現役医師、循環器内科医(Dr. I)が医療について、詳しくわかりやすく解説するブログ。 引用、転載は自由ですが、その際は必ず引用元を明記して下さいね!
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奈良県妊婦救急搬送会議1
本当は「たらい回し」じゃないのに、
奈良妊婦たらい回し」とか、って
マスコミで報道されまくっているんで。

一応、形だけは奈良でも妊婦救急搬送に備えよう、
って事で会議が行われていたようですね。

ネタ元は、中間管理職先生
「奈良戦線 余裕あり 産科医74人を酷使せよ」
です。

コピペできないから、誰か記事起こしして下さい、
って書いてあったから。
頑張って、全部手書きで打ったのですけど。

もう一回見たら、大幅追記あり、で、
誰か別の人がコピペされていたようですね(涙)

せっかく書いたのですが、
コピペの方が誤字脱字は少ないでしょうから。
これを元に、私の感想も追記していきましょうか。

青字が、私の感想です。



2007 年8 月
奈良妊婦救急搬送事案調査委員会
(第3回)の概要


日時平成19年10月5日(金)
午後3時~5時10分

場所 奈良商工会議所5F大ホール

出席者等別添のとおり

概要

知事挨拶

・参集への謝辞
・今日は、とても重要な一次救急奈良
 あり方を議論していただく。
・この事案をきっかけとして検討することができた。
 奈良県の良い改善策を
 厚生労働大臣にも報告したいと思う。
 ご協力ご支援いただきたい。

2 配付資料確認

3 資料の報道機関への配布了承

4 審議内容

知事
今回は資料3にある、一次救急体制
考え方を中心に議論願いたい。
これまでの議論で産婦人科の
一次救急体制の整備が
一番の課題だとわかってきた。
現状は資料のとおりだが、今後の改善を
各病院に打診もしているので、
病院に検討状況をお伺いしたい。
県は費用負担をさせていただく。

○委員:
県内で2地域が理想だが、
全県で1つの広域的にすれば良いのでは。

○委員:
今日の資料で何点か確認したい。
まず、消防が代理ばかりだが、
真剣に考えているのでしょうか。

代理者はこれまでの議論を把握しているのか。

(今回だけでなく、いっつも消防は代理なんですか。
それは、誰がどう考えても、
真剣に考えてないんでしょう。
本当はたらい回しではないけど、
奈良妊婦たらい回し」って、
これだけマスコミで報道されても、
全くやる気ないんですね。
奈良の消防は。)



○委員:
消防長は以前から決まっていた会議が重なっため、
代理となった。

(今回だけだったら、
>消防が代理ばかりだが
って発言はしないでしょ。

いっつも、他の会議があるんですねー。
わざと、毎回別の会議を入れているんですかねー。
知事がわざわざ出向いているのに。
それに出ないで、他の会議に出席するって。
よっぽど奈良の消防長って偉いんですね。)



知事
消防は病院長の権限と違い組織的な面があるので、
代理出席でも対応できると思う。

(あれま。
知事はそれでも良いんかい。
完全になめられてますね、この知事。)



○委員:
医師へは話が通っているのか。

事務局:
医師へも話をしている。


○委員:
市立奈良病院の輪番は、
医大の医師が行って担っている。
場所は市立奈良病院だが、医大のスタッフが
やっていると言うことは理解されているか。

知事
理解はしているが、実際に診療している場所は、
奈良市立と言うことで資料を作成してある。

○委員:
西宮の在宅当番制の医師の数は分かるか。
医師一人の病院もあるのか。

知事
一人の病院もあると聞いている。

(事務局より各診療所の医師数、ベット数を報告)


○委員:
県から依頼があり、院内で検討したが、
病院の医師が定員8人のところ4人しかいない。
また、婦人科の手術が非常に多い。
夜間は1名の当直なので対応できない場合、
二次三次の病院で受け入れて欲しい。

極限での診療で医療事故も懸念される。

婦人科はともかく
産科は分娩予約が殺到している状況。

また、NICUもなく異常分娩には対応できない。
分娩希望の患者がおればその日は診るが、
その後は他院でお願いしたい。
救急外来をすると当直ではなく夜勤業務になり、
翌日の勤務する医師の確保を是非お願いしたい。

こういう条件がクリアできれば協力したい。
できれば近大のように婦人科を診察する
ということでお願いしたい。

○委員:
当院は県立病院なので何らかの協力は必要と考えるが、
二人の常勤医と医大から当直など
二人パートで来ていただいているが、
それでもフルで当直できていない現状。
大学及び現場の医師とも協議したい。

○委員:
過重労働産婦人科医師二人が訴訟を起こしている。
このときに輪番制、開業医の出診など
対応策を県に提案してきた。
そして当院は二次三次に集中し、
一次は受けないと言ってきた。
今回また、当院に一次を再度要請
という提案があり驚いている。
当院は二次三次に集中してやりたい。

(この○委員は、当院が過重労働で
産婦人科医師二人が訴訟を起こしている。
当院は二次三次に集中してやりたい。
って言っていますから。
奈良県立医大の方だ、って事がわかります。

その上の人は、県立病院の人ですね。
全体で、委員が何人いるか知りませんけど。)



知事
これは県のアイデアを出した。

断わるというのであれば、
今回あらためて断られたと県民に発表したい。


皆さん医療関係の方ですから、断るのであれば、
奈良一次救急をどうすればいのか
考えていただきたい。
一次救急がなくて良いと考える者はいない。
個別理由を説明するだけでは、
奈良の医療は確立しない。

全体の利益を言っていただきたい。


(うわっ、この知事、すごいですねー。
県のアイディアって。
自分は県知事なんですから、
自分の案って事と同じなのに。
なんか、他人事ですね。

二次三次で手一杯だから、
一次救急もやったら、みんな共倒れになる。
って事で、全体の利益を考えて
言っているのですけど。
自分の事しか考えてないのは、どっちだ、
って話ですよね。

>皆さん医療関係の方ですから、断るのであれば、
 奈良一次救急をどうすればいのか
 考えていただきたい。

いや、あなた行政の長なんだから。
あなたが、どうするか考えて下さいよ。
他人事じゃなくて。

しかも、「大学が断った」、って大学をさらしものにして、
悪者にしようとしているんですか。

舞鶴の市長が現場の医師の事を
全然考えない発言をして、
結局医者が殆ど退職した、って事がありましたけど。
これ、舞鶴の二の舞にならないかなー。
大学病院だから、大丈夫、
って、たかをくくっているのかな、この知事



○委員:
一次と二次・三次を分けて考えなければ。
今までの議論は二次・三次やってるところも
一次をとなっている。
それでは現場は持たない。
二次救急のところへ
一次を押し込んでもうまくいかない。
一次救急はどのレベルの医師で受けるか
ということを議論すべき。

知事
専門家の皆さんから、一次救急はこうすべきだ
という意見を言っていただきたい。

○委員:
病院が一次救急したくないと言う気持ちは分かる。
しかし奈良県内で生じる一次救急患者
奈良県内医師が担わなければならない。

奈良で生じる妊婦一次救急に関しては
県内の産婦人科医が均等に担うべきだ。
県内に74人産婦人科医がいるとすれば、
74分の1ずつ担う姿勢こそ重要である。

個々の診療所でもいし
医大へ来ていただいてもよい。
ただそれに見合う
財政負担を県にはみて欲しい。
これまで、一次救急は県は知らない
という姿勢があった。

医大の35才から40才の医師は、
平均二人の子供を持っているが、
わずか年俸600万で、必死に一次から三次の
患者を診ていることを知ってほしい。

財政負担をきっちりしていただくことによって、
産科や救急科、脳外科などの忙しい診療科を
辞める人が少なくなると思う。


(後半に言っている事には賛成しますけど。
前半の意見には、賛成できませんねー。

そもそも、74人じゃ足りない、って事であれば、
産科医の数を増やすって事が
一番大事だと思うんですが。
その為に、県は財政負担をすべきだ、って事は
当然そうなんだと思いますけどね。

中には、80歳以上の開業医もいるんでしょ。
その人に24時間の一次救急をやれ、
って事を言ってるんですかね、この人。

開業医だから、当然次の日も診察あるんですよ。
80歳以上で、平均寿命を越えているような
おじいちゃん先生に、
32時間連続勤務強制って事ですか。)



知事
財政負担はすると言っている。
どんな負担をすればいか具体的に考えて欲しい。
もっと危機感を共有して欲しい。


(一番危機感を持っていないのは、
誰なんでしょうかねー。)



○委員:
一次は74人のうち二次三次を担当している者を
のぞいた者が担当すべき。
具体的には開業されている医師
婦人科だけの病院の医師になる。

ただ、今日は、何人の医師が協力できるか
という資料がないので決めれない。

また、例えばコーディネーターに看護師でいいとか、
いくらの報酬でいいとかではなく、
きちっとした経済的負担をしていただければできる。

知事
負担をすれば、責任を持ってできるといえますか。
具体的にどのくらいでなければ
医師は集まらないとか言って欲しい。


(いや、こういう考え方の人たちの下では、
いくら金を積んでもやりたくない、
って医師も多いですよ。
だから、いくらならできる、
って事は言えないと思いますけど。)



○委員:
1次救急をやってる内科とか外科などと
同様に考えられないか。
また、コ-ディネーターの報酬が少ない。

○委員:
奈良の現状は県と産婦人科医会との
コミュニケーションがうまくいってない。
そこは改善すべき。

一次と二次を分けて考える必要あり、
議論がごっちゃになっていると思う。
二次三次やってる医師
一次救急からはずれるのは原則。

先ほど知事が言った負担額の参考に、
大阪の小児救急の夜間は19万円で受けている。
私は、開業の医師が在宅で
一次救急してくれば良いと思う。
看護師がいなくても。
そこで問題があればコーディネーターに連絡して
どこかでみて欲しいとなる。
そこにコーディネータが必要になる。

そういう意味で一次救急を気楽にとらえて欲しい。
重症の患者ばかりではない。
その中で重症の場合の判断して
割り振りするのが一次の役割。


○委員:
本来は一次は診療所でやるのが理想だが、
現実として今の体制の中で、
近大は火曜日の産科を受けさせて頂きます。

知事
やっと体制整備のポジティブな意見を頂いた。
開業医の意見はどうですか。
病院は2次3次という意見だが、受けられますか。

○委員:
この問題は長い間引きずっている。
県立奈良病院の訴訟は、シンボル的な事象。
開業医の消極的な理由は、高齢化していること、
夜がいやで婦人科に回っているので
人生設計を変えたくないとの意見。

希望があるのは、分娩を扱う診療所で、
ここにはスタッフもいるし二次に近い処置もできる。
しかし、療養環境を崩したくないと言う問題や、
分娩予約を受けている責任もある。

開業医にも色々な事情・考えがある。
また、これまでの経過から
県に言っても無理だと思っている。



(うわっ、県知事の前で言っちゃったよ、この人。
「県は使えねー」、って。
「県知事が使えねー」
って言っているのと同じですよね、これ。
知事の責任なんですよ、県が駄目なのは。
まあ、事実だから良いんですけど。
結構大胆ですね、この方。)



奈良では思い切った投資をして
休日診療所がもっている。
それでも小児科医が少ない、
高齢化しているなど問題ある。
11日の産婦人科医会の総会に、医師が集まるので、
その場で県から直接説明していただこうと思っている。
そしてやれるところからやっていこうと思っている。

知事
厚労省から何かないですか。
各地の情報などありませんか。


ってところで、もったいぶって終わりますか(笑)
この後、厚労省の人からの衝撃発言が出ますよ!


って、まあ、中間管理職先生のところを見れば、
続きはわかるんですけどね。

お楽しみに。


とりあえず、最低でも奈良県で働く74人の
産婦人科医の先生には、
是非読んでもらいたいですね。

この報告書。

できれば、奈良県の県民全員に読んでもらいたいです。
自分たちの知事が、一体何を考えているのか、
って事がわかりますので。


医者のホンネが知りたい人は、こちらから!
→ 『医者のホンネが丸わかり!(改)』

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この記事へのコメント
meet in council
青字解説があったからエビにもわかりやすかったでちゅ◎
「断わるというのであれば、 今回あらためて断られたと県民に発表したい。 」とか「皆さん医療関係の方ですから、断るのであれば、 奈良の一次救急をどうすればいのか考えていただきたい。 」って…ちょっぴり脅しっぽいでちゅよね(O_O)
自分が県政の親ビンなのに…。
お年を召された先生や、開業されてる先生の中にもご家庭の事情とかで夜中はちょっとということで婦人科だけをしていたり、分娩は診ないという先生もいらっしゃると思いまちゅ。

厚労省の人は何を言ったのかなー。人で無しなこと?
労基法なんて関係ないものねお医者たんは(T-T)
中間管理職先生のとこをのぞき見したいけど待ってまぁchu。
エビ[URL] 2007/10/24(水) 23:11 [EDIT]
結局は……
Dr.I様>
 結局は、「医療の責任は医師が持て」ということでしょうかね。
 「ヒト・モノ・カネ」がなければサービスが提供できないのはどの分野でも同じな訳ですが、肝心要の「ヒト」がいないのに、「いくら金額が必要なのか」聞いても意味がないとおもいますが。それと、「必要額を示して欲しい」と言っていますが、「医師を呼んでくるには年俸1億円」必要だ」と言われたら、出すつもりなんでしょうかね、この知事は(苦笑)。
 医療のことを「他人事」だと思っているこの知事の下では、奈良県の産科医療の未来は絶望的ですね(嘆息)。
Lich[URL] 2007/10/25(木) 02:23 [EDIT]
>エビさん
なんでも、自分たちで責任を取らないで、現場に丸投げするから、こういう事が起きるんですよ。
残念ですね。
Dr. I[URL] 2007/10/25(木) 23:00 [EDIT]
>Lichさん
まあ、お金も出さないよりは出してくれた方が良いに決まってますけど。
きちんとした試算をだしたら、結局金がないってごねると思いますね。
で、最終的には現場に押しつける、っていつもの構図でしょう。
Dr. I[URL] 2007/10/25(木) 23:01 [EDIT]
はっきり言いまして、知事たちは府県のことは自分が一番よく知っていて、自分が一番心配していると思っています。
だから知事が対策を取れと号令をかけたときに関係者がついてこないと、自分以外の人には危機感が足りないと感じてしまうんです。
他県の者[URL] 2007/10/27(土) 20:52 [EDIT]
>他県の者さん
心配はしているのでしょうけど。
それに対して、もっと具体的な案を出すとかしないと。
結局、現場に丸投げでは、なんの解決にもならないと思います。
Dr. I[URL] 2007/10/28(日) 15:59 [EDIT]

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医療裁判を起こすかどうか?
 医龍2、前章と同様なかなか面白いです。クレーマー呼ばわりされていた患者さんは、  [つづきを読む]
Sakeys Shangrila / サーキーズ シャングリラ  | 2007/10/26(金) 00:53
消防、救急
消防、救急での検索結果をマッシュアップ。一語から広がる言葉のポータルサイト。  [つづきを読む]
一語で検索 | 2007/11/02(金) 12:34
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