現役医師、循環器内科医(Dr. I)が医療について、詳しくわかりやすく解説するブログ。 引用、転載は自由ですが、その際は必ず引用元を明記して下さいね!
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医学部定員、暫定増員
医師不足、医師不足ってこれだけ騒がれたんで、
やっと政府が重い腰を上げましたね。

まずは、こちらをご覧下さい。

医師の不足や偏在の問題に対応するため、
厚生労働、文部科学、総務の3省で検討していた
「新医師確保総合対策」の原案が8月18日、明らかになった。

医師不足が特に深刻となっている都道府県に限り、
大学医学部の定員増を暫定措置として認めるほか、
離島やへき地で勤務する医師を養成している
自治医科大学の定員も増員する。

原案では、定員を暫定的に増やす条件として
〈1〉県が奨学金拡充など卒業後の地域定着策を実施する
〈2〉定着する医師が増えた場合に限り、
暫定的な増員が終わった後も以前の定員数を
維持できる、こととした。

また、医学部地元出身者の入学枠を拡充することや、
山間へき地で活動する地域医療の志望者を対象に
特別入学枠を設けることを推進するとした。
卒業後の一定期間は地元医療機関に勤務することを条件に、
都道府県が奨学金を設けることも盛り込んだ。


2006年8月19日 読売新聞、抜粋


とりあえず暫定的とはいえ、医学部の定員が増えた事は、
素直に喜びたいと思います。


将来医者の数は足りるの?1
将来医者の数は足りるの?2

の記事でも書きましたが、
いかさまの論理で医者は足りているって言っても、
誰も信じなかったから、
やむを得ない方針転換って所でしょうか。

医師不足の問題」じゃなくて、
医師不足や偏在の問題」って言って、
不足よりも偏在の方が問題、って事を臭わせるような、
せこい表現を使っていますが、まあ、それも良いでしょう。


定員を暫定的に増やす条件として
〈1〉県が奨学金拡充など卒業後の地域定着策を実施する
〈2〉定着する医師が増えた場合に限り、
暫定的な増員が終わった後も以前の定員数を
維持できる、こととした。


という条件をつける事自体は、
別に良いと思うんですよね、私は。
結果主義というか、成果主義というか。

偏在も解決する為には、この位強制力が
あっても良いと思いますし。

で、

医学部地元出身者の入学枠を拡充することや、
山間へき地で活動する地域医療の志望者を対象に
特別入学枠を設けることを推進するとした。


ってのも、一応良いんでしょうけどね。
本当に成果を出したいのであるならば、
データーを示して欲しいんですよね、私は。

例えば、地元出身地元の大学医学部に入った人間が、
地元に定着する割合とか。

「山間へき地で活動する地域医療の志望者」って、
面接の時にそう言うんですか。
ちょっと最近の医学部入試の現状はわかんないんですけどね。

卒業後の一定期間は地元の医療機関
勤務することを条件に奨学金をあげた人が、
地元に定着した割合とか。

そういう人達が、どのくらい地元に定着したのかって
データーを取らないんですかね。

地元出身地元の大学医学部に入った人間が、
地元に定着する割合が○○%って出れば、
これは非常に高い確率だから、みんな実地しなさいって
言うことが出来ると思うんですよ。

奨学金を出したけど、ほとんどみんな途中で奨学金を
返還
しちゃって、都会に行っているから、
この方法はあんまり効果ない、とか。
ま、例えばね。

一見、両方とも効果がありそうですが、
実際はデーターをみないとわかんないですからね。

もちろん、各大学によって違うんでしょうけど。
各大学の傾向+全国の傾向を合わせて、
どういう方法が最適かってやれば良いと思うんですよ、私は。

各大学に任せるって言っても。

データーもなくて、行き当たりばったりで、
何となく良さそうな方法を取って、定着しなかったら、
誰の得にもならないですからねー。

どうせやるんなら、しっかり効果を出したいじゃないですか。
その為に、国も各大学も協力とかしないんですかねー。

まだ時間あるんだから、各大学でその位の統計を
取ってくれないんですかねー。


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この記事へのコメント
a scholarship
I先生が懸念されている奨学金を返還して都会に行っちゃって効果がなくなる…という点ですがそれは現実化したらマズイですよね。ただ、前に弘前大学で地元枠を15人増やすというのをTVで見た時は厚労省がこれから考えてるのは「僻地の診療所に赴任する医師に」奨学金を出そうかなという事でした。大学に入った時の学費ではなくてお医者さんになってから行き先を地方の地元と決めたらあげる…というニュアンスでした。
今回は産科、小児科医の負担軽減策も盛り込まれてますよね。こちらは医師配置の集約化・重点化を進めるそうですがそれで楽になるのかな?なりたい人も増えるのかな~?と思いました。
エビ[URL] 2006/08/21(月) 18:53 [EDIT]
>エビさん
>奨学金を返還して都会に行っちゃって効果がなくなる…という点ですがそれは現実化したらマズイですよね。

とりあえず、今までがどうなのかってわかれば、ある程度予想はできると思うんですよね。
少なくとも、調べる位はした方が良いかと。

>今回は産科、小児科医の負担軽減策

これは、どうなるかなー。
正直難しいかも。

Dr. I[URL] 2006/08/21(月) 20:52 [EDIT]
お久しぶりです
I 先生方がいつもと同じようにお仕事をされている頃、
私はv-104実家に帰って遊んでおりましたv-233
偏在の記事、つい先日見ましたv-81やっとなんとか目を向けてくれることになったのか!?と思いつつも冷ややかな目で見てしまいます。。。
来夢[URL] 2006/08/22(火) 00:11 [EDIT]
>来夢さん
お久しぶりです。
いーなー、遊んできたんですか。
私は夏休みは2週間後くらいですね。

ほんのわずかですが、暫定的とはいえ改善したって事は、小さいですが、一歩前進だと思います。
Dr. I[URL] 2006/08/22(火) 00:25 [EDIT]
おはようございます。 今年の)夏は、 ことのほか 暑くて
バテそうです。 水分は、しっかりとっていますが・・・ 睡眠が 取れません。 起床 してから エンジンがかからず、体がだるくて・・・ 仕事は、ちゃんとしますが・・・帰宅してから
クーラー付けて 転がっています。 早く 涼しくなあれ!
 パソコンにも メールにも 素人で URL なんだか分かりませんです。 ただ 間違って コメントの題名を 書こうとして  記入した しだいのようです。 すみません。
一定期間 地方の医療機関に就職する事を 条件として都道府県が 奨学金を設ける という記事は 見ましたが
 いいことだな と思いましたが、借りるだけかりて 後で 返済して 都会に出てしまう というのは、困りますよね。
 そんな人 何人もいたら・・・・

たぬき[URL] 2006/08/22(火) 04:49 [EDIT]
伯父からのコメント♪
法律を勉強している伯父から『医療事故の慰謝料』の回の裁判についてFAXがきました。抜粋すると
患者側の認識について「医療は一種の請負い契約だと思いますが、(他の契約なら完全履行を求めたり違反を追求できます)治療を請負ったから完全に出来るとは限りません。現段階での水準やその医師の技術も含めた水準もありますからできるだけすぐれた病院や医師を選ぼうと我々は努力します。他の契約とは異なることを認識しているからだと思います」
医師の側に関しては「医師の証明責任もありますし注意義務もありますし、予見可能性の問題もあるのではないかと思います。この政治が生み出している医療制度、政策の改案で、100%の医療を提供するためのシステムがおとろえてきているのではとも思います。根本は法局、国民の命や健康を守ろうとするより経済、利益の方が重視される政治からきているのだと思います」
判例については「日本の裁判は裁判官の自由心証主義なので、人によって異なることがあって、悪だけどそうなのだと思います。先に結論があって後から論理を組み立てるのですから素人から見てもこじつけという展開が多いのも実感ですよね。特に最高裁の憲法判断はその典型ですね」
との事でした。妙ォ~な川柳も書いてありますけど…省略^_^;25、26とエビの夏休みを伯父達と過ごせそうだったのですが予定が合わず悲ち~。
エビ[URL] 2006/08/22(火) 17:44 [EDIT]
>たぬきさん
今年はどこでも、暑いみたいですねー。
私の所は、温度はそれほどでもないんですが、湿度が高くって。

奨学金に関しては、今までそういうシステムをしている大学がいくつかあるなら、そこの過去の実績を公開して欲しいですねー。
Dr. I[URL] 2006/08/22(火) 22:24 [EDIT]
>エビさん
>根本は法局、国民の命や健康を守ろうとするより経済、利益の方が重視される政治からきているのだと思います。

これ、残念ですけど。
現実はそうですよね。
どうやったら変わるんでしょうねー。
Dr. I[URL] 2006/08/22(火) 22:26 [EDIT]

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