現役医師、循環器内科医(Dr. I)が医療について、詳しくわかりやすく解説するブログ。 引用、転載は自由ですが、その際は必ず引用元を明記して下さいね!
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弘前で研修医過労死か
2010年の11月下旬。
残念な事に、28歳の若い医師が亡くなられました。

卒業してまだ半年しか経っていない医師が、
毎月、過労死の認定基準以上の労働をし、
急性循環不全でお亡くなりになりました。

7月22日、家族が労災の申請をしたそうです。

『医師の7割超が仲間の過労死など経験』
の記事にも以前書いたように、
多くの医師が仲間の過労死を経験しています。

私も同期の医師が、当直先の病院の当直室で、
冷たくなっていたのを発見された、
という経験をしております。

何年か前から、医療崩壊とか、医師の過労、
という事がメディアに出るようになりましたが。
医療現場は、ほとんど変わっていないと思います。

2004年に、臨床研修制度が義務化されて、
新しくなったので、研修医に関しては、
かなり労働基準法とかも守られるようになって。
逆に中堅の医師が厳しくなったな、
という印象はあったのですが。

最も守られている、そして体力のある若い研修医も、
過労死になってしまったようですね。


出展は、skyteam先生
「医師の過労死:防げない構図の中で何をするべきか?」
からです。
いつもお世話になっております。



研修医死亡で遺族 労災を申請/弘前

弘前市立病院勤務の研修医呂永富さん
=当時28歳=が昨年11月に
急性循環不全のため亡くなったのは、
長時間労働などが原因として、
遺族が22日、弘前労働基準監督署に
労災を申請した。

代理人弁護士によると、呂医師が亡くなる前の
1カ月の時間外労働が140時間を超えるなど、
長期間にわたり過重業務が継続していたとした。

一方、市立病院は時間外労働は最大でも
60時間程度との認識を示し
「指導医の指示の下で業務を行っており、
過重な負担はなかった」としている。

医師は中国出身で2004年に
弘前大学医学部に入学。
10年3月に卒業し、同年4月から
市立病院研修医として勤務していた。

昨年11月29日に呂医師
出勤しなかったことから病院の連絡を受けて
警察が確認し、自宅で倒れている
医師を発見。
解剖の結果、前日に死亡していたことが分かった。
医師に特別な既往歴などはなかった。

22日は群馬県内に住む呂医師の母親(62)と
姉(33)が同監督署に労災を申請。
記者会見した。

代理人弁護士によると、出勤簿や家族からの
聞き取りなどから確認した呂医師
時間外労働時間数は
死亡前1カ月間で142時間43分。
死亡前8カ月間の平均でも136時間余りと
100時間を大きく超えるとした。

また死亡前1カ月の休日が2日だけだったとし、
深夜の呼び出しなど勤務時間も不規則だったとした。

医師の姉は「電話で連絡を取っていたが、
とにかく忙しいと話していた」と話し、
医師が眠れないなど
うつ病気味な話もしていたという。

代理人の川人博弁護士は
「背景には青森県をはじめとする
東北地方における根強い医師不足の問題がある。
日本が多くの留学生を受け入れ、
医師として安心して働いてもらうためには
現在の医療状況の早急な改善が求められる」
と述べた。

一方、市立病院
「研修中は指導医の指示の下で業務を行っており、
過重な負担はなかったと考える。
労働基準監督署から照会などがあれば、
適切に対応したい」とコメントした。

取材に対し、同病院では病院として
把握している時間外労働は多い時でも
月60時間程度で、指導医について
研修を行うため、精神的な負担も
一般の医師に比べ、重くはなかった
との認識を示した。

また入院患者を受け持っているため、
休日も患者の様子を見ることはあるが、
長時間にわたり、勤務をするような
態勢ではなかったとした。


『陸奥新報:2011/7/23』


まあ、過労死かどうかは、過労死と認定されないと
わからないんですけどね、本当は。

でも、いわゆる過労死の認定基準というのは、


発症前1か月間におおむね100時間又は
発症前2か月間ないし6か月間にわたって、
1か月当たりおおむね80時間を超える
時間外労働が認められる場合は、
業務と発症との関連性が強いと評価できること


『「厚 生 労 働 省 発 表」: 過労死新認定基準』


とされていますから。
家族の言い分を聞くと、完全にこれに当てはまります。

>時間外労働時間数は
死亡前1カ月間で142時間43分。
死亡前8カ月間の平均でも136時間余りと
100時間を大きく超えるとした。


ですから。

おかしな病院になると、責任回避のため、
わざと勤務医の時間外労働を把握しないで、
責任を逃れる。
とか、もっと悪いと、時間外手当を払わない、
なんてところもあるんですが。

そこまでではないんでしょうけど、
病院が勤務医の勤務状況をきちんと把握している、
というところは、実際のところ、少ないんですよね。
残念ながら。

一般の企業だったら、そんなのありえないんですよね。
人の命を扱う、医師とか看護師とか、
そういう職業だからこそ、きちんと管理すべきなんですが。
日本の病院は、本当に遅れていると思います。

医師の側で出来る事は、きちんと自分の
労働は自分で管理する、という事と。
病院に改善を申し出ても改善されないなら、
そんな病院なんて辞めてしまう。
という事くらいでしょうかね。

だって、口では「患者様のため」とか、
立派な事を言っていても。
徹夜明けの医者が手術をしたら、
うまくいく確率だって下がるに決まってるし。
そんなの、危なかしくて、しょうがないでしょ。

そんな、最低限の事も出来ない病院からは、
医師も出て行って、患者もそんなとこには行かない。
という事で、淘汰していく。
という時代になったのではないでしょうか。

変な言い訳ばかりしていないで、
きちんと対策を練ってもらいたいものですね。
病院には。
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