今日で夏休みも終わって、家に帰ってきましたー。
いろんな人に会ったり、麻雀も死ぬほどやって、大満足でした。
で、帰り際に、同僚と会って、一緒に食事をしたんですが、
その時に研修医のシステムについての話が出ました。
「研修医のシステム」の記事でも書きましたが、
今のシステムっていうのは、なんでも診られる医者(プライマリー医)を
育てるというのが建前なのですが、あくまでも机上の空論なんです。
そんな事は、はっきり言って現場の医者はみんな知っています。
でも、どうせやるなら、もうちょっと良い方法はないのか。
そういう話になったんですよ。
今のシステムは、研修医になってすぐ2年で、内科、外科、小児科、
産婦人科など、いろんな科を興味の有る無し等に関わらず、
1~3ヶ月位ずつ回るシステム。
医者になってすぐだから、社会人としても一年目で、技術もない。
だから、その科の事もそうなんですが、医者として必要な技術や、
社会人として必要な事も覚えなきゃならない。
それには、全く時間が足りないんです。
「研修医に一番必要な能力」の記事でも書きましたが、
研修医の時に覚えておいた方が良い技術なんかもあるし、
基本的な患者の見方とかも覚えなきゃならないので、
研修医のシステム自体はあった方が良いとは思います。
でも、医者として最も大事なこの時期に、2年間もお客さんで、
ただ見ているだけでは、もったいないし、身にもつきません。
そいで、どういうのが良いかって話になったんですけどね。
最初の一年は、今のままいくつかの科を廻って貰う。
そして、2年目で専門に入る。
そして、専門を5年位やって、一人前とはいかないまでも、
専門の医者としては8,9割方大丈夫というレベルまできたら、
他の科を研修する。
これなら、3ヶ月くらいあれば、それなりにその科で覚えた方が
良い事とかも、結構身に付くんじゃないですかねー。
基本的な患者の見方は知っていますし、自分の弱点というか、
どの当たりは強くて、どの当たりが弱いかもわかっているでしょうから。
それに、自分が弱くて、しかも勉強したい科に3ヶ月とか6ヶ月くらい、
他の科に一つか二つ行けば、かなりの知識や、科に特殊な患者の見方、
場合によっては技術が身に付くんじゃないですかね。
5年とか関係なく10年、20年経ってからでも、他の科の事を、
何ヶ月かきちんと勉強したいって、勉強熱心な医者なら思いませんかね。
私、結構他の科の事なんかも知りたがりなので。
当直の時に他科の患者が来たら、自分でまず診て、
手に負えないと判断したら、他の科の医師に診て貰うんですけどね。
その時に、「はい、じゃ後は任せました。お願いします」
って言って、全部任せてしまっても良いんですけど。
私は、ちょっと興味があるので、他の科の先生はどんな検査をするのか、
診察の仕方や検査結果とかを見たり、
場合によっては、その先生にこういう場合はどうしたらよいのか。
どのレベルまで、他の科の医師は診たら良いのか。
画像の見方を教えて貰ったりとか。
そういうのを、他の科の先生に聞く事が、よくあります。
でも、そういうのって、所詮たまたまそういう患者が、また来たら、
ちょっとはできるかもしれないっていうレベルなので。
体系的に勉強しているわけではないんですよ。
だから、数ヶ月でも他の科に行って、きちんと他の科の勉強もできる。
そういう機会があったら、私なら行ってみたいですね。
正直行って、研修医の時に、なにもわからないけどいろんな科を回る
というのは、非常にもったいないと思います。
本当に、なんでも診られる医者(プライマリー医)を育てたい、
というのであれば、専門の知識をある程度身につけた後、
他の科を廻る、というシステムを作ったら良いんじゃないかと
私は思うんですけどねー。
医者1,2年目で覚えなきゃいけない事というのは。
基本的な診察の仕方、患者の見方から、
カルテの書き方、指示の書き方。
検査のオーダーの仕方、データーの見方。
基本的な採血や点滴のルートを取ったり等の技術。
そして、社会人としての常識とか。
そういった事がたくさんあります。
それに加えて、いろんな科を廻ったら、その科にそれぞれ
覚えなきゃいけない事があるんです。
しかも、訴訟だなんだと今の世の中うるさいですから。
上の医者からしたら、あんまり技術的な事とかもやらせにくい。
覚えなきゃいけないことは、山ほどあるんだけど、
実際は見学が中心。
そんな事では、その科特有の患者の見方とか、
技術とかそういうのを覚えて、なんでも診られる医者が
できるわけないんですよ。
でも、医者になって何年か経って、一般的な事ができるようになって、
専門分野もそれなりになった人が、他の科の勉強をしたらどうなるでしょう。
同じ数ヶ月でも上に書いた、医者1,2年目で覚えなきゃいけない事は、
もう既に身に付いていますから。
その科に特有の患者の見方や、診察の仕方、手技なども
数ヶ月である程度は身につける事が可能なのではないでしょうか。
厚生労働省の面子とか、くだらない事もあるでしょうから。
今の研修医制度がすぐに変わるとは思いませんが。
修正という形で、医者一年目は今のまま。
二年目で専門に入って、5~10年目位で、
また他の科を一年回って合計二年の他科研修をする。
そういう風になれば、もうちょっとましになりませんかねー。
科や病院の調整とか、いろいろ難しいんでしょうけど。
本当になんでも診られる医者(プライマリー医)を育てる
のであれば、少なくともこういう風に変えた方が良くないですかね?
ちなみに、「研修医のシステム2」の記事は、こちらです。
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いろんな人に会ったり、麻雀も死ぬほどやって、大満足でした。
で、帰り際に、同僚と会って、一緒に食事をしたんですが、
その時に研修医のシステムについての話が出ました。
「研修医のシステム」の記事でも書きましたが、
今のシステムっていうのは、なんでも診られる医者(プライマリー医)を
育てるというのが建前なのですが、あくまでも机上の空論なんです。
そんな事は、はっきり言って現場の医者はみんな知っています。
でも、どうせやるなら、もうちょっと良い方法はないのか。
そういう話になったんですよ。
今のシステムは、研修医になってすぐ2年で、内科、外科、小児科、
産婦人科など、いろんな科を興味の有る無し等に関わらず、
1~3ヶ月位ずつ回るシステム。
医者になってすぐだから、社会人としても一年目で、技術もない。
だから、その科の事もそうなんですが、医者として必要な技術や、
社会人として必要な事も覚えなきゃならない。
それには、全く時間が足りないんです。
「研修医に一番必要な能力」の記事でも書きましたが、
研修医の時に覚えておいた方が良い技術なんかもあるし、
基本的な患者の見方とかも覚えなきゃならないので、
研修医のシステム自体はあった方が良いとは思います。
でも、医者として最も大事なこの時期に、2年間もお客さんで、
ただ見ているだけでは、もったいないし、身にもつきません。
そいで、どういうのが良いかって話になったんですけどね。
最初の一年は、今のままいくつかの科を廻って貰う。
そして、2年目で専門に入る。
そして、専門を5年位やって、一人前とはいかないまでも、
専門の医者としては8,9割方大丈夫というレベルまできたら、
他の科を研修する。
これなら、3ヶ月くらいあれば、それなりにその科で覚えた方が
良い事とかも、結構身に付くんじゃないですかねー。
基本的な患者の見方は知っていますし、自分の弱点というか、
どの当たりは強くて、どの当たりが弱いかもわかっているでしょうから。
それに、自分が弱くて、しかも勉強したい科に3ヶ月とか6ヶ月くらい、
他の科に一つか二つ行けば、かなりの知識や、科に特殊な患者の見方、
場合によっては技術が身に付くんじゃないですかね。
5年とか関係なく10年、20年経ってからでも、他の科の事を、
何ヶ月かきちんと勉強したいって、勉強熱心な医者なら思いませんかね。
私、結構他の科の事なんかも知りたがりなので。
当直の時に他科の患者が来たら、自分でまず診て、
手に負えないと判断したら、他の科の医師に診て貰うんですけどね。
その時に、「はい、じゃ後は任せました。お願いします」
って言って、全部任せてしまっても良いんですけど。
私は、ちょっと興味があるので、他の科の先生はどんな検査をするのか、
診察の仕方や検査結果とかを見たり、
場合によっては、その先生にこういう場合はどうしたらよいのか。
どのレベルまで、他の科の医師は診たら良いのか。
画像の見方を教えて貰ったりとか。
そういうのを、他の科の先生に聞く事が、よくあります。
でも、そういうのって、所詮たまたまそういう患者が、また来たら、
ちょっとはできるかもしれないっていうレベルなので。
体系的に勉強しているわけではないんですよ。
だから、数ヶ月でも他の科に行って、きちんと他の科の勉強もできる。
そういう機会があったら、私なら行ってみたいですね。
正直行って、研修医の時に、なにもわからないけどいろんな科を回る
というのは、非常にもったいないと思います。
本当に、なんでも診られる医者(プライマリー医)を育てたい、
というのであれば、専門の知識をある程度身につけた後、
他の科を廻る、というシステムを作ったら良いんじゃないかと
私は思うんですけどねー。
医者1,2年目で覚えなきゃいけない事というのは。
基本的な診察の仕方、患者の見方から、
カルテの書き方、指示の書き方。
検査のオーダーの仕方、データーの見方。
基本的な採血や点滴のルートを取ったり等の技術。
そして、社会人としての常識とか。
そういった事がたくさんあります。
それに加えて、いろんな科を廻ったら、その科にそれぞれ
覚えなきゃいけない事があるんです。
しかも、訴訟だなんだと今の世の中うるさいですから。
上の医者からしたら、あんまり技術的な事とかもやらせにくい。
覚えなきゃいけないことは、山ほどあるんだけど、
実際は見学が中心。
そんな事では、その科特有の患者の見方とか、
技術とかそういうのを覚えて、なんでも診られる医者が
できるわけないんですよ。
でも、医者になって何年か経って、一般的な事ができるようになって、
専門分野もそれなりになった人が、他の科の勉強をしたらどうなるでしょう。
同じ数ヶ月でも上に書いた、医者1,2年目で覚えなきゃいけない事は、
もう既に身に付いていますから。
その科に特有の患者の見方や、診察の仕方、手技なども
数ヶ月である程度は身につける事が可能なのではないでしょうか。
厚生労働省の面子とか、くだらない事もあるでしょうから。
今の研修医制度がすぐに変わるとは思いませんが。
修正という形で、医者一年目は今のまま。
二年目で専門に入って、5~10年目位で、
また他の科を一年回って合計二年の他科研修をする。
そういう風になれば、もうちょっとましになりませんかねー。
科や病院の調整とか、いろいろ難しいんでしょうけど。
本当になんでも診られる医者(プライマリー医)を育てる
のであれば、少なくともこういう風に変えた方が良くないですかね?
ちなみに、「研修医のシステム2」の記事は、こちらです。
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社会人として必要な事を覚える部分、うちのマーケットの接客サービス研修を受けてみるとか…。
辛くて号泣・奇声は勿論、退職者も!エビもダッシュで脱走。脱走先にいた他部門の管理職と二人で「もー嫌だね!」と言いながら何故かバナナを食べた。その後同じ部門の人に連れ戻され「可愛いね綺麗ねいい子だね~キティちゃん買ってあげるから頑張ろう」と子供並になだめすかされ(それでも言う事を聞かずに少し脅され…)無事修了。
研修内容の習得もあるけど絆も生まれたかな?
何か一つ覚えた上で応用効かす方が効率よい気がしますね。研修が了る時にアンケート集約とかないのかしら?感想やこういう風にして欲しいとか。教えた先生達も気付いた事とか要望を書く等してそれを参考に次年度からの研修メニューを随時改良していく等が制度としてあれば良いのかな。
辛くて号泣・奇声は勿論、退職者も!エビもダッシュで脱走。脱走先にいた他部門の管理職と二人で「もー嫌だね!」と言いながら何故かバナナを食べた。その後同じ部門の人に連れ戻され「可愛いね綺麗ねいい子だね~キティちゃん買ってあげるから頑張ろう」と子供並になだめすかされ(それでも言う事を聞かずに少し脅され…)無事修了。
研修内容の習得もあるけど絆も生まれたかな?
何か一つ覚えた上で応用効かす方が効率よい気がしますね。研修が了る時にアンケート集約とかないのかしら?感想やこういう風にして欲しいとか。教えた先生達も気付いた事とか要望を書く等してそれを参考に次年度からの研修メニューを随時改良していく等が制度としてあれば良いのかな。

そうですねー。
もともと、何も知らないのに、いっぺんにたくさんの事をやらせても、うまくいくわけがないので。
研修のメニューを毎年、随時改良していくってのも、良いアイディアだと思いますよ。
もともと、何も知らないのに、いっぺんにたくさんの事をやらせても、うまくいくわけがないので。
研修のメニューを毎年、随時改良していくってのも、良いアイディアだと思いますよ。
おぉ~ ひとり立ちするまで こんな努力と 時間が・・・・
お医者さんって大変だ。 脱帽
お医者さんって大変だ。 脱帽

私も、他の科勉強に行く機会が、今くらいの時期にあったらいいと思います。

ま、どんな仕事でも、そんなもんじゃないですかねー。
やっぱりそうですよね。
結構みんな思っているんじゃないかなー。
結構みんな思っているんじゃないかなー。
研修医の頃は、自分に必要になってくるであろう知識・技術がどれなのかすらトリアージできない。自分の主科を持ちつつ、それを専門でやっていってから、自分の知りたい他科の疾患が出てくる。現に今、内科で行うすごい手技よりも、高脂血症、高血圧、狭心症、糖尿病、腎機能障害、肝機能障害、白鮮の顕微鏡検査、整形で治療していると必ず出食わす患者さんの既往症・合併症を一から指導してもらいたいと思う。
自分で何を知りたいのかやれるようにならないとまずいかということが明確になってから研修したほうが、濃い密度で効率よく研修できると思う。
自分で何を知りたいのかやれるようにならないとまずいかということが明確になってから研修したほうが、濃い密度で効率よく研修できると思う。



覚えることだらけで余裕がないのにいろんな科へ動くのは大変でしょうし、ネットで

そうなんですよ。
ある程度になれば、自分に必要な知識に絞って覚えるとか、効率良く覚えるとかいう事ができますからね。
ある程度になれば、自分に必要な知識に絞って覚えるとか、効率良く覚えるとかいう事ができますからね。
そーでしょー。
我ながら、名案って、彼が言っていた事なんですけどね。
現場の意見を聞いてくれないかなー。
我ながら、名案って、彼が言っていた事なんですけどね。
現場の意見を聞いてくれないかなー。
9/15 の 読売朝刊に 厚生労働省は、14日 がんなどで回復の見込みが無い終末期の患者に対する治療を中止するガイドライン原案をまとめた。 とありました。患者との合意が 文書化され患者の意志が確認で着ない時は 家族の助言を聞いたり 合意にいたら無かった場合は 別途 委員会が設置されるようですね。

なかなか難しいんですけどねー。
個別の患者について、いちいち委員会にかけろって事ですか。
会議好きの役人の発想ですね。
ま、それ以上に良い案が思いつかないので、とりあえずはそれでいってみるしかないのかもしれませんが。
個別の患者について、いちいち委員会にかけろって事ですか。
会議好きの役人の発想ですね。
ま、それ以上に良い案が思いつかないので、とりあえずはそれでいってみるしかないのかもしれませんが。
僕は医師になって5年目ですが、これくらいになると自分の将来の進路もだいたい固まっていますし、では自分に何が足りないのか、なんいうのも自分で分かるようになっています。
5年目以降に自分の標榜科以外を研修するのはとても有意義に思えます。
もし、「もう自分は専門だけやりたい!」って医師がいれば、それはそれで尊重されるべきで、そういうひとはspecialityを磨く方向に走ればいいと思います。
医師になって5年くらい経っていないと、自分のことを冷静に判定することはできないでしょうねー。
5年目以降に自分の標榜科以外を研修するのはとても有意義に思えます。
もし、「もう自分は専門だけやりたい!」って医師がいれば、それはそれで尊重されるべきで、そういうひとはspecialityを磨く方向に走ればいいと思います。
医師になって5年くらい経っていないと、自分のことを冷静に判定することはできないでしょうねー。
やはり、そう思いますか。
5年くらいたてば、専門分野にもある程度の目処が立ちますし。
自分の事をある程度把握できますからね。
5年くらいたてば、専門分野にもある程度の目処が立ちますし。
自分の事をある程度把握できますからね。
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