医師の当直のほとんどは、労働基準法違反だ。
という事は、このブログでも、他の医師ブログでも
何回も紹介していますけど。
なんと、大手マスコミの読売新聞が、正面から
この事についての記事を書きましたよ。
私、ほとんどテレビを見ないので、
テレビの事はあんまりわからないですけど。
多分、大手マスコミでは初めての事ではないでしょうか。
画期的な事だと思いますよ、これは。
2007年12月13日の読売新聞の3面と38面。
そして、社会面には医師の過労死の記事が載っています。
医師 増える過労死 「当直」違法状態
病院で勤務する医師の過労死や過労自殺が目立っている。
過労死弁護団全国連絡会議によると、今年に入って、
労災や損害賠償が認められたケースはすでに6人。
背景には、長時間の時間外勤務に加え、
当直勤務で仮眠もままならないという労働実態がある。
「違法状態の勤務が黙認されている」として、
見直しを求める動きも出始めた。
(社会部 小林篤子、本文記事38面)
■当直の実態
「宿直が月10回。過労が原因でうつ病になり、通院中」
(40代の産婦人科医)、「月9回の宿直で、
翌日もしばしば通常勤務。宿直手当も少ない」(
20代の麻酔科医)――。
過労死弁護団が先月実施した電話相談に、全国から66件
(うち医師・看護師12件)の深刻な相談が寄せられた。
勤務医の多くが最も負担に感じているのは、当直勤務だ。
当直とは、夜間の宿直や休日の日直を指す。
労働基準法などでは、「原則として診療を行わず、
病室の定時巡回など軽度短時間の業務をする」
ことを前提に、宿直は週1回、日直は月1回を限度に
労働基準監督署が許可する仕組みになっており、
許可を受けた病院は、時間外手当などの
割増賃金の支払いが免除される。
突発的に緊急の診療行為を行った時は、
割増賃金を払わなければならない。
救急医療が頻繁に行われるような場合は本来、
「当直」として扱うべきではなく、
交代制の導入などが求められることになる。
実態はどうか。
厚生労働省が2004年にまとめた、
全国約600医療機関を対象に実施した
当直勤務に関する指導監督結果によると、
「緊急の診療に対して時間外手当が支払われていない」など、
何らかの法違反があった医療機関は72%に上った。
「夜間休日の業務負担が昼間と変わらないことが常態化している」
「当直回数が基準を超えている」などの理由で、
指導文書を受けた病院も41%。
多くの病院で、入院患者の診察や処置、
救急外来患者の対応により、医師が夜間や休日も
頻繁に呼び出され、事実上の「サービス残業」になっている
実態が浮き彫りになった形だ。
だが、医師不足から根本的な改善策が
見つけられないのが実情だ。
■時間外手当訴訟
こうした中、当直勤務の労働性を、
正面から問う初の訴訟に、医療関係者の注目が集まっている。
「当直の実態は終夜勤務だ。
時間外労働として正当に評価してほしい」。
県立奈良病院の産婦人科医2人は2006年12月、
04、05年の2年分の未払い時間外手当などが
2人で合計約9200万円に上るとして、
病院側に支払いを求める訴訟を奈良地裁に起こした。
原告代理人の藤本卓司弁護士によると、
同病院では、医師の当直手当は1回2万円。
救急患者が搬送された場合などに病院に呼び出される
自宅待機(宅直)には手当が支払われない。
医師2人は、当直が2年間で155日と158日、
宅直が120日と126日に上っており、
未払いになっている時間外手当などを
計9233万円と算出した。
「原告の希望は、手当支給より、労働環境が改善されること」
と藤本弁護士は言う。
判決は来夏にも出される見通しだが、訴えが認められれば、
勤務医の労働条件に大きな一石を投じることになる。
■見直しの動き
病院側にも過重労働を見直す動きが出始めている。
神戸市は今年4月、宿直勤務の翌日を
原則休日とする制度の試行を始めた。
翌日も勤務した場合は、
時間外勤務として手当を支給する。
宿直当日も、実働時間
に応じて時間外勤務手当を支払うことにし、
今年度予算に1億7400万円を計上した。
ただ、医師を増員した訳ではないため、
実際には翌日出勤率は90・8%(5月)と高いままだ。
担当者は「待遇を改善して、何とか今いる医師に
残ってもらいたいが、根本的には医師を増員しないと無理」
と悩みを打ち明ける。
神奈川県の藤沢市民病院は、2002年5月から小児科、
昨年12月から救急部門で、「夜勤シフト制」を導入した。
小児科では、医師13人のうち2人が夜間救急を担当。
1日おきに夜の救急外来を診るため、
17時間勤務した後は31時間休める。
シフト制の導入に伴い、7人だった小児科医を倍増させた。
このほか、近隣の開業医と協力し、
当直勤務のローテーションに加わってもらうなどの
工夫をする病院も出始めている。
◆質の高い医療には勤務改善が不可欠/国検討会
国の「医師の需給に関する検討会」の報告書
(2006年7月)は、地域別、診療科別の医師の偏在があり、
病院や診療所間での医師数も不均衡が予想されると指摘。
「仮にマクロの医師数が充足しても、
病院勤務医の勤務環境の改善なくしては、
国民の求める質の高い医療を安定供給することは困難」
とする委員の多数意見を紹介している。
国の緊急医師確保対策では、
勤務医の過重労働を解消するための施策として、
〈1〉医療補助者の配置を推進するためのモデル事業
〈2〉交代勤務制の導入を支援するための補助事業の拡充
――などを盛り込んでいる。
◆医療・福祉職、労災申請増える
昨年度、「過労死等」として労災申請した938人のうち、
医療・福祉職は47人で、03年度の22人から倍増。
仕事上のストレスから、うつ病などにかかって
労災申請した医療・福祉職も過去最多の92人で、
27人が労災認定された。
■識者コメント
◆役割分担の合理化を
長谷川敏彦・日本医大主任教授の話
医療の高度化や在院日数短縮化、
新臨床研修制度などの影響で、特に地方の中規模病院で
医師が減り、勤務医の負担が近年、増えているのは事実だ。
救急部門で交代制勤務を実現出来るような
報酬体系にすべきだが、医師の必要数は、需要と供給と
生産性を総合的に判断する必要があり、
安易な医師不足の議論には疑問がある。
医療秘書の導入など、病院内の役割分担を
合理化すれば勤務医の労働負担は軽減出来る。
地域の病院の集約化、機能分化を進めるなど、
生産性を上げるための根本的な経営改革が求められる。
◆地方応援の仕組みを
柿原浩明・立命館大経済学部教授の話
患者の消費者意識が強まる中で、
医師と患者の関係は変化し、医師の労働者意識も高まった。
従来、当然のように提供されてきた自己犠牲に基づく
過重労働はもう期待出来ない。
医師不足は深刻で、数を増やすことは必要だが、
育成には最低10年かかる。
緊急対策として、比較的余裕がある都市部の医師が週末、
地方病院に応援に行けるような誘導策が必要だ。
また、勤務医の最大の不満は、対価の不十分な当直勤務。
夜間救急に対応させるなら、16時間分の給与を支払うべきで、
そうすれば開業に流れる勤務医も減るだろう。
◆労働環境見直せ
ある大学の産婦人科医局では昨年、
過労で30歳代の医師3人がうつ病を発症し、
現場を去った。
残された人の負担はさらに増え、中堅医師は、
「『過労死だけは避けようね』と励まし合っているが、
先が見えない」と嘆く。
過労自殺した小児科医の妻で、東京地裁で今年3月に
労災認定を勝ち取った中原のり子さんは、
「医師が自分の健康も守れずに、
どうして患者の健康を考えられるのか」と訴える。
医療の質と安全のためにも、
医師の労働環境を考え直さなければならない。
『2007年12月13日 読売新聞、3面、38面』
ちなみに、同日の社会面は、これ。
「医師の過労死6人 労災認定4人、賠償2人 今年急増」
勤務医の過重労働が社会問題となる中、
過労死や過労自殺による労災や損害賠償を認められた医師は、
今年に入って計6人に上っていることが、
過労死弁護団全国連絡会議(幹事長・川人博弁護士)
のまとめで分かった。
1970年以降で同会議が把握したのはこれで21人。
労災の認定基準が緩和されたことを差し引いても、
今年は突出している。
川人弁護士は「医師不足などを背景に、
現場の負担はピークに達している」と指摘。
医療現場には過労死など
遺族が言い出せない雰囲気があるとして、
「認定されたケースは氷山の一角で、
労働環境の改善が急務だ」と訴えている。
6人は1996~2006年に亡くなった
20~40歳代の医師で、うち4人は03年以降の死亡だった。
死因は、3人が急性心不全や心疾患などの病気、3人は自殺。
補償の内訳は、労災認定が4人、
訴訟での損害賠償の認定が2人だった。
診療科別では麻酔科、小児科、研修医が各2人。
死亡事例以外でも、昨年1月に脳出血で倒れ、
半身まひになった広島県の40歳代の
産婦人科医が今年8月に労災認定を受けている。
『2007年12月13日、読売新聞。社会面』
一部、紙の読売新聞には書いてあるけど、
ネット上では書いていない事があったので。
私が手打ちで、追加しています。
なんか、前回の記事
『医療崩壊、全国で続々と』
でも、「医療崩壊、全国でドミノ現象」
ってタイトルが、yahooニュースのトップに出るし。
今回の、医師の過労死や、医師の当直が
労働基準法違反だ、って話も読売新聞に堂々と載るし。
何か、世間やマスコミの流れが変わっている様な気がします。
これは、非常に良い傾向だと思いますよ。
ちなみに、この記事。
読売新聞の署名記事ですから。
記事を書いた人の名前が書いてありますね。
>(社会部 小林篤子、本文記事38面)
この小林記者。
実は、私のブログのこの記事
『奈良のかわいそうなパンダ』
を読んで、私にメールをしてくれた方なんですよ。
メールの内容は、当然公開できませんけど。
産科医療崩壊について興味がある、との事だったので。
ブログ『産科医療のこれから』の、
僻地の産科医先生を紹介しました。
『アルファブロガー・アワード、ノミネート』
の記事のコメント欄で、僻地の産科医先生が、この記事を書いた
小林記者の事を書かれておりますので。
そのまま引用しますね。
僻地の産科医です。
実は、読売の記者さんはDr.Iの紹介でうちにいらっしゃいました。
産科崩壊に関してであれば、現場の方が
適任であろうと推薦してくださったんです(^^;)。
パンダと白熊に関しては、Dr.I先生のものは
もっていらっしゃったので、
勤務医 開業つれづれ日記さまのところの10話分、
それから駄犬日誌さまのものと
ポンコツ研究日記さまのところをお渡ししました。
→ 『大人気! 童話集。』
大変に熱心な記者さんでして、
いまのところ、まだまだ取材を続けていらっしゃいます。
2ヶ月前には
「医療部から突然、産科についてだけ社会部で
扱うようにとお達しがありましたが、
社会部ではいままで扱ったこともなく、
とっかかりがなく、本当に困っています。
一から教えてください」
と仰っていた記者さんが、(ひょっとしたら、
ブログ常連者には物足りない内容かもしれませんが)
ここまでの内容をお書きになっただけでも素晴らしいのですが、
現在取材中の話題に関しては、いままで詳細を
お書きになった記事は見当たらず、
(まだ記事になるのはずいぶん先でしょうけれど)
医師のみなさまにもかなり話題を提供できる
取材になっていると自負しております。
楽しみにお待ちください。
との事でした。
これが、取材中の話題だったんでしょうかねー。
まだまだ、これだけでは終わらない気がします。
あ、僻地の産科医先生が言っている、
素晴らしい記事っていうのは、これです。
→ 『読売新聞 産科医療特集がはじまりました~っ (>▽<)!!』
一応、僻地の産科医先生の所に取材に行く前に、
予習をしてもらった方が良いと思って。
自ブログばっかで、申し訳ないな、って思いつつ。
これらの記事を紹介しておきました。
今の日本の医療がどういう流れで、医師数削減、
医療費削減政策をとったのか。
という事に関して、流れを知るために。
「医療に安心できますか1」
「医療に安心できますか2」
日本の医療費、医師数と世界の比較。
医療費のなかでも、日本の技術料は安くて、
医療器具や薬代は高い、って事を理解するために。
「日本の医療が崩壊する」
勤務医の現状。
医師の当直というのは、労働基準法上は、
本当はどういうものなのか、っていう事に関しては。
「医者の当直2」
「過労運転と過労で医療」
「96%の医師は当直明けも勤務」
僻地の産科医先生は、何時間も講義をされたようなので。
これの何倍もの資料を渡して、その後にも、
もっともっと勉強して、更に取材を重ねて、
この記事を書いたのだと思います。
現場の医師の意見が、間接的にとはいえ、
全国に広まったというのは、非常に喜ばしい事ですね。
そもそも、私がブログを書いている目的は。
正しい医療の知識を、一般の人達に伝える。
医療現場の実態を、一般の人達に伝える。
って事ですから。
しかも、できるだけたくさんの人に。
マスコミの医療記事は、結構いい加減なものも多くて。
それに関して、個別に訂正を入れたら、
「結果的にマスコミ批判」というか、
その記事の批判のようになる事もあるんですけど。
マスコミと敵対しているわけではないですからね、私は。
なるべく多くの人に伝える、っていう事であれば。
既存のマスコミの方が、圧倒的に力は大きいので、
むしろマスコミとは敵対せずに、お互い利用する。
っていう方が、良いと思っています。
個人的には。
今回も、私個人の意見が新聞に載った訳ではないけど。
僻地の産科医先生とかにも協力していただいて、
医療現場の事が、非常に詳しく一般の人に伝わりましたから。
大正解だった、と言うしかないでしょう。
「たらい回し」とか「患者受け入れ拒否」っていうのは、
「患者受け入れ不可能」
「奈良、たらい回し!の問題点」
の記事なんかでも書いている事なんですが。
言葉の使い方が、間違っているんですけど。
最初は、どのマスコミでも、「たらい回し」、
「患者受け入れ拒否」って言葉を使っていたんです。
でも、伊関先生のブログ
「奈良県橿原市の妊婦の搬送中の死産問題について考える」
で書かれたとか、そういう事もあったとは思うんですが。
私のブログで書いた例え、
ホテルに電話したら、
「満室だから、宿泊できません。」
って言われたら、
「宿泊拒否だ。」
って騒ぎますか?
そんな事、言う人いませんよね。
病院で、
「医者がいない、ベッドが空いていない。
だから、患者を受け入れられない。」
なぜ、こういう状況の時だけ
「患者、受け入れ拒否。」
って言って、病院を悪者にするんですか?
夜中の3時に、予約もせずに
妊婦が奈良で、ホテルに13件電話して。
それで、いろいろ断られて一時間経ったら。
「奈良のホテル、妊婦の宿泊拒否」
「ホテル13軒、たらい回し」
って言いますか?
こういう例えが、医師ブログではもちろん。
医師ブログ以外の一般の人達のブログでも、
たくさん引用されたりとか。
そういう影響もあって、「たらい回し」、「患者受け入れ拒否」
って言葉を使うマスコミは確実に、減ってきていると思います。
残念ながら、まだ使っている所もありますけどね。
医師ブログで正しい知識を発信して。
結果的に、どんな形であれマスコミに伝わって。
それで、国民にもわかってもらう。
こういう形は、理想的だと思いますよ。
今回というか、前回もそうだけど。
医師ブログがきっかけとなって、医療現場の事が、
既存のマスコミ(新聞)に書かれて。
その結果、たくさんの一般の人達にわかっていただく。
こういう事が、今後も続いていけば良いな、って思います。
マスコミは医師から医療に関する正しい知識を仕入れて、
一般の読者、視聴者から信頼を得る。
医師は、マスコミで発信して貰って、
医療現場の事を一般の人達に知って貰う。
という、お互いにとって良い関係を続けていきたいものですね。
元々は医療に関しては素人の記者が、
ここまでの記事を書けるのですから。
他のマスコミの記者も、やればできるはずです。
マスコミの方達も、変な医師叩きの記事ばかり書いて、
読者の信頼をなくす事は、そろそろ止めて貰いたいです。
医師の方も、マスコミに対する偏見を持っている方も多いので。
それを捨てる必要があるのではないかと思います。
医師の過労死に興味のある方は、是非ともこの記事と、
記事の下にある他のブログも読んで下さいね!
→ 当直中に医師が死亡
医者のホンネが知りたい人は、こちらから!
→ 『医者のホンネが丸わかり!(改)』
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という事は、このブログでも、他の医師ブログでも
何回も紹介していますけど。
なんと、大手マスコミの読売新聞が、正面から
この事についての記事を書きましたよ。
私、ほとんどテレビを見ないので、
テレビの事はあんまりわからないですけど。
多分、大手マスコミでは初めての事ではないでしょうか。
画期的な事だと思いますよ、これは。
2007年12月13日の読売新聞の3面と38面。
そして、社会面には医師の過労死の記事が載っています。
医師 増える過労死 「当直」違法状態
病院で勤務する医師の過労死や過労自殺が目立っている。
過労死弁護団全国連絡会議によると、今年に入って、
労災や損害賠償が認められたケースはすでに6人。
背景には、長時間の時間外勤務に加え、
当直勤務で仮眠もままならないという労働実態がある。
「違法状態の勤務が黙認されている」として、
見直しを求める動きも出始めた。
(社会部 小林篤子、本文記事38面)
■当直の実態
「宿直が月10回。過労が原因でうつ病になり、通院中」
(40代の産婦人科医)、「月9回の宿直で、
翌日もしばしば通常勤務。宿直手当も少ない」(
20代の麻酔科医)――。
過労死弁護団が先月実施した電話相談に、全国から66件
(うち医師・看護師12件)の深刻な相談が寄せられた。
勤務医の多くが最も負担に感じているのは、当直勤務だ。
当直とは、夜間の宿直や休日の日直を指す。
労働基準法などでは、「原則として診療を行わず、
病室の定時巡回など軽度短時間の業務をする」
ことを前提に、宿直は週1回、日直は月1回を限度に
労働基準監督署が許可する仕組みになっており、
許可を受けた病院は、時間外手当などの
割増賃金の支払いが免除される。
突発的に緊急の診療行為を行った時は、
割増賃金を払わなければならない。
救急医療が頻繁に行われるような場合は本来、
「当直」として扱うべきではなく、
交代制の導入などが求められることになる。
実態はどうか。
厚生労働省が2004年にまとめた、
全国約600医療機関を対象に実施した
当直勤務に関する指導監督結果によると、
「緊急の診療に対して時間外手当が支払われていない」など、
何らかの法違反があった医療機関は72%に上った。
「夜間休日の業務負担が昼間と変わらないことが常態化している」
「当直回数が基準を超えている」などの理由で、
指導文書を受けた病院も41%。
多くの病院で、入院患者の診察や処置、
救急外来患者の対応により、医師が夜間や休日も
頻繁に呼び出され、事実上の「サービス残業」になっている
実態が浮き彫りになった形だ。
だが、医師不足から根本的な改善策が
見つけられないのが実情だ。
■時間外手当訴訟
こうした中、当直勤務の労働性を、
正面から問う初の訴訟に、医療関係者の注目が集まっている。
「当直の実態は終夜勤務だ。
時間外労働として正当に評価してほしい」。
県立奈良病院の産婦人科医2人は2006年12月、
04、05年の2年分の未払い時間外手当などが
2人で合計約9200万円に上るとして、
病院側に支払いを求める訴訟を奈良地裁に起こした。
原告代理人の藤本卓司弁護士によると、
同病院では、医師の当直手当は1回2万円。
救急患者が搬送された場合などに病院に呼び出される
自宅待機(宅直)には手当が支払われない。
医師2人は、当直が2年間で155日と158日、
宅直が120日と126日に上っており、
未払いになっている時間外手当などを
計9233万円と算出した。
「原告の希望は、手当支給より、労働環境が改善されること」
と藤本弁護士は言う。
判決は来夏にも出される見通しだが、訴えが認められれば、
勤務医の労働条件に大きな一石を投じることになる。
■見直しの動き
病院側にも過重労働を見直す動きが出始めている。
神戸市は今年4月、宿直勤務の翌日を
原則休日とする制度の試行を始めた。
翌日も勤務した場合は、
時間外勤務として手当を支給する。
宿直当日も、実働時間
に応じて時間外勤務手当を支払うことにし、
今年度予算に1億7400万円を計上した。
ただ、医師を増員した訳ではないため、
実際には翌日出勤率は90・8%(5月)と高いままだ。
担当者は「待遇を改善して、何とか今いる医師に
残ってもらいたいが、根本的には医師を増員しないと無理」
と悩みを打ち明ける。
神奈川県の藤沢市民病院は、2002年5月から小児科、
昨年12月から救急部門で、「夜勤シフト制」を導入した。
小児科では、医師13人のうち2人が夜間救急を担当。
1日おきに夜の救急外来を診るため、
17時間勤務した後は31時間休める。
シフト制の導入に伴い、7人だった小児科医を倍増させた。
このほか、近隣の開業医と協力し、
当直勤務のローテーションに加わってもらうなどの
工夫をする病院も出始めている。
◆質の高い医療には勤務改善が不可欠/国検討会
国の「医師の需給に関する検討会」の報告書
(2006年7月)は、地域別、診療科別の医師の偏在があり、
病院や診療所間での医師数も不均衡が予想されると指摘。
「仮にマクロの医師数が充足しても、
病院勤務医の勤務環境の改善なくしては、
国民の求める質の高い医療を安定供給することは困難」
とする委員の多数意見を紹介している。
国の緊急医師確保対策では、
勤務医の過重労働を解消するための施策として、
〈1〉医療補助者の配置を推進するためのモデル事業
〈2〉交代勤務制の導入を支援するための補助事業の拡充
――などを盛り込んでいる。
◆医療・福祉職、労災申請増える
昨年度、「過労死等」として労災申請した938人のうち、
医療・福祉職は47人で、03年度の22人から倍増。
仕事上のストレスから、うつ病などにかかって
労災申請した医療・福祉職も過去最多の92人で、
27人が労災認定された。
■識者コメント
◆役割分担の合理化を
長谷川敏彦・日本医大主任教授の話
医療の高度化や在院日数短縮化、
新臨床研修制度などの影響で、特に地方の中規模病院で
医師が減り、勤務医の負担が近年、増えているのは事実だ。
救急部門で交代制勤務を実現出来るような
報酬体系にすべきだが、医師の必要数は、需要と供給と
生産性を総合的に判断する必要があり、
安易な医師不足の議論には疑問がある。
医療秘書の導入など、病院内の役割分担を
合理化すれば勤務医の労働負担は軽減出来る。
地域の病院の集約化、機能分化を進めるなど、
生産性を上げるための根本的な経営改革が求められる。
◆地方応援の仕組みを
柿原浩明・立命館大経済学部教授の話
患者の消費者意識が強まる中で、
医師と患者の関係は変化し、医師の労働者意識も高まった。
従来、当然のように提供されてきた自己犠牲に基づく
過重労働はもう期待出来ない。
医師不足は深刻で、数を増やすことは必要だが、
育成には最低10年かかる。
緊急対策として、比較的余裕がある都市部の医師が週末、
地方病院に応援に行けるような誘導策が必要だ。
また、勤務医の最大の不満は、対価の不十分な当直勤務。
夜間救急に対応させるなら、16時間分の給与を支払うべきで、
そうすれば開業に流れる勤務医も減るだろう。
◆労働環境見直せ
ある大学の産婦人科医局では昨年、
過労で30歳代の医師3人がうつ病を発症し、
現場を去った。
残された人の負担はさらに増え、中堅医師は、
「『過労死だけは避けようね』と励まし合っているが、
先が見えない」と嘆く。
過労自殺した小児科医の妻で、東京地裁で今年3月に
労災認定を勝ち取った中原のり子さんは、
「医師が自分の健康も守れずに、
どうして患者の健康を考えられるのか」と訴える。
医療の質と安全のためにも、
医師の労働環境を考え直さなければならない。
『2007年12月13日 読売新聞、3面、38面』
ちなみに、同日の社会面は、これ。
「医師の過労死6人 労災認定4人、賠償2人 今年急増」
勤務医の過重労働が社会問題となる中、
過労死や過労自殺による労災や損害賠償を認められた医師は、
今年に入って計6人に上っていることが、
過労死弁護団全国連絡会議(幹事長・川人博弁護士)
のまとめで分かった。
1970年以降で同会議が把握したのはこれで21人。
労災の認定基準が緩和されたことを差し引いても、
今年は突出している。
川人弁護士は「医師不足などを背景に、
現場の負担はピークに達している」と指摘。
医療現場には過労死など
遺族が言い出せない雰囲気があるとして、
「認定されたケースは氷山の一角で、
労働環境の改善が急務だ」と訴えている。
6人は1996~2006年に亡くなった
20~40歳代の医師で、うち4人は03年以降の死亡だった。
死因は、3人が急性心不全や心疾患などの病気、3人は自殺。
補償の内訳は、労災認定が4人、
訴訟での損害賠償の認定が2人だった。
診療科別では麻酔科、小児科、研修医が各2人。
死亡事例以外でも、昨年1月に脳出血で倒れ、
半身まひになった広島県の40歳代の
産婦人科医が今年8月に労災認定を受けている。
『2007年12月13日、読売新聞。社会面』
一部、紙の読売新聞には書いてあるけど、
ネット上では書いていない事があったので。
私が手打ちで、追加しています。
なんか、前回の記事
『医療崩壊、全国で続々と』
でも、「医療崩壊、全国でドミノ現象」
ってタイトルが、yahooニュースのトップに出るし。
今回の、医師の過労死や、医師の当直が
労働基準法違反だ、って話も読売新聞に堂々と載るし。
何か、世間やマスコミの流れが変わっている様な気がします。
これは、非常に良い傾向だと思いますよ。
ちなみに、この記事。
読売新聞の署名記事ですから。
記事を書いた人の名前が書いてありますね。
>(社会部 小林篤子、本文記事38面)
この小林記者。
実は、私のブログのこの記事
『奈良のかわいそうなパンダ』
を読んで、私にメールをしてくれた方なんですよ。
メールの内容は、当然公開できませんけど。
産科医療崩壊について興味がある、との事だったので。
ブログ『産科医療のこれから』の、
僻地の産科医先生を紹介しました。
『アルファブロガー・アワード、ノミネート』
の記事のコメント欄で、僻地の産科医先生が、この記事を書いた
小林記者の事を書かれておりますので。
そのまま引用しますね。
僻地の産科医です。
実は、読売の記者さんはDr.Iの紹介でうちにいらっしゃいました。
産科崩壊に関してであれば、現場の方が
適任であろうと推薦してくださったんです(^^;)。
パンダと白熊に関しては、Dr.I先生のものは
もっていらっしゃったので、
勤務医 開業つれづれ日記さまのところの10話分、
それから駄犬日誌さまのものと
ポンコツ研究日記さまのところをお渡ししました。
→ 『大人気! 童話集。』
大変に熱心な記者さんでして、
いまのところ、まだまだ取材を続けていらっしゃいます。
2ヶ月前には
「医療部から突然、産科についてだけ社会部で
扱うようにとお達しがありましたが、
社会部ではいままで扱ったこともなく、
とっかかりがなく、本当に困っています。
一から教えてください」
と仰っていた記者さんが、(ひょっとしたら、
ブログ常連者には物足りない内容かもしれませんが)
ここまでの内容をお書きになっただけでも素晴らしいのですが、
現在取材中の話題に関しては、いままで詳細を
お書きになった記事は見当たらず、
(まだ記事になるのはずいぶん先でしょうけれど)
医師のみなさまにもかなり話題を提供できる
取材になっていると自負しております。
楽しみにお待ちください。
との事でした。
これが、取材中の話題だったんでしょうかねー。
まだまだ、これだけでは終わらない気がします。
あ、僻地の産科医先生が言っている、
素晴らしい記事っていうのは、これです。
→ 『読売新聞 産科医療特集がはじまりました~っ (>▽<)!!』
一応、僻地の産科医先生の所に取材に行く前に、
予習をしてもらった方が良いと思って。
自ブログばっかで、申し訳ないな、って思いつつ。
これらの記事を紹介しておきました。
今の日本の医療がどういう流れで、医師数削減、
医療費削減政策をとったのか。
という事に関して、流れを知るために。
「医療に安心できますか1」
「医療に安心できますか2」
日本の医療費、医師数と世界の比較。
医療費のなかでも、日本の技術料は安くて、
医療器具や薬代は高い、って事を理解するために。
「日本の医療が崩壊する」
勤務医の現状。
医師の当直というのは、労働基準法上は、
本当はどういうものなのか、っていう事に関しては。
「医者の当直2」
「過労運転と過労で医療」
「96%の医師は当直明けも勤務」
僻地の産科医先生は、何時間も講義をされたようなので。
これの何倍もの資料を渡して、その後にも、
もっともっと勉強して、更に取材を重ねて、
この記事を書いたのだと思います。
現場の医師の意見が、間接的にとはいえ、
全国に広まったというのは、非常に喜ばしい事ですね。
そもそも、私がブログを書いている目的は。
正しい医療の知識を、一般の人達に伝える。
医療現場の実態を、一般の人達に伝える。
って事ですから。
しかも、できるだけたくさんの人に。
マスコミの医療記事は、結構いい加減なものも多くて。
それに関して、個別に訂正を入れたら、
「結果的にマスコミ批判」というか、
その記事の批判のようになる事もあるんですけど。
マスコミと敵対しているわけではないですからね、私は。
なるべく多くの人に伝える、っていう事であれば。
既存のマスコミの方が、圧倒的に力は大きいので、
むしろマスコミとは敵対せずに、お互い利用する。
っていう方が、良いと思っています。
個人的には。
今回も、私個人の意見が新聞に載った訳ではないけど。
僻地の産科医先生とかにも協力していただいて、
医療現場の事が、非常に詳しく一般の人に伝わりましたから。
大正解だった、と言うしかないでしょう。
「たらい回し」とか「患者受け入れ拒否」っていうのは、
「患者受け入れ不可能」
「奈良、たらい回し!の問題点」
の記事なんかでも書いている事なんですが。
言葉の使い方が、間違っているんですけど。
最初は、どのマスコミでも、「たらい回し」、
「患者受け入れ拒否」って言葉を使っていたんです。
でも、伊関先生のブログ
「奈良県橿原市の妊婦の搬送中の死産問題について考える」
で書かれたとか、そういう事もあったとは思うんですが。
私のブログで書いた例え、
ホテルに電話したら、
「満室だから、宿泊できません。」
って言われたら、
「宿泊拒否だ。」
って騒ぎますか?
そんな事、言う人いませんよね。
病院で、
「医者がいない、ベッドが空いていない。
だから、患者を受け入れられない。」
なぜ、こういう状況の時だけ
「患者、受け入れ拒否。」
って言って、病院を悪者にするんですか?
夜中の3時に、予約もせずに
妊婦が奈良で、ホテルに13件電話して。
それで、いろいろ断られて一時間経ったら。
「奈良のホテル、妊婦の宿泊拒否」
「ホテル13軒、たらい回し」
って言いますか?
こういう例えが、医師ブログではもちろん。
医師ブログ以外の一般の人達のブログでも、
たくさん引用されたりとか。
そういう影響もあって、「たらい回し」、「患者受け入れ拒否」
って言葉を使うマスコミは確実に、減ってきていると思います。
残念ながら、まだ使っている所もありますけどね。
医師ブログで正しい知識を発信して。
結果的に、どんな形であれマスコミに伝わって。
それで、国民にもわかってもらう。
こういう形は、理想的だと思いますよ。
今回というか、前回もそうだけど。
医師ブログがきっかけとなって、医療現場の事が、
既存のマスコミ(新聞)に書かれて。
その結果、たくさんの一般の人達にわかっていただく。
こういう事が、今後も続いていけば良いな、って思います。
マスコミは医師から医療に関する正しい知識を仕入れて、
一般の読者、視聴者から信頼を得る。
医師は、マスコミで発信して貰って、
医療現場の事を一般の人達に知って貰う。
という、お互いにとって良い関係を続けていきたいものですね。
元々は医療に関しては素人の記者が、
ここまでの記事を書けるのですから。
他のマスコミの記者も、やればできるはずです。
マスコミの方達も、変な医師叩きの記事ばかり書いて、
読者の信頼をなくす事は、そろそろ止めて貰いたいです。
医師の方も、マスコミに対する偏見を持っている方も多いので。
それを捨てる必要があるのではないかと思います。
医師の過労死に興味のある方は、是非ともこの記事と、
記事の下にある他のブログも読んで下さいね!
→ 当直中に医師が死亡
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→ 『医者のホンネが丸わかり!(改)』
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よ…よかった(:_;)
最近地元紙でも「医師不足」は既に周知のコンセンサスを得たように単語的に使われるようになってる?と感じていて、何かが変わってきているかもかもーと思ってまちた。
お休みとされてる日も「お医者さんは休みであって休みじゃないよね」と伯父も言ってまちゅ。
医師の疲労は並大抵ではないし質が違うと思います。
例えるなら…運動の疲労=爽やか、心地よい、一過性、体を鍛えるVS医師の疲労=重苦しい、ストレスフル、そのまま蓄積、体を痛める。
批判し対立するのではなく、説明して気持ちを伝えれば心ある記者さんが解って記事にして下さると信じる鉱石のような強さをI先生はずーーーっと持ってまちたけど、僻地の産科医先生もいつもblogで感じとれるお優しそうなしなやかな強さを持つ視点で丁寧にご説明されたのでしょうね♪
久々に感動でウルウルしまちた。
優しい連鎖からの大きな変化を信じていまchu♪
最近地元紙でも「医師不足」は既に周知のコンセンサスを得たように単語的に使われるようになってる?と感じていて、何かが変わってきているかもかもーと思ってまちた。
お休みとされてる日も「お医者さんは休みであって休みじゃないよね」と伯父も言ってまちゅ。
医師の疲労は並大抵ではないし質が違うと思います。
例えるなら…運動の疲労=爽やか、心地よい、一過性、体を鍛えるVS医師の疲労=重苦しい、ストレスフル、そのまま蓄積、体を痛める。
批判し対立するのではなく、説明して気持ちを伝えれば心ある記者さんが解って記事にして下さると信じる鉱石のような強さをI先生はずーーーっと持ってまちたけど、僻地の産科医先生もいつもblogで感じとれるお優しそうなしなやかな強さを持つ視点で丁寧にご説明されたのでしょうね♪
久々に感動でウルウルしまちた。
優しい連鎖からの大きな変化を信じていまchu♪

ブログが発端になって目に見える形でメディアが動いてくれるようになるなんて、思いもしませんでした。お二人のような有名ブロガーの足元にも及びませんが、私のような弱小ブロガーも勇気づけられます。
とはいえ、医師の労働環境の改善への道のりは、依然厳しいものがあると思います。うちの病院にも労基署が査察に来ましたが、医師の勤務についてはスルーでした。違法状態に決まっているけど、それを指摘したら成り立たないことは分かっているのでしょう。
とはいえ、医師の労働環境の改善への道のりは、依然厳しいものがあると思います。うちの病院にも労基署が査察に来ましたが、医師の勤務についてはスルーでした。違法状態に決まっているけど、それを指摘したら成り立たないことは分かっているのでしょう。
Dr.I様>
ようやく、まともな医療関係の記事大新聞にかかれましたね。これがとっかかりになって、国の医療政策が少しでもまともな方向へ行くといいのですが……。
ようやく、まともな医療関係の記事大新聞にかかれましたね。これがとっかかりになって、国の医療政策が少しでもまともな方向へ行くといいのですが……。

なんか、少しずつ変わっているような気がします。
ホント、良かったです。
ホント、良かったです。
やはり、マスコミの影響っていうのは、非常に大きいですよね。
私は、大物ブロガーじゃないっすよ(笑)
それにしても、厚生労働省っていうのは、労働も管理しているはずなのですが。
全く役立たずですね。
私は、大物ブロガーじゃないっすよ(笑)
それにしても、厚生労働省っていうのは、労働も管理しているはずなのですが。
全く役立たずですね。
小さな一歩なのでしょうけど。
まずは、一歩踏み出さないと始まらないですから。
こういう記事が多いと、読者の反響も良くって、信頼も得る。
ってわかったら、他のマスコミも取り上げる可能性がありますからね。
それに期待したいです。
まずは、一歩踏み出さないと始まらないですから。
こういう記事が多いと、読者の反響も良くって、信頼も得る。
ってわかったら、他のマスコミも取り上げる可能性がありますからね。
それに期待したいです。
私の勤務??している大学では、卒後研修制度の悪影響で医局に入局してくる人が少なくなり、大学院生が研修医としてもう一度働くことになりました.しかも給料は格安.当直もあるのですが、シニアとして当直しているため、給料は表向き一緒に当直していることになっている上司に殆どがとられてしまうようです.こんなこと許されるのでしょうか?もうやってらません.

大学院生っていうのは、一番弱い立場なんですよねー。
学位まだなんですか?
それだったら、文句言うのは難しいですかね、実際は。
>給料は表向き一緒に当直していることになっている上司に殆どがとられてしまうようです.
最近は名義貸しとかは、非常にうるさいですから。
そこら辺の事を、きちんと言うべきかな、と。
ちなみに、私の知っている医局では、助教のあと、研修医になってました。
学位まだなんですか?
それだったら、文句言うのは難しいですかね、実際は。
>給料は表向き一緒に当直していることになっている上司に殆どがとられてしまうようです.
最近は名義貸しとかは、非常にうるさいですから。
そこら辺の事を、きちんと言うべきかな、と。
ちなみに、私の知っている医局では、助教のあと、研修医になってました。
ありゃ、私の書いたやつも僻地の産科医先生渡したんだ。。。
なんだか照れますな。。。
それはさておき、医師の労働環境を適正化するには、医師が足りなすぎるわけで、
医学部の定員やら奨学金やらだけでは済まないはず。
もちろん、人件費が増えることになり、診療報酬も上げなければならず、
医療費は上がり自己負担も上がるでしょう。
それを診療報酬を上げずに医療費を削減しておいて達成するのは土台無理な話。
医療に金をかけない→医療が荒廃してもかまわない
という国の姿勢に対して、マスコミは読売も含めて淡白なんですよね。
もっとその辺を掘り下げてほしいものですが、
どうも「医療ミス」とか「たらいまわし」とかの方に食いついてしまうんですよね。。。
まあ、厚労省のお役人さまは当分安泰だな。。。
なんだか照れますな。。。
それはさておき、医師の労働環境を適正化するには、医師が足りなすぎるわけで、
医学部の定員やら奨学金やらだけでは済まないはず。
もちろん、人件費が増えることになり、診療報酬も上げなければならず、
医療費は上がり自己負担も上がるでしょう。
それを診療報酬を上げずに医療費を削減しておいて達成するのは土台無理な話。
医療に金をかけない→医療が荒廃してもかまわない
という国の姿勢に対して、マスコミは読売も含めて淡白なんですよね。
もっとその辺を掘り下げてほしいものですが、
どうも「医療ミス」とか「たらいまわし」とかの方に食いついてしまうんですよね。。。
まあ、厚労省のお役人さまは当分安泰だな。。。
おー、先生が書いた文章でしたか。
さすがです。
そうなんですよね。
残念ながら、一番肝心なところを、突っ込んでいないというか。
途中までは良いのですが、結論が煮え切らないというか。
そこらへんは、やはり大会社の意向が入るのでしょうかねー。
さすがです。
そうなんですよね。
残念ながら、一番肝心なところを、突っ込んでいないというか。
途中までは良いのですが、結論が煮え切らないというか。
そこらへんは、やはり大会社の意向が入るのでしょうかねー。
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