現役医師、循環器内科医(Dr. I)が医療について、詳しくわかりやすく解説するブログ。 引用、転載は自由ですが、その際は必ず引用元を明記して下さいね!
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医者は金だけでは動かない
「阪南市立病院で医師退職、簡単な経過」
の記事に書いたように。

市長が一方的に、
医者になんか高い給料払う必要なんかない。
医者の給料なんか、4割カットだ。」

って発言をして。

そんな、医療現場の事もわからない政治家の
不用意な発言によって、医師が立ち去り
その地域の医療が崩壊する、という事が、
日本各地で実際には起こっています。

阪南市長は、後から慌てて発言を撤回して。
医者の給料を、今すぐ引き下げるとは言っていない」
とは言っていますけど。

結局、ほとんどの医者は給料が戻っても、
その病院には戻る気がない
んですよ。

それって、医者は金だけでは動かない
っていう事の良い例ですよね。


まあ、金だけで動かない、っていうのは
別に医者に限った事ではないですけど。

個人的には、給料とかお金っていうのは、
非常に大事な事だと思いますよ、当然。

プロ野球選手で考えれば、わかりやすいかな。

プロ野球選手っていうのは、野球のプロなんだから。
その評価は、基本的には「年俸」でされますよ。

フリーエージェント(FA)宣言して、
自由契約になった選手っているでしょ。
今年なら、巨人の上原投手とか。
横浜の三浦投手とか。

FAになったプロ野球選手って、
いろんな球団から、その選手の評価を聞きます。

その選手を雇うために、いくらの年俸を出すのか。
それに、年数を掛ければ、総額になりますね。

それが「その選手の価値」っていう事になります。

その選手の価値を高く認めている球団に行きたい。
っていうのは、選手としては当然ですよね。

それ以外に、
メジャーリーグに行って、
もっと高いレベルで野球をやってみたいとか。
優勝争いの出来るチームで野球をやりたい、とか。
ピッチャーなら、中継ぎ、抑えではなく、
先発投手っていう条件でやりたい、とか。
練習環境が良いのが条件、とか。


そういった、もろもろの要素を考慮して、
ぜーんぶひっくるめて、どこの球団に行くのか。
っていう事を決めますよね。

それって、金だけではない
っていう事になりますよね。

近鉄バファローズが消滅した時に、
球団といろいろごたごたがあって。
この球団ではプレーしたくない、
って選手もいましたよね。

それ以外にも、球団に不信感を持って、
年俸が下がるのに、他の球団に行った選手もいます。
メジャーリーグに行くっていう夢を叶える為に、
日本にいれば、大金が稼げるのにアメリカに行った
プロ野球選手、いますよね。
新庄選手が有名かな。

医者だけじゃなくて、プロ野球選手とか。
他の職業の人達も、金だけじゃないんですよ。


医者だって同じです。

医者待遇って言った時。
給料、年収というのは、もちろん重要な要素です。
それ以外にも。

症例が豊富で、勉強になるのか。
学会とか、勉強に行ける環境にあるのか。
当直がたくさんあるのか。
それは、寝る暇がないくらい忙しいのか。
くだらない事務仕事が多いのか。
子供がいる人なら、子供の教育環境がきちんとしているか。
それに、地方であれば、都会までどの位の距離なのか。


とか。

まあ、いろんな要素があるわけですよ。
最近は、医療訴訟とかも多いですから。
もし、トラブルがあった時に、病院が守ってくれるか
というような事も重要になりますかね。

あと、抽象的ですけど、
医者が働きやすい環境にあるのか。」という事は、
医師が働く上で、一番目か二番目くらいに大事な事
だと思いますよ、私は。


阪南市立病院の場合。
給料に関しては、結構良いと思います。
下がったけど、元に戻ったとしたら。

でも、この病院のトップがこんな事言う人なら、
この人の下で働きたいと思う医者は少ないでしょうね。
とりあえず、今は給料下げなかったけど、
いつ契約を一方的に破られるかわかんないから。
信用できないでしょ、この新市長。

完全に医者を見下してるし。
はっきり言って、最悪でしょう。

そんな訳で、辞意を表明している8人のうち、
6人が戻る気も話す気もない

って言っているのだと思います。



そいで、やっと本題。
この話が書きたくて、前回から阪南市立病院の話を
書いてきたんだけど。
今度の話は、一応、フィクションです。

阪南市だけの問題ではなく、
医者は金だけでは働かない、っていう話です。

某所で、ある先生に許可を頂いて
ここに掲載させていただく事になりました。
ありがとうございます。



10年程前のこと、
当町に隣接してK村というのがありました。

隣接しているが、山があるので中心部に行くには
ひどく遠回りしなければなりませんでした。

そこには診療所がありました、
もちろん手術などできません。
手術がしたい盛りの外科医は赴任などしたくありませんし、
外勤などしていると自分の病棟がおろそかになるわけです。

そこにはK村長がみえました。

村長は診療所に毎日医者が来るようにすることを
公約にして当選されました。

それから、村長はとにかく一生懸命やられました。
診療所の給与は大したことはなかったのですが、
医師が帰るときはお礼の挨拶におとづれ、
花火大会など事あるごとにバーベキューに招待し
・・・官官接待といって批判されるかもしれませんが、
お店など使わずに、自宅で自分で汗を流して
ウナギをとって御馳走してくれたわけです。


皆、次第に、この村長をほうっておけなくなりました。
そして、外科小児科も含めて毎日医師が詰める 
この規模としては夢のような診療体制が実現したのです。

しかし、それが実現したころ、
この村長は亡くなってしまわれました。

大学からは教授クラスが葬儀に参列しました。
それから数年間、この診療所は続きました。
皆つらかったのですが、村長の事を忘れていなかったのです。

さて合併で、K村はS市になりました。

ある日、事務員がやってきて、
医者にお昼の弁当出すのはおかしいから有料にする
と通告しました。 
あたりに店がないので、
前村長はお弁当をだしていたのです。
皆、それは確かにそうですね
・・・と言って同意しました。

その次の年度替わりの時に 
一斉にすべての科が診療所撤退を通告しました。
どんなに条件をあげても皆、絶対にいきませんでした。
自分も嫌でした。

これは、食い物の恨みだろうか
・・・そう思うと情けないですが、
どこかなにか違う感覚があったのです。

今ならわかります。
自分たちがこの診療所で診療していたのは、
お金のためでもなんでもなかったのです。

もっと大切なものを受け取っていたからなのです。
事務員が弁当代をケチった時、
皆をつないでいた糸がプツリ・・・と
切れてしまったのです。

この事務員、診療所から医師がいなくなったのは、
新臨床研修医制度のためだと思いこんでいるらしく、
確かにその影響ゼロではないのですが。
少なくとも、あの時点で診療所から
医師がいなくなった直接の理由は違います。

(もちろん、バスにのって行けば、
ここの住民はS市の大病院までいける
ということもあります。)




食い物のうらみ」のような話に見えますけど、
実は違ったんですよ。
わかりますよね、この意味。

阪南市の市長や麻生総理大臣は、
これを読んだらどう思うんでしょうかねー。
もし、これを読んで、
弁当のせいで医者がいなくなった。
なんてけちな医者だ。


と思うような方でしたら、
医者を集める人間としては失格だと思いますよ。


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この記事へのコメント
医師に限らず……
Dr.I様>
 医師の皆さんに限らず、結局人間は「信頼」によって動くのではないでしょうか。今の世界経済がひどいことになっているのも、投資銀行が「どうせわかりはしないだろう」と金融商品に「極めて危険な債権」を「ある程度のリスクですよ」と偽って混ぜて、結局は「金融商品も信用できない」となって「全ての金融商品が投げ売られている」わけですから。今回のケースにしても、阪南市長は、「自分は、都合が悪くなったら一方的に契約を破りますよ」と宣言した訳で、そうすれば、大企業と下請けの中小企業(あるいは大企業と契約社員)のように「一方的な力関係の差」があって「強い側が弱い側に一方的に条件を突きつけられる」場合で無い限り、「信用できない契約相手の契約は破棄する」のが「合理的な判断」でしょう。阪南市長には「信無くば立たず」と言う言葉を理解して欲しいものだと思いますが、いかがでしょうか。
Lich[URL] 2008/11/26(水) 01:42 [EDIT]
今回のようなコメントを読むと本当に「医師は非常識」なんだと納得します。
どこの職場でも破格の給与を貰え、坊若無人に振舞える現状があるから平気でそのような事を言うのです。
あっちで2500万、こっちで2000万だからこそ給与以外を重視するようなことを言えるのです。
年間300万の給与にしがみつくしかないたくさんの人達はあなた方と同じ日本に住んでいるのです。
プライドを傷つけられた腹いせに一斉退職してザマーミロと思うのでしょうが、その子供染みた行為によって迷惑する人がたくさんいるのです。
全国で医師があふれ、あなたのような人物が駆逐されることを祈っております。
医師の常識[URL] 2008/11/26(水) 19:28 [EDIT]
それは……
>医師の常識さん

 それは批判する矛先が違いませんか?
 貴方が批判すべきは、「労働者の賃金を不当な額に押させている」企業経営者であって、「正当な報酬を要求している」医師の方々ではないでしょう。自分の待遇に不満があるからと言って、強い側(企業経営者)には文句を言わずに正当な要求をしている側を非難するのは筋違いではないでしょうか。
Lich[URL] 2008/11/26(水) 20:21 [EDIT]
「医師の常識」さん
荒らしとは思いますが、気になったので一言。

>どこの職場でも破格の給与を貰え
大学病院の医師の給料を知ってますか?
30過ぎても多くは月収12~15万、時間外手当もボーナスもありません。皆、土日はアルバイトして家族を養っています。それでも「給与以外を重視」するからこそ、あえて過酷な環境に身をおいて働いているのですよ。

>プライドを傷つけられた腹いせに一斉退職して
そうじゃないでしょう。記事をよく読まないと。

まあ、どう考えようとあなたの自由ですが。

>あなたのような人物が駆逐されることを祈っております
こんな品のない表現をする人は、この場所にはふさわしくありません。
小児科医@最果ての地[URL] 2008/11/26(水) 20:39 [EDIT]
>Lichさん
そうなんですよねー。
信頼とか、そういう目に見えない事も、非常に重要なことなんですが。
きっと、わからないんだろうなー。
Dr. I[URL] 2008/11/26(水) 22:24 [EDIT]
>医師の常識さん
たぶん、私のブログの以前の記事を読んでおられないのだと思いますが。
私は、以前から医師の給料は、総額としては高い。
という事を主張しています。
おおざっぱに言うと、人の2倍働いて、2倍くらいの月給だ、と表現しています。

ただ、医療訴訟のリスクや、専門的で高度な技術や知識が必要なこと。
人の命にかかわる、ストレスとか、夜中に呼び出されたりすることも多々あるし。
月給は多くても、年収はそこまでじゃないことも多いし。
退職金も、ほとんどない。
という事を考慮すれば、決して高くはないと思っています。

大学病院に関しては、私がいたつい数年前でさえ、月給は手取りで月10万円くらいだったし。
独法化した後は、医師の給与はもっと下がった、という話も聞いております。

常勤医の給料は、それなりに高いですけど。
それ以外の医師もたくさんいるし。
生涯獲得賃金や、同程度の学歴を持つ人たちと比べた場合。
医師の収入は決して多くはない、という事は事実です。

Dr. I[URL] 2008/11/26(水) 22:30 [EDIT]
>小児科医@最果ての地先生
おっしゃるとおりです。
研修医を集めるため、逆に中堅の医師の給料は、大学病院では以前と比べて更に下がっているんですよね、最近は。
Dr. I[URL] 2008/11/26(水) 22:32 [EDIT]
先生は大変だ・・・
私は大学病院ナースです。
いつも読ませていただいていますm(-_-)mペコリ
大学病院の中堅医師は大変ですよ。
研修医が少ないから、研修医がしていたような仕事までしていて。大学の講義、外来、手術、入院患者の診療、はたまた当直。
2000万とか2500万とか一般病院の部長さんクラスのお給料じゃないでしょうか。
院生の先生ははっきり言って無給ですしね。
(バイトはで生計をたてています。)

うらやましい情報ばっかり聞いて非難せずに、どれだけ過酷かっていう事実を知ってほしいです。

今回の記事も、人の気持ちには気持ちで報いるということなんだと思います。
私たちも、やはり労を認めて労ってくれる気持ちがあるからこそ頑張れるわけで、人情とか人間関係ってやっぱり大事なんですよね~。
私たちも患者さんに対して愛着がわいたりするから、一生懸命働けるんですよ。

診てもらうのが当たり前だと思っている人たちは、
アメリカのように当たり前じゃない社会を知らないんでしょうね。

アメリカは医療機関にかかるのは超高いですよ。
だから貧乏な人は病院にいけません。
医師や看護師などのコメディカルのお給料が日本の3倍くらいです。それが先進国の資本主義社会の正当な評価なんです。

日本の医療従事者がいかに安いお給料で働いているか・・。タイの医者が日本で看護師として働きたいと思うように、日本の医者も日本からいなくなったらどうするんですか。

日本の医療が、善意で支えられているってこと、
当たり前じゃないってこと、
現場の悲鳴がこれだけ湧き上がっていることを
もっと知ってもらいたいですね。
なーこ[URL] 2008/11/27(木) 00:16 [EDIT]
K村長
K村長のお話、大変勉強になります。
僕がその地域に居たとしても、K村長のために、診療所に通って仕事をすると思います。

そういうことなんです。

「この人のために尽力したい」と思える人に出会えると、自ずとモチベーションが上がります。
「この上司に仕えることができるなら無給でもいい」と思えたら、仕事が楽しくなります。僕はそんな動機からいまの専門を選びました。

医師の世界だけでなく、一般的に言える真理だと思います。
ss[URL] 2008/11/27(木) 01:25 [EDIT]
世の中の人って医師の給与が皆2000だとか2500マンって本当に思ってるんだろうか。
そりゃごく一部の医師はそうなのかもしれんが
あまりにも自己妄想の世界しか知らないんだろうね。
国立大学法人なんて教授でもやっと1000マン少しなんだが・・・。
その他の医師なんて推して知るべし。
大学院生(医学部を卒業した医師免許を持った正当な医師)なんてのは30過ぎても無給
(1円たりとも貰っていないと言うより授業料を払って仕事をさせていただかねばならない)
で診療している(本来これだって大問題だと思うが)なんてこと知らんのでしょうね!

先日30年ぶりで高等学校のクラス会に出てみたが同級生8人の中で
私が一番給料が安かった。皆の約半分!!!
予想はしていたけどショックでしたね。
当然のようにだれも信じてくれないのがまたまた悔しいというか情けないというか・・・。
あまりにも一般の皆さんに誤解されまくっているところが残念です。

ホリエモンが年間数十億稼いで文句言わないのに医師が2000マンぽっちで、何で文句言われなきゃいけないのかこの国の常識を疑っちまいますね。
saki[URL] 2008/11/27(木) 09:35 [EDIT]
久しぶりにいい話を聞けました。まだこの世は捨てたもんじゃない、信じられることがある、と思えました。
いい話、ありがとうございました。
昌虎[URL] 2008/11/27(木) 13:02 [EDIT]
はじめまして。
文句を言ってる人がいるようですが、とてもわかりやすい良い話だと思います。

迷惑する人=患者(住民)ってことだとは思いますけど、医師だって撤退するまでにはこの事も考えたと思うんです。
現に村長亡き後も医療は継続されてました。
撤退の理由は、医師と村長以外の登場人物である事務員の言動に現れているのではないでしょうか?

事務員は誰の代弁者なのか?

私はそういうことだろうと理解しました。
みゆ[URL] 2008/11/27(木) 13:35 [EDIT]
K町の事務員はそこの議員や医師と焼肉、豚シャブ、医師の手料理などを頻繁に行い、

町長すら出来なかった医療崩壊を止めて、挙句の果てにはそこの議員は議員連盟まで作って

今度は自分が町長を目指しているとやら!!

何とか当選したいです!!


ああ!!!

素敵な話をついノリでノンフィクションにしちゃった!!
青年部長[URL] 2008/11/27(木) 21:58 [EDIT]
2500万貰えるなり赴任しますがw
なーこ様
一般病院の部長で税込み2500万いただけるなら来年度から赴任したいと思います。御紹介お願いしますw
元外科医[URL] 2008/11/27(木) 22:23 [EDIT]
>なーこさん
今の時代、病院の院長とかでも、2000万円ももらってない人のほうが多いんじゃないかな。
よっぽど大きな病院とか、ど田舎でもない限り。
看護師の方たちは、医者の事をよくわかってらっしゃるから。
みんな、大変ですね、って言ってくれますわw
Dr. I[URL] 2008/11/29(土) 00:04 [EDIT]
>ss先生
医師だけでなく、こういう人が社長だったら、この会社で働こう、って思いますよね。
他の職業の人でも。
そういう事が、わかんないのが、むしろ逆に不思議ですわ。
Dr. I[URL] 2008/11/29(土) 00:05 [EDIT]
>saki先生
どっかの、給料ランキングとかでも、医師の平均年収は1100万とか1200万くらいですよね。
民事訴訟になったときの賠償金の元になる年収も、そのくらいだし。
しかも、それって大学院生とか、そういうのは入っていない人たちの平均だと思うので。
本当は、もっと安いんですけどねー。

やっぱり、イメージっていうのは、なかなか消えませんね。
Dr. I[URL] 2008/11/29(土) 00:08 [EDIT]
>昌虎さん
いい話ですよねー、これ。
聞いたとき、ぜひブログで紹介させてください、って言って。
快く許可をいただけました。

Dr. I[URL] 2008/11/29(土) 00:09 [EDIT]
>みゆさん
医者も、撤退するまでは、いろいろ考えたんだとは思いますが。
やはり、医者だって人間ですからねー。
最終的には、そこにいくんだと思いますよ。
Dr. I[URL] 2008/11/29(土) 00:11 [EDIT]
>青年部長さん
未来はそうありたいですねー。
新しい、地域医療の未来が見たいですよ、私も。
頑張ってくださいね!
Dr. I[URL] 2008/11/29(土) 00:12 [EDIT]
>元外科医先生
そうですよねー。
部長でも、2000万とか、2500万も貰ってる人なんて。
数少ないですよね、実際は。
Dr. I[URL] 2008/11/29(土) 00:14 [EDIT]
なーこさんがおっしゃるように、
「日本の医療が、善意で支えられているってこと、
当たり前じゃないってこと、
もっと知ってもらいたいですね。」
全くその通りだと思いますが、勤務医の先生方もそういった事をきちんと主張していくことが必要だと思います。
世の中の一般の人の中には、医者は高い給料をもらって、鼻持ちならない、といった間違った認識の人が多いのも事実です。
自己犠牲で黙々働くのも良いですが、勤務医の実態をきちんと広報していくような組織はないのですか?
がんばれDr.[URL] 2008/11/29(土) 22:54 [EDIT]
>がんばれDr.先生
それはそうなんですよね。
医療崩壊の一因に、奴隷労働を享受し続けた医師。
というのも、含まれると私は思っています。
個人的には、そういうのもあって、ブログなんかで主張しているつもりではあるんですが。
そういう事を言うと、病院の中では浮いちゃうことあるんですよねw

全国医師連盟、という組織が最近できて、私もその一員ではありますよ。
まだ会員800人くらいの、規模は小さい団体なんですが。
今後は、もっと力強くなってもらって、勤務医の声を代弁してくれると良いのですが。
Dr. I[URL] 2008/11/29(土) 23:44 [EDIT]
日米の医師の給与差を補填してきたもの
医師の技術 知識 そして背負う責任をどの程度に社会が評価するか
・・・これが医師の報酬額を決定すると思うのですが

日本は、皆保険制度ですから、基金からの診療報酬で行為の価値がきめられているわけです。

では、医師の知識と技術は、本来的にはいったいどのくらいの価値をもっているか・・・それは市場経済に丸投げして神の手にゆだねるのが、最も説得力があります。

 その完全自由診療のモデルですが、日本よりも医師数がずっと多い米国の医師の給与は日本の3倍から5倍すると聞いた事があります。専門医になれば一億は下らない。

日本は先進国最低ランクに医師数が少ないのですから、つまり神の手に委ねれば 日本では米国以上に医師の給与は高騰する可能性はあります。まあ、日本でも美容整形の世界は自由診療ですから、ミニモデルはありますね。

この差をうめているのが日本では「お金で買えないもの」
だったのだろうと思います。この村長の熱き思いのような・・・
そしてひいてはそれが世界に冠たる日本の医療制度を支えてきたのだと思います。

お金で買えないものをお金で買うと高くつくわけです。

今は 積極的にこの「お金で買えないもの」が
マスコミと 警察検察により ぶち壊されている。
もしかしたら 過渡期なのかもしれませんね。
昨今の事件をみていると、これは社会崩壊の部分症にすぎない。

学校教育や 広告を介した社会教育にも
取り組まないといけないのかもしれません。
一執刀医[URL] 2008/11/30(日) 21:55 [EDIT]
経営的にはどうであったか
今度は 純粋に経営的観点から阪南市長の行為を考えてみますと、 本当にリコールしてもよいくらい下手を打ったと思います。

申し述べたように、ほとんどの病院は保険医療機関ですから、基金からの診療報酬が収入なわけです。
この診療報酬ですが、大部分が医師が判断したり診断したり処方したり処置したり手術したりしないと発生しないわけなのです。 このあたりが一般企業と違うところです。

当院ですと、大方一人当たり 医師給与の3倍から10倍近くを基金に請求しております。で、もちろんたったひとりで診療できているわけではないから、この中からパラメディカルの人件費 事務の人件費 設備費 経費 などを支払っているわけです。そうやって病院は経営されている。

医師が辞めると どうして病院がつぶれるかというと、医師の人件費以上に収入の道が断たれるからと思われます。

こうやって考えると、8人辞めるのなら5億前後の収入が減るはずです。もちろん8人が使う材料費や薬代はここから引けるわけなのですが、なんにせよ6400万ケチったがために、相当な赤字を計上することになるはずです。これも病院の収入のありかたがわからなかった悲しい市長の取り返しのつかない一言が原因です。

職人たる医師は 使用人扱いの上から目線を感じたと時点で辞めます。たしかに一般常識からかけ離れているかもしれないが、それが手に職を持って絶対的な価値に対する責任を担ってきた人間の誇りなのです。

阪南市長も、最初にこの8人に会って 土下座して

「実は 公務員給与体系では歩合制は難しい。約束を破る事になってしまうが、なんとか現状のままこらえてくれないだろうか、僕も自分の給与を減らす」

といったのなら、きっと彼らにも通じるところがあったと思います。もしかしたらそのまま6400万を節約した名市長になられたかもしれません。

赤ひげ の話は 理解できるのです。治療費は払えないけれど、できるだけ感謝の意をつらぬけば、職人は働いてしまうところがある。もちろん最低限食べられてのことですが・・・

逆に お金もちからは、報酬額は そのお金もちの気持ちを計るバロメーターになってくるわけですね。
一執刀医[URL] 2008/11/30(日) 22:17 [EDIT]
あいかわらずおられますね
「医師の常識」氏は荒らしの方なんでしょうか。

>どこの職場でも破格の給与を貰え、坊若無人に振舞える現状があるから平気でそのような事を言うのです。
あっちで2500万、こっちで2000万だからこそ給与以外を重視するようなことを言えるのです。

荒らしでなければ、実情をよく知らないまま非常識なマスゴミフィルターを通した情報ですべてを理解したつもりになられたのでしょうか。

以下は医療崩壊の現場にいる人たち(医療側、患者側)が集まった委員会のやりとりの一部です。一般人の方でも現場に深く関わった人は現状認識をされているようです。

>第3回周産期医療と救急医療の確保と連携に関する懇談会より抜粋

有賀
「私は大学病院に移る前は普通の市町村病院にいた。最初は脳外科部長で行って、それから救急部長になった。何といってもビックリしたのが、小児科医の働きかたの凄まじさ。それまでは自分が一番働いていると思ってた。
 しかし小児科、特に新生児科の先生たちはベラボーな働きかただった。小児科のドクターたちに負けないように働こうじゃないかと一緒に行った先生方に言ったぐらい。そこで伺いたいのだが、あの先生たちがどうしてあんなに安い給料でどうしてあんなに働いているのかというような議論は、お母さんたちの間で出ないのか」

阿真
「よく出る。まず皆さん医師の給料を知らない。すごくたくさんもらっていると思っている。でも現実を知ると、時間あたりにすれば一般企業よりはるかに少ないのでビックリする」


有賀 徹氏:昭和大学医学部救急医学講座 主任教授
阿真京子氏:「知ろう!小児医療 守ろう!子ども達」の会代表

私の同期でも小児科に進む連中は純粋に子供が好きな人が多く、何の損得感情もない子供からただ「先生ありがとう」と言われるのがうれしくて、またその子の親から神様みたいに感謝されるのが誇らしくて、それだけで激務に耐えてきたんでしょう。小児科以外でも多くの善良な医師は同じような気持ちで働いてきました。

最近は、医師が自分の出来る限りで行った医療行為であっても結果をみて損害賠償、果ては刑事責任を問うような社会風潮になり、医師と患者の心のつながりは希薄になってしまいました。そんなビジネスライクな社会になってしまったから医師は現場から逃散したり、リスクに見合った高額の報酬を要求するようになってしまったのでしょうね。
しろふくろう[URL] 2008/12/01(月) 18:41 [EDIT]
こんばんわ
コメントありがとうございました。記事を読んでそんな発言があったことを知りました。確かに、そんな言われ方をすると辞めたくなりますね。正直、そんな人が市長に選ばれたのが不思議です。お金をいくらつまれても確かにいやですね。
人は心です。心の伴わないことは辛いですね。
ありがとうございました。マスコミの一方的な報道をまた感じました。
なるちゃん[URL] 2008/12/01(月) 21:29 [EDIT]
 お医者さんたちがよく言う「自由診療にすれば医者の報酬は跳ね上がる。医者は困らない」ということはホントかな~? と思いますがねえ。
 寝たきり患者の家族がそんなに膨大なお金を払うかな、ガンになって治療にそんなにお金を払うかな、延命より死ぬ前に死ぬための思い出を作ろうとするのじゃないのかな、そのためにお金を使うのじゃないのかな、と疑問なんですが、それは私が貧乏育ちで貧乏暮らしだから、そう思うだけなんでしょうかねえ。

 私は基本的に、こないだの麻生首相の、「たらたら…」という言葉に共感しますし、よくぞ言った! と思っていますから、年のいったベッドに寝てるだけの人の無駄な延命や、一年も生きられないと思える赤ちゃんを生かす、というようなことに反対ですから、そういうことが自由診療になればいいと思っている人間です。

 だから、三年後ぐらいに、日本は自由診療をやってみりゃあいいじゃねえか、と思います。
 やってみて、良くなかったら、また変えればいいじゃねえか、と思います。

 あと、「医者は困らない」というお医者さんには、早く一人で自由診療をやれよ、お前口ばっかりだなあ、一人だけでも行動しろよ、行動できないんなら喋るなよ、と思いますがねえ。
ダガシ[URL] 2008/12/01(月) 21:34 [EDIT]
>一執刀医先生
「お金で買えないもの」 っていうのが、実は一番大事なんですけどねー。
もちろん、お金はいらない、っていうほど出来た人間ではないですけどね、私を含めて多くの医者は。

阪南市長も、お金の話は最後にすれば美談になったかもしれないのに。
明らかに、やり方を間違っていますよね、この人。
この人のせいで地域医療が崩壊したとしたら、完全に政治家として失格だと思います。

Dr. I[URL] 2008/12/01(月) 22:43 [EDIT]
>しろふくろうさん
ああ、これは、私も読みましたわ。
ブログでも何回も書いている通り、医者というのは時給にしたら、普通のサラリーマン以下ですからね。
ほとんどの人は。
まあ、総額が安い、と言う気はないですけどね、私は。

荒らし、というより知識不足なのだと思いますよ。
ただ、まだそう思っている人たちが一般の方たちの中では多いと思うので。
それが残念です。
Dr. I[URL] 2008/12/01(月) 22:46 [EDIT]
>なるちゃんさん
あ、コメントしたのは、私ではないですよ。
多分、他の人が参照として、この記事をつけただけだと重います。

お金が減ったからやめた、というのは、ホントの一面だけだと思いますよ。
それよりも大事な信頼関係が失われた、というのが一番の理由ではないかな、と私は思います。
Dr. I[URL] 2008/12/01(月) 22:53 [EDIT]
>ダガシさん
別の記事にも書きましたけど。
何もしない人に・・・っていう発言まで叩くのは、ちょっとやりすぎかな、と思いますよ、私は。

健康に気を使っている人にインセンティブを、っていう理念そのものに関しては、反対ではありませんからね、私。
今日の記事にも書いたけど。

自由診療になったらどうなるかは、正直わかりませんわ。
ただ、そうなると医者の中でも勝ち組と負け組みがはっきりする、って事は間違いないでしょうね。
多くの医者は、自分は勝ち組だと思っているんでしょうけど。
ほんの一握りだと思います。

ただ、医療費の総額は上がると思いますよ、
アメリカのように。
一部の大金持ちが、たくさんのお金を使うから。
Dr. I[URL] 2008/12/01(月) 22:57 [EDIT]
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[] 2008/12/02(火) 14:08 [EDIT]
どうすれば・・・
必要な人に必要な医療が行き渡るのでしょうか。

日本では特定疾患という医療費助成制度があったりしますが、
アメリカなどでは今後どれだけ社会へ還元するかという視点から、
こういう特定疾患や小児難病疾患には医療費助成がないということを聞きました。

長生きできない子どもに多額の医療費を払ったところで社会の得にはならないという考えなんでしょう。
無駄はないのでしょうが、寿命なんだから仕方がないと切り捨てられているようで寂しい心のあり方だと思います。

社会が寿命というものをどう考えているか。
寿命を延ばすために、多額の医療費を支払うことにどれだけの価値を見出すかということでしょうね。

私は、看護師ですので、死生観というものを大事にしています。
人が自分の人生をどう考えているか、どう生き、どう死んでいくのか。
寿命の長い、短いではないと思うんです。
与えられた時間に人生の価値を輝きを見出すことが、
生きることの満足感につながっていくのだと思います。

その上で医療がお手伝いすることがあれば、
手を差し伸べられる社会であればいいなと思います。

自由診療は、人が医療という限られた価値ある資材をどのように扱い、選択していくかという上では考えなおすきっかけにはなるのでしょうが、
全てが自由診療になるのは理想的な医療ではないと思います。

医は仁術だからです。
人を診るために存在しているからです。


余談ですが・・・
体重の重い人、肥満の人には医療費加算してほしいです。
「あなたは標準より体重が+10kg重いので、術後看護ケア代が一日+5000円かかります。」
なんていかがでしょうか。
診療報酬も看護加算どんどん取り入れていってほしいです。
だいたい、医者が稼いだ診療報酬だけで現場の価値を判断して、そこからコメディカルのお給料もまかなうなんてありえないでしょ。
だから、日本の医療は安いし、先生のお給料が安いんですよ。
なーこ[URL] 2008/12/02(火) 16:37 [EDIT]
 なーこさんのやさしさは好きなんですが、甘すぎます。というか無責任すぎます。
 もっと加害者意識をもってくれ(被害者意識じゃないですよ)。
 自分が誰かからピンハネして生きているのじゃないか、自分が誰かを傷つけたうえで生きているのじゃないか、という想いというか畏れを持ってほしいです。

 日本より人件費の安い国や、日本より通貨の安い国から、資源や原料を輸入して、世界の中で上手に立ち回って、うまいこと儲けて繁栄してるから、そんな耳障りのいい事を言ってられるのではないですか?
 戦争や貧困が日常の国ならば、そんな夢物語のようなことは言ってられないでしょう。

 あるいはホームレスの人の一人ひとりに、可哀想だからとほどこしをしますか?
 僕はホームレスの人たちを見ると、どうしてか申し訳なくなって、ほどこしをしたくてたまらないけど出来ないから悩む馬鹿な人間ですよ。
 そういうことに悩んでから、ものを言ってくれ、と思います。
 それは日本人全般に言えることだと思いますがね。
 でも、あなたの優しさは、分かるのですよ。
ダガシ[URL] 2008/12/02(火) 20:54 [EDIT]
>なーこさん
やっぱり、良い制度を作るしかないのでしょうけどね。
でも、無制限にお金があるわけではないので、どこかで線引きは必要になるんですよ。

アメリカのようなのは、やっぱだめだと思いますけどね。
Dr. I[URL] 2008/12/02(火) 22:40 [EDIT]
>ダガシさん
全員にお金をほどこすことは出来ないですけど。
最低限の生きる権利っていうのはあるので。
そういうのを支えるような、社会保障制度を作るしかないんじゃないですかね。
Dr. I[URL] 2008/12/02(火) 22:42 [EDIT]

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