『大野病院事件、メディアの功罪』
の記事の続きです。
まだ見ていない人は、最初にこっちから読んでね!
福島県立大野病院で起きた、妊婦の死亡事故で。
警察が産科医の逮捕に踏み切った事から、
メディアが一斉に、殺人医師事件として取り上げて。
その結果、マスコミの報道で萎縮した
産科医の立ち去りが各地で起こって、
産科の閉院が相次ぎました。
その大野病院事件に関しての、
メディアの報道のあり方を検証する番組の続きです。
前回は、前置胎盤、癒着胎盤っていうのは、
具体的にはどんなものなのか、っていう事と。
どんなに珍しい症例なのか、
っていう話が中心でしたね。
今回は、その続きです。
黒岩祐治のメディカルリポート #49
「検証!医療報道の光と影2
〜大野病院妊婦事件 、メディアの功罪1〜 2
医療福祉チャンネル774
森まどか
ゲスト
福島県立医科大学医学部産科婦人科学講座
佐藤章 教授
東京大学医科学研究所探索医療
ヒューマンネットワーク部門
上昌弘 准教授(医師)
参議院議員(民主党)
鈴木寛議員
コメンテーター
医師・作家
和田秀樹医師
佐藤章教授
「もう一つ、この症例ではですね。
不幸な事に、胎盤がものすごく大きかったんです。
だいたい500グラムが普通の、10ヶ月で生まれる、
赤ちゃんの時の胎盤は500グラム位なんですけど、
この場合は700グラムあったんです。」
黒岩祐治
「それだけ難しい症例であってね、
危険もたくさんあるという状況で。
結局、出血多量で亡くなってしまった訳ですね。
それでは、なぜ警察が出てきて、
逮捕されるようになったんですか?」
佐藤
「いや、それは警察の逮捕の業務上過失致死の、
警察側が主張しているのは。
癒着胎盤があったのを気が付いたんだから。
そのところで、無理にクーパーを使って
剥がした事自体が、乱暴である。
それは、医者としてやってはならない行為である。
っていう、無理にやったから大出血を起こしたんだ。
っていう主張で逮捕した、って事になっているわけです。」
黒岩
「上さんは、この後のメディアのあり方について、
大変問題意識を持ってらっしゃる訳ですけど。
警察が最初そうやって動いてきた。
メディアも、ある種自動反射的にぱっと動いてくる。
こういう構図になっている。
この問題の一番大きな法律上のポイントっていうのは、
どこにあると思っていますか?」
上昌弘准教授
「本来医療っていうのは、
いろんな方がいろんな形でやって。
多様な見解が出てくる訳ですね。
その場その場の状況によって、医療者ドクターは、
ベストを尽くすわけなんです。
その検証っていうのは、複眼的でなきゃいけないんですが。
警察っていう1つの権威が、ぼんって決めてしまった場合、
っていうのは、その正しさを誰も検証できないんです。
かつ、それが素人集団な訳なんです。
更に、今回の場合ですと、もちろん
医療者に意見を聞いているんですが。
最初から絵がありきで、特定の先生に聞いている訳で。
多様な意見を反映して、適切な所に
合意が形成されていないんです。
で、逆に、権威というものが報道しちゃうと、
国民、医療者を含めて、そういう先入観を持ってしまうんです。
それをひっくり返すっていうのは、
現実的には不可能に近いと思うんです。
こういう事例が積み重なっていくと、
産婦人科の先生は無力感をどんどん感じている訳です。」
黒岩
「この問題を整理しなきゃいけないのはね。
警察が先に動いた、という事。
こういう事は、上さん。
問題だと思いますか?」
上
「問題だと思います。
世界で、欧米の先進諸国も含めて、
警察が医療に介入する事が、法的であれ、
運用上であれ、常態化している国、っていうのは、
実は日本だけなんです。
これは、日本の制度としてのエラーだと思います。」
黒岩
「鈴木さんね。
そしたらこれ、メディアの問題っていう以前に、
警察の問題ですよね、まず第一に。」
鈴木寛 参議院議員
「警察の問題であると共に、刑法の問題ですね。
刑法には、業務上過失致死っていうのがあるんですけども。
いわゆる、医療行為にも業務上過失致死が
適用されてしまうし。
それから、我々が例えば、車を運転する場合も、
同じ業務上過失致死罪が適用される訳なんですよね。
医療と他と、決定的に違うっていうのは。
他の業務は、通常に車を運転していれば、
それは安全に、きしっと人を運ぶ、運送ができる。
っていう事が想定されている訳ですね。
ただ、医療の場合はですね、何も医師が
あるいは医療者が手をほどこさなければ、
その方の病気は悪化する。
しいては、死に至ってしまう。
で、それを食い止めるために、
医療行為をする訳ですから。
本質的に、同じ業務であっても、
全然違うにもかかわらず、日本の刑法では、
残念ながら明治にできた枠組みを
そのまま引き継いでいるものですから。
医者の業務上過失致死罪罪も、
それから、いわゆる運転の業務上過失致死罪とかですね。
あるいは通常のいろんな仕事をしている上での、
業務上過失致死罪とか。
そういうのが、ごっちゃになっている、と。
ここを整理しなきゃいけないという、
まず刑法の問題があって。
で、その事を、警察が運用上、
それを一緒にやっていると。
こういう、かなり根深い話ではあるんですね。」
和田秀樹医師
「医療行為っていうのは、例えば、お産っていうのは。
死ぬのが当たり前、とまではいかないけども。
昔であれば、死を覚悟する位のレベルの
事だった訳ですから。
そういうものに関して、やはりはるかに危険が全然違う、
という認識がないですよね。
それと、あとはやっぱり、理想論と、医師っていうのは、
その場その場で判断しなければいけない、
っていうのは全然違うわけで。
後付けでこうやっておけば良かった、っていうのは
いくらでも言えるわけですが。
その場で判断する事が、必ずしも理想通りにいかない、
っていうことは、むしろ当たり前にある訳ですね。
ところが、警察は理想論の通りにやらなければ、
結果が悪かった場合は捕まえるよ。
っていう事であれば、これはもう、
自分がとっさでベストの判断ができるなんて、
ある種もし考えている医者がいたら、相当なうぬぼれですから。
そういう医者しか残らなくなってしまう危険がある。」
鈴木
「おっしゃる通りで、正常分娩って言葉がありますけど。
それは、終わってみて正常だった分娩で。
入り口で、これは正常分娩か、異常分娩かなんて事は、
本当にやりながらでないとわからないわけで。
それから和田先生おっしゃったように。
外科医っていうのは、毎回傷害行為をやっているわけです。
その、手術をやるたびに。
だから、傷害罪。
投薬でもなんでもそうですけど。
これは、それはそもそも傷害行為ですから。
人を傷つける行為ですから。
しかし、医師は医療行為という事で、
医師法という国家資格によって、それは
正当行為をやるという事で、免責されている訳ですよね。
ここの前提が、なんかどっか行っちゃってしまっているな、と。」
黒岩
「佐藤さん。そういう事から考えればねー。
刑法の問題もあるし。
警察がばっと動くという問題もある、と。
いった状況である中で、ですよ。
さっきVTRでも出ていましたけどね。
私はマスコミに対してクレームをつけたい、と。
おっしゃっていました。
メディアの問題は、どこにありますか?」
佐藤
「こういうのは、初めてのケースだ、
って言えば、それまでなんですけれども。
刑事事件になると、刑事専門の記者の人達が来るわけです。
そうすると、もう警察が捕まえたんだから、
よっぽど悪い医者だ、と。
それは殺人者と同じだ。
という風な受け取り方を、もうしちゃっているわけですよ。
ですから、一番初めの時の報道が、もう、
前提がそうなっちゃっている。
その時に、何故そうなったのか、っていう事を
医学的に、まあ申し訳ありませんけども、
理解していない人達がばー、っとやってしまう。
そうすると、一般の人達はもっとわかりませんから。
ああ、こういう医者なんだ、という。
もう初めに先入観念が出てきてしまう、と。
これが一番。
我々が後から言っても、なかなかそれを変えてくれる、
っていう事ができない、っていうのが。
ほんとにそれが、正直言うと困りました。」
黒岩
「まあ、メディアの立場から言えばですねー。
この中で、私メディアの人間。
だから、受けてたたなきゃいけない。
まあ、良いか悪いかは別として。
いわゆる、記者クラブ制度になっている訳ですね。
だから、警察担当の記者っていうのがいて。
警察が発表してきて、捕まえた、逮捕した。
って言ったらば、第一義的にうわーっと動いていく。
その事件の中身が、いわゆる殺人事件であろうが、
医師の医療事故であろうが。
それはもうとにかく、判断するという時間的な余裕もなしに、
あとは何があったんだ、
っていうスクープ合戦に入っていきますから。
自動的に動いていくという事になってくる、
という事なんですけどねー。
やっぱ、上さん。
これは医療現場からすると、
やっぱたまらん、という事でしょうか。」
上
「そうですね。
もうそれをやられると、たまらない感じがしますね。
医療行為っていうのは、本来非常に高度な技術で。
専門家が技術的に判断する以外、多分わからないんですね。
そういうものに関して、1つの権力である
警察が、ばっと言って、それをメディアが流した場合は、
そのチェックが構造的にかからないんです。
要するに、過ちを繰り返しながら、
医学は進むものなんです。
世界でもどこでもそうなんですが。
こういう構造だと、チェックアンドバランスがかからず、
簡単に誤った方向にどんどん進んで行くんですね。
これやっぱ、非常に危険なんだと思います。」
和田
「やっぱ、メディアの根本的なあり方で。
今後変えて行かなくちゃいけないのは、
両論併記っていうのが、ほとんどない。
例えば、ありとあらゆる事件で、
本来ならば、警察発表もするんであれば、
弁護士さんの意見も発表する、っていうのが
フェアだと思うんですけども。
結果的に警察発表ばかりが、
どんどんメディアで報道されてしまうから。
やっぱり、こういう医療事故。
まあ、例えば凶悪犯罪であったとしても、
今後裁判員なんていう制度を導入される以上は、
弁護する側の立場の話もマスメディアで流れないと、
裁判員にバイアスがかかるのに。
医療みたいなものに関して、
警察発表が、ほとんど垂れ流されてしまうっていうのは、
これはもう、危険この上ない事だと思いますね。」
黒岩
「ただね、鈴木さんね。
有罪か無罪か、わからない段階で、
殺人者だという決めつけ方で、どーっと行くっていうね。
佐藤さんVTRの中でも指摘されていましたけどね。
これはですね、医療だけの話ではないですよね。」
鈴木
「そうですね。」
黒岩
「普通の殺人事件でも。
誰がどう見ても、こいつが犯人だろう、という。
もう、みんなが思っている、そういうものであっても、
有罪か無罪か、本当はわからないですよね。
しかしだからといって、そこで距離感を置いて伝える、
という事は、なかなかメディアの現場では、
できないですよね、それは。
それが現実だと思いますけど、どうですか?」
鈴木
「特に日本の場合はですね。
有罪率。
要するにきちっと検察庁が、
送検をした場合ですけどね。
99%ですよね。
まあ、他の、例えばアメリカなんかでは、
いろいろな裁判員、まあ、陪審員制度などで、
無罪になったり、有罪になったりする場合ありますけど。
そこは、ホントに日本の裁判制度とか、
あるいは司法制度全体の話としてね。
ただやっぱり、話戻りますけど。」
参照:『医療報道の光と影〜大野病院妊婦事件2』
ってとこで、You Tubeの方は、
中途半端なとこで終わってしまっているんで。
すげー、消化不良かもしれませんが。
今日は私も疲れたんで、ここまでにしますかね(笑)
業務上過失致死の話なんかは、
今、問題になっている、医療事故調査委員会の話とか。
医師の刑事免責の話なんかにもからんできますからね。
ここ、大事ですね。
続きが見たい人は、本家の方で見てね!
→ 『医療福祉eチャンネル』
期間限定っすよ。
(追記)
7/5のyahooニュースのトップページに、
こんな記事が出ていましたよ!
半年先まで分娩予約でいっぱい
妊娠判明即病院探しに奔走
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080705-00000001-jct-soci
『2007年7月5日yahooニュース(J-CASTニュース)』
大野病院事件で、通常の医療行為をしたのに、
患者が死亡したという事で、
産科医の先生が逮捕された。
その結果、新たに産科医になろうとする医師が減って。
お産をするにも、半年前から予約をしなければならなくなった。
出産の半年前っていったら、妊娠2ヶ月ですからねー。
気づいてない人も多いですよ、実際。
こんな事になっちゃったのは、メディアの影響も大きいですから。
そこのところは、しっかりと考えて貰いたいものですね。
医療や医療訴訟について知りたい人はこれを読んでね!
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小松 秀樹 (著)
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の記事の続きです。
まだ見ていない人は、最初にこっちから読んでね!
福島県立大野病院で起きた、妊婦の死亡事故で。
警察が産科医の逮捕に踏み切った事から、
メディアが一斉に、殺人医師事件として取り上げて。
その結果、マスコミの報道で萎縮した
産科医の立ち去りが各地で起こって、
産科の閉院が相次ぎました。
その大野病院事件に関しての、
メディアの報道のあり方を検証する番組の続きです。
前回は、前置胎盤、癒着胎盤っていうのは、
具体的にはどんなものなのか、っていう事と。
どんなに珍しい症例なのか、
っていう話が中心でしたね。
今回は、その続きです。
黒岩祐治のメディカルリポート #49
「検証!医療報道の光と影2
〜大野病院妊婦事件 、メディアの功罪1〜 2
医療福祉チャンネル774
森まどか
ゲスト
福島県立医科大学医学部産科婦人科学講座
佐藤章 教授
東京大学医科学研究所探索医療
ヒューマンネットワーク部門
上昌弘 准教授(医師)
参議院議員(民主党)
鈴木寛議員
コメンテーター
医師・作家
和田秀樹医師
佐藤章教授
「もう一つ、この症例ではですね。
不幸な事に、胎盤がものすごく大きかったんです。
だいたい500グラムが普通の、10ヶ月で生まれる、
赤ちゃんの時の胎盤は500グラム位なんですけど、
この場合は700グラムあったんです。」
黒岩祐治
「それだけ難しい症例であってね、
危険もたくさんあるという状況で。
結局、出血多量で亡くなってしまった訳ですね。
それでは、なぜ警察が出てきて、
逮捕されるようになったんですか?」
佐藤
「いや、それは警察の逮捕の業務上過失致死の、
警察側が主張しているのは。
癒着胎盤があったのを気が付いたんだから。
そのところで、無理にクーパーを使って
剥がした事自体が、乱暴である。
それは、医者としてやってはならない行為である。
っていう、無理にやったから大出血を起こしたんだ。
っていう主張で逮捕した、って事になっているわけです。」
黒岩
「上さんは、この後のメディアのあり方について、
大変問題意識を持ってらっしゃる訳ですけど。
警察が最初そうやって動いてきた。
メディアも、ある種自動反射的にぱっと動いてくる。
こういう構図になっている。
この問題の一番大きな法律上のポイントっていうのは、
どこにあると思っていますか?」
上昌弘准教授
「本来医療っていうのは、
いろんな方がいろんな形でやって。
多様な見解が出てくる訳ですね。
その場その場の状況によって、医療者ドクターは、
ベストを尽くすわけなんです。
その検証っていうのは、複眼的でなきゃいけないんですが。
警察っていう1つの権威が、ぼんって決めてしまった場合、
っていうのは、その正しさを誰も検証できないんです。
かつ、それが素人集団な訳なんです。
更に、今回の場合ですと、もちろん
医療者に意見を聞いているんですが。
最初から絵がありきで、特定の先生に聞いている訳で。
多様な意見を反映して、適切な所に
合意が形成されていないんです。
で、逆に、権威というものが報道しちゃうと、
国民、医療者を含めて、そういう先入観を持ってしまうんです。
それをひっくり返すっていうのは、
現実的には不可能に近いと思うんです。
こういう事例が積み重なっていくと、
産婦人科の先生は無力感をどんどん感じている訳です。」
黒岩
「この問題を整理しなきゃいけないのはね。
警察が先に動いた、という事。
こういう事は、上さん。
問題だと思いますか?」
上
「問題だと思います。
世界で、欧米の先進諸国も含めて、
警察が医療に介入する事が、法的であれ、
運用上であれ、常態化している国、っていうのは、
実は日本だけなんです。
これは、日本の制度としてのエラーだと思います。」
黒岩
「鈴木さんね。
そしたらこれ、メディアの問題っていう以前に、
警察の問題ですよね、まず第一に。」
鈴木寛 参議院議員
「警察の問題であると共に、刑法の問題ですね。
刑法には、業務上過失致死っていうのがあるんですけども。
いわゆる、医療行為にも業務上過失致死が
適用されてしまうし。
それから、我々が例えば、車を運転する場合も、
同じ業務上過失致死罪が適用される訳なんですよね。
医療と他と、決定的に違うっていうのは。
他の業務は、通常に車を運転していれば、
それは安全に、きしっと人を運ぶ、運送ができる。
っていう事が想定されている訳ですね。
ただ、医療の場合はですね、何も医師が
あるいは医療者が手をほどこさなければ、
その方の病気は悪化する。
しいては、死に至ってしまう。
で、それを食い止めるために、
医療行為をする訳ですから。
本質的に、同じ業務であっても、
全然違うにもかかわらず、日本の刑法では、
残念ながら明治にできた枠組みを
そのまま引き継いでいるものですから。
医者の業務上過失致死罪罪も、
それから、いわゆる運転の業務上過失致死罪とかですね。
あるいは通常のいろんな仕事をしている上での、
業務上過失致死罪とか。
そういうのが、ごっちゃになっている、と。
ここを整理しなきゃいけないという、
まず刑法の問題があって。
で、その事を、警察が運用上、
それを一緒にやっていると。
こういう、かなり根深い話ではあるんですね。」
和田秀樹医師
「医療行為っていうのは、例えば、お産っていうのは。
死ぬのが当たり前、とまではいかないけども。
昔であれば、死を覚悟する位のレベルの
事だった訳ですから。
そういうものに関して、やはりはるかに危険が全然違う、
という認識がないですよね。
それと、あとはやっぱり、理想論と、医師っていうのは、
その場その場で判断しなければいけない、
っていうのは全然違うわけで。
後付けでこうやっておけば良かった、っていうのは
いくらでも言えるわけですが。
その場で判断する事が、必ずしも理想通りにいかない、
っていうことは、むしろ当たり前にある訳ですね。
ところが、警察は理想論の通りにやらなければ、
結果が悪かった場合は捕まえるよ。
っていう事であれば、これはもう、
自分がとっさでベストの判断ができるなんて、
ある種もし考えている医者がいたら、相当なうぬぼれですから。
そういう医者しか残らなくなってしまう危険がある。」
鈴木
「おっしゃる通りで、正常分娩って言葉がありますけど。
それは、終わってみて正常だった分娩で。
入り口で、これは正常分娩か、異常分娩かなんて事は、
本当にやりながらでないとわからないわけで。
それから和田先生おっしゃったように。
外科医っていうのは、毎回傷害行為をやっているわけです。
その、手術をやるたびに。
だから、傷害罪。
投薬でもなんでもそうですけど。
これは、それはそもそも傷害行為ですから。
人を傷つける行為ですから。
しかし、医師は医療行為という事で、
医師法という国家資格によって、それは
正当行為をやるという事で、免責されている訳ですよね。
ここの前提が、なんかどっか行っちゃってしまっているな、と。」
黒岩
「佐藤さん。そういう事から考えればねー。
刑法の問題もあるし。
警察がばっと動くという問題もある、と。
いった状況である中で、ですよ。
さっきVTRでも出ていましたけどね。
私はマスコミに対してクレームをつけたい、と。
おっしゃっていました。
メディアの問題は、どこにありますか?」
佐藤
「こういうのは、初めてのケースだ、
って言えば、それまでなんですけれども。
刑事事件になると、刑事専門の記者の人達が来るわけです。
そうすると、もう警察が捕まえたんだから、
よっぽど悪い医者だ、と。
それは殺人者と同じだ。
という風な受け取り方を、もうしちゃっているわけですよ。
ですから、一番初めの時の報道が、もう、
前提がそうなっちゃっている。
その時に、何故そうなったのか、っていう事を
医学的に、まあ申し訳ありませんけども、
理解していない人達がばー、っとやってしまう。
そうすると、一般の人達はもっとわかりませんから。
ああ、こういう医者なんだ、という。
もう初めに先入観念が出てきてしまう、と。
これが一番。
我々が後から言っても、なかなかそれを変えてくれる、
っていう事ができない、っていうのが。
ほんとにそれが、正直言うと困りました。」
黒岩
「まあ、メディアの立場から言えばですねー。
この中で、私メディアの人間。
だから、受けてたたなきゃいけない。
まあ、良いか悪いかは別として。
いわゆる、記者クラブ制度になっている訳ですね。
だから、警察担当の記者っていうのがいて。
警察が発表してきて、捕まえた、逮捕した。
って言ったらば、第一義的にうわーっと動いていく。
その事件の中身が、いわゆる殺人事件であろうが、
医師の医療事故であろうが。
それはもうとにかく、判断するという時間的な余裕もなしに、
あとは何があったんだ、
っていうスクープ合戦に入っていきますから。
自動的に動いていくという事になってくる、
という事なんですけどねー。
やっぱ、上さん。
これは医療現場からすると、
やっぱたまらん、という事でしょうか。」
上
「そうですね。
もうそれをやられると、たまらない感じがしますね。
医療行為っていうのは、本来非常に高度な技術で。
専門家が技術的に判断する以外、多分わからないんですね。
そういうものに関して、1つの権力である
警察が、ばっと言って、それをメディアが流した場合は、
そのチェックが構造的にかからないんです。
要するに、過ちを繰り返しながら、
医学は進むものなんです。
世界でもどこでもそうなんですが。
こういう構造だと、チェックアンドバランスがかからず、
簡単に誤った方向にどんどん進んで行くんですね。
これやっぱ、非常に危険なんだと思います。」
和田
「やっぱ、メディアの根本的なあり方で。
今後変えて行かなくちゃいけないのは、
両論併記っていうのが、ほとんどない。
例えば、ありとあらゆる事件で、
本来ならば、警察発表もするんであれば、
弁護士さんの意見も発表する、っていうのが
フェアだと思うんですけども。
結果的に警察発表ばかりが、
どんどんメディアで報道されてしまうから。
やっぱり、こういう医療事故。
まあ、例えば凶悪犯罪であったとしても、
今後裁判員なんていう制度を導入される以上は、
弁護する側の立場の話もマスメディアで流れないと、
裁判員にバイアスがかかるのに。
医療みたいなものに関して、
警察発表が、ほとんど垂れ流されてしまうっていうのは、
これはもう、危険この上ない事だと思いますね。」
黒岩
「ただね、鈴木さんね。
有罪か無罪か、わからない段階で、
殺人者だという決めつけ方で、どーっと行くっていうね。
佐藤さんVTRの中でも指摘されていましたけどね。
これはですね、医療だけの話ではないですよね。」
鈴木
「そうですね。」
黒岩
「普通の殺人事件でも。
誰がどう見ても、こいつが犯人だろう、という。
もう、みんなが思っている、そういうものであっても、
有罪か無罪か、本当はわからないですよね。
しかしだからといって、そこで距離感を置いて伝える、
という事は、なかなかメディアの現場では、
できないですよね、それは。
それが現実だと思いますけど、どうですか?」
鈴木
「特に日本の場合はですね。
有罪率。
要するにきちっと検察庁が、
送検をした場合ですけどね。
99%ですよね。
まあ、他の、例えばアメリカなんかでは、
いろいろな裁判員、まあ、陪審員制度などで、
無罪になったり、有罪になったりする場合ありますけど。
そこは、ホントに日本の裁判制度とか、
あるいは司法制度全体の話としてね。
ただやっぱり、話戻りますけど。」
参照:『医療報道の光と影〜大野病院妊婦事件2』
ってとこで、You Tubeの方は、
中途半端なとこで終わってしまっているんで。
すげー、消化不良かもしれませんが。
今日は私も疲れたんで、ここまでにしますかね(笑)
業務上過失致死の話なんかは、
今、問題になっている、医療事故調査委員会の話とか。
医師の刑事免責の話なんかにもからんできますからね。
ここ、大事ですね。
続きが見たい人は、本家の方で見てね!
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期間限定っすよ。
(追記)
7/5のyahooニュースのトップページに、
こんな記事が出ていましたよ!
半年先まで分娩予約でいっぱい
妊娠判明即病院探しに奔走
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080705-00000001-jct-soci
『2007年7月5日yahooニュース(J-CASTニュース)』
大野病院事件で、通常の医療行為をしたのに、
患者が死亡したという事で、
産科医の先生が逮捕された。
その結果、新たに産科医になろうとする医師が減って。
お産をするにも、半年前から予約をしなければならなくなった。
出産の半年前っていったら、妊娠2ヶ月ですからねー。
気づいてない人も多いですよ、実際。
こんな事になっちゃったのは、メディアの影響も大きいですから。
そこのところは、しっかりと考えて貰いたいものですね。
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小松 秀樹 (著)
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日本の医療崩壊の原因に、コンビニ救急や、
モンスターペイシェントなどの、患者側の問題もある。
っていう事は、医師ブログだけでなく、
最近は既存のマスコミでも書かれるようになりましたが。
救急車の要請でも、やっぱり問題のある患者が
多かったようですねー。
この話は、yahooのトップページも出ていましたね。
足代わり119番、救急車「予約」
…非常識な要請広がる
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080622-00000027-yom-soci
救急車を病院までのタクシー代わりに利用しようとする
119番が、全国各地で相次いでいることが、
主要51都市の消防本部を対象にした
読売新聞の調査で明らかになった。
急病でないにもかかわらず、
「病院での診察の順番を早めたい」という理由で、
救急車を呼ぶケースも目立つ。
昨年1年間の救急出動件数の5割は軽症者の搬送で、
110番に続き119番でも、非常識な要請が広がっている
傾向が裏付けられた形だ。
都道府県庁所在地と政令市にある計51の消防本部
(東京は東京消防庁)を対象に、最近の119番の
内容を尋ねたところ、37消防本部が
タクシー代わりの利用など、
明らかに緊急性のない要請があると回答。
大都市、地方都市とも同じ傾向がみられた。
例えば、「119番でかけつけると、
入院用の荷物を持った女性が自ら乗り込んできた」
(甲信越地方)ケースや、
「119番で『○月○日の○時に来てほしい』
と救急車を予約しようとする」(関西地方)事例が多い。
症状を偽る人もおり、甲信越地方の60歳代の男性は
「具合が悪くて動けない」と救急車を呼びながら、
実際は緊急の症状はなく、
あらかじめ病院に診察の予約を入れていた。
風邪程度なのに、「救急車で行けば、早く診てもらえる」
と思って119番する事例も、28消防本部で確認された。
病院では救急外来の患者の重症度を
まず看護師が判断する場合が多い。
しかし、山陽地方では、切り傷で搬送された
患者と家族が、診察の順番を待つよう告げられ、
「救急車で来たのだから、優先的に診察するのが当然だろう」
と詰め寄った。
診察待ちをしている人が、病院を抜け出して
119番するケースも7消防本部であった。
関東地方では、50歳の男性を病院に搬送すると、
先ほどまで待合室にいたことが判明。
男性は「順番が来ずにイライラし、
救急車で運ばれれば早まると思った」と語った。
51消防本部で昨年1年間に救急車が出動した
約232万件のうち、安易な要請も含めた
軽症者の搬送は約117万件。
厳しい財政事情から救急隊の増員が進まず、
重症者への対応が遅れるなど支障も出ている。
『2008年6月23日:読売新聞』
実は、6/23の読売新聞の33面にも関連記事があって。
そっちの方にも非常に大事な事が書いてあったんで。
本当は、それを紹介しようと思っていたのですが。
どうやら、ネット上にはアップされていなかったようなので。
他のブログなんかでも引用されている、
同じ文章を引用しちゃいましたわ。
救急車の利用で問題になっているのは、
軽症患者が救急車を使ってしまうと、重症患者が使えなくなる。
っていう事なんですよ。
当たり前すぎて、この記事では最後にわずかに
触れている程度なんですけど。
33面には、具体例が出ていました。
町に2台しか救急車がない町で。
どっちの救急車も軽症患者の為に出払っていて。
その為、心肺停止だったかな、
重症患者の命を助けられなかった。
という例です。
金も無限にあって、人も無限で、救急車の数も無限。
時間に制限もない。
こういう状況であれば、軽症患者が
救急車を使ったって良いんですよ。
はっきり言って。
でも、実際には違うでしょ。
救急車の数には限りがある。
救急隊の数も限られている。
だから、軽症患者のところにばかり
救急車が行く事になると、
重症患者のところに救急車が行くのが遅れる。
そしたら、重症患者の命が救えないかもしれない。
そこが、一番の問題なんですよ。
もちろん、医療費の問題もありますけどね。
今のやり方では、
一部のわがままな人間が貴重な救急車、
救急隊という資源を無料で独占して。
その結果、本当に助けなければいけない、
重症患者の所に救急車が行くのが遅れて、
助けられない命がある。
というのが事実です。
だったら、今のやり方、システムを変えるしか、
方法はないんじゃないかなー。
簡単に言うと、今のシステムっていうのは、
「いつでもどこでも誰でも、救急車は無料」。
こういうシステムです。
いつでもどこでも誰でも無料、だから。
重症患者でも、軽症患者でも無料だし。
どんなに遠くまで乗っても、何回乗っても無料。
っていう事ですよ。
『「こどもの医療費無料」の問題点』
の記事には、子供の医療費の事を書いたんだけど。
「無料なら、病院に来よう」
っていう人が多くなるからです。
薬屋で、薬とポカリスエットを買ったら2000円。
でも、病院に行って専門家である医者に診てもらって。
それで薬までもらっても、0円。
だったら、時間外でも、病院に来よう。
って思う親が多いのは、当たり前です。
時間外に軽症なのに病院の救急外来に来るのって、
「コンビニ救急」とかって呼ばれているのですけど。
これって、患者(こども)とか、その親が
いわゆる「モンスターペイシェント」だから起こる、
っていうよりは、「こどもの医療費無料」
っていう制度がおかしいから起こっているのですよ。
これは、救急車が無料っていう場合にも、
全く同じ事が当てはまります。
「タクシーを使うより、救急車の方が安い。
だったら、救急車で病院に来よう。」
という人がいるのは、
「救急車が無料」という制度のせいです。
だったら、これを手っ取り早く解決するには、
救急車を有料にすれば良いんですよ。
日本では、全国どこでも、いつでも誰でも、
軽症でも重症でも救急車は無料ですけど。
世界の中では、救急車が無料という国は、
むしろ少ないんですよ。
諸外国の救急運営状況
国別 都市名 金 額(円)
アメリカ
ニューヨーク 有料 \47,000〜\72,000
ロサンゼルス 有料 \47,000〜\72,000
サンフランシスコ 有料 \47,000〜\72,000
ホノルル 有料 \47,000〜\72,000
サイパン 有料 \17,000
カナダ バンクーバー 無料
ブラジル サンパウロ 無料
グアム グアム 無料
オーストラリア シドニー 有料 \13,000〜\25,000
ニュージーランド クライストチャーチ
有料 \3,000〜\5,000
イギリス ロンドン 有料 \25,000
フランス パリ 有料 \34,000〜
ドイツ フランクフルト 有料 \54,000
イタリア ローマ 無料
スイス ジュネーブ 有料 \61,000
スペイン マドリッド 有料 \4,000
オーストリア ウィーン 有料 \20,000
オランダ アムステルダム 有料 \9,400、
ベルギー ブリュッセル 有料 \6,700
中国
北京 有料 1km毎 \48〜\68
上海 有料 \1,000〜\3,000
香港 無料
台湾 台北 無料
韓国 ソウル 無料、官営は無料だが、最短の病院への緊急搬送のみ
シンガポール シンガポール 有料 \4,000〜\7,000
マレーシア クアラルンプール 無料
ベトナム ホーチミン 有料
走行距離1kmにつき \70、民営は \5,300〜\15,800
タイ バンコク 有料 \1,600〜\3,400
インドネシア バリ島 有料 \17,000
フィリピン マニラ 有料 \4,900
24ヶ国30都市 有料22都市、無料8都市
平成18年1月発行 「海外医療事情ハンドブック 2006」
(AIU保険会社)より抜粋
という訳で、24ヶ国30都市のうちで、
有料22都市、無料8都市ですから。
世界的には、救急車は有料の方が多いんですよ。
無料っていう国でも、ここには書いていませんけど。
緊急時にしか使えませんからね、救急車は。
軽症患者でも誰でも使えて、しかも無料。
という国は、日本しかないんですよ。
軽症の患者でも、どんなにわがまま言っても無料。
というシステムのせいで、実際に重症患者の所に
救急車が行くのが遅れて、命を落とす人がいる。
というのが、今の現実ですから。
これを無くす為には、軽症患者のアクセスを制限する。
という方法しかないと思いますよ。
救急車の出動回数を単純に減らすには、
最も効果があるのは、有料化です。
でも、これをやると、
本当に重症の患者まで
お金を取るっていう事になるので。
お金を取るなら、救急車呼ぶのをやめよう。
っていう人ができて、その結果、
助けられない人が出る、
っていうのが問題ですから。
救急車を呼んでも、重症の患者からは
料金を取らない、もしくは割り引く。
っていう方法が良いかな。
という風に、個人的には思います。
単純にいくなら、
入院した患者さんからは、救急車の料金を取らない。
という方法があるし。
その他には、私が以前に提唱した、
『時間外重症患者割引制度』
の記事にも書いたような制度。
重症の患者(医療費がたくさんかかった患者)
からは、いくらか料金を割り引きしますよ。
という制度です。
具体的には、こんな感じ。
モトケンブログで、欄外さんがまとめてくれたので、
そのまま引用しますと。
『救急車の非常識な搬送要請』
「時間外診療および救急車利用について(割引制度あり)」
(手数料・利用料は仮です)
時間外診療手数料(A):5,000円
救急車利用料(B):5,000円
を、頂戴いたします。
ただし、
医療費自己負担額(C)が10,000円を超えた場合、
その超えた金額の半額(D)を、上記(A)(B)を限度に割引します。
ex.1
自己負担額2,000円の場合
時間内外来:\2,000(C)のみ = \2,000
時間外外来:\2,000(C)+ \5,000(A)= \7,000
時間外救急:\2,000(C)+ \5,000(A)+ \5,000(B)= \12,000
ex.2
自己負担額15,000円の場合
時間内外来:\15,000(C)のみ = \15,000
時間外外来:\15,000(C)+ \5,000(A)- \2,500(D)= \17,500
時間外救急:\15,000(C)+ \5,000(A)
+ \5,000(B)- \2,500(D)= \22,500
ex.3
自己負担額25,000円の場合
時間内外来:\25,000(C)のみ = \25,000
時間外外来:\25,000(C)+ \5,000(A)
- \5,000(D)= \25,000((A)の限度額)
時間外救急:\25,000(C)+ \5,000(A)
+ \5,000(B)- \7,500(D)= \27,500
ex.4
自己負担額30,000円の場合
時間内外来:\30,000(C)のみ = \25,000
時間外外来:\30,000(C)+ \5,000(A)
- \5,000(D)= \30,000((A)の限度額)
時間外救急:\30,000(C)+ \5,000(A)
+ \5,000(B)- \10,000(D)= \30,000
※時間内救急は、時間外外来と同じ
これ、以前に私がまとめた例よりもわかりやすいですね(笑)
時間外の患者だけでなく、救急車の患者にも
この制度を応用すれば、
軽症の患者が安易に救急車を呼ぶ、
っていう事が少なくなるんじゃないかなー、
と思います。
ちなみに
>110番に続き119番でも、
非常識な要請が広がっている傾向が裏付けられた形だ。
っていうのは、
『110番も、モラル低下』
の記事に書いた、読売新聞の調査の事っすよ。
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モンスターペイシェントなどの、患者側の問題もある。
っていう事は、医師ブログだけでなく、
最近は既存のマスコミでも書かれるようになりましたが。
救急車の要請でも、やっぱり問題のある患者が
多かったようですねー。
この話は、yahooのトップページも出ていましたね。
足代わり119番、救急車「予約」
…非常識な要請広がる
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080622-00000027-yom-soci
救急車を病院までのタクシー代わりに利用しようとする
119番が、全国各地で相次いでいることが、
主要51都市の消防本部を対象にした
読売新聞の調査で明らかになった。
急病でないにもかかわらず、
「病院での診察の順番を早めたい」という理由で、
救急車を呼ぶケースも目立つ。
昨年1年間の救急出動件数の5割は軽症者の搬送で、
110番に続き119番でも、非常識な要請が広がっている
傾向が裏付けられた形だ。
都道府県庁所在地と政令市にある計51の消防本部
(東京は東京消防庁)を対象に、最近の119番の
内容を尋ねたところ、37消防本部が
タクシー代わりの利用など、
明らかに緊急性のない要請があると回答。
大都市、地方都市とも同じ傾向がみられた。
例えば、「119番でかけつけると、
入院用の荷物を持った女性が自ら乗り込んできた」
(甲信越地方)ケースや、
「119番で『○月○日の○時に来てほしい』
と救急車を予約しようとする」(関西地方)事例が多い。
症状を偽る人もおり、甲信越地方の60歳代の男性は
「具合が悪くて動けない」と救急車を呼びながら、
実際は緊急の症状はなく、
あらかじめ病院に診察の予約を入れていた。
風邪程度なのに、「救急車で行けば、早く診てもらえる」
と思って119番する事例も、28消防本部で確認された。
病院では救急外来の患者の重症度を
まず看護師が判断する場合が多い。
しかし、山陽地方では、切り傷で搬送された
患者と家族が、診察の順番を待つよう告げられ、
「救急車で来たのだから、優先的に診察するのが当然だろう」
と詰め寄った。
診察待ちをしている人が、病院を抜け出して
119番するケースも7消防本部であった。
関東地方では、50歳の男性を病院に搬送すると、
先ほどまで待合室にいたことが判明。
男性は「順番が来ずにイライラし、
救急車で運ばれれば早まると思った」と語った。
51消防本部で昨年1年間に救急車が出動した
約232万件のうち、安易な要請も含めた
軽症者の搬送は約117万件。
厳しい財政事情から救急隊の増員が進まず、
重症者への対応が遅れるなど支障も出ている。
『2008年6月23日:読売新聞』
実は、6/23の読売新聞の33面にも関連記事があって。
そっちの方にも非常に大事な事が書いてあったんで。
本当は、それを紹介しようと思っていたのですが。
どうやら、ネット上にはアップされていなかったようなので。
他のブログなんかでも引用されている、
同じ文章を引用しちゃいましたわ。
救急車の利用で問題になっているのは、
軽症患者が救急車を使ってしまうと、重症患者が使えなくなる。
っていう事なんですよ。
当たり前すぎて、この記事では最後にわずかに
触れている程度なんですけど。
33面には、具体例が出ていました。
町に2台しか救急車がない町で。
どっちの救急車も軽症患者の為に出払っていて。
その為、心肺停止だったかな、
重症患者の命を助けられなかった。
という例です。
金も無限にあって、人も無限で、救急車の数も無限。
時間に制限もない。
こういう状況であれば、軽症患者が
救急車を使ったって良いんですよ。
はっきり言って。
でも、実際には違うでしょ。
救急車の数には限りがある。
救急隊の数も限られている。
だから、軽症患者のところにばかり
救急車が行く事になると、
重症患者のところに救急車が行くのが遅れる。
そしたら、重症患者の命が救えないかもしれない。
そこが、一番の問題なんですよ。
もちろん、医療費の問題もありますけどね。
今のやり方では、
一部のわがままな人間が貴重な救急車、
救急隊という資源を無料で独占して。
その結果、本当に助けなければいけない、
重症患者の所に救急車が行くのが遅れて、
助けられない命がある。
というのが事実です。
だったら、今のやり方、システムを変えるしか、
方法はないんじゃないかなー。
簡単に言うと、今のシステムっていうのは、
「いつでもどこでも誰でも、救急車は無料」。
こういうシステムです。
いつでもどこでも誰でも無料、だから。
重症患者でも、軽症患者でも無料だし。
どんなに遠くまで乗っても、何回乗っても無料。
っていう事ですよ。
『「こどもの医療費無料」の問題点』
の記事には、子供の医療費の事を書いたんだけど。
「無料なら、病院に来よう」
っていう人が多くなるからです。
薬屋で、薬とポカリスエットを買ったら2000円。
でも、病院に行って専門家である医者に診てもらって。
それで薬までもらっても、0円。
だったら、時間外でも、病院に来よう。
って思う親が多いのは、当たり前です。
時間外に軽症なのに病院の救急外来に来るのって、
「コンビニ救急」とかって呼ばれているのですけど。
これって、患者(こども)とか、その親が
いわゆる「モンスターペイシェント」だから起こる、
っていうよりは、「こどもの医療費無料」
っていう制度がおかしいから起こっているのですよ。
これは、救急車が無料っていう場合にも、
全く同じ事が当てはまります。
「タクシーを使うより、救急車の方が安い。
だったら、救急車で病院に来よう。」
という人がいるのは、
「救急車が無料」という制度のせいです。
だったら、これを手っ取り早く解決するには、
救急車を有料にすれば良いんですよ。
日本では、全国どこでも、いつでも誰でも、
軽症でも重症でも救急車は無料ですけど。
世界の中では、救急車が無料という国は、
むしろ少ないんですよ。
諸外国の救急運営状況
国別 都市名 金 額(円)
アメリカ
ニューヨーク 有料 \47,000〜\72,000
ロサンゼルス 有料 \47,000〜\72,000
サンフランシスコ 有料 \47,000〜\72,000
ホノルル 有料 \47,000〜\72,000
サイパン 有料 \17,000
カナダ バンクーバー 無料
ブラジル サンパウロ 無料
グアム グアム 無料
オーストラリア シドニー 有料 \13,000〜\25,000
ニュージーランド クライストチャーチ
有料 \3,000〜\5,000
イギリス ロンドン 有料 \25,000
フランス パリ 有料 \34,000〜
ドイツ フランクフルト 有料 \54,000
イタリア ローマ 無料
スイス ジュネーブ 有料 \61,000
スペイン マドリッド 有料 \4,000
オーストリア ウィーン 有料 \20,000
オランダ アムステルダム 有料 \9,400、
ベルギー ブリュッセル 有料 \6,700
中国
北京 有料 1km毎 \48〜\68
上海 有料 \1,000〜\3,000
香港 無料
台湾 台北 無料
韓国 ソウル 無料、官営は無料だが、最短の病院への緊急搬送のみ
シンガポール シンガポール 有料 \4,000〜\7,000
マレーシア クアラルンプール 無料
ベトナム ホーチミン 有料
走行距離1kmにつき \70、民営は \5,300〜\15,800
タイ バンコク 有料 \1,600〜\3,400
インドネシア バリ島 有料 \17,000
フィリピン マニラ 有料 \4,900
24ヶ国30都市 有料22都市、無料8都市
平成18年1月発行 「海外医療事情ハンドブック 2006」
(AIU保険会社)より抜粋
という訳で、24ヶ国30都市のうちで、
有料22都市、無料8都市ですから。
世界的には、救急車は有料の方が多いんですよ。
無料っていう国でも、ここには書いていませんけど。
緊急時にしか使えませんからね、救急車は。
軽症患者でも誰でも使えて、しかも無料。
という国は、日本しかないんですよ。
軽症の患者でも、どんなにわがまま言っても無料。
というシステムのせいで、実際に重症患者の所に
救急車が行くのが遅れて、命を落とす人がいる。
というのが、今の現実ですから。
これを無くす為には、軽症患者のアクセスを制限する。
という方法しかないと思いますよ。
救急車の出動回数を単純に減らすには、
最も効果があるのは、有料化です。
でも、これをやると、
本当に重症の患者まで
お金を取るっていう事になるので。
お金を取るなら、救急車呼ぶのをやめよう。
っていう人ができて、その結果、
助けられない人が出る、
っていうのが問題ですから。
救急車を呼んでも、重症の患者からは
料金を取らない、もしくは割り引く。
っていう方法が良いかな。
という風に、個人的には思います。
単純にいくなら、
入院した患者さんからは、救急車の料金を取らない。
という方法があるし。
その他には、私が以前に提唱した、
『時間外重症患者割引制度』
の記事にも書いたような制度。
重症の患者(医療費がたくさんかかった患者)
からは、いくらか料金を割り引きしますよ。
という制度です。
具体的には、こんな感じ。
モトケンブログで、欄外さんがまとめてくれたので、
そのまま引用しますと。
『救急車の非常識な搬送要請』
「時間外診療および救急車利用について(割引制度あり)」
(手数料・利用料は仮です)
時間外診療手数料(A):5,000円
救急車利用料(B):5,000円
を、頂戴いたします。
ただし、
医療費自己負担額(C)が10,000円を超えた場合、
その超えた金額の半額(D)を、上記(A)(B)を限度に割引します。
ex.1
自己負担額2,000円の場合
時間内外来:\2,000(C)のみ = \2,000
時間外外来:\2,000(C)+ \5,000(A)= \7,000
時間外救急:\2,000(C)+ \5,000(A)+ \5,000(B)= \12,000
ex.2
自己負担額15,000円の場合
時間内外来:\15,000(C)のみ = \15,000
時間外外来:\15,000(C)+ \5,000(A)- \2,500(D)= \17,500
時間外救急:\15,000(C)+ \5,000(A)
+ \5,000(B)- \2,500(D)= \22,500
ex.3
自己負担額25,000円の場合
時間内外来:\25,000(C)のみ = \25,000
時間外外来:\25,000(C)+ \5,000(A)
- \5,000(D)= \25,000((A)の限度額)
時間外救急:\25,000(C)+ \5,000(A)
+ \5,000(B)- \7,500(D)= \27,500
ex.4
自己負担額30,000円の場合
時間内外来:\30,000(C)のみ = \25,000
時間外外来:\30,000(C)+ \5,000(A)
- \5,000(D)= \30,000((A)の限度額)
時間外救急:\30,000(C)+ \5,000(A)
+ \5,000(B)- \10,000(D)= \30,000
※時間内救急は、時間外外来と同じ
これ、以前に私がまとめた例よりもわかりやすいですね(笑)
時間外の患者だけでなく、救急車の患者にも
この制度を応用すれば、
軽症の患者が安易に救急車を呼ぶ、
っていう事が少なくなるんじゃないかなー、
と思います。
ちなみに
>110番に続き119番でも、
非常識な要請が広がっている傾向が裏付けられた形だ。
っていうのは、
『110番も、モラル低下』
の記事に書いた、読売新聞の調査の事っすよ。
医者のホンネが知りたい人は、こちらから!
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110番でも、モラルの低下は著しいようですねー。
このブログでは、「モンスターペイシェント」の話や、
時間外に来る軽症患者の話など。
結構、患者の側にも厳しい事を言っています。
参照:「モンスターペイシェント」
「時間外重症患者割引制度」
まあ、大学病院とか日本医師会とかに対しても、
厳しい事言ってるから。
どっちに甘いとか、厳しいっていうつもりはないのですが。
救急車を呼ぶ119番だけでなく、
警察を呼ぶ110番でも、
モラルの低下が著しいようですね。
「雨なので家まで送って」
非常識110番急増、警察業務に支障も
緊急性のない110番や事件事故と関係のない相談に、
各地の警察が苦慮している実態が
読売新聞の調査で明らかになった。
少なくとも37都道府県の警察本部が
業務と無関係な通報や苦情の実例を把握しており、
中には「雨が降ってきたので家に送って欲しい」
という要求まであった。
警察庁によると、110番の受理件数が減少傾向にある中、
こうした通報は増え続け、昨年は95万件に増加。
専用回線がふさがってしまうなど
業務に支障も出始めている。
全国の警察本部に取材したところ、
事例に関する回答がなかった10県を除き、
神奈川、石川、広島など37都道府県の警察本部が、
事件事故と無関係の通報・相談の実態を確認していた。
具体的には「○○さんの自宅の電話番号を教えて」
(山口県警)と110番を電話番号案内代わりに
使うケースや、「新しく買った携帯電話の電源が入らない」
(九州地方の県警)といった相談のほか、
「公衆トイレにいるが、紙が切れて困っている。
持ってきて」(埼玉県警)など私的な要求が目立っている。
警察庁によると、いたずら電話などを除いた
110番通報は2004年の953万件をピークに減少し、
07年は898万件にとどまったが、警察業務と無関係な
相談や要求は増加傾向にあり、
04年の88万件から07年は95万件に膨らんだ。
埼玉県桶川市の女子大生殺害事件(1999年)で
ストーカー相談を警察が放置した問題を受け、
警察は2000年以降、市民の訴えに
丁寧に耳を傾けている。
ある警察本部の担当者は「身勝手な要求に思えても
事件と関係ないとは言い切れないため、
時間をかけて対応している」と語る。
しかしモラルに欠けた通報が重なった結果、
警察官の現場到着が遅れるなど影響も出ており、
警視庁では週に1度は30秒以上、
110番回線がふさがる事態が起きている。
警察庁は「110番にかけるべき通報かどうか
良識を持って判断して」と訴えている。
参照: 「2008年5月6日:読売新聞」
軽症の患者が救急車を呼ぶ回数が増えて、
本当の重症患者を搬送できなくって困っているとか。
救急車が現場に到着するのが遅れて困っている。
っていう話は、このブログだけでなく、
いろんな新聞やニュースでも流れていますけど。
モラルの低下は救急車の119番だけでなく、
警察の110番にも現れているようですね。
必要もないのに119番で救急車を呼んだら、
困るのは本当に助けなければならない重症の患者。
自分の都合で110番を呼んだら、
回線がつながらないとか、
本当に警察が必要な人の所に、警察官が
行くまでの時間が遅くなってしまいます。
こんな事は、子供でもわかることなんですが。
残念ながら、それができない人が多いようですね。
はっきり言って、110番も119番も、
悪意があって呼ぶとか、必要がなくてコールされる、
っていう事が前提になっていません。
だから、電話がかかってきたら、
「何かあったら困る」って事で、
おそらく必要ないだろう、って思っても、
善意でその人のところまで行かなければなりません。
しかも、「無料」で。
110番も119番も、「無料」と「善意」に甘えて、
都合の良いように使う人が現れたら。
結局、損をするのは、本当に必要な人です。
性善説で、「無料」で、全員のところに行く。
って事になっているのかもしれませんが。
残念ながら、もうそういう時代じゃないんですよ。
110番自体を有料化するってわけにはいかないから。
必要なら、有料のサービスを紹介する。
もしくは、実際に行って、警察を呼ぶ必要がなかった
と判断される場合は、有料化する。
119番で救急車を呼んだ場合にも、
救急車を有料化する。
本当に必要な、入院が必要な患者や、
高額な医療費が必要な患者だけ免除する。
という法整備が必要だと思いますよ。
こっちは、yahooにも載っていた記事ですけど。
若い男から110番、出てみれば「ゴキブリが気持ち悪い」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080505-00000039-yom-soci
害虫駆除の依頼、恋愛相談……。
警察に舞い込む様々な電話に、
首をかしげたくなるような内容が目立つようになった。
地域住民と向き合う警察にとって、
モラルに欠ける要求でも無視するのは困難。
非常識な通報に追われることで、警察力の低下を
招くのではないかと危惧(きぐ)する声も出ている。
「ゴキブリが家の中に出てきて、気持ちが悪い」
昨年夏、大阪府内の警察署に、
若い男性から電話がかかってきた。
対応した署員は「自分で駆除できるはず」と考え、
この依頼を1度は断った。
しばらくして再び同じ男性から
「本当に困っている。来てくれ」。
最寄りの交番にいた50歳代の男性警部補が
男性宅を訪ねると、おびえた目つきで
ゴキブリを見つめる若いカップルが待っていた。
警部補はゴキブリを駆除し、死骸(しがい)を
ビニール袋に入れて持ち帰った。
この警察署の副署長は
「市民が助けを求めてきた以上、
むげに断ることはできないと判断したが、
ゴキブリの処理は警察の本来の業務ではない」と語る。
今年2月中旬、千葉県内の警察署に女性から
「恋人に振られてしまった」と電話があった。
女性は約20分間、相手の人柄や交際の経緯を
話し続け、翌日から連日のように
電話をしてくるようになった。
夜の当直体制で人手が少ない時間帯に
かかってくることも多かった。
山口県警では、110番を使って電話番号を尋ねる人に、
県庁など主な公共機関の番号は教える場合もあるが、
個人宅や民間企業の番号は答えていない。
「110番は緊急の事件・事故に備えています。
不要・不急の電話はご遠慮下さい」と、
電話番号案内「104番」の利用を促すと、
「104番を使うとお金がかかるだろ」
と不満をぶつけてくる人もいたという。
全国の警察本部は1990年から110番とは別の
電話番号「#9110」で「不急の相談はこちらへ」
と呼びかけているが、#9110も業務と関係ない
個人的な要求や苦情は想定していない。
ある警察の広報担当者は
「緊急性がなくても警察が役立てる内容であれば
相談に乗りたいが、個人的な要求も増えており、
対応に苦慮することも多い」
とため息をついている。
参照: 「2008年5月6日:読売新聞」
はっきり言って、「善意」でも、ゴキブリを駆除するとか。
電話で恋愛の相談にのる、とか。
そういう事をするから、図に乗るやつがいるんですよ。
せいぜい、有料のゴキブリ駆除業者を紹介するとか、
占い師か恋愛相談サービスか。
よくわかんないけど、そいういう所を紹介する。
ってとこまでにするべきだと思いますよ。
正直。
本当は、そこまでしてあげる義理もないと思うけど。
警察は、警察の仕事に専念できる状況を作る。
でも、今の現状では、それは難しい。
っていうなら、そういう法律を作るなり、
規則なり規約を作る、って事にしないと。
結局は、損をするのは
本当に警察が必要な人になるんですよ。
同じ様な事が、救急車や病院でも言えると思います。
救急車も、基本的には有料化。
もちろん、必要のない人のところには
行かなくても良いって事にする。
そして、重症の患者だけ免除する。
医者の場合も、応召義務があるからって。
患者という名の、ただクレームをつけるだけの人が、
病院に来ても、医師は診察しなければなりませんから。
そういうのは、診なくても良い。
という事にすべきだと思います。
残念ですけれど。
もう、「性善説」を基にしていちゃ
駄目な時代なんですよ。
悲しい事ですけどね。
医者のホンネが知りたい人は、こちらから!
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このブログでは、「モンスターペイシェント」の話や、
時間外に来る軽症患者の話など。
結構、患者の側にも厳しい事を言っています。
参照:「モンスターペイシェント」
「時間外重症患者割引制度」
まあ、大学病院とか日本医師会とかに対しても、
厳しい事言ってるから。
どっちに甘いとか、厳しいっていうつもりはないのですが。
救急車を呼ぶ119番だけでなく、
警察を呼ぶ110番でも、
モラルの低下が著しいようですね。
「雨なので家まで送って」
非常識110番急増、警察業務に支障も
緊急性のない110番や事件事故と関係のない相談に、
各地の警察が苦慮している実態が
読売新聞の調査で明らかになった。
少なくとも37都道府県の警察本部が
業務と無関係な通報や苦情の実例を把握しており、
中には「雨が降ってきたので家に送って欲しい」
という要求まであった。
警察庁によると、110番の受理件数が減少傾向にある中、
こうした通報は増え続け、昨年は95万件に増加。
専用回線がふさがってしまうなど
業務に支障も出始めている。
全国の警察本部に取材したところ、
事例に関する回答がなかった10県を除き、
神奈川、石川、広島など37都道府県の警察本部が、
事件事故と無関係の通報・相談の実態を確認していた。
具体的には「○○さんの自宅の電話番号を教えて」
(山口県警)と110番を電話番号案内代わりに
使うケースや、「新しく買った携帯電話の電源が入らない」
(九州地方の県警)といった相談のほか、
「公衆トイレにいるが、紙が切れて困っている。
持ってきて」(埼玉県警)など私的な要求が目立っている。
警察庁によると、いたずら電話などを除いた
110番通報は2004年の953万件をピークに減少し、
07年は898万件にとどまったが、警察業務と無関係な
相談や要求は増加傾向にあり、
04年の88万件から07年は95万件に膨らんだ。
埼玉県桶川市の女子大生殺害事件(1999年)で
ストーカー相談を警察が放置した問題を受け、
警察は2000年以降、市民の訴えに
丁寧に耳を傾けている。
ある警察本部の担当者は「身勝手な要求に思えても
事件と関係ないとは言い切れないため、
時間をかけて対応している」と語る。
しかしモラルに欠けた通報が重なった結果、
警察官の現場到着が遅れるなど影響も出ており、
警視庁では週に1度は30秒以上、
110番回線がふさがる事態が起きている。
警察庁は「110番にかけるべき通報かどうか
良識を持って判断して」と訴えている。
参照: 「2008年5月6日:読売新聞」
軽症の患者が救急車を呼ぶ回数が増えて、
本当の重症患者を搬送できなくって困っているとか。
救急車が現場に到着するのが遅れて困っている。
っていう話は、このブログだけでなく、
いろんな新聞やニュースでも流れていますけど。
モラルの低下は救急車の119番だけでなく、
警察の110番にも現れているようですね。
必要もないのに119番で救急車を呼んだら、
困るのは本当に助けなければならない重症の患者。
自分の都合で110番を呼んだら、
回線がつながらないとか、
本当に警察が必要な人の所に、警察官が
行くまでの時間が遅くなってしまいます。
こんな事は、子供でもわかることなんですが。
残念ながら、それができない人が多いようですね。
はっきり言って、110番も119番も、
悪意があって呼ぶとか、必要がなくてコールされる、
っていう事が前提になっていません。
だから、電話がかかってきたら、
「何かあったら困る」って事で、
おそらく必要ないだろう、って思っても、
善意でその人のところまで行かなければなりません。
しかも、「無料」で。
110番も119番も、「無料」と「善意」に甘えて、
都合の良いように使う人が現れたら。
結局、損をするのは、本当に必要な人です。
性善説で、「無料」で、全員のところに行く。
って事になっているのかもしれませんが。
残念ながら、もうそういう時代じゃないんですよ。
110番自体を有料化するってわけにはいかないから。
必要なら、有料のサービスを紹介する。
もしくは、実際に行って、警察を呼ぶ必要がなかった
と判断される場合は、有料化する。
119番で救急車を呼んだ場合にも、
救急車を有料化する。
本当に必要な、入院が必要な患者や、
高額な医療費が必要な患者だけ免除する。
という法整備が必要だと思いますよ。
こっちは、yahooにも載っていた記事ですけど。
若い男から110番、出てみれば「ゴキブリが気持ち悪い」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080505-00000039-yom-soci
害虫駆除の依頼、恋愛相談……。
警察に舞い込む様々な電話に、
首をかしげたくなるような内容が目立つようになった。
地域住民と向き合う警察にとって、
モラルに欠ける要求でも無視するのは困難。
非常識な通報に追われることで、警察力の低下を
招くのではないかと危惧(きぐ)する声も出ている。
「ゴキブリが家の中に出てきて、気持ちが悪い」
昨年夏、大阪府内の警察署に、
若い男性から電話がかかってきた。
対応した署員は「自分で駆除できるはず」と考え、
この依頼を1度は断った。
しばらくして再び同じ男性から
「本当に困っている。来てくれ」。
最寄りの交番にいた50歳代の男性警部補が
男性宅を訪ねると、おびえた目つきで
ゴキブリを見つめる若いカップルが待っていた。
警部補はゴキブリを駆除し、死骸(しがい)を
ビニール袋に入れて持ち帰った。
この警察署の副署長は
「市民が助けを求めてきた以上、
むげに断ることはできないと判断したが、
ゴキブリの処理は警察の本来の業務ではない」と語る。
今年2月中旬、千葉県内の警察署に女性から
「恋人に振られてしまった」と電話があった。
女性は約20分間、相手の人柄や交際の経緯を
話し続け、翌日から連日のように
電話をしてくるようになった。
夜の当直体制で人手が少ない時間帯に
かかってくることも多かった。
山口県警では、110番を使って電話番号を尋ねる人に、
県庁など主な公共機関の番号は教える場合もあるが、
個人宅や民間企業の番号は答えていない。
「110番は緊急の事件・事故に備えています。
不要・不急の電話はご遠慮下さい」と、
電話番号案内「104番」の利用を促すと、
「104番を使うとお金がかかるだろ」
と不満をぶつけてくる人もいたという。
全国の警察本部は1990年から110番とは別の
電話番号「#9110」で「不急の相談はこちらへ」
と呼びかけているが、#9110も業務と関係ない
個人的な要求や苦情は想定していない。
ある警察の広報担当者は
「緊急性がなくても警察が役立てる内容であれば
相談に乗りたいが、個人的な要求も増えており、
対応に苦慮することも多い」
とため息をついている。
参照: 「2008年5月6日:読売新聞」
はっきり言って、「善意」でも、ゴキブリを駆除するとか。
電話で恋愛の相談にのる、とか。
そういう事をするから、図に乗るやつがいるんですよ。
せいぜい、有料のゴキブリ駆除業者を紹介するとか、
占い師か恋愛相談サービスか。
よくわかんないけど、そいういう所を紹介する。
ってとこまでにするべきだと思いますよ。
正直。
本当は、そこまでしてあげる義理もないと思うけど。
警察は、警察の仕事に専念できる状況を作る。
でも、今の現状では、それは難しい。
っていうなら、そういう法律を作るなり、
規則なり規約を作る、って事にしないと。
結局は、損をするのは
本当に警察が必要な人になるんですよ。
同じ様な事が、救急車や病院でも言えると思います。
救急車も、基本的には有料化。
もちろん、必要のない人のところには
行かなくても良いって事にする。
そして、重症の患者だけ免除する。
医者の場合も、応召義務があるからって。
患者という名の、ただクレームをつけるだけの人が、
病院に来ても、医師は診察しなければなりませんから。
そういうのは、診なくても良い。
という事にすべきだと思います。
残念ですけれど。
もう、「性善説」を基にしていちゃ
駄目な時代なんですよ。
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4/1から揮発油(ガソリン)税の暫定税率期限が切れて、
ガソリンの価格が1リットル当たり25円、
安くなると思われていましたが。
直前になって、大どんでん返しが起きました。
なんと、上乗せされていたガソリン税が、
そのまま医療費になるようですよ!
ガソリン税が医療費に
福田康夫首相は4月1日、首相官邸で緊急記者会見し、
(1)08年度から道路特定財源を一般財源化する
(2)天下りの完全廃止
(3)揮発油(ガソリン)税の暫定税率は維持するが、
その分を全額医療費とする。
−−などの新提案を発表した。
小泉内閣時代に閣議決定された、5年間で1兆1000億円の
医療費削減計画が進み、医療崩壊は深刻化するが、
財政難の為、新たな財源を捻出する事は難しい。
そこで生み出されたのが、ウルトラCとも言える、
ガソリン税の医療費への転換だ。
民主党の小沢一郎代表は、
(1)08年度から完全一般財源化
(2)暫定税率の即時廃止
(3)天下りの完全廃止
−−とする「小沢三原則」を発表していたが、
(1)08年度から完全一般財源化
(3)天下りの廃止
の原則はそのまま受け入れられた事。
暫定税率の即時廃止はならなかったが、
暫定税率分、2兆6000億円が
全額医療費にあてられる事を高く評価。
即日、福田首相の提案を受け入れた。
このため4/1からガソリン税が引き下げられ、
地方自治体が財源不足に陥ることや、
中小のガソリンスタンドが無理な値引きにより、
経営が悪化する事が、直前になって回避される事となった。
医療費の増額により、医療崩壊の速度が
緩められる事が期待される。
2008年4月1日:毎目新聞
よーし。
医療費不足と医師不足の為、医療崩壊が進行していたけど。
これで、ちょっとだけ、明るい未来が見えてきたぞー!
なんて、思った人はいないですよね。
今日は、4/1。
エイプリルフールっすよ。
昨年に続いて、ネタでした。
ちなみに、昨年の4/1の記事はこれ。
『全国の勤務医、未払い賃金の支払い求め一斉提訴』
昨年も出てきた、毎「目」新聞も、一年ぶりに登場です。
正直言って、ガソリン税とか、
あんま興味ないんっすけど。
自民党は、ガソリンが25円下がったら、
車にたくさん乗ってガソリンを使うから。
環境にとっても悪いんだ。
とか、くだらない事言っているけど。
ガソリンの価格が今より1リットル当たり25円安かった時に、
今よりどのくらいガソリンの消費量が多かったんすかね。
その時に、極端に今よりも多いのであれば、
多少は説得力があるんだけど。
多分、ほとんど変わらないでしょうねー。
是非、データーを出してもらいたいです。
ダムを造る時も、最初は農業用水とか
工業用水をとるのが目的だったのに。
何十年も後になって、治水の為に必要だ。
とか、言ってるのと、同じような「いい訳」ですよね、これ。
ホント、あきれちゃいますわ。
民主党も、ガソリン値下げ隊とか、
くだらないもん作って。
もう、後に引けなくなって、無理矢理審議拒否とか。
見てらんないっすわ。
くだらない事やってないで、
「ガソリン税の暫定税率を全額医療費に使う」
って言えば良いのに。
先に言ったもん勝ちなのに、
どっちも意地の張り合いで。
全く、くだらないっすわ。
たまには、良いニュースないんですかねー。
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ガソリンの価格が1リットル当たり25円、
安くなると思われていましたが。
直前になって、大どんでん返しが起きました。
なんと、上乗せされていたガソリン税が、
そのまま医療費になるようですよ!
ガソリン税が医療費に
福田康夫首相は4月1日、首相官邸で緊急記者会見し、
(1)08年度から道路特定財源を一般財源化する
(2)天下りの完全廃止
(3)揮発油(ガソリン)税の暫定税率は維持するが、
その分を全額医療費とする。
−−などの新提案を発表した。
小泉内閣時代に閣議決定された、5年間で1兆1000億円の
医療費削減計画が進み、医療崩壊は深刻化するが、
財政難の為、新たな財源を捻出する事は難しい。
そこで生み出されたのが、ウルトラCとも言える、
ガソリン税の医療費への転換だ。
民主党の小沢一郎代表は、
(1)08年度から完全一般財源化
(2)暫定税率の即時廃止
(3)天下りの完全廃止
−−とする「小沢三原則」を発表していたが、
(1)08年度から完全一般財源化
(3)天下りの廃止
の原則はそのまま受け入れられた事。
暫定税率の即時廃止はならなかったが、
暫定税率分、2兆6000億円が
全額医療費にあてられる事を高く評価。
即日、福田首相の提案を受け入れた。
このため4/1からガソリン税が引き下げられ、
地方自治体が財源不足に陥ることや、
中小のガソリンスタンドが無理な値引きにより、
経営が悪化する事が、直前になって回避される事となった。
医療費の増額により、医療崩壊の速度が
緩められる事が期待される。
2008年4月1日:毎目新聞
よーし。
医療費不足と医師不足の為、医療崩壊が進行していたけど。
これで、ちょっとだけ、明るい未来が見えてきたぞー!
なんて、思った人はいないですよね。
今日は、4/1。
エイプリルフールっすよ。
昨年に続いて、ネタでした。
ちなみに、昨年の4/1の記事はこれ。
『全国の勤務医、未払い賃金の支払い求め一斉提訴』
昨年も出てきた、毎「目」新聞も、一年ぶりに登場です。
正直言って、ガソリン税とか、
あんま興味ないんっすけど。
自民党は、ガソリンが25円下がったら、
車にたくさん乗ってガソリンを使うから。
環境にとっても悪いんだ。
とか、くだらない事言っているけど。
ガソリンの価格が今より1リットル当たり25円安かった時に、
今よりどのくらいガソリンの消費量が多かったんすかね。
その時に、極端に今よりも多いのであれば、
多少は説得力があるんだけど。
多分、ほとんど変わらないでしょうねー。
是非、データーを出してもらいたいです。
ダムを造る時も、最初は農業用水とか
工業用水をとるのが目的だったのに。
何十年も後になって、治水の為に必要だ。
とか、言ってるのと、同じような「いい訳」ですよね、これ。
ホント、あきれちゃいますわ。
民主党も、ガソリン値下げ隊とか、
くだらないもん作って。
もう、後に引けなくなって、無理矢理審議拒否とか。
見てらんないっすわ。
くだらない事やってないで、
「ガソリン税の暫定税率を全額医療費に使う」
って言えば良いのに。
先に言ったもん勝ちなのに、
どっちも意地の張り合いで。
全く、くだらないっすわ。
たまには、良いニュースないんですかねー。
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「35歳超えると羊水が腐る」
って発言して、テレビやネット上ですごい話題になりましたよね。
倖田來未さん。
ほとんどテレビを見ない私でも、倖田來未さんは
知っていますから。
相当有名な人なんですよね、この人。
政治家なんかで、もっと問題発言してる人もいるし、
ここまで問題にしたらかわいそうかな、
って、思う面もあるけど。
肉体的な事とかで、差別するような発言って、
私は大嫌いなんで。
敢えて、話題にしてみますね。
私は循環器内科医なので。
医師でも、そっちは専門ではないので。
ネット上では、日本一有名な産婦人科医
「産婦人科残酷物語 供
のBermuda先生のブログに、詳しく書いてあったので。
それを引用させて貰いますね。
「羊水は腐るか?」
大きな波紋を呼んだ
倖田來未さんの
「35歳超えると羊水が腐る」
という羊水発言。
メチャメチャおおごとになっちゃって
彼女の人気の高さ、影響力の大きさを
逆説的に見せ付けられることになりますた。
そこで、今回は
本当に羊水は腐らないのか
考えてみることにしました。
ごく当たり前の
妊娠経過であれば
35歳以上であっても
35歳以上であっても
羊水が腐ることなんてありません。
一般的に羊水といわれるものは
胎児尿や胎児の肺からの分泌液
羊膜などからの生成、浸透液など
つまりは
いろんなもんが混じっています。
臨床の現場で
「せんせ、羊水ってなんなんですか?」
と聞かれると、よっぽどの
羊水のマニアでもない限り
「あかちゃんのおしっことかだよ。」
と言ってごまかします。
その他に伝えなきゃいけないことがたくさんあるからです。
(たとえば
犬の日に腹帯を巻くとか
妊娠中はバーゲンに行かないでくださいとか
カラオケでメドレーは歌わないでくださいとか…。)
羊水の中には
蛋白質、脂肪なども含まれていますから
例えば
細菌感染をしたりすれば
理論的には腐ります。
具体的には
細菌感染をきたしやすい状態は
IUFD(子宮内胎児死亡)後などに
長期に胎児がとどまる場合です。
普段、羊水は常に生成(放尿プレイ)と
吸収(飲尿プレイ)のサイクルを繰り返していますが
その循環がとまってしまうのです。
どんな清流であっても
一旦よどんでしまえば
腐りやすくなるのと同じ理屈です。
ただし、
どんな清流であっても
僕ちゃんたちのかわいい赤ちゃんが
実は
おしっこゴクゴク飲んでいるという事実は
震えます。
(もっと震えるのは
おいらも昔ゴクゴク飲んでいたという事実…)
実際
腐るまでほっとく人はいないですから
医療の介入があるわけです。
様々なリスクが上昇する
高齢出産では
もしかしたら羊水が腐ることがあるのかもしれないと思って
NCBIのホームページから
PubMedという文献検索をしてみますた。
(相当暇人だなおれ)
amniotic fluids
で検索すれば
めっちゃヒットしますが
spoilとかrotとかdecayとか
それらしい単語を並べてみると
一件もヒットしなくなります。
しかし、
「羊水が腐る」なんて文献がないと結論付けるのは
早すぎます。
なぜなら
文献検索しているのは
ほかならぬ
おいらだからです。
日常的に
しばしば
「バミューダくん、
文献がヒットしないのは
君が選んでいるタームが悪いからじゃないのか?」
などと
指導医に怒られるからです。
まぁ、でも
ないよ。きっと。
これ以上興味ある人は自分で調べてください。
面白いアブストラクトがあったら送ってください。
結局他人任せです。
というわけでありまして
第2回
日本産婦人科学会アメーバ部会での
一般演題
キューティーハニーセッションにおける
Dr. Bermudaの
非常にプアなプレゼンテーションを
終わらせていただきます。
持ち時間が
2分ほどあまってしまいましたが
質疑応答は
一切受け付けておりません。
だって
わかんないんだもん。
参照:「羊水は腐るか?」
ばみゅ先生のブログのコメントにも書いてあったけど。
録音なんだから、編集の時にカットすれば良かったのに。
とか。
問題の発言が最初にネットに出た時は
「倖田さんが『羊水が腐るっていうか、
濁るらしい』と発言した」
って話でしたが、騒がれる内に「腐る」のみに変化した。
とか、って事もあるので。
他にも問題はあるんですけどね。
明らかに、「35歳超えると羊水が腐る」っていうのは
間違いなので。
このブログでも、書いてみました。
ちなみに、「腐る」を辞典で調べてみると。
くさ・る【腐る】
[動ラ五(四)]
1 細菌の作用で植物性・動物性のものが分解して変質する。
食物などがいたむ。腐敗する。
「魚が―・る」
2 からだの組織が破れ崩れる。うみただれる。
「凍傷で指先が―・る」
3 木・繊維・金属などが風化したり酸化したりしてぼろぼろになる。
朽ち崩れる。腐敗・腐食する。
「柱が―・る」「さびて―・ったナイフ」
4 物が変質して、嫌なにおいがついたり汚れたりして使えなくなる。
「金魚鉢の水が―・る」
5 純な心が失われてだめになる。
精神が救いようがなく堕落する。
「性根が―・っている」
6 思いどおりに事が運ばないため、やる気をなくしてしまう。
いや気がさす。めいる。
「気が―・る」「原稿が没になって―・っている」
7 (他の動詞の連用形に付いて)その動作をする人に対する
軽蔑・ののしりの気持ちを表す。
「いばり―・る」「つまらんことを言い―・る」
8 賭(か)け事で負ける。
「夕べ胴が―・ってありたけ取られ」〈咄・御前男・四〉
9 すっかり濡れる。びしょ濡れになる。
参照:大辞林
「腐る」っていう言葉の多くは、
辞典の1の例にも書いてあるように、
「細菌に感染して、破壊されて臭ったりする。」
っていう意味で使われますよね。
糖尿病の人で、足が腐る。
とかっていうのも、
「足に細菌が感染して、組織が腐って、壊死する」
っていう事なので。
ほとんどは、そういう意味で使われます。
「腐る」っていうのは、
「細菌に感染して変性する」っていうのがほとんどなんで。
35歳以上になったらとか、年をとったら羊水が腐る、
とかって事は、ありえないんですよ。
良く考えれば、わかる事なんですけどね。
まあ、そんな事考えずに発言しているんでしょうけど。
やっぱり、35歳以上で不妊で悩んでいる人とか。
特に女性には、かなり評判が悪かったようですね。
この発言。
羊水だけじゃなく、年をとったら腐りやすい。
って事はないですから。
心配しなくて良いですよ。
ただ、年を取ると免疫力が落ちてくるから。
肺炎とか、尿路感染とか。
細菌に感染し易い。
っていう事はあります、実際に。
それと、年を取ると、嚥下機能が落ちるから。
物を食べる時に、間違って
気管に食物が入りやすくなって、
「誤嚥性肺炎」にはなり易くなります。
ただ、そういう、年を取ると細菌感染し易い、
っていうのと、「羊水が腐る」、っていう話は
全く別の話ですので。
あしからず。
参照:『yahooニュース:2007.2.12』
謝罪したのに“幕引き”にならない倖田來未“羊水騒動”
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080212-00000001-gen-ent
ばみゅ先生以外の医者のホンネが知りたい
って人は、こちらからね!
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って発言して、テレビやネット上ですごい話題になりましたよね。
倖田來未さん。
ほとんどテレビを見ない私でも、倖田來未さんは
知っていますから。
相当有名な人なんですよね、この人。
政治家なんかで、もっと問題発言してる人もいるし、
ここまで問題にしたらかわいそうかな、
って、思う面もあるけど。
肉体的な事とかで、差別するような発言って、
私は大嫌いなんで。
敢えて、話題にしてみますね。
私は循環器内科医なので。
医師でも、そっちは専門ではないので。
ネット上では、日本一有名な産婦人科医
「産婦人科残酷物語 供
のBermuda先生のブログに、詳しく書いてあったので。
それを引用させて貰いますね。
「羊水は腐るか?」
大きな波紋を呼んだ
倖田來未さんの
「35歳超えると羊水が腐る」
という羊水発言。
メチャメチャおおごとになっちゃって
彼女の人気の高さ、影響力の大きさを
逆説的に見せ付けられることになりますた。
そこで、今回は
本当に羊水は腐らないのか
考えてみることにしました。
ごく当たり前の
妊娠経過であれば
35歳以上であっても
35歳以上であっても
羊水が腐ることなんてありません。
一般的に羊水といわれるものは
胎児尿や胎児の肺からの分泌液
羊膜などからの生成、浸透液など
つまりは
いろんなもんが混じっています。
臨床の現場で
「せんせ、羊水ってなんなんですか?」
と聞かれると、よっぽどの
羊水のマニアでもない限り
「あかちゃんのおしっことかだよ。」
と言ってごまかします。
その他に伝えなきゃいけないことがたくさんあるからです。
(たとえば
犬の日に腹帯を巻くとか
妊娠中はバーゲンに行かないでくださいとか
カラオケでメドレーは歌わないでくださいとか…。)
羊水の中には
蛋白質、脂肪なども含まれていますから
例えば
細菌感染をしたりすれば
理論的には腐ります。
具体的には
細菌感染をきたしやすい状態は
IUFD(子宮内胎児死亡)後などに
長期に胎児がとどまる場合です。
普段、羊水は常に生成(放尿プレイ)と
吸収(飲尿プレイ)のサイクルを繰り返していますが
その循環がとまってしまうのです。
どんな清流であっても
一旦よどんでしまえば
腐りやすくなるのと同じ理屈です。
ただし、
どんな清流であっても
僕ちゃんたちのかわいい赤ちゃんが
実は
おしっこゴクゴク飲んでいるという事実は
震えます。
(もっと震えるのは
おいらも昔ゴクゴク飲んでいたという事実…)
実際
腐るまでほっとく人はいないですから
医療の介入があるわけです。
様々なリスクが上昇する
高齢出産では
もしかしたら羊水が腐ることがあるのかもしれないと思って
NCBIのホームページから
PubMedという文献検索をしてみますた。
(相当暇人だなおれ)
amniotic fluids
で検索すれば
めっちゃヒットしますが
spoilとかrotとかdecayとか
それらしい単語を並べてみると
一件もヒットしなくなります。
しかし、
「羊水が腐る」なんて文献がないと結論付けるのは
早すぎます。
なぜなら
文献検索しているのは
ほかならぬ
おいらだからです。
日常的に
しばしば
「バミューダくん、
文献がヒットしないのは
君が選んでいるタームが悪いからじゃないのか?」
などと
指導医に怒られるからです。
まぁ、でも
ないよ。きっと。
これ以上興味ある人は自分で調べてください。
面白いアブストラクトがあったら送ってください。
結局他人任せです。
というわけでありまして
第2回
日本産婦人科学会アメーバ部会での
一般演題
キューティーハニーセッションにおける
Dr. Bermudaの
非常にプアなプレゼンテーションを
終わらせていただきます。
持ち時間が
2分ほどあまってしまいましたが
質疑応答は
一切受け付けておりません。
だって
わかんないんだもん。
参照:「羊水は腐るか?」
ばみゅ先生のブログのコメントにも書いてあったけど。
録音なんだから、編集の時にカットすれば良かったのに。
とか。
問題の発言が最初にネットに出た時は
「倖田さんが『羊水が腐るっていうか、
濁るらしい』と発言した」
って話でしたが、騒がれる内に「腐る」のみに変化した。
とか、って事もあるので。
他にも問題はあるんですけどね。
明らかに、「35歳超えると羊水が腐る」っていうのは
間違いなので。
このブログでも、書いてみました。
ちなみに、「腐る」を辞典で調べてみると。
くさ・る【腐る】
[動ラ五(四)]
1 細菌の作用で植物性・動物性のものが分解して変質する。
食物などがいたむ。腐敗する。
「魚が―・る」
2 からだの組織が破れ崩れる。うみただれる。
「凍傷で指先が―・る」
3 木・繊維・金属などが風化したり酸化したりしてぼろぼろになる。
朽ち崩れる。腐敗・腐食する。
「柱が―・る」「さびて―・ったナイフ」
4 物が変質して、嫌なにおいがついたり汚れたりして使えなくなる。
「金魚鉢の水が―・る」
5 純な心が失われてだめになる。
精神が救いようがなく堕落する。
「性根が―・っている」
6 思いどおりに事が運ばないため、やる気をなくしてしまう。
いや気がさす。めいる。
「気が―・る」「原稿が没になって―・っている」
7 (他の動詞の連用形に付いて)その動作をする人に対する
軽蔑・ののしりの気持ちを表す。
「いばり―・る」「つまらんことを言い―・る」
8 賭(か)け事で負ける。
「夕べ胴が―・ってありたけ取られ」〈咄・御前男・四〉
9 すっかり濡れる。びしょ濡れになる。
参照:大辞林
「腐る」っていう言葉の多くは、
辞典の1の例にも書いてあるように、
「細菌に感染して、破壊されて臭ったりする。」
っていう意味で使われますよね。
糖尿病の人で、足が腐る。
とかっていうのも、
「足に細菌が感染して、組織が腐って、壊死する」
っていう事なので。
ほとんどは、そういう意味で使われます。
「腐る」っていうのは、
「細菌に感染して変性する」っていうのがほとんどなんで。
35歳以上になったらとか、年をとったら羊水が腐る、
とかって事は、ありえないんですよ。
良く考えれば、わかる事なんですけどね。
まあ、そんな事考えずに発言しているんでしょうけど。
やっぱり、35歳以上で不妊で悩んでいる人とか。
特に女性には、かなり評判が悪かったようですね。
この発言。
羊水だけじゃなく、年をとったら腐りやすい。
って事はないですから。
心配しなくて良いですよ。
ただ、年を取ると免疫力が落ちてくるから。
肺炎とか、尿路感染とか。
細菌に感染し易い。
っていう事はあります、実際に。
それと、年を取ると、嚥下機能が落ちるから。
物を食べる時に、間違って
気管に食物が入りやすくなって、
「誤嚥性肺炎」にはなり易くなります。
ただ、そういう、年を取ると細菌感染し易い、
っていうのと、「羊水が腐る」、っていう話は
全く別の話ですので。
あしからず。
参照:『yahooニュース:2007.2.12』
謝罪したのに“幕引き”にならない倖田來未“羊水騒動”
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080212-00000001-gen-ent
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