現役医師、循環器内科医(Dr. I)が医療について、詳しくわかりやすく解説するブログ。 引用、転載は自由ですが、その際は必ず引用元を明記して下さいね!
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内科検診でセクハラ?2
ちょっとしつこいかもしれませんが。
「内科検診でセクハラ?」の続編です。

他にも取り上げられている先生もいらっしゃいますし、
「産科医療のこれから、本日の医療ニュース:7月3日」
「新小児科医のつぶやき、高校検診騒動」
勤務医、開業つれづれ日記、学校検診も崩壊 
「道立高健診女生徒から苦情 学校医、誤解に泣く 説明不足で「触診イヤ」」


もう少し、これに関して書いていきたいと思います。


道立高健診女生徒から苦情 学校医、誤解に泣く 
説明不足で「触診イヤ」

札幌市内の道立高校で5月、
内科検診を受けた女子生徒が「胸をつかまれた」
などと訴え検診が中断となった問題は、
誤解による医師へのクレームが増える一方で、
突然死予防などのため丁寧な診察を求められる
学校医のジレンマを浮かび上がらせた。

男性の医師への偏見が高まれば、医師の善意
で支えられている学校の健康診断制度が
崩壊しかねないとの懸念も出ている。

 
「ブラジャー付き検診を認めたことが失敗だった」。
今回、検診中断が発覚した道立高の学校医
(六月に辞任)は、騒動の原因をこう語った。

 
同校では、一昨年までは上半身裸で診察していたが、
女子生徒や親からの強い要請を受け
「必要に応じて外すこともある」と
事前に通知することを条件に下着付きを認めた。
結果的に生徒に徹底されず
「胸の大きい子だけ下着を外された」
「下着の中に手を入れられた」という誤解を招いたという。

内科検診には、女性にとっては
抵抗感がある診察項目が並ぶ。
胸郭のゆがみを発見するための触診をはじめ、
心臓疾患の検査では乳房の下部にある
心尖(しんせん)部に聴診器を当てるため、
乳房が大きい場合はブラジャーを外させたり、
乳房を持ち上げたりする。

思春期の女性に多い脊柱(せきちゅう)側湾症
発見には上半身裸にして両肩や肩甲骨の
左右不均衡を観察した上で前屈させて
背部や腰部の不均衡を診る。
医学書にも書かれた診察方法だ。

しかし、学校現場ではこうした検診の方法や
意義について事前に生徒に説明することは、
週五日制の導入もあり時間がとれないのが実態という。

道教委は「嫌なことをされたら嫌と言える
女子生徒が増えてきたのだろうが、
今回の件に関しては知識がないための誤解」
(学校安全・健康課)と分析する。

札幌市医師会は養護教諭との協議の場で
「内科検診は上半身裸が基本。
下着付きだと病気を見逃す恐れが高まる」
と理解を求めているが、実際には
「下着付き」が増えているという。

一方、道教委学校医に対し、心臓疾患発見のため
丁寧な診察を要請している。背景には二○○四年一月から
○七年五月末までに、道内の公立小・中・高校で
六人が突然死していることがある。

札幌市学校医協議会の長谷直樹会長
(はせ小児科クリニック院長)は「下着は着けさせろ、
病気は見逃すなでは、学校医はどうすればいいのか」
と危機感を募らせる。
道内の女性医師医師全体の約一割。
「現在でも検診の応援に来てもらう医師のやりくりが大変。
内科検診医師を女性に限定したら検診は不可能」
道教委学校安全・健康課)なのが現状だ。

道教委によると、学校医の報酬は月一万八千七百円。
月に何度学校に出向いても定額だ。
学校検診時は勤務先の病院の診療を休むことを
考慮すると割に合わないといえる。
長谷会長は「学校で『全員』『無料』で
健康診断を行うのは日本独特。
制度を崩壊させないためにも、
学校が正しい知識を生徒や親に事前に伝え、
男性医師への誤解をなくしてほしい」と話している。


「北海道新聞:2007.7.3」


学校検診っていうのは、学校医学校
趣味で行っているものではないんです。
学校保健法第6条って法律があって、
そいで学校検診を行うのは、「学校側」の「義務」です。

そして、

>二○○四年一月から○七年五月末までに、
道内の公立小・中・高校で六人が突然死していることがある。

ので、
道教委学校医に対し、
心臓疾患発見のため丁寧な診察を要請している。


と言うことで、「道教委」の方から、学校医側に
丁寧な検診をしてくれ」、って「依頼」をしているんです。


だから、教科書に書かれている
>思春期の女性に多い脊柱(せきちゅう)側湾症発見には
上半身裸にして両肩や肩甲骨の左右不均衡を観察した上で
前屈させて背部や腰部の不均衡を診る。


っていう診察をしたんですね、この医師は。

本来であれば、上半身裸で診察するべきところを、

>「必要に応じて外すこともある」と事前に通知することを
条件に下着付きを認めた。


事前に説明する条件付きで認めたにも関わらす、学校側は、
時間がないを理由に、生徒に説明もしないで。
一方的にアンケートを行って、
この医者を悪者にしたんですよ。
くだらないアンケートを行う時間はあるみたいですけどね。


道教委は「嫌なことをされたら嫌と言える
女子生徒が増えてきたのだろうが、
今回の件に関しては知識がないための誤解」


って、あんた達が説明する、って言ったのに
説明しないから知識がないんだろーが。
何を、人ごとみたいに言ってるんですか。


本来、医学的に正しい事なんだけど、
女子生徒や親からの強い要請を受けて、
勝手に、変更
して。

そいで、医者の方は、きちんと説明をする事を
条件
にオーケーしているのに。
自分たちは、説明義務を果たさないで
それで、問題があったら、それは医者の責任。

って事にしているんですね、この校長道教委

学校崩壊、とかなんとか。
学校の先生達も、親から理不尽なクレームをつけられたり、
そんな事も良くあるんでしょうけど。

自分たちのやるべき事を一切行わないで、
それで、勝手に医者の責任にしてるって。
親の責任を果たさないで学校の先生のせいにしている、
そんな生徒の親たちと同レベルですよ、
この学校の校長道教委は。

いろいろ親とかから理不尽なクレームとか、
つけられたりもしているんでしょうけど。
全く同じ事を、医者にしているこの人達には、
全然同情の余地なんかないですね。

自分たちの方から、丁寧な診察を要求して。
それでもって、説明をきちんとする、
って条件付きにもかかわらず、説明をしないで。
それで、その通りに医者が丁寧な診察をしたら、
医者が悪い、って。

ま、学校検診を行うのは、「学校」の義務ですから。
こんな事しておいて、学校医が見つからないで、
法律違反って事になっても、学校側の責任ですから。
勝手に責任取れば良いんじゃないですかね。


北海道新聞も、前回の記事の後、
いろいろブログとか読んで、世論の反発もあって。
医者側の主張も載せたんでしょうかねー。


こんな事やってたら、ホントに医療は崩壊しますね。
→ 医療崩壊―「立ち去り型サボタージュ」とは何か
小松 秀樹 (著)


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この記事へのコメント
やはり……
Dr.I様>

 やはり今回のケースは「学校側がリスクからも手間からも逃げた」結果だったようですね。
 親からのクレームも嫌、からといって説明する時間も取りたくない、結果としてクレームが来たらアンケートを取って全部医者のせい……これでは医師も協力したくてもできないでしょう。これで協力したらそれこそ「お人よし」としか言いようがありませんから。
 最近の学校の事情は良くわかるにしても、「医は仁術」の名の下になんでもリスクを医師に押し付ける態度では、制度が破綻するのは目に見えているのですが……困ったものですね(嘆息)。
Lich[URL] 2007/07/07(土) 06:37 [EDIT]
テーマをリクエストします
今回のテーマとは関係ないコメントで申しわけないのですが、テーマのリクエストがあります。
こちらです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070628-00000007-mai-soci

既にお読みのはずだと思いますが、これについての見解をぜひうかがいたいです。他科のことだからと傍観ではいられないはずです。
モモちゃんタロちゃん[URL] 2007/07/07(土) 08:04 [EDIT]
TBありがとうございます
被害者は生徒ですね。医療には羞恥を伴う診察や検査があるという社会常識を学習するチャンスを逃したからです。

さらに悪いのは校長が騒ぎの責任を医師に転嫁し、臨時全校集会と言う場で公言したために、「医師が悪い」を訂正する機会を自ら封じ込めてしまった事です。

マスコミ報道も学校側の対応に旗色が悪いですから、学校としては方針転換したいと考えているかもしれませんが、方針転換のためには校長の発言を翻す必要があります。

生徒にしてみれば自らの要求が一度は認められながら、マスコミ報道で逆転したとして、校長や学校側の言動に信用をなくすでしょう。

騒ぎを起したのは生徒ですが、被害者も生徒のように思います。
Yosyan[URL] 2007/07/07(土) 08:31 [EDIT]
>Lichさん
学校側の責任転換ですね、あきらかに。
その近辺の医者は、この問題が解決するまで、この高校の学校医にならないように結託するべきだと思います。

Dr. I[URL] 2007/07/07(土) 21:47 [EDIT]
>モモちゃんタロちゃんさん
最近時間がなくって、知識もこれに関してはそんなにないので。
記事にはしないで、コメントだけ。

うつ病の場合は、病気のせいで自殺をするんですよ。
だから、これが薬のせいだ、って言うのはまだ早いかな、とは思います。
それと、うつ病が良くなる段階で、自殺が多い。
って事もあるので。
逆に、この薬がうつ病に効いている証拠だ、っていう精神科の先生もいますよ。

でも、今のところは、薬を飲んで自殺者が増えている、って事のようですので。
医者も、患者もこの薬を飲むときはリスクを十分に把握しなきゃいけないですし。
薬の処方の仕方も、最初の10日くらいで自殺が多い、って事であれば、最初は半分の量にするとか。
もっと厳しく言うなら、入院患者に限定するとか。
ある程度、薬の使い方を制限する事も必要かもしれませんね。

しかし、この薬に限らず、全ての薬にはメリット、デメリットが存在しますから。
それは、薬を出す方も、飲む方もしっかり把握しなきゃ駄目だと思います。

Dr. I[URL] 2007/07/07(土) 21:52 [EDIT]
>Yosyan先生
そうですね。
生徒は被害者ですね、ある意味。

校長や道教委は、発言を訂正して、今後対策を練って新たな学校医を雇って。
さらに、こういう問題がまた起こらないようにしなきゃ駄目ですね。

あ、更に続編もあったんですね(汗)
Dr. I[URL] 2007/07/07(土) 21:54 [EDIT]
お忙しいなかご回答ありがとうございました。
周りをみて思うのは、昔なら耐えるべきところを安易に受診というケースが多いです。精神科への敷居が低くなっているからでしょうが、もう少し辛抱してもいいのになぁと思います。私なんて、何十回とうつになっていいくらい壮絶人生ですけどね。(笑)
モモちゃんタロちゃん[URL] 2007/07/07(土) 22:13 [EDIT]
> Yosyan様
被害者などだれもいないと思いますが、どうでしょう。つまらん生徒、親への阿りだけでしょう。

たとえこれがきちんと修正されても、騒いだ生徒は学習できるとは思えないですな。学習できる生徒はとっくに意味を理解しているでしょう。というか騒ぎの外。

当該校医も迷惑だけはあったが、どうってことない。結局、校長含めアフォーということです。
ただ、めんどくさいので校医なんかしないという空気は、札幌近郊では一時期「ブーム」になるかもしれませんね。全国化するとは思えないです。当該校は正規教育機関ですかね。
雪の夜道[URL] 2007/07/07(土) 22:55 [EDIT]
>モモちゃんタロちゃんさん
いえいえ。
安易に飲んじゃ駄目、って事ですね、いずれにせよ。

でも、早く病院に来て欲しい人ほど、我慢するんですよねー。
もうちょっと我慢しても良いんじゃない、って人に限って夜中とかでもすぐ来るんですけどねー。
Dr. I[URL] 2007/07/08(日) 21:54 [EDIT]
>雪の夜道さん
わかってる人は、最初からわかってるし。
言ってもわからない人もいるんでしょうけど。
生徒の場合は、本当にわかっていなくて、言えばわかる人もいますから。
そういう人は、被害者だと思いますよ。

まあ、こんな事言ってくる親達には、言ってもわかんないかもしれませんけどね。

道立高って記事には書いてますから、正規の教育機関のはずです。
Dr. I[URL] 2007/07/08(日) 22:53 [EDIT]
でも、医師という立場を利用してワイセツ検診をする医師がいることも事実ですね。
医師[URL] 2007/08/24(金) 14:48 [EDIT]
「医師」さん。
まぎらわしい名前をつけておられますね。
さて、あなたがそう仰るならあなたの言うような明らかなワイセツ検診があった具体的な事例と、それが医師全体から見てどれくらいの確率であるか、述べて考察して欲しいものです。
センセーショナルに報道される医師免許を持った人物のワイセツ事件は、全体を俯瞰で見ると、いかにまれでレアケースであるか分かるはず。
あなたのコメントは一体何が言いたいのか不明です。
KOKO[URL] 2007/08/24(金) 19:44 [EDIT]
>医師さん
検査目的で個室に連れ込んで、って話は聞いたことがありますが。
もちろん、それは許される事ではないですが。

健診で、周りに教師も看護師か擁護の先生かわかんないけど。
そういう人達がいるなかで、わいせつな行為をしている医師の話は、私は聞いたことがありません。
Dr. I[URL] 2007/08/24(金) 23:08 [EDIT]
>KOKOさん
そうですね。
私も、そんな医者がいるのか、具体的に知りたいです。
Dr. I[URL] 2007/08/24(金) 23:09 [EDIT]

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