現役医師、循環器内科医(Dr. I)が医療について、詳しくわかりやすく解説するブログ。 引用、転載は自由ですが、その際は必ず引用元を明記して下さいね!
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たらい回し防止へ救急ネット
妊婦や患者の「たらい回し」じゃない。
患者(妊婦)受け入れ拒否じゃなくて、
受け入れ不能、受け入れ不可能なんだ。
って事は、何回もこのブログでも書いてきましたけど。

たらい回し」って言葉使いはともかく、
携帯電話とインターネットを使って、
たらい回し」を避けるためのシステム
広島県で始まりそうですよ!

情報元は、私のブログやメルマガの
熱心な読者さんからです。
いつもお世話になっております。


たらい回し防止へ救急ネット

広島県は、救急隊員が携帯電話でインターネット
接続するなどし、複数の医療機関に
一斉に患者の受け入れを要請するシステムを導入した。

搬送先選定の時間を短縮し、社会問題化している
患者の「たらい回し」を防ぐのがねらいで、
中国地方では初の試み。

システムは8月から本格運用を始めた。
現時点では、広島市消防局、
福山地区消防組合消防局、東広島市消防局、
備北地区消防組合消防本部が参加している。


『2007.9.22 中日新聞』


これまた、繰り返しになりますけど。
救急患者搬送に関して、一番の問題点は、
受け入れ先がない。」
って事です。

器が一杯なんだから、器を大きくする。
っていうのが、根本的な対策になります。

具体的に言うと、人手(医師、産科医)の数が足りない。
ベッド(産科のベッドが足りない。
という事であれば、医師ベッドを増やす。
これ以上の対策はありません。

ベッドはともかく、医師の数は急には増えないので。
とりあえず」、今できる事として、
今ある資源を有効利用する
って事で、空いているベッド医師がいる病院を
素早く探すシステム

って事で、こういうシステムが出来る事自体は、
良い事だとは思いますよ、私は。

ベッドは、増やす気になれば、すぐできますけど。
今の診療報酬は、厚生労働省が決めていて。
無駄なベッドを持っていたら、
病院が赤字になるように出来ていますので。
これを、変えなければ、無理ですけどね。

国は、医療費削減政策を行っていますから。
この間違った政策そのものを変更する
って事が必要だと思います。


いわゆるお役所仕事で、「IT化
とかっていうと。
どっかの天下り先が作った、融通の利かない
システム
ができて、金だけかかるけど、
機能的には、かなりいまいち

ってシステムができるのは、歴史が物語っていますから。
そういうほとんど無駄なシステムを作るのではなくって。

今の世の中、これだけインターネットや携帯電話
普及しているのですからね。
ネットや携帯電話を上手に利用しれば、
そんなに無駄な金を使わなくても、
やり方次第で、良いシステムができると思いますよ。

24時間365日、FAXを各病院に送るだけの
人材を雇うのにも、お金がかかりますからねー。

FAXで送ると、わざわざ一件一件、各病院に
送らなきゃならないので。
非常に手間と時間がかかりますしね。

その点、メールだと、一斉に転送できますからね。
文明の利器は、上手に利用しなきゃ、損ですよ。


今回の広島県の試みは、妊婦って書いてないので。
救急患者全般に使えるのだと思います。

こういう、そんなにお金がかからない、
有効なシステムが全国に普及すれば良いのですが。

もちろん、本当の原因の解決策である、
医師不足医療費削減政策に対しても、
きちんとした対策を取るって事は前提ですけどね。


エコノミークラス症候群になって、救急車で運ばれたくない人は、
これを読んで、予防してね!

→ 『気をつけて!死んじゃうかも!
フライトの旅行で注意すべき病気!』


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この記事へのコメント
医療と携帯電話
金曜日まで中国新聞だったのですが、このニュースが載った土曜日からは別の新聞にかえてしまっていました(>△<)悔しい!
しかも、明日は祝日で大学の図書館も開いてないから、その新聞読めません!またまた悔しい!(>△<)
このシステムについてはしばらく様子を見ないとなんともいえませんが、システムというのは最初不具合が生じるものだと思うので、ちょっとだけ心配です。
でも、こういう携帯電話で医療を結ぶ研究は盛んなようですね。医学部ではなく工学部の研究なのですが、2年ほど前に心臓発作が起こる前後のデータを医師の携帯電話に送信するというシステムを産学セミナーで他大学の先生から聞きました。
JAVAか何かを使うので普通の携帯電話では難しいとか、いろいろ聞きましたが、要は心臓発作の通報とその予兆になりえる心電図みたいなものを記録に残すことであとあと何かに役立つというものだったと思います。
当時はよくわかんなかったのですが、今思うとすでにあるシステムを応用することで開発のコストは安くつきますし、使い勝手もなんとなくわかるという感じですね。いえ、Dr. I さんの今回の記事を読んでわかったことですが。。。(^_^;)
でも、今回のシステムについてはあっちこっちの病院から一気に「来てくれ」と言われたらどうなるんだろうとか、同時に別々の患者さんの受け入れが要求された場合はどうなるんでだろうとか、ちょっと疑問なところもあります。
とりあえず、広島に住んでいるので、救急車のお世話にならないよう、気をつけます。すみません、長々書きすぎました(>△<)
yukila[URL] 2007/09/23(日) 21:54 [EDIT]
順番はどうなるの?
産婦人科医の立場で思うのですが、
こういうのってもちろん一番はキャパを増やすこと。
さもなければ、次に重要なのは順番なんだと思うんですよ。

特に産科医療の場合、病院毎の能力差が大きく、
医師の努力で、その差を埋めることは難しい。
周産期センターなら、何週の早産であろうと対応可能だけど、
ふつうの病院だと30週台に入らないと受けられないことが多いです。
かかりつけ医がなく週数不明のような患者さんの場合は、
周産期センターがいっぱいでどうしようもないときに、
初めてふつうの病院が「無理をして」受け入れることができる
わけであり、
ベッドが空いているという理由だけでは、
周産期センターを飛び越えて受け入れることは難しいです。
もし、飛び越えて受け入れた場合にその後の診療に不備が
あった場合には、
「なぜ、いちかばちかで引き受けた?」と非難されるのは目に
見えていますから。

「やむをえないので引き受けた、それがベストの対応だった」
ということが担保されるような搬送システム作りをしないとうまくは
いかないと思いますが・・・。
y-gami[URL] 2007/09/23(日) 23:13 [EDIT]
このシステムだけでは……
Dr,I様>

 このシステムも、神奈川のシステムと同じように「有意義だが根本的な問題の解決には繋がらない」ものですね。
 要は「ベッド数・医師数を増やす」しかないのに、それを嫌がり、予算面でできないならそう堂々と言えばいいのに責任を現場の医師に押し付けようとする厚生労働省のやり方、さらにはその尻馬に乗って医師を攻撃するマスコミの報道、いつになったら変わるんでしょうか(嘆息)
Lich[URL] 2007/09/24(月) 07:30 [EDIT]
>yukilaさん
最初に不具合が出るのは、どんなにお金をかけても、やむを得ない事なので。
むしろ、一般のシステムを使った方が、前に不具合が会ったときと同じ対処ができたりするので。
コストの面でも、対処の面でも、既存のシステムを使う方がよいのですよ。

天下り先とか、そういう事を考えなければね。

同時に受け入れてくれ、って言われた時には、先着順にするか、患者の重症度をとるか。
ケースバイケースになるとしか、言えませんかねー。
Dr. I[URL] 2007/09/24(月) 18:52 [EDIT]
>y-gami先生
そうなんですよねー。
妊婦の場合は、NICUがあるとか、小児科医、麻酔科医が常駐してるか、とか。
いろいろな要素がありますからねー。

でも、情報が早く来るって事では、悪い事ではないので。
後は、運用次第って事になるのではないでしょうかねー。
少なくとも、今より悪くなる事はないと思うので。

Dr. I[URL] 2007/09/24(月) 18:55 [EDIT]
>Lichさん
もう、言い飽きちゃいましたけどねー、その言葉。
原因の解決をしなきゃ意味ないのですけど。

こういう事、やるのはもちろん構わないけど、根本的な解決策も同時にやらなきゃ、意味ないんですけど。
Dr. I[URL] 2007/09/24(月) 18:56 [EDIT]
 こういうのって結局、「さあシステムは改善した、あとは医療機関の問題だ」と言えるようにするためのもんじゃないか、なんて穿った見方をしたくなります。
 もちろん、ないよりあった方がいい仕組み(ていうか何で今までなかったの?という)だとは思いますが・・・これがベストとは言い難そうだ、という指摘はみなさんのおっしゃる通りと思います。
ぺがさす[URL] 2007/09/25(火) 22:58 [EDIT]
>ぺがさす先生
そうなんですよね。
結局最後には、現場のせい、って事にされるような気がしますが。
でも、ないよりはましかな、と。
Dr. I[URL] 2007/09/26(水) 20:10 [EDIT]

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救急広域連携
深刻な医師不足に対応するため・・・特に産科・小児科・・・地域に拠点をつくる動きがある。過酷な勤務医の勤務状態を改善するために、地域の救急体制を確保するために、夜間・救急の拠点となる院所を確保。人材を集中し救急を受け入れる体制を整えようということらしい  [つづきを読む]
敗残兵 | 2007/09/25(火) 23:14
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