要悪」として慣例化している面もありますから、一概に医師の方々のみを責めることはきないと思いますが)。

>金がかかるのは、質の高い=教育を徹底した・人間=
>人件費である。

 これは、「経済学の常識」でもありますから、全く異論がないです。

>医療も 介護も 安くするということは 質の高い人間は
>この業界から去るということで、質を維持することは難し
>いと思います。

 これまた同感です。
 少なくとも「不当に価格を強制的に下げれば、『必要とする品質』の商品が供給されなくなる」(経済学で言う「レモン市場」ですね)というのは、「経済学の常識」ですから、「質を保つために必要なコストを負担する」必要性を国民(私も含めて、ですね)は理解する必要があると思います。

Dr.I様>

>ホント、厚労省は、自分たちで勝手に報酬を下げたり基>準を作って。
>後は現場に丸投げですからねー。
>金がないとできない事も多いのに。
>それは現場の責任って。
>やってられませんよね、正直。

 本当にそうですね。
 役員というのは「基準がうまく働かない」と「規制自体がおかしい」可能性を否定して「うまく生かせない現場が悪い」と言うとんでもない言い訳をするから困りますね。
 やはり「質の高い医療・介護には相応のコストがかかる」という「一般常識」をきちんと官僚・国民(私も含めてですね)ともに理解する必要があると思います。
Lich[URL] 2007/05/13(日) 17:06 [EDIT]

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健康な日々 | 2007/05/12(土) 00:11
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