選挙の前だから、名前だけは医師不足対策。
って、与党は言っていますけど。
あくまで、医師の数は足りている。
問題なのは、医師の偏在だ。
って言ってる限りは、絶対に根本的な解決策は
出てこないのですが。
予想通り、選挙対策目的の、
小手先だけの医師不足対策が発表されましたね。
医師不足:政府・与党が対策案 研修医のへき地誘導など
政府・与党が31日の医師確保対策に関する協議会で決定する
医師不足対策の原案が27日、明らかになった。
対策は6項目で、地方の医師不足を招いたとされる
臨床研修制度に関し、研修医が集中する大都市圏の定員を減らし、
若手をへき地勤務へと誘導することなどが目玉。
6月に決める「経済財政運営と構造改革に関する基本方針」
(骨太の方針)に盛り込んだうえで、与党の参院選公約とする。
臨床研修制度は、研修医と厚生労働省の指定病院の
双方の希望が一致して研修先が決まる。
昨年の場合、定員1万1306人に対し、
研修先が決まったのは8094人。
受け入れ枠が上回り地方には1人もいない指定病院もあった。
このため、大都市圏の枠を減らす案が浮上。
政府・与党はへき地の研修医に対し、将来進みたい
分野に行けるよう留学の機会を与えたり、
収入加算などの優遇措置を設ける意向だ。
医師、看護師、助産師の業務分担の見直しも打ち出した。
日本医師会などの反発を避けるために明記は避けたものの、
医師の業務の一部を看護師らに権限委譲し、
医師の負担軽減を図る。
また、医師が集中している地域の拠点病院に
医師バンクを設置、都道府県に医師不足地域への
医師派遣をさせる一方、対応できない県の救済のため、
国レベルで全国に医師を派遣できる体制を整備する。
このほか、大学医学部定員の「地域枠」拡充、
女性医師の働きやすい環境整備なども盛り込んだ。
◆政府・与党の「緊急医師確保対策」の骨子◆
・定年した勤務医らを登録し、緊急の医師不足時には
都道府県の要請で国が人材を派遣するシステム構築
・勤務医の過重労働を解消するための勤務環境の整備
(交代制勤務の導入
▽医師、看護師、助産師らの業務の分担の見直し)
・女性医師の働きやすい環境の整備
・研修医の都市への集中の是正
・医療リスクに対する基本体制の整備
(訴訟率の高さが医師不足を招いている産科で、
医療事故補償制度を創設
▽診療にかかわる死因を究明する制度をつくる)
・医師不足の地域や診療科で勤務する医師の養成の推進
(大学医学部定員の地域枠を拡充、国が奨学金を支給)
『毎日新聞 2007年5月28日』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070601-00000001-san-pol
与党が「目玉」って言っている対策について。
どこら辺が小手先の対策か、って事を。
具体的に指摘していきましょうか。
>地方の医師不足を招いたとされる臨床研修制度に関し
はい!
これ間違い。
医師不足の「原因」は、「臨床研修制度」ではありません。
日本の医者の総数は、臨床研修制度が始まる前も後も、
ほとんど変わっていませんから。
臨床研修制度のせい、ってのは、明らかに違いますよね。
日本の医師不足の原因は、
政府の「医師数削減策」のせいです。
『医師人口比。日本、20年に最下位へ』
の記事を始め、このブログでも何回も書いていますけど。
日本の人口当たりの医師数は、先進国中最下位。
十数年後には、韓国やトルコ、メキシコにも
抜かれるくらいの少なさです。
臨床研修制度が始まる前から、
日本では医師不足だったのですが。
臨床研修制度が始まって、それが「顕在化」しただけです。
ちょっと医学用語になってしまいますけど。
臨床研修制度は、日本の医師不足の「原因」ではなく、
「増悪因子」と言うのが正しいと思います。
「増悪因子」っていうのは、「促進させたもの」
って感じでしょうかね。
一般の人達にもわかりやすく言うと。
しかも、この「臨床研修制度」って言ったって。
現場の意見も聞かずに、「厚労省が勝手に作った制度」
ですからね。
なんか、「人ごと」みたいに言ってますけど。
仮に、臨床研修制度が悪い、って言うなら、
それは、厚労省が悪い、って言ってるのと同じですから。
今度新しい制度を作るときは、現場の意見を聞いて、
とか、やり方を変えるべきなのですが。
全く、そんな事はないようですね。
間違いを認めない限り、間違いは繰り返されるでしょうね。
>研修医が集中する大都市圏の定員を減らし、
若手をへき地勤務へと誘導することなどが目玉。
>昨年の場合、定員1万1306人に対し、
研修先が決まったのは8094人。
受け入れ枠が上回り地方には1人もいない指定病院もあった。
このため、大都市圏の枠を減らす案が浮上。
>・研修医の都市への集中の是正
はい!
これ、問題のすり替え。
日本で不足しているのは、「研修医」だけではありません。
それなのに、これは「医師不足」ではなく
「研修医不足」に問題をすり替えています。
「地方で研修医が足りない。」
って言ってる人、誰かいますか?
日本中で医師不足ですから。
特に地方では、「研修医も含めて」医者の数が
足りないのでしょうけど。
「研修医が足りないからなんとかしてくれ。」
って言っている地方はないですよ。
地方の人達からしたって、「医師免許はある」けど、
「全然患者を診れない医者」に来て貰ったって困るでしょ。
でも、この対策は、あくまで「研修医」を地方に送る
って政策ですよね、要は。
はっきり言って、そんな事したって、
ほとんど何の解決にもなりません。
地方で、医師免許を持っている人の数が増えるから。
現場を知らない役人は、それで満足かもしれませんけどね。
彼ら以外、実際に地方に住んでいる人達、
それに、地方に行かされる研修医も含め、
ほとんど良い事はありません。
「問題をすり替えるのが目玉」ってのも。
国民を舐めるのも、いい加減にして欲しいですね。
それと、医師不足と、話は少し変わるのですが。
『医学部に僻地勤務枠』
『医学部にへき地勤務枠2』
あたりの記事にも書きましたけど。
医者になって、一番重要なのは、最初の5年。
その中でも、最初の1,2年目っていうのが、
最も大事だと思います。
だから、「研修ができる病院」、っていうのは、
複数の指導医が各科にいて。
手術や検査なんかの症例もそこそこある病院
じゃないと、駄目なんですよ。
医者っていうのは、ある意味では「職人」ですから。
数を経験する事も大事なんですよ。
たくさん数だけこなせばよい、って訳ではないですけど。
いろんな指導を受けながら、それを実践して。
それで初めて「身に付く」んですよ。
机上の空論ばっか言ってる役人には
わかんないかもしれませんけどね。
医者になって最も大事な最初の1,2年を、
そういうきちんとした教育ができない病院で過ごしたら。
当然、その医者のレベルは下がります。
そして、それを取り戻すのは、容易じゃないですから。
医者としての、残りの30年、40年
レベルが低いままの医者でいる、って事になります。
もちろん、その後自分で勉強したり、トレーニングをして、
立派な医師になる方達もいますけど。
全体として、レベルが下がる事は間違いありません。
で
>昨年の場合、定員1万1306人に対し、
研修先が決まったのは8094人。
定員1万1306人っていうのは。
うちの病院に、研修医を出してくれ。
って手を挙げた病院、全部を合計した数ですよ。
そいで、8094人っていうのは、ほぼ研修医の総数ですね。
医師免許を貰っても、2年間の研修を受けなければ、
日本では普通の保険医として今後働く事はできないので。
最初から、美容整形しかやらない、とか。
研究しかやらない、って本当に特殊な0.1%位の人を除いて、
医師免許を貰った人、ほぼ全員の数です。
そいで問題になるのは。
定員1万1306人
このうち、研修医を受け入れる能力のない病院。
って言ったら、ちょっとかわいそうなんですが。
でも、きちんとした研修が出来る能力のない病院。
っていうのも、かなり含まれるんですよ。
研修医も、バカではないですから。
今後の自分の医者としての人生がかかっていますから。
自分で調査して、そういう病院には行ってないんですよ。
だから、手を挙げても研修医が来ない病院がある、
って事なんですよ。
そういう病院を淘汰する為。
病院同士を競争させて、病院のレベルを上げる為。
それで、わざと研修医の人数よりも
定員を多くしたはずなのですが。
それを、手の平返したように突然止める。
って事なんですよね。
で、今与党が言っている案。
この新聞記事には書いてないけど。
定員と研修医の数をぴったり同じにしたら
どうなるか、って言うと。
本来であれば、研修医を受け入れる能力がないから。
研修医が自分では行かない。
って言って、自然に淘汰されていた病院にまで
研修医が行かされる、って事になるんですよ。
そんな病院に行ったら。
元がいくら優秀な研修医だとしても、
所詮、医学部を出たばっかりの人間ですから。
きちんとしたトレーニングがされなかったら、
きちんとした医者ができるはずありません。
そういう人達がたくさん出来るので。
当然、若い医者のレベルは下がります。
そういう点でも、かなり問題がある案なんですよね、これ。
そんな事考えずに、とりあえず少しでも、
地方に「医師免許を持った人の数が増えれば良いだろ。」
って、案なんですよねー、これ。
この件に関しては、Yosyan先生が別の視点から斬っていますので、
そちらも見て下さいね!
→ 『新小児科医のつぶやき:緊急医師確保対策』
中間管理職先生も、おもしろおかしく書いていますよ!
→ 勤務医 開業つれづれ日記:寸劇 厚労省君と医師
「昨秋スタートの国立病院間の医師派遣、半年で打ち切りに」
他の医者が書いたブログを読みたい人は、ここからどうぞ!
→ 『医者のホンネが丸わかり!』
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って、与党は言っていますけど。
あくまで、医師の数は足りている。
問題なのは、医師の偏在だ。
って言ってる限りは、絶対に根本的な解決策は
出てこないのですが。
予想通り、選挙対策目的の、
小手先だけの医師不足対策が発表されましたね。
医師不足:政府・与党が対策案 研修医のへき地誘導など
政府・与党が31日の医師確保対策に関する協議会で決定する
医師不足対策の原案が27日、明らかになった。
対策は6項目で、地方の医師不足を招いたとされる
臨床研修制度に関し、研修医が集中する大都市圏の定員を減らし、
若手をへき地勤務へと誘導することなどが目玉。
6月に決める「経済財政運営と構造改革に関する基本方針」
(骨太の方針)に盛り込んだうえで、与党の参院選公約とする。
臨床研修制度は、研修医と厚生労働省の指定病院の
双方の希望が一致して研修先が決まる。
昨年の場合、定員1万1306人に対し、
研修先が決まったのは8094人。
受け入れ枠が上回り地方には1人もいない指定病院もあった。
このため、大都市圏の枠を減らす案が浮上。
政府・与党はへき地の研修医に対し、将来進みたい
分野に行けるよう留学の機会を与えたり、
収入加算などの優遇措置を設ける意向だ。
医師、看護師、助産師の業務分担の見直しも打ち出した。
日本医師会などの反発を避けるために明記は避けたものの、
医師の業務の一部を看護師らに権限委譲し、
医師の負担軽減を図る。
また、医師が集中している地域の拠点病院に
医師バンクを設置、都道府県に医師不足地域への
医師派遣をさせる一方、対応できない県の救済のため、
国レベルで全国に医師を派遣できる体制を整備する。
このほか、大学医学部定員の「地域枠」拡充、
女性医師の働きやすい環境整備なども盛り込んだ。
◆政府・与党の「緊急医師確保対策」の骨子◆
・定年した勤務医らを登録し、緊急の医師不足時には
都道府県の要請で国が人材を派遣するシステム構築
・勤務医の過重労働を解消するための勤務環境の整備
(交代制勤務の導入
▽医師、看護師、助産師らの業務の分担の見直し)
・女性医師の働きやすい環境の整備
・研修医の都市への集中の是正
・医療リスクに対する基本体制の整備
(訴訟率の高さが医師不足を招いている産科で、
医療事故補償制度を創設
▽診療にかかわる死因を究明する制度をつくる)
・医師不足の地域や診療科で勤務する医師の養成の推進
(大学医学部定員の地域枠を拡充、国が奨学金を支給)
『毎日新聞 2007年5月28日』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070601-00000001-san-pol
与党が「目玉」って言っている対策について。
どこら辺が小手先の対策か、って事を。
具体的に指摘していきましょうか。
>地方の医師不足を招いたとされる臨床研修制度に関し
はい!
これ間違い。
医師不足の「原因」は、「臨床研修制度」ではありません。
日本の医者の総数は、臨床研修制度が始まる前も後も、
ほとんど変わっていませんから。
臨床研修制度のせい、ってのは、明らかに違いますよね。
日本の医師不足の原因は、
政府の「医師数削減策」のせいです。
『医師人口比。日本、20年に最下位へ』
の記事を始め、このブログでも何回も書いていますけど。
日本の人口当たりの医師数は、先進国中最下位。
十数年後には、韓国やトルコ、メキシコにも
抜かれるくらいの少なさです。
臨床研修制度が始まる前から、
日本では医師不足だったのですが。
臨床研修制度が始まって、それが「顕在化」しただけです。
ちょっと医学用語になってしまいますけど。
臨床研修制度は、日本の医師不足の「原因」ではなく、
「増悪因子」と言うのが正しいと思います。
「増悪因子」っていうのは、「促進させたもの」
って感じでしょうかね。
一般の人達にもわかりやすく言うと。
しかも、この「臨床研修制度」って言ったって。
現場の意見も聞かずに、「厚労省が勝手に作った制度」
ですからね。
なんか、「人ごと」みたいに言ってますけど。
仮に、臨床研修制度が悪い、って言うなら、
それは、厚労省が悪い、って言ってるのと同じですから。
今度新しい制度を作るときは、現場の意見を聞いて、
とか、やり方を変えるべきなのですが。
全く、そんな事はないようですね。
間違いを認めない限り、間違いは繰り返されるでしょうね。
>研修医が集中する大都市圏の定員を減らし、
若手をへき地勤務へと誘導することなどが目玉。
>昨年の場合、定員1万1306人に対し、
研修先が決まったのは8094人。
受け入れ枠が上回り地方には1人もいない指定病院もあった。
このため、大都市圏の枠を減らす案が浮上。
>・研修医の都市への集中の是正
はい!
これ、問題のすり替え。
日本で不足しているのは、「研修医」だけではありません。
それなのに、これは「医師不足」ではなく
「研修医不足」に問題をすり替えています。
「地方で研修医が足りない。」
って言ってる人、誰かいますか?
日本中で医師不足ですから。
特に地方では、「研修医も含めて」医者の数が
足りないのでしょうけど。
「研修医が足りないからなんとかしてくれ。」
って言っている地方はないですよ。
地方の人達からしたって、「医師免許はある」けど、
「全然患者を診れない医者」に来て貰ったって困るでしょ。
でも、この対策は、あくまで「研修医」を地方に送る
って政策ですよね、要は。
はっきり言って、そんな事したって、
ほとんど何の解決にもなりません。
地方で、医師免許を持っている人の数が増えるから。
現場を知らない役人は、それで満足かもしれませんけどね。
彼ら以外、実際に地方に住んでいる人達、
それに、地方に行かされる研修医も含め、
ほとんど良い事はありません。
「問題をすり替えるのが目玉」ってのも。
国民を舐めるのも、いい加減にして欲しいですね。
それと、医師不足と、話は少し変わるのですが。
『医学部に僻地勤務枠』
『医学部にへき地勤務枠2』
あたりの記事にも書きましたけど。
医者になって、一番重要なのは、最初の5年。
その中でも、最初の1,2年目っていうのが、
最も大事だと思います。
だから、「研修ができる病院」、っていうのは、
複数の指導医が各科にいて。
手術や検査なんかの症例もそこそこある病院
じゃないと、駄目なんですよ。
医者っていうのは、ある意味では「職人」ですから。
数を経験する事も大事なんですよ。
たくさん数だけこなせばよい、って訳ではないですけど。
いろんな指導を受けながら、それを実践して。
それで初めて「身に付く」んですよ。
机上の空論ばっか言ってる役人には
わかんないかもしれませんけどね。
医者になって最も大事な最初の1,2年を、
そういうきちんとした教育ができない病院で過ごしたら。
当然、その医者のレベルは下がります。
そして、それを取り戻すのは、容易じゃないですから。
医者としての、残りの30年、40年
レベルが低いままの医者でいる、って事になります。
もちろん、その後自分で勉強したり、トレーニングをして、
立派な医師になる方達もいますけど。
全体として、レベルが下がる事は間違いありません。
で
>昨年の場合、定員1万1306人に対し、
研修先が決まったのは8094人。
定員1万1306人っていうのは。
うちの病院に、研修医を出してくれ。
って手を挙げた病院、全部を合計した数ですよ。
そいで、8094人っていうのは、ほぼ研修医の総数ですね。
医師免許を貰っても、2年間の研修を受けなければ、
日本では普通の保険医として今後働く事はできないので。
最初から、美容整形しかやらない、とか。
研究しかやらない、って本当に特殊な0.1%位の人を除いて、
医師免許を貰った人、ほぼ全員の数です。
そいで問題になるのは。
定員1万1306人
このうち、研修医を受け入れる能力のない病院。
って言ったら、ちょっとかわいそうなんですが。
でも、きちんとした研修が出来る能力のない病院。
っていうのも、かなり含まれるんですよ。
研修医も、バカではないですから。
今後の自分の医者としての人生がかかっていますから。
自分で調査して、そういう病院には行ってないんですよ。
だから、手を挙げても研修医が来ない病院がある、
って事なんですよ。
そういう病院を淘汰する為。
病院同士を競争させて、病院のレベルを上げる為。
それで、わざと研修医の人数よりも
定員を多くしたはずなのですが。
それを、手の平返したように突然止める。
って事なんですよね。
で、今与党が言っている案。
この新聞記事には書いてないけど。
定員と研修医の数をぴったり同じにしたら
どうなるか、って言うと。
本来であれば、研修医を受け入れる能力がないから。
研修医が自分では行かない。
って言って、自然に淘汰されていた病院にまで
研修医が行かされる、って事になるんですよ。
そんな病院に行ったら。
元がいくら優秀な研修医だとしても、
所詮、医学部を出たばっかりの人間ですから。
きちんとしたトレーニングがされなかったら、
きちんとした医者ができるはずありません。
そういう人達がたくさん出来るので。
当然、若い医者のレベルは下がります。
そういう点でも、かなり問題がある案なんですよね、これ。
そんな事考えずに、とりあえず少しでも、
地方に「医師免許を持った人の数が増えれば良いだろ。」
って、案なんですよねー、これ。
この件に関しては、Yosyan先生が別の視点から斬っていますので、
そちらも見て下さいね!
→ 『新小児科医のつぶやき:緊急医師確保対策』
中間管理職先生も、おもしろおかしく書いていますよ!
→ 勤務医 開業つれづれ日記:寸劇 厚労省君と医師
「昨秋スタートの国立病院間の医師派遣、半年で打ち切りに」
他の医者が書いたブログを読みたい人は、ここからどうぞ!
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なんかお医者さん自身のことは一つも考えてくれてないように見えまちゅっ。「アノーもしもし?その勝手なお話、それって僕らのこと?」って聞きたくなるのではでは?
研修医さんをいきなり地方に行かせるというのも、まだ色々判ってないうちにだまくらかそうって感じに見えないでもないと思うんでちゅけど…。
ホント、誰のせいでお医者さん不足になったのーって感じですよね。
帆を立てて叫び出そォ!お医者さんにも基本的人権と労働基準法を!
…と興奮したところでおやちゅみなさい(∪o∪)。。。
研修医さんをいきなり地方に行かせるというのも、まだ色々判ってないうちにだまくらかそうって感じに見えないでもないと思うんでちゅけど…。
ホント、誰のせいでお医者さん不足になったのーって感じですよね。
帆を立てて叫び出そォ!お医者さんにも基本的人権と労働基準法を!
…と興奮したところでおやちゅみなさい(∪o∪)。。。

医師不足をあまり感じない私には、医療過疎地域の現場はマスコミやネットでしか知りえませんが、相当なものなのでしょうね。ただ、各大学5人や10人定員を増やしてもさほど改善されるとは思いません。このペースでは私が生きている間は、解消されそうにないなあ。
先生がどのような地域でお仕事をされているかは存じ上げませんが、大都市の循環器科は、結構お医者さんいると思います。
先生がどのような地域でお仕事をされているかは存じ上げませんが、大都市の循環器科は、結構お医者さんいると思います。
大都市の循環器科は結構医者がいそうだといいますが、大都市だろうが何処だろうが循環器特に冠動脈を専門(心筋梗塞、狭心症)にしている医者は相当な過酷な労働条件でやってますよ。緊急性が相当要求されますから、日夜を問わず呼ばれては危ないカテーテル医療を行い、眠い目をこすりながら翌日外来なんていうことは日常茶飯事です。日本の循環器疾患で特徴的なのは、欧米に比べて心筋梗塞後の高度の心不全やどうしようもない不整脈患者が格段に少ないことです。これは一重に日本では日夜を問わず心筋梗塞、狭心症患者さんがきたら、直ぐにカテーテル治療をしているのが大きな理由なんです。早急なカテーテル治療により多くの患者さんが、ひどい心筋梗塞にならずにすんでいるんです。国民の皆さんは、このような現実を殆ど知らないと思いますが、これは国際的に見るとかなり恵まれているんです。このように特に心筋梗塞を専門にしているお医者さんは働きに見合わない給料でかなりの過酷労働の上で、今の現状が保たれているんです。結構、循環器疾患は緊急を要する疾患が多いし、検査一つにしてもマンパワーが結構必要です。医者が足りてるかどうかを評価するのは難しいですが、僕の印象では現場では循環器の医者が足りてるな~と感じたことはありません。よくあの人数で毎日心筋梗塞だの狭心症だののカテーテル治療をやっているな~というのが正直な印象です。これから高齢化がすすみこのような患者さんの需要はますます増えてきます。今は何とか頑張ってますが、厚生労働省が医者の増員を望まなければ、今の(循環器患者にとって)恵まれた医療の提供が厳しくなる可能性もあるかと思います。話は違いますが、産婦人科の医者不足はかなり深刻ですが、みなさん知ってますか?日本の周産期死亡率がかなり低いんですよ(数字は忘れましたが)。これも一重に産婦人科の先生方のがんばりでなっているわけですが、恐らくこのままの状況が続いた場合、医師不足により助産婦での出産に頼らざる追えなくなり周産期死亡率が急上昇なんて事態も起こるかもしれません。どの診療科にしろ医者は多いのに越したことはないとは言いませんが、少ないよりは国民にとって全然いいこと多いと思いますよ。

今回の改善策も、結局は「医師に責任を押し付ける」ものですね。
そもそも、「需要が大きければその分供給を増やす」のが当たり前の政策のはずですが、「医師が増えたら医療費が増える」というなんとも理不尽な理由で、「数を増やさず配置を変える」ことでごまかそうとうは、なんとも姑息な話ですね。「訴訟社会の到来」を「予想される事態」して法科大学院等「法律家の数を増やす」政策を一方でしながら(もっとも、予想されたほど弁護士の需要が増えずに、「弁護士過剰」になっているそうですが)、「医療の高度化」「高齢化の進展」等、医師が「緊急に不足している」事態については「数を増やす」抜本的な対策を取らずに数合わせに終始するとは、所詮「国の懐が痛まない政策しかしない」のだと思われても仕方がないと思います。
いい加減、「現場の医師に責任を押し付ける」ことはやめにしていただきたいですね。
そもそも、「需要が大きければその分供給を増やす」のが当たり前の政策のはずですが、「医師が増えたら医療費が増える」というなんとも理不尽な理由で、「数を増やさず配置を変える」ことでごまかそうとうは、なんとも姑息な話ですね。「訴訟社会の到来」を「予想される事態」して法科大学院等「法律家の数を増やす」政策を一方でしながら(もっとも、予想されたほど弁護士の需要が増えずに、「弁護士過剰」になっているそうですが)、「医療の高度化」「高齢化の進展」等、医師が「緊急に不足している」事態については「数を増やす」抜本的な対策を取らずに数合わせに終始するとは、所詮「国の懐が痛まない政策しかしない」のだと思われても仕方がないと思います。
いい加減、「現場の医師に責任を押し付ける」ことはやめにしていただきたいですね。

あとはどうしたらこういった現状を、一般の人が知ることができるようになりますかね?
なんだかこのまま、政府のいいようにコントロールされてしまうのは悔しいですよね。
なんだかこのまま、政府のいいようにコントロールされてしまうのは悔しいですよね。
現場で働く医者の事なんか、何もかんがえていないでしょうね。
国民の事すら考えていないでしょう、彼ら。
国民の事すら考えていないでしょう、彼ら。
大都市だと、近辺の地域からも患者が運ばれてきますし。
緊急の心筋梗塞とかも多いでしょうから。
大都市の方が楽って事は、循環器内科医だとないと思いますよ。
私もそうでしたけど。
緊急の心筋梗塞とかも多いでしょうから。
大都市の方が楽って事は、循環器内科医だとないと思いますよ。
私もそうでしたけど。
いろいろ説明していただいて、ありがとうございます。
全くその通りだと思います、私も。
緊急でカテーテル治療日本よりたくさんできる国も、世界中探してもないですし。
新生児死亡率も世界一ですからね、日本。
今後、医師不足が続けば、どうなるかわからないですけどね。
全くその通りだと思います、私も。
緊急でカテーテル治療日本よりたくさんできる国も、世界中探してもないですし。
新生児死亡率も世界一ですからね、日本。
今後、医師不足が続けば、どうなるかわからないですけどね。
全く。
また現場に責任を押しつける政策ですね、これも。
やることはやって欲しいですよね。
また現場に責任を押しつける政策ですね、これも。
やることはやって欲しいですよね。
やっぱり、マスコミを上手に利用するしかないんでしょうかねー。
けんか売ってばっかじゃ、駄目なんでしょうね、ホントは。
けんか売ってばっかじゃ、駄目なんでしょうね、ホントは。
大都市の循環器の医者は多いというのはないと思います。
私も、心臓疾患で国立の循環器では有名な病院に通院していますが、私の場合そこの心臓血管外科部長が執刀してくれました、6時間ほどの手術でしたが、それを毎日3件くらいするそうです、週に1回だけ外来診察をしています。
今年に入って、そこの救命救急の先生が、過酷な労働条件を理由に、4人の先生が辞めました。ニュースでも取り上げられていました。
私は現在、3ヶ月に1回の診察、年に1回の検査を受けていますが、主治医の先生も、診察のたびに「国立病院の医者は、いつどこに移動になるかわからないから、次はいないかもよ」といっていますし、労働の割りに、国立なので給料も安いといっていました。
素人なので、よくわかりませんが、大学も医学部は飛びぬけてお金がかかりますよね、金持ちしか医者になれない現状もどうかと思います。
知り合いの弁護士さんが、言っていたのですが、弁護士もロースクール卒業が司法試験の受験資格になってしまい、弁護士も金持ちしかなれない職業になってしまったと話していました。
お金を持っている人が、そういう教育を受けて、優秀な医者や弁護士になるとは思いません、私は建築の職人ですが、どのような職業も、学校で習った事より、どれだけ実践経験を積んでいるかだと思います。
現実に、今の若者の凶悪犯罪などは、勉強の良く出来る良い子、有名な学校に通っている若者の方が凶悪な犯罪を犯しています。
話がそれましたが、教育からまず考え直さないといけないのではないでしょうか?
よくわからない話ですいません。
私も、心臓疾患で国立の循環器では有名な病院に通院していますが、私の場合そこの心臓血管外科部長が執刀してくれました、6時間ほどの手術でしたが、それを毎日3件くらいするそうです、週に1回だけ外来診察をしています。
今年に入って、そこの救命救急の先生が、過酷な労働条件を理由に、4人の先生が辞めました。ニュースでも取り上げられていました。
私は現在、3ヶ月に1回の診察、年に1回の検査を受けていますが、主治医の先生も、診察のたびに「国立病院の医者は、いつどこに移動になるかわからないから、次はいないかもよ」といっていますし、労働の割りに、国立なので給料も安いといっていました。
素人なので、よくわかりませんが、大学も医学部は飛びぬけてお金がかかりますよね、金持ちしか医者になれない現状もどうかと思います。
知り合いの弁護士さんが、言っていたのですが、弁護士もロースクール卒業が司法試験の受験資格になってしまい、弁護士も金持ちしかなれない職業になってしまったと話していました。
お金を持っている人が、そういう教育を受けて、優秀な医者や弁護士になるとは思いません、私は建築の職人ですが、どのような職業も、学校で習った事より、どれだけ実践経験を積んでいるかだと思います。
現実に、今の若者の凶悪犯罪などは、勉強の良く出来る良い子、有名な学校に通っている若者の方が凶悪な犯罪を犯しています。
話がそれましたが、教育からまず考え直さないといけないのではないでしょうか?
よくわからない話ですいません。

あそこは、相当大変でしょうねー。
日本でトップクラスなんだから。
給料もそれなりにあげないと、かわいそうですよね。
>大学も医学部は飛びぬけてお金がかかりますよね、
私立大学の授業料とか寄付金なんかは、ものすごく高いので。
金持ちしか入れませんけど。
国公立大学なら、他の学部と授業料は同じですから。
金持ちしか医者になれない、ってのは間違いですよ。
日本でトップクラスなんだから。
給料もそれなりにあげないと、かわいそうですよね。
>大学も医学部は飛びぬけてお金がかかりますよね、
私立大学の授業料とか寄付金なんかは、ものすごく高いので。
金持ちしか入れませんけど。
国公立大学なら、他の学部と授業料は同じですから。
金持ちしか医者になれない、ってのは間違いですよ。
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看護師 不足 に関する全般情報をいろんなブログから集めました。看護師の仕事は大変だけど、もっとやりがいのある職場を求めて、転職もちょっと考えてます。このブログが看護師仲間のみなさんに役に立って頂ければ嬉しいです。看護師不足の深刻化について「看護師不足」非常 [つづきを読む]
